説明

最小フォントサイズを強制するための方法

【課題】ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための方法を提供する。
【解決手段】前記方法は、倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付けるステップ(301)と、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識するステップ(304)と、スケール係数にしたがって前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させるステップ(306)と、を含み、前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
背景
最近のコンピューターディスプレイの改善により電子文書(Electronic Document:ED)を印刷する必要性が減っているにもかかわらず、EDを読む目的でEDのハードコピーを作成する人々がまだ存在する。たとえば、ある読者は、コンピュータースクリーンを凝視するよりも、単にハードコピーを読むことを好むかもしれない。他の例では、EDのハードコピーは、非公式のプレゼンテーションあるいはプロジェクタースクリーンやコンピューターディスプレイから読み取ることが不都合な状況において、人々に渡されるかもしれない。
【0002】
プリンタードライバーは、給紙元の選択(つまり、トレー選択)、用紙種の選択(たとえば、普通紙、透明紙、ボンド紙、その他)、用紙方向の選択(たとえば、ポートレート、ランドスケープ)、二面印刷(つまり、両面印刷)、ページの拡大縮小(つまり、拡大または縮小)、およびN−up印刷(つまり、EDのNページを1枚の用紙に印刷)、その他のハードコピー文書を作成するための多数の機能/設定を提供する。選択されたプリンタードライバーの機能にしたがって、EDの一つ以上の文字のフォントサイズは変更(たとえば、拡大または縮小)され得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
したがって、ハードコピー文書は、いくつものフォントサイズを有するいくつものフォントを有することができる。しかしながら、個々のユーザーは、あるフォントサイズが他のフォントサイズよりも読みやすいことに気付くかもしれない。実際、各ユーザーは、好ましい最小フォントサイズを有することができる。言い換えれば、ユーザーは、プリンタードライバーによって提供される種々の印刷機能を享受し、頻繁に呼び出すにもかかわらず、ユーザーは、彼/彼女の好む最小フォントサイズよりも小さいフォントサイズを有するハードコピー文書を読もうとしない。
【課題を解決するための手段】
【0004】
概要
概して、一形態において、本発明は、ハードコピー文書(Hardcopy Document:HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(User Specified Minimum Font Size:USMFS)を強制するための方法に関する。前記方法は、倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付けるステップと、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識するステップと、前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させるステップと、を含み、前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む。
【0005】
概して、一形態において、本発明は、ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための方法に関する。前記方法は、プリンターによって、倍率の指示および第1のフォントサイズを有する第1の文字を含む電子文書(ED)に対応する複数のページ記述言語(PDL)命令を含む印刷ジョブを受信するステップと、前記プリンターによって前記複数のPDL命令内で、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい前記第1のフォントサイズを、前記複数のPDL命令内で前記商により置換するステップと、前記プリンターによって前記複数のPDL命令に基づいて、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することにより、前記HDを生成するステップと、を含み、前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む。
【0006】
概して、一形態において、本発明は、ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための処理をコンピューターに実行させるように構成されるコンピュータープログラムに関する。前記処理は、倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付けるステップと、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識するステップと、前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させるステップと、を含み、前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む。
【0007】
概して、一形態において、本発明は、ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するためのシステムに関する。ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するためのシステムは、ハードウエアプロセッサーと、前記ハードウエアプロセッサーに有効に接続され、前記ハードウエアプロセッサーによって実行される複数の指示を格納するメモリと、を含む。前記複数の指示は、倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付ける機能と、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識する機能と、前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させる機能と、を含み、前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む。
