説明

検査システムのフレーム機構

【課題】連続検査が可能で、検査の品質を低下させることがない、検査システムのフレーム機構を提供する。
【解決手段】検査システムのフレーム機構20は、第1ワークフレーム251と、第1フレーム21と、第2フレーム22とを含み、第1フレーム21は第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で第1ワークフレーム251の第1の側へ回動し、第2フレーム22は第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で第1ワークフレーム251の第2の側へ回動し、第1スキャン区域において、第1及び第2フレーム21、22の一方が折り畳まれた位置にあり、第1及び第2フレーム21、22の他方が展開された位置にあるとき、第1及び第2フレーム21、22のいずれかを第1スキャナ38がスキャンする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は光学検査に関し、特に、光学検査システムに用いるフレーム機構に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ(Liquid crystal display、LCD)装置などのディスプレイ装置は、文字、イメージ、動画を含む情報を電子式に表示するために用いられる。LCDは、偏光フィルタ、ガラス基板、カラーフィルタ、液晶、反射表面などいくつかの層を含むことができ、それらが前記LCDの品質を決定付ける。LCDの品質が合格であるかどうかを検査するには、肉眼で検査することも可能である。しかし、LCDの大量生産において肉眼での検査は時間と手間がかかり、不正確になることがある。さらに、半導体製造の進歩に伴い、サイズの小型化を特徴とするLCD製品を肉眼で検査することは困難になる場合がある。
【0003】
「検査システム」と名づけられた米国特許出願第12/732586号(本出願の発明者の一人である郭上鯤が2010年3月26日に出願を提出した。以下「586出願案」という。)においては、すでにスキャナを使用して物品の欠陥または特徴を検査する検査システムが開示されている。586出願案の図1に示される図1Aの複製には光学検査用のシステム10が例示されている。図1に示すように、システム10は、検査対象である製品が、例えばパネル11、スキャナ12、信号生成器14、分析装置16、支持フレーム13などを有する。検査対象のパネル11は、例えばオペレータによって支持フレーム13の中に設置することができる。しかし、通常、検査の前に、パネル11に対して予熱プロセスを行って検査の品質を確保することができる。パネルの寸法によっては、前記予熱には例えば20秒かかることもあるため、前記検査に時間がかかってしまうことがある。
【0004】
このため、連続検査が可能で、検査の品質を低下させることがない、フレーム機構が必要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、連続検査が可能で、検査の品質を低下させることがない、検査システムのフレーム機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施の形態は、検査システム中でパネルを支持するために用いられ、スキャナが光学スキャンを行えるようにするフレーム機構を提供する。前記フレーム機構は、第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1の側に旋回可能に接続された第1フレームと、第2パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第2の側に旋回可能に接続された第2フレームと、を含み、前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第1の側へ回動し、前記第2フレームは前記第2フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第2の側へ回動し、前記第1スキャン区域にて、前記第1フレーム及び第2フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第1フレーム及び第2フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第1スキャナが前記第1フレーム及び第2フレームのいずれかをスキャンする。
【0007】
本発明のいくつかの実施の形態は、検査システム中でパネルを支持するために用いられ、スキャナが光学スキャンを行えるようにするフレーム機構も提供する。前記フレーム機構は、第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、第1スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームと、第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第1フレームと、第2パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第2フレームと、前記第1スキャナを回動させるために用いる回動装置と、を含み、前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第1端部側へ回動し、前記第2フレームは前記第2フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第1端部側へ回動し、前記回動装置によって前記第1スキャナが一方向上で前記第1フレームをスキャンし、且つ前記方向と反対の方向上で前記第2フレームをスキャンするよう調整可能である。
【0008】
