機器テストシステム及び機器テスト方法
【課題】テストに要する時間を短縮する。
【解決手段】対象機器をテストする機器テストシステムであって、対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、第1のシミュレータと第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、第1のシミュレータと第2のシミュレータが、二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、第1のシミュレータが対象機器にパラメータを設定した上で、第1のシミュレータと第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止する。
【解決手段】対象機器をテストする機器テストシステムであって、対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、第1のシミュレータと第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、第1のシミュレータと第2のシミュレータが、二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、第1のシミュレータが対象機器にパラメータを設定した上で、第1のシミュレータと第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信網などで用いられる基地局などの機器(以下、「DUT(Device Under Test)」ということもある。)の動作をテストするための機器テストシステム及び機器テスト方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、基地局のライフサイクルのフェーズと各フェーズの評価の期間との関係を示す。図1を参照すると、基地局の機能更新が行なわれる度に、ライフサイクルは、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3、・・・と進んでいくが、例えば、フェーズ2が導入される前のフェーズ1の期間と、フェーズ2が実地で実施されているフェーズ2の期間で、フェーズ2の基地局に対する評価が行なわれる。
【0003】
図2は、通常の機器テストシステムの構成を示す概念図である。図2を参照すると、通常の機器テストシステムは、RNC(Radio Network Controller)シミュレータ及びUE(User Equipment)シミュレータの他に制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)も含んでいる。制御装置は、自動化プログラムを実行するときに、自動化シナリオを読み込んで、これに従って、RNCシミュレータとUEシミュレータをシーケンシャルにtelnetを使って制御する。
【0004】
特許文献1には、OEM、IC製造業者および他の第三者の間で遠隔データ共有を行う方法を、OEMおよびIC製造業者の両方のデータ・セキュリティを維持しつつツールを遠隔から保守点検することが可能となるように改良することを目的とした遠隔診断システムであって、少なくとも1台の自動製造ツールとツールコントローラと内部の安全な格納手段とを有する製造設備内に設けられた第1の内部ネットワークと;内部に安全な格納手段を有する原設備製造業者内に設けられた第2の内部ネットワークと;外部ネットワークと;第1の内部ネットワークを外部ネットワークに接続する第1の安全な共用ネットワークと;第2の内部ネットワークを外部ネットワークに接続する第2の安全な共用ネットワークと;診断のために製造設備のツールからのデータを原設備製造業者に伝送する安全なチャネルとを備え、ツールが製造設備および原設備製造業者の少なくとも1つに対して専用のデータを生成する遠隔診断システムが開示されている。
【0005】
特許文献2には、多種類の通信テストを容易に行うことができ、テスト対象機器の品質を高めることができるフィールド通信テストデバイスとして、複数のフィールド機器が接続しているフィールドバス上に複数設置されるとともに、デバッグ用ネットワークにも接続され、前記各フィールド機器の通信テストを行うフィールド通信テストデバイスであって、前記デバッグ用ネットワークを介して互いに連携して通信テストを行うための連携データを送受信し、前記連携データに基づいて前記フィールドバスを介して通信テスト用のテストデータを前記各フィールド機器に送信することを特徴とするフィールド通信テストデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2005−523540号公報
【特許文献2】特開2010−87666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図2に示す機器テストシステムでは、制御装置がtelnetを用いて、シーケンシャルにRNCシミュレータとUEシミュレータを制御するので、テストを行なうための時間が相当長くなってしまい、テストできる自動化シナリオの数に不足が生じる場合が出てくる。また、制御メッセージに随伴させるパラメータの値を自動化シナリオに含ませておく必要があるので、自動化シナリオを作成したり、変更したりする場合の作業が負担となっていた。更に、評価運用中にDUTが設定する通信パラメータについては、制御装置は認識できない。また通信パラメータが、以降の通信メッセージに付与する通信パラメータの導出ルールに影響を与える場合、応答を受けたRNCシミュレータやUEシミュレータに対して制御装置が問い合わせをする処理が必要となり、この問い合わせに時間を要する。
【0008】
そこで、本発明は、テストに要する時間を短縮することを可能とする機器テストシステム及び機器テスト方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステムが提供される。
【0010】
本発明の第2の観点によれば、対象機器をテストする機器テスト方法であって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法が提供される。
【0011】
本発明の第3の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータが提供される。
【0012】
本発明の第4の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータが提供される。
【0013】
本発明の第5の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【0014】
本発明の第6の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、テストに要する時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】基地局のライフサイクルのフェーズと各フェーズの評価の期間との関係を示す図である。
【図2】通常の機器テストシステムの構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の構成を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、より具体的な構成を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、更に具体的な構成を示す概念図である。
【図6】本発明の実施形態による試験シナリオの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態による二次元テーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態によるメッセージ定義ファイルの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態によるチャネル定義ファイルの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態によるRNCシミュレータに組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。
【図12】本発明の実施形態によるUEシミュレータに組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。
【図13】本発明の実施形態によるRNCシミュレータの動作の概要を示す概念図である。
【図14】本発明の実施形態によるUEシミュレータの動作の概要を示す概念図である。
【図15】本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
【図16】図15に示すメッセージ実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図17】二次元テーブルの遷移例を示す図である。
【図18】図15に示すチャネル実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図19】図16、図18に示すパラメータ設定タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図20】本発明の他の実施形態による機器テストシステムの構成を示す概念図である。
【図21】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの他の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの更に他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0018】
図3は、本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の構成を示す概念図である。
【0019】
本実施形態による機器テストシステムは、RNCシミュレータ103、UEシミュレータ105及び二次元テーブル123を含む。二次元テーブルは、試験シナリオを含む。
【0020】
RNCシミュレータ103は、第1の装置であるRNCとして振る舞う第1のシミュレータである。UEシミュレータ105は、第2の装置であるUEとして振る舞う第2のシミュレータである。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、二次元テーブル123に対する読み書きをすることができる。
【0021】
図4は、本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、より具体的な構成を示す概念図である。
【0022】
テストの対象となる機器(DUT)は、基地局101である。RNCシミュレータ103と基地局101とは、光ケーブルにより接続されているが、他の手段による接続されていてもよい。UEシミュレータ105と基地局101とは、無線により接続されている。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、モニタ装置107に、有線又は無線で接続されている。モニタ装置107は、二次元テーブル123を内部又は外部に保持している。
【0023】
図5は、本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、更に具体的な構成を示す概念図である。
【0024】
図5を参照すると、RNCシミュレータ103とDUT101とは、データフレーム109を用いてパケットデータ通信を行ない、コントロールフレーム111を用いて制御メッセージの通信を行なう。UEシミュレータ105とDUT101とは、データフレーム109を用いてパケットデータ通信を行なう。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、ローカルネットワーク113を介して、モニタ装置107に接続されている。3GPP(Third Generation Partnership Project)では、コントロールフレームは、C−PLANEに相当し、制御メッセージは、NBAPメッセージに相当する。
【0025】
RNCシミュレータ103は、XML(eXtended Markup Language)形式で記述されたメッセージ定義ファイル115とDLL(Dynamic Link Library)形式をとるパラメータ設定タスク117を外部から入力し、これらをRNCシミュレータ103からアクセス可能な記録媒体に記録する。
【0026】
UEシミュレータ105は、XML形式で記述されたチャネル定義ファイル119とDLL形式をとるパラメータ設定タスク121を外部から入力し、これらをUEシミュレータ105からアクセス可能な記録媒体に記録する。
