説明

梱包箱セット及び梱包箱セットの構成方法

【課題】複数の梱包箱を用いて1つの梱包箱セットを構成する。
【解決手段】梱包箱において、対向する第2の側面部と第4の側面部には、それぞれ底面から上面へと延びる側面折り目が設けられている。第1の梱包箱は、第2及び第4の側面部がそれぞれ側面折り目に沿って第1の梱包箱の内側に折りたたまれ、底面部が第1の梱包箱の内側に折りたたまれる。折りたたまれた状態の第1の梱包箱は、その底面側から、第2の梱包箱の第3の側面部の内面に沿って第2の梱包箱の中に挿入される。そして、第1の梱包箱の第1の蓋部と第2の梱包箱の第1の蓋部とを用いて、第2の梱包箱の開口部を塞ぐ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物を収容する梱包箱に関する。
【背景技術】
【0002】
折りたたみ可能な梱包箱が知られている。例えば、特許文献1,2には、折りたたみ可能なコンテナが開示されている。また、特許文献3には、折りたたみ可能な布製の通い箱が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−1313号公報
【特許文献2】特開2001−151230号公報
【特許文献3】特開2005−162255号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような折りたたみ可能なコンテナは、コンテナ自体の重量が大きいため、荷物の積み下ろし作業などで一度に持てる個数が限られる。また、コンテナの重量が大きい分だけ配送料金も高くなってしまう。ところで、このような折りたたみ可能な梱包箱を荷物の配送に用いる場合には、搬送先において梱包箱から荷物を取り出した後、梱包箱を折りたたんで送り返すようになっている。このとき、例えば複数の梱包箱を1つにまとめて送り返せれば便利である。
本発明は、複数の梱包箱を用いて1つの梱包箱セットを構成することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る梱包箱セットは、第1の梱包箱と、第2の梱包箱とを備え、各々の前記梱包箱は、中空の直方体形状の各側面を各々連なって形成する第1乃至第4の側面部と、前記第1乃至第4の側面部の下縁に対して前記直方体形状の内側に折りたたみ可能に設けられ、折りたたまれていない状態においては前記直方体形状の底面を形成する底面部と、前記第1の側面部の上縁に対して折りたたみ可能に設けられ、前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞いで、前記直方体形状の上面を形成する第1の蓋部とを有し、対向する前記第2の側面部と前記第4の側面部には、それぞれ前記底面から前記上面へと延び、当該側面部を前記直方体形状の内側へ突出するように折り曲げることができる側面折り目が設けられており、前記第2及び第4の側面部が、それぞれ前記側面折り目に沿って当該梱包箱の内側に折りたたまれ、前記底面部が、当該梱包箱の内側に折りたたまれ、前記第2及び第4の側面部と前記底面部とが折りたたまれた前記第1の梱包箱が、その底面側から、前記第2の梱包箱において前記第1の側面部と対向する前記第3の側面部の内面に沿って、当該第2の梱包箱の中に挿入され、前記第2の梱包箱の中に挿入された前記第1の梱包箱の第1の蓋部と、当該第2の梱包箱の第1の蓋部とが、当該第2の梱包箱の前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞ぐことを特徴とする。これにより、複数の梱包箱を用いて1つの梱包箱セットを構成することができる。
【0006】
本発明に係る梱包箱セットにおいて、各々の前記梱包箱は、前記第2乃至第4の側面部の上縁に対してそれぞれ折りたたみ可能に設けられ、当該側面部の上縁から当該上縁と対向する辺までの長さが、前記第1の蓋部の当該長さよりも短い第2乃至第4の蓋部を有し、前記第2の蓋部が設けられた前記第2の側面部の前記側面折り目が、当該第2の蓋部に延長して設けられており、前記第4の蓋部が設けられた前記第4の側面部の前記側面折り目が、当該第4の蓋部に延長して設けられており、前記第1の蓋部において、前記第1の側面部の上縁から、前記第2乃至第4の蓋部の前記長さに応じた距離だけ離れた位置に、当該上縁と対応する方向に延びる蓋折り目が設けられており、前記第2の蓋部は、前記第2の側面部に対して折りたたまれていない状態で、前記側面折り目に沿って折りたたまれ、前記第4の蓋部は、前記第4の側面部に対して折りたたまれていない状態で、前記側面折り目に沿って折りたたまれ、前記第2の梱包箱の前記第2乃至第4の蓋部が折りたたまれていない状態で当該第2の梱包箱の中に前記第1の梱包箱が挿入され、当該第1の梱包箱の第1の蓋部と当該第2の梱包箱の第1の蓋部とが、前記蓋折り目に沿って折り曲げられて、前記第2の梱包箱の前記第1乃至第4の蓋部の縁によって囲まれた開口部を塞いでもよい。これにより、開口部を隙間なく塞ぐことができる。
