説明

有料駐輪システムにおける施錠装置

【課題】構造が簡単で安価な有料駐輪装置を提供する。
【解決手段】 自転車の車輪を載置するためのガイド枠と、前記車輪が進入する挿入溝を設け、該挿入溝の延長線上の略中央に係止孔と操作孔を形成し、該操作孔の下側に後記する支柱とソレノイドを載置する保持板を取付けて形成した基板と、前記基板の挿入溝と操作孔との間に位置し、前記ガイド枠上を進入した車輪の押圧力によって前後動する作動板と、前記作動板の前進動に連動して前記車輪の一部を左右水平方向から抱えるように回動してロック可能に取付けた一対の可動アームと、前記作動板の前後動をロックまたはアンロックする係止片と、前進動した作動板の感知部が当たって駐輪したことを感知する感知スイッチと、前記感知スイッチによるON信号、または、課金手段または暗証番号により生じたOFF信号によって前記係止片をロックまたはアンロックするソレノイドとからなることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二輪車、特に自転車の車輪をロックまたはアンロックする有料駐輪システムの施錠装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オートバイや自転車などの二輪車を駅前やスーパーマーケットまたはマンションなどに設けた有料駐輪場に駐輪する場合、有人管理の駐輪場は別として、無人式の有料駐輪システムは二輪車、特に自転車の車輪をロックするための施錠装置と、自転車を取出すときに駐輪した利用時間を計算して料金に支払いまたは暗証番号の入力などにより前記施錠装置を電気的にロックまたはアンロックする課金手段とから構成されており、その施錠装置の構造や課金手段は多種多様である。
【0003】
特に、施錠装置においては、駐輪台に載置した自転車の車輪を左右水平方向からロックアームが開閉してロックし、このロックアームのロック及びアンロックを駐輪課金装置と連動するソレノイドによって電気的に施錠または解除する駐輪装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−125020号
【0004】
また、施錠装置が、車輪をロックするロックアームが車輪の左右垂直方向に開閉してロックすると共に、駐輪した利用時間を計算して料金を支払うと、前記施錠装置を電気的にロックまたはアンロックする駐輪課金装置に連動するソレノイドからなるロック手段を有したものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献2】特開2000−1966号
【0005】
しかし、この施錠装置は、特にオートバイ駐輪用のもので、車輪をロックするロックアームを左右から垂直方向に回動させて車輪のリム近傍を抱えてロックすると共に該ロックアームの開閉を前記発明と同様に駐輪課金装置に連動するソレノイドによって電気的に開閉する手段によって車輪をロックまたはアンロックするものである。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前者の発明における施錠装置には、駐輪課金装置については詳細に説明されているが、施錠装置については、ロックアームのロックをソレノイドで開閉すると記載されているだけで、施錠装置の具体的な構造については何ら開示されていないこと、および、車輪を載せるガイド枠が比較的長尺に形成してあるため、利用者が車輪をガイド枠上の所定位置に載置せず、ガイド枠の入口付近に載せると駐輪課金装置が駐輪を感知しないため、施錠装置が作動せず無料で駐輪場を利用されるなどの問題がある。後者は、車輪をロックするロックアームがラチェットアームとラチェット片を噛合させ、モータの駆動軸に嵌合した駆動ピニオンによって連結リンクを作動させるなどしてロックアームを開閉させる構造であるため、装置が複雑で製造コストが高く不経済である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1の発明は、一方に傾斜させて形成した自転車Xの車輪Yを載置するためのガイド枠3と、前記車輪Yが進入する挿入溝12を長手方向一側に設け、該挿入溝の延長線上の略中央に係止孔13aと操作孔13bを形成し、該操作孔の下側に後記する支柱15とソレノイド50を載置する保持板14を取付けて形成した基板11と、前記基板11の挿入溝12と操作孔13との間に位置し、前記ガイド枠3上を進入した車輪Yの押圧力によって前後動する作動板16と、前記作動板16の前進動に連動して前記車輪Yの一部を左右水平方向から抱えるように回動してロック可能に取付けた一対の可動アーム35と、前記作動板16の前後動をロックまたはアンロックする係止片46と、前進動した作動板16の感知部が当たって駐輪したことを感知する感知スイッチ53と、前記感知スイッチ53によるON信号、または、課金手段60または暗証番号により生じたOFF信号によって前記係止片46をロックまたはアンロックするソレノイド50とからなり、前記傾斜させたガイド枠3に車輪Yが搭載されると、該車輪の自重による押圧力によって作動板16を前進させながら可動アーム35を回動させて車輪の一部を左右水平方向から抱えるようにロックする一方、作動板16に押された感知スイッチ53がON信号を発信すると、ソレノイド50と課金手段60とが同時に作動し、ソレノイド50の可動鉄芯51が係止片46を押圧回動させて前記作動板16をロックし、課金手段はタイマー手段をスタートさせ、また、一定の駐輪料金の支払、または暗証番号が入力されると課金手段60のOFF信号によりソレノイド50の可動鉄芯51が元の位置に復帰すると同時に係止片46も自重で元の位置に回動することにより作動板16のロックが解除され、さらに、作動板16から車輪Yの押圧力が抜けると該作動板が可動アーム35に取付けたばね42の弾発力によって元の位置に復帰すると同時に可動アーム35が開いて車輪Yのロックを解除させることを特徴とする。また、前記作動板16は、一側に断面略コ字形に形成した車輪受部17と、略中央に前記係止片46の係止爪部48が出入りする係止孔19と、他端に前記感知スイッチ53と当接する感知部20とを設けてなり、該作動板の上下両面を前記基板11上に取付けた一対の上下ガイド板24、27の間に前後動可能に挟んで形成したことを特徴とする。さらには、前記一対の可動アーム35は、それぞれ一端に腕部36、他端にロック部40を設けて平面略コ字形に形成し、前記腕部36の先端に前記作動板16の車輪受部17の裏面に当接する押圧突起37と、互いの可動アーム35を開口方向に付勢させた作動ばね42を止めるばね止突起38を設け、他端ロック部40には、可動アーム35の開閉をスムースに行うための案内溝部41を設けて形成し、この可動アーム35の腕部36を前記作動板16の両側で基板11と平行に回動可能に軸支すると共に、ロック部40の案内溝部41に同じく基板11に軸支したガイド軸44を挿通して形成したことを特徴とする。さらにはまた、前記係止片46は、一端に軸支部47、他端に係止爪部48を設けて断面略コ字形に形成し、前記支柱15に軸支部47を回動可能に軸支し、他端係止爪部48は自重で下方向に下がって位置させ、さらに、この係止片46の後方に位置したソレノイド50の可動鉄芯51の前後動によって前記係止爪部48を前記作動板16の係止孔19内に出し入れ可能に形成したことを特徴とするものである。
【0008】
したがって、車輪のO押圧力によって、スムースに作動版と稼動アームとを作動させることができ、且つ、施錠装置の構造が簡単で部品数も少なく、装置の軽量化とコストの軽減化を図ると共に無断駐輪を防止することができる。
【0009】
請求項5の発明は、二輪車Xの車輪Yが進入または搭載した荷重によって一方に傾動可能に一端を軸支したガイド枠105と、前記ガイド枠105の下面略中央幅方向に位置し、前記ガイド枠105の傾動によって生じた押圧力で前記車輪Yの一部を左右から垂直方向に抱えるように開閉可能に回動してロックする一対の可動アーム112と、自転車Xがガイド枠105上に駐輪したことによって回動降下したガイド枠105の先端を着脱可能に係止する係止片125と、前記ガイド枠105の回動降下によって自転車Xがガイド枠105上に駐輪したことを感知する感知スイッチ130と、前記係止片125の背後に位置し、感知スイッチ130によるON信号と、課金手段60とによる料金支払いまたは暗証番号の入力などにより生じたOFF信号によって前記係止片125をロックまたはアンロックするソレノイド133とからなり、前記ガイド枠105上に自転車Xの車輪Yが搭載されると該車輪の自重によって生ずるガイド枠105の下方向への押圧力によって可動アーム112が左右垂直方向から車輪の一部を抱えてロックすると共に、感知スイッチ130が駐輪されたことを感知してソレノイド133と課金手段60を同時にON信号で作動させソレノイド133の可動鉄芯134が突出して係止片125の係止爪部127を前記ガイド枠105の先端に引っ掛けてロックし、一定駐輪料金の支払いまたは暗証番号の入力によって課金手段60がOFF信号を発すると、ソレノイド133の可動鉄芯134が元の位置に復帰し、係止片125の係止爪部127も自重で後方に回動して掛止片108から抜けてガイド枠105をアンロックし、さらに、ガイド枠105から車輪の負荷を抜くと該ガイド枠が上昇回動すると共に、可動アーム112に取付けたばね116の弾発力によって可動アーム112が開いて車輪Yをフリーにして施錠を解除させることを特徴とする。また、前記ガイド枠105は、先端近傍幅方向に設けたガイド軸106を外枠102に設けたガイド溝110内に挿通し、先端には車輪Yを止めるための車止片107と、回動降下したガイド枠105の先端を前記係止片125の係止爪部127で掛止めする掛止片108と、該ガイド枠が回動降下して駐輪されたことを感知スイッチ130に感知させるスイッチ片109とを取付けて形成したことを特徴とする。さらには、前記係止片125は、上端を折り曲げて鉤型に形成した係止爪部127を設け、該係止爪部が自重で後ろ方向に回動するように枢動可能に軸支し、この係止爪部127の後方に位置したソレノイド133の可動鉄芯134の前後動によって前記係止爪部127を掛止片108の上端に係脱可能に形成したことを特徴とするものである。
