説明

植栽体

【課題】 前面から押し込み力を加えるだけで花卉を簡単に交換することができるとともに、広範囲な壁面緑化に適した植栽体を提供する。
【解決手段】 壁面50に取り付けられる植栽体1であって、壁面50に対向配置され、花卉3を支持する弾性支持体11と、植栽される花卉13の根の部分の収まる高さ空間10aを、壁面50と弾性支持体11との間に確保するための所定の構造体10と、壁面50に固定され、弾性支持体11と構造体10を支持する桟14と、を備え、弾性支持体11には、前面からの押し込み力により開口されて空間10aに通じるとともに、押し込み力の解除により閉口する切込口11aが形成され、切込口11aが花卉13を把持する構成としてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外壁や内壁等の壁面に取り付けられる植栽体に関し、特に、花卉を挿抜可能に植栽することのできる植栽体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、緑化ブームや温暖化対策として、屋上緑化や壁面緑化などの植栽場所を問わず、緑化を施工する形態が多く見受けられ、このような緑化形態において、植栽場所に適用した植栽体、植栽容器が求められている。
例えば、特許文献1では、培土を収納可能に形成されるとともに、花卉を支持する育苗ポットの挿抜可能な挿入部が設けられた植栽容器が提案され、フェンス等の壁に取り付けることで壁面の緑化を図ることができるようになっている。
また、特許文献2では、二枚のパネル板の間に保水材を設けるとともに、花卉の根を挿入して保水材とパネル内側との間に挟み込む挿入口を形成した緑化装置が提案され、壁面等の緑化を図ることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−27611号公報
【特許文献2】登録実用新案第3161178号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、建築物の外壁などの広範囲な壁面を緑化する場合において、花卉をそれぞれの季節に応じた草花に交換したいという要望がある。
このような場合、特許文献1又は2記載の壁掛けタイプの植栽容器を壁面用に拡張して適用することも考えられるが、これらはそれぞれが閉じた空間を有する独立した植栽容器となっており、壁面緑化施工用には不向きであることから、広範囲な壁面緑化に適した構成を備えた植栽体が望まれていた。
【0005】
また、特許文献1又は2記載の植栽容器は、花卉だけを簡易に交換可能な構造となっていないため、特許文献1に記載の植栽容器では培土と絡みあった根を取り外すことは困難であるとともに、特許文献2に記載の植栽容器では保水材とパネルの間に侵入した根を抜き取る際に根を傷めるおそれがあった。
また、潅水の頻度をなるべく少なくすることができる植栽体も望まれていた。
【0006】
本発明は、このような植栽体が有する問題を解決するために提案されたもので、保水性を高めて潅水の頻度を少なくできるとともに、花卉のみを簡単に交換できる壁面施工タイプの植栽体の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の植栽体は、壁面に取り付けられる植栽体であって、前記壁面に対向配置され、花卉を支持する弾性支持体と、植栽される花卉の根の部分の収まる高さ空間を、前記壁面と前記弾性支持体との間に確保するための構造体と、前記壁面に固定され、前記弾性支持体と前記構造体を支持する桟と、を備え、弾性支持体には、前面からの押し込み力により開口されて前記空間に通じるとともに、押し込み力の解除により閉口する切込口が形成され、前記切込口が花卉を把持する構成としてあり、好ましくは、前記弾性支持体を弛ませた状態で取り付けてある。
【発明の効果】
【0008】
本発明の植栽体によれば、前面から押し込み力を加えるだけで切込口が開口するので、花卉を簡単に交換することができる。また、押し込み力を解除すれば切込口により花卉が把持されるので、花卉をしっかりと固定することができる。また、壁面施工用の植栽体として構成することで、広範囲な壁面を緑化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係る植栽体を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る植栽体の要部を示す平面断面図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る植栽体の要部を示す側面断面図である。