【0027】
図6に示すように、試験シナリオには、試験の目的に応じて、1以上の制御メッセージの名称の文字列(以下、「メッセージ文字列」ということもある。)のリストが記述されている。
【0028】
二次元テーブル123の第一次元は、制御メッセージの名称の文字列のリストに割り当てられている。二次元テーブル123の第二次元は、各制御メッセージが随伴するパラメータとUEシミュレータ105において各制御メッセージに対応付けられるパラメータに割り当てられている。但し、一般には、制御メッセージ毎に利用されるパラメータは異なり、二次元テーブルの或る制御メッセージに対応した行においては、その制御メッセージが随伴するパラメータが対応する列とUEシミュレータ105において各制御メッセージに対応付けられるパラメータに対応する列のみが有効である。図7に二次元テーブル123の一例を示す。垂直方向が第一次元の方向であり、水平方向が第二次元の方向である。左半分がRNCシミュレータ用の領域であり、右半分がUEシミュレータ用の領域である。数値が書き込まれている要素が、利用される要素である。何も書き込まれていない要素は利用されない。また、N/A(Not Applicable)が書き込まれている要素も利用されない。詳細には、メッセージ定義ファイルに記述されていても、メッセージの順番に起因して利用されないパラメータがN/Aで表される。
【0029】
メッセージ定義ファイル115は、試験シナリオにその名称の文字列が含まれる可能性がある制御メッセージを定義するものである。図8に示すように、具体的には、メッセージ定義ファイル115には、制御メッセージが随伴するパラメータと、制御メッセージを送信するタイミングでパケットデータ通信を開始するのか、或いは、停止するのかを示すフラグなどが記述されている。メッセージ定義ファイル115は、1つの制御メッセージにつき1つある。
【0030】
チャネル定義ファイル119は、試験シナリオにその名称の文字列が含まれる可能性がある制御メッセージに対応したUEシミュレータ105のパラメータ等を定義するものである。図9に示すように、具体的には、チャネル定義ファイル119には、制御メッセージに対応したUEシミュレータ105のパラメータと、制御メッセージを送信するタイミングでパケットデータ通信を開始するのか、或いは、停止するのかを示すフラグなどが記述されている。メッセージ定義ファイル115は、試験シナリオに含まれる可能性がある全ての制御メッセージにつき1つある。
【0031】
パラメータ設定タスク117は、パラメータの値を算出するものである。図10に例を示すように、パラメータ設定タスク117は、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有する。また、同一のパラメータを算出する場合であっても、そのパラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することがある。また、同一のパラメータをそのパラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出したり、N/Aを算出したりすることがある。
【0032】
パラメータ設定タスク121は、パラメータ設定タスク117と同様なものである。但し、一般に、パラメータ設定タスク117で設定するパラメータの値は、パラメータ設定タスク121で設定するパラメータの値と異なる。
【0033】
パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、制御メッセージに随伴してDUT101に送信され、DUT101に設定される。また、パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、二次元テーブル123のうち、RNCシミュレータ用の領域に書き込まれる。更に、パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、RNCシミュレータ103とDUT101との間のパケットデータ通信で利用される。
【0034】
パラメータ設定タスク121が算出したパラメータは、二次元テーブル123のうち、UEシミュレータ用の領域に書き込まれる。また、パラメータ設定タスク121が算出したパラメータは、UEシミュレータ105とDUT101との間のパケットデータ通信で利用される。
【0035】
図11は、RNCシミュレータ103に組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。図11を参照すると、RNCシミュレータ103には、カーネル141、デバイスドライバ143、制御タスク145及びメッセージ実行タスク147が組み込まれる。カーネル141及びデバイスドライバ143がシステムプログラム149に含まれる。カーネル141、デバイスドライバ143、制御タスク145及びメッセージ実行タスク147がアプリケーションプログラム151に含まれる。但し、アプリケーションプログラム151のことをシステムプログラムということもある。後述するように、メッセージ実行タスク147が、RNCシミュレータ103の全体の動作を制御する。
【0036】
また、上述したように、RNCシミュレータ103からアクセス可能な記録媒体には、メッセージ定義ファイル115及びパラメータ設定タスク117が記録される。
【0037】
図12は、UEシミュレータ105に組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。図12を参照すると、UEシミュレータ105には、カーネル161、デバイスドライバ163、制御タスク165及びチャネル実行タスク167が組み込まれる。カーネル161及びデバイスドライバ163がシステムプログラム169に含まれる。カーネル161、デバイスドライバ163、制御タスク165及びチャネル実行タスク167がアプリケーションプログラム171に含まれる。但し、アプリケーションプログラム171のことをシステムプログラムということもある。後述するように、チャネル実行タスク167が、UEシミュレータ105の全体の動作を制御する。
【0038】
また、上述したように、UEシミュレータ105からアクセス可能な記録媒体には、チャネル定義ファイル119及びパラメータ設定タスク121が記録される。
【0039】
図13は、RNCシミュレータ103の動作の概要を示す概念図である。図13を参照すると、メッセージ実行タスク147は、符号171−1、171−2、・・・、171−nで示す制御メッセージの名称の文字列を試験シナリオから1つ1つ読み込み、その文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有するメッセージ定義ファイル115を読み込み、そのメッセージ定義ファイルに記述されているパラメータの名称と同一のエントリ名を有するパラメータ設定タスクであるDLL117をカーネル141を介して呼び出す。呼び出されたDLL117は、必要に応じてDLL117間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照しつつ、パラメータを算出し、算出したパラメータを二次元テーブル123のRNCシミュレータ用の領域に書き込む。メッセージ実行タスク147は、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを随伴する制御メッセージをDUT101に送信し、また、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを用いて、パケットデータ通信を起動又は停止する。
【0040】
図14は、UEシミュレータ105の動作の概要を示す概念図である。図14を参照すると、チャネル実行タスク167は、符号171−1、171−2、・・・、171−nで示す制御メッセージの名称の文字列を試験シナリオから1つ1つ読み込み、その文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有する部分をチャネル定義ファイル119から読み込み、その部分に記述されているパラメータの名称と同一のエントリ名を有するパラメータ設定タスクであるDLL121をカーネル161を介して呼び出す。呼び出されたDLL121は、必要に応じてDLL121間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照しつつ、パラメータを算出し、算出したパラメータを二次元テーブル123のUEシミュレータ用の領域に書き込む。チャネル実行タスク167は、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを用いて、パケットデータ通信を起動又は停止する。
【0041】
図15は、本実施形態による機器テストシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
【0042】
図15を参照すると、1つの試験シナリオについては、並列して、RNCシミュレータ103でメッセージ実行タスク(ステップS201)が実行され、UEシミュレータ105でチャネル実行タスク(ステップS203)が実行される。
【0043】
図16は、図15に示すメッセージ実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0044】
図16を参照すると、まず、試験シナリオから最初のメッセージ文字列を読み込む(ステップS211)。
【0045】
次に、ステップS211で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有するメッセージ定義ファイル115を抽出する(ステップS213)。
【0046】
次に、ステップS213で抽出したメッセージ定義ファイル115のうちメッセージに随伴するパラメータの部分を読み込む(ステップS215)。
【0047】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域のうちの該当要素にフラグ「●」を書き込む(ステップS217)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS215で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。図17(b)の第4行にその一例を示す。現在のメッセージ文字列は、"Radio Link Addition Request"であり、該当要素は、"C-ID"、"RL_ID"、"Frame Offset"、"Chip Offset"、"HS-DSCH-RNTI"である。
【0048】
次に、ステップS215で読み込んだ全てのパラメータに対応するパラメータ設定タスク(ステップS251〜S253)を起動する(ステップS219)。パラメータ設定タスクは、該当要素に算出値又はN/Aを書き込む。図17(c)の第4行にその一例を示す。" C-ID "には、"49"を書き込み、"RL_ID"には、"2"を書き込み、"Frame Offset"には"0"を書き込み、"Chip Offset"には"37682"を書き込み、"HS-DSCH-RNTI"には、"N/A"を書き込む。
【0049】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS221、S223でYES)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS215で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。
【0050】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS223でNO)、制御メッセージをDUT101に送信し(ステップS225)、応答メッセージをDUT101から受信する(ステップS227)。
【0051】
次に、応答メッセージがパラメータを含む場合には(ステップS229でYES)、そのパラメータに対応したパラメータ設定タスク(ステップS255)を起動する。
【0052】
次に、二次元テーブル123のUEシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS233、S235でYES)。ここでの該当要素は、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、UEシミュレータ用領域にある要素のことである。
【0053】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS235でNO)、ステップS213で抽出したメッセージ定義ファイル115のうち通信フラグを読み込む(ステップS237)。この通信フラグは、現在の制御メッセージの送信と同一のタイミングでパケットデータ通信を開始するか、又は、停止するかを示す。
