植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器。
【課題】 本発明は押し花状態から半立体形状まで自由に選択できる、簡単な操作で草花等の植物に凹凸があっても均等に押し圧して、短時間に乾燥させることができる植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器を得るにある。
【解決手段】 底面に柔らかなメッシュ材が用いられた重ね合せ状態で収納可能な、電子レンジで使用できる重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、該乾燥剤の上部に前記植物収納工程を経た重ね合せ容器を収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた重ね合せ容器を収納して重ね合せる重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを電子レンジを用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【解決手段】 底面に柔らかなメッシュ材が用いられた重ね合せ状態で収納可能な、電子レンジで使用できる重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、該乾燥剤の上部に前記植物収納工程を経た重ね合せ容器を収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた重ね合せ容器を収納して重ね合せる重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを電子レンジを用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は押し花や乾燥草花を用いた花飾り等に使用する花等の植物を乾燥させる植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、押し花や乾燥草花を用いた花飾りを作る場合、草花等の植物を乾燥剤を塗布した乾燥シートで押し圧して乾燥させている。
【0003】
このため、乾燥される草花は押し花状態になり、半立体形状に乾燥させることができないとともに、乾燥されるまでに時間がかかるという欠点があった。
【特許文献1】特開平8−259401
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、押し花状態から半立体形状まで自由に選択できる、簡単な操作で草花等の植物に凹凸があっても均等に押し圧して、短時間に乾燥させることができる植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【0007】
本発明は底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内に前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納するとともに、前記容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【0008】
本発明は底部より上部が順次拡開状の電子レンジで使用できる材質で形成された筒状の容器本体と、この容器本体の底面に固定された柔らかなメッシュ材を用いた底面部材とで植物の乾燥用重ね合せ容器を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0010】
(1)底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とからなるので、電子レンジによって乾燥剤からの出る遠赤外線および発生する蒸気を吸着して、効率よく草花等の植物を乾燥させることができる。
したがって、操作が容易で、短時間に乾燥させることができる。
【0011】
(2)前記(1)によって、乾燥させる草花等の植物を入れた、重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材を用いた、重ね合せ容器を用いているので、重ね合せ容器内に収納する粒状乾燥剤の量によって草花等の植物に加わる荷重が異なり、押し花から半立体形状に植物を乾燥させることができる。
【0012】
(3)前記(1)によって、草花等の植物は柔らかなメッシュ材で挟まれるため、草花等の植物の凹凸があっても均等に植物を押し圧することができ、効率よく半立体状に植物を乾燥させることができる。
【0013】
(4)前記(1)によって、特殊な機器や薬剤を使用することなく、誰でもが行なえる簡単な方法であるので、容易に実施することができる。
【0014】
(5)請求項2、3も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られる。
【0015】
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、小さなスペースに収納保管でき、収納保管時にメッシュ材の底面部材の損傷を効率よく防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0017】
図1ないし図9に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明の草花等の植物を乾燥させる植物の乾燥方法で、この植物の乾燥方法1は底面に柔らかなメッシュ材の底面部材2が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な、電子レンジで使用できる、重ね合せ容器3内に乾燥させる草花等の植物4を収納する植物収納工程5と、電子レンジで使用される容器6内にシリカゲル等の粉状や粒状、本実施の形態では粒状乾燥剤7を収納した後、粒状乾燥剤7の上部に前記植物収納工程5を経た、重ね合せ容器3を収納するとともに、該重ね合せ容器3内に草花等の植物4に必要な荷重が加えられる量の粒状乾燥剤7を収納した、前記重ね合せ容器3と同構成の重ね合せ容器3を収納して重ね合せる、重ね合せ工程8と、この重ね合せ工程8を経たものを電子レンジ9を用いて、粒状乾燥剤を加熱して遠赤外線を出させながら植物より出る蒸気を吸着させて乾燥させる乾燥工程10とで構成されている。
【0018】
前記植物収納工程5および重ね合せ工程8で使用される、重ね合せ容器3は、底部より上部が順次拡開する、電子レンジで使用できる耐熱合成樹脂材製の長方形状筒状の容器本体11と、この容器本体11の底面に溶着や嵌合固定された柔らかい耐熱合成樹脂材製のメッシュを用いた底面部材2とで構成されている。
【0019】
前記重ね合せ工程8で使用される、電子レンジで使用される容器6は前記重ね合せ容器3の底面が内部に収納されるタッパー等の耐熱合成樹脂材製のものが使用される。
【0020】
上記のような方法で草花等の植物を乾燥させる場合、重ね合せ工程8時の上部の重ね合せ容器3内に収納する粒状乾燥剤7の量に応じて乾燥させる草花等の植物4に加わる荷重が変化するため、押し花状から半立体形状に乾燥させるのに、使用する粒状乾燥剤7の量を調整する。
