梱包箱
【課題】密閉袋入り電子機器装置を一旦カッターなどで開梱した後、再度密閉することができない場合は、新たな密閉袋を準備する必要があり、大型の電子機器装置であるとフォークリフトを用いて電子機器装置を持ち上げ、密閉袋の入替をせねばならず多大の労力がかかると共に、古い密閉袋を廃棄せねばならず環境に優しいとはいえない。
【解決手段】本発明は、輸送または保管するために梱包された電子機器装置の梱包箱であって、前記電子機器装置は外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書換え可能な接続ケーブルおよび電源ケーブルを有し、前記梱包箱は、前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置が前記梱包箱に包装された常態で袋部材から前記接続ケーブルおよび電源ケーブルを取り出し可能なように孔部を有すると共に、前記外箱に開口手段を備えた梱包箱とする。
【解決手段】本発明は、輸送または保管するために梱包された電子機器装置の梱包箱であって、前記電子機器装置は外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書換え可能な接続ケーブルおよび電源ケーブルを有し、前記梱包箱は、前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置が前記梱包箱に包装された常態で袋部材から前記接続ケーブルおよび電源ケーブルを取り出し可能なように孔部を有すると共に、前記外箱に開口手段を備えた梱包箱とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包後外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換え時に、開梱せず制御プログラムの変更ができる電子機器装置の梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、工場で電子機器装置を組立て梱包終了後、何らかの理由によりプログラムまたは設定情報の書き換えが必要になることがある。そのような場合、これまでは電子機器装置を一旦開梱した後に制御プログラムの書き換え作業を行い、再び電子機器装置を梱包するため手間がかかっていた。特に海外へ輸出する場合、電子機器装置は湿度を嫌うため、該電子機器を袋部材に入れ密封した後梱包箱に入れている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−008191号公報
【特許文献2】特開2006−039939号公報
【特許文献3】特開2006−243419号公報
【特許文献4】特開平10−291584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような密閉した袋部材に入った電子機器装置を一旦開梱する際はカッターやはさみを用いる。しかしながら密閉袋に入った電子機器装置を、カッターなどで開梱した後再度密閉することができない場合は、新たな密閉袋を準備することが必要であった。また、人手で持ち上がらないような大型の電子機器装置であると、フォークリフトを用いて電子機器装置を持ち上げ、密閉袋の入替をせねばならず多大の労力がかかる他、古い密閉袋を廃棄せねばならず環境に優しいとはいえない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するための手段として、外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換えにも用いることができる接続ケーブルと電源ケーブルとを備えた電子機器装置を輸送または保管するために梱包した梱包箱であって、
前記梱包箱は前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置を前記袋部材で包装し前記外箱に入れ、前記袋部材と前記外箱の間隙に前記緩衝部材を介在させ、前記袋部材に包装されている電子機器装置の前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを取り出すための孔部が設けられ、前記外箱には前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを更に外側に取り出すための開口手段を設けることが望ましい。
前記袋体の孔部は繰返し開閉可能な手段を有することが望ましく、前記接続ケーブルと電源ケーブルは、前記緩衝部材に固定可能とすることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
大型の電子機器装置であっても、カッターやはさみを用いて開梱する必要がなく、また開梱した後再度密閉する場合、フォークリフトを用いることもなく電子機器装置を容易に密閉でき、そのまま密閉袋を用いるため環境にも優しい。本発明を以下に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
〔外箱〕
本発明に係る外箱は、被梱包物の重量や大きさにより、2重ダンボールなど市販されているダンボールの中から適宜選ぶことができる。被梱包物は湿度やほこりから隔離するため袋部材中に梱包されており、該袋部材に収納された接続ケーブルおよび電源ケーブルを取り出すために、該外箱の側面に開閉可能な孔部を設けたものである。
