説明

検査装置及び検査方法

【課題】 インターフェイス回路の検査を正確、かつ、高速に行うことができる検査装置及び検査方法を提供すること。
【解決手段】 インターフェイス回路101のガンマ特性曲線Gを傾きに応じて区画される第1〜第3の範囲R1〜R3のそれぞれのガンマ特性曲線G上の1点に対する入力映像信号の値である第1〜第3の入力値をインターフェイス回路101に入力する信号生成部13と、前記第1のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第2のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第3のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分とのうちいずれか1つの差分が閾値Xより大きい場合、インターフェイス回路101を不良品と判定するCPU15とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、受信した映像信号にガンマ補正を施し表示装置に出力するインターフェイス回路を検査する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
図12は、カーナビゲーションシステム100のインターフェイス回路101の検査時における機器構成を示したブロック図である。インターフェイス回路101は、例えば制御装置103から、R(赤),G(緑),B(青)の映像信号(入力映像信号)を受信してガンマ補正を施し、補正されたR,G,Bの映像信号(出力映像信号)を表示装置102に出力し、表示装置102は出力映像信号による画像を表示する。
【0003】
検査装置10は、ケーブルCを介してコネクタ105に接続され、インターフェイス回路101の入力映像信号と出力映像信号との関係を示すガンマ特性曲線のダイナミックレンジを均等に10個の範囲に区画することにより、入力映像信号の値から定められる第1〜第10階調値をインターフェイス回路101に出力する。インターフェイス回路101は、第1〜第10階調値に対しガンマ補正を施し、第1〜第10のR,G,B出力値を検査装置10に対して出力する。第1〜第10のR,G,B出力値を受信した検査装置10は、第1〜第10のR,G,B入力値と第1〜第10のR,G,B出力値との関係をグラフ化してモニタに表示する。
【0004】
図13は、モニタに表示されるグラフを示し、(a)〜(c)はそれぞれR,G,Bに対応している。図13では、第1〜第10のR,G,B出力値O1〜O10のうちの第1〜第7のR,G,B出力値O1〜O7を示している。図13の例では、第1〜第7のG出力値O1〜O7及び第1〜第7のB出力値O1〜O7はそれぞれ一致しているが、第5及び第6のR出力値O5,O6は第5及び第6のG,B出力値O5,O6よりも高く、Rの出力映像信号とG及びBの出力映像信号とにばらつきがあることが分かる。
【0005】
そして、検査員は、このずれが一定の許容範囲を超えるか否かを目視により確認し、このずれが一定の許容範囲を超える場合、インターフェイス回路101を不良品と判定していた。また、本発明に関連する技術として特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開平7−212790号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の検査手法では、不良品の判定の有無が検査員の判断に委ねられていたため、検査員の主観により検査結果が左右されやすく、インターフェイス回路101が不良品であるか否かの客観的な検査結果を得ることができないという問題があった。また、第1〜第10のR,G,B出力値を比較しなければならなかったため、検査に時間がかかるという問題があった。
【0007】
本発明の目的は、インターフェイス回路が不良品であるか否かの検査を正確、かつ、高速に行うことができる検査装置及び検査方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明にかかる検査装置は、入力映像信号に対してガンマ補正を施し、表示装置に出力するインターフェイス回路を検査する検査装置であって、前記インターフェイス回路のガンマ特性曲線の傾きに応じて区画される複数の範囲のうち、少なくとも1の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を入力値として前記インターフェイス回路に入力する入力手段と、前記入力値に対して前記インターフェイス回路から出力されるR,G,B出力値を受信する受信手段と、前記R,G,B出力値のうち、いずれか2個の出力値の差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定する判定手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記検査装置において、前記ガンマ特性曲線は、傾きに応じて第1〜第3の範囲に区画され、前記入力手段は、第1〜第3の範囲のそれぞれにおける前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値である第1〜第3の入力値を前記インターフェイス回路に入力し、前記受信手段は、第1〜3の入力値のそれぞれに対して前記インターフェイス回路から出力される第1のR,G,B出力値、第2のR,G,B出力値、及び第3のR,G,B出力値を受信し、前記判定手段は、前記第1のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第2のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第3のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分とのうちいずれか1つの差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定することが好ましい。