また、重ね合せ容器3、3の底面部材2、2は柔らかなメッシュ材で形成されているため、乾燥させる草花等の植物4に凹凸があっても、該凹凸に沿って底面部材2、2が位置して均等に押し圧力が加わり、均一に乾燥させることができる。
なお、乾燥剤として、シリカゲル以外に遠赤外線の発生が良いセラミックス粒やシリカゲルにセラミックス粒を混合させたものを使用いても良い。
[発明を実施するための異なる形態]
【0021】
次に、図10ないし図22に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、粒状乾燥剤7を収納した、重ね合せ容器3を容器として使用する、重ね合せ工程8Aを行なった点で、このような重ね合せ工程8Aを用いて構成した植物の乾燥方法1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0023】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、ダンボール12の上に粒状乾燥剤7を収納した、重ね合せ容器3を容器として使用する、重ね合せ工程8Bと乾燥工程10Aとを用いた点で、このような重ね合せ工程8Bや乾燥工程10Aを用いて構成した植物の乾燥方法1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0024】
図16ないし図22に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、底部より上部が順次拡開する円筒状の容器本体11Aの底面に柔らかいメッシュを用いた底面部材2Aを固定した、重ね合せ容器3Aを用いて植物収納工程5A、重ね合せ工程8C を行なった点で、このような縮物収納工程5Aや重ね合せ工程8Cを用いて構成した植物の乾燥方法1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
なお、前記本発明の各実施の形態では電子レンジ9を用いて乾燥するものに付いて説明したが、数日放置して、粒状乾燥剤7で乾燥あるいは電子レンジ9の代わりに加熱機等の乾燥機を用いて乾燥させても良い。
また、容器6内に前記植物収納工程5を経た、重ね合せ容器3を内部に収納した後、容器6内に粒状乾燥剤7を収納しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は草花等の植物を乾燥させる産業や、押し花や花飾りの作り方を教える産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の植物収納工程の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ状態の断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の乾燥工程の説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の正面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の平面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の底面図。
【図9】図7の9−9線に沿う断面図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の重ね合せ状態の断面図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図14】本発明を実施するための第3の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の乾燥工程の説明図。
【図16】本発明を実施するための第4の形態の工程図。
【図17】本発明を実施するための第4の形態の植物収納工程の説明図。
【図18】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図19】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の正面図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の平面図。
【図21】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の底面図。
【図22】図20の22−22線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B、1C:植物の乾燥方法、
2、2A:底面部材、 3、3A:重ね合せ容器、
4:草花等の植物、 5、5A:植物収納工程、
6:容器、 7:粒状乾燥剤、
8、8A、8B、8C:重ね合せ工程、
9:電子レンジ、 10、10A:乾燥工程、
11、11A:容器本体、 12:ダンボール。
【技術分野】
【0001】
本発明は押し花や乾燥草花を用いた花飾り等に使用する花等の植物を乾燥させる植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、押し花や乾燥草花を用いた花飾りを作る場合、草花等の植物を乾燥剤を塗布した乾燥シートで押し圧して乾燥させている。
【0003】
このため、乾燥される草花は押し花状態になり、半立体形状に乾燥させることができないとともに、乾燥されるまでに時間がかかるという欠点があった。
【特許文献1】特開平8−259401
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、押し花状態から半立体形状まで自由に選択できる、簡単な操作で草花等の植物に凹凸があっても均等に押し圧して、短時間に乾燥させることができる植物の乾燥方法および植物の乾燥用重ね合せ容器を提供することを目的としている。
【0005】
本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明は底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【0007】
本発明は底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内に前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納するとともに、前記容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とで植物の乾燥方法を構成している。
【0008】
本発明は底部より上部が順次拡開状の電子レンジで使用できる材質で形成された筒状の容器本体と、この容器本体の底面に固定された柔らかなメッシュ材を用いた底面部材とで植物の乾燥用重ね合せ容器を構成している。
【発明の効果】
【0009】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
【0010】
