説明

構成情報管理システム、構成情報管理方法、分散情報管理装置及び分散情報管理プログラム

【課題】各FCMDB側の処理負担を軽減する。
【解決手段】CIの属性情報を構成種別毎に管理する複数のMDR20から属性情報の内、IPROPを分散管理する複数のFCMDB30を有し、FCMDB30は、CIの登録要求を検出すると、複数種のIPROPが登録要求内にあるか否かを判定するIPROP判定部41と、登録要求内に複数のIPROPがある場合に、IPROPのエンティティID及び、IPROPを含む登録済みの同一CIの他のIPROPのエンティティIDを各FCMDB30から収集するエンティティID収集部42と、同一CIの全種のエンティティIDが収集されると、同一CIの全種のIPROPに、同一CIの共通エンティティIDを付与する共通エンティティ付与部43と、同一CIの全種のエンティティデータを統合したデータを共通エンティティIDに関わるFCMDB30に分散登録するリコンサイル登録部44とを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、構成情報管理システム、構成情報管理方法、分散情報管理装置及び分散情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、ITシステムは、オープン化やマルチベンダー化が進み、サーバ台数の増加やストレージ容量の増大と相まって大規模化・複雑化している。このため、運用コストが増大しているだけでなく、人的ミスによるシステム停止やサービス品質低下が大きな問題となっている。そこで、こうした問題を解決するため、サーバ、ストレージやアプリケーション等といったITシステムの構成情報の管理が重要となっている。
【0003】
このようなITシステムの構成情報を管理する装置として、構成管理データベースと呼ばれるデータベースが知られている。構成管理データベースは、ITシステムの運用管理データを管理する運用管理ミドルウェアのデータベースに相当する。
【0004】
例えば、データセンタの運用においては、サーバ管理、ネットワーク管理、サービス管理や資産管理等の管理業務に最適化された運用管理ミドルウェアが存在する。また、各運用管理ミドルウェアは、固有の構成管理データベースを有し、それぞれの業務に関する構成情報を構成管理データベースに登録する。このように、各構成管理データベースは、構成情報を他の構成管理データベースと独立して管理するため、構成管理データベースへのアクセス方法や構成管理データベースで管理される構成情報のデータ形式が構成管理データベース毎に異なる場合があり、各構成管理データベース間で連携をとる場合には人的な作業を要するのが実情である。
【0005】
そこで、複数の構成管理データベースに散在する各種の構成情報を仮想的に統合する統合構成管理データベース(Federated Configuration Management Database:FCMDB)と称するデータベースを備えた構成情報管理装置が開発された。FCMDBでは、仮想統合する各構成管理データベースのことをMDR(Management Data Repository)と呼ぶ。図12は、FCMDBシステムの構成を示す説明図である。図12に示すFCMDBシステム100は、複数のMDR101、FCMDB102及びクライアント端末104を有し、MDR101及びFCMDB102間を、ネットワーク103を通じて通信接続する。
【0006】
各MDR101は、例えば、ITシステム内に存在する機器等の構成に関する属性情報を構成種別毎に管理する。更に、各MDR101は、管理するデータの構成種別及びデータ量が異なることは勿論のこと、自分のローカルIDに対応付けて属性情報等の各種情報を管理している。例えば、MDR101Aでは、設計情報を管理し、MDR101Bでは、製品情報を管理し、MDR101Cでは、性能情報を管理し、MDR101Dでは、構成情報を管理する。
【0007】
また、FCMDB102は、複数のMDR101に分散して管理される同一対象の構成情報を統合して管理する。具体的には、FCMDB102は、ITシステムを構成する機器、ソフトウェア、データログ等の構成要素(Configuration Item:CI)や各CI間の関係(Relationship:R)を管理する。例えば、FCMDB102で管理するCI「C」とは、MDR101Aで管理する設計情報C’’、MDR101Cで管理する性能情報C^、MDR101Dで管理するC’の構成情報を統合したものである。
【0008】
その結果、システム管理者等の作業者は、バッチの適用作業やハードウェアの保守作業等のシステム運用に関わる様々な状況下で、FCMDB102を使用して仮想的に統合された構成情報を参照し、ITシステム全体の構成を容易に管理把握できる。
【0009】
図13は、FCMDBシステム100のデータ統合の原理を示す説明図である。図13の例では、MDR101Aは、同一CIの属性情報として“サーバ”、“ID:WebServer1”及び“S/N:XYZ123”を管理している。また、MDR101Bは、同一CIの属性情報として“サーバ”、“ID:192.168.0.1”、“製番:XYZ123”を管理している。更に、MDR101Cは、同一CIの属性情報として“ホスト”、“ID:hostnameX”及び“SERNO:XYZ123”を管理している。更に、MDR101Dは、同一CIの属性情報として“ノード”、“ID:192.168.0.1”及び“SN:XYZ123”を管理している。つまり、各MDR101は、同一CIの属性情報であるにも関わらず、異なる構成種別で管理している。
【0010】
そこで、FCMDB102では、各MDR101で管理する同一CIの属性情報を共通形式に変換する。更に、FCMDB102は、MDR101毎に異なるローカルIDで管理する属性情報から、ユニークな属性値を有する共通プロパティをキーにしてCIを同定する リコンサイル処理を実行する。尚、共通プロパティとは、例えば、製造番号を示す“S/N:XYZ123”、“製番:XYZ123”、 SERNO:XYZ123”及び “SN:XYZ123”である。
【0011】
FCMDB102は、MDR101毎に異なるローカルIDで管理する属性情報から、製造番号の共通プロパティをキーにしてCIを同定し、各MDR101で分散管理する同一CIの属性情報を統合して管理する。
【0012】
また、近年では、システム処理能力の大幅向上を図るために、FCMDB102を複数有する分散FCMDBシステムが知られている。図14は、分散FCMDBシステムの構成を示す説明図である。
【0013】
図14に示す分散FCMDBシステム100Aは、複数のMDR101、複数のFCMDB102及びクライアント端末104を有する。複数のFCMDB102間は、ネットワーク104を通じて通信接続する。
【0014】
また、分散FCMDBシステム100Aは、分散ハッシュテーブル技術を使用して、各FCMDB102にCI/R単位でデータを分散して管理する。
【0015】
例えば、CI1−R1−CI2−R2−CI3のグラフ構造のデータを各FCMDB102に分散管理する場合、CI1のデータをFCMDB102E内、R1−C2のデータをFCMDB102F内に管理する。更に、R2のデータをFCMDB102B内、CI3のデータをFCMDB102C内に管理する。
【0016】
従って、分散FCMDBシステム100Aでは、グラフ構造のデータをCI/R単位で各FCMDB102に分散して管理することで、システム全体として各FCMDB102の処理負担を軽減できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0017】
【特許文献1】特開2007−243248号公報
【非特許文献】
【0018】
【非特許文献1】“Configuration Management Database (CMDB) Federation Specification Version 1.0.0”、[online]、2009年6月22日、DMTF、インターネット<URL: 1261374706171_0.pdf>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