【0054】
次に、ステップS215で読み込んだ通信フラグに従って、パケットデータ通信を開始、又は、停止する(ステップS239)。
【0055】
次に、試験シナリオから次のメッセージ文字列を読み込む(ステップS241)。
【0056】
ステップS241が成功したか否かを調べることにより、試験シナリオが終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップS243でNO)、ステップS213に戻り、終了していれば(ステップS243でYES)、メッセージ実行タスクを終了する。
【0057】
図18は、図15に示すチャネル実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0058】
図18を参照すると、まず、試験シナリオから最初のメッセージ文字列を読み込む(ステップS261)。
【0059】
次に、ステップS261で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称を有する部分の下層にあるパラメータの部分をチャネル定義ファイル119から読み込む(ステップS263)。
【0060】
次に、二次元テーブル123のUEシミュレータ用領域のうちの該当要素にフラグ「●」を書き込む(ステップS265)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS263で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。図17(b)の第4行にその一例を示す。現在のメッセージ文字列は、"Radio Link Addition Request"であり、該当要素は、"UL Scrambling Code"、"Frame Offset"、"Chip Offset"、"HS-DSCH-RNTI"である。
【0061】
次に、ステップS263で読み込んだ全てのパラメータに対応するパラメータ設定タスク(ステップS281〜S283)を起動する(ステップS267)。パラメータ設定タスクは、該当要素に算出値又はN/Aを書き込む。図17(c)の第4行にその一例を示す。"UL Scrambling Code"には、"1000"を書き込み、"Frame Offset"には、"0"を書き込み、"Chip Offset"には、"14"を書き込み、"HS-DSCH-RNTI"には、"N/A"を書き込む。
【0062】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS269、S271でYES)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる全ての要素のことである。
【0063】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS271でNO)、ステップS261で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称を有する部分の下層にある通信フラグをチャネル定義ファイル119から読み込む(ステップS273)。この通信フラグは、現在の制御メッセージの送信と同一のタイミングでパケットデータ通信を開始するか、又は、停止するかを示す。
【0064】
次に、ステップS273で読み込んだ通信フラグに従って、パケットデータ通信を開始、又は、停止する(ステップS275)。
【0065】
次に、試験シナリオから次のメッセージ文字列を読み込む(ステップS277)。
【0066】
ステップS277が成功したか否かを調べることにより、試験シナリオが終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップS279でNO)、ステップS263に戻り、終了していれば(ステップS279でYES)、メッセージ実行タスクを終了する。
【0067】
図19は、パラメータ設定タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0068】
図19を参照すると、まず、処理1乃至処理n(ステップS291乃至S293)を行なう。処理1乃至処理nでは、上述したように、必要に応じてDLL117間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照する。処理1乃至処理nが終わったならば、算出結果がN/Aであるか否かを調べ、N/Aでなければ(ステップS295でNO)、二次元テーブル123の該当要素に算出結果を書き込み(ステップS297)、N/Aであれば(ステップS295でYES)、二次元テーブル123の該当要素にN/Aを書き込む。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、パラメータ設定タスクで算出するパラメータに対応する列にある要素のことである。N/Aについては、既に説明したので、重複する記載を省略する。
【0069】
図20は、他の実施形態による機器テストシステムの構成を示す概念図である。図4などに示す実施形態では、UEシミュレータの数を1としていたが該他の実施形態では、UEシミュレータの数を複数とする。これに応じて、二次元テーブルの数もUEシミュレータの数と同一にする。該他の実施形態では、機能評価だけでなく、負荷試験も実施することが可能となる。
【実施例1】
【0070】
図10は、RNCシミュレータにおいてパラメータFrame Offsetを算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図10を参照すると、パラメータFrame Offsetは、RadioLinkSetupRequestメッセージに随伴する場合と、RadilLinkAdditionRequestメッセージに随伴する場合があるので、このパラメータ設定タスクでは、呼出しの起因となった制御メッセージがRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかを判断するステップと、呼出の起因となった制御メッセージがRadilLinkAdditionRequestメッセージであるのかを判断するステップがある。そして、制御メッセージがRadioLinkSetupRequestメッセージに随伴する場合と、RadilLinkAdditionRequestメッセージに附随する場合とでは、算出されるFrameOffsetの値は異なる。また、現在のRadioLinkSetupRequestメッセージが何回目のRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかによって、算出されるFrameOffsetの値を異ならせる必要があるので、現在のRadioLinkSetupRequestメッセージが何回目のRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかを示すCountを導入している。
【0071】
図21は、RNCシミュレータにおいてパラメータHS-DSCH-RNTIを算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図21を参照すると、Countがゼロである場合には、パラメータHS-DSCH-RNTIにN/Aを設定し、そうでない場合にはパラメータHS-DSCH-RNTIに数値を設定する。
【0072】
図22は、RNCシミュレータにおいてパラメータΔ関数を算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図22を参照すると、このパラメータ設定タスクからは、パラメータ設定タスクFrameOffsetとパラメータ設定タスクChipOffsetを呼ぶ。
【0073】
本実施形態によれば、下記の効果が奏される。
【0074】
本実施形態によれば、DUTの通信機能を評価するため制御を複数の試験シミュレータに分散できるようになったので、通常であればシーケンシャルなシナリオ動作を、並列動作できるようになり、評価時間の短縮が可能となる。
【0075】
通信メッセージ定義ファイル、通信チャネル定義ファイル及びパラメータ設定タスクをユーザインタフェースを介して入力できるようにすることにより、DUTのリリースにおける機能差分を通信メッセージ定義ファイル、通信チャネル定義ファイル及びパラメータ設定タスクで吸収でき、固有通信サービスの試験シナリオの作りが簡易化され、早期に試験着手が可能となり評価リードタイムを確保できる。
【0076】
ランダムに通信パラメータを付与すること、繰り返し試験を行うことで、通信パラメータ設定範囲内で分散的な付与が可能となり、試験網羅率を向上させることができる。
【0077】
ユーザは、シナリオを作成するのみでよい。
【0078】
二次元テーブルを用いることにより、第1のシミュレータと第2のシミュレータのみで、機器テストを行なうことが可能となる。従って、第1のシミュレータと第2のシミュレータをまとめて制御するための制御装置が不要となり、従って、制御装置と第1のシミュレータ又は第2のシミュレータとの間の通信が不要となり、この通信に要する時間によりテストが遅滞するようなことがなくなる。
【0079】
パラメータ設定タスクであるモジュールを変更するのみで、設計変更に対応することができる。
【0080】
なお、上記のRNCシミュレータ及びUEシミュレータの各々は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記のRNCシミュレータ及びUEシミュレータの各々により行なわれる機器テスト方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0081】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0082】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0083】
(付記1)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステム。
【0084】
(付記2)
付記1に記載の機器テストシステムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テストシステム。
【0085】
(付記3)
付記2に記載の機器テストシステムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テストシステム。
【0086】
(付記4)
付記1乃至3の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第2のシミュレータは、
前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テストシステム。
【0087】
(付記5)
付記4に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする機器テストシステム。
【0088】
(付記6)
付記4又は5に記載の機器テストシステムであって、
前記第2のシミュレータは、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする機器テストシステム。
【0089】
(付記7)
付記3乃至6の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0090】
(付記8)
付記3乃至7の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0091】
(付記9)
付記3乃至8の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータに関連した制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0092】
(付記10)
付記3乃至9の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータに関連した同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0093】
(付記11)
対象機器をテストする機器テスト方法であって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法。
【0094】
(付記12)
付記11に記載の機器テスト方法であって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テスト方法。
【0095】
(付記13)
付記12に記載の機器テスト方法であって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テスト方法。
