説明

極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置および極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法

【課題】簡素且つ低コストな構成で、軟X線を高平均出力可能な光源装置を提供すること。
【解決手段】軟X線発生用媒質を含む液体ターゲット(T)をレーザー光照射領域(A)に供給する液体ターゲット供給装置(13)と、複数のレーザー光反射鏡(11b1〜11b12,12b1〜12b12)を有し、前記レーザー光照射領域(A)を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材(11,12)であって、励起用レーザー光(L)を複数の反射鏡(11b1〜11b12,12b1〜12b12)で順次反射させて前記一対の反射光学部材(11,12)間を往復させ且つ前記レーザー光照射領域(A)を複数回通過させる前記一対の反射光学部材(11,12)と、を備えた軟X線光源装置(2)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、極端紫外光または軟X線領域の短波長光を発生させる極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置および極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法に関し、特に、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用の媒質をプラズマ化して極端紫外光または軟X線領域の短波長光を発生させるLPP(Laser Produced Plasma、)方式の極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置および極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法に関する。
本発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置および極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法は、波長13.5nm程度の軟X線(極端紫外光)を利用して露光を行う半導体リソグラフィー露光用の光源装置および軟X線発生方法として好適に使用可能である。
【背景技術】
【0002】
集積回路を製作する工程の一つであるリソグラフィーでは、紫外線や電子ビーム、イオンビーム、X線等の露光用の光で、ウェハ上のレジスト層に集積回路パターンを焼き付けている(露光している)。プロセスルールが微細化される次世代半導体リソグラフィー技術では、波長13.5nm程度のX線(極端紫外光、EUV:Extreme Ultraviolet)の使用が検討されており、高い繰り返しパルス照射で、均一性、安定性が高く、高出力のX線光源装置が求められている。
軟X線は、ターゲットと呼ばれる媒質にレーザー光を照射したり、ターゲットを放電部に投入してプラズマを生成することにより発生させており、波長13.5nm程度のX線を発生させるターゲットとしては、キセノン(Xe)や、錫(Sn)、リチウム(Li)等の固体、液体、気体、またはクラスターが使用される。
【0003】
高平均出力の軟X線を得るための技術として、下記の従来技術が公知である。
(1)特許文献1(特開2000−111699号公報)記載の技術
特許文献1には、ターゲットとしてのクリプトンガスに対して、100本の光ファイバーを束ねた光ファイバー群から励起用レーザー光を出射してターゲットを励起させることにより、軟X線(極端紫外光)を発生させる技術が記載されている。なお、特許文献1記載の技術では、前記励起用レーザー光は、多数の励起用レーザーダイオードを使用して発生させている。
したがって、特許文献1記載の技術では、多数の励起用レーザーダイオードを使用することで励起用レーザー光の出力を大きくすることにより、軟X線を多く発生させて軟X線の出力を高め、平均化している。
【0004】
(2)特許文献2(特開2003−185798号公報)、特許文献3(特開2003−282424号公報)記載の技術
特許文献2、3には、複数の軟X線光源装置(極端紫外光源装置)を備え、各光源装置からの軟X線(極端紫外光)の出射タイミングをずらすことにより、全体として連続的に軟X線を出力する技術が記載されている。
【0005】
【特許文献1】特開2000−111699号公報(「0032」〜「0038」、第1図、第2図)
【特許文献2】特開2003−185798号公報(「0012」、「0019」、「0025」、第4図、第7図〜第9図)
【特許文献3】特開2003−282424号公報(「0013」〜「0019」、第1図〜第6図)
【特許文献4】特開2001−339114号公報(「0001」〜「0004」、「0030」〜「0031」、第1図、第5図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
(従来技術の問題点)
前記従来技術(1)、(2)では、軟X線の高出力化、平均出力化を期待することはできるが、複数の光源装置を使用するため、コストが上昇し、構成が複雑化するという問題がある。
本発明者は、LPP方式の光源装置で、高出力化、平均出力化を達成するために、直径が数十μmの液体ターゲットを連続的に供給する方法について鋭意研究を重ねた。高出力化を達成するには、供給された液体ターゲットにレーザー光を照射してプラズマを生成した時に、多くの軟X線を発生させる必要がある。
【0007】
LPP方式により発生する軟X線は、媒質の大きさや照射されるレーザー光の強度等にも依存するが、生成されるプラズマの表面積に大きく依存することが知られている。すなわち、原理的には表面積が大きなプラズマを生成すれば良いことがわかる。