上記従来の分散FMCDBシステム100Aでは、データをCI/R単位で複数のFCMDB102に分散して管理する。しかしながら、CI又はRをリコンサイルするために必要な情報(リコンサイル情報)は、CI/R登録時に既に同一CI/Rが登録されてないか否かを調べる必要があるため、特定の1台のFCMDB102で集中管理することになる。仮に、この1台をFCMDB102Aとすると、当該FCMDB102Aへの負荷が集中して処理負担が大きくなる。更には、FCMDB102A内の記憶部には大規模な記憶容量を要する。
【0020】
開示の技術は上記点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記憶容量を増やさず、分散情報管理装置側の処理負担を軽減できる構成情報管理システム、構成情報管理方法、分散情報管理装置及び分散情報管理プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本願の開示する構成情報管理システムは、一つの態様において、管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する複数の分散情報管理装置を有し、前記分散情報管理装置は、同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集部と、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与部と、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与部によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理部とを有する。
【発明の効果】
【0022】
本願の開示する構成情報管理システムの一態様では、構成要素の共通属性情報を分散管理することで、記憶容量を増やすことなく、分散情報管理装置側の処理負担を軽減しながら、共通属性情報を使用した高速な構成要素の同定を実現できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】図1は、実施例1の構成情報管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図2は、実施例2の分散FCMDBシステムの構成を示すブロック図である。
【図3】図3は、FCMDBの構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、エンティティ管理テーブルのテーブル内容を示す説明図である。
【図5】図5は、データ格納先FCMDB探索部の基本原理を示す説明図である。
【図6】図6は、データ格納先FCMDB探索部の基本原理を示す説明図である。
【図7】図7は、FCMDB側のリコンサイル処理部の処理内容の一例を示す説明図である。
【図8】図8は、分散FCMDBシステムのデータ登録処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
【図9】図9は、分散FCMDBシステムのデータ登録処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
【図10】図10は、分散FCMDBシステムの同定ルール変更処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。
【図11】図11は、分散情報管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【図12】図12は、FCMDBシステムの構成を示す説明図である。
【図13】図13は、FCMDBシステムのデータ統合の原理を示す説明図である。
【図14】図14は、分散FCMDBシステムの構成を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に、本願の開示する構成情報管理システム、構成情報管理方法、分散情報管理装置及び分散情報管理プログラムの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。尚、本実施例の内容により、本発明の技術思想が限定されるものではない。
【実施例1】
【0025】
図1は、実施例1の構成情報管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示す構成情報管理システム1は、複数の構成情報管理装置2及び複数の分散情報管理装置3を有する。構成情報管理装置2は、管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する。分散情報管理装置3は、複数の構成情報管理装置2から属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する。尚、複数の分散情報管理装置3間は、ネットワーク4を通じて通信接続する。分散情報管理装置3は、識別情報収集部11、共通識別情報付与部12及び属性情報管理部13を有する。
【0026】
識別情報収集部11は、同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する。共通識別情報付与部12は、同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する。更に、属性情報管理部13は、同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、共通識別情報付与部12によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する。
【0027】
本実施例1では、同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する。更に、本実施例1では、同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に共通識別情報を対応付けて管理する。その結果、同一構成要素の共通属性情報を分散化したとしても、これら共通属性情報に同一構成要素に対応した共通識別情報を付与したので、各分散情報管理装置3では、共通識別情報に基づき、構成要素を同定できる。
【0028】
更に、実施例1では、構成要素の共通属性情報を分散管理することで、その記憶容量を増やすことなく、分散情報管理装置側の処理負担を軽減しながら、共通属性情報を使用した高速な構成要素の同定を実現できる。
【実施例2】
【0029】
図2は、実施例2の分散FCMDBシステムの構成を示すブロック図である。図2に示す分散FCMDBシステム1Aは、異種の構成管理データベース(Management Data Repository:MDR)20、統合構成管理データベース(Federating Configuration Management Data Base:FCMDB)30及びクライアント端末5を有する。尚、複数のFCMDB30間は、ネットワーク4を通じて通信接続する。
【0030】
MDR20は、管理対象の構成情報を構成する構成要素、例えば、サーバ、ストレージやソフトウェア等のITシステムを構成する構成要素(Configuration Item:CI)の属性情報を構成種別毎に管理する。尚、構成種別とは、例えば、設計情報、製品情報、性能情報や構成情報等である。また、属性情報は、属性名及び属性値を有し、属性名は、例えば、IPアドレス名、シリアル番号やドメイン名等に相当し、属性値は、例えば、IPアドレス値、シリアル番号値及びドメイン名自体等に相当する。各MDR20では、管理するデータの構成種別及びデータ量が異なることは勿論のこと、自分のローカルIDに対応付けて属性情報を管理する。
【0031】
