説明

植物栽培装置

【課題】栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構の構成を単純化しつつ、捩れや撓みを抑制することが可能で、スペース効率良く円滑に動作可能となる植物栽培装置を提供すること。
【解決手段】複数段および複数列に配置されて複数の植物株Sを栽培可能な栽培トレイ120を各々収容可能な複数の栽培トレイ収容棚110と、栽培トレイ120を移動させる栽培トレイ移載機構150とを有する植物栽培装置100において、栽培トレイ移載機構150が移載棚152と、1対のリニアガイド158と、1対の昇降ガイド151と、移載棚を昇降させる昇降手段とを有すること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、該栽培トレイを収容可能で複数段および複数列に配置された複数の栽培トレイ収容棚と、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構とを有する植物栽培装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、該栽培トレイを収容可能で複数段および複数列に配置された複数の栽培トレイ収容棚に配置するとともに、各栽培トレイ収容棚に日照、施肥、潅水などの作業を行うことで、植物の単位面積当たりの栽培量を増大させた植物栽培装置が知られている。
【0003】
また、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構を有し、栽培トレイを特定の作業ステーションに移動させて施肥、潅水などの栽培に必要な作業を行う植物栽培装置が公知である(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
この公知の植物栽培装置の栽培トレイ移載機構(移動装置)は、複数の栽培トレイ収容棚(集合棚)の一方の面に沿って移動させられる走行柱と、この走行柱に沿って昇降させられるリフトを備えている。
走行柱はその下端が床面に敷設されたレールに係合し、上端が複数の栽培トレイ収容棚(集合棚)の上端枠に係合し、中間部がガイドレールに係合している。
そして、外部の駆動機およびボールねじなどの公知の手段によって移動させられたり、走行柱に駆動機および車輪を搭載して自走式にされたりする。
移載棚(リフト)は走行柱の上下端に配設されたスプロケットによってチェーンなどの公知の手段によって昇降させられ、各栽培トレイ収容棚(容器棚)に対向する位置に移動させられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−209970号公報(全頁、全図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、公知の植物栽培装置の栽培トレイ移載機構は、移載棚(リフト)が走行柱に片持ちで支持されているため、移載棚(リフト)を幅方向に長くして複数の栽培トレイを同時に載置したり、移載棚(リフト)に栽培トレイ以外の作業装置やハンドリング装置等を載置するためには、移載棚(リフト)や走行柱を大きく強固にしなければならないという問題があった。
【0007】
また、移載棚(リフト)は走行柱の上下端に配設されたスプロケットによってチェーンなどの公知の手段によって昇降させられるため、移載棚(リフト)および走行柱の周囲にチェーンなどの索状部材が掛け回されて走行する必要があり、可動部材が多くなり安全性や騒音の問題があるとともに、これらを保護するためのスペースも必要となるという問題があった。
【0008】
本発明は、前述したような従来技術の問題を解決するものであって、すなわち、本発明の目的は、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構の構成を単純化しつつ、捩れや撓みを抑制することが可能で、スペース効率良く円滑に動作可能な植物栽培装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本請求項1に係る発明は、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、複数段および複数列に配置されて前記栽培トレイを各々収容可能な複数の栽培トレイ収容棚と、前記栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構とを有する植物栽培装置であって、前記栽培トレイ移載機構が、栽培トレイを載置可能な移載棚と、該移載棚の両側方に固設された1対のリニアガイドと、該リニアガイドに貫通するように立設されて移載棚の昇降をガイドする1対の昇降ガイドと、前記移載棚を昇降させる昇降手段とを有することにより、前記課題を解決するものである。
【0010】
