説明

検査データ生成プログラム、検査データ生成装置及び印刷システム

【課題】可変データ項目をもつ印刷物の印刷時に、印字範囲からのはみだし等、印刷結果の検査を効率的に行う。
【解決手段】検査データ生成装置6Aは、複数の項目毎に項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段600と、可変データの複数の項目から、複数のレコードの項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って特徴情報のばらつき度合いが大きい項目を、検査対象項目として抽出する検査項目抽出手段601Aと、複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、検査対象項目と様式定義データとに基づいて生成する検査データ生成手段602とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査データ生成プログラム、検査データ生成装置及び印刷システムに関する。
【背景技術】
【0002】
印字レイアウトデータに可変情報が印刷された印刷物を検査する印刷物検査装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この印刷物検査装置は、印字レイアウトデータから可変情報を印刷する領域の外接座標を生成する外接座標生成手段と、生成された外接座標により囲まれた領域以外を検査対象外の領域として設定する検査外領域設定手段と備える。すなわち、この印刷物検査装置は、可変情報が印刷された全ての領域に対して印刷物の検査を実行する。
【特許文献1】特開2001−150648号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、可変データの項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づかない場合に比較して、検査効率を向上することができる検査データ生成プログラム、検査データ生成装置及び印刷システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の検査データ生成プログラム、検査データ生成装置及び印刷システムを提供する。
【0006】
[1]複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出ステップと、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、前記抽出ステップにより抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて生成する生成ステップをコンピュータに実行させる検査データ生成プログラム。
【0007】
[2]前記抽出ステップは、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物の検査処理を行う検査手段の処理能力情報を取得し、その取得した前記処理能力情報に基づいて、前記検査処理が前記検査手段の処理能力の範囲内にある前記項目を前記検査対象項目として抽出する前記[1]に記載の検査データ生成プログラム。
【0008】
[3]前記抽出ステップは、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物の検査処理を行う検査手段の処理能力情報を取得し、その取得した前記処理能力情報に基づいて、前記検査処理が予め定められた時間内に終了する前記項目を前記検査対象項目として抽出する前記[1]に記載の検査データ生成プログラム。
【0009】
[4]複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出手段と、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、前記抽出手段により抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて生成する生成手段とを備えた検査データ生成装置。
【0010】
[5]複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出手段と、前記可変レコードに含まれる前記複数のレコードを様式定義データに適用することにより複数の印刷物を印刷する印刷手段と、前記抽出ステップにより抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて、前記印刷手段により印刷された前記複数の印刷物を検査する検査手段とを備えた印刷システム。
【発明の効果】
【0011】
請求項1,4に係る発明によれば、可変データの項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づかずに検査対象項目を抽出する場合に比較して、検査効率の高い検査データを生成できる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、検査手段の処理能力の範囲内で検査可能な検査データを生成することができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、予め定められた時間内で検査手段により検査可能な検査データを生成することができる。