本発明の実施の形態はまた、検査システム中でパネルを支持するために用いられ、スキャナが光学スキャンを行えるようにするフレーム機構も提供する。前記フレーム機構は、第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、前記第1ワークフレームに平行に延伸され、第2スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームと、第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第1フレームと、第2パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第2フレームと、第3パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第3フレームと、第4パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第4フレームと、を含み、前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの前記第1端部側へ回動し、前記第2フレームは前記第2フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第1スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第1ワークフレームの前記第2端部側へ回動し、前記第3フレームは前記第3フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第3フレームが前記第2スキャン区域から外側へ展開された位置との間で前記第2ワークフレームの前記第1端部側へ回動し、前記第4フレームは前記第4フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第4フレームが前記第2スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第2ワークフレームの前記第2端部側へ回動する。
【0009】
本発明の追加の特徴と利点は、下記の説明において一部が述べられ、且つその説明から本発明の一部を理解でき、或いは本発明の実施により習得でき得る。添付の特許請求の範囲において特に列記される要素及び組み合わせによって本発明の特徴と利点は理解され、且つその特徴と利点を達成することができる。
【0010】
上記の概要説明及び下記の詳細説明はすべて本発明の例示および説明に用いられ、本発明の特許請求の範囲の発明を限定しない。
【0011】
本発明の要約及び詳細な説明は、添付の図面を併せて参照すると、より明確に理解することができる。本発明の説明を目的として、各図面に実施の形態を示す。しかしながら、本発明は各実施の形態として描かれたとおりの配置方式及び設備装置に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】米国特許出願第12/732586号の図1Aの複製図である。
【図2A】本発明の一実施の形態のフレーム機構の斜視図である。
【図2B】図2Aに示すフレーム機構の上面図である。
【図3】本発明の他の実施の形態であるフレーム機構の上面図である。
【図4A】本発明のさらに他の一実施の形態であるフレーム機構の斜視図である。
【図4B】図4Aに示すフレーム機構の上面図である。
【図5A】本発明の一実施の形態であるフレーム機構中のラックの斜視図である。
【図5B】本発明の一実施の形態であるフレーム機構中のラックの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、本発明の実施の形態を詳細に説明する。それら実施の形態は添付の図面に図示されている。同じまたは類似の部材は、すべての図面において可能な限り同じ符号を用いて表すこととする。
【0014】
〔実施の形態1〕
図2Aは本発明に基づく一実施の形態のフレーム機構20の斜視図である。図2Aに示すように、フレーム機構20は、第1フレーム21、第2フレーム22、第1ワークフレーム251を有する。第1フレーム21、第2フレーム22、及び第1ワークフレーム251はそれぞれ長方形状とすることができる。第1ワークフレーム251は第1スキャナ38に第1スキャン区域を提供し、パネルをスキャンさせることができる。第1フレーム21と第2フレーム22はそれぞれ第1パネル210と第2パネル220を支持するように調整することができる。具体的には、第1フレーム21を例とすると、第1パネル210は固定装置27により一対の柱体28に固定され、次に第1フレーム21の一対のラック29に固定される。柱体28は第1方向に平行に延伸され、且つ必要な距離に応じて相互の間隔を調整し、第1パネル210の寸法に合わせられる。第1フレーム21のラック29は実質上前記第1方向に垂直な第2方向に平行に延伸され、且つ柱体28を保持して位置決めするように調整される。ラック29の構造は後述の段落中で図5Aと図5Bを参照しながら詳細に説明する。
【0015】
第1フレーム21はヒンジ26により第1ワークフレーム251の第1の側(第1の端部側、符号なし)に旋回可能に接続される。これにより、第1フレーム21は第1フレーム21が前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第1フレーム21が前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で第1ワークフレーム251の第1の側に回動することができる。同様に、第2フレーム22はヒンジ26により第1ワークフレーム251の第2の側(第2の端部側、符号なし)に旋回可能に接続され、且つ第2フレーム22が前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第2フレーム22が前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で第1ワークフレーム251の第2の側に回動することができる。
【0016】
スキャナ38は、586出願案において説明及び例示した模式的なスキャナ12を有するが、これに限定するものではなく、第1ワークフレーム251の第1の側から第2の側の方向上に延伸された軌道258に沿って移動する。これにより、第1フレーム21と第2フレーム22のいずれかが第1ワークフレーム251に向かって折り畳まれたとき、スキャナ38は第1の側から第2の側への方向または反対の方向上で第1パネル210または第2パネル220をスキャンすることができる。
【0017】
フレーム機構20も第2ワークフレーム252を有し、その構造は第1ワークフレーム251と同様である。第2ワークフレーム252は第1ワークフレーム251に平行に延伸され、且つスキャナ38または別のスキャナに第2スキャン区域を提供することができる。第1ワークフレーム251と第2ワークフレーム252は複数のリブ材250によって相互間が隔てられるため、スキャナ38が軌道258に沿って移動できる移動空間が区切られる。
