説明

検証装置、検証プログラム、および検証方法

【課題】検証作業における作業時間の短時間化、および作業コストの低コスト化を図ること。
【解決手段】検証システム100は、検証装置として機能するパーソナル・コンピュータ110と、検証対象装置として機能するDVDレコーダ120と、を備えている。パーソナル・コンピュータ110は、制御情報141をDVDレコーダ120に送信することによって、DVDレコーダ120による検証対象処理の実行を制御する。DVDレコーダ120は、制御情報141の受信に伴って、検証対象処理を実行する。このとき、DVDレコーダ120は、状態遷移情報142を生成する。そして、DVDレコーダ120は、状態遷移情報142をパーソナル・コンピュータ110に送信する。また、パーソナル・コンピュータ110は、DVDレコーダ120から送信された状態遷移情報142の受信に伴って、検証対象処理の適否を自動的に判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、プログラムの動作を検証する検証装置、検証プログラム、および検証方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、たとえばDVDレコーダなどの電子機器には、画面表示などのグラフィック処理をおこなうプログラムが組み込まれている。そして、このようなプログラムの中には、複数の画面を遷移させながら各種設定処理(たとえば時刻設定処理、録画予約処理など)をおこなうものがある。
【0003】
また、一般的に、プログラムの開発時においては、作成したプログラムの動作や不具合を事前に確認し、プログラムの品質を向上させるための機能検証(機能テスト)がおこなわれている。特に、近年においては、機能検証の対象となる装置(以下、「検証対象装置」という)に実装される機能数の増加に伴い、機能検証における検証項目が増加する傾向にあった。
【0004】
そこで、たとえば人手を介さずに連続して検証項目ごとの検証をおこなうことができる検証装置が開示されている(たとえば、下記特許文献1参照。)。このような検証装置によれば、検証作業における作業効率を向上させることができ、結果的に、作業時間の短時間化、および作業コストの低コスト化を図ることができるものとされている。
【0005】
【特許文献1】特開平7−56732号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1に記載の従来技術にあっては、たとえば画面遷移の検証など、実行結果の判定を自動的におこなうことができない検証項目については、実行結果を目視にて確認しなければならないため、人手を介さずに連続して検証項目ごとの検証をおこなうことができない。このため、検証作業における作業効率を向上させることができず、結果的に、作業時間が長時間化するだけでなく、作業コストが増加するといった問題が生じていた。
【0007】
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、検証対象処理の実行結果の判定を自動的におこなうことで、検証作業における作業効率を向上させることができ、結果的に、作業時間の短時間化、および作業コストの低コスト化を図ることができる検証装置、検証プログラム、および検証方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる検証装置は、検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得する取得手段と、所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得手段によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定する判定手段と、前記判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が実行されたときの検証対象装置の状態に関する情報に基づいて、自動的におこなうことができる。
【0010】
また、請求項2の発明にかかる検証装置は、請求項1に記載の発明において、前記検証対象装置の状態に関する情報は、前記検証対象装置の画面遷移に関する情報であることを特徴とする。
【0011】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が実行されたときの検証対象装置の画面遷移に関する情報に基づいて、自動的におこなうことができる。
【0012】
また、請求項3の発明にかかる検証装置は、請求項2に記載の発明において、前記検証対象装置の画面遷移に関する情報は、前記検証対象装置の画面遷移時間に関する情報を含むことを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が実行されたときの検証対象装置の画面遷移時間に基づいて、自動的におこなうことができる。
【0014】
また、請求項4の発明にかかる検証装置は、請求項1に記載の発明において、前記取得手段によって過去に取得された前記検証対象装置の状態に関する情報に基づいて、所定の前記検証対象処理の状態に関する情報を生成する生成手段をさらに備え、前記判定手段は、前記生成手段によって生成された所定の前記検証対象処理の状態に関する情報と、前記取得手段によって新たに取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定することを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が過去に実行されたときの検証対象装置の状態に関する情報と、当該検証対象処理が新たに実行されたときの検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、自動的におこなうことができる。
【0016】
また、請求項5の発明にかかる検証プログラムは、検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得させる取得工程と、所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得工程によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定させる判定工程と、前記判定工程によって判定された結果に関する情報を出力させる出力工程と、を検証装置に実行させることを特徴とする。