【0008】
本発明の他の形態は、以下の説明および添付の特許請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一つ以上の実施形態によるシステムを示す。
【図2】本発明の一つ以上の実施形態によるグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を示す。
【図3】本発明の一つ以上の実施形態によるフローチャートを示す。
【図4A】本発明の一つ以上の実施形態による例を示す。
【図4B】本発明の一つ以上の実施形態による例を示す。
【図5】本発明の一つ以上の実施形態によるコンピューターシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
詳細な説明
以下、添付の図面を参照して、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明する。種々の図中の同様の部材は、一貫性を保つために、同様の参照符号によって示される。
【0011】
以下の本発明の実施形態の詳細な説明では、本発明のより完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が説明される。しかしながら、本発明がこれらの具体的な詳細を超えて実施される得ることは当業者にとって明らかである。他の例では、説明を不必要に難しくすることを避けるために周知の機能については詳述されていない。
【0012】
概して、本発明の実施形態は、EDからハードコピー文書を生成するときに、ユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するためのシステムおよび方法に関する。したがって、EDが、N−up印刷機能または倍率を有する他の印刷機能を用いて印刷される場合であっても、結果として生じるハードコピー文書のフォントサイズは、USMFSと等しいかUSMFSを超える。
【0013】
図1は、本発明の一つ以上の実施形態によるシステム(100)を示す。図1に示されるとおり、システム(100)は、プリンター(112)およびコンピューター機器(102)を含む多数の要素を有する。プリンター(112)は、ページ記述言語(PDL)インタープリター(114)を含むことができる。プリンター(112)は、インクジェットプリンター、レーザープリンター、液晶ディスプレイ(LCD)プリンターまたは発光ダイオード(LED)プリンター、ドットマトリックスプリンター、昇華型プリンター、ソリッドインクプリンター、プロッター、3次元(3D)プリンター、その他であることができる。コンピューター機器(102)は、プリンタードライバー(104)およびユーザーアプリケーション(110)を含むことができる。コンピューター機器(102)は、パーソナルコンピューター(PC)、デスクトップコンピューター、メインフレーム、サーバー、電話システム、キオスク、ケーブルボックス、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、スマートフォン、その他であることができる。コンピューター機器(102)とプリンター(112)とは、直接接続(たとえば、ユニバーサルシリアルバス(USB)接続)されていてもよい。本発明の一つ以上の実施形態において、プリンター(112)は、写真式複写機(不図示)の一部である。本発明の一つ以上の実施形態において、プリンター(112)およびコンピューター機器(102)は、写真式複写機(不図示)の一部である。あるいは、コンピューター機器(102)とプリンター(112)とを接続している接続部は、有線および/または無線セグメントを有するネットワークに相当することができる。
【0014】
本発明の一つ以上の実施形態において、コンピューター機器(102)は、ユーザーアプリケーション(110)を実行する。ユーザーアプリケーション(110)は、ユーザーによって操作されるソフトウエアアプリケーションであり、EDを取得、入力、作成、および/または印刷するように構成される。したがって、ユーザーアプリケーション(110)は、ワープロアプリケーション、表計算ソフトアプリケーション、デスクトップパブリッシングアプリケーション、グラフィックアプリケーション、写真印刷アプリケーション、インターネットブラウザ、その他であることができる。ユーザーアプリケーション(110)は、新しい文書を作成し、以前保存されたEDを取得し、および/または、文書スキャナー(不図示)からページを入力することができる。ユーザーアプリケーション(110)によって作成、取得、および/または入力された各EDは、1つ以上のテキストブロックおよび/または1つ以上の画像を含むことができる。
【0015】
本発明の一つ以上の実施形態において、フォントサイズは、書体(たとえば、Arial、Times New Roman、Courier、その他)、サイズ(たとえば、8ポイント、10ポイント、12ポイント、その他)、スタイル(すなわち、太字体、斜字体、下線、その他)、および行間隔(たとえば、120%、140%、その他)によって定義される。ED内の各々のテキストブロックは、1つ以上のフォントサイズの文字を有することができる。テキストブロックは、いかなる形でもあることができ、EDの1ページの全体の幅および/または全体の高さを含むいかなる部分をも占めることができる。さらに、テキストブロックは、ED内の多数のページ全体に渡って分割されていてもよい。
【0016】
本発明の一つ以上の実施形態において、EDは、ドキュメントマークアップ言語(たとえば、XML、OOXML、その他)を用いて表される。EDのフォントサイズは、属性として、ドキュメントマークアップ言語のタグ内に記録されることができる。
【0017】