【図4】本発明の一実施形態に係る切込口の異なる形態を示す図で、(a)は、十字に切り込んで形成した切込口を示し、(b)は、3方向に切り込んで形成した切込口を示し、(c)は、逆T字状に切り込んで形成した切込口を示し、(d)は、十字の端部を渦状に切り込んで形成した切込口を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る植栽体を壁面に取付けた建築物の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明に係る植栽体は、壁面50に取り付けられる植栽体1であって、壁面50に対向配置され、花卉を支持する弾性支持体11と、植栽される花卉13の根13aの部分の収まる高さ空間10aを、壁面50と弾性支持体11との間に確保するための構造体10と、壁面50に固定され、弾性支持体11と構造体10を支持する桟14とを備え、弾性支持体11には、前面からの押し込み力により開口されて空間10aに通じるとともに、押し込み力の解除により閉口する切込口11aが形成され、切込口11aが花卉13を把持するように構成されている。
以下、本発明に係る植栽体1の好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
【0011】
本実施形態の植栽体1は、図1〜図5の各図に示すように、壁面50に固定される桟14と、桟14の前面側であって壁面50と平行に敷設されるシート材16と、シート材16の前面側に敷設される構造体10と、構造体10の前面側に敷設される弾性支持体11とを備え、根13aの部分が袋体12で被覆された花卉13が、弾性支持体11に支持されて植栽されることで、建築物の外壁、屋内ホールの内壁などの比較的広い面積を有する壁面50を緑化する植栽体として構成されている。
【0012】
詳細には、桟14は、断面矩形状(30mm×3mm)のステンレス製の棒材からなり、壁面50との間に隙間14d(約15mm)を設けるためのスペーサ14bを介しながら、アンカーボルト14aにより壁面50に固定されている。アンカーボルト14aの周囲はコーキング剤14cが充填され、水等の壁面50内への侵入が遮断されるようになっている。
シート材16は、弾性支持体11と同じ後述の吸出し防止材(フェルト材)で形成され、桟14の前面側において取付けボルト15に螺着された取付けナット15aにより固定されている。シート材16を、最も壁面50側に敷設することで、壁面に対する防水作用を生じさせるととに、構造体10による壁面50に対する衝突力を和らげ、壁面50を保護するようになっている。
【0013】
構造体10は、ステンレス網材からなり、ウェーブ状の凹凸(高低差約20mm)を壁面50に対して前後方向に形成することで、植栽される花卉13の根13aの収まる高さ空間10aをシート材16と弾性支持体11との間に確保する。
この構造体10は、複数の取付けボルト15に係止されるとともに、シート材16と弾性支持体11とに挟持されて固定される。
このように構造体10を網状体で形成することで、総重量を減少させながら、しかも広範囲に、植栽される花卉13の根13aの収まる高さ空間10aを、シート材16と弾性支持体11との間に確保することができる。
【0014】
弾性支持体11は、純植物性天然繊維(ヤシ繊維)や化学合成繊維をニードルパンチ製法によりシート状(10t)に加工したもので、外力を加えると曲折するものの外力を解除すると元の形状に復元する弾性特性を有し、透水性・通気性・耐光性・耐腐食性に優れた、いわゆる吸出し防止材(フェルト材)で形成され、取付けボルト15に螺着された取付けナット15bにより固定されている。これにより、弾性支持体11を介して空間10aに十分な空気が送り込まれるため、根腐れ等を防止でき、植物の良好な育成環境を保つことができるようになっている。
【0015】
また、弾性支持体11は、少し弛ませた状態で固定してある。
