説明

様々な高さの熱可塑性の受容体を成型するための高さ調節可能な成型装置

本発明は、様々な高さの熱可塑性材料の受容体をブロー成型するための成型装置に関し、前記装置は、2つの金型の半体(2A、2B)及び互いに可動性である金型の底部(5)を設けられた金型(1)を備える。各金型の半体は、金型のキャリア(8A、8B)、チルキャリア(9A、9B)、及びチル(20A、20B)を備え、前記2つのチル及び金型の底部は、金型の凹所(19A、19B)を備え、整形用の空洞(21)を共に形成する。発明装置は、ブロー圧力を補償するための手段(16)も備え、前記手段は、金型のキャリアと結合されたチルキャリア(9A)との間に設けられる。最大高さの状態である受容体のために、チルキャリア及びチルは、同一の高さである。より小さい受容体のために、チルは、チルキャリアよりも小さく、半径方向の補強手段は、チルと協働しない部分(30A、30B)内でキャリアの内部面上に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばPETのような熱可塑性材料から成り、一般的にブロー成型(blow-molding)によって又はストッチブロー成型(stretch-blow-molding)によって製造される容器、特にボトルを製造するための成型装置の分野に関し、より具体的には、異なる高さを有する場合があり、前記成型装置が、例えば固定された共有軸に関する回転において、互いに対して相対的に移動可能な2つの金型の半体及び軸方向の並進移動の際に2つの金型の半体に対して移動可能な金型のベース部を備えている少なくとも1つの金型と、金型のホルダーとそれぞれのシェルホルダーとの間に設けられるブロー圧力を補うため手段(16)と、を備え、前記金型の半体それぞれは、金型のホルダー、前記金型のホルダーに固定されたシェルホルダー、及び前記シェルホルダーによって支持されたシェルを備え、2つのシェル及び金型のベース部は、前記金型が閉鎖位置に位置している場合に、成型用の空洞を共に形成する成型用の空洞部分それぞれを形成している、特にボトルのような容器を製造するために設計されたそれらの成型装置の分野に関する。
【背景技術】
【0002】
図1Aは、軸方向の半体において、及び上からの水平方向の透視図において、参照符号1によってその全体において表示され、本発明が目的とされる成型装置の金型を図示する。長手方向の軸7を有している金型1は、特に固定された共有軸4に関する回転(矢印3A及び矢印3Bそれぞれ)において、他の半体に対して一の半体を移動可能な2つの金型の半体2A及び2Bそれぞれを備え、矢印6によって図示されるように、金型の長手方向の軸7に同軸上の軸方向の並進移動において2つの金型の半体2A及び2Bに対して移動することができる。
【0003】
各金型の半体2A及び2Bは、前記軸4に連接されたそれぞれの支持アーム15A及び15Bを備えたそれぞれ金型のホルダー8A及び8Bと、当業者に知られた任意の方法で対応している金型のホルダーに固定されたシェルホルダー9A及び9Bと、当業者に知られた任意の方法でそれぞれのシェルホルダー9A及び9Bによって支持されたそれぞれのシェル10A及び10Bと、を備える。2つのシェル10A及び10Bと金型のベース部5とは、それぞれ成型用の空洞部分11A及び11B及と12とを備え、金型が閉鎖位置に位置している場合に、金型1の長手方向の軸1に同軸である成型用の空洞13を一緒に形成する。この種類の構造は、例えば特許文献1に記述され、且つ描写される。
【0004】
シェル10A及び10Bと金型のベース部5との対応しているそれぞれの周囲に沿って、シェルは、それぞれの溝14A及び14Bを備え、ベース部は、金型1が図1Aに図示されるように閉鎖位置に位置している場合に、溝14A及び14B内に収容されることができる径方向に突出している周囲のリブ29を備え、そのため、シェル及びベース部は(ほぼ40×10pa程度の)ブロー圧力の存在において変形不可能な機械的アセンブリを形成する。この種類の構成は、例えば特許文献2、特許文献3、及び特許文献4の明細書に示される。
【0005】