本請求項2に係る発明は、請求項1に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対のピンラックと、前記移載棚の両側方に設けられ前記ピンラックとそれぞれ係合する1対の昇降ピニオンギヤと、前記移載棚の下方に設けられ前記1対の昇降ピニオンギヤを回転駆動する駆動手段とを有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0011】
本請求項3に係る発明は、請求項2に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記昇降ピニオンギヤが、前記ピンラックと同時に2つ以上の歯が係合するように構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0012】
本請求項4に係る発明は、請求項1に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対の昇降チェーンと、前記移載棚の両側方に設けられ前記昇降チェーンとそれぞれ係合する上下2対のガイドスプロケットと、該上下2対のガイドスプロケットの中間部に設けられた1対の昇降スプロケットと、前記昇降チェーンを掛け回して前記移載棚の下方に設けられ前記1対の昇降スプロケットを回転駆動する駆動手段とを有し、前記上下2対のガイドスプロケットと前記昇降スプロケットが、前記昇降チェーンの一方の側面から前記上下2対のガイドスプロケットが噛み合い、前記昇降チェーンの他方の側面から昇降スプロケットが噛み合い、前記上下2対のガイドスプロケットの間で前記昇降チェーンを屈曲させて前記昇降スプロケットに掛け回す位置に配置されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0013】
本請求項5に係る発明は、請求項4に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記移載棚の両側方に、前記昇降チェーンを前記上下2対のガイドスプロケットの背面から摺動案内するガイド部材を有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0014】
本請求項6に係る発明は、請求項1に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられ端部を前記移載棚の両側方に固定される1対の索状体と、前記1対の昇降ガイドの上方に設けられ前記索状体を上下方向に駆動する駆動手段とを有することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0015】
本請求項7に係る発明は、請求項6に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記索状体が、チェーンであり、前記駆動手段が、前記チェーンに噛み合って上下方向に駆動する1対の昇降スプロケットを回転駆動することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0016】
本請求項8に係る発明は、請求項6に記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記索状体が、ワイヤーであり、前記駆動手段が、前記ワイヤーを巻き取りおよび繰り出し駆動する1対の昇降ドラムを回転駆動することにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0017】
本請求項9に係る発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記移載棚が、複数の栽培トレイを並列に載置可能な幅を有していることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【0018】
本請求項10に係る発明は、請求項1乃至請求項9のいずれかに記載された植物栽培装置の構成に加えて、前記栽培トレイ移載機構が、前記1対の昇降ガイドを一体として水平方向に移動することで水平移動可能に構成されていることにより、前記課題をさらに解決するものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明の植物栽培装置は、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、複数段および複数列に配置されて栽培トレイを各々収容可能な複数の栽培トレイ収容棚と、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構とを有することにより、単位空間当たりの栽培量を増大することができるとともに、以下のような格別の効果を奏することができる。
【0020】
すなわち、本請求項1に係る発明の植物栽培装置は、栽培トレイ移載機構が、栽培トレイを載置可能な移載棚と、該移載棚の両側方に固設された1対のリニアガイドと、該リニアガイドに貫通するように立設されて移載棚の昇降をガイドする1対の昇降ガイドとを有することによって、移載棚の幅方向の両側で支持し、両側で昇降駆動することができるため、幅方向に長くして複数の栽培トレイを同時に載置したり、移載棚に栽培トレイ以外の作業装置やハンドリング装置等を載置しても、全体を強化することなく捩れや撓みを抑制することができる。
