説明

標的化脂質

本発明は、構造L100−リンカー−L100(式中、L100は、脂質、親油性物質、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、L101は、リガンドまたは−CHCH(OCHCHO(CHCH−リガンドであり、pは、1〜1000であり、かつqは、1〜20である。)の標的化脂質を提供する。さらに、本発明は、治療剤を細胞に送達するための組成物および方法を提供する。特に、これらは、核酸を効率的に封入し、封入された核酸をインビボで細胞に効率的に送達する新規の脂質および核酸−脂質粒子を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
次式(CI)に示す構造を有する標的化脂質:
【化1】

(式中、
100は、それぞれ存在ごとに独立して、脂質、親油性物質、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、これらは各々、随意的に、1つ以上の置換基で置換されており;
101は、それぞれ存在ごとに独立して、リガンドまたは−CHCH(OCHCHO(CHCH−リガンドであり;
pは、1〜1000であり;かつ
qは、1〜20である)。
【請求項2】
次式(CIII)に示す構造を有する標的化脂質:
【化2】

(式中、
100は、L112
【化3】

であり;
100は、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、CO、NH、O、S、S−S、−C(CH−S−S−、−CH(CH)−S−S−、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNH、CHO、CH=N−O、ヘテロアリール、ヘテロ環、
【化4】

であり;
Aは、O、NH、NCH3、S、CH2、S−S、−C(CH−S−S−、−CH(CH)−S−S−、−O−N=C−、−C(O)−N(H)−N=C−、−C=N−O−、−C=N−N(H)−C(O)−、−C(O)N(Me)−N=C−、−C=N−N(Me)−C(O)−、−O−C(O)−O−、−O−C(O)−NH−、−NH−C(O)−O−、−NH−C(O)−NH−、−N(Me)−C(O)−N(Me)−、−N(H)−C(O)−N(Me)−、−N(Me)−C(O)−N(H)−、−C(O)−O−、−C(O)−N(H)−、−C(O)−N(Me)−、−O−C(O)−、−NH−C(O)−、−N(Me)−C(O)−、−C=N−、−N=C−、
【化5】

ヘテロ環、またはヘテロアリールであり;
111は、L113、L114
【化6】

であり;
112は、それぞれ存在ごとに独立して、脂質、親油性物質、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、これらは各々、随意的に、1つ以上の置換基で置換されており;
113は、それぞれ存在ごとに独立して、−CHCH(OCHCHO(CHCH−L114であり;
114は、それぞれ存在ごとに独立して、リガンド、−C(O)−リガンド、−O−C(O)−リガンド、−N(H)−リガンド、−O−C(O)−N(H)−リガンド、−O−C(O)−O−リガンド、−NH−C(O)−N(H)−リガンド、−NH−C(O)−O−リガンド、−S−S−リガンド、−O−N=C−リガンド、−NH−N=C−リガンド、−C=N−O−リガンド、−C=N−N(H)−リガンド、ヘテロ環−リガンド、ヘテロアリール−リガンド、
【化7】

であり;
pは、1〜1000であり;かつ
qは、1〜20である)。
【請求項3】
次式(CI)に示す構造を有する標的化脂質:
【化8】

(式中、
は、糖質、グルコース、マンノース、ガラクトース、N−アセチル−ガラクトサミン、フコース、グルコサミン、ラクトース、マルトース、葉酸、ペプチドから選択されるリガンドであるか、または次式II〜V:
【化9】

に示す構造を有し:
q、q2A、q2B、q3A、q3B、q4、q4B、q5A、q5B、およびq5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜20であり;
P、P2A、P2B、P3A、P3B、P4A、P4B、P5A、P5B、P5C、T、T2A、T2B、T3A、T3B、T4A、T4B、T4A、T5B、およびT5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、NR’、O、S、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNHもしくはCHO、NHCH(R)C(O)、−C(O)−CH(R)−NH−、CO、CH=N−O、CHS、尿素、ヘテロ環、ヘテロアリール、
【化10】

であり;
Q、Q2A、Q2B、Q3A、Q3B、Q4A、Q4B、Q5A、Q5B、およびQ5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、−(CH−、−C(R’)(R’’)(CH−、−(CHC(R’)(R’’)−、−(CHCHO)CHCH−、または−(CHCHO)CHCHNH−であり;
は、親油性物質、ステロイド、テルペン、ビタミン、セラミドからなる群から選択されるか、または次式(VI):
【化11】

の構造を有し;
R、R、R2A、R2B、R3A、R3B、R4A、R4B、R5A、R5B、R5C、R、R6A、およびR6Bは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、CO、NH、NR’、O、S、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNHもしくはCHO、NHCH(R)C(O)、−C(O)−CH(R)−NH−、CO、CH=N−O、
【化12】

