機器管理装置、機器管理方法及びプログラム
【課題】ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供する。
【解決手段】管理対象機器100で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部212と、当該機器管理装置200に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部213と、機器イベント検出部212で検出した機器イベントと操作状態取得部213で取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいてモニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部220,211を備える。
【解決手段】管理対象機器100で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部212と、当該機器管理装置200に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部213と、機器イベント検出部212で検出した機器イベントと操作状態取得部213で取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいてモニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部220,211を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置、当該機器管理装置による機器管理方法、及び、当該機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、機器監視システムにおいて、監視対象機器内部に障害が発生した場合の障害通知に関する制御方法として、障害発生時のメッセージIDに基づく制御を行う技術がある(例えば、下記の特許文献1参照)。具体的に、当該技術では、まず、予め障害発生し得るメッセージIDのうち、SEが待機する遠隔端末に対してメッセージ送信すべきメッセージIDのみを一覧として保持する。その上で、当該メッセージIDに符合する障害が発生した場合のみ、遠隔端末に障害メッセージを送信するというものである。この技術では、監視体制として、例えば、日常的に発生し且つ復帰手段が容易な障害に関しては、監視対象機器に物理的距離が近い監視者が対応を行う。一方、例えば、発生頻度が低いものや復帰手段に知識・経験を必要とするものに関しては、遠隔地に待機する専門家に対応を依頼する。この技術の場合、監視者及び専門家の役割分担を明確にする効果がある。
【0003】
また、従来、例えば、電子会議室のスケジュール管理システムにおいて、予め予約済みの会議時間が近づいたときに、管理対象機器である利用者端末にて警告メッセージやブザー音を鳴らす等の制御を行う技術がある(例えば、下記の特許文献2参照)。具体的に、当該技術は、もし利用者端末の利用者が当該利用者端末を使用中でないと判定した場合には、警告メッセージやブザー音を鳴らさないというものである。即ち、この技術は、もし会議室予約済みであるにもかかわらず警告メッセージやブザー音を鳴らしたくない状況が発生するときには、予めその旨の設定を手動で行わなければならないという煩わしさから利用者を開放するものである。
【0004】
また、従来、例えば、監視対象機器に対して利用者がユーザ・プリセット値を設定済みの場合、ユーザ・プリセット値の利用時に機器状況の変化を利用者に伝える技術がある(例えば、下記の特許文献3参照)。具体的に、当該技術では、まず、例えば、監視対象機器である複合機に対して予めユーザがコピーモードを設定する。その上で、そのコピーモードを利用してコピーを実行する際、複合機のトナー残量が僅かでそれに影響を受けるコピーモード設定がある場合、例えば濃度自動設定が含まれる場合、ユーザに向けて警告メッセージを表示してコピーモード設定の変更を促すものである。この技術では、コピーの実行直前に機器状態のユーザ・プリセット値への影響が確認されるため、特に、実行時間の消費が問題になる場合や消耗品のコストが問題になる場合には効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−105437号公報
【特許文献2】特開平10−171886号公報
【特許文献3】特開2001−34379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1の技術においては、監視対象機器において発生した障害のうち、遠隔端末に対してはSEにとって必要な内容のみを伝えることは可能であるものの、遠隔端末上におけるSEの操作状況を考慮するものではなかった。例えば、SEが遠隔端末を操作中ではあるが、監視ではなく別の目的で操作している場合、且つ、別の遠隔端末において機器監視が行われていることが保証済みの場合においては、本来、更なる警告メッセージ出力の抑止が要求されるところである。
【0007】
また、上述した特許文献2の技術においては、会議予定時間が近づいたときに警告メッセージの出力制御において利用者端末の利用状況は考慮されるものの、その利用内容にまで踏み込んだものではなかった。例えば、利用者端末を利用中ではあるが、当該システムとは別の、しかも、非常に操作危険性の高いシステムのグラフィック・ウィンドウを操作中に、会議室予約時刻を伝えるメッセージウィンドウのポップアップ動作は、好ましくないはずである。
【0008】