【0014】
請求項5に係る発明によれば、可変データの項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づかずに検査対象項目を抽出する場合に比較して、効率の高い検査を行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施の形態に係る検査データ生成装置は、複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出手段と、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、前記抽出手段により抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて生成する生成手段とを備える。
【0016】
「特徴情報」とは、項目データの特徴を示す情報であり、例えば、項目データの文字列、その文字列の文字列数、その文字列を構成する文字種類、及びその文字を表す形状パターン等である。文字種類は、数字、アルファベット、仮名、漢字等である。
【0017】
「ばらつき度合い」とは、上記の特徴情報を基にしてレコード間で項目データに差異があるときに大きな値を取り得る指標値である。なお、ばらつき度合いは、特徴情報から標準偏差や出現頻度等の統計値として算出してもよい。
【0018】
「予め定められた規則」としては、例えば、複数の項目間でばらつき度合いを比較し、ばらつき度合いが最も大きい項目や上位何番目までの項目を検査対象項目とする場合や、ばらつき度合いが予め定められた閾値よりも大きい項目を検査対象項目とする場合等が挙げられる。
【0019】
上記構成において、抽出手段により可変レコードの複数の項目の中からばらつき度合いが大きい項目として、例えば、レコード間で差異がある項目が検査対象項目として抽出される。従って、複数のレコードが適用された複数の印刷物に対してその抽出された項目に係る検査を行った場合には、全ての項目を検査するよりも少ない項目数で、例えば、複数の印刷物におけるページ間の並びや抜け等を検査することができる。
【0020】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。この印刷システム1は、テンプレート生成装置2Aと、印刷指示装置3と、印刷データ生成装置4と、印刷装置5と、検査データ生成装置6Aと、検査装置7と、これら各装置2〜7を相互に接続するネットワーク8とから構成されている。
【0021】
(テンプレート生成装置)
テンプレート生成装置2Aは、このテンプレート生成装置2Aの各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部と、各種のプログラム及びデータを記憶する、例えば、ハードディスク、RAM、ROM等により実現される記憶部と、ネットワーク8に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部と、データ入力の操作を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等により実現される操作部と、各種の画面等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部とを備える。このようなテンプレート生成装置2Aは、例えば、コンピュータ等により構成されている。
【0022】
テンプレート生成装置2Aの制御部は、記憶部に記憶されたテンプレート設計プログラムに従って動作することにより、表示部にサンプルバリアブルデータ10を表示し、操作部に対するユーザの操作に基づいてテンプレート(様式定義データ)12を生成する。なお、サンプルバリアブルデータ10及びテンプレート12の詳細は後述する。
【0023】
(印刷指示装置)
印刷指示装置3は、テンプレート生成装置2Aと同様の制御部、記憶部、通信部、操作部及び表示部を備える。印刷指示装置3の制御部は、バリアブルデータ(可変データ)11と、そのバリアブルデータ11が適用されるテンプレート12とが指定された印刷指示の操作を操作部により受け付けると、その指定されたバリアブルデータ11及びテンプレート12を、印刷データ生成装置4と検査データ生成装置6Aとに通信部によりそれぞれ送信する。なお、バリアブルデータ11の詳細は後述する。
【0024】
(印刷データ生成装置)
印刷データ生成装置4は、テンプレート生成装置2Aと同様の制御部、記憶部及び通信部を備える。印刷データ生成装置4の制御部は、テンプレート12にバリアブルデータ11のデータを埋め込むことにより、印刷装置5で解釈可能な、例えば、ページ記述言語(PDL:Printer Description Language))で記述された印刷データ13を生成する。
【0025】
(印刷装置)