【0017】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が実行されたときの検証対象装置の状態に関する情報に基づいて、検証装置に自動的におこなわせることができる。
【0018】
また、請求項6の発明にかかる検証方法は、検証装置を用いて検証対象処理の検証をおこなう検証方法において、前記検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得する取得工程と、所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得工程によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定する判定工程と、前記判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する出力工程と、を前記検証装置に実行させることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、検証対象処理によって実行された検証対象処理の実行結果の判定を、当該検証対象処理が実行されたときの検証対象装置の状態に関する情報に基づいて、検証装置に自動的におこなわせることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明にかかる検証装置、検証プログラム、および検証方法によれば、検証対象処理の実行結果の判定を自動的におこなうことができるため、検証作業における作業効率を向上させることができ、結果的に、作業時間の短時間化、および作業コストの低コスト化を図ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる検証装置、検証プログラム、および検証方法の好適な実施の形態を、DVDレコーダに実装された検証対象処理の検証を一例に、詳細に説明する。
【0022】
(実施の形態)
(検証システムのシステム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる検証システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる検証システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
【0023】
図1において、検証システム100は、検証装置として機能するパーソナル・コンピュータ110と、検証対象装置として機能するDVDレコーダ120と、を備えて構成されており、互いに通信ケーブル130によって接続されている。
【0024】
検証システム100において、パーソナル・コンピュータ110は、DVDレコーダ120に実装されている検証対象処理を実行するためのイベントに対応する制御情報141の入力を受け付ける。そして、パーソナル・コンピュータ110は、通信ケーブル130を介して、入力された制御情報141をDVDレコーダ120に送信することによって、DVDレコーダ120による検証対象処理の実行を制御する。
【0025】
また、パーソナル・コンピュータ110は、DVDレコーダ120から送信された、状態遷移情報142の受信に伴って、検証対象処理の適否を自動的に判定する。ここで、状態遷移情報142は、検証対象処理が実行されたときのDVDレコーダ120の画面遷移に関する情報であって、画面遷移前後の画面に関する情報と、画面遷移時間に関する情報とを含む。
【0026】
また、検証システム100において、DVDレコーダ120は、パーソナル・コンピュータ110から送信された制御情報141の受信に伴って、検証対象処理を実行する。このとき、DVDレコーダ120は、状態遷移情報142を生成する。そして、DVDレコーダ120は、通信ケーブル130を介して、状態遷移情報142をパーソナル・コンピュータ110に送信する。
【0027】
ここで、DVDレコーダ120による検証対象処理の実行は、パーソナル・コンピュータ110から送信された制御情報141の受信に伴ったものに限らず、たとえば、DVDレコーダ120に備えられたリモコン装置(図示省略)または操作ボタン(図示省略)のユーザ操作に伴ったものであってもよい。
【0028】
また、DVDレコーダ120からパーソナル・コンピュータ110への状態遷移情報142の受け渡しは、通信ケーブル130を介したデータ通信によるものに限らず、その他の有線または無線データ通信によるものであってもよい。また、メモリカードなど着脱可能な記録媒体を介したものであってもよい。
【0029】
なお、検証対象装置は、DVDレコーダ120に限らず、たとえば検証対象処理を実行することが可能なシミュレータを備えたパーソナル・コンピュータなど、検証対象処理が実行可能な装置であれば、どのような装置であってもよい。なお、パーソナル・コンピュータ110が上記シミュレータを備える場合、検証システム100は、パーソナル・コンピュータ110のスタンド・アロン構成とすることができる。
【0030】
(パーソナル・コンピュータ110のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110のハードウェア構成について説明する。図2は、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0031】
図2において、パーソナル・コンピュータ110は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、R/W(リーダ/ライタ)206と、着脱可能な記録媒体の一例としてのDVD(Digital Versatile Disk)207と、ディスプレイ208と、I/F(インターフェース)209と、キーボード210と、マウス211と、スキャナ212と、プリンタ213と、を備えており、各構成部はバス220によってそれぞれ接続されている。
【0032】