また、栽培トレイの入出や作業装置やハンドリング装置等の動作に伴って、移載棚上で重量バランスが変化しても、捩れや撓みを生じることがない。
【0021】
本請求項2に係る発明の植物栽培装置は、請求項1に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対のピンラックと、移載棚の両側方に設けられピンラックとそれぞれ係合する1対の昇降ピニオンギヤと、移載棚の下方に設けられ1対の昇降ピニオンギヤを回転駆動する昇降駆動手段とを有することによって、移載棚が、固定的に設けられたピンラックに移載棚に設けられ昇降ピニオンギヤが係合することで昇降駆動されるため、可動部材が少なく安全性が高まり騒音も低減するとともに、可動部分を保護するためのスペースを少なくでき、スペース効率良く円滑に動作が可能となる。
【0022】
本請求項3に係る発明の植物栽培装置は、請求項2に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、昇降ピニオンギヤが、ピンラックと同時に2つ以上の歯が係合するように構成されていることにより、ピンラックと昇降ピニオンギヤの係合がより確実に行われる。
【0023】
本請求項4に係る発明の植物栽培装置は、請求項1に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、昇降手段が、昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対の昇降チェーンと、移載棚の両側方に設けられ昇降チェーンとそれぞれ係合する上下2対のガイドスプロケットと、該上下2対のガイドスプロケットの中間部に設けられた1対の昇降スプロケットと、昇降チェーンを掛け回して移載棚の下方に設けられ1対の昇降スプロケットを回転駆動する駆動手段とを有し、上下2対のガイドスプロケットと昇降スプロケットが、昇降チェーンの一方の側面から上下2対のガイドスプロケットが噛み合い、昇降チェーンの他方の側面から昇降スプロケットが噛み合い、上下2対のガイドスプロケットの間で昇降チェーンを屈曲させて昇降スプロケットに掛け回す位置に配置されていることによって、簡単な構造の一般的なチェーンとスプロケットを用いて確実に係合する昇降手段を構成することができ、構成を単純化しつつ、スペース効率良く円滑に動作可能となる。
【0024】
本請求項5に係る発明の植物栽培装置は、請求項4に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、移載棚の両側方に、昇降チェーンを上下2対のガイドスプロケットの背面から摺動案内するガイド部材を有することにより、昇降チェーンの振動を抑制することができ、昇降チェーンとガイドスプロケットの係合をより確実に行うことができ、さらに円滑に動作可能となる。
【0025】
本請求項6に係る発明の植物栽培装置は、請求項1に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、昇降手段が、昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられ端部を移載棚の両側方に固定される1対の索状体と、1対の昇降ガイドの上方に設けられ索状体を上下方向に駆動する駆動手段とを有することにより、移載棚に駆動装置を搭載することなく構造をより単純なものとし、重量も小さくできるとともに、昇降手段を上方のみに集約することができるため、スペース効率良く円滑に動作が可能となる。
【0026】
本請求項7に係る発明の植物栽培装置は、請求項6に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、索状体がチェーンであり、駆動手段が、チェーンに噛み合って上下方向に駆動する1対の昇降スプロケットを回転駆動することにより、簡単な構造の一般的なチェーンとスプロケットを用いて昇降手段を構成することができ、構成を単純化しつつ、スペース効率良く円滑に動作可能となる。
【0027】
本請求項8に係る発明の植物栽培装置は、請求項6に係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、索状体がワイヤーであり、駆動手段が、ワイヤーを巻き取りおよび繰り出し駆動する1対の昇降ドラムを回転駆動することにより、駆動のための構成がさらに簡単な構造とすることができる。
【0028】
