説明

構造体の解体方法

【課題】 金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電体製の被覆材とを有してなる構造体に適した解体方法を提供する。
【解決手段】 被覆材(5)を介して芯材(4)と対向する位置に第1の電極(6)を配置し、かつ芯材(4)を第2の電極として用い、被覆材(5)の少なくとも第1及び第2の電極に挟まれた部分を圧力伝達媒液(1)に浸した状態で、第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体技術に関する。
【0002】
本明細書において、誘電性をもつ被覆材とは、被覆材が全体として導電性よりも誘電性が優位になっていることを意味し、誘電体の内部に導体が埋没してなるものを含む概念とする。誘電体としては、例えば、耐火物、陶磁器、石膏、その他のセラミックス、コンクリート、岩石、鉱物、プラスチック、樹脂等が挙げられる。
【背景技術】
【0003】
図4に、製鉄プロセスで使用されるインジェクションランスの断面図を示す。インジェクションランスは、溶鉄にガスや粉体を吹き込むために使用されるもので、金属製の芯材たる金属管14と、それを被覆する誘電性をもつ被覆材たる耐火物層15とよりなる。金属管14は、その外周面に、耐火物層15の剥落を防止するスタッド16を有する。耐火物層15内には、金属ファイバー17が埋没している。
【0004】
なお、耐火物層15は、例えば、アルミナ質原料やシリカ質原料等の耐火性粉体と、アルミナセメント等の結合剤と、分散剤等の添加剤とを含むキャスタブル耐火物よりなる。
【0005】
インジェクションランスは、使用に際して溶鉄や溶滓による侵食を受けるため、例えば数十チャージ毎に新しいものと交換する必要がある。使用済みのインジェクションランスは、廃棄又は再利用のため、解体される。即ち、耐火物層15を破壊して金属管14から除去する。金属管14は、損傷が少なければ補修され、洗浄等を経て再利用されうる。
【0006】
従来、金属管14からの耐火物層15の除去は、ハンマー等を用いて主に人手により行われていた。このため、多大な労力及び熟練を要し、かつ作業効率が悪いという問題があった。特に、金属管14がスタッド16を有する場合や、耐火物層15内に金属ファイバー17が埋没している場合は、耐火物層15が解体されにくく、能率的な解体技術が望まれていた。なお、油圧ブレーカ等の解体機を用いることもあるが、金属管14が修復困難な程度にまで破損しやすい弊害がある。
【0007】
ところで、解体技術としては、機械的な衝撃を付与する手法の他、下記特許文献1及び2に開示されるように、パルス電圧を用いる手法が知られている。これについて、以下に説明する。
【0008】
図5は、特許文献1に開示された解体装置を再現した概略図である。水18をはった水槽19内にアノード電極20とカソード電極21とが対向配置されている。アノード電極20は棒状をなし、カソード電極21は半球状に成形した金属メッシュよりなる。両電極20及び21間に、解体対象物22が配置される。特許文献1において、解体対象物22は、プリント基板である。
【0009】
パルス電源23が、両電極20及び21間にパルス電圧を印加する。すると、それら電極20及び21間にパルス放電が形成され、そのパルス放電路の周囲の水18が瞬時にプラズマ化する。これによる水の体積膨張が水中に衝撃波を形成し、その衝撃波により解体対象物22が解体される。
【0010】
非特許文献1は、図5の解体装置と同様の装置を用い、廃コンクリート塊を解体した例を開示している。パルス電圧の印加によって廃コンクリート塊を容易に解体でき、かつ骨材に残存するモルタル付着分を大幅に除去でき、骨材に損傷を与えず、骨材を分離回収できたと報告している。
【特許文献1】特開2000−37622号公報
【非特許文献1】重石光弘、波平隆男、他2名、「パルスパワーによるコンクリートからの粗骨材の分離回収」、コンクリート工学年次論文集、Vol.28、No.1、2006、p.1475〜1480
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
特許文献2の報告によると、図5の解体装置で耐火物一般を解体することも可能であるようにみえる。しかし、本願発明者らの研究によると、例えば図4のインジェクションランスは、金属管14がパルス放電による衝撃波を減衰し、耐火物層15の解体を妨げるためか、図5の解体装置では容易に解体できないことが分かった。
【0012】
1ショットあたりのパルス放電のパルスエネルギを高めれば、インジェクションランスを解体できないことはないが、多ショットのパルス電圧の印加が必要であり、解体に要する総エネルギの省力化に関して改善の余地が残る。
【0013】
以上の問題は、特にインジェクションランスに限らず、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体を、パルス放電を用いて解体する場合に一般に生じうるものと考えられる。