【0007】
本発明に係る梱包箱セットにおいては、前記第1の梱包箱における前記第2乃至第4の蓋部の前記長さと、前記第2の梱包箱における前記第2乃至第4の蓋部の前記長さとは、いずれも同一であってもよい。これにより、第2の梱包箱の中に第1の梱包箱が挿入されたときに、第1の梱包箱が第2の梱包箱にぴったりと納まる。
【0008】
本発明に係る梱包箱セットにおいて、前記第1の蓋部には、当該第1の蓋部を補強するための補強部材が設けられていてもよい。これにより、第1の蓋部の強度を補うことができる。
【0009】
本発明に係る梱包箱セットにおいては、前記第1の蓋部の外面において、前記開口部を塞いだときに前記第2乃至第4の側面部と接する外縁を含む第1の領域と、当該第2乃至第4の側面部の外面において当該第1の領域と隣り合う第2の領域とには、粘着テープが繰り返し貼付される被貼付部材が設けられてもよい。これにより、粘着テープで第1の蓋部を第2乃至第4の側面部に止めたり、粘着テープを剥がしたりすることができる。
【0010】
本発明に係る梱包箱セットにおいて、前記底面部は複数あり、前記第1乃至第4の側面部にそれぞれ設けられ、前記折りたたまれていない状態においては、複数の当該底面部が互いに組み合わされて前記底面を形成し、前記第1の側面部に設けられた前記底面部と前記第2の側面部に設けられた前記底面部とにおいて、前記組み合わされたときに互いに重なり合う領域が接着されており、前記第3の側面部に設けられた前記底面部と前記第4の側面部に設けられた前記底面部とにおいて、前記組み合わされたときに互いに重なり合う領域が接着されていてもよい。これにより、複数の底面部を連動して折りたたむことができる。
【0011】
本発明に係る梱包箱セットの構成方法は、第1の梱包箱と、第2の梱包箱とを備える梱包箱セットであって、各々の前記梱包箱が、中空の直方体形状の各側面を各々連なって形成する第1乃至第4の側面部と、前記第1乃至第4の側面部の下縁に対して前記直方体形状の内側に折りたたみ可能に設けられ、折りたたまれていない状態においては前記直方体形状の底面を形成する底面部と、前記第1の側面部の上縁に対して折りたたみ可能に設けられ、前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞いで、前記直方体形状の上面を形成する第1の蓋部とを有する梱包箱セットの構成方法において、前記第1の梱包箱において、対向する前記第2の側面部と前記第4の側面部とに、それぞれ前記底面から前記上面へと延び、当該側面部を前記直方体形状の内側へ突出するように折り曲げることができる側面折り目を設けるステップと、前記第1の梱包箱の前記第2及び第4の側面部を、それぞれ前記側面折り目に沿って当該梱包箱の内側に折りたたむステップと、前記第1の梱包箱の前記底面部を、当該梱包箱の内側に折りたたむステップと、前記第2及び第4の側面部と前記底面部とが折りたたまれた前記第1の梱包箱を、その底面側から、前記第2の梱包箱において前記第1の側面部と対向する前記第3の側面部の内面に沿って、当該第2の梱包箱の中に挿入するステップと、前記第2の梱包箱の中に挿入された前記第1の梱包箱の第1の蓋部と、当該第2の梱包箱の第1の蓋部とで、当該第2の梱包箱の前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞ぐステップとを備えることを特徴とする。これにより、複数の梱包箱を用いて1つの梱包箱セットを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係る梱包箱の構成を示す斜視図。
【図2】底面部の組み合わせ構造について説明する図。
【図3】開口部が閉じられた状態の梱包箱を示す上面図。
【図4】梱包箱を折りたたむ様子を示す上面図。
【図5】蓋部を折り曲げる様子を示す側面図。
【図6】折りたたまれた状態の梱包箱を示す図。
【図7】2つの梱包箱を用いて梱包箱セットを構成する様子を示す図。
【図8】梱包箱セットにおいて開口部を閉じる様子を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
まず、本実施形態に係る梱包箱1の構成について説明する。梱包箱1は、例えば紙製のダンボール箱であり、荷物の配送等に利用される。
図1は、梱包箱1の構成を示す斜視図である。同図に示すように、梱包箱1は、直方体の形状をしており、側面部10a,10b,10c,10dと、底面部20a,20b,20c,20dと、蓋部30a,30b,30c,30dとを備えている。なお、以下の説明では、これらの部材において、梱包箱1の内部に接する面を「内面」といい、この内面と反対の面を「外面」という。
【0014】
