説明

染色台

【課題】染色標本を作製するのに必要な設備を染色を実施したい場所に容易に移設することができ、染色標本の作製を迅速かつ確実に実施可能な染色台を提供する。
【解決手段】染色台10は、ポータブル式の液受槽11の開口部付近にスリット棚12が着脱可能に取り付けられる。液受槽11の底部付近には、液受槽11内の廃液を槽外に排出する廃液パイプ26が設けられる。液受槽11の底部には、廃液を廃液パイプ26の入り口に案内する傾斜面25を設けるとよい。液受槽11にはスリット棚12を着脱可能に設けるとともに、液受槽11のスリット棚12よりも下方位置にスライドガラスを受け止め可能な網棚13を設けるとよい。また、液受槽11の側方には染色液容器を収納可能な補助カゴ14を取り付けるとよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、血液や体液、排泄物、組織片等の検体をスライドガラス上で染色するときに用いる染色台に関するものである。
【背景技術】
【0002】
グラム染色等による塗抹標本(以下染色標本という。)を用いた検査は感染症の診断および治療に欠かせない。従来、染色標本の作製は、検査室等の限定された部署内の専用の場所でのみ行っている。例えば検査室の水道シンクにスライドガラスを載せる設備を設け、シンク上方に支持したスライドガラス上で検体を染色する。過剰な染色液とこれを洗い流すための洗浄水の廃液は、専用の水道シンクに排出するようにしている。
【0003】
なお、染色装置に関する技術としては、下記の文献が開示されている。この種の染色装置は、染色液を貯溜する貯溜槽と、貯留槽にスライドガラスを運ぶカゴやアーム等の支持手段とを備えており、貯留槽の染色液にスライドガラスを浸漬する作業を自動化したものである。
【0004】
【特許文献1】特開平7−43278号公報
【特許文献2】特開平5−87558号公報
【特許文献3】特開平10−90145号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記のように検査室などの専用の水道シンクのみを使用する場合、検体の存在する場所で直ぐに染色標本の作製を行うことができず、検査結果が判明するのが遅れがちになる。他の水道シンクを代用して染色標本の作製を行うことも考えられるが、スライドガラスを支持するための設備を準備することが困難であることや、水道シンクが染色液で着色されること等の問題により簡単には行えない事情がある。特に、病棟や救急外来等でこれを実施しようとするときには、わざわざ検査室まで移動しなければならず、このような時間のロスが病気の診断や治療に影響を及ぼすことも起こりうる。
【0006】
また、特許文献1〜3に開示される自動染色置は、一般に大量の検体を取り扱う病理検査の分野で使用されるもので、比較的少ない数の検体を染色する作業には向かない。また、装置重量や電源の確保等の問題により、安易な移設は困難で、通常は特定の検査室に設置場所を定めて使用している。
【0007】
本発明は、このような現状に鑑みなされたもので、染色標本を作製するのに必要な設備を、染色を実施したい場所に容易に移設することができ、染色標本の作製を迅速かつ確実に実施することが可能な染色台を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[第1発明]
上記目的を達成するための第1発明の染色台は、
ポータブル式の液受槽と、
この液受槽の開口部付近にほぼ水平に設けられ、スライドガラスを載置可能なスリット棚と、
前記液受槽の底部付近に設けられ、前記液受槽内の廃液を槽外に排出する廃液パイプとを備える構成とした。
【0009】
第1発明の染色台によると、例えば水道シンクやテーブルなどの水平な台に液受槽を置き、検体を塗抹したスライドガラスをスリット棚に載せる。液受槽の廃液パイプの下方には予めポリタンク等の回収容器をセットしておく。
このような準備の下、スライドガラス上の検体を染色すると、廃液がスリット棚のスリット隙間を通って液受槽に流れ落ち、廃液パイプを通って回収容器に回収される。
【0010】
