説明

業務システム作成装置、方法及びプログラム

【課題】業務ノウハウを有する者が思いつく順に入力する業務知識から業務システムを自動作成する。
【解決手段】データベース操作部(10)は、データベース(100)に接続して、業務システムにおいて取り扱われるデータ入力すべき諸元、他の諸元に基づいて決定される諸元及び当該決定方法を定めたデザインルールの登録、更新及び削除を行う。システム構築部(20)は、データベースに登録されているデザインルールが参照する諸元がデータベースに未登録である場合には当該諸元をデータベースに登録し、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との間の連関関係をデータベースに登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、業務システムの作成技術に関し、特に、人間の業務ノウハウを獲得して業務システムを自動構築する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
CAD(Computer Aided Design)などの業務システムでは、ユーザが諸元データを入力すると、コンピュータは知識データベースに登録されているデザインルールに従って、目的とする諸元データを出力する。したがって、業務ノウハウに乏しい者でも業務システムを利用することで、高度で複雑な業務を容易に行うことができる。
【0003】
業務システムの性能は知識データベースの出来具合に左右される。すなわち、知識データベースにより多くの業務ノウハウが登録されているほど、業務システムはより高度で複雑な業務の支援をすることができる。したがって、業務システムでは、いかにして人間の持つ業務ノウハウをデータベース化するのかが重要なファクターとなる。従来、フローチャートの描画を通じて設計者の専門知識をデータベース化している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−185433号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
業務ノウハウは、長年の経験を通じて個人知として獲得されるところが大きい。したがって、知識データベースを構築する際には、業務ノウハウを有する者が言語、数式、図形などの手段で個人知を客観化しなければならない。しかし、人間が経験的に得た知識は、そのままデータベース化できる程度に理路整然と系統立って整理されているとは限らない。このため、業務ノウハウの客観化作業にはしばしば困難がつきまとう。業務ノウハウをフローチャート化しようとしても、一体どの業務手順から開始すればよいのか困窮することも多い。
【0005】
上記問題に鑑み、本発明は、業務ノウハウを有する者が思いつく順に入力する業務知識から業務システムを自動作成することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、入力された諸元データに基づいて目的とする諸元データを出力する業務システムを作成する装置又は方法として、データベースに接続して、業務システムにおいて取り扱われるデータ入力すべき諸元、他の諸元に基づいて決定される諸元及び当該決定方法を定めたデザインルールの登録、更新及び削除を行うデータベース操作部又はステップと、データベースに登録されているデザインルールが参照する諸元がデータベースに未登録である場合には当該諸元をデータベースに登録してから、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との間の連関関係をデータベースに登録するシステム構築部又はステップとを備えたものとする。
【0007】
これによると、データベース操作部を介して入力されるデザインルールに未登録の諸元が含まれる場合には、システム構築部によって当該諸元がデータベースに自動的に登録され、さらに、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインが参照する諸元との間の連関関係がデータベースに自動的に登録される。したがって、業務ノウハウを有する者が思いつく順に入力する業務知識から論理整合性のとれた業務システムを構築することができる。
【0008】
業務システム作成装置は、データベースに登録されている諸元を行及び列方向に同順に並べて構成され、かつ、デザインルールに従って決定される諸元の行にデータベースに登録されている諸元間の連関関係が示された正方マトリックスを表示するマトリックス表示部を備えていることが好ましい。これによると、諸元間の連関関係を視覚的に把握することができる。
【0009】
また、好ましくは、マトリックス表示部は、正方マトリックスの行及び列を、データ入力すべき諸元、デザインルールに従って決定される諸元及びデータ出力すべき諸元がそれぞれ連続し、かつ、諸元間の連関関係が下3角に収まるように並び替えるものとする。これによると、データ入力すべき諸元及びデータ出力される諸元などが一目で把握することができるとともに、正方マトリックスの上3角に諸元間の連関関係が残留するか否かによって諸元間の相互参照の有無が一目で把握することができる。