FCMDB30は、複数のMDR20のデータを仮想的に統合し、CI/R単位でリコンサイル及び統合し、これらデータを分散して管理する。更に、FCMDB30は、CI内の属性情報のIPROP(識別用プロパティ:Identifying Property)データを管理する。尚、IPROPデータは、MDR20毎に異なるCI内の複数の属性情報の内、ユニークな属性値を含む共通プロパティをキーとする、CIを同定するための共通属性情報に相当する。更に、IPROPデータの内容は、事前の指定操作で指定した所定の共通属性情報、すなわち、所定の属性名及び、その属性値のセットに相当する。具体的に、属性名としてIPアドレス、シリアル番号やホスト名+ドメイン名等に相当し、その属性値はIPアドレスの場合は“192.168.0.1”、シリアル番号の場合は“SVR012345”等に相当する。
【0032】
また、クライアント端末5は、分散FCMDBシステム1Aに対する構成情報の検索要求を実行すると、この検索要求に応じて各FCMDB30に分散管理する構成情報のCI及びRのエンティティデータを収集する。更に、クライアント端末5は、収集したCI及びRのエンティティデータを構成情報として画面表示する。
【0033】
図3は、FCMDB30の構成を示すブロック図である。図3に示すFCMDB30は、データ登録サービス処理部31、データ検索サービス処理部32、データ格納先FCMDB探索部33、ローカルエンティティデータ管理部34、データ管理DB34A及びFCMDB間データ通信部35を有する。更に、FCMDB30は、リコンサイル処理部36、ローカルリコンサイル管理部37及びバスライン38を有する。
【0034】
データ登録サービス処理部31は、MDR20からのCI/R単位の登録要求を受け付ける処理部である。データ検索サービス処理部32は、クラインアント端末5からの検索要求を受け付ける処理部 である。
【0035】
データ格納先FCMDB探索部33は、データ登録サービス処理部31の登録要求又はデータ検索サービス処理部32の検索要求を検出すると、分散ハッシュテーブル技術を利用してデータ格納先のFCMDB30を取得する。データ格納先FCMDB探索部33は、登録要求又は検索要求内のCI/RやIPROPデータをハッシュ関数で演算し、そのハッシュ値を算出する。更に、データ格納先FCMDB探索部33は、算出したハッシュ値に基づき、CI/RやIPROPデータ等のエンティティデータのデータ格納先であるFCMDB30を取得する。
【0036】
ローカルエンティティデータ管理部34は、自分が担当管理するCI/R単位のエンティティデータをエンティティIDに対応付けてデータ管理DB34Aに登録管理する。FCMDB間データ通信部35は、他のFCMDB30間でデータを送受信する。バスライン38は、FCMDB30内部の各種部位間のデータ通信路に相当する。
【0037】
リコンサイル処理部36は、IPROP判定部41、エンティティID収集部42、共通エンティティ付与部43、リコンサイル登録部44、エンティティ管理テーブル45、フラグ設定部46、フラグ判定部47及びリコンサイル制御部48を有する。
【0038】
IPROP判定部41は、CIの登録要求を検出すると、IPROPデータが登録要求内にあるか否かを判定する。エンティティID収集部42は、IPROP判定部41にて登録要求内にIPROPデータがある場合に、そのIPROPデータのエンティティIDを各FCMDB30のエンティティ管理テーブル45から収集する。更に、エンティティID収集部42は、同じ登録要求に含まれる他のIPROPデータに対応付けられたエンティティIDを各FCMDB30のエンティティ管理テーブル45から収集する。尚、IPROPデータが、例えば、IPアドレス、シリアル番号及びホスト名+ドメイン名の3種類とし、登録要求内にIPアドレス及びシリアル番号のIPROPデータを含むとする。この場合、同じ登録要求に含まれる他のIPROPデータとは、当該CIのホスト名+ドメイン名に相当する。 つまり、エンティティID収集部42は、同定条件に指定した3種類のIPROPデータの内、1種類でも合致した場合には、同一CIと認定する。
【0039】
更に、エンティティID収集部42は、登録要求内にIPROPデータがある場合に、IPROPデータの属性名及び属性値を抽出する。エンティティID収集部42は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて、IPROPデータの属性名及び属性値をハッシュ関数で演算し、IPROPデータのハッシュ値を算出する。更に、エンティティID収集部42は、IPROPデータのハッシュ値に基づき、このIPROPデータのデータ格納先であるFCMDB30を取得する。更に、エンティティID収集部42は、このIPROPデータを担当管理するFCMDB30に対して、エンティティ管理テーブル45に登録済みのIPROPデータに対応するエンティティIDを問い合せる。
【0040】
図4は、エンティティ管理テーブル45のテーブル内容を示す説明図である。エンティティ管理テーブル45は、このFCMDB30自体が担当管理するIPROPデータ(属性名及び属性値)毎にエンティティID及び、後述する確定済みフラグを登録管理している。例えば、属性名が“IPアドレス”、属性値が“192.168.0.1”の場合に、IPROPデータの“IPアドレス=192.168.0.1”、エンティティIDの“ent.1”及び確定済みフラグを対応付けて管理している。
【0041】
更に、エンティティID収集部42は、登録要求内の各IPROPデータを担当管理するFCMDB30から、当該IPROPデータのエンティティIDを順次取得する。
【0042】
また、共通エンティティ付与部43は、エンティティID収集部42を通じて同一CIのIPROPデータに対応するエンティティIDを取得すると、これら取得されたエンティティIDを所定選択アルゴリズムで1個のエンティティIDを選択する。更に、共通エンティティ付与部43は、所定選択アルゴリズムで選択されたエンティティIDを同一CIに関わるIPROPデータの共通エンティティIDとして決定する。尚、所定選択アルゴリズムとしては、IPROPデータの指定登録順序やIDの小さい順序等に基づきエンティティIDを選択する。
【0043】
更に、共通エンティティ付与部43は、共通エンティティIDを決定すると、同一CIのIPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内のエンティティIDを共通エンティティIDに書き換えるべく、担当管理するFCMDB30に要求する。その結果、各FCMDB30は、エンティティ管理テーブル45に登録済みの同一CIのIPROPデータのエンティティIDを同一CI対応の共通エンティティIDに共通化する。
【0044】
リコンサイル登録部44は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて共通エンティティIDをハッシュ関数で演算し、この共通エンティティIDのハッシュ値を算出する。更に、リコンサイル登録部44は、この共通エンティティIDのハッシュ値に基づき、同一CIの全エンティティデータを統合管理する統合管理先のFCMDB30を算出する。更に、リコンサイル登録部44は、統合管理先のFCMDB30に対してデータ統合要求を通知する。統合管理先のFCMDB30内のリコンサイル登録部44は、共通エンティティIDを含むデータ統合要求を検出すると、当該同一CIの各エンティティデータを担当管理するFCMDB30からエンティティデータを収集する。更に、統合管理先のFCMDB30内のリコンサイル登録部44は、同一CIの全種のエンティティデータを収集すると、これら全種のエンティティデータを統合し、統合した全種のエンティティデータを共通エンティティIDに対応付けてローカルエンティティデータ管理部34に登録する。
【0045】
また、フラグ設定部46は、自分が担当するエンティティ管理テーブル45内のIPROPデータに対応するエンティティIDが確定したという通知を受けると 、同IPROPデータに対応する確定済みフラグをON設定する。
【0046】