本発明の一つ以上の実施形態において、プリンタードライバー(104)は、プリンター(112)に機能的に連結されるソフトウエアであって、プリンター(112)によって要求される特定のフォーマットに文書のデータを変換するように構成される。たとえば、ページ記述言語(PDL)印刷スキームについて言えば、プリンタードライバー(104)は、EDの内容および選択された印刷オプションに基づいて、PDLで記述される印刷ジョブを生成する。PDL命令/指示は、印刷用のページを記述するための種々の印刷オブジェクト(たとえば、テキストオブジェクト、グラフィックオブジェクト、イメージオブジェクト)および制御オブジェクト(たとえば、ブレンド(blend)および透過(transparency)命令、カラーマネージメント情報)を含む。他の例として、ラスター印刷について言えば、プリンタードライバー(104)は、EDの内容および印刷オプションに基づいて、ページ画像(つまり、ビットマップデータのようなラスタライズ処理された画像データ)を生成し、ページ画像をプリンター(112)に送信する。
【0018】
本発明の一つ以上の実施形態において、プリンタードライバー(104)は、給紙元の選択(つまり、トレー選択)、用紙種の選択(たとえば、普通紙、透明紙、ボンド紙、その他)、用紙方向の選択(たとえば、ポートレート、ランドスケープ)、二面印刷(つまり、両面印刷)、ページの拡大縮小(つまり、拡大または縮小)、およびN−up印刷(つまり、EDのNページを1枚の用紙に印刷)、その他を含むEDの印刷に関する多数の機能/設定を提供する。選択されたプリンタードライバーの機能にしたがって、EDのページひいてはEDの一つ以上の文字のフォントサイズは、倍率にしたがって拡大縮小(たとえば、拡大、縮小)されることができる。たとえば、2−up印刷機能について言えば、フォントサイズは、0.707の倍率にしたがって拡大縮小される。この詳細な説明の利益を得れば、倍率がいかなる値(たとえば、0.75、1.00、2.25、その他)をもとることができることは、当業者であれば理解される。さらに、EDの異なるページは、異なる倍率(magnification ratio:MR)を有することができる。
【0019】
本発明の一つ以上の実施形態において、フォントサイズ強制(Font Size Enforcer:FSE)モジュール(106)は、フォントサイズを変更(つまり、拡大および/または縮小)するように構成される。具体的には、EDの印刷要求に続いて、FSEモジュール(106)は、ED内のフォントサイズを大きくして、結果として生じるハードコピー文書のすべてのフォントサイズが少なくとも(後述する)USMFSのサイズとなるようにする。本発明の一つ以上の実施形態において、FSEモジュール(106)は、(たとえば、PDLインタープリター(114)の一部として)プリンター(112)に配置される。
【0020】
本発明の一つ以上の実施形態において、EDが、USMFSよりも小さい多数のフォントサイズを含むとき、FSEモジュール(106)は、EDの最も小さいフォントサイズを大きくして、USMFS/MRの商(quotient)に一致させることができる。商よりも小さいフォントサイズのうち残りのフォントサイズは、(1)商と文書の最も小さいフォントサイズとの差を残りのフォントサイズに加えることによって、または、(2)商を第1のフォントサイズで割ることによってスケール係数を計算し、それから、スケール係数を残りのフォントサイズに乗じることによって、拡大/拡大縮小されることができる。あるいは、USMFSよりも小さいすべてのフォントサイズは、一様に、商まで大きくされることができる。商を超えるEDのフォントサイズは、維持されることができ、または、スケール係数を用いて拡大または拡大縮小されることができる。この詳細な説明の利益を得れば、EDのすべてのフォントサイズ(つまり、USMFSよりも小さいフォントサイズのみではない)を大きくすることによって、ハードコピー文書のフォーム/レイアウトが、EDのフォーム/レイアウトとより良く類似することは、当業者であれば理解される。
【0021】
本発明の一つ以上の実施形態において、FSEモジュール(106)は、EDのマークアップにおけるタグおよび属性を解析し、(PDL印刷スキームまたはラスター印刷スキームが使用されてEDが印刷される前に)変更されたフォントサイズによりフォントサイズを置換する。本発明の一つ以上の実施形態において、FSEモジュール(106)は、PDL命令/指示を解析し、変更されたフォントサイズによりフォントサイズを置換する。あるいは、FSEモジュール(106)は、プリンター(112)に、(印刷ジョブの一部として)前述の解析および置換を実行させる指示を発行することができる。
【0022】
本発明の一つ以上の実施形態において、プリンター(112)は、着信してくる印刷ジョブからハードコピー文書を生成する。(上述の)PDL印刷スキームについて言えば、印刷ジョブは、ED、一つ以上のMRと関連付けられた印刷機能(たとえば、N−up印刷)に関する指示、および/またはUSMFSを含むことができる。PDLインタープリター(114)は、PDL命令/指示を解釈して、MRにしたがってEDを拡大縮小することによってページ画像を生成する(つまり、プリンター(112)は、オブジェクトをラスタライズする)。それから、ページ画像は、物理的な媒体(たとえば、紙、マイクロフィッシュ、マイクロフィルム、その他)に印刷される。(上述の)ラスター印刷について言えば、プリンター(112)は、(EDがすでに拡大縮小されている)現実のページ画像を受信し、それから、それらを物理的な媒体に印刷する。
【0023】
本発明の一つ以上の実施形態において、GUI(108)は、多数の印刷オプションに対応する多数のウィジェット(つまり、チェックボックス、ラジオボタン、ボタン、テキストボックス、ドロップダウンリスト、その他)を含む。ユーザーは、適切なウィジェットを操作することによって、印刷オプションの1つ以上を選択することができる。したがって、GUI(108)は、コンピューター機器(102)によって有効に使用されて、ユーザーによる選択/入力を受け取る。さらに、GUI(108)を使用して受け取られるどの選択も、プリンタードライバー(104)によってPDL命令/指示としてパッケージ化され、プリンター(112)に送信されることができる。
【0024】
図2は、本発明の一つ以上の実施形態によるGUI(200)を示す。GUI(200)は、図1を参照して上述したGUI(108)の一例である。図2に示されるとおり、GUIは、多数のウィジェット(つまり、チェックボックスA(205)、チェックボックスB(225)、ボタン(215)、ドロップダウンリストA(210)、ドロップダウンリストB(211)、テキストボックスA(220)、およびテキストボックスB(221))を含む。この詳細な説明の利益を得れば、GUI(200)が図2に示されない追加的なウィジェット(たとえば、EDのハードコピーバージョンを見るためのボタン)を有することができることは、当業者であれば理解される。