【0014】
本発明の目的は、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体に適した解体技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
本発明の一観点によれば、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体方法において、被覆材を挟んで芯材と対向する位置に第1の電極を配置し、かつ芯材を第2の電極として用い、被覆材の少なくとも第1及び第2の電極に挟まれた部分を圧力伝達媒液に浸した状態で、第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加することを特徴とした構造体の解体方法が提供される。
【0016】
本発明の他の観点によれば、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体装置において、被覆材を挟んで芯材と対向する位置に配置される第1の電極と、芯材を第2の電極として用いるために芯材に接続される接続線と、被覆材の少なくとも第1及び第2の電極に挟まれた部分を圧力伝達媒液に浸す液槽と、第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加するパルス電源とを備えたことを特徴とした構造体の解体装置も提供される。
【発明の効果】
【0017】
パルス放電による衝撃波を被覆材に集中的に作用させることができ、芯材による衝撃波の減衰を低減できるため、芯材は殆ど損傷することなく、被覆材を容易に解体することができる。パルスエネルギを被覆材の解体に効率的に利用することができるため、解体に要する総エネルギの省力化に寄与しうる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
図1に、本発明の一実施例による解体装置の概略図を示す。水1をはった水槽2内に、解体対象物であるインジェクションランス3が横たわった状態で浸漬している。インジェクションランス3は、図4にも示したように、金属管4とそれを被覆する耐火物層5とよりなる。
【0019】
アノード電極6が、耐火物層5を挟んで金属管4と対向する位置に配置されている。アノード電極6は、棒状をなし、先端が耐火物層5の表面近傍に位置している。なお、アノード電極6は耐火物層5に接触させることが最も好ましいが、アノード電極6と耐火物層5との間に、例えば、10cm以下の微小間隔をおいてもよい。
【0020】
パルス電源7が、アノード電極6に接続されている。パルス電源7は、例えば、マルクス電源によって構成される。マルクス電源は、複数のキャパシタを並列接続の状態で充電した後、それらキャパシタを直列接続の状態で放電させる装置である。
【0021】
接地線8が、金属管4に接続され、金属管4を接地している。金属管4をカソード電極として用い、パルス電源7が、アノード電極6と、カソード電極、即ち金属管4との間に、パルス電圧を印加する。
【0022】
すると、両電極4及び6間にパルス放電が形成され、そのパルス放電路の周囲の水1が瞬時にプラズマ化する。これによる水の体積膨張が水中に衝撃波を形成し、その衝撃波がインジェクションランス3に作用する。
【0023】
本実施例では、インジェクションランス3の金属管4そのものをカソード電極として用い、インジェクションランス3の外周面にアノード電極6を配置したことにより、パルス放電による衝撃波を耐火物層5に集中的に作用させることができ、金属管4による衝撃波の減衰を低減できる。このため、金属管4は殆ど損傷することなく、耐火物層5を容易に解体することができる。
【0024】
耐火物層5内に金属ファイバーが埋没している場合であっても、これを容易に解体できる。パルス放電路内に金属ファイバーが存在した場合、金属ファイバーもプラズマ化し、体積膨張することで、耐火物層5の解体を促進しうると考えられる。このため、本発明は、内部に金属ファイバーが埋没した被覆材(耐火物層5)の解体に特に好適である。
【0025】
なお、図1及び4には示さないが、インジェクションランスとしては、金属管4と耐火物層5との間に、受熱時における両者の熱膨張差を吸収するための数ミリ程度の隙間を確保したものが知られている(例えば、特許第3924072号公報参照)。そのようなインジェクションランスの解体に際しては、その隙間に水1を浸入させた状態で、パルス電圧を印加すると、その間隙内の水がプラズマ化し、耐火物層5の剥離を促進すると考えられる。このため、本発明は、芯材(金属管4)と被覆材(耐火物層5)との間に隙間が存在する構造体の解体に特に好適である。
【0026】
1ショット又は複数ショット毎に、アノード電極6を、耐火物層5の表面上で移動させることにより、耐火物層5全体を金属管4から除去することができる。移動の軌跡は特に限定されない。例えば、インジェクションランス3の長さ方向に、直線状、ジグザグ状、又はらせん状に移動させるとよい。