更に、フラグ判定部47は、IPROP判定部41によってIPROPデータが登録要求内にある場合に、そのIPROPデータを担当管理するFCMDB30に対して、このIPROPデータに対応する確定済みフラグがON設定中であるか否かを判定する。
【0047】
リコンサイル制御部48は、IPROPデータに対応する確定済みフラグがOFF設定中の場合に、登録要求内のIPROPデータを含む同一CIの他のIPROPデータに対応するエンティティIDを収集するエンティティID収集部42の収集動作を開始する。
【0048】
これに対して、リコンサイル制御部48は、IPROPデータに対応する確定済みフラグがON設定中の場合に、残りのIPROPデータに対してエンティティID収集部42のエンティティIDの収集動作は実行しない。つまり、FCMDB30は、確定済みフラグがON中の場合には、残りのIPROPデータに対してエンティティID収集部42のIPROPデータのハッシュ値算出処理、エンティティID収集処理、共通エンティティID付与処理を実行する必要がなくなる。更に、FCMDB30は、共通エンティティIDのハッシュ値算出処理及びエンティティデータの統合処理を実行する必要もなくなる。その結果、FCMDB30では、同一CI内の全種のIPROPデータが確定済みの場合には余計な処理をスキップすることで、更なる高速処理を図ることができる。
【0049】
図5及び図6は、データ格納先FCMDB探索部33の基本原理を示す説明図である。データ格納先FCMD探索部33は、図5に示すように、同一ハッシュ関数を使用して同一ハッシュ値空間(0〜2160−1)上に複数のFCMDB30(ノード)及び、各FCMDB30に分散管理するエンティティデータをマッピングする。尚、図5では、SHA−1をハッシュ関数に用いた場合を示している。
【0050】
更に、図6に示すように、ハッシュ値空間の始点及び終点を繋げてリンク状にし、各FCMDB30は時計回りで一つ前のFCMDB30との間にマッピングされたエンティティデータを管理する。例えば、“A”のFCMDB30は、“F”のFCMDB30との間のエンティティデータ“g”、“B”のFCMDB30は、“A”のFCMDB30との間のエンティティデータ“a”及び“b”を担当管理する。
【0051】
データ格納先FCMDB探索部33は、エンティティデータのエンティティIDをハッシュ関数で演算して、そのハッシュ値を算出する。データ格納先FCMDB探索部33は、算出したハッシュ値に基づき、そのハッシュ値空間上で、当該IPROPデータを担当管理するFCMDB30を取得できる。
【0052】
図7は、FCMDB30側のリコンサイル処理部36の処理内容の一例を示す説明図である。尚、IPROPデータは、IPアドレス、シリアル番号(S/N)及びホスト名+ドメイン名の3種類とする。更に、IPアドレスの属性値は“192.168.0.1”、シリアル番号の属性値は“SNSVR012345”、ホスト名の属性値は“hostAAA”及びドメイン名の属性値は“foo.bar.baz”とする。
【0053】
“E”の受付FCMDB30AのエンティティID収集部42は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて、同一CIのIPROPデータ(属性名+属性値)毎にハッシュ関数hを演算し、そのハッシュ値を算出する。そして、エンティティID収集部42は、IPアドレスのハッシュ値α1、シリアル番号のハッシュ値β1及び、ホスト名+ドメイン名のハッシュ値γ1を算出する。
【0054】
次に、エンティティID収集部42は、IPアドレスのハッシュ値α1に基づき、IPアドレスのIPROPデータを担当管理する“A”のFCMDB30を取得する。更に、エンティティID収集部42は、FCMDB間データ通信部35を通じて“A”のFCMDB30に対してエンティティ管理テーブル45内のIPROPデータに対応するエンティティIDを要求する。そして、エンティティID収集部42は、IPアドレスのIPROPデータに対応するエンティティIDとして“ent.1”を取得する。
【0055】
更に、エンティティID収集部42は、シリアル番号のハッシュ値β1に基づき、シリアル番号のIPROPデータを担当管理する“B”のFCMDB30を取得する。更に、エンティティID収集部42は、FCMDB間データ通信部35を通じて“B”のFCMDB30に対してエンティティ管理テーブル45内のIPROPデータに対応するエンティティIDを要求する。しかしながら、エンティティ管理テーブル45には、当該IPROPデータに対応するエンティティIDが未登録である。従って、エンティティID収集部42は、シリアル番号のIPROPデータに対応するエンティティIDとして“空”を取得する。
【0056】
更に、エンティティID収集部42は、ホスト名+ドメイン名のハッシュ値γ1に基づき、ホスト名+ドメイン名のIPROPデータを担当管理する“D”のFCMDB30を取得する。更に、エンティティID収集部42は、FCMDB間データ通信部35を通じて“D”のFCMDB30に対してエンティティ管理テーブル45内のIPROPデータに対応するエンティティIDを要求する。そして、エンティティID収集部42は、ホスト名+ドメイン名のIPROPデータに対応するエンティティIDとして“ent.5”を取得する。
【0057】
そして、“E”の受付FCMDB30Aの共通エンティティ付与部43は、同一CIの全種の各IPROPデータに対応するエンティティIDから、所定選択アルゴルリズムを使用して、1個のエンティティIDを選択する。共通エンティティ付与部43は、1個のエンティティID“ent.1”を選択し、この選択したエンティティIDを共通エンティティIDとして決定する。尚、共通エンティティ付与部43は、FCMDB間データ通信部35を通じて共通エンティティIDを、当該IPROPデータを担当管理するFCMDB30に対して通知する。各FCMDB30は、当該IPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内のエンティティIDを共通エンティティIDに書換え登録する。
【0058】
更に、“E”の受付FCMDB30Aのリコンサイル登録部44は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて共通エンティティIDをハッシュ関数hで演算し、そのハッシュ値を算出する。更に、リコンサイル登録部44は、共通エンティティIDのハッシュ値cに基づき、統合管理先である“C”のFCMDB30を取得する。リコンサイル登録部44は、FCMDB間データ通信部35を通じて統合管理先の“C”のFCMDB30にエンティティデータの統合要求を通知する。そして、統合管理先の“C”のFCMDB30は、ent.5として登録されていた同一CIデータを統合する。更に、統合管理先の“C”のFCMDB30は、統合したエンティティデータを共通エンティティID“ent.1”に対応付け、(c,DATAent.1)として、ローカルエンティティデータ管理部34内に登録する。
【0059】
次に、分散FCMDBシステム1Aの動作について説明する。先ず、分散FCMDBシステム1A内の複数の分散FCMD30の内、受付FCMDB30A、リコンサイルデータ格納先FCMDB30B及びエンティティデータ格納先FCMDB30Cを中心にデータ登録処理に関わる処理動作について説明する。図8及び図9は、分散FCMDBシステム1のデータ登録処理に関わる処理動作を示すフローチャートである。尚、受付FCMDB30Aは、MDR20からのCIの登録要求を受け付けたFCMDB30に相当する。更に、リコンサイルデータ格納先FCMDB30Bは、同一CIのIPROPデータを格納するFCMDB30に相当する。更に、エンティティデータ格納先FCMDB30Cは、同一CIの全種のエンティティデータを統合し、この統合したエンティティデータを格納するFCMDB30に相当する。
【0060】
