説明

樹脂パイプの保管棚及び製造方法

【課題】樹脂パイプを保管棚により直線状の形状で保管する。強度の高い保管棚を簡易に形成する。
【解決手段】保管棚10は、直線状の樹脂パイプPを保管する。保管棚10は、断面六角形状の複数の収容室14と、複数の区画部材20とを備えている。複数の収容室14は、直線状の樹脂パイプPを寝かせた状態で収容する。複数の区画部材20は、収容室14を区画する周壁21からなり、周壁21の位置を合わせてハニカム状に組み合わされる。周壁21は、六角形の辺の一部を削除して開放部22が設けられた断面形状に形成される。周壁21の開放部22は、隣接する区画部材20の周壁21により塞がれる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、成形後の樹脂パイプを保管する保管棚と、樹脂パイプの製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
住宅の配管用パイプとして、樹脂パイプが普及している。また、近年では、ポリブテン樹脂により成形された樹脂パイプが広く用いられている。ポリブテン製の樹脂パイプは、耐久性と耐食性に優れるため、様々な用途(例えば、給水用、給湯用、排水用)に用いられている。この樹脂パイプを製造するときには、樹脂を押出機により押し出して、樹脂パイプを成形する。樹脂パイプは、成形直後に冷却してコイル状に巻き取る。その後、樹脂パイプは、所定時間保管される間に硬化する(特許文献1参照)。
【0003】
ところが、樹脂パイプには保管中に巻き癖がつくため、製造後の樹脂パイプは、施工現場で、直線状に延ばしながら設置する必要がある。そのため、樹脂パイプの取り扱いに手間がかかり、施工作業がしにくくなる。従って、現場での施工性を向上させる観点から、樹脂パイプは直線状の形状で保管して、直線状に製造することが求められている。ただし、直線状の樹脂パイプを複数保管するためには、大きな棚が必要である。また、樹脂パイプを安定して保管するため、保管棚の強度を高くする必要もある。このような保管棚を製造するときには、多量の材料が使用されるとともに、多大な手間と工数がかかる。その結果、樹脂パイプの保管に要するコストが高くなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−45850号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、樹脂パイプを保管棚により直線状の形状で保管できるようにすることである。また、他の目的は、強度の高い保管棚を簡易に形成するとともに、直線状の樹脂パイプの保管に要するコストを削減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、直線状の樹脂パイプを保管する樹脂パイプの保管棚であって、樹脂パイプを寝かせた状態で収容する断面六角形状の複数の収容室と、収容室を区画する周壁からなり、周壁の位置を合わせてハニカム状に組み合わされる複数の区画部材とを備え、周壁が、六角形の辺の一部を削除して開放部が設けられた断面形状に形成され、周壁の開放部が、隣接する区画部材の周壁により塞がれる樹脂パイプの保管棚である。
また、本発明は、樹脂パイプの保管棚を使用して樹脂パイプを製造する樹脂パイプの製造方法であって、直線状の樹脂パイプを成形する工程と、成形後の樹脂パイプを保管棚の収容室に寝かせた状態で収容する工程と、直線状の樹脂パイプを保管棚の収容室内で保管する工程と、を有する樹脂パイプの製造方法である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、樹脂パイプを保管棚により直線状の形状で保管することができる。また、強度の高い保管棚を簡易に形成できるとともに、直線状の樹脂パイプの保管に要するコストを削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本実施形態の樹脂パイプの製造装置を示す斜視図である。
【図2】本実施形態の保管棚の正面図である。
【図3】図2に示す1つの区画部材の正面図である。
【図4】1つの収容室を拡大して示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の樹脂パイプの保管棚(以下、保管棚という)の一実施形態について、図面を参照して説明する。また、樹脂パイプの製造方法の一実施形態について説明する。
