説明

時計

【課題】電池切れ予告の精度が向上した時計を提供する。
【解決手段】電源部84により駆動するLED50と、電源部84により駆動し、電源部84の電圧が正常であることを示す正常電圧信号及び低電圧であることを示す低電圧信号を択一的に出力するディテクタ64と、ディテクタ64から低電圧信号が出力された場合に電源部84の電池切れ予告処理を実行するCPU111と、電源部84の電圧を検出するADコンバータ115と、を備え、ディテクタ64が低電圧信号を出力した後に正常電圧信号を出力し、ADコンバータ115が電源部84が低電圧を検出した場合には、CPU111は、電池切れ予告処理を継続する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電池切れ予告機能を備えた時計に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、電池切れ予告機能を備えた時計が開示されている。このような時計には、電池の電圧を検出する検出部と、検出部の検出結果に応じて電池切れ予告処理を実行する制御部とを備えたものがある。このような検出部は、検出対象である電池により作動するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−83979号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
検出部が正常に作動できないほどに電池の電圧が低下する場合がある。このような場合には、電池の電圧が低いにもかかわらず、検出部が正常に作動せずに電池の電圧は正常であることを示す信号を制御部に出力する場合がある。これにより、制御部は電圧が正常値まで復帰したと判定して電池切れ予告処理を停止する。このように、電池の電圧が低下しているにもかかわらず電池切れ予告が実行されず、電池切れ予告の精度が低下する恐れがある。
【0005】
そこで本発明は、電池切れ予告の精度が向上した時計を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、駆動部用電池により駆動する駆動部と、前記駆動部用電池により駆動し、前記駆動部用電池の電圧が正常であることを示す正常電圧信号及び低電圧であることを示す低電圧信号を択一的に出力する第1検出部と、前記第1検出部から前記低電圧信号が出力された場合に前記駆動部用電池の電池切れ予告処理を実行する制御部と、前記駆動部用電池の電圧を検出する第2検出部と、を備え、前記第1検出部が前記低電圧信号を出力した後に前記正常電圧信号を出力し、前記第2検出部が前記駆動部用電池が低電圧を検出した場合には、前記制御部は、前記電池切れ予告処理を継続する、時計により達成できる。
【発明の効果】
【0007】
電池切れ予告の精度が向上した時計を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、時計の正面図。
【図2】図2は、時計の断面図。
【図3】図3は、時計のブロック図。
【図4】図4は、時計の回路図。
【図5】図5は、第2検出部の回路図。
【図6】図6は、電池切れ予告制御の一例を示したフローチャート。
【図7】図7は、電池切れ予告制御の一例を示したタイムチャート。
【図8】図8は、本実施例の時計に採用された構成とは異なる構成のブロック図。
【図9】図9は、本実施例の時計に採用された構成とは異なる構成のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施例にかかる時計について説明する。図1は、時計1の正面図、図2は、図1における時計1をA−A線に沿って断面にした断面図の上部を拡大した図である。時計1は、壁掛け時計であるが、これに限定されず、置き時計であってもよい。
【0010】
図1および図2に示すように、時計1は、筐体21、筐体21の正面側に設けられた秒針11、分針12、時針13、筐体21の正面側に配置された透明パネル23などを含む。図2に示すように、筐体21内には、秒針11、分針12、時針13を駆動するためのムーブメント30、振動を検出する振動センサ40が設けられている。
【0011】
筐体21の正面側の上方には、LED50が設置されている。LED50は、秒針11、分針12、時針13に向けて光を照射可能に設置されている。LED50は、地震の発生に応じて点灯する。LED50の点灯により、地震の発生をユーザに報知することができる。また、LED50が秒針11、分針12、時針13に光を照射することにより、ユーザは暗い室内でも地震発生時刻を視認できる。また、LED50は、点灯することで暗い室内で光を点灯してユーザに安心感を与えるとともに、床に散らばる障害物や危険物の有無をユーザが視認できる程度に照明することで安全性を高める役割を持つ。図2に示すように、時計1は例えば壁に打ち込まれたねじ98に掛けられている。