側面部10a,10b,10c,10d(第1乃至第4の側面部)は、梱包箱1の側面を形成する矩形の部材である。側面部10aと側面部10b、側面部10aと側面部10dとは、それぞれ接着されている。また、側面部10b,10c,10dは、一体に形成されている。具体的には、側面部10b,10c,10dは、1つの部材が各々の側面部の境界線で折り曲げられて形成されている。つまり、側面部10a,10b,10c,10dは、中空の直方体形状の各側面を各々連なって形成する。
【0015】
側面部10b及び蓋部30bには、側面部10bの底面側の辺(以下、「底辺」という)の中心位置からこの底辺と直交する方向に延びる側面折り目11bが設けられている。これにより、利用者は、側面部10b及び蓋部30bを側面折り目11bに沿って梱包箱1の内側へ突出するように折り曲げることができる。また、側面部10d及び蓋部30dには、側面部10dの底辺の中心位置からこの底辺と直交する方向に延びる側面折り目11dが設けられている。これにより、利用者は、側面部10d及び蓋部30dを側面折り目11dに沿って梱包箱1の内側へ突出するように折り曲げることができる。つまり、梱包箱1において対向する側面部10bと側面部10dには、それぞれ梱包箱1の底面から上面へと延び、その側面部を直方体形状の内側へ突出するように折り曲げることができる側面折り目11b,11dが設けられており、さらに、側面部10bの側面折り目11bが蓋部30bに延長して設けられており、側面部10dの側面折り目11dが蓋部30dに延長して設けられている。この側面折り目11b,11dは、例えば圧縮などの加工を施すことによって付加される。
【0016】
底面部20a,20b,20c,20dは、互いに組み合わされて梱包箱1の底面を形成する部材である。底面部20aは、側面部10aと一体に形成されており、側面部10aの底辺を回転軸として回動自在に設けられている。同様に、底面部20b,20c,20dは、それぞれ側面部10b,10c,10dと一体に形成されており、その側面部の底辺を回転軸として回動自在に設けられている。これにより、利用者は、底面部20a,20b,20c,20dを梱包箱1の内側に折りたたむことができる。つまり、底面部20a,20b,20c,20dは、それぞれ側面部10a,10b,10c,10dに対して直方体形状の内側に折りたたみ可能に設けられ、折りたたまれていない状態においては互いに組み合わされて直方体形状の底面を形成する。
【0017】
蓋部30a(第1の蓋部)は、側面部10a,10b,10c,10dの上縁によって囲まれた開口部と同様の大きさを有しており、この開口部を塞いで梱包箱1の上面を形成する矩形の部材である。蓋部30aは、側面部10aと一体に形成されており、側面部10aの上面側の辺(以下、「上辺」という)を回転軸として回動自在に設けられている。これにより、利用者は、蓋部30aを梱包箱1の内側に折りたたんだり、梱包箱1の外側に開いたりすることができる。つまり、蓋部30aは、側面部10a(第1の側面部)の上縁に対して折りたたみ可能に設けられ、側面部10a乃至10dの上縁によって囲まれた開口部を塞いで、直方体形状の上面を形成する。また、蓋部30aの内面には、蓋部30aを補強するための補強部材35が設けられている。
【0018】
蓋部30b,30c,30d(第2乃至第4の蓋部)は、蓋部30aとともに上述した開口部を閉じて、梱包箱1の上面を形成する矩形の部材である。蓋部30b,30c,30dは、それぞれ側面部10b,10c,10dと一体に形成されており、その側面部の上辺を回転軸として回動自在に設けられている。これにより、利用者は、上述した蓋部30aと同様に、蓋部30b,30c,30dを梱包箱1の内側に折りたたんだり、梱包箱1の外側に開いたりすることができる。つまり、蓋部30b,30c,30dは、側面部10b,10c,10dの上縁に対してそれぞれ折りたたみ可能に設けられている。蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さは、いずれも同一であり、蓋部30aの突出方向の長さよりも短い。この突出方向の長さとは、蓋部30a,30b,30c,30dにおいて、自身が設けられた側面部の上辺からその上辺に対向する辺までの上辺と直交する方向の長さのことである。
【0019】