また、上述した特許文献3の技術においては、監視対象機器の現在の状態がユーザ・プリセット値の利用時に参照され、その影響が通知されるものの、利用時ではその時期が遅い場合がある。例えば、より複雑な機器においては、ユーザ・プリセット値の種類が多く、その組み合わせの仕方に重要な意味がある場合には、ユーザ・プリセット値の作成時と利用時の時間間隔が大きい程、変更が困難なものである。この場合、例えば、ユーザ・プリセット値の利用時に、ユーザ・プリセット値の変更や、影響のある他プリセット値の変更を要求されても、変更方法を即座に推定できない場合がある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の機器管理装置は、モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置であって、前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部と、当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部と、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部と、前記機器イベント検出部で検出した機器イベントと前記操作状態取得部で取得した操作状態とを検索キー情報として前記操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部とを有する。
また、本発明は、上述した機器管理装置による機器管理方法、及び、当該機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することができる。これにより、ユーザにおける全体としての作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る機器管理システムの概略構成の一例を示す模式図である。
【図2−1】本発明の実施形態に係る機器管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2−2】本発明の実施形態に係る機器管理装置の機能構成の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示す機器管理装置におけるステッパのエラー回復処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す機器管理装置におけるステッパ内部のレシピファイルの編集処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS402で編集処理されるプロセスパラメータの構成要素とその構造の一部を示した模式図である。
【図6】図2−2に示す操作状態・機器イベント関連情報記憶部に記憶されている操作状態・機器イベント関連情報の一例を示す模式図である。
【図7】図2−2に示すメッセージID情報記憶部に記憶されているメッセージID情報の一例を示す模式図である。
【図8】図2−2に示すウィンドウレイアウトID情報記憶部に記憶されているウィンドウレイアウトID情報の一例を示す模式図である。
【図9】図2−2に示す強調表示予約情報記憶部に記憶されている強調表示予約情報の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、機器イベントの発生を検出してから警告ウィンドウの出力/表示を行う処理までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す機器管理装置のモニタに表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図12】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、ウェハアライメントエラーに関するメッセージの表示後、レシピ編集作業の中断及び再開するまでの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1に示す機器管理装置のモニタに表示されるプロセスパラメータ編集画面の一例を示す模式図である。
【図14】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、プロセスパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、アライメントパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、以下の説明では、管理対象機器として半導体露光装置(ステッパ)を適用し、当該半導体露光装置を機器管理装置においてリモート(遠隔)で管理する機器管理システムの例について説明を行う。ここで、機器管理装置において管理対象機器を「管理」することには、管理対象機器の「監視及び制御、更には、露光ジョブ定義ファイルを編集」することが含まれるものと定義する。
【0014】
また、管理対象機器として適用する半導体露光装置に関する用語は、一般には馴染みが少なく、また、半導体露光装置の製造元ごとに異なる用語を使用する場合もあるため、混乱を避ける目的で以下の説明において用いる用語を規定する。
・半導体露光装置:回路パターンが形成されているレチクルに照明光を照射して、ウェハに当該回路パターンを転写することによってウェハに半導体集積回路を形成するための装置であり、以下の本実施形態の説明では「ステッパ」と記述する。
・ウェハ:単結晶シリコン等を薄い板状にしたものであり、半導体素子の基板となる。
・ウェハアライメント:レチクル上の回路パターンをウェハ上の正しい位置に転写するためのウェハ位置合わせ動作のことである。
・レチクル:ウェハに転写する回路パターンが描かれている原板である。
・レチクルアライメント:レチクル上の回路パターンをウェハ上の正しい位置に転写するためのレチクル位置合わせ動作のことである。
・レシピ:レチクル上の回路パターンをウェハ上へ正確に露光するために必要なデータ(パラメータ類)の集合体、または、その内容を集めて管理するファイル(露光ジョブ定義ファイル)のことである。「レシピファイル」と記載した場合も同じ意味である。
・レシピパラメータ:ウェハの露光工程前、即ちジョブの実行前に、実行するジョブの内容(レシピ)を設定するパラメータのことであり、工程に依存するパラメータである。