【0012】
図3は、本実施例における時計1のブロック図である。時計1は、CPU101、111とを有している。CPU101は、ムーブメント30を制御する機能を有している。CPU111は、振動センサ40、LED50を制御する機能を有している。また、時計1は、電源部82、84を有している。電源部82は、CPU101、111に電力を供給する。CPU101、111は、それぞれ不図示のROM、RAMと接続されている。電源部84は、LED50に電力を供給する。LED50は、駆動部に相当する。電源部84は、駆動部用電池に相当する。なお、図3における実線は電源ラインを示し、破線は信号ラインを示す。
【0013】
本実施例のように、室内の様子を視認できる程度の照度でLEDを駆動する場合や、からくり時計などのように時計1とは別の負荷を駆動する場合に、消費電流が大きくなる場合がある。このような場合に、時計1の寿命を確保するために時計1の制御用と、別の負荷の駆動用とで電源を分割する場合がある。
【0014】
電源部82は、3.0Vの電圧を有しており、1.5Vの乾電池2本により実現されている。電源部84は、4.5Vの電圧を有しており、1.5Vの乾電池3本により実現されている。なお、これら乾電池は時計1に内蔵されている。電源部82は、ディテクタ62が接続されている。電源部84には、ディテクタ64が接続されている。
【0015】
図4は、本実施例における時計1の回路図である。ディテクタ62は、Nchオープンドレイン出力端子を有する。ディテクタ62は、図4に示した回路構成により実現される。CPU101は、プルアップ抵抗104つきの入力端子、制御部103を有している。制御部103は、取り出した命令の解読結果に基づいて個々の命令に対応した制御信号を発生しCPU101のハードウェアを動作させ命令の実行を制御する。ディテクタ62は、電源部82の電圧が正常であることを示す正常電圧信号及び低電圧であることを示す低電圧信号を択一的にCPU101に出力するものであり、例えばセイコーインスツル製のボルテージディテクタS−1000シリーズなどがある。
【0016】
ディテクタ62のNchオープンドレイン出力端子から出力された信号は、CPU101が内蔵するプルアップ抵抗104つきの入力端子に入力される。プルアップ抵抗104つきの入力端子を持つCPUとしては、例えばEPSON製の4ビットマイクロコントローラS1C63100シリーズなどがある。ディテクタ62が電源部82の電圧が2.4V以下を示す信号を出力した場合には、CPU101は、電源部82が低電圧であるとして電池切れ予告処理を行う。電池切れ予告処理は、CPU111よりCPU101に指令を出力して秒針11の駆動を所定位置で停止させることにより行なう。これにより、ユーザは、電源部82の電圧が低下していることを認識することができる。
【0017】
また、ディテクタ64はディテクタ62と同様Nchオープンドレイン出力端子を備えており、電源部84の電圧が正常であることを示す正常電圧信号及び低電圧であることを示す低電圧信号を択一的にCPU111に出力する。ディテクタ64は、図4に示した回路構成により実現される。CPU111は、制御部113を有している。
【0018】
ディテクタ64が備えるNchオープンドレイン出力端子から出力された信号はCPU101と同様にCPU111が内蔵するプルアップ抵抗114つきの入力端子に入力される。ディテクタ64が電源部84の電圧が3.9V以下を示す信号を出力した場合には、CPU111は、電源部84が低電圧であるとして電池切れ予告処理を行う。電池切れ予告は、上記と同様に、秒針11を所定位置で停止させることにより行う。ディテクタ64は、第1検出部に相当する。
【0019】
電源部84には、ダイオード70が接続されている。ダイオード70は、CPU111に内蔵されたADコンバータ115に接続されている。ダイオード70、ADコンバータ115は、電源部84の電圧の低下を検出する第2検出部として機能する。
【0020】
尚、秒針11、分針12、時針13の少なくとも一つの運針パターンを変更することにより電池切れ予告を行ってもよい。また、電源部82が低電圧である場合に実行される電池切れ予告と、電源部84が低電圧である場合に実行される電池切れ予告とで、運針パターンを変更してもよい。
【0021】
図5は、第2検出部の回路図である。
