根菜類の分割切断装置
【課題】装置の小型化及び装置の低廉化が図れる。
【解決手段】垂直に配設された固定の支軸6に回転自在に支承された回転筒体10を有し、回転筒体10は、筒部11と、筒部11の上端に固定された上板部12と、筒部11の下端に固定され筒部11より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板13とからなる。回転円板13には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃21が設けられ、筒部11には、各組の分割切断刃21の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材32が設けられ、押圧部材32には分割切断刃21に対応した部分に溝32bが形成され、天板4の下面には、押圧部材32の上面に対応して下面にカム面42を形成するカム41が固定されており、カム41のカム面42は、回転筒体10の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面42の終点44は押圧部材32を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されている。
【解決手段】垂直に配設された固定の支軸6に回転自在に支承された回転筒体10を有し、回転筒体10は、筒部11と、筒部11の上端に固定された上板部12と、筒部11の下端に固定され筒部11より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板13とからなる。回転円板13には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃21が設けられ、筒部11には、各組の分割切断刃21の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材32が設けられ、押圧部材32には分割切断刃21に対応した部分に溝32bが形成され、天板4の下面には、押圧部材32の上面に対応して下面にカム面42を形成するカム41が固定されており、カム41のカム面42は、回転筒体10の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面42の終点44は押圧部材32を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャガイモ、玉葱、人参、南瓜等の根菜類の分割切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、根菜類の分割切断装置として、例えば特許文献1が挙げられる。この装置は、上端に刃先が形成されて中心より放射状に等間隔に配設された複数個の分割切断刃と、この分割切断刃の上方に上下動可能に設けられ、該分割切断刃に対応した部分に溝が形成された押圧部材と、この押圧部材を上下駆動する押圧部材分駆動手段とからなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−234466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、 分割切断刃上に根菜類を載置した後、始動スイッチを押すと押圧部材分駆動手段が作動して押圧部材が上下動して根菜類を分割切断する。このように、根菜類を載置、始動スイッチのオン、押圧部材の上下動作の工程を必要とするので、生産性が悪い。また押圧部材を上下動させるエアシリンダ等の押圧部材分駆動手段を必要とする。
【0005】
本発明の課題は、生産性の向上が図れると共に、押圧部材の駆動にエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない根菜類の分割切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の請求項1は、垂直に配設された固定の支軸に回転自在に支承された回転筒体を有し、この回転筒体は、筒部と、この筒部の上端に固定された上板部と、筒部の下端に固定され該筒部より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板とからなり、この回転円板には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃が設けられ、前記筒部には、前記各組の分割切断刃の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材が設けられ、この押圧部材には前記分割切断刃に対応した部分に溝が形成され、前記天板の下面には、前記押圧部材の上面に対応して下面にカム面を形成するカムが固定されており、このカムのカム面は、前記回転筒体の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面の終点は押圧部材を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1によれば、回転筒体が一定角度回転する毎に根菜類が分割切断されるので、生産性に優れている。また回転筒体の回転に従ってカムによって押圧部材が押し下げられるので、従来のようなエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の根菜類の分割切断装置の一実施の形態の正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の根菜類の分割切断装置の一実施の形態を図1乃至図5により説明する。以下、根菜類としてジャガイモWに適用した場合について説明する。図1及び図3に示すように、ベース板1は四隅に固定された支柱2で支持されている。ベース板1上には四隅に支柱3が固定されており、支柱3の上端には穴4aが形成された天板4が固定されている。天板4上には後記する歯車50、51を覆うように支持板5が固定されている。ベース板1の中央部には垂直に配設された支軸6の下端部が固定されており、支軸6の上端部は支持板5に固定されている。
【0010】