図8に示す受付FCMDB30A内のデータ登録サービス処理部31は、MDR20からCI/Rの登録要求を受信する(ステップS11)。受付FCMDB30A内のリコンサイル処理部36は、登録要求からIPROPデータを抽出し(ステップS12)、IPROP判定部41を通じて登録要求内にIPROPデータがあるか否かを判定する(ステップS13)。尚、ステップS12では、IPROPデータを抽出することになるが、このIPROPデータの抽出順序はデッドロック防止のため、例えば、IPアドレス→シリアル番号→ホスト名+ドメイン名等のように所定順序に設定するのが望ましい。
【0061】
リコンサイル処理部36内のエンティティID収集部42は、登録要求内にIPROPデータがある場合(ステップS13肯定)、データ格納先FCMDB 探索部33を通じて、IPROPデータ(属性名+属性値)をハッシュ関数で演算する(ステップS14)。そして、エンティティID収集部42は、IPROPデータのハッシュ値を算出する(ステップS14)。更に、エンティティID収集部42は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて、このハッシュ値に基づき、このIPROPデータを担当管理するFCMDB30、すなわちリコンサイルデータ格納先FCMDB30Bを取得する(ステップS14)。エンティティID収集部42は、リコンサイルデータ格納先FCMDB30Bを取得すると、FCMDB間データ通信部35を通じて、このリコンサイルデータ格納先FCMDB30BにIPROPデータを転送する(ステップS15)。
【0062】
リコンサイルデータ格納先FCMDB30B内のリコンサイル処理部36は、受付FCMDB30AからIPROPデータを受信すると、当該IPROPデータを格納した対象エントリの確定済みフラグをエンティティ管理テーブル45から取得する(ステップS16)。リコンサイル処理部36内のリコンサイル制御部48は、フラグ判定部47を通じて対象エントリの確定済みフラグがON中であるか否かを判定する(ステップS17)。
【0063】
リコンサイル制御部48は、確定済みフラグがON中でない、すなわちOFF中の場合に(ステップS17否定)、対象エントリをロックして当該IPROPデータのエンティティIDを取得する(ステップS18)。尚、リコンサイル制御部48は、エンティティIDを取得すると、このエンティティIDをエンティティ管理テーブル45内の対象エントリに当該IPROPデータと対応付けて登録する。
【0064】
更に、リコンサイル制御部48は、ステップS18にてエンティティIDが取得されると、FCMDB間データ通信部35を通じて、エンティティID及び確定済みフラグ値(OFF)を受付FCMDB30Aに転送する(ステップS19)。また、リコンサイル制御部48は、対象エントリの確定済みフラグがON中の場合に(ステップS17肯定)、エンティティ管理テーブル45の対象エントリに格納したエンティティIDを取得する(ステップS20)。更に、リコンサイル制御部48は、IPROPデータに対応するエンティティID及び確定済みフラグ値(ON)を受付FCMDB30Aに転送すべく、ステップS19に移行する。
【0065】
受付FCMDB30A内のフラグ判定部47は、リコンサイルデータ格納先FCMDB30Bから取得した各IPROPデータの確定済みフラグに基づき、確定済みフラグがON中であるか否かを判定する(ステップS21)。リコンサイル処理部36は、確定済みフラグがON中である場合に(ステップS21肯定)、対象エントリのIPROPデータを、リコンサイルデータ格納先FCMDB30Bから取得したエンティティIDに決定し(ステップS22)、図9に示すM2に移行する。
【0066】
また、受付FCMDB30A内のリコンサイル処理部36は、確定済みフラグがON中でない、すなわちOFF中の場合に(ステップS21否定)、当該登録要求内の全種のIPROPデータのチェックが完了したか否かを判定する(ステップS23)。共通エンティティ付与部43は、全種のIPROPデータのチェックが完了した場合に(ステップS23肯定)、ステップS19で取得した全種のIPROPデータのエンティティIDから一つのエンティティIDを選択し(ステップS24)、図9に示すM1に移行する。尚、共通エンティティ付与部43は、所定選択アルゴリズムでエンティティIDを選択するものである。
【0067】
エンティティID収集部42は、全種のIPROPデータのチェックが完了していない場合に(ステップS23否定)、登録要求内の未チェックのIPROPデータを抽出すべく、ステップS12に移行する。
【0068】
更に、図9に示すM1において受付FCMDB30A内の共通エンティティ付与部43は、登録要求内のIPROPデータ内に、ステップS24で選択したエンティティID以外の他のエンティティIDがあるか否かを判定する(ステップS31)。共通エンティティ付与部43は、選択したエンティティID以外の他のエンティティIDがある場合に(ステップS31肯定)、ステップS24で選択したエンティティIDを共通エンティティIDに決定する。その後、リコンサイル制御部48は、データ格納先FCMDB探索部33を通じて、共通エンティティIDをハッシュ関数で演算し、共通エンティティIDのハッシュ値を算出する(ステップS32)。更に、リコンサイル制御部48は、共通エンティティIDのハッシュ値に基づき、同一CIの全種のエンティティデータを統合格納するエンティティデータ格納先FCMDB30Cを取得する(ステップS32)。
【0069】
更に、リコンサイル制御部48は、各FCMDB30から担当管理する同一CIの全種エンティティデータを収集させるべく、ステップS32で算出したエンティティデータ格納先FCMDB30Cに統合収集要求を通知する(ステップS33)。尚、統合収集要求には、共通エンティティIDを含むものとする。
【0070】
エンティティデータ格納先FCMDB30C内のエンティティID収集部42は、統合収集要求に応じて各FCMDB30から当該同一CIのエンティティデータを収集する(ステップS34)。更に、リコンサイル登録部44は、同一CIの全種のエンティティデータを収集すると、これら全種のエンティティデータを統合し、統合したエンティティデータを共通エンティティIDに対応付けてローカルエンティティデータ管理部34に登録する(ステップS35)。
【0071】
また、受付FCMDB30A内のリコンサイル制御部48は、選択したエンティティID以外の他のエンティティIDを含んでいない場合(ステップS31否定)に、登録要求内に全種のIPROPデータが含まれていたか否かを判定する(ステップS36)。
【0072】
リコンサイル制御部48は、登録要求内に全種のIPROPデータが含まれていた場合に(ステップS36肯定)、フラグ設定部46を通じて、各IPROPデータに対応する確定済みフラグをON設定するフラグON設定要求を設定する(ステップS37)。リコンサイル制御部48は、フラグON設定要求を設定すると、FCMDB間データ通信部35を通じて、フラグON設定要求及び共通エンティティIDをリコンサイルデータ格納先FCMDB30Bに転送する(ステップS38)。
【0073】
リコンサイルデータ格納先FCMDB30B内のリコンサイル登録部44は、フラグON設定要求及び共通エンティティIDを取得する。更に、リコンサイル登録部44は、IPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内のエンティティIDを共通エンティティIDに書換登録する(ステップS39)。更に、リコンサイル登録部44は、IPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内の確定済みフラグをON設定し、IPROPデータに対応する対象エントリのロックを解除する(ステップS39)。
【0074】
また、受付FCMDB30A内のリコンサイル制御部48は、登録要求内に全種のIPROPデータが含まれていない場合に(ステップS36否定)、フラグ設定部46を通じて、各IPROPデータに対応する確定済みフラグをOFF設定するフラグOFF設定要求を設定する(ステップS40)。リコンサイル制御部48は、フラグOFF設定要求を設定すると、FCMDB間データ通信部35を通じて、フラグOFF設定要求及びエンティティIDをリコンサイルデータ格納先FCMDB30Bに転送する(ステップS41)。
