説明

植物生長を増進させる方法

【課題】植物生長を増進させる方法を提供する。
【解決手段】本発明は、1種又はそれより多くの黄色顔料又は染料を、温室のマルチフィルム又はガラスに配合し、そして植物を、410〜450nm、380〜410nm及び450〜500nmの伝達され、放射され又は反射された特定のそして定義された比率の光が得られるように、このようなフィルムを通して又はフィルム上から日射に晒すことにより、温室又は植物トンネル内の或いはマルチ上の植物生長を増進させる方法に関するものである。本発明の別の側面は、410〜450nm、380〜410nm及び450〜500nmの伝達され、放射され又は反射された特定のそして定義された比率の光が得られるような、温室、植物トンネル又はマルチ用ポリマーフィルム或いは温室ガラス用コーティングにおける植物生長を増進させる添加剤としての、1種又はそれより多くの黄色顔料又は染料の使用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1種又はそれより多くの黄色顔料又は染料を、温室のマルチフィルム又はガラスに配合し、そして植物を、410nmないし450nm、380nmないし410nm及び450nmないし500nmの伝達され、放射され又は反射された特定のそして定義された比率の光が得られるように、このようなフィルムを通して又はフィルム上から日射に晒すことにより、温室又は植物トンネル内の或いはマルチ上の植物生長を増進させる方法に関するものである。本発明の別の側面は、410nmないし450nm、380nmないし410nm及び450nmないし500nmの伝達され、放射され又は反射された特定のそして定義された比率の光が得られるような、温室、植物トンネル又はマルチ用ポリマーフィルム或いは温室ガラス用コーティングにおける植物生長を増進させる添加剤としての、1種又はそれより多くの黄色顔料又は染料の使用である。
【背景技術】
【0002】
幾つかの種類の穀物は、日射の紫外線成分により品質低下することが技術的に良く知られており、日射の紫外線成分は、穀物の高い品質及び生産性を得るために取り除かなければならない。加えて、幾つかの微生物、例えば貴腐菌(Botrytis Cinerea)並びに幾つかの害虫、例えばコナジラミ、アブラムシ、アザミウマ又はハモグリバエは、特定の紫外線照射下で増殖し得る。これらの有害生物は、紫外線が植物に全く又はより少ない程度にしか到達しない場合には、著しく減少され得る[アール. ルーヴェニ(R. Reuveni)ら、「温室生育穀物における葉の病原菌の抑制のための、光選択性PEフィルムの開発(Development of photoselective
PE films for control of foliar pathogens in greenhouse−grow crops)」、Plasticulture No.102,第7頁(1994年);ワイ. アンチグナス(Y. Antignus)ら、「昆虫及びウィルス病の蔓延に対して穀物を保護するための、紫外線吸収性プラスチックシートの使用(The use of UV absorbing plastic sheets to protect crops against insects and spread of virus diseases)、CIPA Congress、1997年3月、第23頁ないし第33頁]。他方、特定帯域の紫外線照射を必要とする蜜蜂の活動は、開花植物、例えばトマト、キュウリ、カボチャ等における結実を保証するために、温室内に保持される必要がある。
【0003】
適切に置かれた材料により生じる日射における変化は、他の環境因子を変化させることにより、間接的に植物生長に影響を与え得る。より直接的に影響を与える環境因子は温度である。実際、温室の主たる初期目的の一つは、保護されていない環境に対して、日中の温度上昇を増加させ、そして夜間の温度低下を減少させることであった。このような利点は、電磁波スペクトルの近赤外領域(NIR,700〜2000nm)及び中間赤外領域(2〜20nm)における輻射線束を調節することにより、過剰な日中熱上昇を避けるか、又は更に、夜間熱低下を減少させる材料を使用することにより改良され、そして微調節されている。この範疇に、例えば国際公開第A−9405727号パンフレット、米国特許第4895904号明細書及び欧州特許第1652422号明細書において特許請求された材料が属する。本発明は、これらの波長範囲に影響を与えない。
【0004】
植物生長は、光合成、光形態形成及び光周性により、より直接的に調節される。これらのプロセスは全て光を必要とし、そして植物の生育に独特な方法により寄与する。外部の日射のスペクトルが、温室を覆うガラス又はフィルム、或いは地面を覆うマルチの光学的性質により著しく変化され得る場合には、植物生長における変化が生じ得る。農業フィル
ムにより伝達される又は反射される照射における変化は、光合成効果及び光形態形成効果を引き起し、そして作物の価値に重大な因果関係を持つところの、植物の代謝、構造及び形状の変化を生じさせ得る。
【0005】
植物のエネルギー要求のために植物により使用される光は、400nmないし700nmの全ての光子として定義されるところの、PAR領域(光合成を活性化する照射;Photosynthetically Active Radiation)内に存在する光である。植物により使用される、最も良く知られた光形態形成因子は、例えば欧州特許第1413599号明細書に開示されている、赤外線(600nm〜700nm)対遠赤外線(700nm〜800nm)の比率である。他方、例えば、ブライアン トーマス(Brian Thomas)及びエイチ.ジー.ディッキンソン(H.G.Dickinson)、「脱黄化された苗における生長を調節する2種の光受容体に対する証拠(Evidence for two photoreceptors controlling growth in de−etiolated seedling)」、プランタ(Planta)No.146、第545頁ないし第550頁(1979年)に示されているように、より高エネルギーの青色光及び極近紫外線380nm〜500nmの効果もまた、それほど良く理解されていないが、非常に重要である。この波長領域は、本発明においてとりわけ重要な領域である。
【0006】
温室及びトンネルにおいて用いられるもののようなカバーを通過するか、又は、非常に早い時期に開始されるところの、マルチシートにより反射された、自然光を操作することにより、植物生長に影響を及ぼすための多くの試みが成された[例えば、デラロクエット,エム.(Delaroquette,M.)、「日光の生物学的作用(Biological action of sunlight)」、ザ ジャーナル オブ ザ アメリカン メディカル ソサエティ、No.66、第65頁(1915年)を参照]。一つの直接的な対策は、特定の光波長領域における選択的な吸収である。例えば、赤外線/遠赤外線における増加は、730nm近傍の波長の光が660nm近傍の波長の光に対して優先的に吸収されるシステムを使用することにより得ることができる:これらの波長は、フィトクロム光受容体の光相互交換性異性体の吸収スペクトルの最大値である。幾つかの特許、例えば英国特許第2314844号明細書、欧州特許第1080878号明細書及び米国特許第6441059号明細書は、このような効果を特許請求している。得られる赤外線/遠赤外線増加を、それらのマーケティング資料における売り文句にしている幾つかの商業製品もまた存在する[ブリティッシュ ポリテン(British Polythene)社による“ソラトロール(Solatrol)”フィルムは、よりコンパクトな装飾用植物を作ることを目標とした、このような例の一つである。]。
【0007】
しかしながら、他の特定の光波長範囲の強度における変化に対する植物の反応についての知識の欠如は、真に有効な製品を作ることを今まで不可能にしていた。実際、国際公開第A−9405727号パンフレット、米国特許第3542710号明細書、欧州特許第1582555号明細書及びルーマニア国特許第116242号明細書におけるように、幾度となく、特定の色又は、よりしばしば、何れかの色による利点が見出されたと述べられてきた。色は、材料の色或いは伝達された又は反射された輻射線の色として、様々に定義されている。しばしば、色は、その文化的に決定された名前(黄、緑、赤、青など)以外には、具体的に定義されない。時々、色は、それを得るために用いられた顔料又は染料を特定することにより定義されるが、しかし、しばしば、例えばルーマニア国特許第116242号明細書におけるように、提供された商業的名称はあまりに一般的であり、そして化合物又はスペクトルを一義的に定義せず、発見を再現又は活用することを不可能にする。同様に、国際公開第A−9405727号パンフレットは、無機干渉顔料、とりわけ、好ましくは緑色光を反射又は伝達する顔料をポリマーフィルムに添加することにより得られた、どのように着色された材料をも特許請求している。しかしながら、これらの材料
は、主に、それらが依存する物理的効果のスペクトルによる選択性の乏しさ、即ち、2層干渉に起因して、実際の用途が見出されなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】国際公開第A−9405727号パンフレット
【特許文献2】米国特許第4895904号明細書
【特許文献3】欧州特許第1652422号明細書
【特許文献4】欧州特許第1413599号明細書
【特許文献5】英国特許第2314844号明細書
【特許文献6】欧州特許第1080878号明細書
【特許文献7】米国特許第3542710号明細書
【特許文献8】欧州特許第1582555号明細書
【特許文献9】ルーマニア国特許第116242号明細書
【非特許文献】
【0009】
【非特許文献1】アール. ルーヴェニ(R. Reuveni)ら、「温室生育穀物における葉の病原菌の抑制のための、光選択性PEフィルムの開発(Development of photoselective PE films for control of foliar pathogens in greenhouse−grow crops)」、Plasticulture No.102,第7頁(1994年)