第1発明の染色台は、液受槽がポータブル式であるため、染色標本を作製する設備を液受槽ごと任意の場所に簡単に移設することができる。このため、専用の検査室以外でも染色を実施したい場所に染色台を持っていき、直ぐに染色標本を作製・評価をすることができる。この結果、病気の診断および治療をより迅速かつ効果的に行うことができる。
なお、従来、このようなポータブル式のコンパクトな染色台は知られておらず、染色のための設備自体を移設するといった思想も存在していなかった。本発明は、このような点に着目し、どのような場所でも簡単かつ確実に染色標本を作製することができる染色台を発案したものである。
【0011】
また、第1発明の染色台では、液受槽にスライドガラスを支持するためにスリット棚を採用したため、スリット隙間から廃液の排出を良好にするとともに、スリット隙間にピッセット等を差し入れることで、スライドガラスを掴んだり離したりする操作を容易にした。
スリット棚は、複数の棚棒が一定間隔を保って並列に配置されるものであればよく、これらの棚棒の間隔は、標準的なサイズのスライドガラスをピンセット等で容易に掴むことができる程度(5〜15mm程度、望ましくは10mm程度)であればよい。
【0012】
また、第1発明の染色台は、液受槽の廃液を廃液パイプを介して直ぐに槽外に排出することができるため、槽内に廃液が溜まらず、染色作業を快適に行うことができる。
さらに、第1発明において、前述したように染色台にポリタンク等の回収容器を付属させることにより、染色の作業の過程で発生する廃液を完全に回収することができ、下水環境の保全にも有効である。また、水道シンク周辺を染色液等で汚染または着色することなくいつでも染色標本を作製することが可能になる。
【0013】
[第2発明]
第2発明の染色台は、第1発明の染色台であって、前記液受槽の底部に、廃液を前記廃液パイプの入り口に案内する傾斜面を設ける構成とした。
【0014】
このような構成によれば、液受槽内で廃液が傾斜面に沿って廃液パイプの入り口まで流れるため、液受槽の底に廃液が残りにくく、少量の廃液であってもスムーズに槽外に排出することができる。
【0015】
なお、廃液パイプは、液受槽の傾斜面とほぼ同一の傾斜角を保って槽外側方に突出させる構成であるとよい。このような構成によれば、廃液パイプ内に廃液が停滞しにくくなり、かつ、廃液の逆流を防止しやすくなる。
【0016】
[第3発明]
第3発明の染色台は、第1発明の染色台であって、前記液受槽に前記スリット棚を着脱可能に設けるとともに、前記液受槽の前記スリット棚よりも下方位置にスライドガラスを受け止め可能な網棚を設ける構成とした。
【0017】
このような構成によれば、スリット棚から誤ってスライドガラスを落としても、網棚の上で受け止めることができる。また、スリット棚を外すことで、網棚に受け止めたスライドガラスを簡単に拾い上げることができる。これにより、検体の取り扱いが行いやすくなり、染色の作業性が向上する。
なお、網棚の網目は、廃液の排出を妨げず、かつ、スライドガラスを通さない大きさの網目であることが望ましい。
【0018】
[第4発明]
第4発明の染色台は、第1発明の染色台であって、前記液受槽の側方に、染色液容器を収納可能な補助カゴを取り付ける構成とした。
【0019】
このような構成によれば、ボトル容器等の染色液容器を補助カゴに収納しておくことが可能になり、染色台と染色液とを常に一緒に管理することができる。これにより、染色台を移動するときに必要な染色液を持ち忘れるようなことがなくなり、染色標本の作製をより迅速かつ確実に行うことができる。
【0020】
[第5発明]
第5発明の染色台は、第4発明の染色台であって、
前記補助カゴは、前記染色液容器を収納するカゴ本体と、前記カゴ本体に固定される係止アームとを有し、
前記液受槽は、前記係止アームを係止可能な複数の取付孔を有しており、
前記取付孔のいずれかに前記係止アームを係止することにより、前記液受槽の正面、側面または背面のいずれかの面に隣り合って前記補助カゴを選択的に取り付ける構成とした。
【0021】