電源部84には、抵抗70aが接続されている。抵抗70aは、10MΩである。抵抗70aにはダイオード70が接続されている。ダイオード70は、アノード側が抵抗70aに接続されカソード側がグランドに接地されている。ADコンバータ115は、ダイオード70の順電圧を利用してダイオード70間の電圧を検出する。ダイオード70、抵抗70a、ADコンバータ115は、ディテクタ64とは異なる、電源部84の電圧を検出する第2検出部に相当する。尚、10Mオームの抵抗70aを採用した理由は、消費電流を抑制するためである。ダイオード70は、順電圧が小さい必要はないので、比較的安価なものを採用できる。
【0022】
なお、本実施例において電源部の電圧は精度良く検出する必要があるため、1%程度の精度で電圧の検出が可能なディテクタを用いているが、ADコンバータによる電圧の低下については明らかに低電圧であることを検出できればよいので、安価なADコンバータを使用することができる。
【0023】
次に、電池切れ予告制御について説明する。図6は、電池切れ予告制御の一例を示したフローチャートである。図7は、電池切れ予告制御の一例を示したタイムチャートである。
【0024】
CPU111は、ディテクタ64の出力がL信号(低電圧を示す信号)であるか否か、即ち、3.9v未満であるか否かを判定する(ステップS0)。ディテクタ64の出力がH信号(正常電圧であることを示す信号)の場合には、CPU111はこの処理を繰り返す(t1)。ディテクタ64の出力がL信号になると(t2)、CPU111は電池切れ予告処理を実行する(ステップS11)。電池切れ予告処理が実行されることにより、秒針11は所定位置に停止した状態となる。尚、後述するステップS12以降の処理の実行中においても、電池切れ予告処理が解除されない限り、秒針11は停止状態にある。
【0025】
ステップS11の後、CPU111は、更にディテクタ64の出力がH信号であるか否かを判定する(ステップS12)。CPU111は、ディテクタ64の出力がH信号となるまで繰り返しステップS12の処理を実行する。
【0026】
ここで、図7に示すように、電源部84の電圧がディテクタ64を正常に作動できないまでに低下した場合、ディテクタ64は電源部84の電圧が低下しているにも係わらず、正常状態を示すH信号をCPU111に出力する(t4)。これは次の理由による。図3に示す本実施例の時計1のブロック図のように、Nchオープンドレイン出力を持つディテクタ64の.検出結果がプルアップ抵抗114つきの入力ポートを持つCPU111に入力された場合、ディテクタ64の検出結果が3.9Vを超えた場合には、ディテクタ64はオープン状態(Nチャンネルのオープン出力)になり、この場合CPU111はディテクタ64からH信号が出力されていると判定する。一方、3.9V未満の場合には、CPU111にL信号を出力する。この出力はCPU111のプルアップ抵抗114つきの入力端子で受けている。ここで電源部84の電圧がディテクタ64を作動できないほど低下すると、ディテクタ64からは信号が出ない状態になるが、CPU111では内蔵されたプルアップ抵抗114のため結果としてオープン状態になってしまうので、CPU111はH信号が出力されていると判定してしまう。このようにして、電源部84の電圧がディテクタ64を正常に作動できないまでに低下した場合、ディテクタ64からは電源部84の電圧が正常状態を示すH信号が出力されているとCPU111が判断してしまう。
【0027】
この場合、CPU111は電圧が正常電圧に復帰したと判定する。これにより、電源部84が低電圧であるにもかかわらず、CPU111は電源部84の電圧は正常であると誤判定してしまう。
【0028】
しかしながら、CPU111は、上記の誤判定を防止するために次の処理を行う。ディテクタ64の出力がL信号を出力した後にH信号になった場合(t4)、CPU111は、ADコンバータ115を起動してダイオード70の出力値、すなわち電源部84の電圧を検出し(ステップS21)、閾値を越えているか否かを判定する(ステップS22)。閾値とは、例えば23.4mVである。ダイオード70の出力値が閾値を下回っている場合(t5)、CPU111は、ADコンバータ115をオフした後に1分間タイマーをスタートさせて(ステップS31)、1分経過後に再度ADコンバータ115を起動してダイオード70の出力値を検出する(ステップS32、S33、S34)。電源部84の電圧が閾値を下回っている場合には、CPU111は、再度ステップS32以降の処理を繰り返す。
【0029】