【0008】
〔袋部材〕
本発明に係る袋部材は、厚みが0.01mm〜0.5mmが好ましく、0.02mm〜0.4mmがより好ましく、0.05mm〜0.2mmが更に好ましい。厚みが0.01mmより薄いと破損しやすくなり、厚みが0.5mm以上では作業性が悪くなる。材質はポリエチレン、ポリアリレートなど市販されているものから適宜選べば良い。価格や入手性からポリエチレンが好ましい。
前記袋部材は、被梱包物を収納するための開口部と、前記接続ケーブルと電源ケーブルを取り出すための開口部が設けられている。
【0009】
〔緩衝材〕
本発明に係る緩衝材は、発泡体が用いられる。材料はポリスチレン、ポリエチレンが好ましい。緩衝材には、前記接続ケーブルと電源ケーブルを固定するための凹部を形成することもできる。
【0010】
〔プログラムまたは設定情報の書き換え〕
【0011】
工場で組立てた電子機器装置を梱包後、何らかの理由でプログラムや設定情報の書き換えが必要になる。プログラムの書き換えや設定情報の書き換えは、図6で示したようなフロー図に従って行うことができる。
【実施例】
【0012】
〔実施例1〕
図1a、および図1bに示したように、梱包箱(100)は、被梱包物(図示せず)を、外部からの湿気を通さないような材料からなる袋部材(401)に入れた後、掃除機で脱気し密閉するか、または窒素ガスや乾燥した空気で袋部材の内部の空気を置換した後、密閉手段(図示せず)で袋部材端部を密閉した。この時、被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(401)の端部には凸部(402)が形成されている。梱包後、開梱しなくても該凸部(402)に収容した該電源ケーブル(図示せず)と該接続ケーブル(図示せず)が容易に取り出せるように、前記外箱側面下方には必要に応じ開閉できるようにミシン目(103)を入れた開口部(102)を有している。パレット(301)上に、ボトムシート(201)を載置し、該ボトムシート(201)と該袋部材(401)との間に緩衝材(501,502)を挿入した後、被梱包物が入った該袋部材上方から外箱(101)をかぶせ梱包した。また該被梱包物と該緩衝材(501,502)を袋部材内に入れ脱気した後、ボトムシート(201)に載置することもできる。さらに該外箱(101)と該袋部材(401)の間に緩衝材(図示せず)を設定することもできる。
【0013】
〔実施例2〕
図1a、および図1bとの相違点を中心に説明する。図2aおよび図2bに示したように、被梱包物(図示せず)を袋部材(411)に入れた後密閉した。被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(411)の端部には凸部(412)が形成されている。梱包後、開梱しなくても該凸部(412)に収容した該電源ケーブル(図示せず)と該接続ケーブル(図示せず)が、必要に応じて容易に取り出せるように、前記外箱側面下方にはミシン目(113)を入れ、容易に開閉できる開口部(112)を設け、下方緩衝材(512)の中央部に凹部(513)を設けると共に、ボトムシート(211)にもミシン目(213)を入れ、必要に応じ容易に開閉できる開口部を有している。
【0014】
〔実施例3〕
図3aは被梱包物が入った密閉用袋部材を下部緩衝材(521,522)との関係を示した。袋部材(421)の内部に被梱包物(図示せず)を入れた後、被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(421)の端部には凸部(422)が形成されている。下方緩衝材(522)の中央部に凹部(523)を設け、更に該凹部(523)には、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)がすっぽり入るような凹部(524)と、通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)がすっぽり入るような凹部(525)が設けられている、該コネクターをそのまま該凹部(524、525)に入れることも、該コネクターを前記凸部(422)に入れた状態で該凹部(524、525)に入れることも可能である。
【0015】
〔実施例4〕
図4aの斜視図で示したように、袋部材(621)の一方の短部(623)は予め溶着されており、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)と通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)が取り出せるような凸部(622)が設けられている。該袋部材(621)の内部に被梱包物(625)を入れた後、該袋部材(621)の端部(624)を、超音波溶着機を用いて密閉した。図4bは該袋部材(621)の六面図である。
【0016】
〔実施例5〕
図5aの斜視図に示したように、袋部材(721)の端部(723)は予め溶着されており、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)と通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)が取り出せるような凸部(722)が設けられている。該袋部材(721)の内部に被梱包物(725)を入れた後、該袋部材(721)の端部(724)を、超音波溶着機を用いて密閉した。図5bは該袋部材(721)の六面図である。