【0096】
(付記14)
付記11乃至13の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1のシミュレータが、制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出ステップと、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込ステップと、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信ステップと、
前記第2のシミュレータが、前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出ステップと、
前記第2のシミュレータが、前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込ステップと、
を有し、
前記第1算出ステップでは、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込ステップにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出ステップでは、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込ステップにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テスト方法。
【0097】
(付記15)
付記14に記載の機器テスト方法であって、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なうステップを更に備えることを特徴とする機器テスト方法。
【0098】
(付記16)
付記14又は15に記載の機器テスト方法であって、
前記第2のシミュレータが、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なうステップを更に備えることを特徴とする機器テスト方法。
【0099】
(付記17)
付記13乃至16の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1算出ステップでは、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0100】
(付記18)
付記13乃至17の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1算出ステップでは、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0101】
(付記19)
付記13乃至18の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第2算出ステップでは、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータに関連した制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0102】
(付記20)
付記13乃至19の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第2算出ステップでは、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータに関連した同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0103】
(付記21)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0104】
(付記22)
付記21に記載の第1のシミュレータであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする第1のシミュレータ。
【0105】
(付記23)
付記22に記載の第1のシミュレータであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0106】
(付記24)
付記21乃至23の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0107】
(付記25)
付記24に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする第1のシミュレータ。
【0108】
(付記26)
付記23乃至25の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0109】
(付記27)
付記23乃至26の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0110】
(付記28)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0111】
(付記29)
付記28に記載の第2のシミュレータであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする第2のシミュレータ。
【0112】
(付記30)
付記29に記載の第2のシミュレータであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0113】
(付記31)
付記28乃至30の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
制御メッセージに附随させるべき第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0114】
(付記32)
付記31に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする第2のシミュレータ。
【0115】
(付記33)
付記30乃至32の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0116】
(付記34)
付記30乃至33の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0117】
(付記35)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0118】
(付記36)
付記35に記載のプログラムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とするプログラム。
【0119】
(付記37)
付記36に記載のプログラムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とするプログラム。
【0120】
(付記38)
付記35乃至37の何れか1に記載のプログラムであって、
コンピュータを、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
として機能させ、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とするプログラム。
【0121】
(付記39)
付記38に記載のプログラムであって、
コンピュータを、更に、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段として機能させるためのプログラム。
【0122】
(付記40)
付記37乃至39の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0123】
(付記41)
付記37乃至40の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0124】
(付記42)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0125】
(付記43)
付記42に記載のプログラムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とするプログラム。
【0126】
(付記44)
付記43に記載のプログラムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とするプログラム。
【0127】
(付記45)
付記42乃至44の何れか1に記載のプログラムであって、
コンピュータを
制御メッセージに附随させるべき第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
として機能させ、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とするプログラム。
【0128】
(付記46)
付記45に記載のプログラムであって、
コンピュータを、更に、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記47)
付記44乃至46の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0130】
(付記48)
付記44乃至47の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0131】
101 DUT
103 RNCシミュレータ
105 UEシミュレータ
107 モニタ装置
109 データフレーム
111 コントロールフレーム
113 ローカルエリアネットワーク
115 メッセージ定義ファイル
117 パラメータ設定タスク
119 チャネル定義ファイル
121 パラメータ設定タスク
123 二次元テーブル
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯通信網などで用いられる基地局などの機器(以下、「DUT(Device Under Test)」ということもある。)の動作をテストするための機器テストシステム及び機器テスト方法に関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、基地局のライフサイクルのフェーズと各フェーズの評価の期間との関係を示す。図1を参照すると、基地局の機能更新が行なわれる度に、ライフサイクルは、フェーズ1、フェーズ2、フェーズ3、・・・と進んでいくが、例えば、フェーズ2が導入される前のフェーズ1の期間と、フェーズ2が実地で実施されているフェーズ2の期間で、フェーズ2の基地局に対する評価が行なわれる。
【0003】
図2は、通常の機器テストシステムの構成を示す概念図である。図2を参照すると、通常の機器テストシステムは、RNC(Radio Network Controller)シミュレータ及びUE(User Equipment)シミュレータの他に制御装置(例えば、パーソナルコンピュータ)も含んでいる。制御装置は、自動化プログラムを実行するときに、自動化シナリオを読み込んで、これに従って、RNCシミュレータとUEシミュレータをシーケンシャルにtelnetを使って制御する。
【0004】
特許文献1には、OEM、IC製造業者および他の第三者の間で遠隔データ共有を行う方法を、OEMおよびIC製造業者の両方のデータ・セキュリティを維持しつつツールを遠隔から保守点検することが可能となるように改良することを目的とした遠隔診断システムであって、少なくとも1台の自動製造ツールとツールコントローラと内部の安全な格納手段とを有する製造設備内に設けられた第1の内部ネットワークと;内部に安全な格納手段を有する原設備製造業者内に設けられた第2の内部ネットワークと;外部ネットワークと;第1の内部ネットワークを外部ネットワークに接続する第1の安全な共用ネットワークと;第2の内部ネットワークを外部ネットワークに接続する第2の安全な共用ネットワークと;診断のために製造設備のツールからのデータを原設備製造業者に伝送する安全なチャネルとを備え、ツールが製造設備および原設備製造業者の少なくとも1つに対して専用のデータを生成する遠隔診断システムが開示されている。
【0005】
特許文献2には、多種類の通信テストを容易に行うことができ、テスト対象機器の品質を高めることができるフィールド通信テストデバイスとして、複数のフィールド機器が接続しているフィールドバス上に複数設置されるとともに、デバッグ用ネットワークにも接続され、前記各フィールド機器の通信テストを行うフィールド通信テストデバイスであって、前記デバッグ用ネットワークを介して互いに連携して通信テストを行うための連携データを送受信し、前記連携データに基づいて前記フィールドバスを介して通信テスト用のテストデータを前記各フィールド機器に送信することを特徴とするフィールド通信テストデバイスが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特表2005−523540号公報