【0075】
リコンサイルデータ格納先FCMDB30B内のリコンサイル登録部44は、フラグOFF設定要求及びエンティティIDを取得する。更に、リコンサイル登録部44は、IPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内のエンティティIDに登録する(ステップS42)。更に、リコンサイル登録部44は、IPROPデータに対応するエンティティ管理テーブル45内の確定済みフラグをOFFに設定し、IPROPデータに対応する対象エントリのロックを解除する(ステップS42)。
【0076】
また、受付FCMDB30A内のデータ格納先FCMDB探索部33は、ステップS39又はステップS42の処理後、ステップS24で求めたエンティティIDをハッシュ関数にかけてハッシュ値を算出する(ステップS43)。更に、データ格納先FCMDB探索部33は、CI/Rのハッシュ値を算出すると、このハッシュ値に基づき、当該CI/Rのエンティティデータ格納先のFCMDB30を取得する(ステップS43)。
【0077】
ローカルエンティティデータ管理部34は、エンティティデータ格納先のFCMDB30が自分であるか否かを判定する(ステップS44)。ローカルエンティティデータ管理部34は、エンティティデータ格納先のFCMDB30が自分の場合に(ステップS44肯定)、当該CI/RをエンティティIDに対応付けてデータ管理DB34A内に登録する(ステップS45)。更に、データ登録サービス処理部31は、CI/Rの登録が完了すると、登録要求を発行したMDR20に対して登録完了レスポンスを通知することで(ステップS46)、この処理動作を終了する。
【0078】
また、ローカルエンティティデータ管理部34は、エンティティデータ格納先のFCMDB30が自分でない場合に(ステップS44否定)、ステップS43で算出したエンティティデータ格納先のFCMDB30CにCI/Rを転送する(ステップS47)。
【0079】
エンティティデータ格納先のFCMDB30C内のローカルエンティティデータ管理部34は、CI/Rを受信すると、当該CI/RをエンティティIDに対応付けてデータ管理DB34A内に登録し(ステップS48)、ステップS46に移行する。
【0080】
また、ステップS35にて統合したエンティティデータのエンティティデータ格納先FCMDB30Cへの登録完了後も、ステップS36に移行する。
【0081】
尚、FCMDB30では、原則として、運用中は事前に設定した同定ルール、すなわちIPROPデータの変更はないものとする。しかしながら、FCMDB30は、FCMDB30の指定操作や、ネットワーク4経由で接続するクライアント端末5からの指定操作に応じてIPROPデータを変更する場合が考えられる。そこで、FCMDB30は、IPROPデータを変更した場合、各FCMDB30のエンティティ管理テーブル45内にON設定中の確定済みフラグは全てOFF設定する。尚、IPROPデータを変更する場合とは、例えば、3種類のIPアドレス、シリアル番号及びホスト名+ドメイン名に、新たにニックネーム名を追加する場合や、ホスト名+ドメイン名の代わりに、ニックネーム名を代用する場合等に相当する。図10は、同定ルール変更処理に関わるFCMDB分散システム1Aの処理動作を示すフローチャートである。
【0082】
図10においてFCMDB30内のリコンサイル制御部48は、同定ルールを変更した場合に(ステップS51)、エンティティ管理テーブル45内に格納中のIPROPデータからチェック対象のエンティティデータを1個抽出する(ステップS52)。
【0083】
リコンサイル制御部48は、チェック対象の1個のエンティティデータを抽出すると、このエンティティデータが同定ルール変更対象のエンティティデータであるか否かを判定する(ステップS53)。
【0084】
リコンサイル制御部48は、同定ルール変更対象のエンティティデータの場合に(ステップS53肯定)、このエンティティデータに対応するエンティティ管理テーブル45内の確定済みフラグをOFF設定する(ステップS54)。更に、リコンサイル制御部48は、エンティティデータに対応するエンティティ管理テーブル45内の確定済みフラグをOFF設定すると、エンティティ管理テーブル45内の全てのエンティティデータに対するチェックが完了したか否かを判定する(ステップS55)。
【0085】
リコンサイル制御部48は、エンティティ管理テーブル45内の全てのエンティティデータに対するチェックが完了した場合に(ステップS55肯定)、図10に示す処理動作を終了する。また、リコンサイル制御部48は、エンティティ管理テーブル45内の全てのエンティティデータに対するチェックが完了しなかった場合に(ステップS55否定)、未チェックのエンティティデータを抽出すべく、ステップ52に移行する。
【0086】
また、リコンサイル制御部48は、ステップS52で抽出したエンティティデータが同定ルール変更対象のエンティティデータでない場合に(ステップS53否定)、このエンティティデータをチェック済みとし、ステップS55に移行する。
【0087】
本実施例2では、同一CIの全種のIPROPデータのエンティティIDが収集された場合に、これらエンティティIDから一つのエンティティIDを共通エンティティIDとして選択し、全種のIPROPデータに共通エンティティIDを付与する。その結果、同一CIのIPROPデータを分散化したとしても、これらIPROPデータに同一CIに対応した共通エンティティIDを付与したので、各FCMDB30では、共通エンティティIDに基づき、CIを同定できる。
【0088】
更に、実施例2では、同一CIのIPROPデータそれぞれ別に対応付けられたエンティティデータを、同一CIの共通エンティティIDのハッシュ値で探索したFCMDB30内に登録管理する。その結果、同一CIに関するエンティティデータを統合して各FCMDB30内に登録管理できる。
【0089】
更に、実施例2では、FCMDB30内部の指定操作及びクライアント端末5の指定操作に応じてIPROPデータを変更できる。
【0090】
実施例2では、登録要求内に同一CIの複数のIPROPデータの内、何れか1種のIPROPデータを含む、登録済みの同一CIの他のIPROPデータの組合せがある場合、組合せのIPROPデータを同一CIのIPROPデータと認定する。例えば、MDR20によっては一部のIPROPデータしか取得できない場合もあるため、IPROPデータ同士が全て一致しなくても、複数のIPROPデータの中から一つでも合致すれば同一CIと認定する。従って、同定条件に柔軟性を持たせることで同一CIの認定処理を円滑に行うことができる。
【0091】
更に、実施例2では、同一CIの全種のIPROPデータのエンティティIDを収集し、これら収集したIPROPデータのエンティティIDから任意のエンティティIDを所定アルゴリズムで選択して同一CI対応の共通エンティティIDとする。その結果、同一CI対応のエンティティIDを選択する際の処理負担を軽減できる。
【0092】
更に、実施例2では、同一CIの全種のIPROPデータに対する共通エンティティIDの付与が完了すると、これら全IPROPデータに確定済みフラグをON設定する。そして、FCMDB20では、CIの登録要求を検出すると、登録要求内のIPROPデータの確定済みフラグをチェックし、確定済みフラグがONの場合、他のIPROPデータのエンティティIDを収集する余計な処理をスキップする。その結果、同一CIの全種のIPROPデータに対する共通エンティティIDの付与完了以降は、更なる高速処理を実現できる。
【0093】
更に、実施例2では、CIのIPROPデータを分散管理することで、その記憶容量を増やすことなく、FCMDB30側の処理負担を軽減しながら、IPROPデータを使用した高速なCIの同定を実現できる。
【0094】