【0017】
図6のフロー図に示したように、複写機用跡処理装置のような電子機器梱包した後、制御プログラムの書き換えを行う手順を説明する。
製品本体にACケーブル(601)を接続し、パソコンと製品本体をダウンロード用の接続ケーブル(602)で接続する。電源投入(603)を行い、パソコンより製品本体に電源を供給する為の電源制御信号の制御(604)を行う。次にパソコンと製品とが通信を実施し、正常に通信できるか確認(605)を行い、正常であればダウンロードファイルの確認(606)の処理、異常であればエラー処理(612)を行う。ダウンロードファイルの確認(606)とは通信確立確認(605)において製品本体より取得した製品データとダウンロードするファイルにある情報との比較を行い正しいファイルであるか比較することである。比較結果が異常であればエラー処理(612)を行い、正常であればダウンロードモードへの移行(607)を行う。次にダウンロードデータを製品に送信(608)し、その通信においてエラーがないかを確認(609)する。これは通信において異常が発生した場合に不正なデータを書き込んでしまうことになる為、それを防ぐ為である。この通信において異常があればエラー処理(612)を行い、正常であればその受信したダウンロードデータの書き込みを実施(610)する。データの書き込みにおいては書き込んだデータを再度、読み出して照合を実施し同じであるか確認を実施する。異常であればエラー処理(612)を行い、正常であれば処理を終了する。エラー処理(612)では各エラーの内容をパソコン画面上に表示し使用者に知らせ処理を中断する。
【0018】
〔従来例1〕
図7は特開2006−008191に記載の発明の図面である。プロジェクターのような電子機器を梱包したまま、電源ケーブル、接続ケーブル、および投影用レンズの開口部を梱包箱に設けたものである。この発明は該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0019】
〔従来例2〕
図8は特開2006−039939に記載の発明の図面である。電子機器を梱包したまま、電源ケーブル、および接続ケーブル(411)を接続するための開口部(407)を梱包箱に設けたものである。この発明も該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0020】
〔従来例3〕
図9は特開2006−243419に記載の発明の図面である。電子機器(105)を梱包方法にについて説明したものである。この発明も該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0021】
〔従来例4〕
図10は特開平10−291584に記載の発明の図面である。大型の被梱包物をおおうような袋部材について説明したものであるが、この発明には、梱包後開梱することなく接続ケーブルや電源ケーブルを取り出し、プログラムの変更を行うというような示唆や開示はない。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は、密閉用袋部材に入った電子機器の梱包箱に関する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1a】本発明の実施例1で、梱包箱に関する斜視図である。
【図1b】本発明の実施例1で、梱包箱の梱包状態に関する6面図である。
【図2a】本発明の実施例2で、梱包箱に関する斜視図である。
【図2b】本発明の実施例2で、梱包箱の梱包常態に関する6面図である。
【図3a】本発明の実施例3で、袋部材と緩衝材に関する斜視図である。
【図3b】本発明の実施例3で、緩衝材の部分拡大図である。
【図4a】本発明の実施例4で、袋部材に関する斜視図である。
【図4b】本発明の実施例4で、袋部材に関する6面図である。
【図5a】本発明の実施例5で、袋部材に関する斜視図である。
【図5b】本発明の実施例5で、袋部材に関する6面図である。
【図6】本発明の実施例6に関するフロー図である。
【図7】従来例1に関する説明図である。
【図8】従来例2に関する説明図である。
【図9】従来例3に関する説明図である。
【図10】従来例4に関する説明図である。
【符号の説明】
【0024】
101、111 外箱
102、112、213 開口孔
201、211ボトムシート
301、311パレット
401、411、421、621、721 袋部材
【技術分野】
【0001】
本発明は、梱包後外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換え時に、開梱せず制御プログラムの変更ができる電子機器装置の梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、工場で電子機器装置を組立て梱包終了後、何らかの理由によりプログラムまたは設定情報の書き換えが必要になることがある。そのような場合、これまでは電子機器装置を一旦開梱した後に制御プログラムの書き換え作業を行い、再び電子機器装置を梱包するため手間がかかっていた。特に海外へ輸出する場合、電子機器装置は湿度を嫌うため、該電子機器を袋部材に入れ密封した後梱包箱に入れている。
