説明

検査装置および検査方法

【課題】被架設物にSMAを固定した状態でSMAの張力を検査することができる検査装置、検査方法を提供する。
【解決手段】被架設物に架設し固定された形状記憶合金の張力を検査する検査装置であって、架設した形状記憶合金の抵抗値を測定する抵抗値測定手段を有することを特徴とする検査装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検査装置および検査方法に関する。
【背景技術】
【0002】
形状記憶合金(Shape Memory Alloy、以下SMAと記す。)からなるワイヤや箔等の伸縮を利用して駆動対象物を駆動させる駆動装置が知られている。
【0003】
例えば、バネ付勢された補正レンズ保持枠を、補正レンズ保持枠と固定枠との間に架設された線状のSMAで駆動する駆動装置を用いてレンズの手ぶれ補正を行う方法が開示されている(例えば、特許文献1参照)。このような駆動装置では、SMAに印加する電流量によってSMAの収縮量を制御し、補正レンズ枠を移動させている。
【0004】
電流を印加しない初期状態での補正レンズ保持枠の位置やSMAの張力は、補正レンズ保持枠をバネ付勢するバイアスバネの引っ張り力とSMAの張力とのバランスで決定される。初期状態のSMAの張力がばらつくとSMAの変態温度(反応)も変わるため、アクチュエータとしての応答性と使用温度範囲にも影響する。
【0005】
このように、駆動装置のSMAの張力のばらつきを少なくすることは、駆動対象物の初期位置精度やアクチュエータとしての応答性、使用温度範囲などの駆動装置の仕様を満たすために非常に重要である。
【0006】
しかしながら、特許文献1には架設時の張力調整のばらつきや、SMAの取り付け状態に起因する張力変動等を補正する製造方法は開示されていない。
【0007】
このような問題の一つに、SMAの特性により初回の加熱、冷却による伸縮駆動時にSMAの応力が変動し、駆動対象物の初期位置がずれるという問題がある。
【0008】
一般に、SMAからなるワイヤ(以下、SMAワイヤと記す)を用いる駆動装置では、金属製の2つの端子にSMAワイヤを固定する方法がとられる。この端子間に架設する際のSMAワイヤに加える応力が一定であっても、残留歪みの有無により、結果的に応力差が生じる。
【0009】
このような問題を解決するため、被架設物にSMAワイヤを架設した後、架設されたSMAワイヤに通電してオーステナイト温度域まで加熱した後、所定の引張応力を与えながら駆動装置に固定することにより、SMAワイヤに対して生じる架設時の応力変動を解消する製造方法が提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2006−189036号公報
【特許文献2】特開2006−220063号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
量産時に所定の品質の駆動装置を提供するためには、被架設物にSMAを固定した完成状態でSMAの張力を検査し、不良品の選別や再調整を行う必要がある。
【0011】
しかしながら、特許文献2に開示されている製造方法でも、架設時に設定した張力のばらつきや、SMAの固定時や切断時の部材の変形のため張力がばらつくおそれがあるが、被架設物にSMAを固定した状態でのSMAの張力の検査方法は開示されていない。
【0012】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、被架設物にSMAを固定した状態でSMAの張力を簡単に検査することができる検査装置、検査方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
【0014】
1.被架設物に架設され両端を固定された形状記憶合金の張力を検査する検査装置であって、架設された前記形状記憶合金の抵抗値を測定する抵抗値測定手段を有することを特徴とする検査装置。
【0015】
2.前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出する張力算出手段を有することを特徴とする前記1に記載の検査装置。
【0016】
3.前記形状記憶合金の抵抗値と張力との関係を予め記憶する変換テーブルを有し、
前記張力算出手段は、
前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値から前記変換テーブルに基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出することを特徴とする前記2に記載の検査装置。
【0017】
4.前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記被架設物の合否を判定する合否判定手段を有することを特徴とする前記1乃至3の何れか1項に記載の検査装置。
【0018】
5.被架設物に架設され両端を固定された形状記憶合金の張力を検査する検査方法であって、
架設された前記形状記憶合金の抵抗値を測定する工程を有することを特徴とする検査方法。
【0019】
6.前記抵抗値を測定する工程で測定した抵抗値から前記形状記憶合金の張力の値を算出する張力算出工程を有することを特徴とする前記5に記載の検査方法。
【0020】
7.前記張力算出工程では、