本実施形態の保管棚は、直線状の樹脂パイプを直線状の形状で保管する。また、保管棚は、複数の樹脂パイプを直線状に寝かせた状態で保管する。保管棚は、樹脂パイプの製造装置(以下、製造装置という)に設けられて、成形直後の樹脂パイプを保管する。樹脂パイプは、保管棚を使用して製造される。以下では、ポリブテン樹脂を材料として、配管用の樹脂パイプ(ポリブテンパイプ)を製造する例を説明する。
【0010】
図1は、本実施形態の製造装置を示す斜視図である。図1では、製造装置の要部を模式的に示している。
製造装置1は、図示のように、制御装置2と、押出機3と、冷却装置4と、検査装置5と、印字装置6と、移動装置7と、切断装置8と、案内装置9と、保管棚10とを備えている。製造装置1は、制御装置2により制御されて、樹脂材料Rから樹脂パイプPを製造する。樹脂パイプPは、直線状の移動経路Wに沿って移動する。
【0011】
押出機3は、ホッパー3Aと、シリンダ3Bと、ダイ3Cとを有する。樹脂材料Rは、ホッパー3Aからシリンダ3B内に供給される。押出機3は、シリンダ3B内で、樹脂材料Rを加熱手段(図示せず)により加熱する。樹脂材料Rは、シリンダ3B内で回転するスクリュ(図示せず)により混練される。押出機3は、スクリュにより、樹脂材料Rを吐出口から吐き出す。ダイ3Cは、押出機3の吐出口に設けられている。樹脂材料Rは、ダイ3Cの開口部から押し出されて、円筒状(パイプ状)に成形される。押出機3は、ダイ3Cから樹脂材料Rを連続して押し出して、樹脂材料Rから直線状の樹脂パイプPを成形する。
【0012】
樹脂パイプPは、押出機3から押し出された後、冷却装置4により冷却される。冷却装置4は、例えば水槽からなり、樹脂パイプPを水槽中で冷却する。樹脂パイプPは、冷却後に、検査装置5を通過する。検査装置5は、樹脂パイプPのサイズ(外径と内径)を測定する測定装置5Aを有する。検査装置5は、サイズの測定値と基準値を比較し、サイズの比較結果に基づいて、樹脂パイプPのサイズが正常か否かを判定する。検査装置5は、サイズの判定結果を制御装置2へ出力する。印字装置6は、樹脂パイプPの外周面に一定間隔でマークを印字する。
【0013】
移動装置7は、一対の搬送ベルト7A、7Bを有する。樹脂パイプPは、一対の搬送ベルト7A、7Bの間に挟み込まれる。一対の搬送ベルト7A、7Bは、駆動装置(図示せず)により同じ速度で駆動されて、樹脂パイプPを引っ張る。移動装置7は、樹脂パイプPを移動経路Wに沿って所定速度で移動させる。成形後の樹脂パイプPは、移動装置7により、押出機3から保管棚10へ向かって直線状に移動する。樹脂パイプPは、切断装置8により所定長さ(例えば30m)に切断されて、保管棚10に保管される。
【0014】
樹脂パイプPは、案内装置9(又は、人)により案内されて、保管棚10へ収容される。樹脂パイプPは、保管棚10の一端面(開口面11)から保管棚10内に挿入される。保管棚10は、保管する樹脂パイプPよりも長くなっており、樹脂パイプPの直線状の形状を維持して樹脂パイプPを保管する。樹脂パイプPの全体が、保管棚10内に配置される。樹脂パイプPは、保管棚10内で所定時間(例えば80時間)保管される間に硬化する。樹脂パイプPは、巻き癖がつくことなく、直線状の形状で硬化する。これにより、直線状の樹脂パイプPが製造される。
【0015】
保管棚10への収容中に、樹脂パイプPの後端が、切断装置8により切断される。案内装置9は、順次切断される樹脂パイプPを、それぞれ保管棚10の後述する収容室に案内する。多数(例えば最大4800本)の樹脂パイプPが、1つの保管棚10に同時に保管される。保管棚10内の空間は、枠体12により、複数の保管部13に仕切られている。保管部13は、複数の樹脂パイプPを保管する保管スペースである。保管部13は、断面矩形状をなし、保管棚10の長手方向に直線状に形成されている。
【0016】
図2は、本実施形態の保管棚10の正面図である。図2では、保管棚10の1つの保管部13を図1の矢印X方向から見て示している。図2には、樹脂パイプPを1つだけ示している。
保管棚10は、図示のように、断面六角形状(ここでは断面正六角形状)の複数の収容室14と、収容室14を区画する複数の区画部材20と、保持部材15とを備えている。図2では、分かり易くするため、1つの区画部材20に格子状のハッチングを付している。なお、断面とは、収容室14及び区画部材20(後述する、周壁21)の長手方向に直交する断面のことである。