本請求項9に係る発明の植物栽培装置は、請求項1乃至請求項8のいずれかに係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、移載棚が、複数の栽培トレイを並列に載置可能な幅を有していることにより、一度に複数の栽培トレイを移載することができ作業効率が向上するとともに、各栽培トレイで栽培されている植物株を個別に間引きしたり他の栽培トレイに移動する作業を移載棚上の複数の栽培トレイ間でも行うことが可能となるため、栽培トレイの移動の作業と同じタイミングで行うことが可能となり、作業効率が向上するとともに、各栽培トレイの管理が容易になる。
【0029】
本請求項10に係る発明の植物栽培装置は、請求項1乃至請求項9のいずれかに係る植物栽培装置が奏する効果に加えて、栽培トレイ移載機構が、前記1対の昇降ガイドを一体として水平方向に移動することで水平移動可能に可能に構成されていることにより、さらに大量の植物を栽培することが可能となり、単位空間当たりの栽培量を増加させてスペース効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施例である植物栽培装置の全体斜視図。
【図2】図1の植物栽培装置の正面図。
【図3】図1の植物栽培装置の平面図。
【図4】図1の植物栽培装置の側面図。
【図5】本発明の第1実施例である植物栽培装置の栽培トレイ移載機構の斜視図。
【図6】図5の栽培トレイ移載機構のハンドリング機構を省略した説明斜視図。
【図7】図6の平面図。
【図8】図6の正面図。
【図9】図6の側面図。
【図10】図6の昇降ピニオンギヤ付近の拡大図。
【図11】図7の昇降ピニオンギヤ付近の拡大図。
【図12】本発明の一実施例である植物栽培装置のハンドリング機構の説明斜視図。
【図13】図12のハンドリング機構の平面図。
【図14】図12のハンドリング機構の正面図。
【図15】図12のハンドリング機構の把持アームの拡大動作説明図。
【図16】本発明の一実施例である植物栽培装置の動作説明斜視図。
【図17】図16の平面図。
【図18】図16の正面図。
【図19】図16の側面図。
【図20】ハンドリング機構による栽培トレイの移載の説明斜視図。
【図21】図20の側面図。
【図22】本発明の第2実施例である植物栽培装置の栽培トレイ移載機構のハンドリング機構を省略した説明斜視図。
【図23】図22の側面図。
【図24】本発明の第3実施例である植物栽培装置の栽培トレイ移載機構のハンドリング機構を省略した説明斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の植物栽培装置は、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、複数段および複数列に配置されて栽培トレイを各々収容可能な複数の栽培トレイ収容棚と、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構とを有する植物栽培装置であって、栽培トレイ移載機構が、栽培トレイを載置可能な移載棚と、該移載棚の両側方に固設された1対のリニアガイドと、該リニアガイドに貫通するように立設されて移載棚の昇降をガイドする1対の昇降ガイドと、移載棚を昇降させる昇降手段とを有し、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構の構成を単純化しつつ、捩れや撓みを抑制することが可能で、スペース効率良く円滑に動作可能なものであれば、その具体的な実施態様は如何なるものであっても何ら構わない。
【0032】
すなわち、本発明の植物栽培装置は、野菜、穀物、豆類、果実、観賞用植物等のいかなる植物を栽培するものであっても良く、種、苗等のいかなる状態から生育を開始するもののでも良く、いかなる状態で生育を完了するものであっても良い。
また、本発明の植物栽培装置は、ビニールハウスや建物等の屋内、屋外のいずれに設置されるものであっても良く、日照、潅水、施肥等はいかなる方法で行われるものであっても良い。
【0033】
また、本発明の植物栽培装置に用いる栽培トレイは、直接土壌を保持するものでも良く、ポット状の土壌や栽培地を保持するものであっても良く、水耕栽培、噴霧栽培等の栽培地となるものであっても良い。
また、本発明の植物栽培装置の作業ステーションにおける栽培に必要な作業は、養液のpH、EC、溶存酸素濃度などのセンシングを行って必要に応じて施肥、灌水等の作業を自動的に行うものであっても良い。
【実施例1】
【0034】
以下に、本発明の実施例である植物栽培装置について図面に基づいて説明する。
本発明の第1実施例である植物栽培装置100は、図1乃至図4に示すように、複数の植物株を栽培可能な栽培トレイ120を各々収容可能で、複数段および複数列に配置された栽培トレイ収容棚110と、栽培トレイ120を任意の栽培トレイ収容棚110に入出移動させる栽培トレイ移載機構150とを有し、最下段の栽培トレイ収容棚が栽培に必要な作業を行う作業ステーション130として構成されるとともに、栽培トレイ移載機構150には栽培トレイ120から植物株を個別に把持移動可能なハンドリング機構140が設けられている。
【0035】