ここで、半導体リソグラフィーでは、軟X線を反射する光学系や軟X線が照射される半導体の面積等の仕様に応じて、光源装置の仕様が影響を受ける。特に、エタンデュ(etendu、光束の面積と立体角との積)に関しては、光源側のエタンデュ(光源面積と発散立体角の積)は照明側のエタンデュ(照明領域の面積と照明光立体角の積)により制限され、光源側のエタンデュが大きいと有効利用できない光束の割合が増加してしまう。そして、前記エタンデュは、現在、3.3[mmsr]以下を目標値として研究が行われており、前記目標値を満足するためには、LPP方式ではプラズマ径を直径800μm以下にする必要がある。
【0008】
しかし、直径数百μmの大きなプラズマを生成するために、レーザー光照射領域(プラズマ生成領域)におけるレーザー光の集光径を大きくすると、ターゲットが小さい場合は透過エネルギーが大きくなり、プラズマに効率よくエネルギーを注入できないという問題がある。
これらの要因のため、現在LPP方式の光源装置では、プラズマ径は一般的に直径50μm程度に設定されており、最大でも200μm程度のものしか使用されていない。しかし、前記プラズマ径では高平均出力化には足りないという問題がある。
そこで、本発明者の一人が以前出願した特許文献4(特開2001−339114号公報)記載の技術に注目した。なお、前記特許文献4には、光励起により発生した光を光共振器で共振させてレーザー光を出力する技術が記載されているが、LPP方式やプラズマ径に関する記載はない。
【0009】
前述の事情に鑑み、本発明は、簡素且つ低コストな構成で、極端紫外光または軟X線領域の短波長光を高平均出力可能な光源装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(第1発明)
前記技術的課題を解決するために第1発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置は、
極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含む液体ターゲットをレーザー光照射領域に供給する液体ターゲット供給装置と、
レーザー光照射領域に供給された前記液体ターゲットに照射されて前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質をプラズマ化して軟X線を発生させる励起用レーザー光を発生させる励起用レーザー光源装置と、
複数のレーザー光反射鏡を有し、前記レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材であって、前記励起用レーザー光源装置で発生した励起用レーザー光を複数の反射鏡で順次反射させて前記一対の反射光学部材間を往復させ且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過させる前記一対の反射光学部材と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置では、液体ターゲット供給装置は、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含む液体ターゲットをレーザー光照射領域に供給する。励起用レーザー光源装置は、レーザー光照射領域に供給された前記液体ターゲットに照射されて前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質をプラズマ化して軟X線を発生させる励起用レーザー光を発生させる。複数のレーザー光反射鏡を有し、前記レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材は、前記励起用レーザー光源装置で発生した励起用レーザー光を複数の反射鏡で順次反射させて前記一対の反射光学部材間を往復させ且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過させる。
したがって、第1発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置では、励起用レーザー光がレーザー光照射領域を複数回通過するので、レーザー光のエネルギーがプラズマに効率的に注入でき、プラズマが拡大化されて、表面積の大きなプラズマを生成することができる。この結果、極端紫外光または軟X線領域の短波長光を高効率で発生させることができ、高平均出力化することができる。また、前記励起用レーザー光を照射する励起用レーザー光源装置を複数設ける必要がないので、構成を簡素化、低コスト化することができる。
【0012】
(第2発明)
前記技術的課題を解決するために第2発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法は、
レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材の複数のレーザー光反射鏡で順次反射されて、前記一対の反射光学部材間を往復し且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過する励起用レーザー光を、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含み前記レーザー光照射領域に供給された液体ターゲットに照射することにより、前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質をプラズマ化して極端紫外光または軟X線領域の短波長光を発生させることを特徴とする。
【0013】
(第2発明の作用)