印刷装置5は、印刷データ生成装置4により生成された印刷データ13に基づいて、印刷物14を出力する。印刷装置5は、テンプレート生成装置2Aと同様の制御部、記憶部及び通信部の他に、印刷データ13に対してRIP(Raster Image Processor)処理を行って、ビットマップデータ等のラスタ形式の画像データに変換するRIP処理部と、その画像データに基づく可視像を紙等の記録媒体に形成することにより印刷物14を出力する印刷部(印刷手段)とを備える。このような印刷装置5は、例えば、プリンタ、複合機等により構成されている。なお、印刷部は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の画像形成方式から選択するとよい。
【0026】
(検査データ生成装置)
検査データ生成装置6Aは、バリアブルデータ11及びテンプレート12に基づいて、印刷物14を検査する検査データ15を生成する。なお、検査データ生成装置6A及び検査データ15の詳細は後述する。
【0027】
(検査装置)
検査装置7は、検査データ生成装置6Aにより生成された検査データ15に基づいて、印刷物14に対して検査処理を行う。検査装置7は、テンプレート生成装置2Aと同様の制御部、記憶部及び通信部の他に、印刷物14を1ページずつ供給するADF(自動給紙装置)と、ADFから供給された印刷物を1ページずつ光学的に読み取って読取データを生成する読取部と、検査データ15に含まれる検査内容と、読取データに対して画像処理を行って抽出した読取元の印刷物14に印刷された印刷内容とを比較し、印刷物14に異常があるか否かの検査処理を行う検査部(検査手段)とを備える。
【0028】
検査装置7の検査部は、例えば、読取データに対してOCR(Optical Character Reader)処理を行うことにより印刷物14に印刷された印刷文字列を取得し、その印刷文字列と、検査データ15の検査内容として含まれる検査文字列とを比較する文字列検査方式や、読取データから検査対象の領域を切り出した切り出し画像と、検査データ15に基づく検査画像とをパターンマッチング処理により比較する画像検査方式等を用いる。なお、検査部は、それらの検査方式を組み合わせてもよいし、他の検査方式を用いてもよい。
【0029】
(ネットワーク)
ネットワーク8は、有線通信(電気ケーブル、光ケーブル等)、及び無線通信(電波、赤外線等)等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等の通信網である。
【0030】
(バリアブルデータ及びサンプルバリアブルデータのデータ構成)
図2(a)は、バリアブルデータの一例を示す図である。この可変データとしてのバリアブルデータ11は、複数のレコード110A〜110Hを含む。各レコード110A〜110Hには、例えば、ID、氏名、住所、請求額及び性別等の複数の項目111A〜111E毎に、項目データ112A〜112Eが含まれている。バリアブルデータ11は、各項目データ112A〜112Eの間をコンマ等の区切り文字により区切られており、例えば、CSV形式により生成されている。
【0031】
サンプルバリアブルデータ10は、バリアブルデータ11と同様に構成されたデータであるが、複数の項目のうち、氏名及び住所等の個人情報に関する項目や、請求額等のテンプレート12の生成時に未確定な情報に関する項目については、仮のデータ(ダミーデータ)が項目データとして含まれている。
【0032】
(テンプレートのデータ構成)
図2(b)は、テンプレートの一例を示す図である。この様式定義データとしてのテンプレート12は、バリアブルデータ11の各項目データ112A〜112Eがそれぞれ埋め込まれるバリアブルフィールド120A〜120Eの定義情報と、バリアブルデータ11に依存しない固定部121の定義情報とを複数含んで構成されている。
【0033】
バリアブルフィールド120A〜120Eの定義情報には、例えば、テンプレート12における領域の位置及びサイズ、項目データ112A〜112Eを埋め込んで出力する際の色、フォント及び背景等の出力態様、並びに項目データ112A〜112Eをどのバリアブルフィールド120A〜120Eに埋め込むかを示す関連付け情報等がある。また、固定部121の定義情報には、例えば、領域の位置及びサイズ、出力態様、並びに固定部に表示する文字列若しくは画像データ等の指定情報等がある。
【0034】
(印刷物)
図2(c)は、印刷物の一例を示す図である。印刷物14は、バリアブルフィールドに含まれた複数のレコード110A〜110Hがテンプレート12に適用されることにより印刷されている。印刷物14は、複数のページの印刷物14a〜14cからなり、例えば、バリアブルデータ11の各レコード110A〜110Hに対応して、1ページ又は複数ページが印刷される。また、印刷物14は、片面に印刷される場合、両面に印刷される場合、片面及び両面が混合して印刷される場合がある。
【0035】
各ページの印刷物14a〜14cには、テンプレート12の各バリアブルフィールド120A〜120Eに関連付けられた項目データ112A〜112Eが、そのバリアブルフィールド120A〜120Eで定義された領域140A〜140E内に印刷文字列141A〜141Eとして印刷されている。また、固定部121に指定された画像データが、領域142内に印刷画像143として印刷されている。
【0036】
(検査データ生成装置の詳細な構成)