【特許文献2】特開2010−87666号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
図2に示す機器テストシステムでは、制御装置がtelnetを用いて、シーケンシャルにRNCシミュレータとUEシミュレータを制御するので、テストを行なうための時間が相当長くなってしまい、テストできる自動化シナリオの数に不足が生じる場合が出てくる。また、制御メッセージに随伴させるパラメータの値を自動化シナリオに含ませておく必要があるので、自動化シナリオを作成したり、変更したりする場合の作業が負担となっていた。更に、評価運用中にDUTが設定する通信パラメータについては、制御装置は認識できない。また通信パラメータが、以降の通信メッセージに付与する通信パラメータの導出ルールに影響を与える場合、応答を受けたRNCシミュレータやUEシミュレータに対して制御装置が問い合わせをする処理が必要となり、この問い合わせに時間を要する。
【0008】
そこで、本発明は、テストに要する時間を短縮することを可能とする機器テストシステム及び機器テスト方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステムが提供される。
【0010】
本発明の第2の観点によれば、対象機器をテストする機器テスト方法であって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法が提供される。
【0011】
本発明の第3の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータが提供される。
【0012】
本発明の第4の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータが提供される。
【0013】
本発明の第5の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【0014】
本発明の第6の観点によれば、対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、テストに要する時間を短縮することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】基地局のライフサイクルのフェーズと各フェーズの評価の期間との関係を示す図である。
【図2】通常の機器テストシステムの構成を示す概念図である。
【図3】本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の構成を示す概念図である。
【図4】本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、より具体的な構成を示す概念図である。
【図5】本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、更に具体的な構成を示す概念図である。
【図6】本発明の実施形態による試験シナリオの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態による二次元テーブルの一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態によるメッセージ定義ファイルの一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態によるチャネル定義ファイルの一例を示す図である。
【図10】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの一例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態によるRNCシミュレータに組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。
【図12】本発明の実施形態によるUEシミュレータに組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。
【図13】本発明の実施形態によるRNCシミュレータの動作の概要を示す概念図である。
【図14】本発明の実施形態によるUEシミュレータの動作の概要を示す概念図である。
【図15】本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
【図16】図15に示すメッセージ実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図17】二次元テーブルの遷移例を示す図である。
【図18】図15に示すチャネル実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図19】図16、図18に示すパラメータ設定タスクの詳細を示すフローチャートである。
【図20】本発明の他の実施形態による機器テストシステムの構成を示す概念図である。
【図21】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの他の一例を示すフローチャートである。
【図22】本発明の実施形態によるパラメータ設定タスクの更に他の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
【0018】
図3は、本発明の実施形態による機器テストシステムの全体の構成を示す概念図である。
【0019】
本実施形態による機器テストシステムは、RNCシミュレータ103、UEシミュレータ105及び二次元テーブル123を含む。二次元テーブルは、試験シナリオを含む。
【0020】
RNCシミュレータ103は、第1の装置であるRNCとして振る舞う第1のシミュレータである。UEシミュレータ105は、第2の装置であるUEとして振る舞う第2のシミュレータである。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、二次元テーブル123に対する読み書きをすることができる。
【0021】
図4は、本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、より具体的な構成を示す概念図である。
【0022】
テストの対象となる機器(DUT)は、基地局101である。RNCシミュレータ103と基地局101とは、光ケーブルにより接続されているが、他の手段による接続されていてもよい。UEシミュレータ105と基地局101とは、無線により接続されている。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、モニタ装置107に、有線又は無線で接続されている。モニタ装置107は、二次元テーブル123を内部又は外部に保持している。
【0023】
図5は、本発明の実施形態による機器テストシステム及びテストの対象となる機器を含む、更に具体的な構成を示す概念図である。
【0024】
図5を参照すると、RNCシミュレータ103とDUT101とは、データフレーム109を用いてパケットデータ通信を行ない、コントロールフレーム111を用いて制御メッセージの通信を行なう。UEシミュレータ105とDUT101とは、データフレーム109を用いてパケットデータ通信を行なう。RNCシミュレータ103及びUEシミュレータ105は、ローカルネットワーク113を介して、モニタ装置107に接続されている。3GPP(Third Generation Partnership Project)では、コントロールフレームは、C−PLANEに相当し、制御メッセージは、NBAPメッセージに相当する。
【0025】
RNCシミュレータ103は、XML(eXtended Markup Language)形式で記述されたメッセージ定義ファイル115とDLL(Dynamic Link Library)形式をとるパラメータ設定タスク117を外部から入力し、これらをRNCシミュレータ103からアクセス可能な記録媒体に記録する。
【0026】
UEシミュレータ105は、XML形式で記述されたチャネル定義ファイル119とDLL形式をとるパラメータ設定タスク121を外部から入力し、これらをUEシミュレータ105からアクセス可能な記録媒体に記録する。
【0027】
図6に示すように、試験シナリオには、試験の目的に応じて、1以上の制御メッセージの名称の文字列(以下、「メッセージ文字列」ということもある。)のリストが記述されている。
【0028】
二次元テーブル123の第一次元は、制御メッセージの名称の文字列のリストに割り当てられている。二次元テーブル123の第二次元は、各制御メッセージが随伴するパラメータとUEシミュレータ105において各制御メッセージに対応付けられるパラメータに割り当てられている。但し、一般には、制御メッセージ毎に利用されるパラメータは異なり、二次元テーブルの或る制御メッセージに対応した行においては、その制御メッセージが随伴するパラメータが対応する列とUEシミュレータ105において各制御メッセージに対応付けられるパラメータに対応する列のみが有効である。図7に二次元テーブル123の一例を示す。垂直方向が第一次元の方向であり、水平方向が第二次元の方向である。左半分がRNCシミュレータ用の領域であり、右半分がUEシミュレータ用の領域である。数値が書き込まれている要素が、利用される要素である。何も書き込まれていない要素は利用されない。また、N/A(Not Applicable)が書き込まれている要素も利用されない。詳細には、メッセージ定義ファイルに記述されていても、メッセージの順番に起因して利用されないパラメータがN/Aで表される。
【0029】
メッセージ定義ファイル115は、試験シナリオにその名称の文字列が含まれる可能性がある制御メッセージを定義するものである。図8に示すように、具体的には、メッセージ定義ファイル115には、制御メッセージが随伴するパラメータと、制御メッセージを送信するタイミングでパケットデータ通信を開始するのか、或いは、停止するのかを示すフラグなどが記述されている。メッセージ定義ファイル115は、1つの制御メッセージにつき1つある。
【0030】
チャネル定義ファイル119は、試験シナリオにその名称の文字列が含まれる可能性がある制御メッセージに対応したUEシミュレータ105のパラメータ等を定義するものである。図9に示すように、具体的には、チャネル定義ファイル119には、制御メッセージに対応したUEシミュレータ105のパラメータと、制御メッセージを送信するタイミングでパケットデータ通信を開始するのか、或いは、停止するのかを示すフラグなどが記述されている。メッセージ定義ファイル115は、試験シナリオに含まれる可能性がある全ての制御メッセージにつき1つある。
【0031】
パラメータ設定タスク117は、パラメータの値を算出するものである。図10に例を示すように、パラメータ設定タスク117は、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有する。また、同一のパラメータを算出する場合であっても、そのパラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することがある。また、同一のパラメータをそのパラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出したり、N/Aを算出したりすることがある。
【0032】
パラメータ設定タスク121は、パラメータ設定タスク117と同様なものである。但し、一般に、パラメータ設定タスク117で設定するパラメータの値は、パラメータ設定タスク121で設定するパラメータの値と異なる。
【0033】
パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、制御メッセージに随伴してDUT101に送信され、DUT101に設定される。また、パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、二次元テーブル123のうち、RNCシミュレータ用の領域に書き込まれる。更に、パラメータ設定タスク117が算出したパラメータは、RNCシミュレータ103とDUT101との間のパケットデータ通信で利用される。
【0034】
パラメータ設定タスク121が算出したパラメータは、二次元テーブル123のうち、UEシミュレータ用の領域に書き込まれる。また、パラメータ設定タスク121が算出したパラメータは、UEシミュレータ105とDUT101との間のパケットデータ通信で利用される。
【0035】