【0027】
通常、耐火物層5全体の解体には、複数ショットが必要であるが、上述したように、パルス放電による衝撃波を耐火物層5に集中させることができ、1ショットあたりのパルスエネルギを耐火物層5の解体に効率的に利用することができるため、解体に要するショット数の増大は防止でき、かつ解体に要する総エネルギの省力化に寄与しうる。
【0028】
図2は、本発明の他の実施例による解体装置の概略図を示す。本実施例では、アノード電極9を、並列接続された複数の子電極9a〜9eによって構成している。複数の子電極9a〜9eを、耐火物層5を挟んで金属管4と対向する位置に離散的に分布するように配置した状態で、金属管4及びアノード電極9間にパルス電圧を印加する。
【0029】
すると、子電極9a〜9eの各々と金属管4との間に、一度にパルス放電を生じさせることができる。即ち、パルス電源7による1ショットのパルス電圧の供給で、複数のパルス放電を同時に形成することができる。このため、図1の装置では必要であったアノード電極の移動が不要となるか、又は少なくとも移動の回数を減らせる利点がある。
【0030】
また、耐火物層5のn(nは2以上の自然数とする)個所に同時に衝撃波を付与する場合、1回の衝撃波の付与をn回繰り返す場合に比べて、耐火物層5の解体に要する総エネルギを省力化しうるという相乗効果も得られうる。
【0031】
なお、図2には、子電極9a〜9eをインジェクションランス3の長さ方向に直線状に分布させた例を示したが、子電極の分布のさせ方は特に限られない。例えば、インジェクションランス3の長さ方向にジグザグ状に分布させてもよいし、インジェクションランス3の外周面を周回するように、らせん状に分布させてもよい。
【0032】
また、複数のパルス放電は必ずしも厳密に同時刻に形成されなくてもよい。不可避的にパルス放電に時間差が生じることは許容される。また、例えば、耐火物層5に崩壊しやすい部分と崩壊しにくい部分とがある場合は、崩壊しやすい部分へのパルス電圧の印加が、崩壊しにくい部分へのパルス放電の印加に先行するように、複数の子電極の少なくともいずれか1つとパルス電源との間に意図的に遅延器を接続してもよい。遅延器は、例えば過飽和リアクトル等の公知の手段によって構成することができる。
【0033】
本実施例から次の発明も導出される。〔付記1〕金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体装置であって、被覆材を挟んで芯材と対向する位置に離散的に分布するように配置され、互いに並列接続された複数の子電極よりなる第1の電極と、芯材を第2の電極として用いるために芯材に接続される接続線と、被覆材の少なくとも第1及び第2の電極に挟まれる部分を圧力伝達媒液に浸す液槽と、第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加するパルス電源とを備えた解体装置。
【0034】
図3は、本発明のさらに他の実施例による解体装置の概略図を示す。解体対象物であるインジェクションランス10の、金属管11の形状は図1の金属管4と同様であるが、耐火物層12の厚さが、インジェクションランス10の長さ方向に変化している。具体的には、耐火物層12の厚さは、インジェクションランス10の吐出口側の端部(図3の左側の端部)に近づくに従って次第に厚くなっている。
【0035】
本実施例では、インジェクションランス10の長さ方向に並んだ子電極9a〜9eの各々と、パルス電源7との間に、それぞれインダクタ13a〜13eを接続している。インダクタ13a〜13eのインダクタンスは互いに異ならせている。インジェクションランス10の吐出口側に位置するインダクタほどインダクタンスが小さい。
【0036】
このため、耐火物層12が厚い部分ほど大きなパルス電流が流れるように、パルス電源7から供給されるパルス電流が、複数の子電極9a〜9eに分配される。従って、耐火物層12の薄い部分に、不必要に大きなパルスエネルギが付与されることを防止できる。この結果、図2の装置を用いる場合に比べると、耐火物層12全体の解体に要する総エネルギの省力化を図りうる。
【0037】
なお、パルス電流を複数の子電極に分配する手段として、インダクタに代えて抵抗、キャパシタその他のインピーダンス素子を用いてもよい。ただし、インピーダンス素子における電力消費を抑えるという観点からは、インダクタが好ましい。また、可変インダクタンス素子等の可変インピーダンス素子を用いてもよい。
【0038】
本実施例から次の発明も導出される。〔付記2〕さらに、ある子電極と他の子電極とに異なるパルス電流が流れるように、パルス電源から供給されるパルス電流を複数の子電極に分配するインピーダンス素子を備えた上記付記1の解体装置。
【0039】
以上、実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されない。
【0040】