前記構成要件を備えた第2発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法では、励起用レーザー光は、レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材の複数のレーザー光反射鏡で順次反射されて、前記一対の反射光学部材間を往復し且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過する。そして、前記励起用レーザー光は、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含み前記レーザー光照射領域に供給された液体ターゲットに照射され、前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質がプラズマ化して軟X線が発生する。
したがって、第2発明の極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法では、励起用レーザー光がレーザー光照射領域を複数回通過するので、レーザー光のエネルギーがプラズマに効率的に注入でき、プラズマが拡大化されて、表面積の大きなプラズマを生成することができる。この結果、極端紫外光または軟X線領域の短波長光を高効率で発生させることができ、高平均出力化することができる。また、前記励起用レーザー光を照射する励起用レーザー光源装置を複数設ける必要がないので、構成を簡素化、低コスト化することができる。
【発明の効果】
【0014】
前述の本発明は、簡素且つ低コストな構成で、極端紫外光または軟X線領域の短波長光を高平均出力可能な光源装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の軟X線発生装置を備えたリソグラフィー装置の全体説明図である。
図1において、リソグラフィー装置1は、軟X線を発生させる軟X線発生装置(極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置)2を有する。前記軟X線発生装置2から出射された光は、Mo(モリブデン)/Si(シリコン)の多層膜が形成された多層膜反射鏡3により、波長13.5nm、帯域幅2%の軟X線4のみが反射されて、マスクステージ5上のマスクMに照射される。マスクMに照射されて反射された軟X線4は、投影光学系6で縮小されてウェハステージ7上のウェハWに投影され、マスクMのパターンがウェハWに焼き付けられる。
【0016】
図2は実施の形態1の軟X線発生装置の要部拡大説明図である。
図2において、実施の形態1の軟X線発生装置2は、励起用のレーザー光Lを出射する励起用レーザー光源装置8を有する。なお、実施の形態1の励起用レーザー光源装置8は、励起用レーザー光としてNd:YAGレーザー光の第2高調波(パルス幅6〜10ns、レーザーエネルギー1J以下)を出射する。
前記励起用レーザー光源装置8から出射された励起用のレーザー光Lは、入射用反射鏡9で集光、反射されて反射光学部材10に照射される。
【0017】
図3は実施の形態1の軟X線発生装置の反射光学系の説明図であり、図3Aはレーザー光が反射される状態を説明する図、図3Bは第1反射光学部材の説明図、図3Cは第2反射光学部材の説明図である。
図3において、反射光学部材10は、励起用レーザー光Lが入射される側に配置された第1反射光学部材(入射側光学部材)11と、第1反射光学部材11に対向して配置された第2反射光学部材(反射側光学部材)12と、を有する。第1反射光学部材11及び第2反射光学部材12は、レーザー光照射領域A側が凹湾曲した(図3A参照)円板状のベース部材11a、12aを有する。前記ベース部材11a、12aの外周縁部には、それぞれ周方向に沿ってレーザー光反射鏡11b1〜11b12、12b1〜12b12が12枚支持されている。
【0018】
図2、図3において、励起用レーザー光Lは、第1反射光学部材11の反射鏡11b1に入射されるように設定されている。前記反射鏡11b1に入射した入射した励起用レーザー光Lは、一対の反射光学部材11、12の中央部に設定された直径100〜500μmの球状のレーザー光照射領域(プラズマ生成領域)Aを通過して、第2反射光学部材12の反射鏡12b1に入射するように反射鏡11b1が設定されている。
前記反射鏡12b1で反射した励起用レーザー光Lは、レーザー光照射領域Aを通過して、入射された反射鏡11b1の周方向に隣接して配置された反射鏡11b2に入射されるように、前記反射鏡12b1が設定されている。このように、各反射鏡11b1〜11b12、12b1〜12b12は、入射された励起用レーザー光Lを、レーザー光照射領域Aを通過させ且つ対向する反射光学部材11,12の入射された反射鏡に隣接する反射鏡に向けて反射するように設定されている。
したがって、励起用レーザー光Lは、反射鏡11b1、12b1、11b2、12b2、…、11b12、12b12で順次反射されて、反射光学部材11,12間を多数回往復し(実施の形態1では11往復半)、レーザー光照射領域Aを多数回(実施の形態1では23回)通過する。
そして、本実施の形態1では、プラズマに吸収されなかった励起用レーザー光Lは反射鏡12b12により外部に出力されるように構成されているが、実際にはレーザー光Lは100%プラズマに吸収される。
【0019】
なお、実施の形態1では、前記反射光学部材11,12の中心から各反射鏡11b1〜11b12の距離Rが30mm、各反射鏡11b1〜11b12の直径rが7mmに設定されている。また、第1反射光学部材11または第2反射光学部材12とレーザー光照射領域Aの中心との距離zが10cmに設定されており、第1反射光学部材11と第2反射光学部材12間を実効で40ns程度で通過している。このように設定された実施例1では、前記励起用レーザー光Lのレーザー光照射領域における集光径は、理想的には200μm〜500μm程度である。
【0020】