これにより、図3に示すように、弾性支持体11の裏面側11bの弛んだ部分に花卉13の根13a又は袋体12が載置され、弾性支持体11が花卉13を支持するようになっている。この場合、構造体10の凹部と弾性支持体11の弛んだ部分で花卉を挟むようにして支持すると、風に対しても花卉13をしっかりと支持することができる。
袋体12は後述のように吸水性に優れているので、吸水した袋体12の重量が切込口11aにより把持された花卉13の負荷となる場合がある。このような場合も、弾性支持体11の弛んだ部分で花卉13の根13a又は袋体12を支持することにより、花卉13をしっかりと支持することができる。
また、同図に示すように、弛んだ部分を切込口11aの下部に意図的に形成することもできるが、弾性支持体11を弛ませることで、吸水した袋体12がその自重により弾性支持体11を裏面側11bから押圧することで、弾性支持体11を袋体12の形状に沿って自然に変形させて、花卉13の根13a又は袋体12を支持させるようにすることもできる。
【0016】
さらに、弾性支持体11には、切込口11aが複数形成されている。
切込口11aは、所定の切断工具(例えば、カッター)で切断したもので、外力を加えない限り閉口され、切込口11aに手などを押し込むことで開口する。
すなわち、切込口11aは、根13aの部分を被覆した袋体12の口部を手で持って、袋体12を切込口11aに押し込むことで、押し込み力により開口されて空間10aに通じるとともに、手を引き抜いて押し込み力を解除することにより閉口する。
その結果、図2に示すように、切込口11aが花卉の根元の部分を把持し、花卉13が弾性支持体11に支持されるようになっている。
【0017】
また、切込口11aは、図4に示すように、複数の異なる切り込み態様で形成することができる。図4(a)は十字に切り込んで形成した切込口11a、図4(b)は三方向に切り込んで形成した切込口11a、図4(c)は逆T字状に切り込んで形成した切込口11a、図4(d)は十字の端部を渦状に切り込んで形成した切込口11aの例を示す。
これらの切込口11aの切り込み態様は、植栽される花卉13の葉や茎の強度に応じて選択可能である。具体的には、切込口11aの切り込み数が少ないほど、支持(把持)力は高くなり、切込口11aの切り込み数が多いほど、弾性支持体11の復元力が緩和され支持(把持)力が低くなる。
【0018】
これにより、例えば、葉や茎が太く曲げ外力に対して耐力を有する花卉では、その分背丈も高く、十分な支持力で把持する必要があることから、切込口11aの切り込み数の少ない切込口11aを採用し、曲げ外力に対して葉や茎が簡単に折れてしまうような花卉では、切込口11aの切り込み数の多い切込口11aを採用することで、植栽される花卉13の葉や茎の強度に応じた最適な支持力で把持することができる。
また、切込口11aの中央に小孔(例えば、φ10mm)を形成し、支持(把持)力を緩和させることもできる。この小孔の径を変えることによっても把持力を調整することができる。
【0019】
また、図4(c)のように、切込口11aを水平方向と垂直方向に切り込んで逆T字状に形成することで、例えば、花卉13を上方に傾けて植栽するときには、水平方向の切り込みが花卉13の下方への倒れ込みを抑制するとともに、垂直方向の切り込みが左右から花卉13を保持することで、効果的に花卉13を上方に向けて支持することができる。つまり、傾けたい方向に切り込みを形成するとともに、これと垂直方向の切り込みを形成することで、所望する方向に傾けながら倒れ込みを効果的に防止することができる。
また、切り込み数を多くすることで、花卉13の葉や茎を挟み込む数が増えるので、花卉13を広範囲に広げて植栽することができる。
【0020】
また、図4(a)と図4(d)では、切り込み数は同じであるものの、押し込み力を加えたときに切込口11aの開口面積が変化するようになっている。
具体的には、図4(d)に示す切込口11aは十字の端部をさらに異なる方向に渦状に切り込んであるので、図4(a)と比べると大きな開口面積を確保することができる。つまり、図4(d)に示す切込口11aは根の部分13aの大きな花卉13の挿抜に適している。
【0021】
さらに、本実施形態のシート材16と弾性支持体11の間には、構造体10の凹凸を縫うように散水管17aが配管されている。