【0010】
したがって、前記ガイド枠上に車輪が搭載された自重によってガイド枠が回動降下した際の押圧力で可動アームを左右垂直方向からスムースに車輪を抱えて確実にロックする簡単な構造と、課金手段によってソレノイドをON、OFFさせて前記ガイド枠をロックまたはアンロックするだけの簡単な構造で施錠手段の開閉を行うことができるので安価で経済的な駐輪装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明に係る第1の実施形態を実施例の図面により説明すると、図1は駐輪システムに自転車を駐輪させた状態を示す側面図、図2は本発明に係る施錠装置を取付けた駐輪システムの側面図、図3は本発明に係る施錠装置を取付けた駐輪システムの背面図、図4は本発明に係る施錠装置の施錠前状態を示す一部破断した平面図、図5は図4のA―A断面図、図6は図4のB―B断面図、図7は可動アームを閉じたロック状態を示す平面図。図8は係止片を作動させて作動板をロックした状態の断面図、図9は施錠装置の背面図である。駐輪システム1は、図1、2、3に示すごとく駐輪させる各自転車Xが相互に干渉しない所定の間隔と高低差を設けて並列に樹立させた複数の支柱2にそれぞれ自転車Xの車輪Y、特に前輪を載せるガイド枠3と、車輪Yをロックする第1施錠装置10と、駐輪したことを感知して前記施錠装置を作動させ、一定の駐輪料金が支払われると前記施錠装置を解除する課金手段60とにより構成されている。
【0012】
前記ガイド枠3は、全長を、例えば、大人が使用する平均的な大きさの自転車の車輪(26インチ)が搭載できる長さぎりぎりに形成することにより、ガイド枠3上に載置した車輪を施錠装置まで行かせないで途中で止めて駐輪する無断駐輪を防止できる。さらに、ガイド枠3全体を支柱方向に傾斜させて取付けたことにより、ガイド枠3に載せた車輪が自重で施錠装置方向に移動するので無断駐輪を防止することができると共に、施錠装置方向に負荷がかかる車輪Yの自重によって施錠装置を構成する作動板16を前後動可能に形成してある。
【0013】
4はガイド枠の両側に取付けた補助枠で、前記ガイド枠3上に載置する車輪の案内と自転車Aの傾動を防止している。5はガイド枠の一端に取付けた誘導枠で、該誘導枠を介して地上から車輪Yをガイド枠3上に誘導可能に形成してある。
【0014】
第1施錠装置10は図4に示すごとく、前記ガイド枠3の先端に位置した基板11の長手方向一側中央に自転車Xの車輪Yが進入する挿入溝12を形成し、該挿入溝とその延長線上に設けた操作孔13bとの間に前記車輪Yの自重による指圧力で前後動する作動板16と、該作動板の作動によって前記車輪をロックする一対の可動アーム35とを設けてある。
【0015】
前記基板11に設けた操作孔13bの下部には断面L字型に形成した保持板14を取付け、該保持板上で、上端を前記操作孔13bから先端を突出させた支柱15と、該支柱の背後にソレノイド50を取付けてある。
【0016】
前記作動板16は、一端を断面略コ字形に折り曲げて車輪止部17と水平に位置したカバー部18を設け、略中央に係止孔19を形成すると共に、他端を上方に折り曲げて感知部20を設け、前記カバー部18の裏面中央には前記可動アーム35に取付けた作動ばね42を支持するばね受片21を取付けてある。
【0017】
この作動板16は、前記基板11の挿入溝12と操作孔13bとの間で、両側にスペース片23を介在させて取付けた一対の上下ガイド板24、27の間に前後動可能に挟持させてある。また、この作動板16が最深部まで前進したとき、該作動板の係止孔19と、前記上ガイド板24の一端中央に設けたガイド溝25と、下ガイド板27の中央に設けたガイド孔28と、基板11に設けた係止孔13aとがそれぞれ一致可能に形成してある。
【0018】
この下側ガイド板27には図5、6に示すごとく、複数のボール孔29を設け、該ボール孔内にそれぞれガイドボール30を遊嵌させることにより、作動板16と下側ガイド板27との摩擦抵抗を減少させ、作動板16の前後動を滑らにしてある。
【0019】