ここで、CPU201は、パーソナル・コンピュータ110の全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0033】
R/W206は、CPU201の制御にしたがってDVD207に対するデータのリード/ライトを制御する。DVD207は、R/W206の制御で書き込まれたデータを記憶したり、DVD207に記憶されたデータを読み取らせたりする。
【0034】
また、着脱可能な記録媒体として、DVD207のほか、CD−ROM(CD−R、CD−RW)、MO、メモリカード、FD(Flexible Disc)などであってもよい。ディスプレイ208は、カーソル、アイコンあるいはツールボックスをはじめ、文章、画像、機能情報などのデータを表示する。このディスプレイ208は、たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイなどを採用することができる。
【0035】
I/F209は、通信回線を通じてインターネットなどのネットワークに接続され、このネットワークを介してユーザ端末装置などの外部装置に接続される。また、I/F209は、通信ケーブル130(図1参照)を介して、DVDレコーダ120(図1参照)に接続される。そして、I/F209は、ネットワークおよび通信ケーブル130とパーソナル・コンピュータ110内部とのインターフェースを司り、外部装置およびDVDレコーダ120からのデータの送受信を制御する。I/F209には、たとえばモデム、LANカードなどを採用することができる。
【0036】
キーボード210は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。マウス211は、カーソルの移動や範囲選択、あるいはウィンドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポインティングデバイスとして同様に機能を備えるものであれば、トラックボールやジョイスティックなどであってもよい。
【0037】
スキャナ212は、画像を光学的に読み取り、パーソナル・コンピュータ110内に画像データを取り込む。なお、スキャナ212は、OCR機能を持たせてもよい。また、プリンタ213は、画像データや文章データを印刷する。プリンタ213には、たとえば、レーザプリンタやインクジェットプリンタを採用することができる。
【0038】
(DVDレコーダ120のハードウェア構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120のハードウェア構成について説明する。図3は、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0039】
図3において、DVDレコーダ120は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、R/W(リーダ/ライタ)306と、DVD(Digital Versatile Disk)307と、I/F(インターフェース)308と、操作ボタン309と、を備えており、各構成部はバス320によってそれぞれ接続されている。
【0040】
ここで、CPU301は、DVDレコーダ120の全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0041】
R/W306は、CPU301の制御にしたがってDVD307に対するデータのリード/ライトを制御する。DVD307は、R/W306の制御で書き込まれたデータを記憶したり、DVD307に記憶されたデータを読み取らせたりする。
【0042】
I/F308は、通信ケーブル130(図1参照)を介して、パーソナル・コンピュータ110(図1参照)に接続される。また、I/F308は、テレビモニタなどの各種表示装置に接続される。そして、I/F308は、通信ケーブル130とDVDレコーダ120内部とのインターフェースを司り、パーソナル・コンピュータ110および各種表示装置からのデータの送受信を制御する。
【0043】
I/F308には、たとえばLANカード、USBカード、ビデオカードなどを採用することができる。操作ボタン309は、文字、数字、各種指示などの入力のためのキーを備え、データの入力をおこなう。また、タッチパネル式の入力パッドやテンキーなどであってもよい。
【0044】
(パーソナル・コンピュータ110の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110の機能的構成について説明する。図4は、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110の機能的構成を示すブロック図である。
【0045】
図4において、パーソナル・コンピュータ110は、取得部401と、判定部402と、出力部403と、生成部404と、入力部405と、制御情報出力部406とから構成されている。
【0046】
取得部401は、DVDレコーダ120から出力された状態遷移情報142を取得する。たとえば、取得部401は、DVDレコーダ120から送信された状態遷移情報142を受信する。また、たとえば、取得部401は、DVDレコーダ120から出力された状態遷移情報142を所定の記録媒体から読み取る。この場合、状態遷移情報142が記録された所定の記録媒体は、パーソナル・コンピュータ110に備えられたものに限らず、外部装置に備えられたものであってもよい。なお、取得部401は、具体的には、たとえば図2に示したI/F209によってその機能を実現する。
【0047】
判定部402は、取得部401によって取得された状態遷移情報142と、所定の記録媒体に記録されている基準情報412とを比較することによって、DVDレコーダ120において実行された検証対象処理の適否を判定する。
【0048】
ここで、基準情報412は、生成部404によって生成された、上記判定処理をおこなう際に用いられる基準値(所定のDVDレコーダ120の画面遷移に関する情報)であって、状態遷移情報142と同様に、画面遷移前後の画面に関する情報と、画面遷移時間に関する情報とを含む。なお、基準情報412は、生成部404によって生成されたものに限らず、たとえば、ユーザが入力したものであってもよい。
【0049】
