説明

格納式アウターミラー

【課題】 ミラーアッセンブリの回動が繰り返し行われても破損することがない格納式アウターミラーを提供する。
【解決手段】 ミラーベース2に円弧状溝部22を形成するとともに、ミラーアッセンブリ3に円弧状溝部22内に挿入される凸部23を設け、円弧状溝部22の両端部24,25が円弧状溝部22の中心よりも車体側に配置されるとともに、円弧状溝部22の両端部24,25に凸部23が当接するときに円弧状溝部22の両端部24,25に加わる力F1,F2が車体側に向くように、円弧状溝部22を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の側面に取り付けられる格納式アウターミラーに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車の側面に取り付けられるアウターミラーは、ミラーの鏡面が自動車の側面に対して略直角となる使用位置と、ミラーの鏡面が自動車の側面に対して略平行となる格納位置とでミラーアッセンブリが回動する格納式アウターミラーが一般的に採用されている。格納位置は、ミラーアッセンブリが車体の後方に回動して鏡面が自動車の側面に対して略平行となる後方の格納位置であるのが一般的である。また、格納式アウターミラーは、自動車後方からの予期せぬ衝突等の外力に備えて、ミラーアッセンブリが前方に回動して退避できるように、前方の退避位置が構成されている。
【0003】
格納式アウターミラーは、自動車の車体の側面からその側方に向かって張り出されるミラーベースと、ミラーベースに回動自在に取り付けられるミラーアッセンブリとを備えている。格納式アウターミラーには、ミラーアッセンブリを使用位置に停止させるための位置決め機構と、ミラーアッセンブリが使用位置から後方の格納位置および前方の退避位置に回動する際に、これら格納位置および退避位置にミラーアッセンブリを停止させるためのストッパ機構とが設けられている。
【0004】
図5(a)に示すように、ストッパ機構51は、ミラーベース52に形成された円弧状溝部53と、ミラーアッセンブリ54に設けられ円弧状溝部53に沿って移動する凸部55とで構成されている(例えば、特許文献1参照)。円弧状溝部53は、その両端部56,57がミラーベース52の先端部58の近傍と、後方縁部59の近傍に位置するように形成されている。このストッパ機構51によれば、図5(b)に示すように、ミラーアッセンブリ54が後方の格納位置に格納されるときに、凸部55が円弧状溝部53の一端部56に当接してミラーアッセンブリ54の回動が規制される。一方、図5(c)に示すように、ミラーアッセンブリ54が前方の退避位置に回動するときは、凸部55が円弧状溝部53の他端部57に当接してミラーアッセンブリ54の回動が規制される。
【特許文献1】特開2004−9806号公報(段落0032〜0033、図9)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以上のように、格納式アウターミラーは、手動あるいは予期せぬ衝突等の外力により、ミラーアッセンブリ54が回動して、凸部55が円弧状溝部53の一端部56または他端部57に当接することで、ミラーアッセンブリ54は格納位置または退避位置に停止される。しかしながら、前述した従来の格納式アウターミラーでは、円弧状溝部53の両端部56,57が、ミラーベース52の先端部58の近傍と、後方縁部59の近傍にそれぞれ位置している。さらに、円弧状溝部53の両端部56,57に凸部55が当接するときにその両端部56,57に加わる力F3,F4が先端部58と後方縁部59に向いている。そのため、両端部56,57の周辺部分61のミラーベース52が破損してしまうおそれがあるといった問題があった。
【0006】
これは、以下の理由によると考えられる。円弧状溝部53の両端部56,57と、ミラーベース52の周縁部(先端部58および後方縁部59)との距離が短く、その部分が薄肉部62となっている。そして、この薄肉部62に向かって、凸部55が両端部56,57に当接するときに加わる力F3,F4が繰り返し加わることで、その力が蓄積して、薄肉部62が破損してしまう。また、円弧状溝部53の両端部56,57が車体への取付部分63から離れた部分にあるので、ミラーベース52全体にかかる曲げモーメントも大きくなってしまう。
【0007】
そこで本発明は、前記の問題を解決すべく案出されたものであって、ミラーアッセンブリの回動が繰り返し行われても破損することがない格納式アウターミラーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、自動車の車体の側面からその側方に向かって張り出されるミラーベースと、このミラーベースに回動自在に取り付けられるミラーアッセンブリとを備えた格納式アウターミラーにおいて、前記ミラーベースに円弧状溝部が形成され、前記ミラーアッセンブリに前記円弧状溝部内に挿入され当該円弧状溝部の周方向に沿って移動する凸部が設けられ、前記円弧状溝部の両端部が当該円弧状溝部の中心よりも前記車体側に配置されるとともに、前記円弧状溝部の両端部に前記凸部が当接するときに円弧状溝部の両端部に加わる力が前記車体側に向くように、前記円弧状溝部が形成されたことを特徴とする格納式アウターミラーである。