図4に示すごとく、一対の可動アーム35は、一端に腕部36、他端にロック部40を設けて平面コ字形に形成し、前記腕部の一端に前記作動板16の車輪止部17の裏面に当接する押圧突起37と、互いの可動アーム35を開口方向に付勢させた作動ばね42を係止するばね止突起38を設け、他端ロック部40には可動アーム35の開閉をスムースに行うための案内溝41を設けてある。
【0020】
可動アーム35は押圧突起37を前記作動板16の車輪止部17裏面に当接させ、湾曲させた作動ばね42の略中央をばね受片21に当接させて両端をそれぞればね止突起38に係止させて可動アーム35を開口する方向に弾発させ、さらにこの可動アーム35の腕部36を基板11に取付けた支持軸43に回動可能に軸支し、ロック部40の案内溝部41に前記基板11に軸支したガイド軸44を挿通して位置させ、前記作動板16が駐輪した車輪Yに押圧されて最深部まで前進する動きによって支持軸43を軸心に回動し、互いのロック部40先端が左右水平方向から車輪Yを抱くように当接してロックする。
【0021】
46は前記作動板16の前後動をロックまたはアンロックする係止片で、図5に示すごとく、係止片46の一端に軸支部47、他端に係止爪部48を設けて断面略コ字形に形成し、該軸支部を前記基板11の操作孔13から上端を突出させた支柱15の上方に枢動可能に軸支してある。この係止片46の軸支部47を枢動可能に軸支すると、他端に設けた係止爪部48は自重で作動板16より下側に位置している。
【0022】
50はソレノイドで、前記係止片46の後方に位置し、OFF状態のソレノイド50の可動鉄芯51先端と、前記係止片46の軸支部47側下端とを当接させてある。ソレノイド50がONすると可動鉄芯51が突出して係止片46の軸支部47を押し出すと同時に係止爪部48が上方向に回動し、前記したごとく、基板11の係止孔13aと、下側ガイド板27のガイド孔28と、作動板16の係止孔19と、上側ガイド板のガイド溝25をそれぞれ一致させた孔から突出させることにより作動片16の前後動をロックする。
【0023】
53は前記支柱15の一側に取付けた感知スイッチで、前記作動板16に設けた感知部20と当接可能に形成し、前記ガイド枠3に自転車Xが載置されると、車輪Yの自重によって前記作動板16が前進して支柱15に当接して停止すると同時に感知部20が感知スイッチ53をONにしてソレノイド50と、後記する課金手段60を作動させる。前記した感知スイッチは、例えば、公知のリミットスイッチなどを使用する。
【0024】
前記課金手段60は、公知の課金手段、例えば、図10に示すごとく、自転車Xが駐輪したことを感知すると車輪Yを機械的にロックする可動アーム35と、該可動アームを作動させた作動板16を係止する係止片46をロックまたはアンロックするソレノイド50をON、OFFする制御盤61とにより構成され、該制御盤は、感知スイッチ53からの駐輪信号により駐輪を確認する駐輪信号処理手段62と、該駐輪信号処理手段で駐輪が確認されると駐輪時間を計測するタイマー手段63と、該タイマー手段で計測した駐輪時間を駐輪代金に換算する演算手段64と、該演算手段で演算された駐輪代金を表示する表示手段65とを有し、さらにコイン受入手段66に入れられた紙幣またはコインを識別するコイン識別手段67と、このコイン識別手段67で識別された金額と前記演算手段64で演算された金額とが一致することを確認する精算手段68と、この精算手段68で駐輪時間に見合う金額が精算させたことを確認、または、前記駐輪信号処理手段62で駐輪が確認されると、前記ソレノイド50への通電回路をON、OFFして前記係止片46のロックを開閉する信号を出力するロック信号処理手段69とにより構成されている。
【0025】
この課金手段60を、マンションなどの駐輪場として使用する場合は、駐輪場は主に盗難防止を目的とするところから、現金でなく暗証番号やカード方式にすることができるのは勿論である。
【0026】
前記第1施錠装置10の作用について説明すると、図1に示すごとく自転車Xの車輪Yをガイド枠3に載置する。このガイド枠3の長さが平均的な自転車の車輪の径とほぼ同じ長さ、例えば、26インチ径の自転車の車輪が乗る長さにしたことにより、前記したごとく、第1施錠装置10が作動しない位置への無断駐輪を防止し、且つ、前記ガイド枠3を支柱2方向に傾斜させてあるため車輪Yは自重で施錠装置方向に移動することからも無断駐輪を防止することができる。
【0027】
前記ガイド枠3に車輪Yが載置されると自重で傾斜方向に移動し、該車輪の先端が基板11の挿入溝12から作動板16の車輪止部17に当接すると共に、該作動板を車輪の自重によって前進動する。
【0028】
前記作動板16は、それぞれ上下ガイド板24、27によってガイドされているため左右にぶれることなくスムースに前後動し、且つ、下ガイド板27と作動板16の下面との間に複数のガイドボール30を介在させることにより、作動板16と下ガイド板27との摩擦抵抗を減少させてスムースに前後動させることを可能にしてある。