前記形状記憶合金の抵抗値と張力との関係を予め記憶した変換テーブルに基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出することを特徴とする前記6に記載の検査方法。
【0021】
8.前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記被架設物の合否を判定する合否判定工程を有することを特徴とする前記5乃至7の何れか1項に記載の検査方法。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、被架設物に架設され固定されたSMAの抵抗値を測定し、抵抗値からSMAの張力の情報を得るので、被架設物にSMAを固定した状態でSMAの張力を簡単に検査することが可能な検査装置、検査方法を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を説明する。
【0024】
図1はSMAユニット70の一例を示す説明図、図2はSMAユニット70を駆動装置として用いたレンズユニット90の一例である。
【0025】
図1(a)はSMAユニット70の側面図、図1(b)はSMAユニット70の平面図である。図1に示すSMAユニット70は、被架設物の一例でありSMAワイヤ2、ユニット台73、端子74、端子75からなる。SMAワイヤ2は端子74と端子75との間に架設され、両端が端子74と端子75にカシメられて固定されている。SMAワイヤ2には例えばNiTi系の材料が用いられる。
【0026】
図2(a)はレンズユニット90の側面図、図2(b)はレンズユニット90の平面図、図2(c)はレンズユニット90のB−B’面の断面図、図2(d)はレンズユニット90のA−A’面の断面図である。
【0027】
図2に示すレンズユニット90は、固定台77にSMAユニット70とガイド軸78が取り付けられている。レンズ80を保持するレンズ保持枠72は、ガイド軸78に沿って紙面上下方向に移動可能である。レンズ保持枠72は、ガイド軸78に取り付けられたコイルバネ79により紙面上方向にバネ付勢されている。また、図2に示すように、溝が設けられたレンズ保持枠72の係合部76にはSMAワイヤ2が係合している。
【0028】
レンズ駆動枠72を駆動する手順を説明する。
【0029】
端子74、端子75の間に電圧を印加し、SMAワイヤ2に電流を流して加熱すると、SMAワイヤ2はオーステナイト変態して収縮し、係合部76を押し下げるのでレンズ保持枠72はガイド軸78に沿って紙面下方向に移動する。
【0030】
SMAワイヤ2に電流を流すのを止めると、SMAワイヤ2は自然冷却されマルテンサイト相に変態して伸長し、レンズ駆動枠72は初期位置に戻る。
【0031】
図3はSMAユニット70の製造方法の一例を示す説明図、図4は端子74、端子75をカシメる手順を説明する説明図である。
【0032】
図3、図4を用いて製造方法の一例を説明する。
【0033】
SMA架設装置1は、SMA繰り出し部11、張力付与部16、加熱装置20、クランプ31と図示せぬ制御部などから構成される。張力付与部16はガイドローラ14a、13、14b、バネ12から構成される。加熱装置20は、SMAワイヤ2が通過するように構成され、通過するSMAワイヤ2の一部をオーステナイト変態終了温度以上に加熱し、残留歪みを除去する。
【0034】
SMA繰り出し部11に巻き回されたSMAワイヤ2は、ガイドローラ14a、13、14bに沿って方向を変えて加熱装置20に入り、加熱装置20を出てから直線状に図3(a)に示す位置にクランプ31によって固定されている。SMAワイヤ2は、張力付与部16によって所定の張力を付与された状態である。
【0035】
ガイドローラ14a、13、14bに沿ってSMA繰り出し部11から繰り出されたSMAワイヤ2は、張力付与部16によって所定の張力を付与された状態でクランプ31によって図3(a)に示す位置に直線状に配置される。ユニット台73は図示せぬユニット台移送手段により、図3(a)の矢印方向に移動する。
【0036】
図3(b)は、ユニット台73が所定の位置に停止した状態である。ユニット台73の端子74と端子75は先端部に溝部を有し、図4(a)に示すようにSMAワイヤが溝部に入り込む位置で停止している。
【0037】
次に、図4(b)のようにカシメポンチ45が矢印の方向に移動し、端子74と端子75をカシメる。すると、図4(b)のように溝部にSMAワイヤ2が挟みこまれて固定される。図3(c)ではこの状態を端子74と端子75を黒く塗って表現している。
【0038】
この後、端子74と端子75の両側でSMAワイヤ2を切断すると、図1に示すSMAユニット70が得られる。
【0039】
このようにして作製したSMAユニット70のSMAワイヤ2の張力を検査する本発明の検査方法を説明する。
【0040】
図5は、SMAワイヤ2の比抵抗と張力との関係を示すグラフ、図6は比抵抗と張力との関係を測定するときの測定方法を説明する説明図である。
【0041】
図6のようにSMAユニット70に用いる所定の長さLのSMAワイヤ2の一端を固定台41に固定し、他端に錘40を取り付ける。なお、線材はSMAユニット70に架設するSMAワイヤ2と同じ線材を用いるものとする。SMAワイヤ2の両端にはSMAワイヤ2の抵抗値を測定する抵抗測定部30を接続している。抵抗測定部30にはLCRメータ、テスタ、マルチメータなどを用いることができる。
【0042】