たとえば、判定部402は、状態遷移情報142に記録されている画面遷移前後の画面に関する情報と、基準情報412に記録されている画面遷移前後の画面に関する情報とを比較した結果、両者が一致していれば検証対象処理を「合格」と判定し、両者が一致していなければ検証対象処理を「不合格」と判定する。
【0050】
また、たとえば、判定部402は、状態遷移情報142に記録されている画面遷移時間に関する情報と、基準情報412に記録されている画面遷移時間に関する情報とを比較した結果、両者が一致しているか、もしくは両者の誤差が所定範囲内であれば検証対象処理を「合格」と判定し、両者が一致していないか、もしくは両者の誤差が所定範囲外であれば検証対象処理を「不合格」と判定する。
【0051】
ここで、上記所定範囲は、たとえばユーザによって入力されたものであって、所定の記録媒体に記録されているものである。なお、判定部402は、検証対象処理を「合格」および「不合格」の2段階に判定するだけでなく、たとえば、3段階以上に判定するようにしてもよい。なお、判定部402は、具体的には、たとえば図2に示したROM202、RAM203、HD205、DVD207に記憶されたプログラムをCPU201が実行することによってその機能を実現する。
【0052】
出力部403は、判定部402によって判定された結果に関する情報を含む、検証結果情報143を出力する。たとえば、出力部403は、検証結果情報143を画面表示する。なお、検証結果情報143の出力方法は、画面表示に限らず、たとえば所定の用紙に印刷するようにしてもよい。また、検証結果情報143を、所定の記録媒体に記録するようにしてもよい。さらに、検証結果情報143を、所定または任意の外部装置に送信するようにしてもよい。なお、出力部403は、具体的には、たとえば図2に示したディスプレイ208によってその機能を実現する。
【0053】
生成部404は、取得部401によって取得された状態遷移情報142に基づいて、基準情報412を生成する。なお、生成部404は、具体的には、たとえば図2に示したROM202、RAM203、HD205、DVD207に記憶されたプログラムをCPU201が実行することによってその機能を実現する。
【0054】
入力部405は、制御情報141の入力を受け付ける。たとえば、入力部405は、制御情報141の入力画面を表示して、ユーザによる制御情報141の入力を促す。なお、入力部405は、ファイルやデータベースなど、制御情報141が記録された所定の記録媒体などから、制御情報141を読み取るようにしてもよい。
【0055】
この場合、制御情報141が記録された所定の記録媒体は、たとえば図2に示したHD205、DVD207など、入力部405によるデータの読み取り可能な記録媒体であればどのような形態のものであってもよい。
【0056】
また、入力部405は、条件データ411の入力を受け付ける。ここで条件データ411とは、制御情報141の送信回数や送信時間間隔など、DVDレコーダ120に対する制御情報141の送信条件が示されたものである。たとえば、入力部405は、条件データ411の入力画面を表示して、ユーザによる条件データ411の入力を促す。なお、入力部405は、ファイルやデータベースなど、条件データ411が記録された所定の記録媒体などから、条件データ411を読み取るようにしてもよい。
【0057】
この場合、条件データ411が記録された所定の記録媒体は、たとえば図2に示したHD205、DVD207など、入力部405によるデータの読み取り可能な記録媒体であればどのような形態のものであってもよい。なお、入力部405は、具体的には、たとえば図2に示したキーボード210によってその機能を実現する。
【0058】
制御情報出力部406は、取得部401によって入力された条件データ411に示された送信条件に従って、入力部405によって入力された制御情報141を出力する。たとえば、制御情報出力部406は、入力部405によって入力された制御情報141をDVDレコーダ120に送信する。
【0059】
また、たとえば、制御情報出力部406は、入力部405によって入力された制御情報141をDVDレコーダ120による読み取り可能な所定の記録媒体に出力(記録)する。ここで、制御情報出力部406は、入力部405によって入力された制御情報141が、DVDレコーダ120の制御コード体系に従って記録されているものであった場合は、この制御情報141を編集せずに出力する。
【0060】
一方、制御情報出力部406は、入力部405によって入力された制御情報141が、DVDレコーダ120の制御コード体系に従って記録されていないものであった場合は、この制御情報141を、DVDレコーダ120の制御コード体系に従った制御情報141に変換して、変換された制御情報141を出力する。なお、制御情報出力部406は、具体的には、たとえば図2に示したI/F209によってその機能を実現する。
【0061】
(DVDレコーダ120の機能的構成)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120の機能的構成について説明する。図5は、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120の機能的構成を示すブロック図である。
【0062】
図5において、DVDレコーダ120は、取得部501と、実行部502と、生成部503と、出力部504と、から構成されている。
【0063】
図5において、取得部501は、パーソナル・コンピュータ110から出力された制御情報141を取得する。たとえば、取得部501は、パーソナル・コンピュータ110から送信された制御情報141を受信する。また、たとえば、取得部501は、パーソナル・コンピュータ110から出力された制御情報141を所定の記録媒体から読み取る。
【0064】
ここで、取得部501によって取得される制御情報141は、パーソナル・コンピュータ110から出力されたものに限らず、たとえば、DVDレコーダ120に備えられたリモコン装置(図示省略)または操作ボタン(図示省略)のユーザ操作に伴ってDVDレコーダ120上で生成されたものであってもよい。なお、取得部501は、具体的には、たとえば図3に示したI/F308によってその機能を実現する。
【0065】