【0010】
また、業務システム作成装置は、データベースに登録されている諸元について相互参照を検出し、データベースに当該検出結果を登録する相互参照検出部を備えていることが好ましい。これによると、相互に参照し合っている諸元の把握が容易になる。
【0011】
また、業務システム作成装置は、データベースに登録されている諸元のうちデータベースに登録されているいずれのデザインルールによっても参照されないものを検出する非参照諸検出部を備えていることが好ましい。これによると、業務システムにとって不要の諸元の把握が容易になる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によると、これまでなかなかデータベース化しにくかった業務ノウハウの獲得が容易になり、さまざまな分野の業務システムの作成が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る業務システム作成装置の構成を示す。本装置は、データベース操作部10、システム構築部20、マトリックス表示部30、相互参照検出部40及び非参照検出部50を備えており、人間の業務ノウハウを獲得してデータベース100上に業務システムを作成する。本装置は、ハードウェアとして実施可能であるほか、コンピュータプログラムとして任意のコンピュータで実施可能である。作成された業務システムは、データベース100にアクセスすることで実行することができ、また、スプレッドシート形式の自動技術計算プログラムに変換することで任意のコンピュータで実行可能である。
【0014】
データベース操作部10は、ユーザの指示に従ってデータベース100に接続して、各種諸元、データ種別、仕様項目、デザインルール(又は入力例)及び単位などの登録、更新及び削除を行う。これら情報は、諸元ごとに一つのレコードとしてデータベース100に登録される。データ種別は諸元の種別を表す。具体的には、諸元には、ユーザによるデータ入力が必要なもの(入力データ)、デザインルールに従って他の諸元に基づいて決定されるもの(設計パラメータ)及び業務システムがデータ出力すべきもの(出力データ)の3種類がある。仕様項目は、諸元についての簡単な説明文であり、専らユーザの便宜目的のものである。
【0015】
デザインルールは、数式、論理式、関数その他の形式で諸元間の参照関係を特定するものである。デザインルールとしてIF文などの条件分岐ステートメントによる記述も可能である。なお、数式などが具体的に特定できない場合には、とりあえず、「f(a,b,c)」(fは関数名、a,b,cは参照される諸元)のように諸元間の連関関係のみを特定しておき、具体的な数式などが判明してからデザインルールの修正をすればよい。
【0016】
システム構築部20は、データベース100上に業務システムを構築する。具体的には、システム構築部20は、データベース100に登録されているデザインルールを参照して、当該デザインルールにデータベース100に未登録の諸元が含まれている場合には、当該諸元をデータベース100に登録する。また、システム構築部20は、データベース100に登録されているデザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との連関関係をデータベース100に登録する。
【0017】
なお、未登録の諸元の登録及び諸元間の連関関係の登録処理は、ユーザから指示を受けたときに行ってもよいし、データベース100にデザインルールが新規登録され又はデータベース100に登録されているデザインルールが更新されるごとに自動的に行ってもよい。また、システム構築部20は、必要なデザインルールやデータ出力すべき諸元がデータベース100に登録されていないことを検知して、ユーザに対してこれら項目の入力を促すメッセージを表示するようにしてもよい。
【0018】
マトリックス表示部30は、データベース100に登録されている諸元間の連関関係をマトリックス形式で表示する。具体的には、マトリックス表示部30は、データベース100に登録されている諸元を行及び列方向に同順に並べて正方マトリックス(DKM:Design Knowledge Matrix)を構成し、デザインルールに従って決定される諸元の行に諸元間の連関関係を明示する。すなわち、正方マトリックスにおいて、各列は各諸元の被参照状況を表し、各行は各諸元の参照状況を表している。さらに、マトリックス表示部30は、必要に応じて、正方マトリックスの行及び列を、データ種別ごとに、かつ、諸元間の連関関係が下3角に収まるように並び替える。この並べ替えは、DSM(Design Structure Matrix)におけるパーティショニングと同じ手法で行うことができる。
【0019】