(1)底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とからなるので、電子レンジによって乾燥剤からの出る遠赤外線および発生する蒸気を吸着して、効率よく草花等の植物を乾燥させることができる。
したがって、操作が容易で、短時間に乾燥させることができる。
【0011】
(2)前記(1)によって、乾燥させる草花等の植物を入れた、重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材を用いた、重ね合せ容器を用いているので、重ね合せ容器内に収納する粒状乾燥剤の量によって草花等の植物に加わる荷重が異なり、押し花から半立体形状に植物を乾燥させることができる。
【0012】
(3)前記(1)によって、草花等の植物は柔らかなメッシュ材で挟まれるため、草花等の植物の凹凸があっても均等に植物を押し圧することができ、効率よく半立体状に植物を乾燥させることができる。
【0013】
(4)前記(1)によって、特殊な機器や薬剤を使用することなく、誰でもが行なえる簡単な方法であるので、容易に実施することができる。
【0014】
(5)請求項2、3も前記(1)〜(4)と同様な効果が得られる。
【0015】
(6)請求項4も前記(1)〜(3)と同様な効果が得られるとともに、小さなスペースに収納保管でき、収納保管時にメッシュ材の底面部材の損傷を効率よく防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。
【0017】
図1ないし図9に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、1は本発明の草花等の植物を乾燥させる植物の乾燥方法で、この植物の乾燥方法1は底面に柔らかなメッシュ材の底面部材2が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な、電子レンジで使用できる、重ね合せ容器3内に乾燥させる草花等の植物4を収納する植物収納工程5と、電子レンジで使用される容器6内にシリカゲル等の粉状や粒状、本実施の形態では粒状乾燥剤7を収納した後、粒状乾燥剤7の上部に前記植物収納工程5を経た、重ね合せ容器3を収納するとともに、該重ね合せ容器3内に草花等の植物4に必要な荷重が加えられる量の粒状乾燥剤7を収納した、前記重ね合せ容器3と同構成の重ね合せ容器3を収納して重ね合せる、重ね合せ工程8と、この重ね合せ工程8を経たものを電子レンジ9を用いて、粒状乾燥剤を加熱して遠赤外線を出させながら植物より出る蒸気を吸着させて乾燥させる乾燥工程10とで構成されている。
【0018】
前記植物収納工程5および重ね合せ工程8で使用される、重ね合せ容器3は、底部より上部が順次拡開する、電子レンジで使用できる耐熱合成樹脂材製の長方形状筒状の容器本体11と、この容器本体11の底面に溶着や嵌合固定された柔らかい耐熱合成樹脂材製のメッシュを用いた底面部材2とで構成されている。
【0019】
前記重ね合せ工程8で使用される、電子レンジで使用される容器6は前記重ね合せ容器3の底面が内部に収納されるタッパー等の耐熱合成樹脂材製のものが使用される。
【0020】
上記のような方法で草花等の植物を乾燥させる場合、重ね合せ工程8時の上部の重ね合せ容器3内に収納する粒状乾燥剤7の量に応じて乾燥させる草花等の植物4に加わる荷重が変化するため、押し花状から半立体形状に乾燥させるのに、使用する粒状乾燥剤7の量を調整する。
また、重ね合せ容器3、3の底面部材2、2は柔らかなメッシュ材で形成されているため、乾燥させる草花等の植物4に凹凸があっても、該凹凸に沿って底面部材2、2が位置して均等に押し圧力が加わり、均一に乾燥させることができる。
なお、乾燥剤として、シリカゲル以外に遠赤外線の発生が良いセラミックス粒やシリカゲルにセラミックス粒を混合させたものを使用いても良い。
[発明を実施するための異なる形態]
【0021】
次に、図10ないし図22に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
【0022】
図10ないし図12に示す本発明を実施するための第2の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、粒状乾燥剤7を収納した、重ね合せ容器3を容器として使用する、重ね合せ工程8Aを行なった点で、このような重ね合せ工程8Aを用いて構成した植物の乾燥方法1Aにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0023】
図13ないし図15に示す本発明を実施するための第3の形態において、前記本発明を実施するための第2の形態と主に異なる点は、ダンボール12の上に粒状乾燥剤7を収納した、重ね合せ容器3を容器として使用する、重ね合せ工程8Bと乾燥工程10Aとを用いた点で、このような重ね合せ工程8Bや乾燥工程10Aを用いて構成した植物の乾燥方法1Bにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0024】
図16ないし図22に示す本発明を実施するための第4の形態において、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と主に異なる点は、底部より上部が順次拡開する円筒状の容器本体11Aの底面に柔らかいメッシュを用いた底面部材2Aを固定した、重ね合せ容器3Aを用いて植物収納工程5A、重ね合せ工程8C を行なった点で、このような縮物収納工程5Aや重ね合せ工程8Cを用いて構成した植物の乾燥方法1Cにしても、前記本発明を実施するための最良の第1の形態と同様な作用効果が得られる。
【0025】
なお、前記本発明の各実施の形態では電子レンジ9を用いて乾燥するものに付いて説明したが、数日放置して、粒状乾燥剤7で乾燥あるいは電子レンジ9の代わりに加熱機等の乾燥機を用いて乾燥させても良い。
また、容器6内に前記植物収納工程5を経た、重ね合せ容器3を内部に収納した後、容器6内に粒状乾燥剤7を収納しても良い。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明は草花等の植物を乾燥させる産業や、押し花や花飾りの作り方を教える産業で利用される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明を実施するための最良の第1の形態の工程図。
【図2】本発明を実施するための最良の第1の形態の植物収納工程の説明図。
【図3】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図4】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ状態の断面図。
【図5】本発明を実施するための最良の第1の形態の乾燥工程の説明図。
【図6】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の正面図。
【図7】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の平面図。