最後に、ブロー成型圧力を補うための手段16は、例えば、金型のホルダー8Aの一部分と対応するシェルホルダー9Aとの間で設けられ、それらの圧力補償手段16は、図1Aに示されるように、金型のホルダー8Aとシェルホルダー9Aとの間に設けられるチャンバーを特に場合により備え、チャンバーにとってブロー成型の間に図1Aに可視されていない手段によってブロー成型流体と共に供給されることが可能である。この種類の構成は、特許文献5の明細書に見ることができる。
【0006】
図1Aの記述において、閉じた金型1の横面は、略直径であり、且つシェル10A及び10Bの分割線17に略垂直であることに留意すべきである。シェルホルダー9A及び9Bの周長がシェルの周長よりも僅かに短いこと、すなわち金型1が閉じている場合に、シェルが分割ライン17に沿って互いに対して正確且つ確実に支持されるように面している長手方向の縁部の間で間隙18が存在していることに留意すべきである。
【0007】
図1Aにおいて図示される構成において、シェル10A及び10Bは、金型1の高さであるそれぞれのシェルホルダー9A及び9Bの高さと略同一の高さを有する。それ故に、成型用の空洞13は、この金型のために許容される最大高さを有し、この金型を使用して製造され得る容器の最大高さに対応する。
【0008】
金型の生産能力を改良するために、最大高さの容器だけではなく、低い高さの容器を製造するために構成され得ることが望ましい。それらの目的のために、それぞれの成型用の空洞部分11A及び11Bを備えたシェル10A及び10Bにとって、図1Bに示されるように(この場合において、成型用の空洞部分が同じ高さでない)異なる成型用の空洞部分19A及び19Bを備えたシェル20A及び20Bによって取り替えることは、既知のやり方である。実際において、シェル20A及び20Bは、ブロー成型の容器又はストレッチブロー成型の容器のために必要である他の機能的な要素の配置を変える必要はないため、それらのそれぞれの上部面がそれぞれシェルホルダーの上面で同じ高さに留まっているように、シェルホルダーの頂部で位置付けられる。空洞部分19A及び19Bと空洞部分12とは、ベース部おいて、金型が閉鎖位置に位置している場合、図1Aの成型用の空洞13と同じ高さではない成型用の空洞21を共に形成する。それ故に、成型装置の全体的な構成は、金型8A及び8Bとシェルホルダー9A及び9Bとベース部5と共に保持され、それらの軸方向の位置は、成型用の空洞部分の高さにおいて減少に関して改良される必要がある。
【0009】
この既知の解決方法において、低い高さの成型用の空洞部分19A及び19Bを備えたシェル20A及び20Bは、図1Aのシェル10A及び10Bとして同じ高さを保持する。この場合、ベース部5の下方に、すなわち溝14A及び14Bそれぞれの下方と述べる、据えられたシェル20A及び20Bの下部分22A及び22Bは、図1Bにおいて明らかに可視できる回転の単純な略円筒形の壁の形態である。それ故に、それらの下部分22A及び22Bは、シェル20A及び20Bが属し、空洞部分19A及び19Bそれぞれを備えるシェルの上部分と共に1つの部材であるシェル20A及び20Bそれぞれの一体式の部分を構成する。
【0010】
上述のような従来の構造の利点は、金型が閉鎖位置に位置している場合、2つのシェル20A及び20Bが金型の底部でさえ、分割線17に沿って互いに対して支持するという事実に基づくものである。すなわち、2つの下部分22A及び22Bそれぞれは、圧力補償手段16の部分を形成するチャンバーがブロー成型の圧力の影響を受けやすいときに、2つのシェルホルダー9A及び9Bそれぞれが支持することができることに対して回転の円筒型の環状の支持部を共に形成する。このような環状の支持部は、ブロー成型の圧力が適用されるシェルホルダー9Aの下部分の半径方向の変形を中央部へ向けて対抗させる。
【0011】
しかしながら、この既知の構造は、下部分22A及び22Bを機械加工しているとき、シェル20A及び20Bが材料の十分な量を除去することに伴う固形体から機械加工される相当な不利点を同時に有する。これは、材料の浪費、及び機械加工時間の浪費を生じ、それ故に、高いコストを生じる。
【特許文献1】仏国特許第2 773 176号明細書
【特許文献2】仏国特許第2 720 680号明細書
【特許文献3】仏国特許第2 828 829号明細書