【0025】
本発明の一つ以上の実施形態において、ユーザーは、チェックボックスA(205)を選択する、ドロップダウンリストA(210)から書体を選択する、テキストボックスA(220)にサイズを入力する、ドロップダウンリストB(211)からスタイルを指定する、および/または、テキストボックスB(221)に行間隔を入力することによって、最小フォントサイズの強制を有効にする。具体的には、USMFS(299)は、ドロップダウンリスト(210,211)およびテキストボックス(220,221)によって定義される。本発明の一つ以上の実施形態において、1つ以上のウィジェット(210,211,220,221)は固定される。したがって、そのような実施形態において、ユーザーは、残りのウィジェット(つまり、固定されていないウィジェット)を操作することによってのみ、最小フォントサイズを指定することができる。図2に示されるとおり、ユーザーは、USMFSとして、書体「Times New Roman」、12ポイントのサイズ、斜字体のスタイル、および120%の行間隔を選択している。
【0026】
本発明の一つ以上の実施形態において、ユーザーは、チェックボックスB(225)を選択することによって、フォントサイズ間の比率を保持するためのオプションを有効にする。チェックボックスB(225)の選択を受けて、USMFS/MRの商と等しいまたは商を超えるEDのフォントサイズさえも(スケール係数によって)大きくされる。上述したとおり、EDのすべてのフォントサイズ(つまり、USMFSよりも小さいフォントサイズだけでない)を大きくすることによって、ハードコピー文書のフォーム/レイアウトが、EDのフォーム/レイアウトとより良く類似する。
【0027】
本発明の一つ以上の実施形態において、ユーザーは、ボタン(215)を選択することによって、印刷キャリブレーションページを印刷(または表示)する。キャリブレーションページは、前記書体(つまり、ドロップダウンリストA(210)を使用して選択された書体)で印刷され、各例が異なるフォントサイズを有する、テスト文字列の複数の例(たとえば、「The quick brown fox jumped over the lazy dog.」が複数回繰り返された文章)を含む。また、種々のフォントサイズを明確に示すラベルがキャリブレーションページに印刷される。ユーザーは、キャリブレーションページを観察して所望の最小フォントサイズを決定することができる。それから、ユーザーは、ウィジェット(210,211,220,221)を使用して所望の最小フォントサイズを入力することができる。
【0028】
図3は、本発明の一つ以上の実施形態によるフローチャートである。図3に示される処理は、図1を参照して上述したシステム(100)を使用して実行されることができる。たとえば、図3におけるステップは、プリンタードライバー(104)および/またはプリンター(112)によって実行されることができる。図3に示される一つ以上のステップは、本発明の異なる実施形態において省略され、繰り返され、および/または異なる順序で実行されることができる。したがって、本発明の実施形態が、図3に示される特定の数および配列のステップに限定されることは考慮されてはならない。
【0029】
最初に、MRにしたがってEDを印刷する要求が受け付けられる(ステップ301)。上述したとおり、EDは、異なるフォントサイズの文字を有する一つ以上のテキストブロックを有するいくつものページを含むことができる。テキストブロックは、いかなる形でもあることができ、EDの1ページの全体の幅および/または全体の高さを含むいかなる部分をも占めることができる。さらに、テキストブロックは、ED内の多数のページ全体に渡って分割されていてもよい。
【0030】
また、上述したとおり、プリンタードライバー(104)は、給紙元の選択(つまり、トレー選択)、用紙種の選択(たとえば、普通紙、透明紙、ボンド紙、その他)、用紙方向の選択(たとえば、ポートレート、ランドスケープ)、二面印刷(つまり、両面印刷)、ページの拡大縮小(つまり、拡大または縮小)、およびN−up印刷(つまり、EDのNページを1枚の用紙に印刷)、その他を含むEDの印刷に関する多数の機能/設定を提供する。MRは、EDひいてはEDのフォントサイズの拡大縮小を要求する印刷機能(たとえば、N−up印刷)に対応することができる。たとえば、2−up印刷機能について言えば、MR=0.707である。
【0031】
ステップ302において、USMFSが取得される。本発明の一つ以上の実施形態において、USMFSは、GUI(たとえば、GUI(200))から受け取られる。具体的には、ユーザーは、GUIのウィジェットを操作して、USMFSを定義する書体、サイズ、スタイル、および行間隔を選択/入力する。本発明の一つ以上の実施形態において、テスト文字列の多数の例を含むキャリブレーションページが、ユーザーのために生成される。多数のテスト文字列は、同じ書体を有するが、各例は、異なるサイズ、スタイル、および/または行間隔である。キャリブレーションページは、GUIを使用してユーザーが所望の最小フォントサイズを選択/入力するための視覚教材としての役割を果たす。あるいは、USMFSは、ユーザーにより作成されるファイル、プリンタードライバーの製造業者、および/またはサードパーティーから選択されることができる。
【0032】
ステップ304において、USMFS/MRの商よりも小さいフォントサイズを有するED内の文字が認識される。本発明の一つ以上の実施形態において、これらの小さめのフォントサイズの認識は、EDのマークアップ表示(たとえば、XML、OOXML、その他)における属性を解析することによって達成される。本発明の一つ以上の実施形態において、これらの小さめのフォントサイズの認識は、(PDL印刷スキームにおいて)EDに対応するPDL命令/指示を解析することによって達成される。解析は、図1を参照して上述したプリンタードライバー(つまり、プリンタードライバー(104))によって実行されることができる。あるいは、解析は、プリンター(つまり、また、図1を参照して上述したプリンター(112))によって実行されることができる。
【0033】