【0009】
円弧状溝部の両端部が、円弧状溝部の中心よりも車体側に配置されるとともに、円弧状溝部の両端部に前記凸部が当接するときに円弧状溝部の両端部に加わる力が車体側に向くように、円弧状溝部が形成されているので、円弧状溝部の両端部に加わる力は、ミラーベースの周縁部(先端部、後方縁部、前方縁部)には向かず、ミラーベースの基端部に向くことになる。両端部からミラーベースの基端部までの距離は長く厚肉となり、また、車体側に両端部に加わる力が伝達され、曲げモーメントの発生も小さくなるので、ミラーベースが破損することはない。
【0010】
請求項2に係る発明は、前記ミラーベースの前記円弧状溝部の両端部の裏側に、補強リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の格納式アウターミラーである。
【0011】
前記構成によれば、補強リブで、円弧状溝部の両端部に前記凸部が当接するときに円弧状溝部の両端部に加わる力が蓄積される部分(円弧状溝部の両端部周辺)の強度をさらに高めることができる。
【0012】
請求項3に係る発明は、前記ミラーアッセンブリの凸部が、前記円弧状溝部と同等の径を有する円弧状に形成され、その中心角が略90度である請求項1または請求項2に記載の格納式アウターミラーである。
【0013】
前記構成によれば、凸部にも十分な強度を得られるとともに、ミラーアッセンブリの回動角度と凸部の中心角を加えた円弧状溝部の中心角が、円弧状溝部の両端部をミラーベースの車両側に配置するのに適切な角度となる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ミラーアッセンブリの回動が繰り返し行われても格納式アウターミラーが破損するのを防止できるといった優れた効果を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施の形態では、手動でミラーアッセンブリを回動させる手動式の格納式アウターミラーを例に挙げて説明する。
【0016】
図1は本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した上方斜視図、図2は本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した下方斜視図、図3はミラーアッセンブリが各位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図、図4は本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した分解斜視図である。
【0017】
まず、本実施の形態に係る格納式アウターミラーの構成を説明する。
【0018】
図1及び図2に示すように、かかる格納式アウターミラー1は、自動車の車体(図示せず)のサイドドアに付設されるいわゆるドアミラーであり、車体の側面からその側方に向かって張り出されるミラーベース2と、このミラーベース2に回動自在に取り付けられるミラーアッセンブリ3とを備えている。
【0019】
ミラーアッセンブリ3は、図4に示すように、ミラー4と、ミラー4を保持するホルダ5と、ホルダ5を傾動自在に保持するフレーム6と、これらミラー4、ホルダ5及びフレーム6を収容するミラーハウジング7とを有している。フレーム6には、ミラー4の鏡面4aを調整するためのアクチュエータ8が設けられている。アクチュエータ8は、ミラー4の上下方向の向きを調整する第一アクチュエータ8aと、左右方向の向きを調整する第二アクチュエータ8bとを備え、これら第一アクチュエータ8a及び第二アクチュエータ8bの出没作動を適宜制御することで、ミラー4の鏡面4aの向きが調整される。
【0020】
フレーム6には、上下方向に延びるシャフト9が回動可能に設けられている。図1に示すように、シャフト9は、シャフト本体11と、このシャフト本体11の下端部に形成される円形のフランジ部12とで構成されている。フランジ部12の下面には、複数のボス部(図2参照)13が突設されている。ミラーハウジング7の基端側には、開口部(図2および図4参照)19が形成されており、ミラー4及びホルダ5と一体的に組まれたフレーム6をミラーハウジング7に収容すると、開口部19から、シャフト9のフランジ部12と、後述するフレーム6の凸部23が下方に向かって露出する(図2参照)。
【0021】
図1および図2に示すように、ミラーベース2は、サイドドアの前端部のピラー部分等に形成された取付座(図示せず)に固定される取付板14と、この取付板14の下部からから側方に向かって張り出すベース本体15とを備えている。本実施の形態では、取付板14とベース本体15とは合成樹脂により一体で形成されている。ベース本体15の上面には、シャフト9の取付座16が形成されている。取付座16の表面には、複数の突起部21が形成されており、シャフト9のフランジ部12の下面のボス部13と噛合するようになっている。取付座16にはボルト用穴17が複数形成されており、ベース本体15の下部から、ボルト用穴17を通してシャフト9のボス部13にボルト18を螺合させて、シャフト9が固定される。
【0022】