このような構成によれば、液受槽の正面、側面または背面のいずれかに補助カゴを選択的に取り付けることができるため、染色液の収納スペースを効率よく確保することができる。また、異なる種類の染色液を最も使いやすい位置に適切な順序で並べておくことで、手間のかかる染色法であっても、手順を間違えることなく正確に作業を行うことが可能になる。
【0022】
[第1〜5発明]
本発明の染色台は、染色液を使用する検査または研究等であれば特にその用途が限定されることはない。例えば、感染症の診断および治療に欠かせない染色標本の作製、微生物学、病理学、血液学等における検査および研究の分野全般、染色標本を作製する医療分野全般で利用することができる。
また、本発明の染色台は、常に染色を実施する場所に移設して用いる必要はなく、専用の水道シンクで使用することももちろん可能である。
本発明(第1〜5発明)は、単独で適用してもよいし、これらの発明を必要に応じて組み合わせて適用してもよい。また、本発明(第1〜5発明)に本明細書に記載される他の発明を組み合わせてもよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。本実施形態は、水道シンク周囲に設置および移設が可能な構造を有するコンパクトなポータブル型の染色台に本発明を適用している。
【0024】
図1〜図5は本発明の実施形態による染色台を示すもので、図1はその分解斜視図、図2はその縦断面図、図3は染色台の網棚を示す外観斜視図、図4は染色台の平面図、図5は変形例を示す縦断面図である。
【0025】
図1に示すように、染色台10は、液受槽11、スリット棚12、網棚13、および補助カゴ14を備えている。液受槽11の開口部付近にスリット棚12が着脱可能に取り付けられる。液受槽11の槽内であって、スリット棚12の下方に網棚13が固定される。液受槽11の図1で右側面に補助カゴ14が取り付けられる。
【0026】
液受槽11は、例えばW350mm×H250mm×D150mmの寸法を有する直方体形状、スリット棚12は、例えばW250mm×H180mmの寸法を有する長方形形状を有しており、一度に8枚程度のスライドガラスGを載せて検体を染色することが可能である(図4参照)。なお、液受槽11およびスリット棚12のサイズは、一度に染色したい標本の数量に応じて標準化することができる。
液受槽11、スリット棚12、網棚13、および補助カゴ14等の材料については、耐蝕性を向上させるために、ステンレスまたはプラスチックを用いるのが最適である。
【0027】
液受槽11は、例えばステンレス等の板材を箱状に折り曲げて継ぎ目を溶接等することにより製造される。液受槽11の上面には、把手21,21が設けられており、染色台10を移設するときは、これらの把手21,21を持って染色台10を簡単に持ち運ぶことができる。
【0028】
スリット棚12は、支持フレーム23,23により染色台10の上面から若干下がった位置(例えば15mm程度下方の位置)に設けられる(図2参照)。このような構成により、スライドガラスGを支持する範囲が液受槽11の内側に定まり、染色液および洗浄水が槽外へこぼれにくくなる。
【0029】
図2に示すように、支持フレーム23,23は、断面L字形の鋼材からなるもので、液受槽11の内壁に溶接等で固定される。これらの支持フレーム23,23上にスリット棚12の端部が載置される。すなわち、スリット棚12は、支持フレーム23,23上に固定せずに載せるだけであり、染色台10から容易に取り外し可能となる。
支持フレーム23,23の位置関係は、図2で左右方向に向き合ってほぼ等しい高さになっている。これらの支持フレーム23,23にスリット棚12を架け渡すことで、スリット棚12が液受槽11の開口部付近にほぼ水平状態に保たれる。
【0030】
図1および図4に示すように、スリット棚12のスライドガラスGを載せる部分は、10mm程度のスリット幅で、スリット棚12上に置いたスライドガラスGをピンセット等ではさむことが容易な構造になっている。具体的には、矩形の枠材12a,12bに棚棒12cがほぼ均一の間隔を保って並列に固定される(図1参照)。これらの棚棒12cの間にスリット隙間が形成される。
【0031】