【0017】
複数の収容室14は、ハニカム状に形成され、それぞれ樹脂パイプPの全体を収容する。複数の収容室14は、1つの角部を下方に位置させた状態で、保管部13内に並べて配置されている。収容室14は、断面六角形状の筒状空間であり、保管棚10の長手方向(ここでは、水平方向)に直線状に形成されている。複数の収容室14は、保管部13内で、保管棚10の長手方向に直交する水平方向及び垂直方向に隙間なく配置される。収容室14の長手方向の両端部は、開口している。収容室14の一端の開口は、樹脂パイプPの挿入口14Aになっている。
【0018】
樹脂パイプPは、挿入口14Aから収容室14に挿入される。樹脂パイプPは、収容室14内で、底部の2つの面(下方の角部の両側の面)に支持される。その結果、樹脂パイプPは、収容室14内の底部で直線状に配置される。また、樹脂パイプPは、収容室14内の底部に安定して保持される。収容室14は、直線状の樹脂パイプPを、水平方向に寝かせた状態で収容する。保管棚10は、成形直後の複数の樹脂パイプPを、それぞれ収容室14に収容して保管する。
【0019】
図3は、1つの区画部材20の正面図である。
区画部材20は、図示のように、収容室14を区画する周壁21からなる。周壁21は、六角形の辺の一部を削除して開放部22が設けられた断面形状に形成されている。即ち、周壁21は、一部に開放部22を有する断面六角形状に形成されている。周壁21は、直線状の筒状部材からなり、壁面の一部に開放部22が設けられている。開放部22は、周壁21の長手方向の全体に渡って形成されている。区画部材20は、周壁21により収容室14を形成する。収容室14は、周壁21に囲まれて、周壁21内に形成される。収容室14は、開放部22で外部に開放されている。
【0020】
また、区画部材20は、複数(ここでは4つ)の周壁21を有する。複数の周壁21は、1つの区画部材20に並べて形成される。複数の周壁21の間の壁面は、隣接する周壁21に共通する壁面である。複数の周壁21は、1つの壁面で順に繋がるように形成される。複数の周壁21により、複数の収容室14が、区画部材20内に並べて形成される。
【0021】
区画部材20は、金属材料(ここでは、アルミニウム又はアルミニウム合金)を押出成形することで形成される。これにより、区画部材20は、結合した複数の周壁21からなる筒状部材(中空部材)に形成される。同時に、開放部22が、周壁21に形成される。周壁21の全体が、上記した断面形状に形成される。押出成形の後、区画部材20に、陽極酸化処理(いわゆるアルマイト処理)を施す。区画部材20の内外面には、陽極酸化皮膜が形成される。
【0022】
区画部材20は、並べて形成された複数の周壁21により、複数の収容室14を区画する。区画部材20は、長手方向の全体に渡って同じ断面形状になっている。周壁21毎に、開放部22が設けられる。開放部22は、区画部材20の一方の面(図3では上面)内で、周壁21に形成される。区画部材20の両端の周壁21では、開放部22が1つの壁面に形成される。区画部材20の中間の周壁21では、開放部22が2つの壁面に形成される。周壁21は、開放部22が設けられた壁面に、突片21Aを有する。突片21Aは、開放部22が設けられた壁面において、開放部22よりも小さく形成される。
【0023】
保管部13(図2参照)内で、複数の区画部材20は、水平方向に並べられる。また、複数の区画部材20は、交互に逆方向にずらせつつ垂直方向に積み上げられる。その際、区画部材20の凸部(角部)を、隣接する区画部材20の凹部(周壁21間の部分)に配置する。複数の区画部材20は、保管部13内で水平方向及び垂直方向に隙間なく配置される。これにより、複数の区画部材20が、周壁21の位置を合わせてハニカム状に組み合わされる。複数の区画部材20は、複数の収容室14がハニカム状に並んだハニカム構造体を構成する。
【0024】
周壁21の開放部22は、周壁21内で、隣接する区画部材20の周壁21により塞がれる位置に形成されている。複数の区画部材20は、周壁21の開放部22を塞ぐように組み合わされる。即ち、周壁21の開放部22は、他の周壁21により塞がれる。ここでは、区画部材20が、上方に組み合わされる区画部材20の下面に接する。区画部材20の上面の開放部22は、上方の区画部材20の下面により塞がれる。周壁21の開放部22が塞がれることで、互いに独立した複数の収容室14が、保管棚10に形成される。