図11は、RNCシミュレータ103に組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。図11を参照すると、RNCシミュレータ103には、カーネル141、デバイスドライバ143、制御タスク145及びメッセージ実行タスク147が組み込まれる。カーネル141及びデバイスドライバ143がシステムプログラム149に含まれる。カーネル141、デバイスドライバ143、制御タスク145及びメッセージ実行タスク147がアプリケーションプログラム151に含まれる。但し、アプリケーションプログラム151のことをシステムプログラムということもある。後述するように、メッセージ実行タスク147が、RNCシミュレータ103の全体の動作を制御する。
【0036】
また、上述したように、RNCシミュレータ103からアクセス可能な記録媒体には、メッセージ定義ファイル115及びパラメータ設定タスク117が記録される。
【0037】
図12は、UEシミュレータ105に組み込まれるソフトウェアとファイルを示す図である。図12を参照すると、UEシミュレータ105には、カーネル161、デバイスドライバ163、制御タスク165及びチャネル実行タスク167が組み込まれる。カーネル161及びデバイスドライバ163がシステムプログラム169に含まれる。カーネル161、デバイスドライバ163、制御タスク165及びチャネル実行タスク167がアプリケーションプログラム171に含まれる。但し、アプリケーションプログラム171のことをシステムプログラムということもある。後述するように、チャネル実行タスク167が、UEシミュレータ105の全体の動作を制御する。
【0038】
また、上述したように、UEシミュレータ105からアクセス可能な記録媒体には、チャネル定義ファイル119及びパラメータ設定タスク121が記録される。
【0039】
図13は、RNCシミュレータ103の動作の概要を示す概念図である。図13を参照すると、メッセージ実行タスク147は、符号171−1、171−2、・・・、171−nで示す制御メッセージの名称の文字列を試験シナリオから1つ1つ読み込み、その文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有するメッセージ定義ファイル115を読み込み、そのメッセージ定義ファイルに記述されているパラメータの名称と同一のエントリ名を有するパラメータ設定タスクであるDLL117をカーネル141を介して呼び出す。呼び出されたDLL117は、必要に応じてDLL117間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照しつつ、パラメータを算出し、算出したパラメータを二次元テーブル123のRNCシミュレータ用の領域に書き込む。メッセージ実行タスク147は、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを随伴する制御メッセージをDUT101に送信し、また、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを用いて、パケットデータ通信を起動又は停止する。
【0040】
図14は、UEシミュレータ105の動作の概要を示す概念図である。図14を参照すると、チャネル実行タスク167は、符号171−1、171−2、・・・、171−nで示す制御メッセージの名称の文字列を試験シナリオから1つ1つ読み込み、その文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有する部分をチャネル定義ファイル119から読み込み、その部分に記述されているパラメータの名称と同一のエントリ名を有するパラメータ設定タスクであるDLL121をカーネル161を介して呼び出す。呼び出されたDLL121は、必要に応じてDLL121間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照しつつ、パラメータを算出し、算出したパラメータを二次元テーブル123のUEシミュレータ用の領域に書き込む。チャネル実行タスク167は、二次元テーブル123に書き込まれたパラメータを用いて、パケットデータ通信を起動又は停止する。
【0041】
図15は、本実施形態による機器テストシステムの全体の動作を示すフローチャートである。
【0042】
図15を参照すると、1つの試験シナリオについては、並列して、RNCシミュレータ103でメッセージ実行タスク(ステップS201)が実行され、UEシミュレータ105でチャネル実行タスク(ステップS203)が実行される。
【0043】
図16は、図15に示すメッセージ実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0044】
図16を参照すると、まず、試験シナリオから最初のメッセージ文字列を読み込む(ステップS211)。
【0045】
次に、ステップS211で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称(拡張子を除く。)を有するメッセージ定義ファイル115を抽出する(ステップS213)。
【0046】
次に、ステップS213で抽出したメッセージ定義ファイル115のうちメッセージに随伴するパラメータの部分を読み込む(ステップS215)。
【0047】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域のうちの該当要素にフラグ「●」を書き込む(ステップS217)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS215で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。図17(b)の第4行にその一例を示す。現在のメッセージ文字列は、"Radio Link Addition Request"であり、該当要素は、"C-ID"、"RL_ID"、"Frame Offset"、"Chip Offset"、"HS-DSCH-RNTI"である。
【0048】
次に、ステップS215で読み込んだ全てのパラメータに対応するパラメータ設定タスク(ステップS251〜S253)を起動する(ステップS219)。パラメータ設定タスクは、該当要素に算出値又はN/Aを書き込む。図17(c)の第4行にその一例を示す。" C-ID "には、"49"を書き込み、"RL_ID"には、"2"を書き込み、"Frame Offset"には"0"を書き込み、"Chip Offset"には"37682"を書き込み、"HS-DSCH-RNTI"には、"N/A"を書き込む。
【0049】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS221、S223でYES)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS215で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。
【0050】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS223でNO)、制御メッセージをDUT101に送信し(ステップS225)、応答メッセージをDUT101から受信する(ステップS227)。
【0051】
次に、応答メッセージがパラメータを含む場合には(ステップS229でYES)、そのパラメータに対応したパラメータ設定タスク(ステップS255)を起動する。
【0052】
次に、二次元テーブル123のUEシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS233、S235でYES)。ここでの該当要素は、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、UEシミュレータ用領域にある要素のことである。
【0053】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS235でNO)、ステップS213で抽出したメッセージ定義ファイル115のうち通信フラグを読み込む(ステップS237)。この通信フラグは、現在の制御メッセージの送信と同一のタイミングでパケットデータ通信を開始するか、又は、停止するかを示す。
【0054】
次に、ステップS215で読み込んだ通信フラグに従って、パケットデータ通信を開始、又は、停止する(ステップS239)。
【0055】
次に、試験シナリオから次のメッセージ文字列を読み込む(ステップS241)。
【0056】
ステップS241が成功したか否かを調べることにより、試験シナリオが終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップS243でNO)、ステップS213に戻り、終了していれば(ステップS243でYES)、メッセージ実行タスクを終了する。
【0057】
図18は、図15に示すチャネル実行タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0058】
図18を参照すると、まず、試験シナリオから最初のメッセージ文字列を読み込む(ステップS261)。
【0059】
次に、ステップS261で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称を有する部分の下層にあるパラメータの部分をチャネル定義ファイル119から読み込む(ステップS263)。
【0060】
次に、二次元テーブル123のUEシミュレータ用領域のうちの該当要素にフラグ「●」を書き込む(ステップS265)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、ステップS263で読み込んだパラメータに対応する列にある要素のことである。図17(b)の第4行にその一例を示す。現在のメッセージ文字列は、"Radio Link Addition Request"であり、該当要素は、"UL Scrambling Code"、"Frame Offset"、"Chip Offset"、"HS-DSCH-RNTI"である。
【0061】
次に、ステップS263で読み込んだ全てのパラメータに対応するパラメータ設定タスク(ステップS281〜S283)を起動する(ステップS267)。パラメータ設定タスクは、該当要素に算出値又はN/Aを書き込む。図17(c)の第4行にその一例を示す。"UL Scrambling Code"には、"1000"を書き込み、"Frame Offset"には、"0"を書き込み、"Chip Offset"には、"14"を書き込み、"HS-DSCH-RNTI"には、"N/A"を書き込む。
【0062】
次に、二次元テーブル123のRNCシミュレータ用領域の全ての該当要素を読み込み、フラグ「●」が残っている要素がなくなるまで待つ(ステップS269、S271でYES)。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる全ての要素のことである。
【0063】
フラグ「●」が残っている要素がなくなったならば(ステップS271でNO)、ステップS261で読み込んだメッセージ文字列と同一の名称を有する部分の下層にある通信フラグをチャネル定義ファイル119から読み込む(ステップS273)。この通信フラグは、現在の制御メッセージの送信と同一のタイミングでパケットデータ通信を開始するか、又は、停止するかを示す。
【0064】
次に、ステップS273で読み込んだ通信フラグに従って、パケットデータ通信を開始、又は、停止する(ステップS275)。
【0065】
次に、試験シナリオから次のメッセージ文字列を読み込む(ステップS277)。
【0066】
ステップS277が成功したか否かを調べることにより、試験シナリオが終了したか否かを判断し、終了していなければ(ステップS279でNO)、ステップS263に戻り、終了していれば(ステップS279でYES)、メッセージ実行タスクを終了する。
【0067】
図19は、パラメータ設定タスクの詳細を示すフローチャートである。
【0068】
図19を参照すると、まず、処理1乃至処理n(ステップS291乃至S293)を行なう。処理1乃至処理nでは、上述したように、必要に応じてDLL117間で通信を行ないつつ、また、必要に応じて二次元テーブルに書き込まれているパラメータやフラグを参照する。処理1乃至処理nが終わったならば、算出結果がN/Aであるか否かを調べ、N/Aでなければ(ステップS295でNO)、二次元テーブル123の該当要素に算出結果を書き込み(ステップS297)、N/Aであれば(ステップS295でYES)、二次元テーブル123の該当要素にN/Aを書き込む。ここで、該当要素とは、現在のメッセージ文字列に対応した行に含まれる要素のうち、パラメータ設定タスクで算出するパラメータに対応する列にある要素のことである。N/Aについては、既に説明したので、重複する記載を省略する。
【0069】