ステップ306において、認識された文字のフォントサイズが大きくされる。したがって、ステップ306は、ED内で認識された最も小さいフォントサイズと商との差を計算することを含むことができる。それから、差は、認識されたすべてのフォントサイズに加えられて、変更されたフォントサイズを生成することができる。あるいは、ステップ306は、ED内で認識された最も小さいフォントサイズで商を割ることによってスケール係数を計算することを含むことができる。それから、スケール係数は、認識されたすべてのフォントサイズに乗ぜられて、変更されたフォントサイズを取得することができる。さらにもう一つの選択肢として、商よりも小さいすべてのフォントサイズは、一様に大きくされて商に一致される。
【0034】
本発明の一つ以上の実施形態において、ステップ306は、マークアップ表示(つまり、XML、OOXML、その他)のタグにおける小さいフォントサイズを、変更されたフォントサイズにより置換することを含む。本発明の一つ以上の実施形態において、ステップ306は、PDL命令/指示における小さいフォントサイズを、変更されたフォントサイズにより置換することを含む。フォントサイズを大きくすることによって、認識された文字を含んでいるテキストブロックも大きくなる。大きめのテキストブロックは、ページ上で再配置され、新しいページに押し込まれ、複数のページ間に分割される必要があるかもしれない。さらに、認識された文字を含まないページ上の他のテキストブロックは、再配置されて、拡大されたテキストブロックに対応する必要があるかもしれない。
【0035】
この詳細な説明の利益を得れば、ステップ304およびステップ306が、図面を参照して上述した最小フォントサイズ強制オプションをユーザーが有効にする(つまり、GUIを用いて選択する)ことに応答して実行されることは、当業者であれば理解される。
【0036】
ステップ308では、フォントサイズ間比率保持オプションをユーザーが有効にした/呼び出したか否かが判断される。図2を参照して上述したとおり、前述のオプションは、GUI(つまり、GUI(200))からユーザーによって選択されることができる。フォントサイズ間比率保持オプションをユーザーが呼び出したと判断される場合、ステップ310の処理に進む。そうでなければ、ステップ312の処理に進む。
【0037】
ステップ310において、商と等しいまたは商を超えるフォントサイズを有するED内の文字が認識される。本発明の一つ以上の実施形態において、これらの大きめのフォントサイズの認識は、EDのマークアップ表示(たとえば、XML、OOXML、その他)の属性を解析することによって達成される。本発明の一つ以上の実施形態において、これらの大きめのフォントサイズの認識は、(PDL印刷スキームにおいて)EDに対応するPDL命令/指示を解析することによって達成される。解析は、図1を参照して上述したプリンタードライバー(つまり、プリンタードライバー(104))によって実行されることができる。あるいは、解析は、図1を参照して同様に上述したプリンター(つまり、プリンター(112))によって実行されることができる。
【0038】
さらに、一度認識されたならば、大きめのフォントサイズは、大きくされる、または、(ステップ306が提供している)スケール係数にしたがって拡大縮小されることができる。具体的には、大きめのフォントサイズに差が加えられて、変更されたフォントサイズを生成することができる。あるいは、スケール係数が、大きめのフォントサイズに乗ぜられて、変更されたフォントサイズを生成することができる。本発明の一つ以上の実施形態において、ステップ310は、マークアップ表示(つまり、XML、OOXML、その他)のタグにおける大きなフォントサイズを、変更された(つまり、より大きい)フォントサイズにより置換することを含む。本発明の一つ以上の実施形態において、ステップ310は、PDL命令/指示における大きなフォントサイズを、変更された(つまり、より大きい)フォントサイズにより置換することを含む。上述したとおり、フォントサイズを大きくすることによって、認識された文字を有するテキストブロックは大きくなる。したがって、大きめのフォントサイズに対応するために、テキストブロックを再配置する必要があるかもしれない。
【0039】
この詳細な説明の利益を得れば、ステップ308が、図3に示される処理の始めに実行されることができることは、当業者であれば理解される。そのような実施形態において、ED内の大きめのフォントサイズおよび小さめのフォントサイズが単一の解析セッションの間に認識されるように、ステップ304、ステップ306、およびステップ310は組み合わされることができる。
【0040】
ステップ312において、EDに対応するハードコピー文書が、プリンター(たとえば、プリンター(112))によって生成される。本発明の一つ以上の実施形態において、ステップ312は、選択された印刷機能(たとえば、N−up印刷)にしたがって、PDL印刷命令によって記述されたEDのページをプリンターによって拡大縮小することを含む。結果として生じるページ画像(たとえば、MRにしたがって拡大縮小され、1シートあたりNページのグループに分かれているEDのページ)は、物理的な媒体上へ出力される。あるいは、ラスタープリンターについて言えば、プリンターは、(たとえば、プリンタードライバーによって)すでに拡大縮小されたページ画像を受信し、物理的な媒体上へページ画像を出力する。
【0041】
ステップ310のすぐ後にステップ312が実行される場合、もともと商と等しいまたは商を超えるフォントサイズを含むEDのすべてのフォントサイズは大きくされる。しかしながら、ステップ308のすぐ後にステップ312が実行される場合、商よりも小さいEDのフォントサイズのみが大きくされる。もともとUSMFSと等しいまたはUSMFSを超えるフォントサイズは、変化しないままであることができる。
【0042】
図4Aは、本発明の一つ以上の実施形態による例を示す。具体的には、図4Aは、キャリブレーションページ(402)を示す。図4Aに示されるとおり、キャリブレーションページ(402)は、同じテスト文字列の多数の例を有する。さらに、テスト文字列のそれぞれの例は、Times New Romanの書体である。しかしながら、テスト文字列のどの例も、同じフォントサイズを有しない。上述したとおり、ユーザーは、キャリブレーションページ(402)を参照して、適切な最小フォントサイズを認識することができる。
【0043】