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。この検査データ生成装置6Aは、この検査データ生成装置6Aの各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部60と、各種のプログラム及びデータを記憶する、例えば、ハードディスク、RAM、ROM等により実現される記憶部61と、ネットワーク8に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部62とを備える。
【0037】
このような検査データ生成装置6Aは、例えば、コンピュータ、サーバ、ワークステーション等により構成するとよい。
【0038】
記憶部61は、後述する図5のフローチャートに示す各ステップを実行する検査データ生成プログラム610A等を記憶する。
【0039】
制御部60は、検査データ生成プログラム610Aに従って動作することにより、受付手段600、検査項目抽出手段601A、及び検査データ生成手段602等として機能する。なお、受付手段600及び検査項目抽出手段601Aは、項目抽出装置を構成する。
【0040】
受付手段600は、印刷指示装置3から送信されたバリアブルデータ11及びテンプレート12を受け付ける。
【0041】
検査項目抽出手段601Aは、受付手段600により受け付けられたバリアブルデータ11から複数のレコード110A〜110Hの項目データ112A〜112Eが有する特徴情報をそれぞれ取得する。そして、検査項目抽出手段601Aは、複数の項目111A〜111Eの中から、その取得した特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従ってその特徴情報のばらつき度合いが大きい項目を検査項目(検査対象項目)として抽出する。
【0042】
検査項目抽出手段601Aが取得する特徴情報は、項目データの文字列が「01」の場合には、例えば、文字列数は「2」であり、文字種類は「数字」等である。また、検査項目抽出手段601Aは、項目「ID」に対する3レコード分の項目データ「01」,「02」,「03」と、項目「性別」に対する3レコード分の項目データ「男」,「男」,「女」とについて特徴情報として文字列を取得した場合には、項目「ID」では3つの文字列が存在するが、項目「性別」では「男」と「女」の2つの値が存在するので、項目「ID」の方が項目「性別」よりもばらつき度合いが大きいと判断する。なお、本実施の形態では、検査項目抽出手段601Aは、予め定められた規則として、ばらつき度合いが最も大きい項目を検査項目として抽出する。
【0043】
また、検査項目抽出手段601Aは、ばらつき度合いに対して、検査装置5による検査処理量に応じた重み付けを行ってもよく、例えば、検査処理量が比較的少ない項目である文字列数が少ない項目や、文字種類が数字及びアルファベットにより構成されている項目等が検査項目として抽出されるように重み付けを行ってもよい。また、項目111A〜111Eに対してユーザにより検査の優先順位が予め指定されている場合には、検査項目抽出手段601Aは、ばらつき度合いに対して、その優先順位を反映した重み付けを行ってもよい。
【0044】
検査データ生成手段602は、検査項目抽出手段601Aにより抽出された検査項目と、テンプレート12とに基づいて、印刷物14の印刷内容を検査する検査データ15を生成する。
【0045】
(第1の実施の形態の動作)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システム1の動作の一例を図2〜図4を参照し、図5のフローチャートに従って説明する。ここでは、バリアブルデータ11及びそのバリアブルデータ11を適用するテンプレート12は、準備済みであるとする。
【0046】
まず、ユーザは、印刷指示装置3を操作して、テンプレート生成装置2Aにより生成されたテンプレート12と、そのテンプレート12に適用されるバリアブルデータ11とを指定することにより印刷指示を行う。
【0047】
印刷指示装置3は、その印刷指示の操作を受け付けると、バリアブルデータ11及びテンプレート12を、印刷データ生成装置4と、検査データ生成装置6Aとにネットワーク8を介してそれぞれ送信する。
【0048】
次に、印刷データ生成装置4は、印刷指示装置3からバリアブルデータ11及びテンプレート12を受信すると、そのバリアブルデータ11及びテンプレート12に基づいて印刷データ13を生成する。具体的には、印刷データ生成装置4は、テンプレート12の各バリアブルフィールド120A〜120Eに、バリアブルデータ11のレコードの項目データ112A〜112Eをそれぞれ埋め込む処理を、バリアブルデータ11に含まれるレコード分繰り返し実行することにより、印刷データ13を生成する。そして、印刷データ生成装置4は、その印刷データ13をネットワーク8を介して印刷装置5に送信する。
【0049】
次に、印刷装置5は、その印刷データ13を受信すると、その印刷データ13に対してRIP処理を行って画像データに展開し、その画像データを印刷部により記録媒体に印刷し、図3(c)に例示した印刷物14を出力する。
【0050】
そして、ユーザは、その出力された印刷物14を検査装置7のADFに置く。