【0029】
次いで、図7に示すごとく、作動板16が車輪に押されて前進すると同時に、車輪止部17の裏面に当接している各可動アーム35の押圧突起36を同時に押圧して腕部38が支持軸43を中心に回動し、該可動アームの先端ロック部40が左右水平方向から互いに接近して当接し、車輪Yを抱くようにロックする。
【0030】
前記可動アーム35のロック部40が左右水平方向から互いに当接し、および、前記作動片16が最深部まで進入すると、感知部20の先端が支柱15に当接して停止し、該感知部が支柱15の一側に取付けた感知スイッチ53を押して自転車Xが駐輪したことを課金手段60に信号する。
【0031】
前記信号を駐輪信号処理手段62で確認し、タイマー手段63とロック信号処理手段69にそれぞれ信号を発し、タイマーをスタートさせると同時にソレノイド50をONさせて係止片46を回動させて作動片16をロックする。
【0032】
作動片16のロックは、図8に示すごとく、ソレノイド50の可動鉄芯51が係止部46を押圧して回動させると、該係止爪部の先端が、それぞれ一致させた係止孔13aと、下側ガイド板27のガイド孔28と、作動板16の係止孔19と、上側ガイド板のガイド溝25の間から突出してロックすることにより作動片16の前後動が停止する。
【0033】
次いで、自転車Xを第1施錠装置10から離脱させる場合は、精算ボタン(図示せず)を押すと、タイマー手段63により計測した駐輪時間を駐輪代金に換算して表示手段65に駐輪代金が表示され、代金をコイン受入手段66に入れてコイン識別を行った後、コイン識別手段67で識別された金額と前記演算手段64で演算された金額とが一致することを精算手段68で確認し、ロック信号処理手段69から前記ソレノイドにOFF信号を送るとソレノイド50が消磁する。ソレノイド50が消磁すると作動鉄芯51が元の位置に戻ると同時に係止爪部48が自重で下方向に回動して作動板16の係止孔19と下ガイド板27のガイド孔28から抜けて下方向に下がることに作動板16のロックを解除する。
【0034】
作動板16のロックを解除した後、車輪Yを基板11の挿入溝12から離脱方向に移動させると、前記可動アーム35押圧していた作動板16の押圧力が無くなり、可動アームが作動ばね42の弾発力によって作動板16と共に後退動してロック部を開き車輪Yを開放することにより施錠を解除することができる。
【0035】
前記感知スイッチ53は、駐輪後、すぐにスイッチ信号を送るのではなく、一定時間(好ましくは、20〜30秒間)ON信号の伝達を遅らせたり、最初の1時間間の駐輪料金を無料などにすることにより、誤駐輪や駐輪料金精算後の誤駐輪を防止することができる。
【0036】
本発明に係る第2の実施形態を実施例の図面により説明すると、図11は本発明に係る第2施錠装置の施錠前状態を示す横断面図、図12は本発明に係る第2施錠装置の施錠後の状態を示す横断面図、図13は図12のD―D断面図、図14は、係止片とソレノイドとによって、ガイド枠をロックした状態を示す要部拡大断面図である。
【0037】
この第2施錠装置100は、上方を開口して断面馬蹄形に形成した外枠102の中央長手方向略中央に同じく断面縦長で逆門型に形成した保護枠103を形成し、前記外枠102の長手方向に、自転車Xの車輪Yが進入または搭載したときの荷重で一端が回動するように軸支したガイド枠105と、該ガイド枠の略中央幅方向で、前記ガイド枠の回動によって生じた荷重により前記車輪の一部を左右垂直方向から抱えるように開閉可能に回動する一対の可動アーム112と、前記ガイド枠105の回動降下によって自転車がガイド枠上に駐輪したことを感知する感知スイッチ130と、自転車がガイド枠上に駐輪したことによって回動降下したガイド枠105の先端を着脱可能に係止する係止片125と、前記係止片125の後方に位置し、前記感知スイッチ130と、課金手段60により生じた電気信号によって前記係止片125をロックまたはアンロックするソレノイド133とにより構成してある。
【0038】
前記ガイド枠105は、図11に示すごとく、一端を自転車Xの車輪Yが搭載されると該車輪の自重によって回動可能に軸支し、該ガイド枠の先端近傍幅方向に設けたガイド軸106の両端を外枠102に設けたガイド溝110に挿通してガイド枠105の横ブレを防止し、ガイド枠105の先端には車輪を止めるための車止片107と、該ガイド枠が回動降下した位置で前記係止片125の係止爪部127が掛止めする掛止片108と、前記感知スイッチ130に該ガイド枠が回動降下して駐輪されたことを感知させるスイッチ片109とを取付けてある。
【0039】