【0010】
また、上記検査装置において、前記入力手段は、区画されたガンマ特性曲線の複数の範囲のうち、傾きが最大の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を前記入力値として前記インターフェイス回路に入力することが好ましい。
【0011】
また、上記検査装置において、前記入力値は、対応する範囲における入力映像信号の中間値であることが好ましい。
【0012】
本発明にかかる検査方法は、入力映像信号に対してガンマ補正を施し、表示装置に出力するインターフェイス回路を検査する検査方法であって、前記インターフェイス回路のガンマ特性曲線の傾きに応じて区画される複数の範囲のうち、少なくとも1の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を入力値として前記インターフェイス回路に入力するステップと、前記入力値に対して前記インターフェイス回路から出力されるR,G,B出力値を受信するステップと、前記R,G,B出力値のうち、いずれか2個の出力値の差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定するステップとを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1及び5記載の発明によれば、インターフェイス回路のガンマ特性曲線がその傾きに応じて複数の範囲に区画され、区画された複数の範囲のうち少なくとも1つ範囲のガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値が入力値として、インターフェイス回路に入力されている。そして、入力値に対するR,G,B出力値のうち、いずれか2個の出力値の差分が所定の値より大きいか否によりインターフェイス回路の良品・不良品の判定が行われている。ここで、ガンマ特性曲線は、それぞれ傾きが異なる複数の直線によって近似され、傾きに応じて複数の範囲に区画することが可能である。そのため、傾きを同一とする範囲内においては、ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値のみを入力値として入力し、その入力値に対するR,G,B出力値を比較すれば、その範囲内における映像信号のR,G,B毎のばらつきの有無を判定することが可能となる。
【0014】
そのため、従来のように検査員が目視により判定していた態様に比べ、客観的な評価が可能となりインターフェイス回路が不良品であるか否かの検査を正確に行うことができる。また、従来のように10個の入力値に対するR,G,B出力値を比較するのではなく、複数の範囲の少なくとも1個の範囲のガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値のR,G,B出力値を比較することで、不良品か否かの判定を行っているため、検査の高速化を図ることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、ガンマ特性曲線が第1〜第3の範囲に区画され、各範囲内のガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値である第1〜第3の入力値がインターフェイス回路に入力される。そして、第1〜第3の入力値に対するR,G,B出力値が出力され、第1のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分、第2のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分、及び第3のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分が算出される。ここで、インターフェイス回路のガンマ特性曲線は、それぞれ傾きが異なる3種類の直線によって近似されるのが一般的であり、しかも、第1〜第3の各範囲に対応する第1〜第3のR,G,B出力値を用いて不良品の有無の判定がなされているため、検査の正確性をより高めることができる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、ガンマ特性曲線において、区画された複数の範囲のうち、傾きが最大の範囲におけるガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値が入力値とされているため、誤差に対する影響が高い領域のばらつきの判定が少なくともなされる結果、検査の正確性を確保しつつ、検査の高速化を図ることができる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、入力値が、対応する範囲における入力映像信号の中間値とされているため、各範囲における1点を正確に特定することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による検査装置をカーナビゲーションシステムに接続した場合を説明する。図1は、カーナビゲーションシステムに検査装置を接続したときのブロック図を示している。図1に示すブロック図は、図12に示すブロック図と一部重複するため、相違する部分のみ説明する。インターフェイス回路101は、TFTカラー液晶用インターフェイスICであり、シャープ社製、IR3Y26Aが用いられている。IR3Y26Aはガンマ補正回路を内蔵している。表示装置102は、TFT(thin film transistor)液晶パネルが用いられている。
【0019】
制御装置103は、CPU等を含み、カーナビゲーションシステムの制御を行う。周辺装置104は、地図データを記憶するDVD(digital versatile disk)及び当該DVDに記録されたデータを読み出す記録媒体駆動装置等、カーナビゲーションシステムを実現するための種々の装置が含まれる。