支軸6には下記する構造よりなる中空の回転筒体10が回転自在に支承されている。図1乃至図5に示すように、回転筒体10は、外面が六角面に形成された筒部11と、この筒部11の上面に固定された上板部12と、筒部11の下面に固定された回転円板13とからなっており、回転円板13は後記する分割切断刃21が取付けられるように筒部11より外側に伸びた円盤状になっている。上板部12及び回転円板13は支軸6に軸受14を介して回転自在に支承されている。回転円板13の下面の外周部には、回転円板13に加わる荷重を受けるために、等間隔に6個のローラ15が、筒部11の内側の下面に3個のローラ15が当接して配設されており、ローラ15はベース板1に固定した支持板17に回転自在に支承されている。
【0011】
回転円板13には、筒部11の六角面に対応した部分にジャガイモWより大きな角穴13a が形成されている。即ち、回転円板13には等角度の位置に6個の角穴13a が形成されている。各角穴13a の外側には組を構成する4個の刃物固定板20が固定されており、刃物固定板20には、分割切断刃21が角穴13a の中心に向けて放射状に固定されている。分割切断刃21は上端が刃先となっており、外側より中心に向けて下方に傾斜している。刃物固定板20の上端には、角穴13a に対応した部分にジャガイモWより大きな丸穴22aが形成された保護板22が固定されている。これにより、丸穴22aを通してジャガイモWを分割切断刃21に載置することになり、指が分割切断刃21に直接接触するのを防止している。
【0012】
筒部11の六角面には、それぞれ分割切断刃21に対応して上下に伸びたガイド板30が固定されており、ガイド板30にはスライダー31が摺動自在に嵌挿されている。スライダー31にはジャガイモWを押圧する押圧部材32が固定されている。押圧部材32は、外径が回転円板13の角穴13a 及び保護板22の丸穴22aより小さく、下面内側が円弧状の押圧部32aに形成されている。押圧部材32の下方部には分割切断刃21に干渉しないように、該分割切断刃21に対応して外周より中心に向けて分割切断刃21の厚さより幅が大きい4個の溝32bが等間隔に形成されている。押圧部材32の上方の内側には、ローラ33が回転自在に支承されている。また押圧部材32の上方の外側には該押圧部材32を持ち上げるレバー34が固定されている。スライダー31の上端には、押圧部材32の上昇位置を規制する上限ストッパ35が上板部12のつば部に対応して固定されている。また筒部11には、押圧部材32の下降位置を規制する下限ストッパ36がスライダー31に対応して固定されている。ここで、下限ストッパ36は、分割切断刃21にジャガイモWを載置しない状態において、押圧部材32の上端が分割切断刃21より僅かに上方に位置するように設けられている。
【0013】
天板4の下面には、正面側の根菜類セットポジション40の約120度を除いてローラ33を押し下げるカム41が固定されている。カム41の下面はカム面42となっており、カム面42は右回りに始点43より終点44に下方に傾斜して形成されている。始点43は、分割切断刃21上にジャガイモWを載置し、押圧部材32がジャガイモWの上面に当接した時、ローラ33より若干上方に位置する高さとなっている。終点44は、押圧部材32が押し下げられて該押圧部材32の溝32bが分割切断刃21間に位置してジャガイモWを分割切断刃21で完全に切断する高さとなっている。
【0014】
回転筒体10の上板部12上には天板4の穴4aを通してリング状の大きな歯車50が固定されている。歯車50には該歯車50より小さな歯車51が噛合している。歯車51は支持板5上に固定されたモータ52の出力軸に固定されており、支持板5にはモータ52の出力軸が挿入される穴5aが形成されている。
【0015】
次に作用について説明する。ジャガイモWを分割切断刃21上に載置しない状態においては、スライダー31及び押圧部材32は自重により下降した状態にある。始動スイッチをオンにすると、モータ52が作動して歯車51が左方向に回転し、歯車50と共に回転筒体10が右方向に回転する。そこで、根菜類セットポジション40に位置する押圧部材32のレバー34を上方に指で持ち上げ、保護板22の丸穴22aを通してジャガイモWを分割切断刃21上に載置する。そして、レバー34を離す。これにより、ジャガイモWの上面は押圧部材32の自重で押し付けられる。この作業は、根菜類セットポジション40に空の押圧部材32が位置する毎に行なう。回転筒体10が右方向に回転するに従って、カム41の下方に傾斜したカム面42によってローラ33が下方に押し下げられる。これにより、ジャガイモWは分割切断刃21に押し付けられて押し下げられる。押し下げられたジャガイモWは、分割切断刃21で中心から放射状に4等分に分割切断される。
【0016】
このように、回転筒体10が60度回転する毎にジャガイモWが分割切断されるので生産性に優れている。また回転筒体10の回転に従ってカム41によって押圧部材32が押し下げられるので、従来のようなエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない。
【0017】
なお、上記実施の形態においては、ジャガイモWを4分割切断する場合について説明したが、この分割切断数は限定されなく、2分割切断以上であればよい。また回転円板13に等間隔に6個のジャガイモWの載置部を設けたが、この数は限定されるものではない。また保護板22は無くてもよいが、安全面より設けた方が好ましい。また上記実施の形態においては、根菜類がジャガイモWの場合について説明したが、その他の玉葱、人参、南瓜等についても適用できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0018】
W ジャガイモ
4 天板
6 支軸
10 回転筒体
11 筒部
12 上板部
13 回転円板
21 分割切断刃
30 ガイド板9
31 スライダー
32 押圧部材
33 ローラ
41 カム
42 カム面
44 終点
50、51 歯車