【0051】
一方、検査データ生成装置6Aの受付手段600は、印刷指示装置3からバリアブルデータ11及びテンプレート12を受け付ける(S1)。
【0052】
検査項目抽出手段601Aは、そのバリアブルデータ11に含まれる複数の項目111A〜111Eのうち1つの項目に着目し、その着目した着目項目における項目データ112A〜112Eの特徴情報を取得し、その特徴情報のばらつき度合いを算出するばらつき度合い算出処理を行う。そして、検査項目抽出手段601Aは、着目項目を順次変更し、全ての項目に対してばらつき度合い算出処理を行う(S10)。
【0053】
そして、検査項目抽出手段601Aは、複数の項目111A〜111Eの中でばらつき度合いが最も大きい項目を検査項目として抽出する(S20)。
【0054】
次に、検査データ生成手段602は、そのバリアブルデータ11及びテンプレート12に基づいて、検査項目抽出手段601Aにより抽出された検査項目に対する検査データ15を生成する(S30)。すなわち、検査データ生成手段602は、テンプレート12にて検査項目に関連付けられたバリアブルフィールドの領域を検査領域とし、バリアブルデータ11にて検査項目の項目データを検査文字列とすることにより、検査データ15を生成する。
【0055】
図4は、検査データの一例を示す図である。この検査データ15は、検査内容をそれぞれ含む複数の検査レコードからなる。検査レコードには、検査内容として、印刷物14のページ(page)と、検査領域を指定するx座標(x)、y座標(y)、幅(width)及び高さ(height)と、検査文字列(value)とが含まれている。
【0056】
x座標及びy座標は、図2(c)において、例えば、印刷物14の左上を原点144として、検査領域の左上頂点145の位置座標を示す。幅及び高さは、その左上頂点145からのx方向及びy方向の検査領域のサイズを示す。検査内容は、印刷物14において検査領域に対応する領域に印刷された印刷内容の比較対象となる情報である。すなわち、図4に例示した1行目の検査レコードは、1ページ目の印刷物14aにおいて、左上頂点145の座標(10,20)から幅「50」、高さ「5」を有する検査領域に検査文字列「01」が印刷されているか否かを検査する旨を示す。なお、検査データ15には、1ページの印刷物に対して複数の検査レコードが含まれていてもよい。
【0057】
そして、検査データ生成装置6Aは、検査データ生成手段602により生成した検査データ15を通信部62によりネットワーク8を介して検査装置7に送信する。
【0058】
次に、検査装置7は、検査データ生成装置6Aから検査データ15を受信すると、ユーザによりADFに置かれた印刷物14を1ページずつ読取部に供給し、読取部によりページ単位の読取データを生成する。
【0059】
次に、検査装置7は、その受信した検査データ15に含まれる検査内容に従って、その読取データの各ページから印刷物部14に印刷された印刷内容を抽出する。検査装置7は、その抽出した印刷内容と、検査データ15に含まれる検査内容とを比較することにより、印刷物14に異常があるか否かを検査する。
【0060】
そして、検査装置7は、検査した検査結果である検査合格又は検査不合格の旨を、例えば、表示部に表示することによりユーザに通知する。
【0061】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に係る印刷システムは、検査装置7の処理能力情報に基づいて検査項目を抽出する検査データ生成装置6Bと、第1の実施の形態と同様のテンプレート生成装置2A、印刷指示装置3、印刷データ生成装置4、印刷装置5、検査装置7及びネットワーク8とから構成されている。
【0062】
図6は、本発明の第2の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。この検査データ生成装置6Bは、第1の実施の形態と同様に、制御部60、記憶部61及び通信部62を備える。
【0063】
記憶部61は、後述する図7のフローチャートに示す各ステップを実行する検査データ生成プログラム610B等を記憶する。
【0064】
制御部60は、検査データ生成プログラム610Bに従って動作することにより、第1の実施の形態と同様の受付手段600及び検査データ生成手段602の他に、検査項目抽出手段601B及び取得手段603等として機能する。
【0065】
取得手段603は、検査装置7による印刷物14に対する検査処理の処理能力を示す処理能力情報を取得する。なお、本実施の形態では、取得手段603は、処理能力情報を検査装置7から取得するが、例えば、記憶部61に予め記憶された処理能力情報を読み出してもよい。
【0066】
処理能力情報としては、検査装置6が実行可能な、例えば、文字列検査方式及び画像検査方式等の検査方式、検査処理の速度を示す検査速度等がある。検査速度は、例えば、文字列検査方式の場合には、OCR処理の1文字当たりの検査速度であり、画像検査方式の場合には、パターンマッチング処理の単位領域当たりの検査速度である。
【0067】
検査項目抽出手段601Bは、取得手段603により取得された処理能力情報に基づいて、検査処理が検査装置7の処理能力の範囲内にある項目を検査項目として抽出する。