【0020】
コネクタ105は、検査装置10から出力される種々の信号をケーブルCを介して受信すると共に、インターフェイス回路101から出力される種々の信号をケーブルCに出力する。
【0021】
検査装置10は、モニタ11、操作部12、信号生成部13、コネクタ14、CPU15、ROM16、RAM17、及び最大値調整部18を備える。モニタ11は、液晶表示パネル等から構成され、CPU15の制御の下、インターフェイス回路101に対する検査結果等を示す種々の画像を表示する。操作部12は、キーボード、テンキー等を備え、検査員が検査装置10に対して種々の操作指令を入力する際に使用される。
【0022】
信号生成部13は、CPU15の制御の下、インターフェイス回路101を検査するためのR,G,B毎の映像信号を生成し、コネクタ14及びケーブルCを介してインターフェイス回路101に出力する。
【0023】
図2は、インターフェイス回路101のガンマ特性曲線を示したグラフであり、縦軸はインターフェイス回路101から出力される出力映像信号の電圧値を示し、横軸はインターフェイス回路101に入力される入力映像信号の階調値を示している。本検査装置10は、インターフェイス回路101に10段階の階調値(以下、第1〜第10階調値と称する)を入力することが可能である。
【0024】
信号生成部13は、図2に示すガンマ特性曲線Gを傾きに応じて区画し、区画した第1〜第3の範囲R1〜R3のそれぞれのガンマ特性曲線G上の中間点M1〜M3に対して最も近い階調値を第1〜第3の入力値I1〜I3として、R,G,B映像信号毎にインターフェイス回路101に出力する。具体的には、中間点M1は、第1の階調値に最も近いため、第1の階調値を第1の入力値I1として採用する。また、中間点M2は、第5の階調値に最も近いため、第5の階調値を第2の入力値I2として採用する。さらに、中間点M3は、第9の階調値に最も近いため、第9の階調値を第3の入力値I3として採用する。
【0025】
ここで、Rに対する第1〜第3の入力値I1〜I3を第1〜第3の入力値IR1〜IR3と表し、Gに対する第1〜第3の入力値I1〜I3を第1〜第3の入力値IG1〜IG3と表し、Bに対する第1〜第3の入力値I1〜I3を第1〜第3の入力値IB1〜IB3と表す。また、IR1=IG1=IB1、IR2=IG2=IB2、IR3=IG3=IB3である。
【0026】
第1〜第3の入力値I1〜I3は、インターフェイス回路101によりガンマ補正が施され、第1〜第3の出力値O1〜O3として検査装置10に出力される。以下、Rに対する第1〜第3の出力値O1〜O3を第1〜第3の出力値OR1〜OR3と表し、Gに対する第1〜第3の出力値O1〜O3を第1〜第3の出力値OG1〜OG3と表し、Bに対する第1〜第3の出力値O1〜O3を第1〜第3の出力値OB1〜OB3と表す。
【0027】
図1に示すコネクタ14は、検査装置10で生成される種々の信号をケーブルCに出力すると共に、インターフェイス回路101から出力された種々の信号をケーブルCを介して受信する。
【0028】
CPU15は、インターフェイス回路101から出力された第1〜第3の出力値O1〜O3を基に、インターフェイス回路101が不良品であるか否かを判定する。また、CPU15は、ROM16に記憶された制御プログラムを実行し、検査装置10全体を制御する。ROM16は、制御プログラム等を記憶する。RAM17は、CPU15の作業領域として用いられる。
【0029】
最大値調整部18は、インターフェイス回路101に第10階調値を出力し、インターフェイス回路101からR,G,B毎の映像信号のダイナミックレンジの最大値を出力させると共に、出力された最大値が所定の値となるように、インターフェイス回路101のゲインを調整する。ここで、ダイナミックレンジの最大値とは、第10階調値に対する映像信号の出力値のことを示す。
【0030】
なお、本実施形態では、CPU15が判定手段の一例に相当し、信号生成部13及びコネクタ14が入力手段の一例に相当し、コネクタ14が受信手段の一例に相当する。
【0031】
次に、図3〜図5に示すフローチャートにしたがって、検査装置10の動作について説明する。以下の説明で閾値Xは、X=0.15Vとする。まず、最大値調整部18は、インターフェイス回路101からGの映像信号のダイナミックレンジの最大値GMAXを受信し(ステップS1)、最大値GMAXが3.8Vであるか否かを判定し(ステップS3)、GMAX=3.8Vの場合(ステップS3でYES)、処理をステップS5に進め、GMAX≠3.8Vの場合(ステップS3でNO)、インターフェイス回路101のゲインを所定の値変化させ(ステップS4)、処理をステップS1に戻す。すなわち、最大値調整部18は、最大値GMAXが3.8Vとなるように、インターフェイス回路101のゲインを調整する。
【0032】
ステップS5において、信号生成部13は、Gに対する第1〜第3の入力値IG1〜IG3をインターフェイス回路101に出力する。ステップS6において、CPU15は、インターフェイス回路101から第1〜第3の入力値IG1〜IG3に対する第1〜第3の出力値OG1〜OG3を受信する。
【0033】
ステップS7において、最大値調整部18は、インターフェイス回路101に対しBの映像信号のダイナミックレンジの最大値BMAXを出力させ、最大値BMAXを受信する。
【0034】
ステップS9において、最大値調整部18は、最大値BMAXが、BMAX=3.8Vであるか否かを判定し、BMAX=3.8Vの場合(ステップS9でYES)、処理をステップS11に進め、BMAX≠3.8Vの場合(ステップS9でNO)、インターフェイス回路101のゲインを所定の値変化させ(ステップS10)、処理をステップS7に戻す。すなわち、最大値調整部18は、BMAX=3.8Vとなるようにインターフェイス回路101のゲインを調整する。
【0035】