実行部502は、取得部501によって取得された制御情報141に対応する検証対象処理を実行する。なお、実行部502は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、DVD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。
【0066】
生成部503は、実行部502によって実行された検証対象処理に関する状態遷移情報142を生成する。なお、生成部503は、具体的には、たとえば図3に示したROM302、RAM303、HD305、DVD307に記憶されたプログラムをCPU301が実行することによってその機能を実現する。
【0067】
出力部504は、生成部503によって生成された状態遷移情報142を出力する。たとえば、出力部504は、生成部503によって記録された状態遷移情報142をパーソナル・コンピュータ110に送信する。また、たとえば、出力部504は、生成部503によって記録された状態遷移情報142をパーソナル・コンピュータ110による読み取り可能な所定の記録媒体に出力(記録)する。なお、出力部504は、具体的には、たとえば図3に示したI/F308によってその機能を実現する。
【0068】
(検証対象処理の一例)
つぎに、検証システム100による機能検証に用いられる検証対象処理の一例について説明する。図6は、検証システム100による機能検証に用いられる検証対象処理の一例を示す説明図である。
【0069】
図6に示す検証対象処理600は、DVDレコーダ120に実装されたTV番組などの録画予約機能を示したものであり、検証対象処理600が仕様どおりに動作した場合を示したものである。この検証対象処理600は、画面601(画面A)、画面602(画面B)、画面603(画面C)、および画面604(画面D)によって構成されている。そして、図6に示すように、画面601(画面A)が表示されている状態から、イベント1(たとえば、メニュー画面の表示操作に対応するイベント)が発生することによって、表示画面は画面602(画面B)へ遷移する。
【0070】
また、画面602(画面B)が表示されている状態から、イベント2(たとえば、録画予約画面の表示操作に対応するイベント)が発生することによって、表示画面は画面603(画面C)へ遷移する。そして、画面603(画面C)が表示されている状態から、イベント3(たとえば、録画予約の確定操作に対応するイベント)が発生することによって、表示画面は画面604(画面D)へ遷移する。
【0071】
(制御情報141の一例)
つぎに、検証システム100による機能検証に用いられる制御情報141の一例について説明する。図7は、検証システム100による機能検証に用いられる制御情報141の一例を示す説明図である。
【0072】
図7において、制御情報141は、たとえばユーザ操作によってパーソナル・コンピュータ110に入力された後に、DVDレコーダ120に送信され、DVDレコーダ120による検証対象処理600(図6参照)の実行を制御するものである。この制御情報141には、検証対象処理600の実行を制御するためのイベントおよび実行順序がテキストデータ形式およびCSVフォーマットで記録されている。
【0073】
たとえば、図7に示す制御情報141は、文字列「イベント1,イベント2,イベント3」が記録されており、この文字列は、DVDレコーダ120において、順に「イベント1」、「イベント2」、「イベント3」を発生させるためのものであることを意味する。
【0074】
ここで、制御情報141は、上述したようなCSVフォーマットに限らず、検証対象処理600の実行を制御するためのイベントおよび実行順序を判別することができる形式であれば、どのようなフォーマットによって記録されたものであってもよい。また、制御情報141は、ファイルに記録されているものに限らず、データベースなどに記録されているものであってもよい。
【0075】
また、制御情報141は、テキストデータ形式で記録されているものに限らず、たとえばバイナリデータ形式で記録されているものであってもよい。また、制御情報141の入力方法は、テキストエディタや表計算ソフトなどによって制御情報141を入力する方法、制御情報141の入力画面によって制御情報141を入力する方法など、あらゆる方法を用いてもよい。
【0076】
(条件データ411の一例)
つぎに、検証システム100による機能検証に用いられる条件データ411の一例について説明する。図8は、検証システム100による機能検証に用いられる条件データ411の一例を示す説明図である。
【0077】
図8において、条件データ411は、たとえばユーザ操作によってパーソナル・コンピュータ110に入力され、DVDレコーダ120に対する制御情報141の送信条件が示されたものである。この条件データ411には、制御情報141の送信回数、送信時間間隔および想定外イベントの発生有無がテキストデータ形式およびCSVフォーマットで記録されている。ここで、想定外イベントとは、検証対象処理の実行に無関係のイベントのことである。
【0078】
たとえば、図8に示す条件データ411は、3行に渡って、文字列「標準,無し」、「早め,無し」、「標準,有り」が記録されている。これにより、条件データ411は、この条件データ411は、図7に示した制御情報141をDVDレコーダ120に3回送信すること、すなわち、検証対象処理600(図6参照)の検証を3回おこなうことを意味する。
【0079】
また、各行において、1番目の項目は、制御情報141の送信時間間隔を意味する。また、2番目の項目は、想定外イベントの発生有無を意味する。たとえば、1回目の送信においては、制御情報141の送信時間間隔を「標準」とし、想定外イベントを発生させないことを意味する。また、2回目の送信においては、制御情報141の送信時間間隔を「早め」とし、想定外イベントを発生させないことを意味する。そして、3回目の送信においては、制御情報141の送信時間間隔を「標準」とし、想定外イベントを発生させることを意味する。
【0080】
ここで、条件データ411は、上述したようなCSVフォーマットに限らず、制御情報141の送信回数、送信時間間隔および想定外イベントの発生有無を判別することができる形式であれば、どのようなフォーマットによって記録されたものであってもよい。また、条件データ411は、ファイルに記録されているものに限らず、データベースなどに記録されているものであってもよい。