前記一対の可動アーム112は、図13に示すごとく、それぞれ対称で一方に腕部113、他方にロック部118を設けて平面コ字形に形成し、前記腕部113の先端には前記ガイド枠105の裏面に当接する押圧突起114と、互いの可動アーム112を開口方向に付勢させたばね116を止めるばね止突起115を設け、他端ロック部118には該可動アームの開閉をスムースに行うための案内溝119を設けてある。
【0040】
さらにこの可動アーム112の腕部113を前記ガイド枠105の両側下方に設けた保護枠103に取付けた支持軸121に枢動可能に軸支し、ロック部118の案内溝部119内には外枠102に取付けたガイド軸120を挿通してある。
【0041】
したがって、前記ガイド枠105が降下するときの押圧力によって押圧突起114が下方に押されて可動アーム112が左右垂直方向から回動して車輪Yの一部を抱えてロックし、このガイド枠105上から荷重がなくなると可動アーム112はばね116の反発力とロック部118の自重で閉じた可動アーム112を開かせることができる。
【0042】
前記係止片125は、先端を鉤型に折り曲げた係止爪部127を一体の形成し、該係止片を前記ガイド枠105の延長線上に位置し、ガイド枠105が回動して最下端位置まで降下したとき、前記係止片125が枢動して掛止片108の上端に係止爪部127を掛止可能に取付けてある。
【0043】
この係止片125は、係止爪部127が自重で後ろ方向に傾倒するように軸支され、該係止片の係止爪部127後方とソレノイド133の可動鉄芯134の先端とを当接させ、該可動鉄芯が前後動することによって係止爪部127を前記掛止片108の上端と係脱可能に形成してある。
【0044】
130は感知スイッチで、前記ガイド枠105が最下端位置まで回動したとき、該ガイド枠の先端に取付けたスイッチ片109と当接可能に設けてある。この感知スイッチ130は、自転車X駐輪されたことを感知し、ソレノイド133と課金手段60を同時にONさせる。するとソレノイド133は可動鉄芯134が突出して係止片125を押し、係止爪部127で記ガイド枠105の掛止片108に係止させてガイド枠105をロックし、課金手段60は、タイマー手段63がスタートする。
【0045】
次いで、一定の駐輪料金が支払われると課金手段60によりソレノイド133がOFFになると可動鉄芯134が元の位置に復帰し、係止片125の係止爪部127が自重で後方に回動して掛止片108から抜けることによりガイド枠105の回動をフリーにし、さらに、ガイド枠105から車輪Yの負荷が抜けると該ガイド枠が上方向に回動すると共に、可動アーム112に取付けたばね116の弾発力によって可動アーム112が開き車輪をフリーになって施錠を解除させることができる。
【0046】
この第2施錠装置100を取付けた第2駐輪システムは、前記第1駐輪システムと同様に、各自転車が相互干渉しない所定の間隔と高低差を設けて並列に樹立させた複数の支柱にそれぞれ自転車の車輪が載るガイド枠と、車輪をロックする施錠装置と、駐輪したことを感知して前記施錠装置をロックし、一定の駐輪料金が支払われると前記施錠装置を解除する課金手段とにより構成されている(図示せず)。第2施錠装置100に取付ける課金手段60は、前記第1施錠装置10と同様であるためここでの説明を省略する。
【0047】
以下、第2施錠装置100の作用について説明すると、ガイド枠105の長さがを自転車の車輪の径とほぼ同じ長さ、例えば、26インチ径の自転車の車輪が乗る長さに形成したことにより、施錠装置が作動しない位置への無断駐輪を防止し、且つ、前記ガイド枠105に車輪Yが乗ると車輪の自重で支柱方向に傾斜することによっても無断駐輪を防止することができる。
【0048】
前記ガイド枠105に載置された車輪Yの自重によりガイド枠105が下方向に回動すると、該ガイド枠の押圧力によって可動アーム112が左右垂直方向から車輪Yの一部を抱えながらロックする。次いで、ガイド枠105の先端が最下端位置まで回動するとスイッチ片109が感知スイッチ130に当たり駐輪されたことを感知してソレノイド133と課金手段60を作動させる。前記ソレノイド133がONすると可動鉄芯134が突出して係止片125を押圧回動させて係止爪部127を前記ガイド枠105の掛止部108に引っ掛けてロックすることにより駐輪させる。
【0049】
第2施錠装置100の解除は、表示された一定の駐輪料金の支払い、または、暗証番号やカードの入力によってロック信号処理手段からOFF信号を発すると、ソレノイド133が消磁して可動鉄芯134が元の位置に復帰すると同時に係止爪部127が自重で後方に回動して掛止部108から離れてガイド枠105をアンロックする。さらに、ガイド枠105から車輪の負荷が抜けてガイド枠105が上方向に回動すると、可動アーム112に取付けたばね116の弾発力とロック部118の自重によって可動アーム112が開き車輪をフリーにして施錠を解除させることできる。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】駐輪システムに自転車を駐輪させた状態を示す側面図である。