例えば、パルス放電による衝撃波を伝達する圧力伝達媒液は、特に水1に限られない。水1以外の液体、例えばオイルを用いてもよい。パルス放電路が耐火物層(被覆材)内を確実に経由するようにし、パルスエネルギのロスを低減する観点からは、圧力伝達媒液として、耐火物層(被覆材)よりも絶縁破壊電圧の高いものが好ましい。例えば、被覆材が、耐火物、陶磁器、石膏、その他のセラミックス、コンクリート、岩石、鉱物、樹脂である場合、水及びオイルはかかる条件を満足しうる。
【0041】
また、図1〜3には、インジェクションランスの全体を水(圧力伝達媒液)に浸した例を示したが、インジェクションランスにおける耐火物層の少なくともアノード及びカソード電極間に挟まれた部分が浸されていればよい。
【0042】
また、図1〜3には、金属管(芯材)を接地した例を示したが、金属管(芯材)をパルス電源に接続してアノード電極として用い、耐火物層(被覆材)を挟んで金属管(芯材)と対向する位置にカソード電極を配置してもよい。この他、種々の変更、改良、及び組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、製鉄プロセスで使用されるインジェクションランスの解体に特に好ましく利用することができる。また、本発明は、RH式やDH式等の真空脱ガス装置の浸漬管、樋カバー、溶融金属容器といった製鉄プロセスで使用される他の構造体の解体にも好ましく利用することができる。なお、真空脱ガス装置の浸漬管は、円筒状芯金(芯材)の内周及び外周を耐火物層(被覆材)で被覆してなる。樋カバーや溶融金属容器は、鉄皮(芯材)を、耐火物層(被覆材)で被覆してなる。
【0044】
さらに、本発明は、製鉄プロセスで使用される構造体のみならず、鉄筋(芯材)をコンクリート(被覆材)で被覆してなる鉄筋コンクリート等、金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体に広く適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施例による解体装置の概略図である。
【図2】本発明の他の実施例による解体装置の概略図である。
【図3】本発明のさらに他の実施例による解体装置の概略図である。
【図4】インジェクションランスの断面図である。
【図5】従来技術による解体装置の概略図である。
【符号の説明】
【0046】
1…水(圧力伝達媒液)、2…水槽(液槽)、3…インジェクションランス(構造体)、4…金属管(芯材)、5…耐火物層(被覆材)、6…アノード電極(第1の電極)、7…パルス電源、8…接地線(接続線)、9…アノード電極(第1の電極)、9a〜9e…子電極、10…インジェクションランス(構造体)、11…金属管(芯材)、12…耐火物層(被覆材)、13a〜13e…インダクタ(インピーダンス素子)、14…金属管(芯材)、15…耐火物層(被覆材)、16…スタッド、17…金属ファイバー(導体)、18…水、19…水槽、20…アノード電極、21…カソード電極、22…解体対象物(プリント基板)、23…パルス電源。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属製の芯材と、この芯材を被覆する誘電性をもつ被覆材とを有する構造体の解体方法において、前記被覆材を挟んで前記芯材と対向する位置に第1の電極を配置し、かつ前記芯材を第2の電極として用い、前記被覆材の少なくとも前記第1及び第2の電極に挟まれた部分を圧力伝達媒液に浸した状態で、前記第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加することを特徴とした構造体の解体方法。
【請求項2】
前記第1の電極が、並列接続された複数の子電極よりなり、それら複数の子電極を前記芯材と対向する位置に離散的に分布するように配置した状態で、前記第1及び第2の電極間にパルス電圧を印加する請求項1に記載の解体方法。
【請求項3】
ある子電極と芯材との間の被覆材の厚さが、他の子電極と芯材との間の被覆材の厚さと異なっており、前記パルス電圧の印加に際し、被覆材が厚い部分ほど大きなパルス電流が流れるように、共通のパルス電源から得られるパルス電流を前記複数の子電極に分配する請求項2に記載の解体方法。
【請求項4】
前記被覆材内に、金属ファイバーが埋没している請求項1〜3のいずれかに記載の解体方法。
【請求項5】
前記構造体が、製鉄プロセスで使用されるインジェクションランスである請求項1〜4のいずれかに記載の解体方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−137146(P2010−137146A)
【公開日】平成22年6月24日(2010.6.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−314680(P2008−314680)
【出願日】平成20年12月10日(2008.12.10)
【出願人】(000170716)黒崎播磨株式会社 (314)
【出願人】(504159235)国立大学法人 熊本大学 (314)
【Fターム(参考)】