フレーム6は、ミラーベース2に固定されたシャフト9を中心に回動する。すなわち、フレーム6およびこれと一体に組まれたミラー4、ホルダ5、ミラーハウジング7からなるミラーアッセンブリ3が、シャフト9を中心に回動することとなる。
【0023】
フレーム6とシャフト9との間にはクラッチ機構(図示せず)が設けられており、格納位置と使用位置でミラーアッセンブリ3の回動を規制して位置決めするとともに、車体後方から予期せぬ外力が加わった際には、ミラーアッセンブリ3の退避位置への回動を許容するようになっている。
【0024】
図1に示すように、ミラーベース2のベース本体15上面のシャフト9の取付座16の周囲には、円弧状溝部22が形成されている。円弧状溝部22は、シャフト9の中心、すなわちミラーアッセンブリ3の回動中心を中心として形成されている。
【0025】
一方、フレーム6の下面の、シャフト9の側部には、下方に突出する凸部23が形成されている。凸部23は、円弧状溝部22と同心円上で同等の径を有する円弧状に形成され、その中心角が略90度となっている。ミラーアッセンブリ3をミラーベース2に設置したときに、凸部23は、円弧状溝部22内に挿入され、ミラーアッセンブリ3の回動時に、円弧状溝部22の周方向に沿って回転移動する。
【0026】
円弧状溝部22は、中心角が略270度となるように形成されている。これは、凸部23の中心角である略90度と、ミラーアッセンブリ3の回動範囲の角度である略180度とを合わせた値となっている。円弧状溝部22は、その両端部24,25が円弧状溝部22の中心よりも車体側に配置されるとともに、円弧状溝部22の両端部24,25に凸部23が衝突して当接するときに円弧状溝部22の両端部24,25に加わる力(以下、「衝撃力」という)F1,F2(図3(a)参照)が車体側に向くように、形成されている。衝撃力F1,F2の方向の延長線が、ベース本体15の取付板14との接合部分を通過するように、円弧状溝部22が形成されている。言い換えれば、円弧状溝部22の両端部24,25の非溝部29が、車体側に対して対峙するように、円弧状溝部22が形成されている。これによって、円弧状溝部22の両端部24,25は、ベース本体15の周縁部(先端部、後方縁部、前方縁部)26から比較的遠い位置で且つ取付板14に近い位置に配置される。
【0027】
ベース本体15の上面には、円弧状溝部22の外周面を構成するカバー体28が設けられている。カバー体28は、ベース本体15の表面を窪ませて形成した部分を覆って、衝撃力のかからない円弧状溝部22の円弧状部分の外周面を形成している。これによって、ベース本体15の軽量化を図るとともに、加工性を向上させている。衝撃力F1,F2が加わる円弧状溝部22の両端部24,25は、ベース本体15と一体的に形成された部分で構成されており、強度を確保している。
【0028】
凸部23は、シャフト9の周囲でミラーアッセンブリ3の先端側に形成されており、ミラーアッセンブリ3が使用位置にあるときに、凸部23がベース本体15の先端側に位置するように構成されている。
【0029】
ミラーベース2のベース本体15の円弧状溝部22の両端部24,25の裏側には、補強リブ27が形成されている。補強リブ27は、円弧状溝部22の両端部24,25の裏側で円弧状に一体的に形成されて、両端部24,25の車体側の板厚を厚くしており、両端部24,25に加わる衝撃力F1,F2に対するベース本体15の強度を高めている。
【0030】
次に、前記構成による格納式アウターミラー1の作用を説明する。
【0031】
以上のように、円弧状溝部22の両端部24,25が、その中心よりも車体側に配置されるとともに、円弧状溝部22の両端部24,25に加わる衝撃力F1,F2が車体側に向くように、円弧状溝部22を形成したことによって、円弧状溝部22の両端部24,25は、ベース本体15の周縁部26から比較的遠い位置で配置される。これによって、両端部24,25の周囲に薄肉部は形成されず、図3(b)または図(c)に示すように、凸部23が円弧状溝部22の両端部24,25にそれぞれ当接した場合でも、衝撃力F1,F2が一部分に集中的に加わることはない。また、両端部24,25から取付板14までの距離は、円弧状溝部22の外周部からベース本体15の周縁部26までの距離と比較して長く、厚肉となるので、ベース本体15が破損することはない。さらに、ベース本体15は、一般的に基端部から先端部にかけて厚さが薄くなる場合が多いが、厚さが厚い基端部側に、衝撃力F1,F2が加わる円弧状溝部22の両端部24,25を配置したことによって、必要な強度を保持することができる。
【0032】
また、両端部24,25は、従来よりもベース本体15の取付板14に近い位置に配置されていることと、円弧状溝部22の両端部24,25に加わる衝撃力F1,F2の方向は、ベース本体15の周縁部(先端部、後方縁部、前方縁部)26には向かず、ベース本体15の基端部(車体側)に向くことによって、ベース本体15に発生する曲げモーメントを小さく抑えられる。また、両端部24,25に加わる衝撃力F1,F2は、取付板14を介して固定側である車体へと伝達されて吸収されるので、ベース本体15に衝撃力F1,F2が蓄積されることはない。
【0033】
円弧状溝部22の両端部24,25の裏側に、補強リブ27を一体的に形成したことによって、両端部24,25に加わる衝撃力F1,F2が蓄積される部分の強度をさらに高めることができる。また、補強リブ27によって、両端部24,25の周辺を部分的に補強しているので、ベース本体15のその他の部分を中空とすることが可能となり、ミラーベース2全体で軽量化を達成できる。
【0034】
さらに、凸部23を、中心角が略90度となるように構成したことによって、従来の凸部(図5参照)55よりも凸部23の径方向長さが長くなり、凸部23にも十分な強度を得ることができる。また、円弧状溝部22の中心角が略270度となり、円弧状溝部22の両端部24,25をミラーベース2の車両側に配置するのと、非溝部29に強度を持たせるのに適切な角度となる。
【0035】
以上の構成および作用によれば、ミラーアッセンブリ3の回動が繰り返し行われても、ミラーベース2に衝撃力F1,F2が蓄積されず、また、凸部23も十分な強度を有するので、格納式アウターミラー1が破損するのを防止できる。
【0036】
さらに、近年では、ミラーベース2が、製造コスト低減および軽量化のため金属(ダイキャスト)製から樹脂製のものに変換してきており、強度確保が求められているので、本発明はより一層有効なものとなる。
【0037】
なお、前記実施の形態では、凸部23の中心角を略90度とし、円弧状溝部22の中心角を略270度としているが、凸部23に十分な強度が得られ、円弧状溝部22の両端部24,25間である非溝部29に強度が得られる角度であれば、前記角度に限られるものではない。
【0038】
以上、本発明を実施するための形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、前記実施の形態では、手動式の格納式アウターミラー1を例に挙げて説明したが、これに限られるものではなく、電動式の格納式アウターミラーであっても適用できる。
【0039】
また、本発明に係る格納式アウターミラーはドアミラーに限られるものではなく、フェンダーやフェンダーの先端部に取り付けられるミラーであっても適用できるのは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した上方斜視図である。
【図2】本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した下方斜視図である。
【図3】本発明に係る格納式アウターミラーにおいて(a)はミラーアッセンブリが使用位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図、(b)はミラーアッセンブリが格納位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図、(c)はミラーアッセンブリが退避位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図である。
【図4】本発明に係る格納式アウターミラーを実施するための最良の形態を示した分解斜視図である。
【図5】従来の格納式アウターミラーにおいて(a)はミラーアッセンブリが使用位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図、(b)はミラーアッセンブリが格納位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図、(c)はミラーアッセンブリが退避位置に回動されたときの円弧状溝部と凸部との関係を示した平面図である。
【符号の説明】
【0041】
1 格納式アウターミラー
2 ミラーベース
3 ミラーアッセンブリ
22 円弧状溝部
23 凸部
24,25 (円弧状溝部の)端部
27 補強リブ
F1,F2 両端部に加わる力

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の車体の側面からその側方に向かって張り出されるミラーベースと、該ミラーベースに回動自在に取り付けられるミラーアッセンブリとを備えた格納式アウターミラーにおいて、
前記ミラーベースに円弧状溝部が形成され、前記ミラーアッセンブリに前記円弧状溝部内に挿入され当該円弧状溝部の周方向に沿って移動する凸部が設けられ、
前記円弧状溝部の両端部が当該円弧状溝部の中心よりも前記車体側に配置されるとともに、前記円弧状溝部の両端部に前記凸部が当接するときに円弧状溝部の両端部に加わる力が前記車体側に向くように、前記円弧状溝部が形成されたことを特徴とする格納式アウターミラー。
【請求項2】
前記ミラーベースの前記円弧状溝部の両端部の裏側に、補強リブを形成したことを特徴とする請求項1に記載の格納式アウターミラー。
【請求項3】
前記ミラーアッセンブリの凸部が、前記円弧状溝部と同等の径を有する円弧状に形成され、その中心角が略90度である請求項1または請求項2に記載の格納式アウターミラー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−282088(P2006−282088A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−107030(P2005−107030)
【出願日】平成17年4月4日(2005.4.4)
【出願人】(000148689)株式会社村上開明堂 (185)
【Fターム(参考)】