【非特許文献2】ワイ. アンチグナス(Y. Antignus)ら、「昆虫及びウィルス病の蔓延に対して穀物を保護するための、紫外線吸収性プラスチックシートの使用(The use of UV absorbing plastic sheets to protect crops against insects and spread of virus diseases)、CIPA Congress、1997年3月、第23頁ないし第33頁
【非特許文献3】ブライアン トーマス(Brian Thomas)及びエイチ.ジー.ディッキンソン(H.G.Dickinson)、「脱黄化される苗における生長を調節する2種の光受容体に対する証拠(Evidence for two photoreceptors controlling growth in de−etiolated seedling)」、プランタ(Planta)No.146、第545頁ないし第550頁(1979年)
【非特許文献4】デラロクエット,エム.(Delaroquette,M.)、「日光の生物学的作用(Biological action of sunlight)」、ザ ジャーナル オブ ザ アメリカン メディカル ソサエティ、No.66、第65頁(1915年)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
実際、植物はヒトとは非常に異なって色を“見ており”、そして植物は、ヒトの目にはっきり見えるものよりも、強度的により微細であるもの及び波長的により明確であるものの両方のスペクトル変化に敏感であることを示した調査が、本発明へと導いた。
驚くべきことに、調節された実験室条件下及び現実の条件下の両方の比較試験において、380nmないし500nmの範囲内の特定日射スペクトル変化に対する植物の良い反応が存在し、他方、ヒトの目には非常に似ている色を生じさせるところの、同じ波長領域の他のスペクトル変化は、植物において、効果を有しないか、又は、悪い影響を与えることが見出された。本発明の目的であるスペクトル変化は、光質変化に対する植物の反応を述べるために特許明細書及び科学文献の両方において通常用いられる単純な色比率(例え
ば、国際公開第A−9405727号パンフレットに記載されたところの、赤外線/遠赤外線、青色/赤色など)として述べることができない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一側面は、1種又はそれより多くの顔料又は染料を、温室用フィルム又はガラス或いは小トンネルカバー、遮光ネット及びスクリーン用フィルム又はフィラメント、マルチフィルム、幼令植物の保護用の不織物又は成形物の形態にある熱可塑性又は架橋されたポリマーに配合し、
そして植物を、熱可塑性又は架橋されたポリマーを通して又はポリマー上からエネルギー線に晒すことにより、農業用途においてバイオマス生産を増進させる方法であって、
a)得られた、380nmないし450nmの範囲内の平均光強度変化(LIV)が、次式:
(LIV410-450 −LIV380-410 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 380-410 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}≦0.04で表わされ、
b)得られた、410nmないし500nmの範囲内の平均光強度変化が、次式:
(LIV410-450 −LIV450-500 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 450-500 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}≦−0.15で表わされ、そして
c)得られた、420nmないし450nmの範囲内の平均光強度変化が、次式:
LIV410-450 =−0.90≦[(I−I0 )/I0 410-450 ≦−0.10又は+0.05≦[(I−I0 )/I0 410-450 ≦+0.50で表わされ、
前記各式中、
それぞれの波長範囲におけるI0 が、波長間隔を乗じられた、顔料を含まない試料の範囲における平均光強度変化を表わし、
それぞれの波長範囲におけるIが、波長間隔を乗じられた、顔料を含む試料の範囲における平均光強度変化を表わす、
ことを特徴とする方法である。
【0012】
因子I及びI0 は、例えば、伝達された光の直接比率及び散乱された比率を測定するために、積分領域を用いる分光光度計により、波長の関数として測定される。
例えば、因子I0 (400-420) は、400nmないし420nmの平均値にΔλ=20nmを乗じることにより計算される。
数学的表記としての上記方程式内の絶対値は常に、それぞれの差の正数を意味する。
“光強度変化”(LIV)を用いて、変化がなされる前の光強度で除された、変化がなされた後の光強度と変化がなされる前の光強度との差を表現することを意図している。
上記表記は強度の商を使用するので相対的な数が得られ、そしてそれぞれの間隔において伝達された光子の絶対量を決定するために、光量計測定を行なう必要がない。
本発明の範囲内で、例えば、R/FR(600nmないし700nm対700nmないし800nm)における変化又は熱遮蔽効果(700nmより長い波長の光の吸収又は反射)を導くところの、380nmないし500nmの範囲外の日射スペクトルの領域内で、本発明のものとして、別の如何なる選択的光強度変化も同時に起こり得る。
本発明の光変化は、選択的光吸収性顔料又は染料、選択的光放出性顔料又は染料、選択的光反射性顔料又は染料、或いは何れかの割合でのその組み合わせを使用することにより、得ることができる。
エネルギー線は、300nmないし800nmの範囲内の電磁輻射線、好ましくは400nmないし700nmの範囲内の太陽輻射線と解される。しかしながら、400nmないし700nmの人工光を使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】図1は、実施例1の試料のスペクトルを表わす図である。
【図2】図2は、実施例1の別の試料のスペクトルを表わす図である。
【図3】図3は、実施例2の試料のスペクトルを表わす図である。
【図4】図4は、実施例3の試料のスペクトルを表わす図である。
【図5】図5は、実施例4の試料のスペクトルを表わす図である。
【図6】図6は、実施例5の試料のスペクトルを表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
例えば、前記1種又はそれより多くの顔料又は染料は、前記熱可塑性又は架橋されたポリマーの質量に基づいて、全体として0.01質量%ないし2質量%、特に0.05質量%ないし1質量%の量で配合されている。1種より多くの顔料が使用される場合には、各々は0.01質量%ないし0.5質量%の量で存在する。
顔料が一般的に好ましい。
適する顔料は、モノアゾイエロー顔料、ジアゾ縮合顔料、アゾレーキ化又は塩顔料、金属錯体顔料、金属塩顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、アントラキノン顔料、アントラピリミジン顔料、キノフタロン顔料及び他のヘテロ環顔料からなる群から選択された黄色顔料である。
個々の顔料は、上記種類から選択することができる。それらは、例えば、「工業用有機顔料(Industrial Organic Pigments)」、ダブリュ. ハーブスト(W. Herbst)、ケイ. ハンガー(K. Hunger)により編集、VCH ワインハイム、ニューヨーク、1993年、に列挙されており、そして商業的に入手可能である。
適する顔料は、C.I.顔料イエロー184、C.I.顔料イエロー93、C.I.顔料イエロー95、C.I.顔料イエロー168、C.I.顔料イエロー68、C.I.顔料イエロー183、C.I.顔料イエロー109、C.I.顔料イエロー13、C.I.顔料イエロー62、C.I.顔料イエロー199、C.I.顔料イエロー110、C.I.顔料イエロー128、C.I.顔料イエロー180、C.I.顔料イエロー155、C.I.顔料イエロー151、C.I.顔料イエロー215、C.I.顔料イエロー138及びC.I.顔料イエロー139からなる群から選択された黄色顔料である。
幾つかの商業的等級が入手可能な場合には、ポリマー用途において使用することが推奨されているものが好ましい。顔料は更に、樹脂と組み合わせて提供され得る。
【0015】
熱可塑性ポリマーは、種々のモノマーから作ることができる。その例は以下の通りである。
1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリビニルシクロヘキサン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー;ポリエチレン(所望により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量のポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量のポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
ポリオレフィン、即ち、前段落において例示されたモノオレフィンのポリマー、好ましくは、ポリエチレン及びポリプロピレンは、異なった、及びとりわけ以下の方法によって
製造され得る。
a)ラジカル重合(通常、高圧及び高められた温度の条件下)。
b)周期律表のIVb族、Vb族、VIb族又はVIII族の1種又は1種より多くの金属原子を通常含む触媒を使用する触媒重合。これらの金属原子は通常1個又は1個より多くの配位子、典型的には、π−又はσ−配位され得る酸化物、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールを有する。これらの金属錯体は遊離形態にあり得るか、或いは、基材上、典型的には、活性化塩化マグネシウム、塩化チタン(III)、酸化アルミニウム又は酸化ケイ素上に固定され得る。これらの触媒は重合媒体中に可溶又は不溶であり得る。触媒は重合において単独で使用し得るか、又は、更なる活性化剤、典型的には、金属アルキル、金属水素化物、金属アルキルハロゲン化物、金属アルキル酸化物又は金属アルキルオキサンが使用され得、前記金属原子は周期律表のIa族、IIa族及び/又はIIIa族の元素である。活性化剤は、更なるエステル基、エーテル基、アミン基又はシリルエーテル基を用いて都合良く変性され得る。これらの触媒系は通常、フィリップス(Phillips)、スタンダード オイル インディアナ(Standard Oil Indiana)、チーグラー(Ziegler)(−ナッタ)(−Natta)、TNZ(デュポン(DuPont))、メタロセン又はシングルサイト触媒(Single Site Catalyst)(SSC)と呼ばれる。