【特許文献4】仏国特許第2 841 495号明細書
【特許文献5】仏国特許第2 659 265号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、自由度が製造された容器の実際の高さに適するためのシェルの有益な高さを適合することを維持することを除いて、材料及び機械加工時間の両方に関してより経済的である改良された技術的解決法を提案することが、本発明の必須な目的である。
【課題を解決するための手段】
【0013】
それらの目的のために、本発明は、その前置きとして記述されて配置された、例えばPETのような熱可塑性材料から成り、ブロー成型又はストレッチブロー成型によって製造され、且つ、異なる高さを有する場合がある容器、特にボトルを製造するための成型装置を提案する。本発明による装置が以下の特徴の組み合わせによって特徴付けられている。
―最も高い高さ(最大高さ)の容器を製造するために、シェルホルダー及びシェルは、それぞれ略同一の高さを有する。
―前記最大高さよりも低い高さの容器を製造するために、シェルは、各シェルホルダーの高さよりも低く、
補強手段が、シェルのそれぞれと協働しないそれらの部材内のシェルホルダーの各内部面上に設けられ、
前記補償するための手段が動作している場合に、前記シェルのそれぞれと協働しない前記シェルホルダーのそれらの部分を径方向に補強することが可能である。
【0014】
それらの構成のおかげで、2つのシェルホルダーは、同時にシェル自身が製造される容器の実際の高さに対してより低い高さで製造され得ること除いて、各シェルと共に協働しないそのそれらの部材における径方向の支持部を有している。
【0015】
補強手段に関しては、2つの具体的な例を参照して後に明らかになるように経済的に生産され得る。
【0016】
実際には、成型装置の従来の配置を考慮している最も単純な解決法は、それらの各上縁部が互いに位置合わせされるような方法で、シェルが各シェルホルダーによって支持され、前記最大高さよりも低い高さの容器を製造する場合に、各シェルと協働しないシェルホルダーのそれらの部分がシェルホルダーの下部分であり、補強手段がシェルホルダーの前記下部分に配置されることである。
【0017】
第1の典型的な実施形態は、補強手段を構成し、金型が閉鎖位置に位置している場合に、各シェルホルダーのストリップの前面がシェルを支持するように互いに対して支持するようである周囲に沿って所定の距離を実質的に覆い、且つシェルホルダーと略連続な形態でシェルホルダーのそれぞれの長手方向の縁部から突出している少なくとも2つのストリップを各シェルホルダー上に備える。有利には、この場合において、ストリップは、各シェルホルダーの下方端部で、又は下方端部の近傍に配置される。
【0018】
実施形態の代替形態は、その下縁部に沿って又はその下縁部に近傍で、径方向内側に突出し、且つシェルホルダーの全周に亘って延在しており、ストリップに平坦に面している各リブを有しているシェルホルダーを構成する場合もある。
【0019】
実際には、構成部材が製造されることができる容易さによって好まれた第2の典型的な実施形態は、より低いシェルホルダーによって非占有状態である位置で各シェルホルダー上に載置された2つの半管状部分を備えるための補強手段のためであり;それらの2つの半管状部分は、シェルホルダー及びシェルのそれぞれの高さの差に略同一な高さを有し、金型が閉鎖位置に位置している場合に、半管状部分の各長手方向の前面がシェルを支持するように互いに対して支持する。上記の好ましい実施形態において、半管状部分は、各シェルホルダーの下部分において位置付けられる。有利には、半管状部分は、固定または取り外しをより素早く且つより容易にする一体的な構成要素を形成するためのそのような方法で各シェルに機械的に固締され、それらの目的のため、それらの壁を通過して、各シェルにそれらをねじ込むために部材を受容することが可能である長手方向のボアを有するための半管状部分となるように設けられる。この好ましい構成の関連で、半管状部分は、より少ない量の機械加工共に、且つ材料の損失なしで適切な直径及び厚さのチューブの部分から経済的に製造されてもよい。
【0020】