このようにして、錘40の重さを段階的に増やし、そのときのSMAワイヤ2の抵抗値を測定した。次に、測定した抵抗値を長さLで除し、長さあたりの抵抗値(比抵抗ρ)を求めた。SMAの張力Tは錘40の重さである。
【0043】
このようにして測定した測定結果の例が図5に示すグラフである。図5からわかるように、比抵抗ρに対するSMAの張力Tの変化率は大きく、比抵抗ρから張力Tを精度良く求めることができる。
【0044】
本発明はこの点に着目し、SMAワイヤ2の抵抗値を測定することにより、被架設物にSMAワイヤ2を固定した状態でSMAワイヤ2の張力を検査することを可能にしている。
【0045】
図7は、本発明の第1実施形態における検査装置100の回路ブロック図である。図8は、SMAユニット70に抵抗測定部30を接続した状態を説明する説明図、図9は、抵抗測定部30の内部回路の一例を説明するための説明図である。
【0046】
SMAワイヤ2の張力を検査するSMAユニット70には、図8(a)のように端子74、端子75にワイヤ33a、33bがそれぞれ接続されている。検査時には、図8(b)のようにワイヤ33a、33bを検査装置100の抵抗測定部30の端子C1、C2にそれぞれ接続する。抵抗測定部30は本発明の抵抗値測定手段である。
【0047】
抵抗測定部30はCPU98の指令により端子C1とC2の間の抵抗値を測定し、測定した値をCPU98に出力する。抵抗測定部30にはLCRメータなど汎用の測定器を用いることができるが、例えば図9に示すような定電流源32と電圧計34を並列に接続した回路によって測定する方法でもよい。定電流源32によりSMAワイヤ2に一定の電流を流し、電圧計34でSMAワイヤ2の両端の電圧を測定する。測定した電圧値を定電流源32の電流値で割ることによりSMAワイヤ2の抵抗値を算出できる。この方式は接続部の接触抵抗の影響を減らすことができるため、より測定精度を高くすることができる。
【0048】
図7の制御部99は、CPU98(中央処理装置)とRAM97(Random Access Memory)、ROM96(Read Only Memory)等から構成され、不揮発性の記憶部であるROM96に記憶されているプログラムをRAM97に読み出し、当該プログラムに従って検査装置100の各部を集中制御する。
【0049】
テーブル110は、予め測定したSMAワイヤ2の比抵抗と張力との関係を記憶する本発明の変換テーブルである。例えば、図5で説明したグラフの比抵抗と張力のデータがそれぞれ対応するように配列して記憶されている。なお、テーブル110はRAM97に記憶するようにしても良い。
【0050】
CPU98は張力算出部411、合否判定部412を有する。張力算出部411は本発明の張力算出手段、合否判定部412は本発明の合否判定手段である。
【0051】
抵抗測定部30の出力する信号は制御部99に内蔵されている図示せぬA/D変換器によりデジタル値に変換されてCPU98に入力される。
【0052】
張力算出部411は、抵抗測定部30が出力する信号に基づいて張力を算出する。
【0053】
合否判定部412は、予めRAM97またはROM96に記憶されている判定基準に基づいてSMAユニット70の合否を判定する。判定基準は、抵抗測定部30が測定した抵抗値でも張力算出部411が算出した張力の値でも良い。
【0054】
表示部84は、検査装置100の状態や検査結果を表示する液晶モニタなどの表示装置である。操作部87は、検査装置100を操作するスイッチやキーボードなどである。検査装置100にメモリカード501やプリンタ503を接続し、検査結果を記憶させたり、印刷したりすることができる。外部入出力88は、ネットワークに接続するインターフェイスである。
【0055】
次に、図10のフローチャートを用いて検査の手順を説明する。図10は、第1実施形態の検査装置100がSMAユニット70を検査する手順を説明するフローチャートである。なお、予め図8のように、SMAユニット70と抵抗測定部30とが接続されているものとする。
【0056】
S10:抵抗値を測定するステップである。
【0057】
CPU98は、抵抗測定部30に抵抗値を測定するように指令し、SMAワイヤ2の抵抗値の情報を得る。
【0058】
S11:張力値を算出するステップである。
【0059】
張力算出部411は、ステップS10で得られた抵抗値をSMAワイヤ2の長さLで除して比抵抗ρを求め、テーブル110を参照して比抵抗ρの値に対応する張力Tを算出する。
【0060】
なお、張力の算出はテーブル110を参照する方法に限定されるものではなく、実験データから比抵抗ρとSMAワイヤ2の張力Tとの関係を近似した近似式を予め求めておき、近似式に基づいて張力を算出しても良い。例えば、図5に示す比抵抗ρとSMAワイヤ2の張力Tとの関係は(1)式のように近似される。
【0061】
T=6626.4ρ+13110ρ+6487 ・・・・・・(1)
T:張力[mN]、ρ:比抵抗[Ω/mm]
近似式を用いる場合、張力算出部411は、抵抗測定部30が出力する信号から比抵抗ρを求め、(1)式に代入して張力Tを算出する。
【0062】
S12:合否を判定するステップである。
【0063】
合否判定部412は、ステップS11で算出した張力値と判定基準の値とを比較し、SMAワイヤ2の張力が規格に合格しているか、否かを判定する。なお、本ステップを省略することもできる。
【0064】
次に、本発明の第2実施形態の検査装置100を説明する。図11は、本発明の第2実施形態における検査装置100の回路ブロック図、図12は、第2実施形態の検査装置100がSMAユニット70を検査する手順を説明するフローチャートである。