また、蓋部30aには、側面部10aの上辺と平行に、蓋折り目31hと蓋折り目31iとが設けられている。この蓋折り目31hは、蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さ分だけ側面部10aの上辺から離れた位置に設けられている。つまり、蓋部30a(第1の蓋部)には、側面部10aの上縁から、蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さに応じた距離だけ離れた位置に、その上縁と対応する方向に延びる蓋折り目31hが設けられている。この側面部10aの上辺と蓋折り目31hとの間の距離L1は、蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さと等しい。また、蓋折り目31iは、折りたたまれた状態における側面部10b,10dの折りたたみ厚分だけ蓋折り目31hから離れた位置に設けられている。この蓋折り目31hと蓋折り目31iとの間の距離L2は、折りたたまれた状態における側面部10b,10dの折りたたみ厚と等しい。この折りたたみ厚とは、折りたたまれた状態における側面部10b,10dの図中の矢印Y方向の長さのことをいう。具体的には、折りたたまれた状態における側面部10aと側面部10b又は10dとの境界線から、側面部10cと側面部10b又は10dとの境界線までの図中の矢印Y方向の長さが折りたたみ厚として用いられる。
【0020】
ここで、図2を参照して、底面部20a,20b,20c,20dの組み合わせ構造について説明する。まず、梱包箱1の底面の一番下の層には、底面部20bと底面部20dとが配置される。図2(a)は、底面部20b及び底面部20dが配置された様子を示す上面図である。同図に示すように、底面部20b及び底面部20dは、それぞれ梱包箱1の底面の対角線に沿って対向する一方の端が切り取られたような形状をしている。底面部20b及び底面部20dの図中の矢印X方向の長さは、それぞれ梱包箱1の底面の矢印X方向の長さの半分よりも短い。
【0021】
また、底面部20bには、底面折り目21bと底面折り目22bとが設けられている。この底面折り目21bは、側面部10bの側面折り目11bに対応する位置に設けられている。また、底面折り目22bは、梱包箱1の底面の対角線に沿って設けられている。同様に、底面部20dには、底面折り目21dと底面折り目22dとが設けられている。この底面折り目21dは、側面部10dの側面折り目11dに対応する位置に設けられている。また、底面折り目22dは、梱包箱1の底面の対角線に沿って設けられている。
【0022】
底面部20b,20dの上には、底面部20cが重ねて配置される。図2(b)は、底面部20b,20c,20dが配置された様子を示す上面図である。同図に示すように、底面部20cの図中の矢印Y方向の長さは、梱包箱1の底面の矢印Y方向の長さの約半分である。また、底面部20cと底面部20dとは、互いに重なり合う領域のうち底面折り目22dによって区切られた重なり領域R1が接着されている。上述したように、底面部20cは、側面部10cに設けられており、底面部20dは、側面部10dに設けられている。つまり、側面部10c(第3の側面部)に設けられた底面部20cと、側面部10d(第4の側面部)に設けられた底面部20dとにおいて、組み合わされたときに互いに重なり合う領域R1が接着されている。
【0023】
底面部20cの上には、底面部20aが重ねて配置される。図2(c)は、底面部20a,20b,20c,20dが配置された様子を示す上面図である。同図に示すように、底面部20aの図中の矢印Y方向の長さは、梱包箱1の底面の矢印Y方向の長さの半分より大きい。この底面部20aの外縁部には、利用者が底面部20aを回動させるときに用いられる切り欠き部23が設けられている。また、底面部20aと底面部20bとは、互いに重なり合う領域のうち底面折り目22bによって区切られた重なり領域R2が接着されている。上述したように、底面部20aは、側面部10aに設けられており、底面部20bは、側面部10bに設けられている。つまり、側面部10a(第1の側面部)に設けられた底面部20aと、側面部10b(第2の側面部)に設けられた底面部20bとにおいて、組み合わされたときに互いに重なり合う領域R2が接着されている。
【0024】
このように構成された梱包箱1は、荷物の配送に使用される場合には、内部に荷物が収容され、蓋部30b,30c,30dが梱包箱1の内側へと回動された後、蓋部30aが梱包箱1の内側へと回動されて、開口部が閉じられる。なお、荷物が収容されるときに、梱包箱1の底面に対応する大きさの第1の緩衝部材を底面部20aの上に置いて、底板として使用してもよい。また、第1の緩衝部材と同様の大きさで第1の緩衝部材よりも厚い第2の緩衝部材を荷物の上に置いて、荷物を押さえる用途に使用してもよい。
【0025】
図3は、開口部が閉じられた状態の梱包箱1を示す上面図である。同図に示すように、蓋部30aの外面には、テープ基材33と伝票基材34とが設けられている。このテープ基材33は、例えば塩化ビニル製のシート状の部材であり、粘着テープが繰り返し貼付される被貼付部材である。このテープ基材33は、蓋部30aの外面において、開口部を塞いだときに側面部10b,10c,10dと接する外縁を含む領域に設けられており、さらに側面部10b,10c,10d側にも設けられている。つまり、テープ基材33は、蓋部30aの外面において、開口部を塞いだときに側面部10b乃至10dと接する外縁を含む第1の領域と、その側面部10b乃至10dの外面においてこの第1の領域と隣り合う第2の領域とに設けられている。これにより、蓋部30aを粘着テープで側面部10b,10c,10dに止めたり、粘着テープを剥がして蓋部30aを開いたりすることができる。伝票基材34は、例えば塩化ビニル製のシート状の部材であり、荷物の伝票が繰り返し貼付される部材である。この伝票基材34は、蓋部30aの中央部に設けられている。これにより、梱包箱1に対して荷物の伝票を繰り返し貼ったり剥がしたりすることができる。
【0026】
次に、梱包箱1の折りたたみ構造について説明する。まず、利用者は、図1に示すように、蓋部30b,30c,30dを梱包箱1の上方に突出するように立てる。続いて、利用者は、梱包箱1の内部に手を入れて、底面部20aの切り欠き部23に指をかけて、底面部20aを側面部10aの内面側に回動させる。これにより、底面部20aは、側面部10aの内面側へと回動される。上述したように、底面部20aと底面部20bとは図2に示した重なり領域R2にて接着されている。そのため、底面部20aが回動されると、底面部20bは、底面折り目22bに沿って折り曲げられ、底面部20aと連動して回動される。また、底面部20bの回動に伴って、底面部20cが側面部10cの内面側へと回動される。上述したように、底面部20cと底面部20dとは図2に示した重なり領域R1にて接着されている。そのため、底面部20cが回動されると、底面部20dは、底面折り目22dに沿って折り曲げられ、底面部20cと連動して回動される。これにより、底面部20a,20b,20c,20dの互いの組み合わせが解かれて、各々の底面部が、梱包箱1の内側に折りたたまれる。
【0027】
続いて、利用者は、図4(a)に示すように、側面部10b及び蓋部30bを側面折り目11bに沿って折り曲げて側面部10d側へ押し込むとともに、側面部10d及び蓋部30dを側面折り目11dに沿って折り曲げて側面部10b側へ押し込む。これにより、側面部10b及び蓋部30bが、側面折り目11bに沿って梱包箱1の内側に折りたたまれるとともに、側面部10d及び蓋部30dが、側面折り目11dに沿って梱包箱1の内側に折りたたまれる。このとき、蓋部30b,30dは、それぞれ側面部10b,10dに対して折りたたまれていない状態で梱包箱1の内側に折りたたまれる。また、このとき、底面部20bは、底面折り目21bに沿って折り曲げられ、底面部20dは、底面折り目21dに沿って折り曲げられる。そして、底面部20a,20b,20c,20dは、それぞれ側面部10a,10b,10c,10dの内面に沿って配置される。これにより、図4(b)に示すように、側面部10b,10d、蓋部30b,30d及び底面部20a,20b,20c,20dが、それぞれ梱包箱1の内側に折りたたまれて、梱包箱1が平たい形状になる。
【0028】
続いて、利用者は、図5(a)に示すように、蓋部30aを蓋部30b,30dに沿って起こしてから、蓋折り目31hに沿って図中の矢印P1方向に折り曲げる。これにより、蓋部30b,30c,30dの上縁が蓋部30aによって被覆される。上述したように、側面部10aの上辺と蓋折り目31hとの間の距離L1は、蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さと等しい。よって、蓋部30aは、蓋部30b,30c,30dの上縁にぴったりと沿って配置される。続いて、利用者は、図5(b)に示すように、蓋部30aを蓋折り目31iに沿って図中の矢印P2方向に折り曲げる。上述したように、蓋折り目31hと蓋折り目31iとの間の距離L2は、折りたたまれた状態における側面部10b,10dの折りたたみ厚と等しい。よって、蓋部30aは、側面部10cの外面にぴったりと沿って配置される。これにより、梱包箱1が折りたたまれた状態となる。
【0029】
図6(a)は、折りたたまれた状態の梱包箱1を示す側面図であり、図6(b)は、折りたたまれた状態の梱包箱1を図6(a)中の矢線A方向から見た図である。同図に示すように、上述のように蓋部30aが折り曲げられることにより、側面部10b,10c,10dが蓋部30aによって外側から押さえられるようになっている。これにより、梱包箱1は、折りたたみ厚が大きくなるのが抑制されて、コンパクトな形状のまま維持される。
【0030】