各段の栽培トレイ収容棚110および作業ステーション130は、横に2列設けられるとともに、栽培トレイ移載機構150は各段の2列の栽培トレイ収容棚110および作業ステーション130に対応して、2枚の栽培トレイ120を並べて載置可能に構成されている。
なお、図1、図2および図4には、栽培トレイ移載機構150およびハンドリング機構140の移動上限および下限を示すために、上方と下方の2か所に図示されている。
【0036】
栽培トレイ移載機構150は、図5に示すように、2枚の栽培トレイ120を並べて載置可能な移載棚152が、左右に設けられた1対の昇降ガイド151に沿って上下に移動可能に構成されている。
昇降ガイド151に並行してピンラック154が配置されており、移載棚152は、下面側に設けられた駆動手段155によってピンラック154に係合する昇降ピニオンギヤ153が回転駆動されることによって、上下に移動する。
【0037】
移載棚152には、載置される2枚の栽培トレイ120の移動方向に対応してそれぞれ移載ローラ156が設けられており、また、移載棚152の上方には支持枠157を介してハンドリング機構140が設けられている。
【0038】
栽培トレイ移載機構150についてさらに詳細に説明する。
図6乃至図11(ハンドリング機構140は省略して記載)に示すように、枠状に形成され幅方向に2個の栽培トレイを載置可能な移載棚152の両側方にはリニアガイド158が設けられており、1対の昇降ガイド151が該リニアガイド158に挿通されることで、移載棚152の姿勢を一定に維持しつつ昇降自在に案内している。
【0039】
移載棚152の両側方に設けられた1対の昇降ピニオンギヤ153は、移載棚152の下方の幅方向中央付近に設けられたモータ172、減速機173と、該減速機173から延びる回転軸171からなる駆動手段155によって回転される。
【0040】
ピンラック154は、昇降ガイド151と平行に固定され、その剛性によって撓みが防止され、昇降ピニオンギヤ153との係合が確実に行われ騒音が抑制され円滑に動作が可能となる。
【0041】
昇降ピニオンギヤ153は、常時2つ以上の歯がピンラック154と係合する歯型および直径を有し、係合がより確実に行われるように構成されている。
なお、本実施例では、昇降ガイド151を円柱状に形成したが、角柱状、断面T字状、断面H字状等、いかなる形状であっても良い。
【0042】
また、モータ172、減速機173等の配置は、重量バランスを考慮して移載棚152の下方の幅方向中央付近に設けられているが、移載棚152に設けられる他の構成も含めての重量バランスを考慮して適宜の位置に配置しても良い。
【0043】
また、本実施例では、栽培トレイ収容棚110が2列に配置され、栽培トレイ移載機構150が昇降のみ行うように構成されているが、栽培トレイ収容棚110を多列とし、1対の昇降ガイド151を一体として水平方向に可動として栽培トレイ移載機構150を昇降および水平方向に移動可能に構成してもよく、そのことで、さらに大量の植物を栽培することが可能となる。
【0044】
ハンドリング機構140は、図12乃至図14に示すように、X軸枠141、Y軸枠142、Z軸枠143、把持アーム回転手段144および把持アーム160を有しており、把持アーム160の先端が直交3軸と回転1軸の4軸制御される構造を有している。
【0045】
すなわち、X軸枠141が栽培トレイ移載機構150の支持枠157上を栽培トレイ収容棚110の列方向(X方向)に移動可能であり、Y軸枠142がX軸枠141上をX方向に対して水平面内で直交する方向(Y方向)に移動可能であり、Z軸枠143がY軸枠142に対して垂直方向(Z方向)に移動可能であり、把持アーム160がZ軸枠143に固定された把持アーム回転手段144の下端に旋回可能となるよう構成されている。
なお、図12乃至図14には、把持アーム160の旋回を示すために6方向の位置が図示されている。
【0046】
把持アーム160は、図15に示すように、一端に軸支部163、他端に把持爪駆動部164を有する旋回部161と、把持爪駆動部164の下方に設けられた1対の把持爪162とを有しており、軸支部163が把持アーム回転手段144の回転軸(図示せず)に固定されて旋回可能であり、1対の把持爪162が把持爪駆動部164によって開閉駆動可能に構成されている。
【0047】
本実施例では、植物株Sは栽培トレイ120に保持される育苗ポットPに個別に植えられており、ハンドリング機構140の把持爪162が育苗ポットPを把持・開放して、栽培トレイ120上に載置あるいは撤去することで、各栽培トレイ120で栽培されている植物株Sを個別に間引きしたり他の栽培トレイ120に移動することが行われる。
【0048】
以上のように構成された植物栽培装置100の動作について、図16乃至図19を基に説明する。
まず育苗初期の植物株Sが植えられた育苗ポットPが、育苗ポットPを密に配置できる初期栽培トレイ122に載置され、該初期栽培トレイ122が入出口を兼ねた作業ステーション130に載置される。
【0049】
作業ステーション130に載置された初期栽培トレイ122は、栽培トレイ移載機構150に移され、任意の栽培トレイ収容棚110に収容される。