【0025】
最外側の周壁21Bの開放部22は、周壁21B内の外部に露出しない位置に形成されている。最外側の周壁21Bは、複数の区画部材20を組み合わせたときに、複数の区画部材20の側部に配置される周壁21である。周壁21Bの開放部22は、周壁21B内で、隣接する周壁21に対向する部分に形成される。これにより、周壁21Bの開放部22は、隣接する周壁21により塞がれる。
【0026】
複数の区画部材20を組み合わせた後に、保持部材15が、保管棚10に取り付けられる。保持部材15は、板状部材からなり、区画部材20と枠体12の間に配置される。ここでは、保持部材15は、複数の区画部材20の上方及び一方の側方に挿入される。複数の区画部材20は、保持部材15と枠体12により2方向(ここでは垂直方向と水平方向)から締め付けられる。これにより、複数の区画部材20が、保管棚10に固定される。保持部材15は、複数の区画部材20を押さえて保持する。保持部材15により押さえられることで、断面六角形状の周壁21が、きっちりと組み合わされる。その結果、複数の区画部材20のズレが防止される。複数の収容室14は、それぞれ設定された位置に配置される。
【0027】
区画部材20の長手方向の途中では、締め付け部材(例えばバンド)(図示せず)が、複数の区画部材20に取り付けられる。締め付け部材は、複数の区画部材20を締め付ける。複数の区画部材20は、締め付け部材により束ねられる。締め付け部材は、複数の区画部材20を押さえて保持する。従って、締め付け部材は、保持部材でもある。
【0028】
図4は、1つの収容室14を拡大して示す断面図である。
保管棚10は、収容室14内に、樹脂パイプPを保護する保護部材16を備えている。保護部材16は、樹脂によりシート状に形成された保護シートであり、収容室14内に挿入される。保護部材16は、周壁21に沿って配置されて、収容室14内で筒状をなす。樹脂パイプPは、筒状の保護部材16内に挿入される。保護部材16は、収容室14内で樹脂パイプPの周りに配置される。保護部材16は、複数の収容室14で、それぞれ樹脂パイプPと周壁21の間に設けられる。
【0029】
区画部材20と収容室14は、複数の保管部13(図1参照)に同様に設けられる。樹脂パイプPは、移動装置7により押されて、各収容室14に挿入される。成形後の樹脂パイプPは、保管棚10の収容室14に寝かせた状態で収容される。複数の直線状の樹脂パイプPを、それぞれ収容室14内で保管して、複数の樹脂パイプPを製造する。製造後の樹脂パイプPは、保管棚10から取り出されて使用される。
【0030】
以上説明したように、本実施形態では、樹脂パイプPを保管棚10により直線状の形状で保管することができる。これにより、直線状の樹脂パイプPを製造できるため、樹脂パイプPの取り扱いが容易になる。樹脂パイプPの施工作業もし易くなるため、現場での施工性を向上できる。樹脂パイプPが直線状の形状で硬化するため、製造後の樹脂パイプPをコイル状に巻いたときでも、樹脂パイプPに巻き癖がつくのを抑制できる。樹脂パイプPは、コイル状の形状から直線状の形状に復元する。
【0031】
複数の区画部材20をハニカム状に組み合わせるため、保管棚10を強度の高い構造(ハニカム構造)にすることができる。その結果、樹脂パイプPを安定して保管できる。複数の区画部材20を組み合わせることで、保管棚10を簡易に形成できる。周壁21に開放部22を設けたため、区画部材20に使用する材料の量を削減できる。これにより、保管棚10のコストを大幅に低減できる。複数の区画部材20を組み合わせることで、開放部22が塞がれるため、断面六角形状の収容室14を手間や工数をかけずに形成できる。収容室14がハニカム状に並ぶため、収容室14を保管棚10に高い密度で配置できる。そのため、保管棚10を比較的小さくできる。このように、強度の高い保管棚10を簡易に形成できる。また、直線状の樹脂パイプPの保管に要するコストを削減できる。
【0032】