であり;
2A、L2B、L3A、L3B、L4A、L4B、L5A、L5B、およびL5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、糖質、糖質類似体、グルコース、マンノース、ガラクトース、N−アセチル−ガラクトサミン、フコース、グルコサミン、ラクトース、マルトース、葉酸、またはペプチドであり;
R’およびR’’は、それぞれ独立して、H、CH、OH、SH、NH、NR1020、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり;
は、Hまたはアミノ酸側鎖であり;
10およびR20は、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり;
6AおよびL6Bは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、その各々は、随意的に1つ以上の置換基で置換されており;
mは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜50であり;
nは、それぞれ存在ごとに独立して、1〜20であり;かつ
pは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜50である)。
【請求項4】
が、
【化13】

である、請求項3に記載の標的化脂質。
【請求項5】
が、
【化14】

(式中、
5A、q5B、およびq5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜20であり;
5A、P5B、P5C、T5A、T5B、およびT5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、CO、NH、NR’、O、S、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNHもしくはCHO、NHCH(R)C(O)、−C(O)−CH(R)−NH−、CO、CH=N−O、
【化15】

であり;
5A、Q5B、およびQ5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、−(CH−、−C(R’)(R’’)(CH−、−(CHC(R’)(R’’)−、−(CHCHO)CHCH−、または−(CHCHO)CHCHNH−であり;
5A、R5B、およびR5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、CO、NH、NR’、O、S、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNHもしくはCHO、NHCH(R)C(O)、−C(O)−CH(R)−NH−、CO、CH=N−O、
【化16】

であり;
5A、L5B、およびL5Cは、それぞれ存在ごとに独立して、糖質、グルコース、マンノース、ガラクトース、N−アセチル−ガラクトサミン、フコース、グルコサミン、ラクトース、マルトース、葉酸、またはペプチドであり;
R’は、独立して、H、CH、OH、SH、NH、NH(アルキル)、またはNH(ジアルキル)であり;
は、Hまたはアミノ酸側鎖であり;
nは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜20であり;かつ
mは、それぞれ存在ごとに独立して、0〜50である)
である、請求項3に記載の標的化脂質。
【請求項6】
が、
【化17】

である、請求項5に記載の標的化脂質。
【請求項7】
が、
【化18】

である、請求項3に記載の標的化脂質。
【請求項8】
が、
【化19】

(式中、
、R6A、およびR6Bは、それぞれ存在ごとに独立して、存在しないか、CO、NH、NR’、O、S、C(O)、OC(O)、C(O)O、NHC(O)、C(O)NH、NHCH、CH、CHNHもしくはCHO、NHCH(R)C(O)、−C(O)−CH(R)−NH−、CO、CH=N−O、
【化20】

であり;
R’は、それぞれ存在ごとに独立して、H、CH、OH、SH、NH、NH(アルキル=Me、Et、Pr、イソPr、Bu、Bn)、またはN(ジアルキル=Me、Et、Bn)であり;
は、Hまたはアミノ酸側鎖であり;
6AとL6Bは、それぞれ独立して、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであり、その各々は、随意的に1つ以上の置換基で置換されている。)
である、請求項3に記載の標的化脂質。
【請求項9】
が、O、S、またはNHから選択される、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項10】
6AおよびR6Bが、O、S、またはNHから選択される、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項11】
R、R6A、およびR6BがOである、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項12】
6AおよびL6Bがアルキルである、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項13】
が、
【化21】

である、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項14】
が、
【化22】

である、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項15】
が、
【化23】

である、請求項8に記載の標的化脂質。
【請求項16】
(i)請求項1または2に記載の標的化脂質;(ii)カチオン性脂質;(iii)DSPC、POPC、DOPE、およびSMから選択される中性脂質;(iv)コレステロール;ならびに(v)PEG−DMGまたはPEG−DMAを含み、
これらの構成要素が、標的化脂質約0.5〜50%:カチオン性脂質20〜60%:中性脂質5〜25%:コレステロール25〜55%:PEG−DMGまたはPEG−DMA0.5〜15%というモル比である薬学的組成物。
【請求項17】
治療剤をさらに含む、請求項16に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
前記治療剤がオリゴヌクレオチドである、請求項17に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記オリゴヌクレオチドが一本鎖である、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記オリゴヌクレオチドが二本鎖である、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記オリゴヌクレオチドがiRNA剤である、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記オリゴヌクレオチドが分解に耐えるように修飾される、請求項18に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記オリゴヌクレオチドが、コンジュゲートされたリガンドを含む、請求項18に記載の薬学的組成物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8(A)】
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【図8(B)】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2011−505426(P2011−505426A)
【公表日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537080(P2010−537080)
【出願日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際出願番号】PCT/US2008/085582
【国際公開番号】WO2009/082607
【国際公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(506336728)アルニラム ファーマスーティカルズ インコーポレイテッド (13)
【氏名又は名称原語表記】ALNYLAM PHARMACEUTICALS, INC.
【Fターム(参考)】