ところで、デザインルールに従って決定される諸元の間で互いに他の諸元を参照し合い、いずれか一つのデータが決定しなければ他のデータを決定することができないような場合(諸元間の相互参照)には、正方マトリックスの行及び列の並べ替えを行っても諸元間の連関関係のいくつかは上3角に残ってしまう。しかし、諸元間の相互参照は、業務システム作成時には完全に解決しなくてもよい。すなわち、本装置は、諸元間の相互参照を許容した業務システムを作成するものとする。これは、業務システムの実行時、すなわち、実際の業務においてでなければ決定できないような諸元もあるからである。
【0020】
相互参照検出部40は、データベース100に登録されている諸元について上記の相互参照を検出し、データベース100に検出結果を登録する。相互参照の検出は、データベース100に登録されているデザインルールを解析して、諸元の参照関係がループ状になっているか否かを判定することによって行うことができる。相互参照の検出結果をデータベース100に登録しておくことにより、業務システムの実行時にユーザに対して諸元間の相互参照の解消を促すメッセージを表示することができる。
【0021】
非参照検出部50は、データベース100に登録されている諸元のうちデータベース100に登録されているいずれのデザインルールによっても参照されないものを検出する。さらに、非参照検出部50は、検出した非参照の諸元をデータベース100から削除してもよい。あるいは、非参照検出部50は、非参照の諸元を後から容易に削除できるように、データベース100に検出結果を登録してもよい。設計に不要な非参照の諸元を削除することで、業務システムの最適化を図ることができる。
【0022】
次に、図2を参照しながら、本装置を使用して、フォークリフトで使用する油圧ポンプ容量に係る業務システムを作成するケースについて説明する。業務ノウハウを有するユーザは、設計仕様を思いつく順に本装置に入力していく。設計仕様の入力は、入力フォームに、データ種別、仕様項目、諸元、単位及びデザインルールの各事項を入力することにより行う。仕様項目は任意の入力項目である。
【0023】
まず、ユーザは、油圧ポンプ容量の算出にはフォーク質量が必要であると考え、入力フォームの1行目に、データ種別「入力データ」、仕様項目「フォーク質量」、諸元「W_fork」、単位「kg」及びデザインルール「(例:100)」を入力する。データ種別が「入力データ」の場合にはデザインルールの入力は不要だが、本例のように入力データ例などを入力するとよい。
【0024】
データベース操作部10は、入力された各事項をデータベース100に登録する。一方、マトリックス表示部30は、諸元欄に入力された記号を正方マトリックスの対角線で対応する列に複写して正方マトリックスを構成及び表示する。ここで、自己を参照する諸元は考慮すべきではないため、正方マトリックスの対角線に斜線を引く。
【0025】
次に、ユーザは、2FF1型の必要シリンダ出力が必要であると考え、入力フォームの2行目に、データ種別「設計パラメータ」、仕様項目「必要シリンダ出力2FF1」、諸元「P_2FF1」、単位「kg」及びデザインルール「(W_fork*2+W_lb+W)*2」を入力する。ここで、デザインルールにはデータベース100に未登録の諸元W_lb及びWが含まれている。システム構築部20は、これら未登録の諸元を検出してデータベース100に登録するとともに、入力フォームの3,4行目の諸元欄に記号を自動的に入力する。一方、マトリックス表示部30は、これまでに登録された4つの諸元を行及び列に同順に並べて正方マトリックスを構成及び表示する。ここで、正方マトリックスにおける諸元P_2FF1の行に諸元間の連関関係を丸印などで表示する。図2(a)は、ここまでの途中経過を表す。
【0026】
その後、ユーザは、入力フォーマットの3,4行目の空欄を埋めてから、5行目に、データ種別「設計パラメータ」、仕様項目「必要流量」、諸元「Q」、単位「mm^3/s」及びデザインルール「3.14*D_bore^2*V_lift/4」を入力する。ここで、デザインルール中の諸元D_bore及びV_liftはデータベース100に登録されていないため、システム構築部20は、これら未登録の諸元を検出してデータベース100に登録するとともに、入力フォームの6,7行目の諸元欄に記号を自動的に入力する。図2(b)は、ここまでの途中経過を表す。
【0027】
続いて、ユーザは、入力フォームの6行目の空欄を埋めるが、ここでまたデザインルールにデータベース100に未登録の諸元P_cyl及びP_maxが含まれている。システム構築部20は、これら未登録の諸元を検出してデータベース100に登録するとともに、入力フォームの8,9行目の諸元欄に記号を自動的に入力する。図2(c)は、ここまでの途中経過を表す。
【0028】
その後、ユーザは、入力フォームの7〜9行目の空欄を埋め、さらに、思いつく順に設計仕様を入力する。そして、13行目まで入力し終わった段階で業務システムが完成する。図2(d)は、完成した業務システムを表す。
【0029】
