説明

植物用薬液注入容器

自然にやさしいイメージを付与し、再使用できる植物用薬液注入容器に関するものとして植物1の成長剤又は栄養剤が薬液状態に密封内蔵される貯蔵筒2と、該貯蔵筒2に連結された注入管3からなる植物用薬液注入容器において、前記貯蔵筒2は自然石型の不規則で厚ぼったい型を有しながら、外部から貯蔵された薬液の残量が観測できる透明なレベル窓4が形成され、注入管3は貯蔵筒2とハブ5を媒介に締まりばめ方式で結合されている。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の生長を促進するのに役立つ植物用薬液注入容器に関し、特に観賞用植物や草花に対して、栄養剤や、生長に必要な薬剤を供給するのに好適な薬剤注入容器に関する。更に、本発明は、自然に優しい外観イメージを有しながら、再使用できる構成であることにより環境汚染問題も改善した自然石型の植物用薬液注入容器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
植木鉢や庭等に栽培される観賞用植物、草花、その他の樹木の生長を促進し、再生力及び繁殖力、生存力を向上させるために、薬液注入が一般的に行われている。図3中に符号100により示した従来の薬液注入容器は、植物用薬液を収容する密封シリンダーと、シリンダーから延びる注入管とを備え、注入管を土壌中に突き刺しておくことにより、タンク内の薬液が適量ずつ土壌内に供給されるように構成されている。
しかし、この薬液注入容器100は、自然界には存在しないシリンダー形状の注入器であるため、違和感があり、観賞用の植物を植えた植木鉢や庭の外観イメージを低下させる要因となっている。更に、見る人によっては栄養剤等を注入している様子から、この植物が病にかかっている印象、或いは衰弱しているような印象、或いは新鮮さを失っている印象を受けることも多々ある。このように従来の薬液注入容器を植物の近傍の土壌に差して放置した場合には、却って病気にかかった植物が周辺の人に被害を与えるような誤解をもたらすという視覚的及び環境的な短所があった。
また、従来の薬液注入容器は、大概使い捨てなので、使用後の環境汚染の問題点も有していた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は前記のような従来の問題点を解決するために案出されたものであり、植物に成長剤又は栄養剤などを周辺の土の中を通して注入する薬剤注入容器に、自然環境に溶け込んだやさしい外観イメージを与えながら、再使用することができる構造とした植物用薬液注入容器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するため、本発明の植物用薬液注入容器は、植物の成長剤又は栄養剤が薬液状態に密封内蔵される貯蔵筒と、該貯蔵筒に連結された注入管からなる植物用薬液注入容器において、前記貯蔵筒は自然石型でありながら外部から薬液の残量が観測できるレベル窓が形成され、注入管は該貯蔵筒とハブを通して締まりばめ方式で結合する構造となっている。
【発明の効果】
【0005】
本発明は草花又は植物の周辺の土壌に差し込んで使用する時に、草花の周辺の土に置かれている自然石の状態を再現しつつ使用できるので、新鮮な草花のイメージを生かせる環境にやさしいイメージを付与するのみならず、薬液の使用後、必要によって新たな薬液を供給し再使用することにより環境汚染の問題も改善する長所を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以下、本発明を添付の例示図面により詳細に説明する。
図1は本発明による自然石型の植物用薬液注入容器の外観斜視図であり、図2はその正面図であり、図3は使用状態を示した参考図である。
本発明の植物用薬液注入容器は、薬液状態にある植物1の成長剤又は栄養剤(植物用薬液)が密封内蔵される貯蔵筒2と、該貯蔵筒2に連結されて薬液を注出する注入管3と、を備えている。貯蔵筒2は自然石と同等の外観を有した不規則で厚ぼったい形状を有しながら、外部から貯蔵された薬液の残量が観測できる透明なレベル窓4が形成され、突出物である注入管3は、貯蔵筒2に対してハブ5を介して締まりばめ方式で結合されている。
よって、貯蔵筒2は平らな底面に設けられたハブ5を通して注入管3を締まりばめで嵌めて設置したり、分離することができる。例えば、貯蔵筒2内の薬液が全部費消された時に、新たな薬液を貯蔵筒2から注入管3を分離させた後、ハブ5に設けた開口を通して該薬液を貯蔵筒内に補給した後、再び注入管3を嵌め合わせて再使用できる。
また、注入管3とハブ5の連結は、図面に図示しなかったが、必要によってスクリュー連結方式、つまりネジ式で締結及び分離できることは勿論である。
一方、貯蔵筒2のレベル窓4は薬液の残量を外部から常に観測できるように透明になっているので、必要であればいつでも新たな薬液を円滑に供給できるようになっている。
【産業上の利用可能性】
【0007】
前記のような本発明は、図3のように植木鉢等に植えられた草花又は植物の周辺の土に差し込んで使用する時に、自然石が草花の周辺の土に置かれている状態で使用できるので、新鮮な草花のイメージを生かせる環境にやさしいイメージを付与するのみならず、薬液の使用後、必要によって新たな薬液を供給し再使用することにより環境汚染の問題も改善する長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明による自然石型の植物用薬液注入容器の全体斜視図。
【図2】図1の正面図。
【図3】本発明が植木鉢に設けられた使用状態の参考図。
【符号の説明】
【0009】
1 植物、2 貯蔵筒、3 注入管、4 レベル窓、5 ハブ、100 薬液注入容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植物の成長剤、又は栄養剤としての植物用薬液を密封内蔵する貯蔵筒と、該貯蔵筒に連結されて前記植物用薬液を注出するための注入管と、を備えた植物用薬液注入容器において、
前記貯蔵筒は、その外面に液量を示すレベル窓を備え、
前記注入管は、前記貯蔵筒に対してハブを介して締まりばめ方式で結合されていることを特徴とする植物用薬液注入容器。
【請求項2】
前記貯蔵筒は、自然石型の不規則で厚ぼったい外観形状を有することを特徴とする請求項1に記載の植物用薬液注入容器。
【請求項3】
前記注入管と前記ハブとの結合部は、スクリュー方式により着脱可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の植物用薬液注入容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−502107(P2007−502107A)
【公表日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523126(P2006−523126)
【出願日】平成16年8月10日(2004.8.10)
【国際出願番号】PCT/KR2004/002002
【国際公開番号】WO2005/015975
【国際公開日】平成17年2月24日(2005.2.24)
【出願人】(506047994)
【Fターム(参考)】