図4Bは、本発明の一つ以上の実施形態による例を示す。図4Bに示されるとおり、ED(449)はページAおよびページBを含む。ページAは、Times New Romanの書体、20ポイントのサイズ、通常のスタイル、および120%の行間隔を有する文字を有する。その一方、ページBは、Times New Romanの書体、10ポイントのサイズ、通常のスタイル、および120%の行間隔を有する文字を有する。
【0044】
以下の仮定のセットを考える。(i)USMFSは、通常のスタイルおよび120%の行間隔を有する12ポイントのサイズのTimes New Romanの書体である。(ii)ユーザーは、フォントサイズの比率を保持しない(つまり、図3のステップ308は、「FALSE」である)ことを選択している。(iii)ユーザーは、2−up印刷機能を使用してED(449)を印刷することを希望する。したがって、MR=0.707であり、商=USMFS/MR≒17ポイントである。
【0045】
ED(449)のページAの文字は、商を超えるフォントサイズを有する(つまり、20ポイント>17ポイント)。したがって、ED(449)が拡大縮小されて2−up印刷機能を実行する前に、ページAの文字のフォントサイズは、大きくされる必要がない。したがって、ページAの文字は、ハードコピー文書X(450)において、USMFSを超える約14ポイント(つまり、20ポイント×0.707≒14ポイント)で表示される。
【0046】
しかしながら、ED(449)のページBの文字は、商よりも小さいフォントサイズを有する(つまり、10ポイント<17ポイント)。したがって、ED(449)が拡大縮小されて2−up印刷機能を実行する前に、ページBの文字のフォントサイズは、大きくされて商と一致する。したがって、ページBの文字は、ハードコピー文書X(450)において、USMFSを満足する約12ポイント(つまり、17ポイント×0.707≒12ポイント)で表示される。
【0047】
これから、異なる仮定のセットを考える。(i)USMFSは、通常のスタイルおよび120%の行間隔を有する12ポイントのサイズのTimes New Romanの書体である。(ii)ユーザーは、フォントサイズの比率を保持する(つまり、図3のステップ308は、「TRUE」である)ことを選択している。(iii)ユーザーは、2−up印刷機能を使用してED(449)を印刷することを希望する。したがって、MR=0.707であり、商=USMFS/MR≒17ポイントである。
【0048】
ED(449)のページBの文字は、商よりも小さいフォントサイズを有する(つまり、10ポイント<17ポイント)。したがって、ED(449)が拡大縮小されて2−up印刷機能が実行される前に、ページBの文字のフォントサイズは、大きくされて商(つまり、17ポイント)に一致する。したがって、ページBの文字は、ハードコピー文書Z(452)において、USMFSを満足する約12ポイント(つまり、17ポイント×0.707≒12ポイント)で表示される。さらに重要なことは、スケール係数=商/ページBの文字のフォントサイズ=17ポイント/10ポイント=1.7である。
【0049】
ED(449)のページAの文字は、商を超えるフォントサイズを有する(つまり、20ポイント>17ポイント)。それでも、ユーザーは、フォントサイズの比率を保持することを要求している。したがって、ED(449)が拡大縮小されて2−up印刷機能を実行する前に、ページAの文字のフォントサイズは、スケール係数にしたがって大きくされる。具体的には、ページAの文字のフォントサイズは、34ポイント(つまり、34ポイント=20ポイント×スケール係数=20ポイント×1.7)に拡大縮小される。したがって、ハードコピー文書Z(452)のページAの文字は、USMFSを超える約24ポイント(つまり、34ポイント×0.707≒24ポイント)で表示される。
【0050】
図4Bに示されるとおり、ハードコピーX(450)およびハードコピーZ(452)の両方がED(449)に類似しており、ハードコピーX(450)およびハードコピーZ(452)の両方のすべてのフォントがUSMFSを満足するにもかかわらず、ユーザーがフォントサイズの比率を保持することを選択したため、ハードコピーZ(452)は、より厳密にED(449)のフォーム/レイアウトに類似する。
【0051】
本発明の実施形態は、プリンタードライバーの一つ以上のフォーマット機能が呼び出されたときでも、ハードコピー文書に最小フォントサイズを表示させる能力、ハードコピー文書のためにフォントサイズを大きくするとき、もとのフォントサイズ間の比率を保持する能力、快適な最小フォントサイズが認識されるまで異なるフォントサイズの多数のハードコピー文書を印刷しないことによって、用紙およびエネルギーを節約する能力、多数のフォントサイズを有するEDからハードコピー文書を生成するとき、いくつかのフォントサイズを大きくするが他のフォントサイズは大きくしない能力、その他の利点のうちの1つ以上を有することができる。
【0052】
本発明の実施形態は、事実上、使用されるプラットホームに関係なくいかなる種類のコンピューターにおいても実行されることができる。たとえば、図5に示されるとおり、コンピューターシステム(500)は、(中央処理装置(CPU)、集積回路、その他のような)一つ以上のプロセッサー(502)、関連するメモリ(504)(たとえば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、キャッシュメモリ、フラッシュメモリ、その他)、記憶装置(506)(たとえば、ハードディスク、コンパクトディスクドラブまたはデジタルビデオディスク(DVD)ドライブのような光学ドライブ、フラッシュメモリスティック、その他)、ならびに、今日のコンピューターに典型的な多数の他の要素および機能(不図示)を含む。また、コンピューターシステム(500)は、キーボード(508)、マウス(510)、またはマイクロホン(不図示)のような入力手段を含むことができる。さらに、コンピューターシステム(500)は、モニター(512)(たとえば、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ、または陰極線管(CRT)モニター)、プリンター、および/またはオーディオスピーカーのような出力手段を含むことができる。コンピューターシステム(500)は、ネットワークインターフェース接続(不図示)を介して、ネットワーク(514)(たとえば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、または他のあらゆる種類のネットワーク)に接続されることができる。多くの異なる種類のコンピューターシステムが存在し、前述の入力手段および出力手段が他の形態をとることができることは、当業者であれば理解される。一般的に言えば、コンピューターシステム(500)は、本発明の実施形態を実施するのに必要な少なくとも最小限の処理手段、入力手段、および/または出力手段を含む。