【図8】本発明を実施するための最良の第1の形態の重ね合せ容器の底面図。
【図9】図7の9−9線に沿う断面図。
【図10】本発明を実施するための第2の形態の工程図。
【図11】本発明を実施するための第2の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図12】本発明を実施するための第2の形態の重ね合せ状態の断面図。
【図13】本発明を実施するための第3の形態の工程図。
【図14】本発明を実施するための第3の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図15】本発明を実施するための第3の形態の乾燥工程の説明図。
【図16】本発明を実施するための第4の形態の工程図。
【図17】本発明を実施するための第4の形態の植物収納工程の説明図。
【図18】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ工程の説明図。
【図19】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の正面図。
【図20】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の平面図。
【図21】本発明を実施するための第4の形態の重ね合せ容器の底面図。
【図22】図20の22−22線に沿う断面図。
【符号の説明】
【0028】
1、1A、1B、1C:植物の乾燥方法、
2、2A:底面部材、 3、3A:重ね合せ容器、
4:草花等の植物、 5、5A:植物収納工程、
6:容器、 7:粒状乾燥剤、
8、8A、8B、8C:重ね合せ工程、
9:電子レンジ、 10、10A:乾燥工程、
11、11A:容器本体、 12:ダンボール。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項2】
底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内に前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納するとともに、前記容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項3】
電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納し、この容器内に収納された乾燥剤上に底面が柔らかなメッシュ材で形成された電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に、乾燥させる植物を収納して収納した後、該重ね合せ容器内の乾燥させる植物に荷重を加えながら乾燥できるようにシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、電子レンジで使用される底面が柔らかなメッシュ材で形成された乾燥剤収納容器を位置させ、電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて植物を乾燥させることを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項4】
底部より上部が順次拡開状の電子レンジで使用できる材質で形成された筒状の容器本体と、この容器本体の底面に固定された柔らかなメッシュ材を用いた底面部材とからなることを特徴とする植物の乾燥用重ね合せ容器。
【請求項1】
底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納した後、前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項2】
底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ状態で収納可能な電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に乾燥させる植物を収納する植物収納工程と、電子レンジで使用される容器内に前記植物収納工程を経た、重ね合せ容器を内部に収納するとともに、該重ね合せ容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、底面に柔らかなメッシュ材が用いられた、重ね合せ容器を収納するとともに、前記容器内にシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納して重ね合せる、重ね合せ工程と、この重ね合せ工程を経たものを、そのまま放置あるいは電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて、植物の水分を粒状乾燥剤に吸着させて乾燥させる乾燥工程とを含むことを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項3】
電子レンジで使用される容器内にシリカゲル等の乾燥剤を収納し、この容器内に収納された乾燥剤上に底面が柔らかなメッシュ材で形成された電子レンジで使用できる、重ね合せ容器内に、乾燥させる植物を収納して収納した後、該重ね合せ容器内の乾燥させる植物に荷重を加えながら乾燥できるようにシリカゲル等の粒状乾燥剤を収納した、電子レンジで使用される底面が柔らかなメッシュ材で形成された乾燥剤収納容器を位置させ、電子レンジや加熱機等の乾燥機を用いて植物を乾燥させることを特徴とする植物の乾燥方法。
【請求項4】
底部より上部が順次拡開状の電子レンジで使用できる材質で形成された筒状の容器本体と、この容器本体の底面に固定された柔らかなメッシュ材を用いた底面部材とからなることを特徴とする植物の乾燥用重ね合せ容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
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【図17】
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【図19】
【図20】
【図21】
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【公開番号】特開2008−208037(P2008−208037A)
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−43778(P2007−43778)
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(393022609)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年9月11日(2008.9.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月23日(2007.2.23)
【出願人】(393022609)
【Fターム(参考)】
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