【0018】
図2Bは図2Aに示すフレーム機構20の上面図である。第1パネル210がすでに第1フレーム21上に設置されており、且つ設定プロセスにおいて予熱が行われ、検査の準備ができており、第2パネル220は設定プロセスを行う準備ができていると仮定する。図2Bの実施形態において、操作時は点線の矢印で示すように、第1フレーム21と第1パネル210が第1ワークフレーム251に向かって折り畳まれる。その後スキャナ38が軌道258に沿って移動し、第1パネル210をスキャンする。同時に、第1フレーム21が折り畳まれたとき、第2パネル220を第2フレーム22上に設置して予熱を行うことができる。
【0019】
スキャン後、第1パネル210を第1フレーム21から外し、第1ワークフレーム251から設定位置まで展開させる。前記設定プロセスが完了したら、第2フレーム22を第2パネル220と共に第1ワークフレーム251に向かって折り畳む。続いて、第2フレーム22が折り畳まれた後、別のパネルを第1フレーム21上に設置して、予熱を行う。これにより、1枚のパネル210に対して検査を行っているときに、別の1枚のパネル220を設定し、一連のパネルに連続検査を行うことができる。
【0020】
〔実施の形態2〕
図3は本発明の他の実施の形態のフレーム機構30の上面図である。図3に示した実施の形態において、フレーム機構30は図2Aに示すフレーム機構20と同様に、第1ワークフレーム251、第2ワークフレーム252、及びスキャナ38を有する。但し、第1フレーム21が第1ワークフレーム251に旋回可能に接続されるとき、第2フレーム22が第2ワークフレーム252に旋回可能に接続される。操作時は、第1フレーム21と第2フレーム22をそれぞれ第1ワークフレーム251と第2ワークフレーム252に向けて折り畳むことができる。その後スキャナ38が開始点から軌道258に沿って移動し、例えば軌道258の一端部側の第1フレーム21上の第1パネル310をスキャンする。第1パネル310をスキャンした後、スキャナ38は回動装置36の回動によって、スキャナ38が前記開始点に戻る経路上で軌道258の他端部側の第2フレーム22上の第2パネル320をスキャンする。
【0021】
本実施の形態においては、1枚の第1パネル310と1枚の第2パネル320がスキャンされる。但しその他実施例において、スキャナ38が軌道258に沿って往復移動するときに軌道258の一端部側の複数の第1パネルと軌道258の他端部側の複数の第2パネルをスキャンすることもできる。
【0022】
〔実施の形態3〕
図4Aは本発明のさらに他の実施の形態のフレーム機構40の斜視図である。図4Aに示すように、フレーム機構40は図2Aでの説明及び例示したフレーム機構20と同様であるが、例えば第3フレーム23と第4フレーム24を加えることができることが異なる。具体的には、第3フレーム23と第4フレーム24は第2ワークフレーム252の第1端部側(符号なし)と第2端部側(符号なし)にそれぞれ旋回可能に接続される。これにより、第3フレーム23は第3フレーム23が前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第3フレーム23が前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で第2ワークフレーム252の第1端部側の周りを回動することができる。同様に、第4フレーム24は第4フレーム24が前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と第4フレーム24が前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で第2ワークフレーム252の第2端部側の周りを回動することができる。
【0023】
さらに、本実施の形態において、第1スキャナ38のほか、第2スキャナ48を提供し、軌道258に沿って移動させ、第3フレーム23上の第3パネル230または第4フレーム24上の第4パネル240をスキャンすることもできる。但し、その他実施例において、単一のスキャナ38のみを使用して図3に示す回動装置36のような回動装置の補助でフレーム21から24上のパネル210から240をそれぞれスキャンすることもできる。
【0024】
図4Bは図4Aに示すフレーム機構40の上面図である。第1パネル210と第3パネル230がすでにそれぞれ第1フレーム21と第3フレーム23上に設置され、設定プロセスで予熱を行い、検査の準備ができており、且つ第2パネル220と第4パネル240もすでに設定プロセスを行う準備ができていると仮定する。図4Bに示すように、操作時は点線矢印で示すように、第1フレーム21と第1パネル210が第1ワークフレーム251に向かって折り畳まれる。さらに別の点線矢印で示すように、第3フレーム23と第3パネル230が第2ワークフレーム252に向かって折り畳まれる。その後、第1スキャナ38と第2スキャナ48が軌道258に沿って移動し、第1パネル210と第3パネル230をそれぞれスキャンする。
【0025】
同時に、第1フレーム21が折り畳まれたとき、第2パネル220を第2フレーム22上に設置して予熱を行うことができる。同様に、第3フレーム23が折り畳まれたとき、第4パネル240を第4フレーム24上に設置して予熱を行うことができる。
【0026】
スキャンした後、第1フレーム21は第1パネル210を取り外し、順に第1ワークフレーム251から設定位置まで展開することができる。さらに、第3フレーム23は第3パネル230を取り外し、第2ワークフレーム252から設定位置まで展開することができる。
【0027】
それから、前記設定プロセスが完了したとき、第2フレーム22を第2パネル220と共に第1ワークフレーム251に向かって折り畳む。続いて、第2フレーム22が折り畳まれた後、別のパネルを第1フレーム21上に設置して予熱を行うことができる。同様に、前記設定プロセスが完了したとき、第4フレーム24を第4パネル240と共に第2ワークフレーム252に向かって折り畳む。続いて、第4フレーム24が折り畳まれた後、別のパネルを第3フレーム23上に設置して予熱を行うことができる。
【0028】
これにより、第1対のパネル210と230の検査を行っているとき、第2対のパネル220と240の設定を行い、一連のパネルに連続検査を行うことができる。
【0029】