散水管17aは、所定の間隔で配置された下方に向かって散水する散水孔を備えるとともに、給水管17を介して図示しない給水ポンプと接続され、給水ポンプを制御する所定のコントローラにより定期的に袋体12に対して給水するように構成されている。
給水管17は、例えば、建物の屋上等に設けられた貯留タンクと接続され、散水管17aを流下しながら散水された水の剰余分(排水)は、給水ポンプにより再び貯留タンクに揚水される。
【0022】
花卉13の根13aを被覆する袋体12は、ポリ−γ−グルタミン酸架橋体からなる生分解性吸水性樹で形成されている。
袋体12は、ポリ−γ−グルタミン酸をその濃度が所定の重量になるように水等の溶媒に溶解し、次いでこの溶液に放射線を照射したのち、生成した架橋体を分離生成等することにより得たものである。ポリ−γ−グルタミン酸については、特に制限はなく、種々の製造方法によるもの、例えば、微生物、例えば枯草菌による培養法、遺伝子組換微生物による培養法、納豆菌より調整する方法、または化学合成法等が様々なものを用いることができる。
【0023】
このようなポリ−γ−グルタミン酸架橋体からなる生分解性吸水性樹脂は、ゲル化率が高く、優れた吸水性能を有することから、花卉13の根13aを被覆した状態の袋体12を、切込口11aに挿入することで、数日(例えば、一週間)に亘って保水することができ、日々行なう潅水の省力化が図られる。
また、袋体12は、架橋構造と生分解性を有することから、根13aが袋体12を突き破って伸長することが可能であるため、根の伸長する範囲が制限される通常の容器と比べ、根巻きが防止されて花卉13の育成を促進することができる。
【0024】
以上のように構成された植栽体1の使用方法について、図1〜図3を参照しつつ説明する。
まず、袋体12の開口部から袋体12に花卉の根13aを差し込み、袋体12の開口部を閉じて花卉13の根13aを袋体12で被覆する。つぎに、花卉13の根13aを被覆した状態の袋体12を切込口11aに押し込む。そして、この押し込み力により開口した切込口11aを介して袋体12を網目からなる空間10aに挿入する。その後、手を引き抜いて押し込み力を解除すると切込口11aが閉口するため、花卉13が切込口11aにより把持されることになる。
【0025】
このように植栽された状態において、袋体12は弾性支持体11の弛んだ部分で支持される。これにより、吸水した袋体12の重量が切込口11aにより把持された花卉13に加わらないようになっている。さらに、袋体12を構造体10の網目で保持させることもできる。
また、植栽された花卉13への潅水は、散水管17aに設けられた散水孔から定期的に行なわれ、袋体12が吸水する。
さらに、花卉13を脱抜するときには、弾性支持体11の前面から手を挿入してこの押し込み力により切込口11aを開口させるとともに、袋体12を持ったまま手を引き抜くことで、花卉13を植栽体1から容易に取出すことができる。
【0026】
このように、本実施形態の植栽体1は、花卉13の挿抜が容易にできるとともに、袋体12の吸水性が高いので潅水の頻度を減らすことができ、花卉13の活け替え(交換)や潅水の省力化が図られる。
また、弾性支持体11が吸出し防止材(フェルト材)で形成されていることから、花卉13の挿抜に際して、花卉13の根13aを傷めることがないうえ、さらに、根13aは袋体12で被覆されていることから、脱抜に際する根13aの損傷を確実に防止することができる。
【0027】
このような本実施形態の植栽体1を外壁に取り付けた建築物の施行例を図5に示す。
この例では、建物100の南及び東側壁面50を、窓101と入口102を除いて全て植栽体1で覆ったものである。
このように、本実施形態の植栽体1は、広い面積を緑化可能な植栽体として好適であり、植栽された多数の花卉13により建物全体の美観性を高めるだけでなく、夏場には温度上昇を抑制するとともに、冬場には寒気を遮断するので、光熱費の低減が図られる。
また、植栽体1がスペーサ14bを介して壁面50から離間して配置されていることから壁面50から室内への湿気の侵入を抑えることもできる。
なお、本発明に係る植栽体1を適用する建築物は、3、4階建てが好ましい。これは、植栽体1の維持・管理及び花卉13の交換を、作業員の昇降可能なゴンドラや昇降車両(ゴンドラ付車両)等を用いて簡易に行うことができるからである。