図20は、他の実施形態による機器テストシステムの構成を示す概念図である。図4などに示す実施形態では、UEシミュレータの数を1としていたが該他の実施形態では、UEシミュレータの数を複数とする。これに応じて、二次元テーブルの数もUEシミュレータの数と同一にする。該他の実施形態では、機能評価だけでなく、負荷試験も実施することが可能となる。
【実施例1】
【0070】
図10は、RNCシミュレータにおいてパラメータFrame Offsetを算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図10を参照すると、パラメータFrame Offsetは、RadioLinkSetupRequestメッセージに随伴する場合と、RadilLinkAdditionRequestメッセージに随伴する場合があるので、このパラメータ設定タスクでは、呼出しの起因となった制御メッセージがRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかを判断するステップと、呼出の起因となった制御メッセージがRadilLinkAdditionRequestメッセージであるのかを判断するステップがある。そして、制御メッセージがRadioLinkSetupRequestメッセージに随伴する場合と、RadilLinkAdditionRequestメッセージに附随する場合とでは、算出されるFrameOffsetの値は異なる。また、現在のRadioLinkSetupRequestメッセージが何回目のRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかによって、算出されるFrameOffsetの値を異ならせる必要があるので、現在のRadioLinkSetupRequestメッセージが何回目のRadioLinkSetupRequestメッセージであるのかを示すCountを導入している。
【0071】
図21は、RNCシミュレータにおいてパラメータHS-DSCH-RNTIを算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図21を参照すると、Countがゼロである場合には、パラメータHS-DSCH-RNTIにN/Aを設定し、そうでない場合にはパラメータHS-DSCH-RNTIに数値を設定する。
【0072】
図22は、RNCシミュレータにおいてパラメータΔ関数を算出するためのパラメータ設定タスクのフローチャートを示す。図22を参照すると、このパラメータ設定タスクからは、パラメータ設定タスクFrameOffsetとパラメータ設定タスクChipOffsetを呼ぶ。
【0073】
本実施形態によれば、下記の効果が奏される。
【0074】
本実施形態によれば、DUTの通信機能を評価するため制御を複数の試験シミュレータに分散できるようになったので、通常であればシーケンシャルなシナリオ動作を、並列動作できるようになり、評価時間の短縮が可能となる。
【0075】
通信メッセージ定義ファイル、通信チャネル定義ファイル及びパラメータ設定タスクをユーザインタフェースを介して入力できるようにすることにより、DUTのリリースにおける機能差分を通信メッセージ定義ファイル、通信チャネル定義ファイル及びパラメータ設定タスクで吸収でき、固有通信サービスの試験シナリオの作りが簡易化され、早期に試験着手が可能となり評価リードタイムを確保できる。
【0076】
ランダムに通信パラメータを付与すること、繰り返し試験を行うことで、通信パラメータ設定範囲内で分散的な付与が可能となり、試験網羅率を向上させることができる。
【0077】
ユーザは、シナリオを作成するのみでよい。
【0078】
二次元テーブルを用いることにより、第1のシミュレータと第2のシミュレータのみで、機器テストを行なうことが可能となる。従って、第1のシミュレータと第2のシミュレータをまとめて制御するための制御装置が不要となり、従って、制御装置と第1のシミュレータ又は第2のシミュレータとの間の通信が不要となり、この通信に要する時間によりテストが遅滞するようなことがなくなる。
【0079】
パラメータ設定タスクであるモジュールを変更するのみで、設計変更に対応することができる。
【0080】
なお、上記のRNCシミュレータ及びUEシミュレータの各々は、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらの組合わせにより実現することができる。また、上記のRNCシミュレータ及びUEシミュレータの各々により行なわれる機器テスト方法も、ハードウェア、ソフトウェア又はこれらに組合わせにより実現することができる。ここで、ソフトウェアによって実現されるとは、コンピュータがプログラムを読み込んで実行することにより実現されることを意味する。
【0081】
プログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えば、フレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば、光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
【0082】
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0083】
(付記1)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステム。
【0084】
(付記2)
付記1に記載の機器テストシステムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テストシステム。
【0085】
(付記3)
付記2に記載の機器テストシステムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テストシステム。
【0086】
(付記4)
付記1乃至3の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第2のシミュレータは、
前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テストシステム。
【0087】
(付記5)
付記4に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする機器テストシステム。
【0088】
(付記6)
付記4又は5に記載の機器テストシステムであって、
前記第2のシミュレータは、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする機器テストシステム。
【0089】
(付記7)
付記3乃至6の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0090】
(付記8)
付記3乃至7の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0091】
(付記9)
付記3乃至8の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータに関連した制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0092】
(付記10)
付記3乃至9の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータに関連した同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テストシステム。
【0093】
(付記11)
対象機器をテストする機器テスト方法であって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法。
【0094】
(付記12)
付記11に記載の機器テスト方法であって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テスト方法。
【0095】
(付記13)
付記12に記載の機器テスト方法であって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テスト方法。
【0096】
(付記14)
付記11乃至13の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1のシミュレータが、制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出ステップと、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込ステップと、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信ステップと、
前記第2のシミュレータが、前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出ステップと、
前記第2のシミュレータが、前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込ステップと、
を有し、
前記第1算出ステップでは、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込ステップにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出ステップでは、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込ステップにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テスト方法。
【0097】
(付記15)
付記14に記載の機器テスト方法であって、
前記第1のシミュレータが、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なうステップを更に備えることを特徴とする機器テスト方法。
【0098】
(付記16)
付記14又は15に記載の機器テスト方法であって、
前記第2のシミュレータが、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なうステップを更に備えることを特徴とする機器テスト方法。
【0099】
(付記17)
付記13乃至16の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1算出ステップでは、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0100】
(付記18)
付記13乃至17の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第1算出ステップでは、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0101】
(付記19)
付記13乃至18の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第2算出ステップでは、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータに関連した制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0102】
(付記20)
付記13乃至19の何れか1に記載の機器テスト方法であって、
前記第2算出ステップでは、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータに関連した同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする機器テスト方法。
【0103】
(付記21)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0104】
(付記22)
付記21に記載の第1のシミュレータであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする第1のシミュレータ。
【0105】
(付記23)
付記22に記載の第1のシミュレータであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0106】
(付記24)
付記21乃至23の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0107】
(付記25)
付記24に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする第1のシミュレータ。
【0108】
(付記26)
付記23乃至25の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0109】
(付記27)