【0081】
また、条件データ411は、テキストデータ形式で記録されているものに限らず、たとえばバイナリデータ形式で記録されているものであってもよい。また、条件データ411の入力方法は、テキストエディタや表計算ソフトなどによって条件データ411を入力する方法、条件データ411の入力画面によって条件データ411を入力する方法など、あらゆる方法を用いてもよい。
【0082】
(基準情報412の一例)
つぎに、検証システム100による機能検証に用いられる基準情報412の一例について説明する。図9は、検証システム100による機能検証に用いられる基準情報412の一例を示す説明図である。
【0083】
図9において、基準情報412は、検証対象処理600(図6参照)を判定する際の基準値が記録されたものである。この基準情報412には、イベント名、画面遷移前後の画面、および画面遷移時間が、イベントごとに、テキストデータ形式およびCSVフォーマットで記録されている。
【0084】
たとえば、図9に示す基準情報412は、3行に渡って、文字列「イベント1,画面A,画面B,0.35」、「イベント2,画面B,画面C,0.55」、「イベント3,画面C,画面D,0.45」が記録されており、各行において、1番目の項目は、イベント名を意味する。また、2番目の項目は、遷移前の画面(以下、「遷移前画面」という)を意味する。また、3番目の項目は、遷移後の画面(以下、「遷移後画面」という)を意味する。そして、4番目の項目は、画面遷移時間を意味する。
【0085】
たとえば、最初に発生されるイベント「イベント1」においては、遷移前画面「画面A」、遷移後画面「画面B」、画面遷移時間「0.35(sec)」が基準値として、設定されていることを意味する。また、2番目に発生されるイベント「イベント2」においては、遷移前画面「画面B」、遷移後画面「画面C」、画面遷移時間「0.55(sec)」が基準値として、設定されていることを意味する。そして、最後に発生されるイベント「イベント3」においては、遷移前画面「画面C」、遷移後画面「画面D」、画面遷移時間「0.45(sec)」が基準値として、設定されていることを意味する。
【0086】
ここで、基準情報412は、図4に示した生成部404によって生成されたものであるが、これに限らず、たとえば、ユーザが入力したものであってもよい。また、基準情報412は、上述したようなCSVフォーマットに限らず、イベント名、遷移前画面、遷移後画面、および画面遷移時間を、イベントごとに判別することができる形式であれば、どのようなフォーマットによって記録されたものであってもよい。また、基準情報412は、ファイルに記録されているものに限らず、データベースなどに記録されているものであってもよい。
【0087】
また、基準情報412は、テキストデータ形式で記録されているものに限らず、たとえばバイナリデータ形式で記録されているものであってもよい。また、基準情報412をユーザが入力する場合、当該基準情報412の入力方法は、テキストエディタや表計算ソフトなどによって基準情報412を入力する方法、基準情報412の入力画面によって基準情報412を入力する方法など、あらゆる方法を用いてもよい。
【0088】
(状態遷移情報142の一例)
つぎに、DVDレコーダ120によって生成された状態遷移情報142の一例について説明する。図10は、DVDレコーダ120によって生成された状態遷移情報142の一例を示す説明図である。
【0089】
図10において、状態遷移情報142は、DVDレコーダ120において、図5に示した生成部503によって生成され、DVDレコーダ120からパーソナル・コンピュータ110に送信されたものである。この状態遷移情報142には、図9を用いて上述した基準情報412と同様に、イベント名、遷移前画面、遷移後画面、および画面遷移時間が、イベントごとに、テキストデータ形式およびCSVフォーマットで記録されている。
【0090】
たとえば、最初(1回目)におこなわれた検証においては、最後に発生されたイベント「イベント3」によって、遷移前画面「画面C」から遷移後画面「画面D」へ画面遷移したことが示されている。また、このときの画面遷移時間「0.40(sec)」を要したことが示されている。
【0091】
また、2回目におこなわれた検証においては、最後に発生されたイベント「イベント3」によって、遷移前画面「画面C」から遷移後画面「画面D」へ画面遷移したことが示されている。また、このときの画面遷移時間「1.20(sec)」を要したことが示されている。
【0092】
そして、最後(3回目)におこなわれた検証においては、最後に発生されたイベント「イベント3」によって、遷移前画面「画面C」から遷移後画面「画面G」へ画面遷移したことが示されている。また、このときの画面遷移時間「0.45(sec)」を要したことが示されている。
【0093】
ここで、状態遷移情報142は、上述したようなCSVフォーマットに限らず、イベント名、遷移前画面、遷移後画面、および画面遷移時間を、イベントごとに判別することができる形式であれば、どのようなフォーマットによって記録されたものであってもよい。また、状態遷移情報142は、テキストデータ形式で記録されているものに限らず、たとえばバイナリデータ形式で記録されているものであってもよい。
【0094】
(検証結果情報143の一例)
つぎに、パーソナル・コンピュータ110によって画面表示された検証結果情報143の一例について説明する。図11は、パーソナル・コンピュータ110によって画面表示された検証結果情報143の一例を示す説明図である。
【0095】
図11において、画面1100は、パーソナル・コンピュータ110に備えられたディスプレイ208(図2参照)の画面上に表示された検証結果情報143の出力画面であり、この検証結果情報143には、DVDレコーダ120によって実行された検証対象処理600(図6参照)の判定結果を含む。また、この判定結果は、判定部402により、図9に示した基準情報412と、図10に示した状態遷移情報142とが比較されたことによって判定されたものである。
【0096】