このとき、栽培トレイ移載機構150と作業ステーション130あるいは各栽培トレイ収容棚110との間の栽培トレイ120の移動をハンドリング機構140の把持爪162によって行うように構成することで、別個の栽培トレイ120の移載手段は不要となる。
【0050】
例えば、図20、図21に示すように、栽培トレイ120の外枠に係合部123を設け、ハンドリング機構140の把持爪162にトレイ移動ピン165を設けて、トレイ移動ピン165を係合部123に設けられた孔に挿入することで、ハンドリング機構140の移動によって栽培トレイ120を押し引き方向に移動させることができる。
【0051】
各栽培トレイ収容棚110においては、生育に必要な日照、温度、湿度等の環境が調整され、施肥、灌水に関しては適宜のタイミングで初期栽培トレイ122を栽培トレイ移載機構150によって作業ステーション130に移動させて行うことにより、設備が簡略化され、管理が容易となる。
【0052】
作業ステーション130には、植物株Sの状態を検出する成長検出機構(図示せず)が設けられており、初期栽培トレイ122を栽培トレイ移載機構150によって作業ステーション130に移動させた際に間引きの必要があると判断された場合は、ハンドリング機構140の把持爪162によって、図16乃至図19に示すような育苗ポットPを疎に配置できる後期栽培トレイ121に育苗ポットPを移し替える。
【0053】
このとき、図示の例では、ハンドリング機構140の把持爪162の移動範囲が栽培トレイ移載機構150の移載棚152上に限られるため、図示の状態ではなく、初期栽培トレイ122と後期栽培トレイ121がともに移載棚152に並べられて育苗ポットPの移し替え作業が行われる。
【0054】
なお、初期栽培トレイ122に残る育苗ポットPの間隔が最適となるように移し替える育苗ポットPを選択することにより、初期栽培トレイ122の間引きされた状態で、そのまま、その後の後期の栽培に利用することができる。
【0055】
また、成長検出機構をCCDカメラ等の画像撮像手段で構成し、大きさ情報や色情報から発育状態や病変等を判断して、良好な植物株Sから順に後期栽培トレイ121に移し替え、発育不良や病変等の認められる植物株Sを初期栽培トレイ122とともに排除するようにしても良い。
【0056】
また、ハンドリング機構140を作業ステーション130側に設けても良く、ハンドリング機構140の把持爪162の移動範囲をY軸方向に拡張して栽培トレイ移載機構150の移載棚152と作業ステーション130あるいは各栽培トレイ収容棚110の間で育苗ポットPの移し替え作業を可能としても良い。
そうすることにより、他の栽培に関わる作業との手順や移し替え作業を行う位置の自由度が向上し、全体としての作業効率が向上する。
【0057】
また、栽培トレイ移載機構150に成長検出機構を設けることで、栽培トレイ120を作業ステーション130まで移動させることなく間引きの必要の判断が可能となり、各栽培トレイ収容棚110の側方で移し替え作業を行って作業効率を向上させることができる。
【0058】
さらに、上記実施例では、ハンドリング機構140の把持爪162が育苗ポットPを把持・開放するように構成されているが、育苗ポットPを用いずに栽培トレイ120に直に植物株を栽培する場合、ハンドリング機構140の把持爪162を、植物株Sを直接把持可能に構成することで、間引き作業を行うことが可能となる。
【0059】
また、本実施例では、栽培トレイ移載機構150の正面側のみに複数段の栽培トレイ収容棚110を配置したが、背面側にも複数段の栽培トレイ収容棚110を配置しても良く、各栽培トレイ収容棚110を、Y方向に複数の栽培トレイ120が縦列に載置可能な長さとしても良い。
そうすることで、1つの栽培トレイ移載機構150、1つの作業ステーション130でより多くの栽培トレイ120に対して作業可能となり、よりスペース効率が向上する。
【0060】
また、段ごとに栽培トレイ収容棚110の高さを異なるものとし、生育状況に応じて収容する段を変更するようにしても良い。
さらに、温度、湿度等を調整するために、全体をカバーで覆って空調機器から送風するようにしても良く、栽培トレイ収容棚110ごとに条件を変えるべく、仕切り等を設けても良い。
また、空調設備や電源設備は、最下段の栽培トレイ収容棚110の下のスペースに収容することで全体の設置面積を小さくすることができる。
【実施例2】
【0061】
本発明の第2実施例である植物栽培装置は、移載棚を昇降させる昇降手段を除いて、図前述の第1実施例と同様である。
栽培トレイ移載機構250は、図22、図23(ハンドリング機構は省略して記載)に示すように、枠状に形成され幅方向に2個の栽培トレイを載置可能な移載棚252の両側方にはリニアガイド258が設けられており、1対の昇降ガイド251が該リニアガイド258に挿通されることで、移載棚252の姿勢を一定に維持しつつ昇降自在に案内している。
【0062】