ステップS11において、信号生成部13は、Bに対する第1〜第3の入力値IB1〜IB3をインターフェイス回路101に出力する。ステップS12において、CPU15は、第1〜第3の入力値IB1〜IB3に対する第1〜第3の出力値OB1〜OB3を受信する。
【0036】
ステップS13において、CPU15は、Bに対する第1の出力値OB1とGに対する第1の出力値OG1との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OB1−OG1|≦Xの場合(ステップS13でYES)、処理をステップS15に進める。一方、|OB1−OG1|>Xの場合(ステップS13でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101は不良品であると判定する(ステップS33)。
【0037】
ステップS15において、CPU15は、Bに対する第2の出力値OB2とGに対する第2の出力値OG2との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OB2−OG2|≦Xの場合(ステップS15でYES)、処理をステップS17に進める。一方、|OB2−OG2|>Xの場合(ステップS15でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101は不良品であると判定する(ステップS33)。
【0038】
ステップS17において、CPU15は、Bに対する第3の出力値OB3とGに対する第3の出力値OG3との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OB3−OG3|≦Xの場合(ステップS17でYES)、処理をステップS19に進める。一方、|OB3−OG3|>Xの場合(ステップS17でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(ステップS33)。
【0039】
ステップS19において、最大値調整部18は、インターフェイス回路101に対しRの映像信号のダイナミックレンジの最大値RMAXを出力させ、出力された最大値RMAXを受信する。ステップS21において、最大値調整部18は、最大値RMAXが、RMAX=3.8Vであるか否かを判定し、RMAX=3.8Vの場合(ステップS21でYES)、処理をステップS23に進め、RMAX≠3.8Vの場合(ステップS21でNO)、インターフェイス回路101のゲインを所定の値変化させ(ステップS22)、処理をステップS19に戻す。すなわち、最大値調整部18は、RMAX=3.8Vとなるようにインターフェイス回路101のゲインを調整する。
【0040】
ステップS23において、信号生成部13は、Rに対する第1〜第3の入力値IR1〜IR3をインターフェイス回路101に出力する。ステップS24において、CPU15は、第1〜第3の入力値IR1〜IR3に対する第1〜第3の出力値OR1〜OR3を受信する。
【0041】
ステップS25において、CPU15は、Rに対する第1の出力値OR1とGに対する第1の出力値OG1との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OR1−OG1|≦Xの場合(ステップS25でYES)、処理をステップS27に進める。一方、|OR1−OG1|>Xの場合(ステップS25でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(ステップS33)。
【0042】
ステップS27において、CPU15は、Rに対する第2の出力値OR2とGに対する第2の出力値OG2との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OR2−OG2|≦Xの場合(ステップS27でYES)、処理をステップS29に進める。一方、|OB2−OG2|>Xの場合(ステップS27でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(ステップS33)。
【0043】
ステップS29において、CPU15は、Rに対する第3の出力値OB3とGに対する第3の出力値OG3との差分の絶対値が閾値X以下であるか否かを判定し、|OR3−OG3|≦Xの場合(ステップS29でYES)、CPU15はインターフェイス回路101を良品と判定する(ステップS31)。一方、|OR3−OG3|>Xの場合(ステップS29でNO)、CPU15はインターフェイス回路101を不良品と判定する(ステップS33)。
【0044】
以上説明したように、本検査装置によれば、インターフェイス回路101のガンマ特性曲線Gを傾きに応じて第1〜第3の範囲R1〜R3に分け、第1〜第3の範囲R1〜R3の中間点M1〜M3の映像信号の値を第1〜第3の入力値I1〜I3として、インターフェイス回路101に出力し、第1〜第3の入力値I1〜I3に対する第1〜第3の出力値O1〜O3を受信し、インターフェイス回路101が良品であるか不良品であるかを判定しているため、インターフェイス回路101が良品であるか否かを高速、かつ正確に判定することができる。
【0045】
なお、本発明は以下の態様を採用してもよい。
【0046】
(1)上記実施形態では、第1〜第3の入力値I1〜I3として、それぞれ、第1、第及び第9の階調値を採用したが、これに限定されず、中間点M1〜M3の各々に対応する電圧値が得られるように、階調値の値を設定してもよい。すなわち、図2のグラフにおいて、中間点M1〜M3の横軸の値が、それぞれ、第1、第5及び第9の階調値となるように、階調値の値を設定してもよい。
【0047】
(2)第1〜第3の入力値I1〜I3のうち、いずれか1又は2個の入力値に対する検査を省略してもよい。この場合、傾きが大きく誤差に対する影響が大きい第3の範囲R3の第3の入力値I3に対する検査は少なくとも行うことが好ましい。さらに、第3の入力値I3に対する検査のみを行い、第1及び第2の入力値I1及びI3の検査は省略してもよい。これにより、ある程度の検査の正確性を維持しつつ、検査の高速化を図ることができる。