必要な設計仕様を入力し終えた段階で業務システムは完成するが、業務システムを使用することを考えると、設計仕様がデータ種別順に並んでいる方が好ましい。さらに、正方マトリックスの行及び列を並べ替えて、正方マトリックスの上3角に諸元間の連関関係が残留するか否かによって諸元間の相互参照の有無を視覚的に把握できるようにすることが好ましい。業務システムの再構築はマトリックス表示部30が行う。図3は、再構築後の業務システムを表す。ここで、相互参照及び非参照の欄が追加されているが、これらは相互参照検出部40及び非参照検出部50による検出結果を表示するものである。本例では、相互参照及び非参照のいずれも存在しないため空白となっているが、これらが存在する場合には丸印などが表示される。ユーザは必要に応じて、相互参照欄に印の付いた諸元のデザインルールを修正をしたり、非参照欄に印の付いた諸元をデータベース100から削除したりすることができる。
【0030】
図4は、本装置を使用して作成した業務システムの実行例を表す。作成した業務システムは、データベース100にアクセス可能なコンピュータ上で実行可能なことはもちろん、スプレッドシート形式に変換して出力することによって、任意のコンピュータ上で実行可能である。入力フォームの1〜7行目までの諸元にデータ入力することによりポンプ必要容量q0が自動計算される。デザインルールに記述誤りがある場合や諸元間の相互参照が存在する場合などには、業務システムの実行時に当該箇所で適宜処理を中断し、ユーザに誤りの修正や相互参照の解消を促すようにする。
【0031】
図5は、本装置を使用して作成した別の業務システムを表す。このように、本装置は、製品設計だけではなく、事務計算に係る業務知識を入力することで事務計算用途の業務システムも作成することができる。
【0032】
以上のように本実施形態によると、業務ノウハウを有する者が思いつく順に業務知識を入力することを通じて業務ノウハウを獲得して、論理整合性のとれた業務システムを作成することができる。
【0033】
なお、マトリックス表示部30による正方マトリックスの行及び列の並べ替え機能は省略してもよい。また、マトリックス表示部30、相互参照検出部40及び非参照検出部50は本装置の必須要素ではなく、必要に応じて設ければよい。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明に係る業務システム作成装置は、ユーザが思いつく順に入力する業務知識から業務システムを作成することができるため、電気、機械その他の製品設計や、事務計算などのさまざまな業務システムの作成に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の一実施形態に係る業務システム作成装置の構成図である。
【図2】業務システムの作成経過の表した図である。
【図3】再構築後の業務システムを表した図である。
【図4】業務システムの実行例を表した図である。
【図5】本発明に係る業務システム作成装置を使用して作成した別の業務システムを表した図である。
【符号の説明】
【0036】
10 データベース操作部
20 システム構築部
30 マトリックス表示部
40 相互参照検出部
50 非参照検出部
100 データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力された諸元データに基づいて目的とする諸元データを出力する業務システムを作成する装置であって、
データベースに接続して、前記業務システムにおいて取り扱われるデータ入力すべき諸元、他の諸元に基づいて決定される諸元及び当該決定方法を定めたデザインルールの登録、更新及び削除を行うデータベース操作部と、
前記データベースに登録されているデザインルールが参照する諸元が前記データベースに未登録である場合には当該諸元を前記データベースに登録し、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との間の連関関係を前記データベースに登録するシステム構築部とを備えた
ことを特徴とする業務システム作成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の業務システム作成装置において、
前記データベースに登録されている諸元を行及び列方向に同順に並べて構成され、かつ、デザインルールに従って決定される諸元の行に前記データベースに登録されている諸元間の連関関係が示された正方マトリックスを表示するマトリックス表示部を備えた
ことを特徴とする業務システム作成装置。
【請求項3】
請求項2に記載の業務システム作成装置において、
前記マトリックス表示部は、前記正方マトリックスの行及び列を、データ入力すべき諸元、デザインルールに従って決定される諸元及びデータ出力すべき諸元がそれぞれ連続し、かつ、前記諸元間の連関関係が下3角に収まるように並び替える
ことを特徴とする業務システム作成装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一つに記載の業務システム作成装置において、
前記データベースに登録されている諸元について相互参照を検出し、前記データベースに当該検出結果を登録する相互参照検出部を備えた