【0068】
例えば、処理能力情報として検査速度が取得された場合には、検査項目抽出手段601Bは、その検査速度により検査処理が行われたときに予め定められた要求時間内に検査処理が終了する項目を検査項目として抽出する。要求時間は、例えば、印刷装置5が印刷物を出力してから次の印刷物14を出力するまでの印刷サイクルタイムや、印刷物14を納品するまでの納品時間である。従って、検査項目抽出手段601Bは、検査処理が要求時間内に終了すれるのであれば、複数の項目を検査項目として抽出してもよい。
【0069】
また、処理能力情報として検査方式が取得された場合には、検査項目抽出手段601Bは、その検査方式に適した項目を検査項目として抽出する。例えば、検査項目抽出手段601Bは、文字列検査方式の場合には、OCR処理の処理量が漢字等に比較して少ないアルファベットや数字を含む項目を検査項目として抽出し、画像検査方式の場合には、項目データが埋め込まれるバリアブルフィールドの領域が狭い項目を検査項目として抽出する。
【0070】
(第2の実施の形態の動作)
次に、本発明の第2の実施の形態に係る印刷システム1の動作の一例を図7のフローチャートに従って説明する。なお、印刷指示装置3によるバリアブルデータ11及びテンプレート12の送信処理、印刷データ生成装置4による印刷データ13の生成処理、印刷装置5による印刷物14の印刷処理は、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0071】
まず、検査データ生成装置6Aの受付手段600が、印刷指示装置3からバリアブルデータ11及びテンプレート12を受け付けると(S1)、取得手段603は、検査装置7に対して処理能力情報を送信するように要求し、その返信として検査装置7から処理能力情報を取得する(S2)。
【0072】
検査項目抽出手段601Bは、そのバリアブルデータ11に含まれる複数の項目111A〜111Eに対してばらつき度合い算出処理を行う(S10)。
【0073】
そして、検査項目抽出手段601Bは、取得手段603により取得された処理能力情報に基づいて、ばらつき度合いが大きい項目から順に、検査装置7の処理能力の範囲内であるかを判定し、その結果処理能力の範囲内にあると判定した項目を検査項目として抽出する(S21)。
【0074】
次に、検査データ生成手段602は、検査項目抽出手段601Bにより抽出された検査項目に対する検査データ15を生成し(S30)、検査データ生成装置6Aは、その検査データ15を検査装置7に送信する。
【0075】
そして、検査装置7は、検査データ生成装置6Aから検査データ15を受信すると、第1の実施の形態と同様に、印刷物14を1ページずつ読み取ってページ単位の読取データを生成し、その読取データに対して画像処理を行い、その受信した検査データ15に基づいて検査処理を行う。
【0076】
以上のようにして、検査装置7が有する処理能力の範囲内で検査処理が行われるので、検査データ生成装置6Aにより、例えば、検査速度に基づいて検査項目が抽出された場合には、要求時間までに印刷物14の検査処理が終了する。
【0077】
[第3の実施の形態]
図8は、本発明の第3の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。この印刷システム1は、サンプルバリアブルデータ10に基づいて検査項目を抽出するテンプレート生成装置2Bと、テンプレート生成装置2Bにより抽出された検査項目に対する検査データ15を生成する検査データ生成装置6Cと、第1の実施の形態と同様の印刷指示装置3、印刷データ生成装置4、印刷装置5、検査装置7及びネットワーク8とから構成されている。
【0078】
図9は、本発明の第3の実施の形態に係るテンプレート生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。このテンプレート生成装置2Bは、第1の実施の形態と同様に、制御部20、記憶部21、操作部22、表示部23及び通信部24を備える。
【0079】
記憶部21は、項目抽出プログラム210、テンプレート設計プログラム211等を記憶する。
【0080】
制御部20は、項目抽出プログラム210に従って動作することにより、サンプルバリアブルデータ10を受け付ける受付手段200、及びサンプルバリアブルデータ10から各レコードの項目データが有する特徴情報をそれぞれ取得し、予め定められた規則に従ってその特徴情報のばらつき度合いが大きい項目を検査項目として抽出する検査項目抽出手段201等として機能する。
【0081】
また、制御部20は、テンプレート設計プログラム211に従って動作することにより、設計画面上でのユーザの操作に基づいてテンプレート12を生成するとともに、検査項目抽出手段201により抽出された検査項目を示す検査項目情報122をテンプレート12に付加するテンプレート生成手段202等として機能する。なお、検査項目情報122は、テンプレート12に付加せずに、別の情報として扱ってもよい。
【0082】
図10は、本発明の第3の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。この検査データ生成装置6Cは、第1の実施の形態と同様に、制御部60、記憶部61及び通信部62を備える。