2.1)に記載されたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレンとの混合物(例えばPP/HDPE、PP/LDPE)及び異なる種類のポリエチレンの混合物(例えばLDPE/HDPE)。
【0016】
3.モノオレフィン及びジオレフィンの相互の又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びそれらと低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキサンコポリマー、エチレン/シクロオレフィンコポリマー(例えば、エチレン/ノボルネン例えばCOC)、エチレン/1−オレフィンコポリマー(ここで、1−オレフィンは、現場で生成される。)、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/ビニルシクロヘキセンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(イオノマー)並びにエチレンとプロピレン及びヘキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー、及びそのようなコポリマー相互の及び1)に記載されたポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA、及び交互又はランダムに構築されたポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及びそれらと、例えばポリアミドのような他のポリマーとの混合物。
【0017】
4.炭化水素樹脂(例えば炭素原子数5ないし9)であって、それらの水素化変性物(例えば粘着付与剤樹脂)を含むもの、及びポリアルキレンと澱粉との混合物。
1.)ないし4.)のホモポリマー及びコポリマーは、シンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む何れかの立体構造を有し得、アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
5.ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポリ(α−メチルスチレン)。
6.スチレン、α−メチルスチレン;ビニルトルエンの全ての異性体、とりわけp−ビニルトルエン;エチルスチレン、プロピルスチレン、ビニルビフェニル、ビニルナフタレン
及びビニルアントラセンの全ての異性体、及びそれらの混合物を含む芳香族ビニルモノマーから誘導された芳香族ホモポリマー及びコポリマー。ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む何れかの立体構造を有し得、アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
6a.上述の芳香族ビニルモノマー及びエチレン、プロピレン、ジエン、ニトリル、酸、無水マレイン酸、マレイミド、酢酸ビニル及び塩化ビニル又はアクリル誘導体及びそれらの混合物から選択されたコモノマーを含むコポリマー、例えば、スチレン/ブタジエン、スチレン/アクリロニトリル、スチレン/エチレン(共重合体)、スチレン/アルキルメタクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン/マレイン酸無水物、スチレン/アクリロニトリル/メチルアクリレート;スチレンコポリマーと他のポリマー、例えばポリアクリレート、ジエンポリマー又はエチレン/プロピレン/ジエンターポリマーとの高耐衝撃性の混合物;及びスチレン/ブタジエン/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチレン/プロピレン/スチレンのようなスチレンのブロックコポリマー。
6b.6.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー、とりわけ、アタクチックポリスチレンを水素化することにより製造されたポリシクロヘキシルエチレン(PCHE)を含み、それはしばしばポリビニルシクロヘキサン(PVCH)として言及される。
6c.6a.)で言及されたポリマーの水素化から誘導された水素化芳香族ポリマー。
ホモポリマー及びコポリマーはシンジオタクチック、アイソタクチック、ヘミ−アイソタクチック又はアタクチックを含む何れかの立体構造を有し得、アタクチックポリマーが好ましい。ステレオブロックポリマーもまた含まれる。
【0018】
7.スチレン又はα−メチルスチレンのような芳香族ビニルモノマーのグラフトコポリマー、例えばポリブタジエンにスチレン、ポリブタジエン−スチレン又はポリブタジエン−アクリロニトリルコポリマーにスチレン;ポリブタジエンにスチレン及びアクリロニトリル(又はメタクリロニトリル);ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びメチルメタクリレート;ポリブタジエンにスチレン及びマレイン酸無水物;ポリブタジエンにスチレン、アクリロニトリル及びマレイン酸無水物又はマレイン酸イミド;ポリブタジエンにスチレン及びマレン酸イミド;ポリブタジエンにスチレン及びアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレート;エチレン/プロピレン/ジエンターポリマーにスチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレート又はポリアルキルメタクリレートにスチレン及びアクリロニトリル、アクリレート/ブタジエンコポリマーにスチレン及びアクリロニトリル、並びにそれらの6)に列挙されたコポリマーとの混合物、例えば、いわゆるABS、MBS、ASA又はAESポリマーとして既知であるコポリマー混合物。
8.ハロゲン含有ポリマー、例えば、ポリクロロプレン、塩素化ゴム、イソブチレン−イソプレンの塩素化及び臭素化コポリマー(ハロブチルゴム)、塩素化又はスルホ塩素化ポリエチレン、エチレンと塩素化エチレンのコポリマー、エピクロロヒドリンホモ−及びコポリマー、とりわけハロゲン含有ビニル化合物のポリマー、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ弗化ビニル、ボリ弗化ビニリデン並びに塩化ビニル/塩化ビニリデン、塩化ビニル/酢酸ビニル又は塩化ビニリデン/酢酸ビニルコポリマーのようなそれらのコボリマー。
9.α,β−不飽和酸から誘導されたポリマー及びポリアクリレート及びポリメタクリレートのようなその誘導体;ブチルアクリレートで耐衝撃性が改善されたポリメチルメタクリレート、ポリアクリルアミド及びポリアクリロニトリル。
10.9.)で言及されたモノマーの互いの又は他の不飽和モノマーとのコポリマー、例えばアクリロニトリル/ブタジエンコポリマー、アクリロニトリル/アルキルアクリレートコポリマー、アクリロニトリル/アルコキシアルキルアクリレートコポリマー又はアク
リロニトリル/ビニルハライドコポリマー又はアクリロニトリル/アルキルメタクリレート/ブタジエンターポリマー。
【0019】
11.不飽和アルコール及びアミンから誘導されたポリマー又はそれらのアシル誘導体又はアセタール、例えばポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビニルベンゾエート、ポリビニルマレエート、ポリビニルブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルメラミン;並びに上記1.)で言及されたオレフィンとそれらのコポリマー。
12.ポリアルキレングリコール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド又はビスグリシジルエーテルとそれらとのコポリマーのような環式エーテルのホモポリマー及びコポリマー。
13.ポリオキシメチレン、及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含むポリオキシメチレンのようなポリアセタール;熱可塑性ポリウレタン、アクリレート又はMBSで変性されたポリアセタール。
14.ポリフェニレンオキシド及びスルフィド、及びポリフェニレンオキシドのスチレンポリマー又はポリアミドとの混合物。
15.一方はヒドロキシル基末端を有するポリエーテル、ポリエステル及びポリブタジエンと、他方は脂肪族又は芳香族のポリイソシアネートから誘導されたポリウレタン、並びにそれらの前駆体。
16.ジアミンとジカルボン酸から及び/又はアミノカルボン酸又は対応するラクタムから誘導されたポリアミド及びコポリアミド、例えばポリアミド4、ポリアミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/12、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸から誘導された芳香族ポリアミド;へキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテレフタル酸から及び変性剤としてのエラストマーを用いて又は用いずに調製されたポリアミド、例えばポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフタルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミド;及びまた、上述のポリアミドとポリオレフィン、オレフィンコポリマー、イオノマー又は化学的に結合されたか又はグラフトされたエラストマーとの、又は例えばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール又はポリテトラメチレングリコールのようなポリエーテルとのブロックコポリマー;並びにEPDM又はABSで変性されたポリアミド又はコポリアミド;及び加工の間に縮合されたポリアミド(RIMポリアミド系)。
【0020】
17.ポリ尿素、ポリイミド、ボリアミドイミド、ポリエーテルイミド、ポリエステルイミド、ポリヒダントイン及びポリベンズイミダゾール。