本発明は、純粋に説明に役立つ例として単に与えられる特定の好ましい実施形態の以下の詳細な説明を読むことによってより理解されたい。この記述において、添付された図面を参照されたい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
残りの説明において、図1Bに使用される同一の参照数字は、類似である部分を示し続けられる。
【0022】
本発明によれば、以下の構成の組み合わせを提供する:
―最も高い高さ(最大高さ)の容器を製造するために、シェルホルダー9A及び9Bとシェル10A及び10Bとは、図1Aに示されるように、それぞれ略同一の高さを有する。
―前記最大高さよりも低い高さの容器を製造するために、シェル20A及び20Bは、図2A、図2B及び図3Aにおいて可視であるシェルホルダー9A及び9Bの高さよりも低く、
補強手段は、各シェル20A及び20Bと協働しないそれらの部材30A及び30B内のシェルホルダー9A及び9Bの各内部面に設けられ、
前記補強手段は、圧力補償手段が動作している場合に、シェル20A及び20Bのそれぞれと協働しないシェルホルダーのそれらの部材30A及び30Bを径方向に補強することが可能である。
【0023】
前記補強手段を形成するために様々に考えられる技術的な解決方法がある。多くの例は、今本明細書中により明確に説明され、実際には、補強手段のそれぞれの上縁部が互いに略位置合わせられ、シェルと協働しないシェルホルダーのそれらの部材30A及び30Bは底部に向けて据えられるように、より低いシェルがそれぞれのシェルホルダーの頂部へ位置付けられるように使用される可能性が高い。
【0024】
今そのような補強手段の第1の実施例を図示する図2A及び2Bを参照することによってより明確にされる。この実施例において、補強手段が各シェルホルダー上に、シェルホルダーの略連続的な形態としてシェルホルダーのそれぞれ2つの長手方向の縁部から突出する少なくとも2つのストリップ23A及び23Bを備えるように作製されル用に設けられる(ちょうど1つのストリップ23A及びちょうど1つのストリップ23Bが図2Aに示され得る。)。このストリップ23A及び23Bは、金型が図2A及び図2Bに示される閉鎖位置に位置している場合に、各シェルホルダー9A及び9Bのストリップ23A及び23Bの前部の表面が、シェルを支持するように、参照符号28で互いに対して支持するように、周囲の周りで所定の距離を覆う。図2A及び図2Bにより明確に想定されるシェルを取り付ける構成において、ストリップ23A及び23Bは、各シェルホルダー9A及び9Bの下縁部に沿って、又は下縁部の近傍に配置される。
【0025】
この構成のおかげで、圧力補償手段16のチャンバーが加圧される場合に、シェルホルダー9Aの下部分22Aは、他のシェルホルダー9Bに対して支持している下部分を見つけ出し、それ故に、変形された状態になる下部分の危険性はない。
【0026】
図2Cに図示されるように、実施形態の代替形態は、リブ24A及び24Bのそれぞれをさらに使用するまでシェルホルダー9A及び9Bの下部分を強化させる構成になる場合があり、前記リブは、シェルホルダーの下縁部に沿って又は下縁部に近傍で、径方向内側に突出し、且つシェルホルダーの全周に亘って延在しており、ストリップ23A及び23Bに面している。この結果、これは剛性を改良されたシェルホルダー9A及び9Bの下部分22A及び22Bを与える。
【0027】
上記に説明された解決方法は、効果的であり、特定の金型操作状態下で少なくとも実施されることができる。しかしながら、それらは、シェルホルダーに構造的な改良を必要とする不利な点を有し、そして、操作者は、この許容できないことを見つける可能性がある。
【0028】
この不利な点を避けるために、図3A及び図3Bに図示された好ましい実施形態において、この場合には、図示された現実的な例において、補強手段がシェルの下により低いシェル20A及び20Bによって非占有状態であるシェルホルダーのそれらの部分30A及び30Bで配置された2つの半管状部分25A及び25Bを形成されるように作製されて設けられる。2つの半管状部分25A及び25Bは、シェルホルダー9A及び9Bとシェル20A及び20Bとのそれぞれの高さの差に略同一の高さを有し、それらは、金型が図3A及び図3に示されるように閉鎖位置であるときに、それぞれの長手方向の前部の表面がシェルを支持するように参照符号27で互いに対して支持されるように、シェルとして略同一な外側周囲を有している。