【0048】
(3)上記第1実施形態では、カーナビゲーションシステム100のインターフェイス回路101に対する検査を行う態様を例示したが、これに限定されず、携帯電話、PDA等、表示装置を備える電気機器のインターフェイス回路に対する検査に本発明を適用してもよい。
【0049】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態による検査装置をカーナビゲーションシステムに接続したときのブロック構成図を示している。第2実施形態の検査装置10aは、第1実施形態の検査装置10に対して、映像信号のコントラスト及びブライトネス(明度)等を調整し、不良品と判断されるインターフェイス回路101の個数を減少させ、インターフェイス回路101の歩留まりの向上を図ることを可能としている。図6に示すように、第2実施形態の検査装置10aは、第1実施形態の検査装置10に対して、最大値調整部18に代えてブライトネス調整部19及びコントラスト調整部20を更に備えている。
【0050】
また、検査装置10aは、ブライトネス調整時はインターフェイス回路101の動作モードをブライトネス調整モードに移行させ、コントラスト調整時は、インターフェイス回路101の動作モードをコントラスト調整モードに移行して、インターフェイス回路101のコントラスト及びブライトネスを調整する。
【0051】
なお、インターフェイス回路101は、動作モードに応じて出力する映像信号の種類が異なる。以下、ブライトネス調整モードにおいて、インターフェイス回路101から出力される、R,G,B映像信号を、出力値VR,VG,VBと称する。また、検査装置10aは、コントラスト調整モードにおいては、インターフェイス回路101から第1〜第10階調値に対するR,G,B映像信号を出力させることが可能であり、以下、第1〜第10階調値に対して出力されるR映像信号を出力値VR1〜VR10と称し、第1〜第10階調値に対して出力されるG映像信号を出力値VG1〜VG10と称し、第1〜第10階調値に対して出力されるB映像信号を出力値VB1〜VB10と称する。
【0052】
ブライトネス調整部19は、インターフェイス回路101をブライトネス調整モードに移行させるための制御信号を出力し、インターフェイス回路101をブライトネス調整モードに移行させた後、インターフェイス回路101が備えるR,G,B映像信号のブライトネスを調整するための調整回路に制御信号を出力し、インターフェイス回路101から出力されるR,G,Bの映像信号のブライトネスを調整する。
【0053】
コントラスト調整部20は、インターフェイス回路101をコントラスト調整モードに移行させるための制御信号を出力し、インターフェイス回路101をコントラスト調整モードに移行させた後、インターフェイス回路101が備えるR,G,B映像信号のコントラストを調整するための調整回路に対して制御信号を出力し、インターフェイス回路101から出力されるR,G,B映像信号のコントラストを調整する。
【0054】
図7〜図11は、図6に示す検査装置10aの動作を示すフローチャートである。以下、図7〜図11に示すフローチャートの従って、検査装置10aの動作を説明する。まず、ステップS101において、ブライトネス調整部19は、出力値VGを出力させ、当該出力値VGを受信し(ステップS101)、受信した出力値VGが、予め定められた値域(3.97V以上4.03V以下)に属するか否かを判定し(S102)、受信した出力値VGが、前記値域に属すると判定した場合(S102でYES)、処理をステップS104に進める。
【0055】
一方、ブライトネス調整部19は、出力値VGが前記値域に属さないと判定した場合(S102でNO)、G映像信号のブライトネスを所定値変化させ(S103)、処理をステップS101に戻す。すなわち、最大値調整部18は、出力値VGが、3.97V以上4.03V以下となるように、G映像信号のブライトネスを調整する。
【0056】
ステップS104において、コントラスト調整部20は、インターフェイス回路101に出力値VG10を出力させ、当該出力値VG10を受信し、受信した出力値VG10が予め定められた値域(3.77V以上3.83V以下)に属するか否かを判定し(S105)、受信した出力値VG10が前記値域に属すると判定した場合(S105でYES)、処理をステップS107に進める。一方、コントラスト調整部20は、出力値VG10が前記値域に属さないと判定した場合(S105でNO)、G映像信号のコントラストを所定値変化させ(S106)、処理をステップS104に戻す。すなわち、コントラスト調整部20は、出力値VG10が3.77V以上3.83V以下となるように、G映像信号のコントラストを調整する。
【0057】
ステップS107において、ブライトネス調整部19は、インターフェイス回路101に出力値VBを出力させ、当該出力値VBを受信する。そして受信した出力値VBが予め定められた値域(3.97V以上4.03V以下)に属するか否かを判定し(S108)、出力値VBが前記値域に属すると判定した場合(S108でYES)、処理をステップS110に進める。一方、ブライトネス調整部19は、出力値VBが前記値域に属さないと判定した場合(S108でNO)、B映像信号のブライトネスを所定値変化させ(S109)、処理をステップS107に戻す。すなわち、ブライトネス調整部20は、出力値VBが、3.97以上4.03以下となるように、B映像信号のブライトネスを調整する。
【0058】