また、本実施例において説明した各処理の内、自動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行うこともできる。
【0095】
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0096】
ところで、本実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図11を用いて、上記の実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。図11は、分散情報管理プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【0097】
同図に示すように、分散情報管理プログラムとしてのコンピュータ200は、HDD(Hard Disk Drive)210、RAM220、ROM230及びCPU240をバス250で接続して構成される。
【0098】
そして、ROM230には、上記の実施例と同様の機能を発揮する分散情報管理プログラムが予め記憶されている。つまり、ROM230には、共通属性情報収集プログラム231、共通識別情報付与プログラム232及び属性情報管理プログラム233が予め記憶されている。尚、プログラム231〜233については、図1に示した構成情報管理システム1の各構成要素と同様、適宜統合又は分散してもよい。
【0099】
そして、CPU240が、これらのプログラム231〜233をROM230から読み出して実行する。その結果、各プログラム231〜233は、共通属性情報収集プロセス241、共通識別情報付与プロセス242及び属性情報管理プロセス243として機能する。各プロセス241〜243は、図1に示した識別情報収集部11、共通識別情報付与部12及び属性情報管理部13に夫々対応する。
【0100】
また、HDD210には、図11に示すように、自己が担当管理する同一構成要素に関わる共通属性情報、更に、自己が担当管理する統合した同一構成要素に関わる全所定属性種別の共通属性情報が管理されることになる。
【0101】
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
【0102】
(付記1)管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する複数の分散情報管理装置を有し、
前記分散情報管理装置は、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与部によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理部と
を有することを特徴とする構成情報管理システム。
【0103】
(付記2)前記共通識別情報付与部によって前記同一構成要素に対応した共通識別情報が付与されると、前記同一構成要素に関わる属性情報を統合し、これら統合した同一構成要素に関わる属性情報を、当該同一構成要素の共通識別情報に関わる前記分散情報管理装置に分散登録する属性情報登録部を有することを特徴とする付記1記載の構成情報管理システム。
【0104】
(付記3)前記分散情報管理装置は、
前記複数の属性情報の内、前記所定属性種別の共通属性情報を指定する指定部を有することを特徴とする付記1又は2記載の構成情報管理システム。
【0105】
(付記4)前記識別情報収集部は、
前記構成要素の登録要求を検出すると、前記登録要求内に同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報がある場合に、これら複数の所定属性種別の共通属性情報の内、何れか1種の所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素の登録済みの他の所定属性種別の共通属性情報の組合せがある場合には、これら組合せの所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集することを特徴とする付記1〜3の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【0106】
(付記5)前記共通識別情報付与部は、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報の識別情報を所定属性種別毎に取得し、これら取得した所定属性種別毎の識別情報から一つの識別情報を選択し、この選択した識別情報を、当該同一構成要素に対応した前記共通識別情報とすることを特徴とする付記1〜4の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【0107】
(付記6)前記属性情報登録部は、
各分散情報管理装置に登録すべき情報をハッシュ値で管理する分散ハッシュ管理部と、
前記共通属性情報のハッシュ関数に基づき、当該共通属性情報のハッシュ値を算出し、このハッシュ値に基づき、当該共通属性情報を登録する前記分散情報管理装置を複数の分散情報管理装置から探索する分散管理探索部と
を有することを特徴とする付記1〜5の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【0108】
(付記7)前記分散情報管理装置は、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対する前記共通識別情報の付与が完了すると、これら全所定属性種別の共通属性情報に確定済みフラグをON設定するフラグ設定部と、
前記共通属性情報判定部によって前記共通属性情報が前記登録要求内にある場合に、当該共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定であるか否かを判定するフラグ判定部と
を有し、
前記フラグ判定部にて前記共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定でない場合に、前記所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素に関わる他の所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集する前記識別情報収集部の収集動作を開始すると共に、前記フラグ判定部にて前記共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定の場合に、前記所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素に関わる他の所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集する前記識別情報収集部の収集動作をスキップすることを特徴とする付記1〜6の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【0109】
(付記8)管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する複数の分散情報管理装置の構成情報管理方法であって、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集ステップと、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与ステップと、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与ステップによって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理ステップと
を含むことを特徴とする構成情報管理方法。
【0110】
(付記9)管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を他の分散情報管理装置と連携して分散管理する情報管理部と、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与部によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理部と