次に、図7を参照して、2つの梱包箱1を用いて1つの梱包箱セットを構成する手順について説明する。まず、利用者は、上述のように折りたたまれた梱包箱1a(第1の梱包箱)と、折りたたまれていない梱包箱1b(第2の梱包箱)とを用意する。続いて、利用者は、図7(a)に示すように、折りたたまれていない梱包箱1bの蓋部30b,30c,30dを梱包箱1bの上方に突出するように立てる。続いて、利用者は、折りたたまれた状態の梱包箱1aの蓋部30aを蓋折り目31hに沿って側面部10aの外面側に折り曲げる。続いて、利用者は、図7(a)及び(b)に示すように、折りたたまれた状態の梱包箱1aの側面部10aの外面が、折りたたまれていない梱包箱1bの側面部10cの内面に沿って配置されるように、梱包箱1aを底面側から梱包箱1bの中に入れる。つまり、折りたたまれた梱包箱1a(第1の梱包箱)が、その底面側から、蓋部30b,30c,30dが折りたたまれていない状態の梱包箱1b(第2の梱包箱)において側面部10aと対向する側面部10c(第3の側面部)の内面に沿って、梱包箱1bの中に挿入される。梱包箱1bにおける蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さと、梱包箱1aにおける蓋部30b,30c,30dの突出方向の長さとは、いずれも同一である。よって、図7(b)に示すように、梱包箱1bの中に梱包箱1aがぴったりと納まる。
【0031】
このようにして構成された梱包箱セットの中には、上述した梱包箱1aの他に、例えば折りたたまれた状態の他の梱包箱1や上述した第1の緩衝部材,第2の緩衝部材などが収容される。なお、折りたたまれた状態の他の梱包箱1を梱包箱1aの収容空間の中に入れる場合には、他の梱包箱1を上面側から挿入すると、蓋部30aが引っかからずに済む。続いて、利用者は、図8に示すように、梱包箱1aの蓋部30aを蓋折り目31hに沿って図中の矢印Q1方向へ折り曲げる。続いて、利用者は、梱包箱1bの蓋部30aを蓋部30b,30dに沿って起こしてから、蓋折り目31hに沿って図中の矢印Q2方向へ折り曲げる。これにより、梱包箱1aの蓋部30aと梱包箱1bの蓋部30aとが組み合わされて、梱包箱1bの蓋部30a,30b,30c,30dの縁によって囲まれた開口部が閉じられる。つまり、梱包箱1bの中に挿入された梱包箱1a(第1の梱包箱)の蓋部30aと、梱包箱1b(第2の梱包箱)の蓋部30aとが、蓋折り目31hに沿って折り曲げられて、梱包箱1bの蓋部30a乃至30dの縁によって囲まれた開口部を塞ぐ。なお、ここでは、蓋部30aの蓋折り目31h部分が、蓋部30aの縁となる。このように、梱包箱1aの蓋部30aと梱包箱1bの蓋部30aとを組み合わせて開口部を閉じるようにしたのは、梱包箱1bの蓋部30aだけだと、梱包箱1bにおける側面部10aの上辺と蓋折り目31hとの間の距離L1だけ開口部が開いてしまうからである。
【0032】
[変形例]
以上が実施形態の説明であるが、この実施形態の内容は以下のように変形し得る。また、以下の各変形例を適宜組み合わせてもよい。
(変形例1)
上述した実施形態では、梱包箱1が紙製のダンボール箱である例を挙げて説明したが、梱包箱1の素材はこれに限らない。梱包箱1の素材としては、例えば布、プラスチックなどの樹脂、木材などが用いられてもよい。また、例えば、上述したテープ基材33や伝票基材34と同様の素材で、梱包箱1の外面を覆ってもよい。なお、樹脂や木材などの硬質な素材を用いる場合には、1枚の部材を折り目となる部分で分割し、分割した部材を蝶番などで接続することにより折り目を設ければよい。
【0033】
(変形例2)
上述した実施形態では、蓋部30b,30c,30dが設けられている構成を例に挙げて説明したが、蓋部30b,30c,30dが設けられておらず、蓋部30aだけが設けられていてもよい。この場合、蓋部30aには、上述した蓋折り目31hを設ける必要はない。また、上述した蓋折り目31iは、折りたたまれた状態における側面部10b,10dの折りたたみ厚だけ側面部10aの上辺から離れた位置に設けられる。そして、利用者は、上述と同様に側面部10b,10d及び底面部20a,20b,20c,20dを折りたたんだ後、蓋部30aを側面部10b,10c,10dの上へと回動させて、蓋折り目31iに沿って折り曲げる。
この場合、梱包箱セットを構成するには、上述と同様に梱包箱1bの中に梱包箱1aを挿入した後、梱包箱1aの蓋部30aと梱包箱1bの蓋部30aとで、梱包箱1bの側面部10a乃至10dの上縁によって囲まれた開口部を塞げばよい。
【0034】
(変形例3)
上述した実施形態では、側面折り目11b,11dが、側面部10b,10dの底辺の中心位置からこの底辺と直交する方向に延びるように設けられていたが、側面折り目11b,11dが側面部10b,10dの底辺の中心位置以外の位置から延びるように設けられていてもよい。また、側面折り目11b,11dが、底辺に対して斜めに交わる方向に延びていてもよい。
また、上述した実施形態では、側面部10aの上辺、蓋折り目31h、蓋折り目31iがいずれも平行に設けられていたが、蓋折り目31h,31iの延びる方向はこれに限らない。例えば、蓋部30bの高さが、蓋部30dの高さよりも大きい場合には、側面部10aの上辺から蓋部30b側の蓋折り目31hまでの距離を、側面部10aの上辺から蓋部30d側の蓋折り目31hまでの距離よりも長くしてもよい。要するに、蓋折り目31hは、蓋部30aにおいて、側面部10aの上縁から蓋部30b,30c,30dの高さに応じた距離だけ離れた位置に、その上縁と対応する方向に延びるように設けられていればよい。