18.ジカルボン酸とジオールから及び/又はヒドロキシカルボン酸又は対応するラクトンから誘導されたポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート、ポリアルキレンナフタレート(PAN)及びポリヒドロキシベンゾエート、並びにヒドロキシル末端ポリエーテルから誘導されたブロックコポリエーテルエステル;及びまたポリカーボネート又はMBSで変性されたポリエステル。
19.ポリカーボネート及びポリエステルカーボネート。
20.ポリケトン。
21.ポリスルホン、ポリエーテルスルホン及びポリエーテルケトン。
22.前述のポリマーのブレンド(ポリブレンド)、例えばPP/EPDM、ポリアミド/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/ABS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/アクリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6及びコポリマー、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPO、PBT/PC/ABS又はPBT/PET/PC。
【0021】
好ましいものは、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル及びポリカーボネートからなる群から選択された熱可塑性ポリマーである。
適する熱可塑性ポリマーはまた、澱粉で変性されたポリオレフィン、澱粉ベースのポリマーコンポジット、バイオポリマー例えばポリカプロラクトン、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシブチレート−バレレート、ポリブチレンスクシネート、ポリビニルアルコール、ポリヒドロキシアルカノエート又はポリエチレンアジペートである。
特に好ましいのは、ポリオレフィン又はポリ酢酸ビニル、特にポリエチレン(PE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)、(ULDPE)及び酢酸エチルビニル(EVA)である。
好ましくは、前記熱可塑性ポリマーは、10μないし300μ、特に10μないし200μの厚さを持つフィルムの形態にある。
前記方法の具体的な実施態様において、前記フィルムは、少なくとも1層に1種又はそれより多くの顔料を含む2層ないし7層のポリマー層の多層構成である。
この場合において、例えば1質量%ないし15質量%の比較的多量の顔料が、顔料を殆ど含まないか、又は、顔料を含まないポリマーから作られる薄層(10μないし20μ)ないし成形品に適用される。適用は、例えば共押出により、基材物品の成形と同時に行なうことができる。あるいは、適用は、例えばフィルムとのラミネート化又は溶液を用いるコ−ティングにより、成形後の基材物品に対して行なうことができる。
前記方法の別の実施態様において、前記架橋されたポリマーは、透明な無機又は有機支持体上の塗料又はコ−ティングである。
【0022】
適する塗料又はコ−ティングの例を以下に与える。
1.フェノール/ホルムアルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミン/ホルムアルデヒド樹脂のような、一方はアルデヒド、そして他方はフェノール、尿素又はメラミンから誘導された架橋ポリマー。
2.乾性及び非乾性アルキド樹脂。
3.飽和及び不飽和ジカルボン酸と、架橋剤としての多価アルコール及びビニル化合物とのコポリエステルから誘導される不飽和ポリエステル樹脂、及びまた、それらの容易に燃焼しないハロゲン含有変性体。
4.置換されたアクリレート、例えばエポキシアクリレート、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレートから誘導された架橋性アクリル樹脂。
5.メラミン樹脂、尿素樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポリイソシアネート又はエポキシ樹脂で架橋されたアルキド樹脂、ポリエステル樹脂及びアクリレート樹脂。6.慣用の硬化剤、例えば、酸無水物又はアミンを用いて、促進剤を伴って又は伴わずに架橋された、脂肪族、脂環式、ヘテロ環式又は芳香族グリシジル化合物から誘導された架橋されたエポキシ樹脂、例えばビスフェノールAのジグリシジルエーテルの生成物、ビスフェノールFのジグリシジルエーテルの生成物。
典型的には、これらの架橋された塗料又はコーティングは、例えば上記のようなポリマー基材上に又はガラスパネル上に適用される。
前記コーティングの厚さは、典型的には10μないし100μ、好ましくは20μないし60μである。
更なる添加剤が、前記熱可塑性又は架橋されたポリマーに配合されている場合は、利点があり得る。前記添加剤は好適には、紫外線吸収剤、立体障害アミン光安定剤、フェノール系酸化防止剤、ホスフィット又はホスホナイト、帯電防止剤、加工助剤、充填材又は強化材及び防曇剤からなる群から選択されている。
【0023】
個々の添加剤の例を以下に示す。
1.酸化防止剤
1.1.アルキル化モノフェノール
例えば2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメ
チルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、直鎖状又は側鎖が分岐しているノニルフェノール、例えば2,6−ジノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルウンデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルヘプタデシ−1’−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1’−メチルトリデシ−1’−イル)フェノール及びそれらの混合物。
1.2.アルキルチオメチルフェノール
例えば2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
1.3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン
例えば2,6−ジ第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
1.4.トコフェロール
例えばα−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、δ−トコフェロール及びこれらの混合物(ビタミンE)。
1.5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル
例えば2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(3,6−ジ第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
【0024】
1.6.アルキリデンビスフェノール
例えば2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニ
ル]テレフタレート、1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メルカプトフェニル)ペンタン。
1.7.O−,N−及びS−ベンジル化合物
例えば3,5,3’,5’−テトラ第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、ビス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート、ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、イソオクチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
1.8.ヒドロキシベンジル化マロネート
例えばジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジオクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
1.9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物
例えば1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
1.10.トリアジン化合物
例えば2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
【0025】
1.11.ベンジルホスホネート
例えばジメチル2,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸モノエチルエステルのカルシウム塩。
1.12.アシルアミノフェノール
例えば4−ヒドロキシラウラニリド、4−ヒドロキシステアラニリド、オクチルN−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
1.13.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の一価又は多価アルコールとのエステル
例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の一価又は多価アルコールとのエステル
例えばメタノール、エタノール、n−オクタノール、イソオクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン、3,9−ビス[2−{3−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}−1,1−ジメチルエチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカンとのエステル。
1.15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の一価又は多価アルコールとのエステル
例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
【0026】
1.16.3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸の一価又は多価アルコールとのエステル
例えばメタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
1.17.β−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド
例えばN,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド[ユニロイヤル(Uniroyal)社により供給されるナウガードXL−1(Naugard XL−1)(登録商標)]。
1.18.アスコルビン酸(ビタミンC)
1.19.アミン系酸化防止剤
例えばN,N’−ジイソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−N,N’−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン;オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ第三オクチルジフェニルアミン;4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン。
【0027】
2.紫外線吸収剤及び光安定剤
2.1.2−(2' −ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール
例えば2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−ベンゾトリアゾール、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’,5’−ジ第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第二ブチル−5’−第三ブチル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクチルオキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’,5’−ジ第三アミル−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’,5’−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)−2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−5’−[ 2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル] −2’−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ
−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾ−ル, 2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−オクチルオキシカルボニルエチル)フェニル)ベンゾトリアゾ−ル, 2−(3’−第三ブチル−5’−[ 2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル] −2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−ドデシル−2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾ−ル、2−(3’−第三ブチル−2’−ヒドロキシ−5’−(2−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニルベンゾトリアゾ−ル、2,2’−メチレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾ−ル−2−イルフェノール];2−[3’−第三ブチル−5’−(2−メトキシカルボニルエチル)−2’−ヒドロキシフェニル]−2H−ベンゾトリアゾ−ルとポリエチレングリコール300とのエステル交換生成物;[R−CH2 CH2 −COO−CH2 CH2 −]2 (式中、Rは3’−第三ブチル−4’−ヒドロキシ−5’−2H−ベンゾトリアゾール−2−イルフェニル基を表わす。)、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(α,α−ジメチルベンジル)−5’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]ベンゾトリアゾ−ル、2−[2’−ヒドロキシ−3’−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−5’−(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾ−ル。
【0028】
2.2.2−ヒドロキシベンゾフェノン
例えば4−ヒドロキシ−、4−メトキシ−、4−オクチルオキシ−、4−デシルオキシ−、4−ドデシルオキシ−、4−ベンジルオキシ−、4,2' ,4' −トリヒドロキシ−及び2' −ヒドロキシ−4,4' −ジメトキシ誘導体。
2.3.置換された及び非置換の安息香酸のエステル
例えば4−第三ブチルフェニルサリチレート、フェニルサリチレート、オクチルフェニルサリチレート、ジベンゾイルレゾルシノール、ビス(4−第三ブチルベンゾイル)レゾルシノール、ベンゾイルレゾルシノール、2,4−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、オクタデシル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−メチル−4,6−ジ第三ブチルフェニル3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート。
2.4.アクリレート
例えばエチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、イソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチルα−カルボメトキシシンナメート、メチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、ブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシシンナメート、メチルα−カルボメトキシ−p−メトキシシンナメート、N−(β−カルボメトキシ−β−シアノビニル)−2−メチルインドリン、ネオペンチルテトラ(α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート)。
2.5.ニッケル化合物
例えば付加的な配位子、例えばn−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−シクロヘキシルジエタノールアミンを持つか又は持たない、2,2' −チオビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]のニッケル錯体、例えば1:1又は1:2錯体;ニッケルジブチルジチオカルバメート、4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホスホン酸のモノアルキルエステル、例えばメチル又はエチルエステルのニッケル塩、ケトキシム例えば2−ヒドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトキシムのニッケル錯体、付加的な配位子を持つか又は持たない、1−フェニル−4−ラウロイル−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体。
【0029】
2.6.立体障害アミン
例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)スクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)n−ブチル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルマロネート;1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンとコハク酸との縮合生成物;N,N' −(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−第三オクチルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの線状又は環状縮合生成物;トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニトリロトリアセテート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、1,1' −(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン)、4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジル)マロネート、3−n−オクチル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバケート、ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)スクシネート;N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−モルホリノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの線状又は環状縮合生成物;2−クロロ−4,6−ビス(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;2−クロロ−4,6−ジ(4−n−ブチルアミノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの縮合生成物;8−アセチル−3−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン、3−ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン、3−ドデシル−1−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピロリジン−2,5−ジオン;4−ヘキサデシルオキシ−及び4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン混合物;N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミンと4−シクロヘキシルアミノ−2,6−ジクロロ−1,3,5−トリアジンとの縮合生成物;1,2−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びに4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[ケミカルアブストラクト登録第136504−96−6号];1,6−ジアミノヘキサンと2,4,6−トリクロロ−1,3,5−トリアジン並びにN,N−ジブチルアミン及び4−ブチルアミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンの縮合生成物[ケミカルアブストラクト登録第192268−64−7号];N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−n−ドデシルスクシンイミド、2−ウンデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカン;7,7,9,9−テトラメチル−2−シクロウンデシル−1−オキサ−3,8−ジアザ−4−オキソ−スピロ[4.5]デカンとエピクロロヒドリンとの反応生成物、1,1−ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)−2−(4−メトキシフェニル)エタン、N,N’−ビスホルミル−N,N’−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチレンジアミン、4−メトキシメチレンマロン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ヒドロキシピペリジンとのジエステル、ポリ[メチルプロピル−3−オキシ−4−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)]シロキサン、マレイン酸無水物−α−オレフィンコポリマーと2,2,6,6−テトラメチル−4−アミノピペリジン又は1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−アミノピペリジンとの反応生成物、2,4−ビス[N−(1−シクロヘキシロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)−N−ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチル)アミノ−1,3,5−トリアジン、
1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、5−(2−エチルヘキサノイル)−オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、サンデュヴォア(Sanduvor)[クラリアント(Clariant)社製;ケミカルアブストラクト登録第106917−31−1号]、5−(2−エチルヘキサノイル)オキシメチル−3,3,5−トリメチル−2−モルホリノン、2,4−ビス[(1−シクロヘキシロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)ブチルアミノ]−6−クロロ−s−トリアジンとN,N’−ビス(3−アミノプロピル)エチレンジアミン)との反応生成物、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン、1,3,5−トリス(N−シクロヘキシル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン−3−オン−4−イル)アミノ)−s−トリアジン。
【0030】
2.7.オキサミド
例えば、4,4' −ジオクチルオキシオキサニリド、2,2' −ジエトキシオキサニリド、2,2' −ジオクチルオキシ−5,5' −ジ第三ブトキサニリド、2,2' −ジドデシルオキシ−5,5' −ジ第三ブトキサニリド、2−エトキシ−2' −エチルオキサニリド、N,N' −ビス(3−ジメチルアミノプロピル)オキサミド、2−エトキシ−5−第三ブチル−2' −エトキサニリド及びその2−エトキシ−2' −エチル−5,4' −ジ第三ブトキサニリドとの混合物、o−及びp−メトキシ−二置換オキサニリドの混合物並びにo−及びp−エトキシ−二置換オキサニリドの混合物。
2.8.2−(2−ヒドロキシフェニル)−1,3,5−トリアジン
例えば2,4,6−トリス(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−トリデシルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−ドデシルオキシ/トリデシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロポキシ)フェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシ)フェニル−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[2−ヒドロキシ−4−(3−ブトキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシフェニル)−4−(4−メトキシフェニル)−6−フェニル−1,3,5−トリアジン、2−{2−ヒドロキシ−4−[3−(2−エチルヘキシル−1−オキシ)−2−ヒドロキシプロピルオキシ]フェニル}−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(4−[2−エチルヘキシロキシ]−2−ヒドロキシフェニル)−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン。
【0031】
3.金属奪活剤
例えばN,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイルヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
4.ホスフィット及びホスホナイト
例えばトリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ第三ブチル−12H−ジベンゾ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ第三ブチル−12−メチル−ジベンズ[d,g]−1,3,2−ジオキサホスホシン、2,2’,2”−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット、5−ブチル−5−エチル−2−(2,4,6−トリ第三ブチル−フェノキシ)−1,3,2−ジオキサホスフィラン。
下記のホスフィットがとりわけ好ましい。
トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスフィット[イルガフォス(Irgafos)168(登録商標)、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド(Ciba Specialty Chemicals Inc.)社製]、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、次式:
【化1】

で表わされる化合物。
【0032】
5.ヒドロキシルアミン
例えばN,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、水素化獣脂アミンのN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
6.ニトロン
例えばN−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラ
デシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、水素化獣脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
7.チオ相乗化合物
例えばジラウリルチオジプロピオネート、ジミストリルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート又はジステアリルジスルフィド。
8.過酸化物掃去剤
例えばβ−チオジプロピオン酸エステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾール又は2−メルカプトベンズイミダゾール亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
9.ポリアミド安定剤
例えば、沃化物及び/又は燐化合物と組み合わせた銅塩及び二価マンガン塩。
10.塩基性補助安定剤
例えばメラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレート、カリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテコレート。
【0033】
11.核剤
例えば無機物質、例えば滑石、金属酸化物、例えば二酸化チタン又は酸化マグネシウム、好ましくはアルカリ土類金属の燐酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;有機化合物、例えばモノ−又はポリ−カルボン酸及びその塩、例えば4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;ポリマー状化合物、例えばイオン性コポリマー(”イオノマー”)。とりわけ好ましいのは、1,3:2,4−ビス(3’,4’−ジメチルベンジリデン)ソルビトール、1,3:2,4−ジ(パラメチル−ジベンジリデン)ソルビトール及び1,3:2,4−ジ(ベンジリデン)ソルビトールである。
12.充填材及び強化材