前記レーザー光照射領域Aの上方には、レーザー光照射領域Aに向かって液体ターゲットTを吐出する液体ターゲット供給装置(液体ジェット噴射装置)13が配置されている。なお、実施の形態1の液体ターゲット供給装置13は、真空排気されたレーザー光照射領域Aに直径50μm程度の液体ジェットTを供給するように構成されている。なお、液体ジェットTに換えて液滴ターゲットとすることも可能である。また、液体ターゲットTとしては、低濃度の酸化錫(SnO、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質)のナノ粒子が分散された液体ターゲットを使用したが、液体キセノン等、従来公知の軟X線発生用のターゲットを使用可能である。
前記レーザー光照射領域Aに供給された液体ターゲットTは、励起用レーザー光Lにより励起されて、軟X線(極端紫外光)が発生し、発生した軟X線は多層膜反射鏡3に照射される。
【0021】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1の軟X線光源装置では、レーザー光照射領域Aに供給された液体ターゲットTに対して、励起用レーザー光Lが照射されてプラズマが生成され、軟X線が発生する。このとき、液体ターゲットTに対して、反射光学部材11、12間を往復するレーザー光が照射されるので、レーザー光照射領域Aを透過した励起用レーザー光が繰り返しレーザー光照射領域Aに照射される。したがって、効率的に励起用レーザー光Lからプラズマにエネルギーが注入され、プラズマを拡大化でき、表面積の大きな(直径500μm程度)のプラズマに成長させることができる。この結果、表面積が大きなプラズマにより、軟X線を高効率に発生させることができ、軟X線の出力を高めることができる。また、実施の形態1の軟X線光源装置は、1つの励起用レーザー光源装置8により高出力の軟X線を発生させることができるので、励起用レーザー光源装置8を多数設ける必要が無く、コストを低減できる。さらに、液体ターゲット供給装置13により液体ターゲットTを連続的にレーザー光照射領域Aに供給できるので、安定的に平均的な出力を得ることができる。
【0022】
なお、励起用レーザー光Lは4〜8往復程度で、直径10〜50μmの液体ジェットのプラズマ径が500μm〜800μmに成長し、直径10〜50μm程度のプラズマ径で行っていた従来に比べて、プラズマ径が10〜16倍以上(表面積は10〜16倍)、出力が従来の約3倍〜6倍になったことを確認した。
【0023】
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、前記実施の形態において、反射鏡の枚数やレーザー光照射領域のサイズ等の具体的な数値やレーザー光の種類は、設計や仕様に応じて適宜変更可能である。すなわち、プラズマをどの程度まで成長させるかも、任意に変更可能であるが、高出力化の観点から500μm程度、最大でも800μm以内にすることが望ましい。
また、前記実施の形態において、リソグラフィー装置の光源装置としての軟X線発生装置を例示したが、これに限定されず、軟X線が必要な装置、システム用の光源装置として使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】図1は本発明の実施の形態1の軟X線発生装置を備えたリソグラフィー装置の全体説明図である。
【図2】図2は実施の形態1の軟X線発生装置の要部拡大説明図である。
【図3】図3は実施の形態1の軟X線発生装置の反射光学系の説明図であり、図3Aはレーザー光が反射される状態を説明する図、図3Bは第1反射光学部材の説明図、図3Cは第2反射光学部材の説明図である。
【符号の説明】
【0025】
1…リソグラフィー装置
2…軟X線発生装置
3…多層膜反射鏡
4…軟X線
5…マスクステージ
6…投影光学系
7…ウェハステージ
8…励起用レーザー光源装置
9…入射用反射鏡
10…反射光学部材
11…第1反射光学部材
11a…ベース部材
11b1〜11b12…反射鏡
12…第2反射光学部材
12b1〜12b12…反射鏡
13…液体ターゲット供給装置
A…レーザー光照射領域
L…励起用レーザー光
M…マスク
T…液体ターゲット
V…真空室
W…ウェハ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含む液体ターゲットをレーザー光照射領域に供給する液体ターゲット供給装置と、
レーザー光照射領域に供給された前記液体ターゲットに照射されて前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質をプラズマ化して極端紫外光または軟X線領域の短波長光を発生させる励起用レーザー光を発生させる励起用レーザー光源装置と、
複数のレーザー光反射鏡を有し、前記レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材であって、前記励起用レーザー光源装置で発生した励起用レーザー光を複数の反射鏡で順次反射させて前記一対の反射光学部材間を往復させ且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過させる前記一対の反射光学部材と、
を備えたことを特徴とする極端紫外光または軟X線領域の短波長光光源装置。
【請求項2】
レーザー光照射領域を挟んで対向して配置された一対の反射光学系部材の複数のレーザー光反射鏡で順次反射されて、前記一対の反射光学部材間を往復し且つ前記レーザー光照射領域を複数回通過する励起用レーザー光を、極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質を含み前記レーザー光照射領域に供給された液体ターゲットに照射することにより、前記極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生用媒質をプラズマ化して極端紫外光または軟X線領域の短波長光を発生させることを特徴とする極端紫外光または軟X線領域の短波長光発生方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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