ステップS110において、コントラスト調整部20は、インターフェイス回路110に出力値VB10を出力させ、当該出力値VB10を受信し、受信した出力値VB10が予め定められた値域(3.77V以上3.83V以下)に属するか否かを判定し(S111)、前記値域に属する場合(S111でYES)、処理をステップS113に進める。一方、コントラスト調整部20は、受信した出力値VB10が前記値域に属さないと判定した場合(S111でNO)、B映像信号のコントラストを所定値変化させ(S112)、処理をステップS110に戻す。すなわち、コントラスト調整部20は、出力値VB10が3.77以上3.83以下となるように、B映像信号のコントラストを調整する。
【0059】
ステップS113において、ブライトネス調整部19は、インターフェイス回路101に出力値VRを出力させ、当該出力値VRを受信し、受信した出力値VRが予め定められた値域(3.97V以上4.03V以下)に属するか否かを判定し(S114)、出力値VRが前記値域に属すると判定した場合(S114でYES)、処理をステップ116に進める。一方、ブライトネス調整部19は、出力値VRが前記値域に属さないと判定した場合(S114でNO)、R映像信号のブライトネスを変化させ(S115)、処理をステップS113に戻す。すなわち、ブライトネス調整部19は、出力値VRが3.97以上4.03以下となるように、R映像信号のブライトネスを調整する。
【0060】
ステップS116において、コントラスト調整部20は、インターフェイス回路101に出力値VR10を出力させ、当該出力値VR10を受信し、受信した出力値VR10が予め定められた値域(3.77V以上3.83V以下)に属するか否かを判定し(S117)、出力値VR10が前記値域に属すると判定した場合(S117でYES)、処理をステップS119に進める。一方、コントラスト調整部20は、出力値VR10が前記値域に属さないと判定した場合(S117でNO)、R映像信号のコントラストを所定値変化させ(S118)、処理をステップS116に戻す。
【0061】
以上、ステップS101〜ステップS118までの処理が調整工程となる。続いて、検査工程に移行する。
【0062】
ステップS119において、信号生成部13は、インターフェイス回路101に出力値VR2、VG2、VB2を出力させ、CPU15は当該出力値VR2、VG2、VB2を受信する。
【0063】
ステップS120において、CPU15は、出力値VB2と出力値VG2との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し、当該差の絶対値が0.15V以下であると判定した場合(S120でYES)、更に出力値VR2と出力値VG2との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し(S121)、当該差の絶対値が0.15V以下と判定した場合(S121でYES)、更に出力値VR2と出力値VB2の差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し(S122)、0.15V以下と判定した場合(S122でYES)、処理をステップS123に進める。
【0064】
一方、CPU15は、出力値VB2と出力値VG2の差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S120でNO)、出力値VR2と出力値VG2の差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S121でNO)、又は、出力値VR2と出力値VB2との差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S122でNO)、インターフェイス回路101を不良品であると判定する(図11に示すステップS152)。
【0065】
ステップS123において、信号生成部13は、インターフェイス回路101に出力値VR5、VG5、VB5を出力させ、CPU15は当該出力値VR5、VG5、VB5を受信する。
【0066】
ステップS124において、CPU15は、出力値VB5と出力値VG5との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し、0.15V以下と判定した場合(S124でYES)、更に出力値VR5と出力値VG5との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し(S125)、0.15V以下と判定した場合(S125でYES)、更に出力値VR5と出力値VB5の差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し(S126)、0.15V以下と判定した場合(S126でYES)、処理を図9に示すステップS127に進める。
【0067】
一方、CPU15は、出力値VB5と出力値VG5の差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S124でNO)、出力値VR5と出力値VG5の差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S125でNO)、又は、出力値VR5と出力値VB5との差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S126でNO)、インターフェイス回路101は不良品であると判定する(図11に示すステップS152)。
【0068】
図9に示すステップS127において、信号生成部13は、インターフェイス回路101に出力値VB9、VG9を出力させ、CPU15は、当該出力値VB9、VG9を受信する。
【0069】