【0003】
【特許文献1】特開2006−008191号公報
【特許文献2】特開2006−039939号公報
【特許文献3】特開2006−243419号公報
【特許文献4】特開平10−291584号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記のような密閉した袋部材に入った電子機器装置を一旦開梱する際はカッターやはさみを用いる。しかしながら密閉袋に入った電子機器装置を、カッターなどで開梱した後再度密閉することができない場合は、新たな密閉袋を準備することが必要であった。また、人手で持ち上がらないような大型の電子機器装置であると、フォークリフトを用いて電子機器装置を持ち上げ、密閉袋の入替をせねばならず多大の労力がかかる他、古い密閉袋を廃棄せねばならず環境に優しいとはいえない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は上記課題を解決するための手段として、外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換えにも用いることができる接続ケーブルと電源ケーブルとを備えた電子機器装置を輸送または保管するために梱包した梱包箱であって、
前記梱包箱は前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置を前記袋部材で包装し前記外箱に入れ、前記袋部材と前記外箱の間隙に前記緩衝部材を介在させ、前記袋部材に包装されている電子機器装置の前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを取り出すための孔部が設けられ、前記外箱には前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを更に外側に取り出すための開口手段を設けることが望ましい。
前記袋体の孔部は繰返し開閉可能な手段を有することが望ましく、前記接続ケーブルと電源ケーブルは、前記緩衝部材に固定可能とすることが望ましい。
【発明の効果】
【0006】
大型の電子機器装置であっても、カッターやはさみを用いて開梱する必要がなく、また開梱した後再度密閉する場合、フォークリフトを用いることもなく電子機器装置を容易に密閉でき、そのまま密閉袋を用いるため環境にも優しい。本発明を以下に詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
〔外箱〕
本発明に係る外箱は、被梱包物の重量や大きさにより、2重ダンボールなど市販されているダンボールの中から適宜選ぶことができる。被梱包物は湿度やほこりから隔離するため袋部材中に梱包されており、該袋部材に収納された接続ケーブルおよび電源ケーブルを取り出すために、該外箱の側面に開閉可能な孔部を設けたものである。
【0008】
〔袋部材〕
本発明に係る袋部材は、厚みが0.01mm〜0.5mmが好ましく、0.02mm〜0.4mmがより好ましく、0.05mm〜0.2mmが更に好ましい。厚みが0.01mmより薄いと破損しやすくなり、厚みが0.5mm以上では作業性が悪くなる。材質はポリエチレン、ポリアリレートなど市販されているものから適宜選べば良い。価格や入手性からポリエチレンが好ましい。
前記袋部材は、被梱包物を収納するための開口部と、前記接続ケーブルと電源ケーブルを取り出すための開口部が設けられている。
【0009】
〔緩衝材〕
本発明に係る緩衝材は、発泡体が用いられる。材料はポリスチレン、ポリエチレンが好ましい。緩衝材には、前記接続ケーブルと電源ケーブルを固定するための凹部を形成することもできる。
【0010】
〔プログラムまたは設定情報の書き換え〕
【0011】
工場で組立てた電子機器装置を梱包後、何らかの理由でプログラムや設定情報の書き換えが必要になる。プログラムの書き換えや設定情報の書き換えは、図6で示したようなフロー図に従って行うことができる。
【実施例】
【0012】
〔実施例1〕
図1a、および図1bに示したように、梱包箱(100)は、被梱包物(図示せず)を、外部からの湿気を通さないような材料からなる袋部材(401)に入れた後、掃除機で脱気し密閉するか、または窒素ガスや乾燥した空気で袋部材の内部の空気を置換した後、密閉手段(図示せず)で袋部材端部を密閉した。この時、被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(401)の端部には凸部(402)が形成されている。梱包後、開梱しなくても該凸部(402)に収容した該電源ケーブル(図示せず)と該接続ケーブル(図示せず)が容易に取り出せるように、前記外箱側面下方には必要に応じ開閉できるようにミシン目(103)を入れた開口部(102)を有している。パレット(301)上に、ボトムシート(201)を載置し、該ボトムシート(201)と該袋部材(401)との間に緩衝材(501,502)を挿入した後、被梱包物が入った該袋部材上方から外箱(101)をかぶせ梱包した。また該被梱包物と該緩衝材(501,502)を袋部材内に入れ脱気した後、ボトムシート(201)に載置することもできる。さらに該外箱(101)と該袋部材(401)の間に緩衝材(図示せず)を設定することもできる。