【0028】
以上、本発明の植栽体の好ましい実施形態について説明したが、本発明に係る植栽体は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲で種々の変更実施が可能であることはいうまでもない。
【0029】
例えば、壁面50に面してシート材16を敷設したが、シート材16を設けずに、構造体10を桟14に直接固定してもよい。
また、屋内の壁面に取り付ける植栽体1では、弾性支持体11に、硝石灰と、貝類の殻(例えば、帆立、牡蠣など)の粉末と、布海苔やツノマタ(角叉)などの膠着材とを水で混練した、いわゆる漆喰を切込口11aの周辺を除いて塗布することもできる。
このように漆喰を塗布することで、植栽体1の前面側の美観を向上させ、高級感を醸出させるだけでなく、漆喰の有する湿度調整・消臭、防カビ機能を発揮することで、屋内環境を良好な雰囲気に保つことができる。
また、弾性支持体11とシート材16に撥水加工等の防水性を付与することで、弾性支持体11とシート材16の吸水による重量の増加を抑制し、桟14への負荷を軽減することもできる。
【0030】
また、上記の植栽体1において、以下に示すように、切込口11aを複数形成するとともに、植栽された複数の花卉13により所定の絵柄を表すように配置することもできる。
例えば、切込口11aを、所定の図形、記号、文字などの絵柄に沿って配置することで、植栽された複数の花卉13でその図形、記号、文字などの絵柄を表現することができる。
また、建物、風景、人物などの輪郭に沿って切込口11aを配置することで、植栽された複数の花卉13で絵画を表現することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、建築物の外壁あるいは内壁などの壁面を緑化する植栽体として広く利用することができる。
【符号の説明】
【0032】
1 植栽体
10 構造体
10a 空間
11 弾性支持体
11a 切込口
12 袋体
13 花卉
13a 根
14 桟
16 シート材
17 給水管
17a 散水管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁面に取り付けられる植栽体であって、
前記壁面に対向配置され、花卉を支持する弾性支持体と、
植栽される花卉の根の部分の収まる高さ空間を、前記壁面と前記弾性支持体との間に確保するための所定の構造体と、
前記壁面に固定され、前記弾性支持体と前記構造体を支持する桟と、を備え、
前記弾性支持体には、前面からの押し込み力により開口されて前記空間に通じるとともに、押し込み力の解除により閉口する切込口が形成され、
前記切込口が花卉を把持することを特徴とする植栽体。
【請求項2】
花卉の根の部分を覆う袋体を備え、
前記袋体を、ポリ−γ−グルタミン酸架橋体からなる生分解性吸水性樹脂で形成した請求項1記載の植栽体。
【請求項3】
前記弾性支持体を弛ませて固定し、弛んだ部分により前記花卉の根の部分又は前記袋体を支持させる請求項1又は2記載の植栽体。
【請求項4】
前記桟を前記壁面から離間して取り付けるためのスペーサを備え、
前記植栽体と前記壁面との間に隙間を形成した請求項1〜3のいずれか一項に記載の植栽体。
【請求項5】
前記壁面と前記構造体との間に所定のシート材を敷設した請求項1〜4のいずれか一項に記載の植栽体。
【請求項6】
前記空間に散水孔を備える散水管を配管した請求項1〜5のいずれか一項に記載の植栽体。
【請求項7】
前記構造体を、凹凸を有する網状体で形成した請求項1〜6のいずれか一項に記載の植栽体。
【請求項8】
前記切込口を、複数形成するとともに、植栽された複数の花卉により所定の絵柄を表すように配置した請求項1〜7のいずれか一項に記載の植栽体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−183037(P2012−183037A)
【公開日】平成24年9月27日(2012.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−49069(P2011−49069)
【出願日】平成23年3月7日(2011.3.7)
【出願人】(598140607)株式会社竹中庭園緑化 (9)
【Fターム(参考)】