移載棚252の両側方には、上下方向に離間して2対のガイドスプロケット253と、上下2対のガイドスプロケット253の上下方向の中間部に設けられた1対の昇降スプロケット254が設けられている。
1対の昇降スプロケット254は、移載棚252の下方の幅方向中央付近に設けられたモータ272、減速機273と、該減速機273から延びる回転軸271からなる駆動手段255によって回転される。
【0063】
昇降チェーン259は、昇降ガイド251と平行に設置されており、上下2対のガイドスプロケット253が昇降ガイド251の反対方向から噛み合い、1対の昇降スプロケット254が昇降ガイド251の反対方向から噛み合うことで、上下2対のガイドスプロケット253の間で昇降チェーン259が屈曲して昇降スプロケット254に掛け回されるように構成されている。
【0064】
このことで、昇降チェーン259と昇降スプロケット254との係合が確実に行われ騒音が抑制され円滑に動作が可能となる。
また、昇降チェーン259と上下2対のガイドスプロケット253との係合点付近の昇降ガイド251側には、チェーン支持ガイド274が設けられており、昇降チェーン259を摺動案内することでさらに撓みを抑制している。
【0065】
また、上下2対のガイドスプロケット253の上下方向の間隔を小さくすることで、昇降チェーン259と昇降スプロケット254との係合角度を大きく取っても良い。
このことで、係合するスプロケットの歯の数が増加し、歯の摩耗や損傷を防止できるとともに、歯飛びを防止し確実に昇降の動力を伝達することができる。
さらに、昇降スプロケット254の回転軸271を昇降ガイド251に近接、離間する方向に可動として、昇降チェーン259に適度な張力を与えるようにしても良い。
【0066】
なお、本実施例においても、昇降ガイド251は、図示の円柱状以外の角柱状、断面T字状、断面H字状等、いかなる形状であっても良い。
また、モータ272、減速機273等の配置は、重量バランスを考慮して移載棚252の下方の幅方向中央付近に設けられているが、移載棚252に設けられる他の構成も含めての重量バランスを考慮して適宜の位置に配置しても良い。
【実施例3】
【0067】
本発明の第3実施例である植物栽培装置は、移載棚を昇降させる昇降手段を除いて、図前述の第1実施例、第2実施例と同様である。
栽培トレイ移載機構350は、図24(ハンドリング機構は省略して記載)に示すように、枠状に形成され幅方向に2個の栽培トレイを載置可能な移載棚352の両側方にはリニアガイド358が設けられており、1対の昇降ガイド351が該リニアガイド358に挿通されることで、移載棚352の姿勢を一定に維持しつつ昇降自在に案内している。
【0068】
移載棚252の両側方には取付部353が設けられ、昇降ガイド351にそれぞれ並行して設けられる昇降チェーン359の端部が固定されている。
昇降チェーン359は、昇降ガイド351の上方に設けられた1対の昇降スプロケットを有する駆動装置(図示せず)により上下方向に駆動されることで、栽培トレイ移載機構350が昇降ガイド351に沿って上下に駆動される。
【0069】
このことで、移載棚352に駆動装置を搭載することなく構造をより単純なものとし、重量も小さくできるとともに、昇降手段を上方のみに集約することができるため、スペース効率良く円滑に動作が可能となる。
【0070】
なお、昇降チェーン359に代えて、ワイヤーを用いても良く、その場合は、昇降ガイド351の上方にワイヤーを巻き取りおよび繰り出し駆動する1対の昇降ドラムを有する駆動装置(図示せず)を設ければ良く、さらに、駆動のための構成を単純なものとすることができる。
また、本実施例においても、昇降ガイド351は、図示の円柱状以外の角柱状、断面T字状、断面H字状等、いかなる形状であっても良い。
【0071】
以上説明したように、本発明によれば、栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構の構成を単純化しつつ、捩れや撓みを抑制することが可能で、スペース効率良く円滑に動作可能となるなど、その効果は甚大である。
【0072】
なお、栽培トレイ移載機構150の具体的な構成は、栽培トレイ120を任意の栽培トレイ収容棚110に入出移動させることが可能なものであれば、実施例のものに限定されず、いかなる構造であっても良い。
【0073】
また、ハンドリング機構140の具体的な構成は、育苗ポットPあるいは植物株Sを把持・開放可能で移し替え可能なものであれば、実施例のものに限定されず、いかなる構造であっても良い。
【符号の説明】
【0074】
100 ・・・植物栽培装置
110 ・・・栽培トレイ収容棚
120 ・・・栽培トレイ
121 ・・・後期栽培トレイ
122 ・・・初期栽培トレイ
123 ・・・係合部
130 ・・・作業ステーション
140 ・・・ハンドリング機構
141 ・・・X軸枠
142 ・・・Y軸枠
143 ・・・Z軸枠
144 ・・・把持アーム回転手段
150、250、350 ・・・栽培トレイ移載機構
151、251、351 ・・・昇降ガイド