このように、ディテクタ64の出力がH信号であった場合であっても、ADコンバータ115により検出したダイオード70の出力値が閾値を下回っている場合には、CPU111は、電源部84の電圧は低電圧であると判定する。これにより、CPU111は電源部84の電圧の誤判定を防止することができる。
【0030】
尚、ステップS32〜S34の処理が繰り返されている間も、電池切れ予告処理は実行されており、秒針11は停止状態にある。
【0031】
次に、ユーザが電源部84の電池を抜き取り(t6)、新品の電池に取り替えた場合(t7)、ADコンバータ115により検出された電源部84の電圧は閾値を超え(ステップS34でYes)、CPU111は、電池切れ予告処理を解除し(ステップS35)、1分間のタイマーを停止する(ステップS36)。これにより、秒針11は、正常に動作する。このように、CPU111は、ADコンバータ115により電源部84の電圧が正常電圧にまで復帰したと判定でき、電池切れ予告処理を停止する。換言すれば、CPU111は、ADコンバータ115により電源部84の電池が新品に取り替えられたことを判定できる。
【0032】
尚、ステップS22において、ダイオード70の出力値が閾値を超えている場合には、ディテクタ64の電圧は正常であるとして、電池切れ予告を解除する(ステップS41)。例えば、ステップS12において、ディテクタ64の出力がH信号になった直後に、電源部84の電池が新品なものに取り替えられたような場合である。
【0033】
尚、ADコンバータ115を用いずに、ディテクタ64の出力のみに基づいて電源部84の電圧を判定する場合、上述したように、電源部84が低電圧にもかかわらずディテクタ64からH信号を出力する場合がある。この状態において電源部84の電池が新品の電池に取り替えられた場合、その後はディテクタ64は正常に作動してCPU111へH信号を出力する。このため、CPU111は、いつ電池が取り替えられたか判定できないという問題を有する。
【0034】
次に、本実施例の時計に採用された構成とは異なる構成について説明する。
図8に示す構成では、単一の電源部84xが採用されている。電源部84xは、50、CPU101、111xに電力を供給する。電源部84xは、4.5Vである。電源部84xは、1.5Vの乾電池3本により実現されている。CPU101、111xは、3.0Vの電圧で駆動する。このため、電源部84xと、CPU101、111xとの間に、レギュレータ70xが設けられている。これにより、電源部84xからCPU101、111xへ3.0Vの電圧を有した電力を供給できる。なお、図8における実線は電源ラインを示し、破線は信号ラインを示す。
【0035】
しかしながら、電源部84xは、CPU101、111xのみならず、LED50を駆動するための電力源としても機能するため、LED50を搭載しない場合に比べて電池寿命が短くなるという問題点がある。
【0036】
このような問題点は、4.5Vの電源をもうひとつ並列に接続することで対応することができるが、その場合乾電池は6本必要となるので、時計本体に対する電池のスペースが大きくなるという問題がある。また、レギュレータ70xを採用しているため、コストが増すという問題がある。
【0037】
図9に示す構成では、2つの電源部82、84が採用されている。電源部82を乾電池2本により実現し、電源部84を乾電池3本により実現している。即ち、電源部82、84は、計5本の乾電池により実現されているので、図8に示す構成よりも時計本体に対する電池のスペースを小さくすることができる。なお、図8における実線は電源ラインを示し、破線は信号ラインを示す。
【0038】
しかしながら、図9に示す構成では、CPU101は、電源部82により駆動され、CPU111xは、電源部84により駆動される。このため、電源部82、84の何れか一方の電圧が大きく低下した場合、電源部82、84間で電圧差が生じる。CPU101、111xは互いに通信しているため、CPU101、111xの間に電位差が生じる恐れがある。これにより、基準電位上の電圧の信号が、CPU101、又はCPU111xに入力される恐れがある。このような現象により、CPU101又はCPU111xが誤作動する恐れがある。
【0039】
図3に示したように、本実施例の構成では、CPU101、111は、電源部82により駆動する。このため、CPU101、111間で電位差が生じる恐れはない。よって、CPU101、111の誤作動が防止されている。また、レギュレータ70xに変わって安価なダイオード70を採用しているので、コストが低減されている。また、ADコンバータ115はCPU111に内蔵されているので、CPU111に外付けしたADコンバータを採用する場合と比較し、コストが低減されている。