図5Aは本発明の一実施の形態であり、図2Aに示すフレーム機構20中のラック29の斜視図である。図5Aに示すように、ラック29は座体290と、一対の相対する凸縁部291、292を有し、これにより座体290の収容部(符号なし)及び凸縁部291、292の間の溝部(符号なし)が形成される。ラック29は例えばボルトとナットなどの固定部材により柱体28を保持して位置決めをすることができる。具体的には、ボルト50の頭部を前記収容部内に保持し、ボルト50の棒体部分を前記溝部から突出させてナットと接合し、柱体28の一端を固定する。
【0030】
図5Bは本発明の他の実施形態であり、フレーム機構中のラック59の斜視図である。図5Bに示すように、前記第1対の凸縁部291、292から形成される第1収容部と溝部のほか、ラック59は第2対の凸縁部591、592から形成される第2収容部と溝部を有する。
【0031】
当業者であればわかるように、広義の発明概念を逸脱せずに上述の各実施形態を変更することが可能である。このため、本発明は開示した特定の実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の精神及び範囲内で種々の変形を包含することが意図される。
【0032】
このほか、本発明の代表的な実施の形態を説明する際、本発明の方法及び/またはプロセスを特定の実施順序として表しているが、前記方法またはプロセスの範囲は本明細書で示した特定の実施順序のみに限らないため、前述した特定の実施順序に限定されない。当業者であれば、種々の実施順序があることを理解できるはずである。したがって、本明細書で示した特定の実施順序は特許請求の範囲を限定するものではない。このほか、本発明の方法及び/またはプロセスに関する特許請求の範囲を示した実施順序での実施のみに制限するべきでない。当業者であれば、前記実施順序を変更することができ、且つ、たとえ変更しても本発明の精神及び範囲内にあると理解できる。
【符号の説明】
【0033】
10 システム
11 パネル
12 スキャナ
13 支持フレーム
14 信号生成器
16 分析装置
20 フレーム機構
21 第1フレーム
22 第2フレーム
23 第3フレーム
24 第4フレーム
26 ヒンジ
27 固定装置
28 柱体
29 ラック
30 フレーム機構
36 回動装置
38 第1スキャナ
40 フレーム機構
48 第2スキャナ
50 ボルト
59 ラック
210 第1パネル
220 第2パネル
230 第3パネル
240 第4パネル
250 リブ材
251 第1ワークフレーム
252 第2ワークフレーム
258 軌道
290 座体
291、292 凸縁部
310 第1パネル
320 第2パネル
591、592 凸縁部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査システムにおいてパネルを支持し、スキャナに光学スキャンを実行させるために用いる検査システムのフレーム機構であって、前記フレーム機構が、
第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、
第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1の側に旋回可能に接続された第1フレームと、
第2パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第2の側に旋回可能に接続された第2フレームと、を含み、
前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第1の側へ回動し、
前記第2フレームは前記第2フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第2の側へ回動し、
前記第1スキャン区域にて、前記第1フレーム及び第2フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第1フレーム及び第2フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第1スキャナが前記第1フレーム及び第2フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項2】
請求項1に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに前記第1の側から前記第2の側への一方向上に延伸された軌道を含み、前記軌道に沿って前記第1スキャナが前記第1ワークフレームの第1の側と第2の側の間を移動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項3】
請求項1に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第1スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームを含み、前記第2ワークフレームが前記第1ワークフレームに平行に延伸されたことを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項4】
請求項3に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第3パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第1の側に旋回可能に接続された第3フレームを含み、前記第3フレームは前記第3フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第3フレームが前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第1の側の周りを回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項5】
請求項4に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに前記第1スキャナを回動させるために用いる回動装置を含み、前記第1スキャナが一方向上で移動するとき前記第1フレーム及び第2フレームのいずれかをスキャンし、且つ前記方向と反対の方向上で移動するとき前記第3フレームを横方向にスキャンするよう調整可能であることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項6】