図3に示すように、網棚13は、矩形の枠材13aと網板13bと補強材13cとからなる。網棚13は、その外周部が液受槽11の内壁に溶接等で固定され、液受槽11から取り出せないようになっている。なお、本実施形態では液受槽11に網棚13が一体的に固定されるが、本発明としては必ずしも液受槽11に網棚13を固定しなくともよく、必要に応じてスリット棚12と同様に液受槽11に着脱可能に網棚13を取り付けてもよい。
網棚13の網目は、スライドガラスGを通さない程度の大きさで格子状に空いている。これにより、スライドガラスGがスリット棚12から誤って落下しても、網棚13より下方に落ちることはない。
【0032】
図1および図2に示すように、液受槽11の網棚4の下方には、廃液を滞りなく槽外に排出するため構造、すなわち傾斜面25と廃液パイプ26とが設けられている。予想される廃液の量を鑑みて、傾斜面25および廃液パイプ26を利用して液受槽11の側方に滞りなく廃液を排出させる構造である。
【0033】
傾斜面25は、図2で右から左に向けて下降するように一定の傾斜角を保って形成される。傾斜面25の最も低い位置には、廃液パイプ26の槽内入り口が開口している。これにより、槽内の廃液は、傾斜面25に案内されて廃液パイプ26にスムーズに流れ込む。
【0034】
ここで、廃液パイプ26は、液受槽11の側面より適度に(例えば20mm程度)突出させることにより、ポリタンク等とホースで連結することが可能な構造となっている。
また、廃液パイプ26は、傾斜面25とほぼ同一の傾斜角を保って液受槽11の側面に突出している。このような構成により、廃液パイプ26内で廃液が停滞しにくくなり、また、廃液が廃液パイプ26を遡って逆流するのを防止することができる。
【0035】
補助カゴ14は、染色液を保管するためのもので、カゴ本体14aと係止アーム14bとからなっている(図2参照)。カゴ本体14aは、使用する染色液容器のサイズや本数に応じて最適なサイズに形成される。係止アーム14bは、カゴ本体14aの側方に固定されて上方に延び、その先端部14c付近に向けてコの字形に折り曲げられている。
液受槽11の頂面には、係止アーム14bの取付孔27,27が形成されており(図4参照)、これらの取付孔27,27に係止アーム14bの先端部14cが引っ掛かる。
【0036】
図4に示すように、液受槽11には、補助カゴ14を側面に取り付けるための取付孔27,27の他、液受槽11の背面に取り付けるための取付孔28,28が形成されている。取付孔28,28の間隔L2は、取付孔27,27の間隔L1に等しい。これにより、染色台10の使用者は、取付孔27,27または取付孔28,28のいずれかに係止アーム14bを引っ掛けることで、液受槽11の側面または背面のいずれかに選択的に補助カゴ14を取り付けることができる。
【0037】
染色台10を使用する場合、染色を実施したい場所に近い水道シンクに染色台10を持ち運び、シンク台の上に載せる。染色台10の廃液パイプ26をシンク槽内に向け、その出口付近に廃液を回収するための容器をセットする。なお、必要に応じて廃液パイプ26にチューブ、ホース等を接続し、この先端をポリタンク等の容器に入れて廃液を回収してもよい。また、廃液パイプ26またはこれに接続するチューブ、ホース等からの廃液を直接シンク槽内に排出することも可能である。
【0038】
このような状態で、スリット棚12に検体を塗抹したスライドガラスGを並べて載置し(図4参照)、検体を染色液で染色する。染色後の過剰な染色液は、適宜洗浄水で洗い流す。
染色時に使用される染色液と洗浄水の廃液は、スリット棚12と網棚13の空隙を通って液受槽11の傾斜面25に流れ落ち、廃液パイプ26を通って回収容器に排出される。
【0039】
染色台10によれば、染色を行いたい場所に液受槽11ごと移設して染色標本を作製することができるため、染色標本の検査とその評価をその場で直ぐに遅滞なく実施することができる。これにより、染色標本により得られる情報が感染症等の診断および治療に遅滞なく活かされ、患者が得る利益をさらに増すことが可能になる。
【0040】