【0013】
〔実施例2〕
図1a、および図1bとの相違点を中心に説明する。図2aおよび図2bに示したように、被梱包物(図示せず)を袋部材(411)に入れた後密閉した。被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(411)の端部には凸部(412)が形成されている。梱包後、開梱しなくても該凸部(412)に収容した該電源ケーブル(図示せず)と該接続ケーブル(図示せず)が、必要に応じて容易に取り出せるように、前記外箱側面下方にはミシン目(113)を入れ、容易に開閉できる開口部(112)を設け、下方緩衝材(512)の中央部に凹部(513)を設けると共に、ボトムシート(211)にもミシン目(213)を入れ、必要に応じ容易に開閉できる開口部を有している。
【0014】
〔実施例3〕
図3aは被梱包物が入った密閉用袋部材を下部緩衝材(521,522)との関係を示した。袋部材(421)の内部に被梱包物(図示せず)を入れた後、被梱包物の電源ケーブル(図示せず)と接続ケーブル(図示せず)の端部が容易に取り出せるように、該袋部材(421)の端部には凸部(422)が形成されている。下方緩衝材(522)の中央部に凹部(523)を設け、更に該凹部(523)には、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)がすっぽり入るような凹部(524)と、通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)がすっぽり入るような凹部(525)が設けられている、該コネクターをそのまま該凹部(524、525)に入れることも、該コネクターを前記凸部(422)に入れた状態で該凹部(524、525)に入れることも可能である。
【0015】
〔実施例4〕
図4aの斜視図で示したように、袋部材(621)の一方の短部(623)は予め溶着されており、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)と通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)が取り出せるような凸部(622)が設けられている。該袋部材(621)の内部に被梱包物(625)を入れた後、該袋部材(621)の端部(624)を、超音波溶着機を用いて密閉した。図4bは該袋部材(621)の六面図である。
【0016】
〔実施例5〕
図5aの斜視図に示したように、袋部材(721)の端部(723)は予め溶着されており、電源ケーブル端部のコネクター部(図示せず)と通信ケーブル端部のコネクター部(図示せず)が取り出せるような凸部(722)が設けられている。該袋部材(721)の内部に被梱包物(725)を入れた後、該袋部材(721)の端部(724)を、超音波溶着機を用いて密閉した。図5bは該袋部材(721)の六面図である。
【0017】
図6のフロー図に示したように、複写機用跡処理装置のような電子機器梱包した後、制御プログラムの書き換えを行う手順を説明する。
製品本体にACケーブル(601)を接続し、パソコンと製品本体をダウンロード用の接続ケーブル(602)で接続する。電源投入(603)を行い、パソコンより製品本体に電源を供給する為の電源制御信号の制御(604)を行う。次にパソコンと製品とが通信を実施し、正常に通信できるか確認(605)を行い、正常であればダウンロードファイルの確認(606)の処理、異常であればエラー処理(612)を行う。ダウンロードファイルの確認(606)とは通信確立確認(605)において製品本体より取得した製品データとダウンロードするファイルにある情報との比較を行い正しいファイルであるか比較することである。比較結果が異常であればエラー処理(612)を行い、正常であればダウンロードモードへの移行(607)を行う。次にダウンロードデータを製品に送信(608)し、その通信においてエラーがないかを確認(609)する。これは通信において異常が発生した場合に不正なデータを書き込んでしまうことになる為、それを防ぐ為である。この通信において異常があればエラー処理(612)を行い、正常であればその受信したダウンロードデータの書き込みを実施(610)する。データの書き込みにおいては書き込んだデータを再度、読み出して照合を実施し同じであるか確認を実施する。異常であればエラー処理(612)を行い、正常であれば処理を終了する。エラー処理(612)では各エラーの内容をパソコン画面上に表示し使用者に知らせ処理を中断する。
【0018】
〔従来例1〕
図7は特開2006−008191に記載の発明の図面である。プロジェクターのような電子機器を梱包したまま、電源ケーブル、接続ケーブル、および投影用レンズの開口部を梱包箱に設けたものである。この発明は該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0019】
〔従来例2〕
図8は特開2006−039939に記載の発明の図面である。電子機器を梱包したまま、電源ケーブル、および接続ケーブル(411)を接続するための開口部(407)を梱包箱に設けたものである。この発明も該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0020】
〔従来例3〕