152、252、352 ・・・移載棚
153 ・・・昇降ピニオンギヤ
253 ・・・ガイドスプロケット
353 ・・・取付部
154 ・・・ピンラック
254 ・・・昇降スプロケット
155、255 ・・・駆動手段
156、256、256 ・・・移載ローラ
157、257、257 ・・・支持枠
158、258、258 ・・・リニアガイド
259、359 ・・・昇降チェーン
160 ・・・把持アーム
161 ・・・旋回部
162 ・・・軸支部
163 ・・・把持爪
164 ・・・把持爪駆動部
165 ・・・トレイ移動ピン
171 ・・・駆動軸
172 ・・・モータ
173 ・・・減速機
174 ・・・ガイド部材
274 ・・・チェーン支持ガイド
S ・・・植物株
P ・・・育苗ポット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の植物株を栽培可能な栽培トレイと、複数段および複数列に配置されて前記栽培トレイを各々収容可能な複数の栽培トレイ収容棚と、前記栽培トレイを任意の栽培トレイ収容棚に入出移動させる栽培トレイ移載機構とを有する植物栽培装置であって、
前記栽培トレイ移載機構が、栽培トレイを載置可能な移載棚と、該移載棚の両側方に固設された1対のリニアガイドと、該リニアガイドに貫通するように立設されて移載棚の昇降をガイドする1対の昇降ガイドと、前記移載棚を昇降させる昇降手段とを有することを特徴とする植物栽培装置。
【請求項2】
前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対のピンラックと、前記移載棚の両側方に設けられ前記ピンラックとそれぞれ係合する1対の昇降ピニオンギヤと、前記移載棚の下方に設けられ前記1対の昇降ピニオンギヤを回転駆動する駆動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項3】
前記昇降ピニオンギヤが、前記ピンラックと同時に2つ以上の歯が係合するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の植物栽培装置。
【請求項4】
前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられた1対の昇降チェーンと、前記移載棚の両側方に設けられ前記昇降チェーンとそれぞれ係合する上下2対のガイドスプロケットと、該上下2対のガイドスプロケットの中間部に設けられた1対の昇降スプロケットと、前記昇降チェーンを掛け回して前記移載棚の下方に設けられ前記1対の昇降スプロケットを回転駆動する駆動手段とを有し、
前記上下2対のガイドスプロケットと前記昇降スプロケットが、前記昇降チェーンの一方の側面から前記上下2対のガイドスプロケットが噛み合い、前記昇降チェーンの他方の側面から昇降スプロケットが噛み合い、前記上下2対のガイドスプロケットの間で前記昇降チェーンを屈曲させて前記昇降スプロケットに掛け回す位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項5】
前記移載棚の両側方に、前記昇降チェーンを前記上下2対のガイドスプロケットの背面から摺動案内するガイド部材を有することを特徴とする請求項4に記載の植物栽培装置。
【請求項6】
前記昇降手段が、前記昇降ガイドにそれぞれ並行して設けられ端部を前記移載棚の両側方に固定される1対の索状体と、前記1対の昇降ガイドの上方に設けられ前記索状体を上下方向に駆動する駆動手段とを有することを特徴とする請求項1に記載の植物栽培装置。
【請求項7】
前記索状体が、チェーンであり、
前記駆動手段が、前記チェーンに噛み合って上下方向に駆動する1対の昇降スプロケットを回転駆動することを特徴とする請求項6に記載の植物栽培装置。
【請求項8】
前記索状体が、ワイヤーであり、
前記駆動手段が、前記ワイヤーを巻き取りおよび繰り出し駆動する1対の昇降ドラムを回転駆動することを特徴とする請求項6に記載の植物栽培装置。
【請求項9】
前記移載棚が、複数の栽培トレイを並列に載置可能な幅を有していること特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の植物栽培装置。
【請求項10】
前記栽培トレイ移載機構が、前記1対の昇降ガイドを一体として水平方向に移動することで水平移動可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の植物栽培装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2012−120454(P2012−120454A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−271785(P2010−271785)
【出願日】平成22年12月6日(2010.12.6)
【出願人】(000003355)株式会社椿本チエイン (861)
【Fターム(参考)】