例えば炭酸カルシウム、珪酸塩、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、滑石、カオリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化物、カーボンブラック、黒鉛、木粉及び他の天然産品の粉末及び繊維、合成繊維。
13.その他の添加剤
例えば可塑剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、レオロジー添加剤、触媒、流れ改良剤、蛍光増白剤、防炎加工剤、帯電防止剤及び発泡剤。
14.ベンゾフラノン及びインドリノン
例えば米国特許第4,325,863号明細書;米国特許第4,338,244号明細書;米国特許第5,175,312号明細書;米国特許第5,216,052号明細書;米国特許第5,252,643号明細書;ドイツ国特許出願公開第A−4316611号明細書;ドイツ国特許出願公開第A−4316622号明細書;ドイツ国特許出願公開第A−4316876号明細書;欧州特許出願公開第A−0589839号明細書、欧州特許出願公開第A−0591102号明細書;欧州特許出願公開第A−1291384号明細書に開示されたもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、5,7−ジ第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラン−2−オン]、5,7−ジ第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラン−2−オ
ン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ第三ブチル−ベンゾフラン−2−オン、3−(2−アセチル−5−イソオクチルフェニル)−5−イソオクチル−ベンゾフラン−2−オン。
本発明の別の面は、農業用途において、バイオマスの生産を増進させるための、温室用フィルム又はガラス或いは小トンネルカバー、遮光ネット及びスクリーン用フィルム又はフィラメント、マルチフィルム、幼令植物の保護用の不織物又は成形物の形態にある熱可塑性又は架橋されたポリマーにおける、モノアゾイエロー顔料、ジアゾ縮合顔料、金属錯体顔料、イソインドリン顔料及びアントラピリミジン顔料からなる群から選択された1種又はそれより多くの黄色顔料の使用である。
【実施例】
【0034】
下記実施例により、本発明を説明する。
一般的見解
以下の幾つかの表において、本発明の因子が記載されている。これらの因子は、下記のように省略される。
A=(LIV410-450 −LIV380-410 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 380-410 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}
B=(LIV410-450 −LIV450-500 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 450-500 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}
C=LIV410-450 =[(I−I0 )/I0 410-450
下記の顔料が使用された。
チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のイルガカラーイエロー(Irgacolor Yellow)3GLM(バナジウム酸ビスマス)、C.I.顔料イエロー184、
ホリデイ ピグメンツ(Holliday Pigments)社製のウルトラマリン
ブルー(Ultramarine Blue)、C.I.顔料ブルー29、
カーボンブラック、キャボット コーポレーション(Cabot Corp.)社製のプラスブラク(Plasblak)PE2642、
クロモフタール イエロー(Cromophtal Yellow)2RLP、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のイソインドリノン、C.I.顔料イエロー110、
クロモフタール イエロー2RF、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のイソインドリノン、C.I.顔料イエロー139、
クロモフタール イエローHRPA、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のモノアゾ、C.I.顔料イエロー191:1、
クロモフタール イエロー8GNP、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のジアゾ、C.I.顔料イエロー128、
クロモフタール イエロー3GNP、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のジアゾ、C.I.顔料イエロー93、
クロモフタール イエローGRP、チバ スペシャルティ ケミカルズ インコーポレーテッド社製のジアゾ、C.I.顔料イエロー95、
スマートライトRL1000、チバ スペシャルティ ケミカルズ製の蛍光顔料。
【0035】
下記の着色顔料又は更なる添加剤が使用され得る。
サイテック(Cytec)社製Ni−消光剤シアソルブ(Cyasorb)UV108
4、
チヌビン(Tinuvin)494、チバ スペシャルティ ケミカルズ製の、ZnO及びステアリン酸Caを伴う立体障害アミン光安定剤、
チヌビンNOR371、チバ スペシャルティ ケミカルズ製の立体障害アミン光安定剤、
チヌビン326、チバ スペシャルティ ケミカルズ製のベンゾトリアゾール紫外線吸収剤、
チマソルブ(Chimassorb)81、チバ スペシャルティ ケミカルズ製のベンゾフェノン紫外線吸収剤、
CGX UVA006、チバ スペシャルティ ケミカルズ製のトリアジン紫外線吸収剤。
【化2】

【0036】
実施例1
市販のイエロー顔料及び他の添加剤を含む一連のプラスチックフィルム(150ミクロン厚)を製造し、そしてそれらが与えるスペクトル的光変化を比較するために、それらの光学スペクトルを測定した[積分球を備えたパーキン エルマー(Perkin Elmer)35紫外/可視分光光度計を使用した。]。フィルム組成を表1に示す。このようなフィルムの幾つかは本発明の範囲内に入り、他は、因子A又はB[本発明の因子の値は表2に報告されており、そして積分球を備えたパーキン エルマー ラムダ(Perkin Elmer Lambda)35紫外/可視分光光度計を用いて測定したスペクトルを図1及び図2に示す。]により記載された条件の何れかを満足しなので入らない。
【表1】

【表2】

【0037】
実施例2
本発明のスペクトル光変化を、フラワーアレンジメント及びブーケにおいて非常に多量に使用される切り花であるかすみ草(gypsophilia)に対するその効果について試験した。それを、本発明の範囲外にある380nmないし500nm領域の対照スペクトル光変化及び無色対照チェックと比較した。スペクトル光変化は図3に報告されており、そして、中で花が生長しているトンネルを覆うプラスチックフィルム(3:2LDPE/LLDPEブレンドから作られた180ミクロン厚のインフレートフィルム)により得られた。図3のスペクトルは、積分球を備えたパーキン エルマー ラムダ35紫外/可視分光光度計を用いて測定された。フィルム組成を表3に示す。
【表3】

その中でかすみ草が生長している三つの同じトンネルを、サウジアラビア、アル タイフにおける営利農場において、各々上記フィルムの一枚を用いて別々に覆い、そして販売のために集められた業務品質のかすみ草の花の付いた枝の数を、ある年の10月の始めから次の年の9月の終わりまで、一年全体を通して記録した。本発明を説明しているスペクトル変化因子と共に、得られた結果を表4に示す。
【表4】

【0038】
実施例3
本発明のスペクトル光変化を、耐候調節室内の調節された条件において生長されたキュウリに対するその効果について試験した。それを、本発明のフィルムと同量において、波長無調節光変化減少型の光合成活性輻射線(400nmないし700nmの波長の光子束)及び本発明の範囲外にある380nmないし500nm領域の対照スペクトル光変化と比較した。積分球を備えたパーキン エルマー ラムダ35紫外/可視分光光度計を用いて測定されたスペクトル光変化は図4に報告された通りであった。スペクトルは、温室及びトンネルにおいて通常使用されるものと同じ種類のカバープラスチックフィルム(150ミクロンLDPEインフレートフィルム)により、得られた。このようなフィルムは、図4に示されるように、日射スペクトルを変性することが可能な添加剤並びに、該フィルムを環境に対して安定にするために通常使用される他の添加剤を含む。これらの組成を表5に示す。
【表5】

日射可視光線スペクトルを、蛍光灯、白熱灯及び低ナトリウム圧人工光の組み合わせにより近似した。各ボックス内部のスペクトル光分散を、Li−Cor1800分光光度計を用いて、試験期間の開始時に2nm段階で測定した。全ての光測定を、光の均質性を示すボックスの下方の異なる位置で行なった。スペクトル品質及び相対的な照射水準の変化の可能性を検査するために、試験期間の間に一週間毎の照射測定を行なったが、何も見出せなかった。
温室内で発芽した種から得られたキュウリ(Cucumis sativus)[栽培品種ベルデ(Verde)]の一様な植物体を用いて、試験を行なった。苗をその後、ピート及び砂(1:1)を含む5Lプラスチックポット中に各々移植し、次いでウォークイン生育室内に移した。高温による損傷を防止するための空気循環用に、人工光源から20cmのところにフィルターを置いた。20本の植物体を、16時間照光/8時間暗闇サイクル下で26℃±2℃において、温度、水やり、施肥及び、両フィルターの下での取り扱いについて同一条件下で生長させた。植物体に、試験期間全体にわたって良く水やりした。それらを5cm離して置き、そしてそれらの先端を、試験中に植物体が伸びるに従い人工光及びフィルターの高さを調節することにより、フィルターに対して計算された距離に維持した。両方の場合において、開花及び結実が同時に起こり、そして成熟した時に果実が収穫され且つ秤量された。最終結果が、本発明を説明しているスペクトル変化因子と共に、100とした無色対照フィルター(試料3.2)の下で収穫された植物体当たりの果実質量に対する、本発明フィルター(試料3.1)及び着色された対照(試料3.3)の下で収穫された植物体当たりの果実質量の観点で、表6に報告されている。