【0083】
制御部60は、記憶部61に記憶された検査データ生成プログラム610Cに従って動作することにより、テンプレート12に付加された検査項目情報122とテンプレート12とに基づいて、印刷物14を検査する検査データ15を生成する検査データ生成手段602等として機能する。
【0084】
(第3の実施の形態の動作)
次に、本発明の第3の実施の形態に係る印刷システム1の動作の一例を説明する。
【0085】
まず、ユーザは、テンプレート生成装置2Bを操作して、サンプルバリアブルデータ10が補助的に表示されたテンプレート12の設計画面上でバリアブルフィールドの定義情報等を設定し、テンプレート12の生成指示を行う。
【0086】
次に、テンプレート生成装置2Bの受付手段200は、その生成指示の操作に応じて、サンプルバリアブルデータ10を受け付ける。そして、検査項目抽出手段201は、そのサンプルバリアブルデータ10に含まれる複数の項目に対してばらつき度合い算出処理を行い、ばらつき度合いが最も大きい項目を検査項目として抽出する。
【0087】
次に、テンプレート生成手段202は、設計画面上で設定されたバリアブルフィールドの定義情報等に基づいてテンプレート12を生成し、そのテンプレート12に検査項目抽出手段201により抽出された検査項目を示す検査項目情報122を付加する。そして、テンプレート生成装置2Bは、その検査項目情報122を付加したテンプレート12を印刷指示装置3に送信する。
【0088】
次に、印刷指示装置3は、そのテンプレート12を受信した後、そのテンプレート12に適用されるバリアブルデータ11とが指定された印刷指示の操作を受け付けると、そのバリアブルデータ11及びテンプレート12を、印刷データ生成装置4と、検査データ生成装置6Cとにそれぞれ送信する。
【0089】
なお、印刷データ生成装置4によりバリアブルデータ11及びテンプレート12が受信された後の印刷データ13の生成処理、印刷装置5による印刷物14の印刷処理は、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0090】
一方、検査データ生成装置6Cは、印刷指示装置3からバリアブルデータ11及びテンプレート12を受信すると、検査データ生成手段602は、そのテンプレート12に付加された検査項目情報122と、バリアブルデータ11とに基づいて、検査データ15を生成する。そして、検査データ生成装置6Cは、検査データ生成手段602により生成した検査データ15を検査装置7に送信する。
【0091】
その後、その検査データ15を受信した検査装置7による検査処理は、第1の実施の形態と同様のため、説明を省略する。
【0092】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形してもよい。例えば、上記各実施の形態では、検査データ生成装置及びテンプレート生成装置が有する受付手段、検査項目抽出手段、検査データ生成手段及び取得手段を、制御部とプログラムとによって実現したが、それらの一部または全部をハードウェアによって実現してもよい。
【0093】
また、上記各実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【0094】
また、上記各実施の形態の印刷システムは、テンプレート生成装置、印刷指示装置、印刷データ生成装置、印刷装置、検査データ生成装置及び検査装置が有する機能をシステム全体として備えていればよく、複数の装置が1つの装置として構成されていてもよい。例えば、印刷データ生成装置及び印刷装置が1つ装置として構成されていてもよいし、検査データ生成装置及び検査装置が1つ装置として構成されていてもよいし、これらに限られない。
【0095】
また、上記各実施の形態の印刷システムでは、印刷物に対する検査結果は、検査装置の表示部に表示されたが、例えば、検査装置7が検査結果を示す検査結果情報を、印刷指示装置等の他の装置にネットワークを介して送信してもよいし、記憶部に書き込んでもよいし、印刷装置に印刷するように指示してもよい。
【0096】
また、上記各実施の形態の印刷システムでは、印刷物は、ユーザにより検査装置のADF上に置かれるものとして説明したが、例えば、印刷物を印刷装置から検査装置に搬送する自動搬送路が設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0097】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図2】図2(a)は、バリアブルデータの一例を示す図である。図2(b)は、テンプレートの一例を示す図である。図2(c)は、印刷物の一例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の第1の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図4】図4は、検査データの一例を示す図である。