ことを特徴とする業務システム作成装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか一つに記載の業務システム作成装置において、
前記データベースに登録されている諸元のうち前記データベースに登録されているいずれのデザインルールによっても参照されないものを検出する非参照諸検出部を備えた
ことを特徴とする業務システム作成装置。
【請求項6】
入力された諸元データに基づいて目的とする諸元データを出力する業務システムを作成する方法であって、
ユーザの指示に従って、データベースに接続して、前記業務システムにおいて取り扱われるデータ入力すべき諸元、他の諸元に基づいて決定される諸元及び当該決定方法を定めたデザインルールの登録、更新及び削除を行うステップと、
前記データベースに登録されているデザインルールが参照する諸元が前記データベースに未登録である場合には当該諸元を前記データベースに自動的に登録してから、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との間の連関関係を前記データベースに自動的に登録するステップとを備えた
ことを特徴とする業務システム作成方法。
【請求項7】
請求項6に記載の業務システム作成方法において、
前記データベースに登録されている諸元を行及び列方向に同順に並べて構成され、かつ、デザインルールに従って決定される諸元の行に前記データベースに登録されている諸元間の連関関係が示された正方マトリックスを表示するステップを備えた
ことを特徴とする業務システム作成方法。
【請求項8】
請求項7に記載の業務システム作成方法において、
前記マトリックスを表示するステップでは、前記正方マトリックスの行及び列が、データ入力すべき諸元、デザインルールに従って決定される諸元及びデータ出力すべき諸元がそれぞれ連続し、かつ、前記諸元間の連関関係が下3角に収まるように並び替えられる
ことを特徴とする業務システム作成方法。
【請求項9】
請求項6から8のいずれか一つに記載の業務システム作成方法において、
前記データベースに登録されている諸元について相互参照を検出し、前記データベースに当該検出結果を自動的に登録するステップを備えた
ことを特徴とする業務システム作成方法。
【請求項10】
請求項6から9のいずれか一つに記載の業務システム作成方法において、
前記データベースに登録されている諸元のうち前記データベースに登録されているいずれのデザインルールによっても参照されないものを検出するステップを備えた
ことを特徴とする業務システム作成方法。
【請求項11】
コンピュータに、入力された諸元データに基づいて目的とする諸元データを出力する業務システムを作成させるプログラムであって、
データベースに接続して、前記業務システムにおいて取り扱われるデータ入力すべき諸元、他の諸元に基づいて決定される諸元及び当該決定方法を定めたデザインルールの登録、更新及び削除を行うデータベース操作手段、及び
前記データベースに登録されているデザインルールが参照する諸元が前記データベースに未登録である場合には当該諸元を前記データベースに登録し、当該デザインルールに従って決定される諸元と当該デザインルールが参照する諸元との間の連関関係を前記データベースに登録するシステム構築手段として、コンピュータを機能させる
ことを特徴とする業務システム作成プログラム。
【請求項12】
請求項11に記載の業務システム作成プログラムにおいて、
前記データベースに登録されている諸元を行及び列方向に同順に並べて構成され、かつ、デザインルールに従って決定される諸元の行に前記データベースに登録されている諸元間の連関関係が示された正方マトリックスを表示するマトリックス表示手段として、コンピュータを機能させる
ことを特徴とする業務システム作成プログラム。
【請求項13】
請求項12に記載の業務システム作成プログラムにおいて、
前記マトリックス表示手段は、前記正方マトリックスの行及び列を、データ入力すべき諸元、デザインルールに従って決定される諸元及びデータ出力すべき諸元がそれぞれ連続し、かつ、前記諸元間の連関関係が下3角に収まるように並び替える
ことを特徴とする業務システム作成プログラム。
【請求項14】
請求項11から13のいずれか一つに記載の業務システム作成プログラムにおいて、
前記データベースに登録されている諸元について相互参照を検出し、前記データベースに当該検出結果を登録する相互参照検出手段として、コンピュータを機能させる
ことを特徴とする業務システム作成プログラム。
【請求項15】
請求項11から14のいずれか一つに記載の業務システム作成プログラムにおいて、
前記データベースに登録されている諸元のうち前記データベースに登録されているいずれのデザインルールによっても参照されないものを検出する非参照諸検出手段として、コンピュータを機能させる
ことを特徴とする業務システム作成プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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