【0053】
さらに、本発明の一つ以上の実施形態において、前述のコンピューターシステム(500)の一つ以上の要素は、遠隔地にあることができ、ネットワーク上の他の要素に接続されることができる。さらに、本発明の実施形態は、複数のノードを有する分散システムで実行されることができ、本発明の各部(たとえば、FSEモジュール(106)、ユーザーアプリケーション(110)、その他)は、分散システム内の異なるノードにあることができる。本発明の一実施形態において、ノードは、コンピューターシステムに相当し得る。あるいは、ノードは、物理的なメモリを伴うプロセッサーに相当し得る。あるいは、ノードは、共有メモリおよび/またはリソースを有するプロセッサーまたはプロセッサーのマイクロコアに相当し得る。さらに、本発明の実施形態を実行するためのコンピューター読み取り可能なプログラムコード形態のソフトウエア命令は、たとえば、コンパクトディスク(CD)、ディスケット、テープ、メモリ、または他のあらゆる有形のコンピューター読み取り可能な記憶装置のような有形のコンピューター読み取り可能な記憶媒体に一時的または永久に記憶されることができる。
【0054】
本発明は、限られた数の実施形態に関して記載されるが、この開示の利益を得れば、本願明細書において開示される本発明の範囲から逸脱することなく他の実施形態が考案されることは、当業者には理解される。したがって、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって制限されなければならない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための方法であって、
倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付けるステップと、
前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識するステップと、
前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させるステップと、を含み、
前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、
前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む、方法。
【請求項2】
第2のフォントサイズを有する前記EDの第2の文字を認識するステップと、
前記第1のフォントサイズを大きくする前に、前記第1のフォントサイズで前記商を割ることによってスケール係数を計算するステップと、
前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小する前に、前記スケール係数にしたがって前記第2のフォントサイズを拡大縮小するステップと、をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記スケール係数を計算する前、前記第2のフォントサイズは前記商を超える、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記商を超える第2のフォントサイズを有する前記EDの第2の文字を認識するステップをさらに含み、
前記HDは、前記第2のフォントサイズの前記第2の文字を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の文字を認識する前に、ユーザーによってアクセス可能な第1のウィジェットを含むグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示するステップと、
前記第1のウィジェットから前記USMFSを受け取るステップと、をさらに含む、請求項1〜4のいずれか一つに記載の方法。
【請求項6】
前記GUIの第2のウィジェットからキャリブレーションの要求を受け取るステップと、
前記キャリブレーションの要求に応答して前記USMFSを受け取る前に、前記USMFSのテスト文字列および第2のフォントサイズの前記テスト文字列を含むキャリブレーションページを印刷するステップと、をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記EDに基づいて複数のオブジェクトを含む複数のページ記述言語(PDL)命令を生成するステップをさらに含み、
前記第1の文字を認識することは、前記複数のPDL命令を解析することを含み、
前記第1のフォントサイズを大きくすることは、前記複数のPDL命令内で前記第1のフォントサイズを前記商により置換することを含む、請求項1〜6のいずれか一つに記載の方法。
【請求項8】
前記第1のフォントサイズを大きくすることは、プリンタードライバーによって実行され、前記EDを拡大縮小することは、プリンターによって実行される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
プリンタードライバーによって、前記EDをラスタライズすることによりページ画像を生成するステップと、
前記プリンタードライバーによって、前記ページ画像をプリンターに送信するステップと、をさらに含み、
前記ページ画像は、前記USMFSの前記第1の文字を含む、請求項1〜8のいずれか一つに記載の方法。
【請求項10】
前記第1のフォントサイズを大きくした後に、前記第1の文字を含む前記EDのテキストブロックを再配置するステップをさらに含む、請求項1〜9のいずれか一つに記載の方法。
【請求項11】
前記倍率は、N−up印刷機能に対応する、請求項1〜10のいずれか一つに記載の方法。
【請求項12】
ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための方法であって、