【図5】図5は、本発明の第1の実施の形態に係る検査データ生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図7】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る検査データ生成装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の第3の実施の形態に係る印刷システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図9】図9は、本発明の第3の実施の形態に係るテンプレート生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【図10】図10は、本発明の第3の実施の形態に係る検査データ生成装置の概略構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0098】
1…印刷システム、2A,2B…テンプレート生成装置、3…印刷指示装置、4…印刷データ生成装置、5…印刷装置、6A〜6C…検査データ生成装置、7…検査装置、8…ネットワーク、10…サンプルバリアブルデータ、11…バリアブルデータ、12…テンプレート、13…印刷データ、14…印刷物、14a〜14c…ページ単位の印刷物、15…検査データ、20…制御部、21…記憶部、22…操作部、23…表示部、24…通信部、60…制御部、61…記憶部、62…通信部、110A〜110H…レコード、111A〜111E…項目、112A〜112E…項目データ、120A〜120E…バリアブルフィールド、121…固定部、122…検査項目情報、140A〜140E…領域、141A〜141E…印刷文字列、142…領域、143…印刷画像、144…原点、145…左上頂点、200…受付手段、201…検査項目抽出手段、202…テンプレート生成手段、210…項目抽出プログラム、211…テンプレート設計プログラム、600…受付手段、601A,601B…検査項目抽出手段、602…検査データ生成手段、603…取得手段、610A〜610C…検査データ生成プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付ステップと、
前記受付ステップにより受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出ステップと、
前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、前記抽出ステップにより抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて生成する生成ステップをコンピュータに実行させる検査データ生成プログラム。
【請求項2】
前記抽出ステップは、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物の検査処理を行う検査手段の処理能力情報を取得し、その取得した前記処理能力情報に基づいて、前記検査処理が前記検査手段の処理能力の範囲内にある前記項目を前記検査対象項目として抽出する請求項1に記載の検査データ生成プログラム。
【請求項3】
前記抽出ステップは、前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物の検査処理を行う検査手段の処理能力情報を取得し、その取得した前記処理能力情報に基づいて、前記検査処理が予め定められた時間内に終了する前記項目を前記検査対象項目として抽出する請求項1に記載の検査データ生成プログラム。
【請求項4】
複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出手段と、
前記複数のレコードが様式定義データに適用されることにより印刷された複数の印刷物を検査する検査データを、前記抽出手段により抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて生成する生成手段とを備えた検査データ生成装置。
【請求項5】
複数の項目の項目データを有するレコードを複数含む可変データを受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けられた前記可変データの前記複数の項目から、前記複数のレコードの前記項目データの特徴情報のばらつき度合いに基づき、予め定められた規則に従って前記特徴情報のばらつき度合いが大きい前記項目を、検査対象項目として抽出する抽出手段と、
前記可変レコードに含まれる前記複数のレコードを様式定義データに適用することにより複数の印刷物を印刷する印刷手段と、
前記抽出ステップにより抽出された前記検査対象項目と前記様式定義データとに基づいて、前記印刷手段により印刷された前記複数の印刷物を検査する検査手段とを備えた印刷システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−128759(P2010−128759A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−302264(P2008−302264)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】