52 モータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャガイモ、玉葱、人参、南瓜等の根菜類の分割切断装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、根菜類の分割切断装置として、例えば特許文献1が挙げられる。この装置は、上端に刃先が形成されて中心より放射状に等間隔に配設された複数個の分割切断刃と、この分割切断刃の上方に上下動可能に設けられ、該分割切断刃に対応した部分に溝が形成された押圧部材と、この押圧部材を上下駆動する押圧部材分駆動手段とからなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−234466号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、 分割切断刃上に根菜類を載置した後、始動スイッチを押すと押圧部材分駆動手段が作動して押圧部材が上下動して根菜類を分割切断する。このように、根菜類を載置、始動スイッチのオン、押圧部材の上下動作の工程を必要とするので、生産性が悪い。また押圧部材を上下動させるエアシリンダ等の押圧部材分駆動手段を必要とする。
【0005】
本発明の課題は、生産性の向上が図れると共に、押圧部材の駆動にエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない根菜類の分割切断装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための本発明の請求項1は、垂直に配設された固定の支軸に回転自在に支承された回転筒体を有し、この回転筒体は、筒部と、この筒部の上端に固定された上板部と、筒部の下端に固定され該筒部より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板とからなり、この回転円板には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃が設けられ、前記筒部には、前記各組の分割切断刃の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材が設けられ、この押圧部材には前記分割切断刃に対応した部分に溝が形成され、前記天板の下面には、前記押圧部材の上面に対応して下面にカム面を形成するカムが固定されており、このカムのカム面は、前記回転筒体の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面の終点は押圧部材を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
請求項1によれば、回転筒体が一定角度回転する毎に根菜類が分割切断されるので、生産性に優れている。また回転筒体の回転に従ってカムによって押圧部材が押し下げられるので、従来のようなエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の根菜類の分割切断装置の一実施の形態の正面図である。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】図3のC−C線断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の根菜類の分割切断装置の一実施の形態を図1乃至図5により説明する。以下、根菜類としてジャガイモWに適用した場合について説明する。図1及び図3に示すように、ベース板1は四隅に固定された支柱2で支持されている。ベース板1上には四隅に支柱3が固定されており、支柱3の上端には穴4aが形成された天板4が固定されている。天板4上には後記する歯車50、51を覆うように支持板5が固定されている。ベース板1の中央部には垂直に配設された支軸6の下端部が固定されており、支軸6の上端部は支持板5に固定されている。
【0010】
支軸6には下記する構造よりなる中空の回転筒体10が回転自在に支承されている。図1乃至図5に示すように、回転筒体10は、外面が六角面に形成された筒部11と、この筒部11の上面に固定された上板部12と、筒部11の下面に固定された回転円板13とからなっており、回転円板13は後記する分割切断刃21が取付けられるように筒部11より外側に伸びた円盤状になっている。上板部12及び回転円板13は支軸6に軸受14を介して回転自在に支承されている。回転円板13の下面の外周部には、回転円板13に加わる荷重を受けるために、等間隔に6個のローラ15が、筒部11の内側の下面に3個のローラ15が当接して配設されており、ローラ15はベース板1に固定した支持板17に回転自在に支承されている。
【0011】
回転円板13には、筒部11の六角面に対応した部分にジャガイモWより大きな角穴13a が形成されている。即ち、回転円板13には等角度の位置に6個の角穴13a が形成されている。各角穴13a の外側には組を構成する4個の刃物固定板20が固定されており、刃物固定板20には、分割切断刃21が角穴13a の中心に向けて放射状に固定されている。分割切断刃21は上端が刃先となっており、外側より中心に向けて下方に傾斜している。刃物固定板20の上端には、角穴13a に対応した部分にジャガイモWより大きな丸穴22aが形成された保護板22が固定されている。これにより、丸穴22aを通してジャガイモWを分割切断刃21に載置することになり、指が分割切断刃21に直接接触するのを防止している。
【0012】
筒部11の六角面には、それぞれ分割切断刃21に対応して上下に伸びたガイド板30が固定されており、ガイド板30にはスライダー31が摺動自在に嵌挿されている。スライダー31にはジャガイモWを押圧する押圧部材32が固定されている。押圧部材32は、外径が回転円板13の角穴13a 及び保護板22の丸穴22aより小さく、下面内側が円弧状の押圧部32aに形成されている。押圧部材32の下方部には分割切断刃21に干渉しないように、該分割切断刃21に対応して外周より中心に向けて分割切断刃21の厚さより幅が大きい4個の溝32bが等間隔に形成されている。押圧部材32の上方の内側には、ローラ33が回転自在に支承されている。また押圧部材32の上方の外側には該押圧部材32を持ち上げるレバー34が固定されている。スライダー31の上端には、押圧部材32の上昇位置を規制する上限ストッパ35が上板部12のつば部に対応して固定されている。また筒部11には、押圧部材32の下降位置を規制する下限ストッパ36がスライダー31に対応して固定されている。ここで、下限ストッパ36は、分割切断刃21にジャガイモWを載置しない状態において、押圧部材32の上端が分割切断刃21より僅かに上方に位置するように設けられている。