【0040】
以上述べたように、本実施形態によれば検出対象である電池により作動するディテクタ回路を備え、当該ディテクタ回路により検出対象である電池の電圧を検出して、電圧が低い場合には電池切れ予告を実施する時計において、ディテクタ回路が動作できないほどに電池電圧が低下したとしても、別途設けたダイオードにより電池電圧を検出することができるので、電池切れ予告の精度を向上させることができる。
【0041】
また、本実施形態によれば、高精度に電池電圧を検出することができるディテクタ回路と、電圧が明らかに低下していることが検出することができる程度の精度を持つダイオードとを組み合わせて用いることで、電池切れ予告の精度が向上した時計を安価に提供することが可能となる。
【0042】
さらに、本実施例の構成に拠れば時計とは別の負荷を駆動する場合でも必要とされる電池のスペースが小さく、安価に回路を構成することができるうえに、電池切れ予告の精度が向上した時計を提供することが可能となる。
【0043】
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【0044】
ADコンバータは、CPU111に内蔵されているものを用いているが、CPUに外付けされたものを用いてもよい。
【0045】
ADコンバータとダイオードを用いて、CPU111、101を駆動する電源部82の電圧を検出してもよい。
【0046】
上記実施例においては、LED50が点灯するが、これに限定されず、例えば、白熱電球や蛍光灯を点灯させてもよい。
【0047】
また、からくり時計のからくり機構を駆動するために用いられるモータなどを駆動させてもよい。
【符号の説明】
【0048】
1 時計
40 センサ
50 LED(駆動部)
62、64 ディテクタ(第1検出部)
70 ダイオード(第2検出部)
70a 抵抗(第2検出部)
82、84 電源部
101、111 CPU(制御部)
115 ADコンバータ(第2検出部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動部用電池により駆動する駆動部と、
前記駆動部用電池により駆動し、前記駆動部用電池の電圧が正常であることを示す正常電圧信号及び低電圧であることを示す低電圧信号を択一的に出力する第1検出部と、
前記第1検出部から前記低電圧信号が出力された場合に前記駆動部用電池の電池切れ予告処理を実行する制御部と、
前記駆動部用電池の電圧を検出する第2検出部と、を備え、
前記第1検出部が前記低電圧信号を出力した後に前記正常電圧信号を出力し、前記第2検出部が前記駆動部用電池が低電圧であることを検出した場合には、前記制御部は、前記電池切れ予告処理を継続する、時計。
【請求項2】
前記第1検出部が前記低電圧信号を出力した後に前記正常電圧信号を出力し、前記第2検出部が前記駆動部用電池が正常電圧であることを検出した場合には、前記制御部は、前記電池切れ予告処理を解除する、請求項1の時計。
【請求項3】
前記制御部は、秒針、分針、時針等を駆動するためのムーブメントを制御する第1CPUと、前記駆動部を制御する第2CPUとを含む、請求項1または2の時計。
【請求項4】
前記制御部は、前記駆動部用電池とは異なる制御部用電池により駆動する、請求項1乃至3の時計。
【請求項5】
前記第2検出部は、前記電池に接続された抵抗、アノード側が前記抵抗に接続されカソード側がグランドに接地されたダイオード、前記ダイオード間の電圧を検出するADコンバータ、を含む、請求項1乃至4の何れかの時計。
【請求項6】
前記第1検出部は、Nchオープンドレイン出力端子を備え、
前記制御部は、プルアップ抵抗つきの入力端子を備え、
当該入力端子は、前記Nchオープンドレイン出力端子に接続されており、
前記Nchオープンドレイン出力端子からは、前記正常電圧信号及び前記低電圧信号が択一的に出力される、
請求項1乃至5に記載の時計。
【請求項7】
前記制御部は、前記ADコンバータを内蔵する、請求項5の時計。
【請求項8】
前記駆動部は、地震の発生を報知する地震報知部である、請求項1乃至7の何れかの時計。
【請求項9】
前記駆動部は、からくり時計に用いられるからくり機構を駆動するためのモータである、請求項1乃至7の何れかの時計。
【請求項10】
前記制御部が実行する前記電池切れ予告処理により、運針パターンが変更される指針を備えている、請求項1乃至9の何れかの時計。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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