【0065】
第2実施形態の検査装置100と第1実施形態の検査装置100との違いは、第2実施形態の検査装置100は張力算出部411を有さず、抵抗値に基づいてSMAユニット70の合否を判定する点である。図11の機能要素は第1実施形態と同等であり同番号を付し説明を省略する。
【0066】
次に、図12のフローチャートを用いて閾値算出の手順を説明する。
【0067】
S10:抵抗値を測定するステップである。
【0068】
CPU98は、抵抗測定部30に抵抗値を測定するように指令し、SMAワイヤ2の抵抗値の情報を得る。
【0069】
S12:合否を判定するステップである。
【0070】
合否判定部412は、ステップS10で求めた抵抗値と判定基準の値とを比較し、SMAワイヤ2の張力が規格に合格しているか、否かを判定する。
【0071】
第2実施形態では、より簡単な手順でSMAワイヤ2の張力の合否を判定できるので検査時間の短縮を図れる。
【0072】
以上このように本発明では、SMAユニット70に架設され固定されたSMAワイヤ2の抵抗値を測定することにより、SMAワイヤ2の張力の検査を行う。したがって、被架設物にSMAを固定した状態でSMAの張力を簡単に検査することができる検査装置、検査方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0073】
【図1】SMAユニット70の一例を示す説明図である。
【図2】SMAユニット70を駆動装置として用いたレンズユニットの一例である。
【図3】SMAユニット70の製造方法の一例を示す説明図である。
【図4】端子74、端子75をカシメる手順を説明する説明図である。
【図5】SMAワイヤ2の比抵抗と張力との関係を示すグラフである。
【図6】比抵抗と張力との関係を測定したときの測定方法を説明する説明図である。
【図7】本発明の第1実施形態における検査装置100の回路ブロック図である。
【図8】SMAユニット70に抵抗測定部30を接続した状態を説明する説明図である。
【図9】抵抗測定部30の内部回路の一例を説明するための説明図である。
【図10】第1実施形態の検査装置100がSMAユニット70を検査する手順を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第2実施形態における検査装置100の回路ブロック図である。
【図12】第2実施形態の検査装置100がSMAユニット70を検査する手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0074】
2 SMAワイヤ
11 SMA繰り出し部
16 張力付与部
20 加熱装置
30 抵抗測定部
31 クランプ
32 定電流回路
34 電圧計
40 錘
41 固定台
70 SMAユニット
72 レンズ駆動枠
73 ユニット台
74、75 端子
76 係合部
77 固定台
78 ガイド軸
80 レンズ
96 ROM
97 RAM
98 CPU
100 検査装置
110 テーブル
411 張力算出部
412 合否判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被架設物に架設され両端を固定された形状記憶合金の張力を検査する検査装置であって、
架設された前記形状記憶合金の抵抗値を測定する抵抗値測定手段を有することを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出する張力算出手段を有することを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
【請求項3】
前記形状記憶合金の抵抗値と張力との関係を予め記憶する変換テーブルを有し、
前記張力算出手段は、
前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値から前記変換テーブルに基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出することを特徴とする請求項2に記載の検査装置。
【請求項4】
前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記被架設物の合否を判定する合否判定手段を有することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の検査装置。
【請求項5】
被架設物に架設され両端を固定された形状記憶合金の張力を検査する検査方法であって、
架設された前記形状記憶合金の抵抗値を測定する工程を有することを特徴とする検査方法。
【請求項6】
前記抵抗値を測定する工程で測定した抵抗値から前記形状記憶合金の張力の値を算出する張力算出工程を有することを特徴とする請求項5に記載の検査方法。
【請求項7】
前記張力算出工程では、
前記形状記憶合金の抵抗値と張力との関係を予め記憶した変換テーブルに基づいて前記形状記憶合金の張力の値を算出することを特徴とする請求項6に記載の検査方法。
【請求項8】
前記抵抗値測定手段の測定した抵抗値に基づいて前記被架設物の合否を判定する合否判定工程を有することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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