たとえば、最初(1回目)におこなわれた検証においては、遷移前画面、遷移後画面、画面遷移時間(遷移時間)のすべてにおいて、「合格」と判定されたことが示されている。
【0097】
また、2回目におこなわれた検証においては、「イベント3」の発生に伴う画面遷移において、図9に示した基準情報412には画面遷移時間「0.45(sec)」が設定されているにも関わらず、画面遷移時間「1.20(sec)」を要したために(すなわち、画面遷移時間「1.20(sec)」が図10に示した状態遷移情報142に記録されていたために)、画面遷移時間(遷移時間)において「不合格」と判定されたことが示されている。
【0098】
そして、最後(3回目)におこなわれた検証においては、「イベント3」の発生に伴う画面遷移において、図9に示した基準情報412には遷移後画面「画面D」が設定されているにも関わらず、「画面G」に画面遷移したために(すなわち、遷移後画面「画面G」が図10に示した状態遷移情報142に記録されていたために)、遷移後画面において「不合格」と判定されたことが示されている。
【0099】
このように、画面表示された検証結果情報143によって、ユーザに対して、検証対象処理600(図6参照)の判定結果を容易に確認させることができる。
【0100】
(パーソナル・コンピュータ110による検証処理の手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110による検証処理の手順について説明する。図12は、この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータ110による検証処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0101】
まず、入力部405によって、制御情報141の入力を受け付ける(ステップS1201)。つぎに、制御情報出力部406によって、ステップS1201で入力された制御情報141をDVDレコーダ120に送信する(ステップS1202)。
【0102】
つぎに、取得部401によって、DVDレコーダ120から送信された状態遷移情報142を受信したか否かを判断する(ステップS1203)。ステップS1203において、状態遷移情報142を受信していないと判断した場合(ステップS1203:No)は、状態遷移情報142を受信したと判断するまで繰り返し上記判断処理(ステップS1203)をおこなう。
【0103】
一方、ステップS1203において、状態遷移情報142を受信したと判断した場合(ステップS1203:Yes)は、生成部404によって、ステップS1203で受信された状態遷移情報142に基づいて、基準情報412を生成する(ステップS1204)。ここで、ステップS1203で受信された状態遷移情報142を基準情報412とするか否かをユーザに判断させるようにしてもよい。そして、入力部405によって、条件データ411の入力を受け付ける(ステップS1205)。さらに、出力部403によって、ステップS1205で入力された条件データ411に示された送信条件に従って、ステップS1201で入力された制御情報141をDVDレコーダ120に送信する(ステップS1206)。
【0104】
つづいて、取得部401によって、DVDレコーダ120から送信された状態遷移情報142を受信したか否かを判断する(ステップS1207)。ステップS1207において、状態遷移情報142を受信していないと判断した場合(ステップS1207:No)は、状態遷移情報142を受信したと判断するまで繰り返し上記判断処理(ステップS1207)をおこなう。
【0105】
一方、ステップS1207において、状態遷移情報142を受信したと判断した場合(ステップS1207:Yes)は、判定部402により、ステップS1204で生成された基準情報412と、ステップS1207で受信された状態遷移情報142とを比較することによって、DVDレコーダ120において実行された検証対象処理の適否を判定する(ステップS1208)。
【0106】
そして、出力部403によって、ステップS1208で判定された結果に関する情報を含む、検証結果情報143を出力して(ステップS1209)、一連の処理を終了する。
【0107】
(DVDレコーダ120による検証処理の手順)
つぎに、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120による検証処理の手順について説明する。図13は、この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダ120による検証処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【0108】
まず、取得部501によって、パーソナル・コンピュータ110から送信された制御情報141を受信したか否かを判断する(ステップS1301)。ステップS1301において、制御情報141を受信していないと判断した場合(ステップS1301:No)は、制御情報141を受信したと判断するまで繰り返し上記判断処理(ステップS1301)をおこなう。
【0109】
一方、ステップS1301において、制御情報141を受信したと判断した場合(ステップS1301:Yes)は、実行部502によって、ステップS1301で受信された制御情報141に対応する検証対象処理を実行する(ステップS1302)。
【0110】
つぎに、生成部503によって、ステップS1302で実行された検証対象処理に関する状態遷移情報142を生成する(ステップS1303)。そして、出力部504は、生成部503によって生成された状態遷移情報142をパーソナル・コンピュータ110へ送信して(ステップS1304)、一連の処理を終了する。
【0111】
以上説明したように、この発明の実施の形態にかかる検証装置、検証プログラム、および検証方法によれば、パーソナル・コンピュータ110において、制御情報141、条件データ411および基準情報412を入力するだけといった簡単な作業をユーザにおこなわせるによって、DVDレコーダ120に実装された検証対象処理600の検証を反復しておこなうことができる。
【0112】