【図2】本発明に係る施錠装置を取付けた駐輪システムの側面図である。
【図3】本発明に係る施錠装置を取付けた駐輪システムの背面図である。
【図4】本発明に係る施錠装置の施錠前状態を示す一部破断した平面図である。
【図5】図4のA―A断面図である。
【図6】図4のB―B断面図である。
【図7】可動アームを閉じたロック状態を示す平面図である。
【図8】係止片を作動させて作動板をロックした状態の断面図
【図9】施錠装置の背面図である
【図10】課金手段の一例を示すチャート図である。
【図11】第2施錠装置の施錠前状態を示す横断面図である。
【図12】第2施錠装置の施錠後の状態を示す中央横断面図である。
【図13】図12のD―D線断面図である。
【図14】ガイド枠を係止片とソレノイドによってロックした状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
【0051】
1 駐輪システム
3 ガイド枠
10 第1施錠装置
11 基板
12 挿入孔
13 操作孔
14 保持板
15 支柱
16 作動板
17 車輪止部
18 カバー部
19 係止孔
20 感知部
23 スペース片
24 上ガイド板
27 下ガイド板
28 ガイド孔
35 可動アーム
36 腕部
37 押圧突起
38 ばね止突起
40 ロック部
41 案内溝部
46 係止片
47 軸支部
48 係止爪部
50 ソレノイド
53 感知スイッチ
60 課金手段
61 制御盤
100 第2施錠装置
105 ガイド枠
106 ガイド軸
107 車止片
108 掛止片
109 スイッチ片
112 可動アーム
113 腕部
118 ロック部
122 感知スイッチ
125 係止片
127 係止爪部
130 感知スイッチ
133 ソレノイド


【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方に傾斜させて形成した自転車(X)の車輪(Y)を載置するためのガイド枠(3)と、
前記車輪(Y)が進入する挿入溝(12)を長手方向一側に設け、該挿入溝の延長線上の略中央に係止孔(13a)と操作孔(13b)を形成し、該操作孔の下側に後記する支柱(15)とソレノイド(50)を載置する保持板(14)を取付けて形成した基板(11)と、
前記基板(11)の挿入溝(12)と操作孔(13)との間に位置し、前記ガイド枠(3)上を進入した車輪(Y)の押圧力によって前後動する作動板(16)と、
前記作動板(16)の前進動に連動して前記車輪(Y)の一部を左右水平方向から抱えるように回動してロック可能に取付けた一対の可動アーム(35)と、
前記作動板(16)の前後動をロックまたはアンロックする係止片(46)と、
前進動した作動板(16)の感知部が当たって駐輪したことを感知する感知スイッチ(53)と、
前記感知スイッチ(53)によるON信号、または、課金手段(60)または暗証番号により生じたOFF信号によって前記係止片(46)をロックまたはアンロックするソレノイド(50)とからなり、
前記傾斜させたガイド枠(3)に車輪(Y)が搭載されると、該車輪の自重による押圧力によって生ずる作動板(16)の前進運動で可動アーム(35)を回動させて車輪の一部を左右水平方向から抱えるようにロックする一方、作動板(16)に押された感知スイッチ(53)がON信号を発信すると、ソレノイド(50)と課金手段(60)とが同時に作動し、ソレノイド(50)の可動鉄芯(51)が係止片46を押圧回動させて前記作動板(16)をロックし、課金手段はタイマー手段をスタートさせ、また、一定の駐輪料金の支払、または暗証番号が入力されると課金手段(60)のOFF信号によりソレノイド(50)の可動鉄芯(51)が元の位置に復帰すると同時に係止片(46)も自重で元の位置に回動することにより作動板(16)のロックが解除され、さらに、作動板(16)から車輪(Y)の押圧力が抜けると該作動板が可動アーム(35)に取付けたばね(42)の弾発力によって元の位置に復帰すると同時に可動アーム(35)が開いて車輪(Y)のロックを解除させることを特徴とする有料駐輪システムにおける施錠装置。
【請求項2】
前記作動板(16)は、一側に車輪受部(17)と、略中央に前記係止片(46の係止爪部(48)が出入りする係止孔(19)と、他端に前記感知スイッチ(53)と当接する感知部(20)とを設けてなり、該作動板の上下両面を前記基板(11)上に取付けた一対の上下ガイド板(24)、(27)の間に前後動可能に挟んで形成したことを特徴とする請求項1記載の有料駐輪システムにおける施錠装置。