【表6】

【0039】
実施例4
本発明のスペクトル光変化を、耐候調節室内の調節された条件において生長されたトマトに対するその効果について試験した。それを、本発明のフィルムと同量において、波長無調節光変化減少型の光合成活性輻射線(400nmないし700nmの波長の光子束)及び本発明の範囲外にある380nmないし500nm領域の対照スペクトル光変化と比較した。積分球を備えたパーキン エルマー ラムダ35紫外/可視分光光度計を用いて測定されたスペクトル光変化は図5に報告された通りであり、そして温室及びトンネルにおいて通常使用されるものと同じ種類の被覆プラスチックフィルム(150ミクロンLDPEインフレートフィルム)により、得られた。このようなフィルムは、図5に示されるように、日射スペクトルを変性することが可能な添加剤並びに、該フィルムを環境に対して安定にするために通常使用される他の添加剤を含む。これらの組成を表7に示す。
【表7】

日射可視光線スペクトルを、蛍光灯、白熱灯及び低ナトリウム圧人工光の組み合わせにより近似した。各ボックス内部のスペクトル光分散を、Li−Cor1800分光光度計を用いて、試験期間の開始時に2nm段階で測定した。全ての光測定を、光の均質性を示すボックスの下方の異なる位置で行なった。スペクトル品質及び相対的な照射水準の変化の可能性を検査するために、試験期間の間に一週間毎の照射測定を行なったが、何も見出せなかった。
温室内で発芽した種から得られたトマト(Lycopersicon esculentum)[栽培品種ローマ(Roma)]の一様な植物体を用いて、試験を行なった。苗をその後、ピート及び砂(1:1)を含む5Lプラスチックポット中に各々移植し、次いでウォークイン生育室内に移した。高温による損傷を防止するための空気循環用に、人工光源から20cmのところにフィルターを置いた。36本の植物体を、16時間照光/8時間暗闇サイクル下で26℃±2℃において、温度、水やり、施肥及び、各フィルターの下での取り扱いについて同一条件下で生長させた。植物体に、試験期間全体にわたって良く水やりした。それらを5cm離して置き、そしてそれらの先端を、試験中に植物体が伸びるに従い人工光及びフィルターの高さを調節することにより、フィルターに対して計算された距離に維持した。全ての場合において、開花が同時に起こり、他方、結実及び成熟の開始は、試料4.1の本発明のスペクトル光変化に晒された植物体について一週間早く起こった。変化された光暴露の三カ月目の終わりまで、果実をその成熟次第に収穫し且つ秤量し、該時点で、全ての未成熟果実もまた採取され且つ秤量された。最終結果が、本発明を説明しているスペクトル変化因子と共に、100とした無色対照フィルター(試料4.2)の下で収穫された植物体当たりの果実質量に対する、本発明フィルター(試料4.1)及び着色された対照フィルター(試料4.3及び4.4)の下で収穫された植物体当たりの果実質量の観点で、表8に報告されている。
【表8】

【0040】
実施例5
本発明のスペクトル光変化を、耐候調節室内の調節された条件において生長させたズッキーニ(Cucurbita pepo L.)に対するその効果について試験した。それを、本発明の範囲外にある380nmないし500nm領域の対照スペクトル光変化及び無色対照チェックと比較した。スペクトル光変化は図6に報告されており、そして、中で花が生長しているトンネルを覆うプラスチックフィルムにより得られた。試料5.1は3:2LDPE/LLDPEブレンドから作られた180ミクロン厚のインフレートフィルムであり、試料5.2及び5.3はLDPEから作られた150ミクロン厚のインフレートフィルムである。図6のスペクトルは、積分球を備えたパーキン エルマー ラムダ35紫外/可視分光光度計を用いて測定された。フィルム組成を表9に示す。
【表9】

イタリア国、ピサの大学研究農場において、その各々の中で16本のズッキーニの植物体が生成している、幅5m、長さ10m及び高さ2.5mの三つの同じトンネルを、各々上記フィルムの一枚を用いて、別々に被覆した。果実を、9月及び10月間に採取した。最終結果が、本発明を表わしているスペクトル変化因子と共に、100とした無色対照フィルター(試料5.3)の下で収穫された植物体当たりの果実質量に対する、本発明フィルター(試料5.1)及び着色された対照フィルター(試料5.2)の下で収穫された植物体当たりの果実質量の観点で、表10に報告されている。
【表10】

全ての試験は明らかに、本発明の光に晒された試料の、他の光に晒されたものに比較してより多くの植物生長を示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1種又はそれより多くの顔料又は染料を、温室用フィルム又はガラス或いは小トンネルカバー、遮光ネット及びスクリーン用フィルム又はフィラメント、マルチフィルム、幼令植物の保護用の不織物又は成形物の形態にある熱可塑性又は架橋されたポリマーに配合し、
そして植物を、熱可塑性又は架橋されたポリマーを通して又は該ポリマー上からエネルギー線に晒すことにより、農業用途においてバイオマス生産を増進させる方法であって、a)得られた、380nmないし450nmの範囲内の平均光強度変化(LIV)が、次式:
(LIV410-450 −LIV380-410 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 380-410 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}≦0.04で表わされ、
b)得られた、410nmないし500nmの範囲内の平均光強度変化が、次式:
(LIV410-450 −LIV450-500 )/|LIV410-450 |={[(I−I0 )/I0 410-450 −[(I−I0 )/I0 450-500 }/{[(I−I0 )/I0 410-450 の絶対値}≦−0.15で表わされ、そして
c)得られた、420nmないし450nmの範囲内の平均光強度変化が、次式:
LIV410-450 =−0.90≦[(I−I0 )/I0 410-450 ≦−0.10又は+0.05≦[(I−I0 )/I0 410-450 ≦+0.50で表わされ、
前記各式中、
それぞれの波長範囲におけるI0 が、波長間隔を乗じられた、顔料を含まない試料の範囲における平均光強度変化を表わし、
それぞれの波長範囲におけるIが、波長間隔を乗じられた、顔料を含む試料の範囲における平均光強度変化を表わす、
ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記1種又はそれより多くの顔料又は染料が、前記熱可塑性又は架橋されたポリマーの質量に基づいて、全体として0.01質量%ないし2質量%の量で配合されている、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記顔料が、モノアゾイエロー顔料、ジアゾ縮合顔料、アゾレーキ化又は塩顔料、金属錯体顔料、金属塩顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、アントラキノン顔料、アントラピリミジン顔料、キノフタロン顔料及び他のヘテロ環顔料からなる群から選択された黄色顔料である、請求項1記載の方法。
【請求項4】
前記顔料が、C.I.顔料イエロー184、C.I.顔料イエロー93、C.I.顔料イエロー95、C.I.顔料イエロー168、C.I.顔料イエロー68、C.I.顔料イエロー183、C.I.顔料イエロー109、C.I.顔料イエロー13、C.I.顔料イエロー62、C.I.顔料イエロー199、C.I.顔料イエロー110、C.I.顔料イエロー128、C.I.顔料イエロー180、C.I.顔料イエロー155、C.I.顔料イエロー151、C.I.顔料イエロー215、C.I.顔料イエロー138又はC.I.顔料イエロー139である、請求項3記載の方法。
【請求項5】
前記熱可塑性ポリマーが、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル及びポリカーボネートからなる群から選択されている、請求項1記載の方法。
【請求項6】
前記熱可塑性ポリマーが、10μないし300μの厚さを持つフィルムの形態にある、請求項1記載の方法。
【請求項7】
前記フィルムが、少なくとも1層に1種又はそれより多くの顔料を含む2層ないし7層のポリマー層の多層構成である、請求項6記載の方法。
【請求項8】
前記架橋されたポリマーが、透明な無機又は有機支持体上の塗料又はコーティングである、請求項1記載の方法。
【請求項9】
紫外線吸収剤、立体障害アミン光安定剤、フェノール系酸化防止剤、ホスフィット又はホスホナイト、帯電防止剤、加工助剤、充填材又は強化材及び防曇剤からなる群から選択されている少なくとも1種の更なる添加剤が、前記熱可塑性又は架橋されたポリマーに配合されている、請求項1記載の方法。
【請求項10】
農業用途において、バイオマス、花又は果実の生産を増進させるための、温室用フィルム又はガラス或いは小トンネルカバー、遮光ネット及びスクリーン用フィルム又はフィラメント、マルチフィルム、幼令植物の保護用の不織物又は成形物の形態にある熱可塑性又は架橋されたポリマーにおける、モノアゾイエロー顔料、ジアゾ縮合顔料、アゾレーキ化又は塩顔料、金属錯体顔料、イソインドリン顔料、イソインドリノン顔料、アントラキノン顔料、アントラピリミジン顔料、キノフタロン顔料及び他のヘテロ環顔料からなる群から選択された1種又はそれより多くの黄色顔料の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−540810(P2009−540810A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−515829(P2009−515829)
【出願日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【国際出願番号】PCT/EP2007/055793
【国際公開番号】WO2007/147758
【国際公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【出願人】(396023948)チバ ホールディング インコーポレーテッド (530)
【氏名又は名称原語表記】Ciba Holding Inc.
【Fターム(参考)】