また、側面部10b及び蓋部30bの折りたたみ厚が、側面部10d及び蓋部30dの折りたたみ厚よりも大きい場合には、蓋折り目31hから蓋部30b側の蓋折り目31iまでの距離を、蓋折り目31hから蓋部30d側の蓋折り目31iまでの距離よりも長くしてもよい。要するに、蓋折り目31iは、蓋折り目31hから側面部10b,10dの折りたたみ厚に応じた距離だけ離れた位置に設けられていればよい。
【0035】
(変形例4)
梱包箱1の各部材の寸法は、図で示した例に限らない。例えば、配送に用いられる梱包箱の規格サイズに応じた寸法であってもよい。
また、底面部20a,20b,20c,20dの形状も、図2に示した例に限らない。例えば、底面部20b又は底面部20dが、梱包箱1の底面の矢印X方向の長さの半分よりも長くてもよい。また、底面部20cの図2中の矢印Y方向の長さが、梱包箱1の底面の矢印Y方向の長さの半分よりも長く、底面部20aの矢印Y方向の長さが、梱包箱1の底面の矢印Y方向の長さの約半分でもよい。要するに、複数の底面部が互いに組み合わされて、梱包箱1の底面を形成すればよい。
【0036】
(変形例5)
上述した実施形態では、梱包箱1が、側面部10a、底面部20a及び蓋部30aを形成する部材と、それ以外の部位を形成する部材とで構成されている例を挙げて説明したが、梱包箱1を構成する部材はこれに限らない。例えば、梱包箱1を構成する各部が1つの部材で一体に形成されていてもよいし、梱包箱1を構成する各部がそれぞれ別の部材で形成され、接着されていてもよい。
【0037】
(変形例6)
梱包箱1の形状は、図1に示した例に限らない。例えば、梱包箱1が、立方体の形状であってもよい。なお、この立方体は、直方体の特殊な形であるから、直方体の一種である。つまり、本発明でいう「直方体」とは、立方体をも含む概念である。また、梱包箱1が、直方体以外の形状をしていてもよい。要するに、梱包箱1が、荷物を収容できる空間を有していればよい。例えば、梱包箱1の形状が六角柱である場合には、六角形の蓋部30aが、梱包箱1の側面を形成する複数の側面部のいずれかに設けられる。そして、蓋部30aが設けられた側面部とその側面部に対向する側面部以外の側面部には、上述した側面折り目が設けられ、側面部がこの折り目に沿って折りたたまれる。このように、梱包箱1の形状が2n角柱(nは自然数)である場合には、蓋部30aが設けられていない、対向する側面部と側面部とにそれぞれ側面折り目が設けられればよい。また、梱包箱1の形状が三角柱である場合には、三角形の蓋部30aが、梱包箱1の側面を形成する複数の側面部のいずれかに設けられる。そして、蓋部30aが設けられた側面部以外の側面部の一方には、上述した側面折り目が設けられ、側面部がこの側面折り目に沿って折りたたまれる。この場合、折り目は、複数の側面部のいずれか1つだけに設けられればよい。
【符号の説明】
【0038】
1…梱包箱、10a,10b,10c,10d…側面部、11b,11d…側面折り目、20a,20b,20c,20d…底面部、30a,30b,30c,30d…蓋部、31h,31i…蓋折り目。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の梱包箱と、第2の梱包箱とを備え、
各々の前記梱包箱は、
中空の直方体形状の各側面を各々連なって形成する第1乃至第4の側面部と、
前記第1乃至第4の側面部の下縁に対して前記直方体形状の内側に折りたたみ可能に設けられ、折りたたまれていない状態においては前記直方体形状の底面を形成する底面部と、
前記第1の側面部の上縁に対して折りたたみ可能に設けられ、前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞いで、前記直方体形状の上面を形成する第1の蓋部とを有し、
対向する前記第2の側面部と前記第4の側面部には、それぞれ前記底面から前記上面へと延び、当該側面部を前記直方体形状の内側へ突出するように折り曲げることができる側面折り目が設けられており、
前記第2及び第4の側面部が、それぞれ前記側面折り目に沿って当該梱包箱の内側に折りたたまれ、
前記底面部が、当該梱包箱の内側に折りたたまれ、
前記第2及び第4の側面部と前記底面部とが折りたたまれた前記第1の梱包箱が、その底面側から、前記第2の梱包箱において前記第1の側面部と対向する前記第3の側面部の内面に沿って、当該第2の梱包箱の中に挿入され、
前記第2の梱包箱の中に挿入された前記第1の梱包箱の第1の蓋部と、当該第2の梱包箱の第1の蓋部とが、当該第2の梱包箱の前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞ぐ
ことを特徴とする梱包箱セット。
【請求項2】
各々の前記梱包箱は、