【請求項3】
前記一対の可動アーム(35)は、それぞれ一端に腕部(36)、他端にロック部(40)を設けて平面略コ字形に形成し、前記腕部(36)の先端に前記作動板(16)の車輪受部(17)の裏面に当接する押圧突起(37)と、互いの可動アーム(35)を開口方向に付勢させた作動ばね(42)を止めるばね止突起(38)を設け、他端ロック部(40)には、可動アーム(35)の開閉をスムースに行うための案内溝部(41)を設けて形成し、この可動アーム(35)の腕部(36)を前記作動板(16)の両側で基板(11)と平行に回動可能に軸支すると共に、ロック部(40)の案内溝部(41)に同じく基板(11)に軸支したガイド軸(44)を挿通して形成したことを特徴とする請求項1または2記載の有料駐輪システムにおける施錠装置。
【請求項4】
前記係止片(46)は、一端に軸支部(47)、他端に係止爪部(48)を設けて断面略コ字形に形成し、前記支柱(15)に軸支部(47)を回動可能に軸支し、他端係止爪部(48)は自重で下方向に下がって位置させ、さらに、この係止片(46)の後方に位置したソレノイド(50)の可動鉄芯(51)の前後動によって前記係止爪部(48)を前記作動板(16)の係止孔(19)内に出し入れ可能に形成したことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1記載の有料駐輪システムにおける施錠装置。
【請求項5】
二輪車(X)の車輪(Y)が進入または搭載した荷重によって一方に傾動可能に一端を軸支したガイド枠(105)と、
前記ガイド枠(105)の下面略中央幅方向に位置し、前記ガイド枠(105)の傾動によって生じた押圧力で前記車輪Yの一部を左右から垂直方向に抱えるように開閉可能に回動してロックする一対の可動アーム(112)と、
自転車Xがガイド枠(105)上に駐輪したことによって回動降下したガイド枠(105)の先端を着脱可能に係止する係止片(125)と、
前記ガイド枠(105)の回動降下によって自転車(X)がガイド枠(105)上に駐輪したことを感知する感知スイッチ(130)と、
前記係止片(125)の背後に位置し、感知スイッチ(130)によるON信号と、課金手段(60)とによる料金支払いまたは暗証番号の入力などにより生じたOFF信号によって前記係止片(125)をロックまたはアンロックするソレノイド(133)とからなり、
前記ガイド枠(105)上に自転車(X)の車輪(Y)が搭載されると該車輪の自重によって生ずるガイド枠(105)の下方向への押圧力によって可動アーム(112)が左右垂直方向から車輪の一部を抱えてロックすると共に、感知スイッチ(130)が駐輪されたことを感知してソレノイド(133)と課金手段(60)を同時にON信号で作動させソレノイド(133)の可動鉄芯(134)が突出して係止片(125)の係止爪部(127)を前記ガイド枠(105)の先端に引っ掛けてロックし、一定駐輪料金の支払いまたは暗証番号の入力によって課金手段(60)がOFF信号を発すると、ソレノイド(130)の可動鉄芯(131)が元の位置に復帰し、係止片(125)の係止爪部(127)も自重で後方に回動して掛止片(108)から抜けてガイド枠(105)をアンロックし、さらに、ガイド枠(105)から車輪の負荷を抜くと該ガイド枠が上昇回動すると共に、可動アーム(112)に取付けたばね(116)の弾発力によって可動アーム(112)が開いて車輪(Y)をフリーにして施錠を解除させることを特徴とする有料駐輪システムにおける施錠装置
【請求項6】
前記ガイド枠(105)は、先端近傍幅方向に設けたガイド軸(106)を外枠(102)に設けたガイド溝(110)内に挿通し、先端には車輪(Y)を止めるための車止片(107)と、回動降下したガイド枠(105)の先端を前記係止片(125)の係止爪部(127)で掛止めする掛止片(108)と、該ガイド枠が回動降下して駐輪されたことを感知スイッチ(130)に感知させるスイッチ片(109)とを取付けて形成したことを特徴とする請求項5記載の有料駐輪システムにおける施錠装置。
【請求項7】
前記係止片(125)は、上端を折り曲げて鉤型に形成した係止爪部(127)を設け、該係止爪部が自重で後ろ方向に回動するように枢動可能に軸支し、この係止爪部(127)の後方に位置したソレノイド(133)の可動鉄芯(134)の前後動によって前記係止爪部(127)を掛止片(108)の上端に係脱可能に形成したことを特徴とする前記請求項5または6記載の有料駐輪システムにおける施錠装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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