周壁21に開放部22がない区画部材20では、区画部材20が長くなるほど、周壁21の内面処理が困難になる。これに対し、周壁21に開放部22を設けることで、区画部材20の長さによらずに、周壁21の内面に各種の処理(例えば陽極酸化処理)を施すことができる。周壁21の内面にバリや微小な突起が生じても、内面処理により、周壁21内のバリや突起を除去できる。周壁21の内面を平滑にすることもできる。その結果、周壁21内で樹脂パイプPに傷がつくのを防止できる。
【0033】
保持部材15により複数の区画部材20を押さえて保持するため、複数の区画部材20を強固かつ簡単に固定できる。複数の区画部材20を、接着や溶接により接合する必要もない。保護部材16により、収容室14内で樹脂パイプPを保護できるため、樹脂パイプPに傷がつくのを確実に防止できる。最外側の周壁21Bの開放部22を外部に露出させないことで、保護部材16が収容室14からはみ出すのを防止できる。周壁21B内の収容室14にゴミが入ることもない。
【0034】
なお、本実施形態では、4つの周壁21を、1つの区画部材20に繋げて形成した。これに対し、周壁21は、1つの区画部材20に、1つ、又は、2つ以上形成するようにしてもよい。ただし、区画部材20に複数の周壁21を形成するときには、複数の区画部材20を効率的に組み合わせることができる。保管棚10を、より簡易に形成することもできる。
【0035】
区画部材20は、金属材料を押出成形して形成するのが望ましい。この場合には、所定の断面形状の区画部材20を容易に形成できる。区画部材20の強度も高くなるため、多数の樹脂パイプPの重さで区画部材20が変形するのを防止できる。一方、樹脂パイプPの保管数によっては、樹脂材料を押出成形して、区画部材20を形成してもよい。
【符号の説明】
【0036】
1・・・樹脂パイプの製造装置、2・・・制御装置、3・・・押出機、3A・・・ホッパー、3B・・・シリンダ、3C・・・ダイ、4・・・冷却装置、5・・・検査装置、5A・・・測定装置、6・・・印字装置、7・・・移動装置、7A、7B・・・搬送ベルト、8・・・切断装置、9・・・案内装置、10・・・保管棚、11・・・開口面、12・・・枠体、13・・・保管部、14・・・収容室、14A・・・挿入口、15・・・保持部材、16・・・保護部材、20・・・区画部材、21・・・周壁、22・・・開放部、P・・・樹脂パイプ、R・・・樹脂材料、W・・・移動経路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
直線状の樹脂パイプを保管する樹脂パイプの保管棚であって、
樹脂パイプを寝かせた状態で収容する断面六角形状の複数の収容室と、収容室を区画する周壁からなり、周壁の位置を合わせてハニカム状に組み合わされる複数の区画部材とを備え、
周壁が、六角形の辺の一部を削除して開放部が設けられた断面形状に形成され、
周壁の開放部が、隣接する区画部材の周壁により塞がれる樹脂パイプの保管棚。
【請求項2】
請求項1に記載された樹脂パイプの保管棚において、
区画部材が、並べて形成された複数の周壁を有する樹脂パイプの保管棚。
【請求項3】
請求項1又は2に記載された樹脂パイプの保管棚において、
複数の区画部材を押さえて保持する保持部材を備えた樹脂パイプの保管棚。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載された樹脂パイプの保管棚において、
収容室内で樹脂パイプの周りに配置されて樹脂パイプを保護する保護部材を備えた樹脂パイプの保管棚。
【請求項5】
請求項4に記載された樹脂パイプの保管棚において、
複数の区画部材の側部に配置される周壁の開放部が、周壁内の外部に露出しない位置に形成された樹脂パイプの保管棚。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載された樹脂パイプの保管棚を使用して樹脂パイプを製造する樹脂パイプの製造方法であって、
直線状の樹脂パイプを成形する工程と、
成形後の樹脂パイプを保管棚の収容室に寝かせた状態で収容する工程と、
直線状の樹脂パイプを保管棚の収容室内で保管する工程と、
を有する樹脂パイプの製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−35630(P2013−35630A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171110(P2011−171110)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】