【0013】
天板4の下面には、正面側の根菜類セットポジション40の約120度を除いてローラ33を押し下げるカム41が固定されている。カム41の下面はカム面42となっており、カム面42は右回りに始点43より終点44に下方に傾斜して形成されている。始点43は、分割切断刃21上にジャガイモWを載置し、押圧部材32がジャガイモWの上面に当接した時、ローラ33より若干上方に位置する高さとなっている。終点44は、押圧部材32が押し下げられて該押圧部材32の溝32bが分割切断刃21間に位置してジャガイモWを分割切断刃21で完全に切断する高さとなっている。
【0014】
回転筒体10の上板部12上には天板4の穴4aを通してリング状の大きな歯車50が固定されている。歯車50には該歯車50より小さな歯車51が噛合している。歯車51は支持板5上に固定されたモータ52の出力軸に固定されており、支持板5にはモータ52の出力軸が挿入される穴5aが形成されている。
【0015】
次に作用について説明する。ジャガイモWを分割切断刃21上に載置しない状態においては、スライダー31及び押圧部材32は自重により下降した状態にある。始動スイッチをオンにすると、モータ52が作動して歯車51が左方向に回転し、歯車50と共に回転筒体10が右方向に回転する。そこで、根菜類セットポジション40に位置する押圧部材32のレバー34を上方に指で持ち上げ、保護板22の丸穴22aを通してジャガイモWを分割切断刃21上に載置する。そして、レバー34を離す。これにより、ジャガイモWの上面は押圧部材32の自重で押し付けられる。この作業は、根菜類セットポジション40に空の押圧部材32が位置する毎に行なう。回転筒体10が右方向に回転するに従って、カム41の下方に傾斜したカム面42によってローラ33が下方に押し下げられる。これにより、ジャガイモWは分割切断刃21に押し付けられて押し下げられる。押し下げられたジャガイモWは、分割切断刃21で中心から放射状に4等分に分割切断される。
【0016】
このように、回転筒体10が60度回転する毎にジャガイモWが分割切断されるので生産性に優れている。また回転筒体10の回転に従ってカム41によって押圧部材32が押し下げられるので、従来のようなエアシリンダ等の分駆動手段を必要としない。
【0017】
なお、上記実施の形態においては、ジャガイモWを4分割切断する場合について説明したが、この分割切断数は限定されなく、2分割切断以上であればよい。また回転円板13に等間隔に6個のジャガイモWの載置部を設けたが、この数は限定されるものではない。また保護板22は無くてもよいが、安全面より設けた方が好ましい。また上記実施の形態においては、根菜類がジャガイモWの場合について説明したが、その他の玉葱、人参、南瓜等についても適用できることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0018】
W ジャガイモ
4 天板
6 支軸
10 回転筒体
11 筒部
12 上板部
13 回転円板
21 分割切断刃
30 ガイド板9
31 スライダー
32 押圧部材
33 ローラ
41 カム
42 カム面
44 終点
50、51 歯車
52 モータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
垂直に配設された固定の支軸に回転自在に支承された回転筒体を有し、この回転筒体は、筒部と、この筒部の上端に固定された上板部と、筒部の下端に固定され該筒部より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板とからなり、この回転円板には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃が設けられ、前記筒部には、前記各組の分割切断刃の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材が設けられ、この押圧部材には前記分割切断刃に対応した部分に溝が形成され、前記天板の下面には、前記押圧部材の上面に対応して下面にカム面を形成するカムが固定されており、このカムのカム面は、前記回転筒体の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面の終点は押圧部材を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されていることを特徴とする根菜類の分割切断装置。
【請求項1】
垂直に配設された固定の支軸に回転自在に支承された回転筒体を有し、この回転筒体は、筒部と、この筒部の上端に固定された上板部と、筒部の下端に固定され該筒部より外側に伸びて円盤状に形成された回転円板とからなり、この回転円板には、等角度の複数個の位置に根菜類を分割切断する組を構成する分割切断刃が設けられ、前記筒部には、前記各組の分割切断刃の中心に対応し、自重で下方に摺動される押圧部材が設けられ、この押圧部材には前記分割切断刃に対応した部分に溝が形成され、前記天板の下面には、前記押圧部材の上面に対応して下面にカム面を形成するカムが固定されており、このカムのカム面は、前記回転筒体の回転方向に沿って下方に傾斜し、カム面の終点は押圧部材を下方に押圧して根菜類を完全に分割切断させる高さに形成されていることを特徴とする根菜類の分割切断装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2012−245596(P2012−245596A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121142(P2011−121142)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(505467672)渡辺精機株式会社 (15)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【出願人】(505467672)渡辺精機株式会社 (15)
【Fターム(参考)】
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