説明

時計スタイル時刻表の表示方法

【課題】 時刻表を、時計型のイメージで構成し、液晶画面で表示した時計スタイルの時刻図表を提供する。
【解決手段】 時刻表を、時計型の表示スタイルに変換し、外側を外周する平日欄の時刻ブロックと、内側に内接する休日欄の時刻ブロックを作り、時間ブロックの位置を自由に移動させて、液晶画面に表示する形態を特徴とした時計スタイルの時刻図表である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交通機関にかかわる時刻表の時間帯を、自由に位置移動させる、時計スタイル時刻表の表示に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、時刻表表示は、合板ボード、蛍光灯表示板、プラスチック、紙ベース等で印刷塗装加工したもので、専用の掲示板上に表示されている。タテに時間軸を作り、ヨコに平日の時刻情報、休日の時刻情報を記し、縦と横の数字表で構成されている。また、直近の電車等の発着情報が改札、ホーム周辺に電光掲示されている。
【0003】
時刻表掲示の役わりは、交通機関を使う多くの人が利用するので、安心で、明るく、見やすく、的確な情報をすばやく伝達し、気持ちよく目的駅へ導く総合情報掲示板でなくてはならない。
【特許文献1】
【特許文献2】
【非特許文献1】
【非特許文献2】
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
時刻表の発着数字が横一列に並んでいるので、時間軸に目線を意識して横軸数字欄を見ることになるので見づらい。列車時刻情報の変更、修正、改正のたびに、既存の情報媒体を作り変える必要になり、紙類もその都度廃棄される。情報内容を豊富にするための多様な色彩情報の挿入が困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、このような点に鑑みて成されたものであり、その目的は、近年大型化した液晶技術を活用して液晶画面で視覚できるようにし、紙類使用の減少につながり、自然環境にもやさしくなる。また、色彩表示が入った時計スタイルのイメージで表示することによって、安心で、明るく、見やすく、気持ちよく駅交通機関を利用してもらうための時刻表である。
【発明の効果】
【0006】
イ、時刻表のヨコ軸線上に並んだ情報を分割して、時計型の面的情報に変換して表示するので明るく、見やすい。
ロ、時刻表の時計スタイル表示の中に、平日情報欄と休日情報欄があるので、特徴が判りやすい。
ハ、時間を単位とした列車情報を、自由に位置移動することで、時刻表の表現形態が多様化できる。
ニ、時刻表情報の変更、修正、改訂が瞬時に出来る。
ホ、パソコンのカラー機能を活用するので、多彩な掲示が可能である。
ヘ、液晶モニター画面があれば、スピーディーに時計スタイル時刻表の掲示が可能である。
ト、発着時刻をみながら、緊急時の情報を含めた多彩なお知らせ情報を伝えられるため、駅の信頼性、安心性も高まる。
チ、旅行書籍の時刻案内として活用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下に、パソコンエクセル機能を活用した時計スタイル時刻表の作成方法を、実際にそった形で詳細に説明したい。
【0008】
全体の構成は三つの画面から成り立っている。
イ、時刻図表画面(1)、固定図表画面(2)、分刻み時刻表画面(3)である。
ロ、時刻図表画面(1)は、液晶ディスプレー表示、印刷加工等で実際に利用される画面である。
ハ、固定図表画面は(2)、時刻図表画面(1)の多彩なレイアウト表示を可能にさせる情報を、固定化させる画面である。
ニ、分刻み時刻表画面(3)は、列車等の情報を分刻みで入力する画面である。
【0009】
時刻図表画面(1)の作成と意味。
イ、エクセル上に、交通機関の列車情報が表示される、時刻ブロック(4)を一つ作る。
ロ、時刻ブロック(4)をタテ、ヨコに駅発着列車本数に必要な数だけ作成する。対になるよう対角線側にも並べると、平日表示欄(5)ができる。
ハ、平日表示欄(5)に内接する休日表示欄(6)を、時刻ブロック(4)を並べて作る。
ニ、平日表示欄(5)と休日表示欄(6)の中心に、時表示欄(7)を作る。三つの表示欄を一つの構造とした時間ブロック(8)ができる。
ホ、時間ブロック(8)をヨコに5個、タテに4個つくると、20個の集合した時間ブロック(8)ができる。この画面が、時刻図表画面(1)である。
ヘ、時刻図表画面(1)は、朝5時から夜0時までの20時間の分割した時間ブロック(8)として振り分けることができる。
ト、時刻図表画面(1)が1ページに完成した。
【0010】
固定図表画面(2)の作成と意味。
イ、1ページに表示された時刻図表画面(1)全体を、右隣のページに一括コピー転写する。各時間ブロック(8)の外側罫線部分のみを残し、中のすべての情報を削除する。この画面が固定図表画面(2)になる。
ロ、固定図表画面(2)の左上隅にある、外枠のみのスペースが、固定ブロック(9)になる。このスペースに、時刻図表画面(1)の平日表示欄(5)、休日表示欄(6)の時刻ブロック(4)を、それぞれ並列に、時刻ブロック(4)が収まるように、必要数だけコピー転写する。時刻ブロック(4)の上部に、分刻み数字欄(10)をつくる。残ったスペースを使って時表示欄(7)の入力スペースを作ると、固定ブロック(9)ができる。
ハ、他の固定ブロック(9)にも同様のコピー処理をする。
ニ、固定図表画面(2)が2ページに完成する。
ホ、分刻み時刻表画面(3)の情報を、固定図表画面(2)経由で、スムーズに時刻図表画面(1)に反映させるための画面である。
【0011】
分刻み時刻表画面(3)の作成と意味。
イ、分刻み時刻表画面(3)を作成することで、時刻図表画面(1)の正確性を高める
ロ、固定図表画面(2)の真下の任意の場所に、平日表示欄(5)の時刻ブロック(4)と休日表示欄(6)の時刻ブロック(4)を、横並びに配置する。時刻ブロック(4)の上部に、分刻み数字欄(10)を設け、刻み数字を配置して、分刻み時刻表画面(3)を作る。
ハ、朝5時から夜0時までの必要な情報を、分刻み時刻表画面(3)の時刻ブロック(4)に入力すると、分刻み時刻表画面(3)が完成する。
ハ、分刻み時刻表画面(3)の時刻ブロック(4)と固定図表画面(2)の時刻ブロック(4)を、パソコン機能を使って、イコールで連結させる。これにより、分刻み時刻表画面(3)と固定図表画面(2)が連動する。
【0012】
時刻図表画面(1)の反映と意味
イ、時刻図表画面(1)の、左上隅の時間ブロック(8)内の全時刻ブロック(4)と、固定図表画面(2)の左上隅の固定ブロック(9)内の全時刻ブロック(4)を、パソコン機能を使って、イコールで連結させる。連結済みの時間ブロックを使って、未連結の、他の時間ブロック(8)に、それぞれ一括転写する。
ロ、時刻図表画面(1)と固定図表画面(2)が連動することにより、分刻み時刻表画面(3)の時刻情報がダイレクトに時刻図表画面(1)に反映される。非反映をさせたい場合は、分刻み時刻表画面(3)の時刻ブロック(4)入力スペースに、任意の記号文字を入力し、スライド処理をする。
ハ、時刻図表画面(1)の表示スタイル(11)を決める。指定した時間ブロック(8)を、時刻図表画面(1)内の任意の位置に、移動させ、表示スタイル(11)を設定する。
ニ、以上で、時刻情報が反映された時刻図表画面(1)が完成した。
【実施例1】
【0013】
時間ブロック(4)