請求項5に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第4パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第2の側に旋回可能に接続された第4フレームを含み、前記第4フレームは前記第4フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第4フレームが前記第2スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第2の側へ回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項7】
請求項6に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第2スキャン区域にて、前記第3フレーム及び第4フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第3フレーム及び第4フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第1スキャナが前記第3フレーム及び第4フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項8】
請求項5に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに前記第1ワークフレームと前記第2ワークフレームの間の空間内で延伸された軌道を含み、前記軌道が前記方向上で前記第1スキャナを前記第1ワークフレームの第1の側と第2の側の間で移動させ、且つ前記方向と反対の方向上で前記第1スキャナを前記第2ワークフレームの第1の側と第2の側の間で移動させることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項9】
請求項1に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第2スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームを含み、前記第2ワークフレームが前記第1ワークフレームに平行に延伸されたことを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項10】
請求項9に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに、第3パネルを支持し、前記第2ワークフレームの第1の側に旋回可能に接続された第3フレームと、第4パネルを支持し、前記第2ワークフレームの第2の側に旋回可能に接続された第4フレームと、を含み、
前記第3フレームは前記第3フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第3フレームが前記第2スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第1の側へ回動し、
前記第4フレームは前記第4フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第4フレームが前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第2の側へ回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項11】
請求項10に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに前記第1ワークフレームの第1の側から第2の側への一方向上に延伸された軌道を含み、前記軌道に沿って前記第1スキャナが前記第1ワークフレームの第1の側と第2の側の間で移動し、且つ前記第2スキャナが前記第2ワークフレームの第1の側と第2の側の間で移動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項12】
請求項10に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第2スキャン区域にて、前記第3フレーム及び第4フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第3フレーム及び第4フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第2スキャナが前記第3フレーム及び第4フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項13】
検査システムにおいてパネルを支持し、スキャナに光学スキャンを実行させるために用いる検査システムのフレーム機構であって、前記フレーム機構が、
第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、
第1スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームと、
第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第1フレームと、
第2パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第2フレームと、
前記第1スキャナを回動させるために用いる回動装置と、を含み、
前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第1端部側へ回動し、
前記第2フレームは前記第2フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第1端部側へ回動し、
前記回動装置によって前記第1スキャナが一方向上で前記第1フレームをスキャンし、且つ前記方向と反対の方向上で前記第2フレームをスキャンするよう調整可能であることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項14】
