説明

染色体安定化に関する遺伝子を標的とする癌細胞特異的アポトーシス誘導剤

【課題】癌細胞特異的なアポトーシス誘導剤の提供。
【解決手段】染色体の安定化に関連する遺伝子の発現もしくは該遺伝子によってコードされるタンパク質の機能を抑制する化合物。この化合物は、染色体の安定化に関連する種々の遺伝子について、該遺伝子の発現を抑制することにより、癌細胞特異的にアポトーシスを誘導し、細胞増殖を抑制する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
染色体の安定化を阻害する化合物を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤。
【請求項2】
染色体の安定化の阻害が、以下の(a)〜(r)のいずれかの機能を阻害することによる、請求項1に記載のアポトーシス誘導剤。
(a)ヒト染色体不安定性疾患関連遺伝子
(b)染色体DNAの複製開始、複製フォークの進行を含む染色体DNA複製反応
(c)DNA損傷チェックポイント
(d)姉妹染色分体凝集・分離
(e)塩基除去修復
(f)ミスマッチ除去修復
(g)ヌクレオチド除去修復
(h)相同組換え修復
(i)非相同末端結合修復(非相同組換え修復)
(j)二本鎖DNA切断修復
(k)DNA複製後修復(DNA損傷トレランス)
(l)DNA架橋損傷修復
(m)DNA−タンパク質架橋損傷修復
(n)DNAポリメラーゼ
(o)ヌクレアーゼ
(p)ヌクレオチド浄化
(q)クロマチン構造維持
(r)テロメア構造維持
【請求項3】
請求項2の(a)〜(r)のいずれかの機能に関与する遺伝子の発現を阻害する化合物を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤。
【請求項4】
以下のいずれかの遺伝子の発現を抑制する化合物を有効成分として含有する、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤。
APE2、ATR、BRCA1、Chk1、Cdc5、Cdc6、Cdc7、Cdc45、Cdt1、CSA、CSB、Ctf18、DDB1、DDB2、DNA2、DUT、Elg1、EndoV、Esp1、Exonuclease1、FBH1、FEN1、Geminin、Hus1、KNTC2 (NDC80)、Ku80、Ligase1、Mad2、MBD4、Mcm3、Mcm4、Mcm5、Mcm6、Mcm7、Mcm8、Mcm10、MGMT、MLH3、Mms4、MPG、MSH2、Mus81、NBS1、NEIL2、NEIL3、NTH1、Orc1、Orc3、PARP1、PCNA、Pif1、PMS1、PMS2、PNK、Pola p180、Pola p70、Pola Spp1(Prim2a)、Polb、Pold p125、Pole Dpb3、Pole Dpb4、Pole Pol2、Poli、Poll、Polm、Psf1、Psf2、Psf3、Rad1、Rad18、Rad23A、Rad23B、Rad51、Rad51D、Rad54、Rad6A、RPA34、RPA70、Scc1、Scc3、Sir2、SIRT1 (Sirtuin)、TDG、TDP1、TIMELESS、Tin2、Topoisomerase I、Topoisomerase IIIa、Topoisomerase IIIb、Ubc13、UNG、XAB2、XPC、XPF、XPG、Xrcc2、XRCC4
【請求項5】
請求項4に記載の各遺伝子の塩基配列が、配列番号:1〜637、810〜908に記載の塩基配列からなる群より選択される、請求項4に記載のアポトーシス誘導剤。
【請求項6】
請求項4に記載のいずれかの遺伝子の発現を抑制する化合物が、該遺伝子に対してRNAi効果を有する二本鎖RNAである、請求項4に記載のアポトーシス誘導剤。
【請求項7】
二本鎖RNAが、請求項4に記載のいずれかの遺伝子のmRNAにおける連続する任意の20〜30塩基と相同な配列からなるセンスRNAおよび該センスRNAに相補的な配列からなるアンチセンスRNAからなる二本鎖RNAである、請求項6に記載のアポトーシス誘導剤。
【請求項8】
請求項4に記載のいずれかの遺伝子に対してRNAi効果を有する二本鎖RNAを発現し得るDNAを有効成分として含有する、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤。
【請求項9】
請求項4に記載のいずれかの遺伝子の発現を抑制する化合物が以下の(a)または(b)である、請求項4に記載のアポトーシス誘導剤。
(a)前記遺伝子の転写産物、またはその一部に対するアンチセンス核酸
(b)前記遺伝子の転写産物を特異的に開裂するリボザイム活性を有する核酸
【請求項10】
請求項4に記載のいずれかの遺伝子によってコードされるタンパク質の機能を抑制する化合物を有効成分として含有する、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤。
【請求項11】
請求項4に記載のいずれかの遺伝子によってコードされるタンパク質の機能を抑制する化合物が、以下の(a)〜(c)のいずれかの化合物である、請求項10に記載のアポトーシス誘導剤。
(a)前記遺伝子によってコードされるタンパク質に対してドミナントネガティブの性質を有する変異体タンパク質
(b)前記遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する抗体
(c)前記遺伝子によってコードされるタンパク質に結合する低分子化合物
【請求項12】
請求項1〜11のいずれかに記載のアポトーシス誘導剤を有効成分とする、抗癌剤。
【請求項13】
以下の(a)〜(c)の工程を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤のスクリーニング方法。
(a)請求項4に記載のいずれかの遺伝子によってコードされるタンパク質またはその部分ペプチドと被検化合物を接触させる工程
(b)前記タンパク質またはその部分ペプチドと被検化合物との結合活性を測定する工程
(c)前記遺伝子によってコードされるタンパク質またはその部分ペプチドと結合する化合物を選択する工程
【請求項14】
以下の(a)〜(c)の工程を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤のスクリーニング方法。
(a)請求項4に記載のいずれかの遺伝子を発現する細胞もしくは細胞抽出液と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記遺伝子の発現レベルを測定する工程
(c)被検化合物の非存在下において測定した場合と比較して、該発現レベルを低下させる化合物を選択する工程
【請求項15】
以下の(a)〜(c)の工程を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤のスクリーニング方法。
(a)請求項4に記載のいずれかの遺伝子の転写調節領域とレポーター遺伝子とが機能的に結合した構造を有するDNAを含む細胞または細胞抽出液と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記レポーター遺伝子の発現レベルを測定する工程
(c)被検化合物の非存在下において測定した場合と比較して、前記発現レベルを低下させる化合物を選択する工程
【請求項16】
以下の(a)〜(c)の工程を含む、癌細胞特異的アポトーシス誘導剤のスクリーニング方法。
(a)請求項4に記載のいずれかの遺伝子によってコードされるタンパク質、または該タンパク質を発現する細胞もしくは細胞抽出液と、被検化合物を接触させる工程
(b)前記タンパク質の活性を測定する工程
(c)被検化合物の非存在下において測定した場合と比較して、前記タンパク質の活性を低下させる化合物を選択する工程
【請求項17】
以下の工程(a)および(b)を含む、請求項4または10に記載のアポトーシス誘導剤を医薬組成物として製造する方法。
(a)請求項13〜16のいずれかに記載の方法によって、化合物をスクリーニングする工程
(b)該化合物を薬学上許容される担体と混合する工程

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2012−131818(P2012−131818A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−46652(P2012−46652)
【出願日】平成24年3月2日(2012.3.2)
【分割の表示】特願2011−26980(P2011−26980)の分割
【原出願日】平成17年4月8日(2005.4.8)
【出願人】(502028430)株式会社ジーンケア研究所 (14)
【Fターム(参考)】