を有することを特徴とする分散情報管理装置。
【0111】
(付記10)管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を他の分散情報管理装置と連携して分散管理する分散管理手順と、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集手順と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与手順と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与手順によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理手順と
を含むコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする分散情報管理プログラム。
【符号の説明】
【0112】
1 構成情報管理システム
1A 分散FCBDMシステム
2 構成情報管理装置
3 分散情報管理装置
11 識別情報収集部
12 共通識別情報付与部
13 属性情報管理部
20 MDR
30 FCMDB
34 ローカルエンティティデータ管理部
36 リコンサイル処理部
37 ローカルリコンサイル管理部
41 IPROP判定部
42 エンティティID収集部
43 共通エンティティ付与部
44 リコンサイル登録部
45 エンティティ管理テーブル
46 フラグ設定部
47 フラグ判定部
48 リコンサイル制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する複数の分散情報管理装置を有し、
前記分散情報管理装置は、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与部によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理部と
を有することを特徴とする構成情報管理システム。
【請求項2】
前記共通識別情報付与部によって前記同一構成要素に対応した共通識別情報が付与されると、前記同一構成要素に関わる属性情報を統合し、これら統合した同一構成要素に関わる属性情報を、当該同一構成要素の共通識別情報に関わる前記分散情報管理装置に分散登録する属性情報登録部を有することを特徴とする請求項1記載の構成情報管理システム。
【請求項3】
前記識別情報収集部は、
前記構成要素の登録要求を検出すると、前記登録要求内に同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報がある場合に、これら複数の所定属性種別の共通属性情報の内、何れか1種の所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素の登録済みの他の所定属性種別の共通属性情報の組合せがある場合には、これら組合せの所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集することを特徴とする請求項1又は2記載の構成情報管理システム。
【請求項4】
前記共通識別情報付与部は、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報の識別情報を所定属性種別毎に取得し、これら取得した所定属性種別毎の識別情報から一つの識別情報を選択し、この選択した識別情報を、当該同一構成要素に対応した前記共通識別情報とすることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【請求項5】
前記分散情報管理装置は、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対する前記共通識別情報の付与が完了すると、これら全所定属性種別の共通属性情報に確定済みフラグをON設定するフラグ設定部と、
前記共通属性情報判定部によって前記共通属性情報が前記登録要求内にある場合に、当該共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定であるか否かを判定するフラグ判定部と
を有し、
前記フラグ判定部にて前記共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定でない場合に、前記所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素に関わる他の所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集する前記識別情報収集部の収集動作を開始すると共に、前記フラグ判定部にて前記共通属性情報に対応する確定済みフラグがON設定の場合に、前記所定属性種別の共通属性情報を含む同一構成要素に関わる他の所定属性種別の共通属性情報の識別情報を収集する前記識別情報収集部の収集動作をスキップすることを特徴とする請求項1〜4の何れか一つに記載の構成情報管理システム。
【請求項6】
管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を分散管理する複数の分散情報管理装置の構成情報管理方法であって、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集ステップと、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与ステップと、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与ステップによって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理ステップと
を含むことを特徴とする構成情報管理方法。
【請求項7】
管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を他の分散情報管理装置と連携して分散管理する情報管理部と、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与部と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与部によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理部と
を有することを特徴とする分散情報管理装置。
【請求項8】
管理対象である構成要素に関わる属性情報を構成種別毎に管理する複数の構成情報管理装置から前記属性情報の内、構成要素の同定に使用する複数の所定属性種別の共通属性情報を他の分散情報管理装置と連携して分散管理する分散管理手順と、
同一構成要素に関わる複数の所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報を収集する識別情報収集手順と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の共通属性情報に対応した識別情報が収集されると、前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、同一構成要素に対応した共通識別情報を付与する共通識別情報付与手順と、
前記同一構成要素に関わる所定属性種別の各共通属性情報に、前記共通識別情報付与手順によって付与された共通識別情報を対応付けて管理する共通属性情報管理手順と
を含むコンピュータプログラムをコンピュータ装置に実行させることを特徴とする分散情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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