付記23乃至26の何れか1に記載の第1のシミュレータであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第1のシミュレータ。
【0110】
(付記28)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0111】
(付記29)
付記28に記載の第2のシミュレータであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする第2のシミュレータ。
【0112】
(付記30)
付記29に記載の第2のシミュレータであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0113】
(付記31)
付記28乃至30の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
制御メッセージに附随させるべき第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0114】
(付記32)
付記31に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段を更に備えることを特徴とする第2のシミュレータ。
【0115】
(付記33)
付記30乃至32の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0116】
(付記34)
付記30乃至33の何れか1に記載の第2のシミュレータであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とする第2のシミュレータ。
【0117】
(付記35)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0118】
(付記36)
付記35に記載のプログラムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とするプログラム。
【0119】
(付記37)
付記36に記載のプログラムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とするプログラム。
【0120】
(付記38)
付記35乃至37の何れか1に記載のプログラムであって、
コンピュータを、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
として機能させ、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とするプログラム。
【0121】
(付記39)
付記38に記載のプログラムであって、
コンピュータを、更に、前記第1種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段として機能させるためのプログラム。
【0122】
(付記40)
付記37乃至39の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを算出する場合であっても、該第1種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0123】
(付記41)
付記37乃至40の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第1算出手段は、同一の第1種パラメータを該第1種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0124】
(付記42)
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【0125】
(付記43)
付記42に記載のプログラムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とするプログラム。
【0126】
(付記44)
付記43に記載のプログラムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とするプログラム。
【0127】
(付記45)
付記42乃至44の何れか1に記載のプログラムであって、
コンピュータを
制御メッセージに附随させるべき第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
として機能させ、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1のシミュレータにより前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とするプログラム。
【0128】
(付記46)
付記45に記載のプログラムであって、
コンピュータを、更に、前記第2種パラメータを用いて、パケットデータ通信を行なう手段として機能させることを特徴とするプログラム。
【0129】
(付記47)
付記44乃至46の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを算出する場合であっても、該第2種パラメータを随伴する制御メッセージが異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【0130】
(付記48)
付記44乃至47の何れか1に記載のプログラムであって、
前記第2算出手段は、同一の第2種パラメータを該第2種パラメータを随伴する同一の制御メッセージについて算出する場合であっても、該制御メッセージの順序が異なれば、異なった値を算出することを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0131】
101 DUT
103 RNCシミュレータ
105 UEシミュレータ
107 モニタ装置
109 データフレーム
111 コントロールフレーム
113 ローカルエリアネットワーク
115 メッセージ定義ファイル
117 パラメータ設定タスク
119 チャネル定義ファイル
121 パラメータ設定タスク
123 二次元テーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の機器テストシステムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テストシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の機器テストシステムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第2のシミュレータは、
前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項5】
対象機器をテストする機器テスト方法であって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法。
【請求項6】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータ。
【請求項7】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータ。
【請求項8】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項9】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項1】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備え、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項2】
請求項1に記載の機器テストシステムであって、
パラメータを算出する部分を前記シナリオとは独立してモジュール化していることを特徴とする機器テストシステム。
【請求項3】
請求項2に記載の機器テストシステムであって、
前記モジュールは、同一のパラメータについては、制御メッセージ間で共通のエントリを有することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1に記載の機器テストシステムであって、
前記第1のシミュレータは、
制御メッセージに附随させるべき第1種パラメータの値を算出する第1算出手段と、
前記第1種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第1書込手段と、
前記第1種パラメータを随伴する制御メッセージを前記対象機器に送信する制御メッセージ送信手段と、
を備え、
前記第2のシミュレータは、
前記制御メッセージに関連した第2種パラメータの値を算出する第2算出手段と、
前記第2種パラメータを前記二次元テーブルに書き込む第2書込手段と、
を備え、
前記第1算出手段は、前記第1種パラメータを算出する際に、前記第2書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第2種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照し、
前記第2算出手段は、前記第2種パラメータを算出する際に、前記第1書込手段により前記二次元テーブルに書き込まれた前記第1種パラメータ又はフラグを必要に応じて参照することを特徴とする機器テストシステム。
【請求項5】
対象機器をテストする機器テスト方法であって、
前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、
前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、
前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備えるシステムを用いて行なわれ、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータが、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記第1のシミュレータが前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータがデータ通信を開始又は停止することを特徴とする機器テスト方法。
【請求項6】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第1のシミュレータ。
【請求項7】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止することを特徴とする第2のシミュレータ。
【請求項8】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第1のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出し、前記対象機器に前記パラメータを設定した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項9】
対象機器をテストする機器テストシステムであって、前記対象機器と通信をする第1の装置として振る舞う第1のシミュレータと、前記対象機器と通信をする第2の装置として振る舞う第2のシミュレータと、前記第1のシミュレータと前記第2のシミュレータから読み書きができ、パラメータを保持する二次元テーブルとを備える機器テストシステムにおける第2のシミュレータとしてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
テストの目的に応じたシナリオに含まれる1以上の制御メッセージ毎に、前記二次元テーブルに対して読み書きを行ないつつ、パラメータを算出した上で、データ通信を開始又は停止する手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図11】
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【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−46223(P2013−46223A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−182635(P2011−182635)
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月24日(2011.8.24)
【出願人】(303013763)NECエンジニアリング株式会社 (651)
【Fターム(参考)】
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