また、パーソナル・コンピュータ110によって、DVDレコーダ120において実行された検証対象処理600の実行結果の判定を自動的におこなうことができる。そして、パーソナル・コンピュータ110により出力された検証結果情報143によって、ユーザに対して、DVDレコーダ120において実行された検証対象処理600の判定結果を容易に確認させることができる。
【0113】
これにより、DVDレコーダ120に実装された検証対象処理600の検証作業における作業効率を向上させることができ、結果的に、DVDレコーダ120に実装された検証対象処理600の検証作業における作業時間の短時間化、および作業コストの低コスト化を図ることができる。
【0114】
なお、判定部402による判定対象は、本実施の形態に用いたような遷移前画面、遷移後画面、および画面遷移時間に限らず、たとえば、画面に表示されるオブジェクトの表示有無やプロパティなど、DVDレコーダ120の状態を示すものであればどのようなものであってもよい。
【0115】
なお、本実施の形態で説明した検証方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナル・コンピュータやワークステーション、CAD等のコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0116】
以上のように、本発明にかかる検証装置、検証プログラム、および検証方法は、組込みプログラムの検証作業を含む開発業務などに有用であり、特に、多くの機能を備えた組込みプログラムの開発業務などへの利用に適している。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】この発明の実施の形態にかかる検証システムのシステム構成を示すシステム構成図である。
【図2】この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータの機能的構成を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダの機能的構成を示すブロック図である。
【図6】検証システムによる機能検証に用いられる検証対象処理の一例を示す説明図である。
【図7】検証システムによる機能検証に用いられる制御情報の一例を示す説明図である。
【図8】検証システムによる機能検証に用いられる条件データの一例を示す説明図である。
【図9】検証システムによる機能検証に用いられる基準情報の一例を示す説明図である。
【図10】DVDレコーダによって生成された状態遷移情報の一例を示す説明図である。
【図11】パーソナル・コンピュータによって画面表示された検証結果情報の一例を示す説明図である。
【図12】この発明の実施の形態にかかるパーソナル・コンピュータによる検証処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態にかかるDVDレコーダによる検証処理の手順の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0118】
100 検証システム
110 パーソナル・コンピュータ
120 DVDレコーダ
130 通信ケーブル
141 制御情報
142 状態遷移情報
143 検証結果情報
401 取得部
402 判定部
403 出力部
404 生成部
405 入力部
406 制御情報出力部
411 条件データ
412 基準情報
501 取得部
502 実行部
503 生成部
504 出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得する取得手段と、
所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得手段によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された結果に関する情報を出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする検証装置。
【請求項2】
前記検証対象装置の状態に関する情報は、前記検証対象装置の画面遷移に関する情報であることを特徴とする請求項1に記載の検証装置。
【請求項3】
前記検証対象装置の画面遷移に関する情報は、前記検証対象装置の画面遷移時間に関する情報を含むことを特徴とする請求項2に記載の検証装置。
【請求項4】
前記取得手段によって過去に取得された前記検証対象装置の状態に関する情報に基づいて、所定の前記検証対象処理の状態に関する情報を生成する生成手段をさらに備え、
前記判定手段は、
前記生成手段によって生成された所定の前記検証対象処理の状態に関する情報と、前記取得手段によって新たに取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定することを特徴とする請求項1に記載の検証装置。
【請求項5】
検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得させる取得工程と、
所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得工程によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定させる判定工程と、
前記判定工程によって判定された結果に関する情報を出力させる出力工程と、
を検証装置に実行させることを特徴とする検証プログラム。
【請求項6】
検証装置を用いて検証対象処理の検証をおこなう検証方法において、
前記検証対象処理が実行された検証対象装置から、前記検証対象処理が実行されたときの前記検証対象装置の状態に関する情報を取得する取得工程と、
所定の前記検証対象装置の状態に関する情報と、前記取得工程によって取得された前記検証対象装置の状態に関する情報とに基づいて、前記検証対象処理の適否を判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された結果に関する情報を出力する出力工程と、
を前記検証装置に実行させることを特徴とする検証方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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