ステップS128において、CPU15は、出力値VB9と出力値VG9との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し(S128)、0.15V以下と判定した場合(S128でYES)、処理をステップS129に進め、0.15Vより大きいと判定した場合(S128でNO)、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が0.15Vより大きいか否かを判定し(S130)、0.15Vより大きいと判定した場合(S130でYES)、B映像信号のコントラストを1段階減少させる(S131)。一方、CPU15が、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が0.15V以下と判定した場合(S130でNO)、コントラスト調整部20はB映像信号のコントラストを1段階増大させる(S133)。ここで、コントラストの調整は、所定の刻み幅で段階的に調整することが可能であり、コントラスト調整部20は、コントラストを増大させる場合は、刻み幅を1段階上昇させ、コントラストを減少させる場合は、刻み幅を1段階下降させる。
【0070】
ステップS132において、CPU15により、出力値VB10が予め定められた値域(3.7V以上3.9V以下)に属すると判定された場合(S132でYES)、処理がステップS127に戻され、出力値VB10が前記値域に属しないと判定された場合(S132でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(図11に示すS152)。
【0071】
ステップS134において、CPU15により、出力値VR9と出力値VG9との差の絶対値が0.15V以下と判定された場合(S134でYES)、CPU15はインターフェイス回路101を良品と判定する(図11に示すS151)。すなわち、ステップS128、S134の処理において、出力値VB9と出力値VG9との差の絶対値が0.15V以下、かつ、出力値VR9と出力値VG9との差の絶対値が0.15V以下の場合、CPU15は、インターフェイス回路101を良品と判定する。
【0072】
ステップS129において、信号生成部13は、インターフェイス回路101から出力値VR9、VG9を出力させ、CPU15は、当該出力値VR9、VG9を受信する。
【0073】
ステップS134において、CPU15により出力値VR9と出力値VG9との差の絶対値が0.15Vより大きいと判定された場合(S134でNO)、CPU15は、出力値VR9から出力値VG9を減じた値が0.15Vより大きいか否かを判定し(S135)、0.15Vより大きいと判定した場合(S135でYES)、コントラスト調整部20は、R映像信号のコントラストを1段階減少させ(S136)、一方0.15V以下と判定した場合(S135でNO)、コントラスト調整部20は、R映像信号のコントラストを1段階増大させる(S138)。
【0074】
ステップS137において、CPU15により、出力値VR10が予め定められた値域(3.7V以上3.9V以下)に属すると判定された場合(S137でYES)、処理がステップS134に戻され、出力値VR10が前記値域に属さないと判定された場合、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(図11に示すステップS152)。
【0075】
ステップS139において、信号生成部13は、インターフェイス回路101に出力値VR9、VB9を出力させ、CPU15は当該出力値VR9、VB9を受信する。ステップS140において、CPU15は、出力値VR9と出力値VB9との差の絶対値が0.15V以下であるか否かを判定し、当該絶対値が0.15V以下と判定した場合(S140でYES)、CPU15は、インターフェイス回路101を良品と判定する(図11に示すS151)。一方、ステップS140において、CPU15は、出力値VR9と出力値VB9との差の絶対値が0.15Vより大きいと判定した場合(S140でNO)、処理をステップS141に進める。
【0076】
ステップS141において、CPU15が、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が0.07Vより大きいと判定した場合(S141でYES)、コントラスト調整部20は、B映像信号のコントラストを1段階減少させる(S142)。一方、CPU15が、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が0.07V以下と判定した場合(S141でNO)、CPU15は、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が−0.07Vより小さいか否かを判定し(S143)、−0.07Vより小さいと判定した場合(S143でYES)、コントラスト調整部20は、B映像信号のコントラストを1段階増大させる。一方、ステップS143において、CPU15により、出力値VB9から出力値VG9を減じた値が−0.07V以上と判定された場合(S143でNO)、処理がステップS145に進められる。
【0077】
ステップS145において、CPU15により出力値VB10が予め定められた値域(3.7V以上3.9V以下)に属すると判定された場合(S145でYES)、処理が図11に示すステップS146に進められ、一方、ステップS145において、CPU15により出力値VB10が前記値域に属さないと判定された場合(S145でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(図11に示すS152)。
【0078】
図11に示すステップS146において、CPU15により出力値VR9から出力値VG9を減じた値が0.07Vより大きいと判定された場合(S146でYES)、コントラスト調整部20はR映像信号の1段階減少させる(S147)。一方、ステップS146において、CPU15により出力値VR9から出力値VG9を減じた値が0.07V以下と判定された場合(S146でNO)、CPU15は、出力値VR9から出力値VG9を減じた値が−0.07Vより小さいか否かを判定し(S148)、−0.07Vよりも小さいと判定した場合(S148でYES)、コントラスト調整部20は、R映像信号のコントラストを1段階増大させ(S149)、−0.07Vよりも大きいと判定した場合(S148でNO)、処理がステップS150に進められる。