図9は特開2006−243419に記載の発明の図面である。電子機器(105)を梱包方法にについて説明したものである。この発明も該電子機器を密閉用袋部材で覆うような示唆や開示はない。
【0021】
〔従来例4〕
図10は特開平10−291584に記載の発明の図面である。大型の被梱包物をおおうような袋部材について説明したものであるが、この発明には、梱包後開梱することなく接続ケーブルや電源ケーブルを取り出し、プログラムの変更を行うというような示唆や開示はない。
【産業上の利用可能性】
【0022】
本発明は、密閉用袋部材に入った電子機器の梱包箱に関する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1a】本発明の実施例1で、梱包箱に関する斜視図である。
【図1b】本発明の実施例1で、梱包箱の梱包状態に関する6面図である。
【図2a】本発明の実施例2で、梱包箱に関する斜視図である。
【図2b】本発明の実施例2で、梱包箱の梱包常態に関する6面図である。
【図3a】本発明の実施例3で、袋部材と緩衝材に関する斜視図である。
【図3b】本発明の実施例3で、緩衝材の部分拡大図である。
【図4a】本発明の実施例4で、袋部材に関する斜視図である。
【図4b】本発明の実施例4で、袋部材に関する6面図である。
【図5a】本発明の実施例5で、袋部材に関する斜視図である。
【図5b】本発明の実施例5で、袋部材に関する6面図である。
【図6】本発明の実施例6に関するフロー図である。
【図7】従来例1に関する説明図である。
【図8】従来例2に関する説明図である。
【図9】従来例3に関する説明図である。
【図10】従来例4に関する説明図である。
【符号の説明】
【0024】
101、111 外箱
102、112、213 開口孔
201、211ボトムシート
301、311パレット
401、411、421、621、721 袋部材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換えにも用いることができる接続ケーブルと電源ケーブルとを備えた電子機器装置を輸送または保管するために梱包した梱包箱であって、
前記梱包箱は前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置を前記袋部材で包装し前記外箱に入れ、前記袋部材と前記外箱の間隙に前記緩衝部材を介在させ、前記袋部材に包装されている電子機器装置の前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを取り出すための孔部が設けられ、前記外箱には前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを更に外側に取り出すための開口手段を設けたことを特徴とする電子機器装置の梱包箱。
【請求項2】
前記袋体の孔部は繰返し開閉可能な手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器装置の梱包箱。
【請求項3】
前記接続ケーブルと電源ケーブルは、前記緩衝部材に固定可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項2に記載の電子機器装置の梱包箱。
【請求項1】
外部機器と接続して内部のメモリに記憶されたプログラムまたは設定情報を書き換えにも用いることができる接続ケーブルと電源ケーブルとを備えた電子機器装置を輸送または保管するために梱包した梱包箱であって、
前記梱包箱は前記電子機器装置を包装する袋部材、緩衝部材、および外箱からなり、前記電子機器装置を前記袋部材で包装し前記外箱に入れ、前記袋部材と前記外箱の間隙に前記緩衝部材を介在させ、前記袋部材に包装されている電子機器装置の前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを取り出すための孔部が設けられ、前記外箱には前記接続ケーブルと前記電源ケーブルを更に外側に取り出すための開口手段を設けたことを特徴とする電子機器装置の梱包箱。
【請求項2】
前記袋体の孔部は繰返し開閉可能な手段を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器装置の梱包箱。
【請求項3】
前記接続ケーブルと電源ケーブルは、前記緩衝部材に固定可能にしたことを特徴とする請求項1〜請求項2に記載の電子機器装置の梱包箱。
【図1a】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【公開番号】特開2008−247433(P2008−247433A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−91840(P2007−91840)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000251288)鈴鹿富士ゼロックス株式会社 (156)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000251288)鈴鹿富士ゼロックス株式会社 (156)
【Fターム(参考)】
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