また、スリット棚12から誤ってスライドガラスGを落下させても、網棚13で確実に受け止めて直ぐに拾い上げることができるため、破損等の心配なく安全にスライドガラスGを取り扱うことができる。
また、染色台10では、液受槽11に補助カゴ14を取り付ける構成としたため、染色台1に加え染色液の持ち運びが容易になり、染色液の持ち忘れを防止することができる。
さらに、液受槽11の側面または背面に選択的に補助カゴ14を取り付けることができるため、染色液の収納スペースを効率よく確保することができ、補助カゴ14に使いやすい順番で染色液容器を並べることで、染色作業を正確かつ迅速に行うことが可能になる。
【0041】
以上本発明の染色台10の構成を説明したが、本発明の実施形態はこれに限られることはなく、本発明の範囲はこれに限定されるものではない。
例えば、スリット棚12は、10mm程度のスリット幅を有するが、スリット棚12上に置いたスライドガラスをピンセット等ではさむことが容易な構造であれば、上記のスリット幅に限定されるものではない。また、網棚13の構造は、スライドガラスGの落下を妨げるものであれば網目の形状や大きさは限定されない。
【0042】
また、廃液パイプ26の排出口は、必ずしも液受槽11の側面に突出する形態でなくてもよく、廃液を滞りなく排出させること、廃液を水道シンク等へ直接排出可能であること、排出口とポリタンク等の回収容器とをホースで結合可能であること等の条件を満たすものであれば、廃液パイプの排出口の位置についても本実施形態に限定されるものではない。
例えば、図5に示す変形例のように、すり鉢状の傾斜面31の中央下方に向けて廃液パイプ32を垂下させるようにすることもできる。このような構成では、廃液の回収容器33を液受槽11の内部に収納することが可能になる。
【0043】
さらに、染色台10では、液受槽11の側面または背面に箱状の補助カゴ14を取り付けるが、染色台10と一体になって染色液を保管することが可能であれば、補助カゴ14の取付位置や構造・形状は本実施形態に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の実施形態による染色台を示す外観斜視図である。
【図2】同染色台を示す縦断面図である。
【図3】同染色台の網棚を示す外観斜視図である。
【図4】同染色台を示す平面図である。
【図5】同染色台の変形例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
【0045】
10 染色台
11 液受槽
12 スリット棚
13 網棚
14 補助カゴ
21 把手
23 支持フレーム
25 傾斜面
26 廃液パイプ
27,27 取付孔
28,28 取付孔
G スライドガラス
L1,L2 取付孔の間隔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポータブル式の液受槽と、
この液受槽の開口部付近にほぼ水平に設けられ、スライドガラスを載置可能なスリット棚と、
前記液受槽の底部付近に設けられ、前記液受槽内の廃液を槽外に排出する廃液パイプとを備えることを特徴とする染色台。
【請求項2】
前記液受槽の底部に、廃液を前記廃液パイプの入り口に案内する傾斜面を設ける、請求項1記載の染色台
【請求項3】
前記液受槽に前記スリット棚を着脱可能に設けるとともに、前記液受槽の前記スリット棚よりも下方位置にスライドガラスを受け止め可能な網棚を設ける、請求項1記載の染色台。
【請求項4】
前記液受槽の側方に、染色液容器を収納可能な補助カゴを取り付ける、請求項1記載の染色台。
【請求項5】
前記補助カゴは、前記染色液容器を収納するカゴ本体と、前記カゴ本体に固定される係止アームとを有し、
前記液受槽は、前記係止アームを係止可能な複数の取付孔を有しており、
前記取付孔のいずれかに前記係止アームを係止することにより、前記液受槽の正面、側面または背面のいずれかの面に隣り合って前記補助カゴを選択的に取り付ける、請求項4記載の染色台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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