請求項13に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第3パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第3フレームを含み、前記第3フレームは前記第3フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第3フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの第2端部側へ回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項15】
請求項14に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第1スキャン区域にて、前記第1フレーム及び第3フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第1フレーム及び第3フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第1スキャナが前記第1フレーム及び第3フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項16】
請求項13に記載の検査システムのフレーム機構において、さらに第4パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第4フレームを含み、前記第4フレームは前記第4フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第4フレームが前記第2スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第2ワークフレームの第2端部側へ回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項17】
請求項16に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第2スキャン区域にて、前記第2フレーム及び第4フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第2フレーム及び第4フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第2スキャナが前記第2フレーム及び第4フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項18】
検査システムにおいてパネルを支持し、スキャナに光学スキャンを実行させるために用いる検査システムのフレーム機構であって、前記フレーム機構が、
第1スキャナに第1スキャン区域を提供する第1ワークフレームと、
前記第1ワークフレームに平行に延伸され、第2スキャナに第2スキャン区域を提供する第2ワークフレームと、
第1パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第1フレームと、
第2パネルを支持するために用いられ、前記第1ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第2フレームと、
第3パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第1端部側に旋回可能に接続された第3フレームと、
第4パネルを支持するために用いられ、前記第2ワークフレームの第2端部側に旋回可能に接続された第4フレームと、を含み、
前記第1フレームは前記第1フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第1フレームが前記第1スキャン区域から外側に展開された位置との間で前記第1ワークフレームの前記第1端部側へ回動し、
前記第2フレームは前記第2フレームが前記第1スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第2フレームが前記第1スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第1ワークフレームの前記第2端部側へ回動し、
前記第3フレームは前記第3フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第3フレームが前記第2スキャン区域から外側へ展開された位置との間で前記第2ワークフレームの前記第1端部側へ回動し、
前記第4フレームは前記第4フレームが前記第2スキャン区域に向かって折り畳まれた位置と前記第4フレームが前記第2スキャン区域から離れて展開された位置との間で前記第2ワークフレームの前記第2端部側へ回動することを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項19】
請求項18に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第1スキャン区域にて、前記第1フレーム及び第2フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第1フレーム及び第2フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第1スキャナが前記第1フレーム及び第2フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。
【請求項20】
請求項18に記載の検査システムのフレーム機構において、前記第2スキャン区域にて、前記第3フレーム及び第4フレームの一方が前記折り畳まれた位置にあり、前記第3フレーム及び第4フレームの他方が前記展開された位置にあるとき、前記第2スキャナが前記第3フレーム及び第4フレームのいずれかをスキャンすることを特徴とする、検査システムのフレーム機構。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【公開番号】特開2011−215123(P2011−215123A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−169805(P2010−169805)
【出願日】平成22年7月28日(2010.7.28)
【出願人】(508126000)
【氏名又は名称原語表記】Cooper S.K.Kuo
【住所又は居所原語表記】4F.,No.6,Lane 195,Sec.4,Shing Lung Rd.,Wen Shan,Taipei 116,Taiwan,R.O.C.
【Fターム(参考)】