【0029】
この解決方法における実際の利益は、半管状部分25A及び25Bが、最小限の機械加工時間及び決して多くない材料と共に、適切な直径及び適切な厚さの管状から得ることができ、それぞれのシェルホルダー(9A及び9B)と同じ高さではないシェル20A及び20Bが使用されるときのみ金型内で使用されることができる。
【0030】
有利には、半管状部分25A及び25Bは、壁を通過して、それぞれのシェル20A及び20Bに、特にねじを使用して、固定可能な構成要素(図示せず)を受容可能にする長手方向のボア26を有している。管状のセクション及びそれぞれのシェルは、従って、固定の目的/取り外しの目的のために容易に操作する一体式のアセンブリを構成するために共に機械的に接続される。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1A】2つの異なる高さを有している容器の製造のための使用構成を示した先行技術の金型の軸方向の半体の断面における、且つ上方から見た水平斜視における概略図である。
【図1B】2つの異なる高さを有している容器の製造のための使用構成を示した先行技術の金型の軸方向の半体の断面における、且つ上方から見た水平斜視における概略図である。
【図2A】本発明による金型の第1の典型的な実施形態において、図1Bの視点と同じように、部分的な断面図の状態で直径面における、且つ上方から見た水平斜視における概略図である。
【図2B】図2Aの金型のIIB−IIBの断面を上方から見た図である。
【図2C】図2A及び図2Bの金型の実施形態の代替形態において、図2Aと同じように、部分的な断面図の状態で直径面における、且つ上方からの水平斜視における概略図である。
【図3A】本発明による金型の好ましい実施形態である第2の実施形態において、図1Bの視点と同じように、部分的な断面図の状態で直径面における、且つ上方からの水平斜視における概略図である。
【図3B】図3Aの金型のIIIB-IIIBの断面を上方から見た図である
【符号の説明】
【0032】
1 金型
2A 金型の半体
2B 金型の半体
3A 矢印
3B 矢印
4 軸
5 金型のベース部
6 矢印
7 長手方向の軸
8A 金型のホルダー
8B 金型のホルダー
9A シェルホルダー
9B シェルホルダー
10A シェル
10B シェル
11A 空洞部分
11B 空洞部分
12 空洞部分
13 成型用の空洞
14 溝
15A 支持アーム
15B 支持アーム
16 圧力補償手段
17 分割線
18 間隙
19A 空洞部分
19B 空洞部分
20A シェル
20B シェル
21 成型用の空洞
22A 下部分
22B 下部分
23A ストリップ
23B ストリップ
24A リブ
24B リブ
25A 半管状部分
25B 半管状部分
26 ボア
27 参照符号
28 参照符号
29 リブ
30A それらの部分
30B それらの部分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
例えばPETのような熱可塑性材料から成り、ブロー成型又はストレッチブロー成型によって製造され、且つ、異なる高さを有する場合がある容器、特にボトルを製造するための成型装置であって、
(矢印3A,3Bのように)互いに対して移動可能な2つの金型の半体(2A,2B)及び軸方向の並進移動(矢印6)の際に前記2つの金型の半体に対して移動可能な金型のベース部(5)を含んでいる少なくとも1つの金型(1)と、金型のホルダー(8A)と各シェルホルダー(9A)との間に設けられた、ブロー圧力を補償するための手段(16)とを備え、
前記金型の半体それぞれが、前記金型のホルダー(8A,8B)、前記金型のホルダーに固定された前記シェルホルダー(9A,9B)、及び前記シェルホルダーによって支持されたシェル(10A,10B;20A,20B)を備え、