【実施例2】
【0014】
時刻図表画面(1)

【実施例3】
【0015】
固定ブロック(9)

【実施例4】
【0016】
固定図表画面(2)

【実施例5】
【0017】
分刻み時刻表画面(3)

【実施例6】
【0018】
イ 表示スタイル(11)

【実施例7】
【0019】
ロ 表示スタイル(11)

【実施例8】
【0020】
ハ 表示スタイル(11)

【実施例9】
【0021】
ニ 表示スタイル(11)

【実施例10】
【0022】
ホ 表示スタイル(11)

【実施例11】
【0023】
ヘ 表示スタイル(11)

【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の時間ブロックの配置図
【図2】本発明の固定ブロックの配置図
【図3】本発明の時刻図表画面の配置図
【図4】本発明の固定図表画面の配置図
【図5】本発明の分刻み時刻表時刻ブロックの拡大図
【図6】本発明の分刻み時刻表画面の配置図
【符号の説明】
【0025】
1 時刻図表画面
2 固定図表画面
3 分刻み時刻表画面
4 時刻ブロック
5 平日表示欄
6 休日表示欄
7 時表示欄
8 時間ブロック
9 固定ブロック
10 分刻み数字欄
11 表示スタイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外側を外周する時刻ブロックの平日欄と、その内側に内接する時刻ブロックの休日欄を作り、中央部を時欄とした時間ブロックを特徴とした、交通機関の時計スタイル時刻図表である。
【請求項2】
時間ブロックの位置を自由に移動させて、液晶画面に多様な表示をする請求項1記載の時刻図表である。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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