前記第2乃至第4の側面部の上縁に対してそれぞれ折りたたみ可能に設けられ、当該側面部の上縁から当該上縁と対向する辺までの長さが、前記第1の蓋部の当該長さよりも短い第2乃至第4の蓋部を有し、
前記第2の蓋部が設けられた前記第2の側面部の前記側面折り目が、当該第2の蓋部に延長して設けられており、前記第4の蓋部が設けられた前記第4の側面部の前記側面折り目が、当該第4の蓋部に延長して設けられており、
前記第1の蓋部において、前記第1の側面部の上縁から、前記第2乃至第4の蓋部の前記長さに応じた距離だけ離れた位置に、当該上縁と対応する方向に延びる蓋折り目が設けられており、
前記第2の蓋部は、前記第2の側面部に対して折りたたまれていない状態で、前記側面折り目に沿って折りたたまれ、前記第4の蓋部は、前記第4の側面部に対して折りたたまれていない状態で、前記側面折り目に沿って折りたたまれ、
前記第2の梱包箱の前記第2乃至第4の蓋部が折りたたまれていない状態で当該第2の梱包箱の中に前記第1の梱包箱が挿入され、当該第1の梱包箱の第1の蓋部と当該第2の梱包箱の第1の蓋部とが、前記蓋折り目に沿って折り曲げられて、前記第2の梱包箱の前記第1乃至第4の蓋部の縁によって囲まれた開口部を塞ぐ
ことを特徴とする請求項1に記載の梱包箱セット。
【請求項3】
前記第1の梱包箱における前記第2乃至第4の蓋部の前記長さと、前記第2の梱包箱における前記第2乃至第4の蓋部の前記長さとは、いずれも同一である
ことを特徴とする請求項2に記載の梱包箱セット。
【請求項4】
前記第1の蓋部には、当該第1の蓋部を補強するための補強部材が設けられている
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の梱包箱セット。
【請求項5】
前記第1の蓋部の外面において、前記開口部を塞いだときに前記第2乃至第4の側面部と接する外縁を含む第1の領域と、当該第2乃至第4の側面部の外面において当該第1の領域と隣り合う第2の領域とには、粘着テープが繰り返し貼付される被貼付部材が設けられる
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の梱包箱セット。
【請求項6】
前記底面部は複数あり、前記第1乃至第4の側面部にそれぞれ設けられ、前記折りたたまれていない状態においては、複数の当該底面部が互いに組み合わされて前記底面を形成し、
前記第1の側面部に設けられた前記底面部と前記第2の側面部に設けられた前記底面部とにおいて、前記組み合わされたときに互いに重なり合う領域が接着されており、
前記第3の側面部に設けられた前記底面部と前記第4の側面部に設けられた前記底面部とにおいて、前記組み合わされたときに互いに重なり合う領域が接着されている
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の梱包箱セット。
【請求項7】
第1の梱包箱と、第2の梱包箱とを備える梱包箱セットであって、各々の前記梱包箱が、中空の直方体形状の各側面を各々連なって形成する第1乃至第4の側面部と、前記第1乃至第4の側面部の下縁に対して前記直方体形状の内側に折りたたみ可能に設けられ、折りたたまれていない状態においては前記直方体形状の底面を形成する底面部と、前記第1の側面部の上縁に対して折りたたみ可能に設けられ、前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞いで、前記直方体形状の上面を形成する第1の蓋部とを有する梱包箱セットの構成方法において、
前記第1の梱包箱において、対向する前記第2の側面部と前記第4の側面部とに、それぞれ前記底面から前記上面へと延び、当該側面部を前記直方体形状の内側へ突出するように折り曲げることができる側面折り目を設けるステップと、
前記第1の梱包箱の前記第2及び第4の側面部を、それぞれ前記側面折り目に沿って当該梱包箱の内側に折りたたむステップと、
前記第1の梱包箱の前記底面部を、当該梱包箱の内側に折りたたむステップと、
前記第2及び第4の側面部と前記底面部とが折りたたまれた前記第1の梱包箱を、その底面側から、前記第2の梱包箱において前記第1の側面部と対向する前記第3の側面部の内面に沿って、当該第2の梱包箱の中に挿入するステップと、
前記第2の梱包箱の中に挿入された前記第1の梱包箱の第1の蓋部と、当該第2の梱包箱の第1の蓋部とで、当該第2の梱包箱の前記第1乃至第4の側面部の上縁によって囲まれた開口部を塞ぐステップと
を備えることを特徴とする梱包箱セットの構成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−260623(P2010−260623A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114450(P2009−114450)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】