プリンターによって、倍率の指示および第1のフォントサイズを有する第1の文字を含む電子文書(ED)に対応する複数のページ記述言語(PDL)命令を含む印刷ジョブを受信するステップと、
前記プリンターによって前記複数のPDL命令内で、前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい前記第1のフォントサイズを、前記複数のPDL命令内で前記商により置換するステップと、
前記プリンターによって前記複数のPDL命令に基づいて、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することにより、前記HDを生成するステップと、を含み、
前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む、方法。
【請求項13】
前記EDは、前記商を超える第2のフォントサイズを有する第2の文字を含み、前記HDは、前記第2のフォントサイズの前記第2の文字を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記倍率は、N−up印刷機能に対応する、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するための処理をコンピューターに実行させるように構成されるコンピュータープログラムであって、
前記処理は、
倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付けるステップと、
前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識するステップと、
前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させるステップと、を含み、
前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、
前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む、コンピュータープログラム。
【請求項16】
前記倍率は、N−up印刷機能に対応する、請求項15に記載のコンピュータープログラム。
【請求項17】
前記処理は、
プリンタードライバーによって、前記EDをラスタライズすることによりページ画像を生成するステップと、
前記プリンタードライバーによって、前記ページ画像をプリンターに送信するステップと、をさらに含み、
前記ページ画像は、前記USMFSの前記第1の文字を含む、請求項15または16に記載のコンピュータープログラム。
【請求項18】
前記処理は、
第2のフォントを有する前記EDの第2の文字を認識するステップと、
前記第1のフォントサイズが大きくされる前に、前記第1のフォントサイズで前記商を割ることによってスケール係数を計算するステップと、
前記倍率にしたがって前記EDが拡大縮小される前に、前記スケール係数にしたがって前記第2のフォントサイズを拡大縮小するステップと、をさらに含む、請求項15〜17のいずれか一つに記載のコンピュータープログラム。
【請求項19】
前記処理は、
前記第1の文字が認識される前に、ユーザーによってアクセス可能な第1のウィジェットを含むグラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を表示するステップと、
前記第1のウィジェットから前記USMFSを受け取るステップと、をさらに含む、請求項15〜18のいずれか一つに記載のコンピュータープログラム。
【請求項20】
前記処理は、
前記GUIの第2のウィジェットからキャリブレーションの要求を受け取るステップと、
前記キャリブレーションの要求に応答して前記USMFSが受け取られる前に、前記USMFSのテスト文字列および第2のフォントサイズの前記テスト文字列を含むキャリブレーションページを印刷するステップと、をさらに含む、請求項19に記載のコンピュータープログラム。
【請求項21】
前記処理は、
前記EDに基づいて複数のオブジェクトを含む複数のページ記述言語(PDL)命令を生成するステップをさらに含み、
前記複数のPDL命令を解析することによって前記第1の文字は認識され、
前記複数のPDL命令内で前記第1のフォントサイズを前記商により置換することによって前記第1のフォントサイズは大きくされる、請求項15〜20のいずれか一つに記載のコンピュータープログラム。
【請求項22】
前記第1のフォントサイズは、プリンタードライバーによって大きくされ、前記EDは、プリンターによって拡大縮小される、請求項21に記載のコンピュータープログラム。
【請求項23】
ハードコピー文書(HD)にユーザー指定最小フォントサイズ(USMFS)を強制するためのシステムであって、
ハードウエアプロセッサーと、
前記ハードウエアプロセッサーに有効に接続され、前記ハードウエアプロセッサーによって実行される複数の指示を格納するメモリと、を含み、
前記複数の指示は、
倍率にしたがって電子文書(ED)を印刷する要求を受け付ける機能と、
前記USMFSを前記倍率で割った商よりも小さい第1のフォントサイズを有する前記EDの第1の文字を認識する機能と、
前記第1のフォントサイズを大きくして前記商に一致させる機能と、を含み、
前記HDは、前記倍率にしたがって前記EDを拡大縮小することによって生成され、
前記HDは、前記USMFSの前記第1の文字を含む、システム。
【請求項24】
前記EDは、前記商を超える第2のフォントサイズを有する第2の文字を含み、前記HDは、前記第2のフォントサイズの前記第2の文字を含む、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記倍率は、N−up印刷機能に対応する、請求項23または24に記載のシステム。
【請求項26】
請求項15〜22のいずれか一つに記載のコンピュータープログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−14685(P2012−14685A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−104622(P2011−104622)
【出願日】平成23年5月9日(2011.5.9)
【出願人】(507031918)コニカ ミノルタ ラボラトリー ユー.エス.エー.,インコーポレイテッド (157)
【Fターム(参考)】