2つの前記シェル及び前記金型のベース部が、前記金型が閉鎖位置に位置している場合に成型用の空洞(13;21)を共に形成する成型用の空洞部分(11A,11B;19A,19B)それぞれを形成している成型装置において、
−最も高い高さ(最大高さ)の容器を製造するために、前記シェルホルダー(9A,9B)及び前記シェル(10A,10B)は、それぞれ略同一の高さとされ、
−前記最大高さよりも低い容器を製造するために、前記シェル(20A,20B)は、各前記シェルホルダー(9A,9B)の高さよりも低く、
補強手段が、前記シェルのそれぞれと協働しないそれらの部分(30A,30B)内の前記シェルホルダー(9A,9B)の各内面に設けられ、前記補償するための手段が動作している場合に、前記シェルのそれぞれと協働しない前記シェルホルダーのそれらの部分を径方向に補強可能であることを特徴とする成型装置。
【請求項2】
前記シェル(20A,20B)は、前記シェルのそれぞれと協働しない前記シェルホルダー(9A,9B)の前記それらの部分(30A,30B)が前記最大高さよりも低い容器を製造するために前記シェルホルダーの下部とされ、且つ、前記補強手段が前記シェルホルダー(9A,9B)の前記下部(30A,30B)に配置されているという点において、各上縁部が互いに実質的に位置合わせされるように各前記シェルホルダー(9A,9B)によって支持されていることを特徴とする請求項1に記載の成型装置。
【請求項3】
前記補強手段は、各前記シェルホルダー(9A,9B)上に、少なくとも2つのストリップ(23A,23B)を備え、
前記ストリップは、前記シェルホルダーの各長手方向の縁部から突出し、前記シェルホルダーと略連続的な形態を成しており、前記金型が前記閉鎖位置に位置している場合に、前記シェル(20A,20B)同士が互いに支持されると同時に、各前記シェルホルダーの前記ストリップの前面が(参照符号28で)互いに対して支持されるように、周囲に沿って所定の距離を覆っていることを特徴とする請求項2に記載の成型装置。
【請求項4】
前記ストリップ(23A,23B)は、各前記シェルホルダー(9A,9B)の下縁部に沿って、又は前記下縁部の近傍に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の成型装置。
【請求項5】
前記シェルホルダー(9A,9B)は、各リブ(24A,24B)を有し、
前記リブは、その前記下縁部に沿って、又はその前記下縁部の近傍で径方向内側に突出し、且つ前記シェルホルダーの全周に亘って延在しており、且つ、前記ストリップ(23A,23B)に面していることを特徴とする請求項4に記載の成型装置。
【請求項6】
前記補強手段は、前記シェルの下方に位置し、前記シェルホルダー(9A,9B)の高さと前記シェル(20A,20B)高さとの差と略同一の高さを有し、且つ、前記金型が前記閉鎖位置に位置している場合に、前記2つの半管状部分(25A,25B)の各前記長手方向の前面が(参照符号27で)互いに対して支持されるように前記シェル(20A,20B)と略同一の外周部を有している2つの半管状部分(25A,25B)を備えていることを特徴とする請求項2に記載の成型装置。
【請求項7】
前記2つの半管状部分(25A,25B)は、前記2つの半管状部分の壁部を通過し、各前記シェル(20A,20B)に前記2つの半管状部分を固定するために構成要素を受容可能な長手方向のボア(26)を有していることを特徴とする請求項6に記載の成型装置。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【公表番号】特表2008−534333(P2008−534333A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504793(P2008−504793)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【国際出願番号】PCT/FR2006/000668
【国際公開番号】WO2006/106209
【国際公開日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(506100093)シデル・パーティシペーションズ (72)
【Fターム(参考)】