【0079】
ステップS150において、CPU15により出力値VR10が予め定められた値域(3.7V以上3.9V以下)に属すると判定された場合(S150でYES)、処理が図10に示すステップS139に戻され、出力値VR10が前記値域に属さないと判定された場合(S150でNO)、CPU15は、インターフェイス回路101を不良品と判定する(S152)。
【0080】
以上説明したように、第2実施形態による検査装置10aによれば、出力値VB9と出力値VG9との差の絶対値が0.15Vを超える、又は、出力値VR9と出力値VG9との差の絶対値が0.15Vを超える場合であっても、これら差の絶対値が0.15Vとなるように映像信号のコントラストが調整されているため、インターフェイス回路101の歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】カーナビゲーションシステムに第1実施形態による検査装置を接続したときのブロック図を示している。
【図2】インターフェイス回路のガンマ特性曲線を示したグラフであり、縦軸はインターフェイス回路から出力される出力映像信号の電圧値を示し、横軸はインターフェイス回路に入力される入力映像信号の階調値を示している。
【図3】第1実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図6】カーナビゲーションシステムに第2実施形態による検査装置を接続したときのブロック図を示している。
【図7】第2実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】第2実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図11】第2実施形態による検査装置の動作を示すフローチャートである。
【図12】カーナビゲーションシステムのインターフェイス回路の検査時における機器構成を示したブロック図である。
【図13】モニタに表示されるグラフを示し、(a)〜(c)はそれぞれR,G,Bに対応している。
【符号の説明】
【0082】
10 検査装置
11 モニタ
12 操作部
13 信号生成部
14 コネクタ
15 CPU
16 ROM
17 RAM
18 最大値調整部
19 ブライトネス調整部
20 コントラスト調整部
101 インターフェイス回路
102 表示装置
103 制御装置
104 周辺装置
105 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力映像信号に対してガンマ補正を施し、表示装置に出力するインターフェイス回路を検査する検査装置であって、
前記インターフェイス回路のガンマ特性曲線の傾きに応じて区画される複数の範囲のうち、少なくとも1の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を入力値として前記インターフェイス回路に入力する入力手段と、
前記入力値に対して前記インターフェイス回路から出力されるR,G,B出力値を受信する受信手段と、
前記R,G,B出力値のうち、いずれか2個の出力値の差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定する判定手段とを備えることを特徴とする検査装置。
【請求項2】
前記ガンマ特性曲線は、傾きに応じて第1〜第3の範囲に区画され、
前記入力手段は、第1〜第3の範囲のそれぞれにおける前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値である第1〜第3の入力値を前記インターフェイス回路に入力し、
前記受信手段は、第1〜3の入力値のそれぞれに対して前記インターフェイス回路から出力される第1のR,G,B出力値、第2のR,G,B出力値、及び第3のR,G,B出力値を受信し、
前記判定手段は、前記第1のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第2のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分と、前記第3のR,G,B出力値のうちいずれか2個の出力値の差分とのうちいずれか1つの差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定することを特徴する請求項1記載の検査装置。
【請求項3】
前記入力手段は、区画されたガンマ特性曲線の複数の範囲のうち、傾きが最大の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を前記入力値として前記インターフェイス回路に入力することを特徴とする請求項1記載の検査装置。
【請求項4】
前記入力値は、対応する範囲における入力映像信号の中間値であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の検査装置。
【請求項5】
入力映像信号に対してガンマ補正を施し、表示装置に出力するインターフェイス回路を検査する検査方法であって、
前記インターフェイス回路のガンマ特性曲線の傾きに応じて区画される複数の範囲のうち、少なくとも1の範囲における前記ガンマ特性曲線上の1点に対する入力映像信号の値を入力値として前記インターフェイス回路に入力するステップと、
前記入力値に対して前記インターフェイス回路から出力されるR,G,B出力値を受信するステップと、
前記R,G,B出力値のうち、いずれか2個の出力値の差分が所定の値より大きい場合、前記インターフェイス回路を不良品と判定するステップとを備えることを特徴とする検査方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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