・システムパラメータ:ステッパの設置及び保守点検時に設定を変更するパラメータである。具体的に、ステッパの基本性能を最適に保つために、装置固有の最適値を設定するものであり、装置に依存するパラメータである。
・照明モード:照明条件に関する属性値の集まりである。通常、予め照明モードを複数用意しておくが、本実施形態ではこれを照明モード・プリセットと記述する。レシピファイルの内部において既に作成済みの照明モード・プリセット中の任意の1つを割り当て、さらに、レシピファイル独自の属性値を追加して照明モードとして完成させる。
・レイアウトパラメータ:レチクルIDや露光レイアウト等から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・プロセスパラメータ:露光条件、フォーカス条件等から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・アライメントパラメータ:アライメントマークに関する情報から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・サンプルショット:ウェハ露光前のアライメント等の各種計測に使用するショットのことである。
・エキストラショット:特定の計測用ショットのことである。
【0015】
次に、本実施形態に係る機器管理システムの概略構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る機器管理システムの概略構成の一例を示す模式図である。図1に示す機器管理システム10は、ステッパ100、機器管理装置200、及び、ネットワーク300を有して構成されている。図1に示す機器管理システム10には、2台の機器管理装置200−1及び200−2が構成された例が示されているが、以下の説明において、特に機器管理装置を特定しない場合には、機器管理装置200として説明を行う。
【0016】
図1に示す例では、機器管理装置200において、イーサネット(登録商標)等の標準的なネットワーク300を通信手段として、1台のステッパ100をリモート(遠隔)で管理する場合を示している。
【0017】
ここで、ステッパ100は、露光動作稼動中であるものとする。機器管理装置200は、ステッパ100を遠隔地から管理(監視及び制御)し、必要に応じてステッパ100内に保存されているレシピファイルを編集する処理を行う情報処理装置である。この機器管理装置200は、単に情報処理能力を有するだけでなく、マルチウィンドウ表示が可能な表示部(モニタ)と、文字入力のためのキーボードと、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイスを備えて構成されている。
【0018】
ここで、本実施形態における説明では、機器管理装置200−1をステッパ100の監視目的で使用するものとし、機器管理装置200−2をステッパ100内に保存されているレシピファイルの編集目的で使用するものとする。なお、この形態は一例を示したものであり、例えば、1つの機器管理装置200において、ステッパ100の監視、及び、ステッパ100内に保存されているレシピファイルの編集等の制御を行う形態も本発明に適用可能である。
【0019】
次に、本発明の実施形態に係る機器管理装置200の概略構成について説明する。
【0020】
図2−1は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2−1に示す機器管理装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、外部メモリ204、入力デバイス205、表示部206、通信インタフェース(通信I/F)207、及び、バス208のハードウェア構成を有して構成されている。
【0021】
CPU201は、例えば、ROM203或いは外部メモリ204に記憶されたプログラムやデータを用いて、当該機器管理装置200全体の制御を行う。
【0022】
RAM202は、SDRAM、DRAMなどによって構成され、ROM203或いは外部メモリ204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備えるとともに、CPU201が各種の処理を行うために必要とするワークエリアを備える。
【0023】
ROM203は、変更を必要としないプログラムや各種のパラメータ等の情報などを格納している。
【0024】
外部メモリ204は、例えば、オペレーティングシステム(OS)やCPU201が実行するプログラム、更には、本実施形態の説明において既知としている情報などを記憶している。なお、本実施形態においては、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムは、外部メモリ204に記憶されているものとするが、例えばROM203に記憶されている形態であっても適用可能である。
【0025】
入力デバイス205は、例えば、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイスやキーボード等を具備して構成されており、例えばユーザが機器管理装置200に対して各種の指示を行う際に操作され、当該指示をCPU201等に入力する。
【0026】
表示部206は、例えば、モニタ等を具備して構成されており、CPU201の制御に基づいて、各種のデータや各種の情報をモニタに出力する。
【0027】
通信I/F207は、当該機器管理装置200と外部装置のステッパ100との間で行われる、各種のデータや各種の情報の送受信を司るものである。
【0028】
バス208は、CPU201、RAM202、ROM203、外部メモリ204、入力デバイス205、表示部206及び通信I/F207を相互に通信可能に接続する。
【0029】
また、図2−2は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200の機能構成の一例を示す模式図である。
図2−2に示す機器管理装置200は、ウィンドウ制御部211、機器イベント検出部212、操作状態取得部213、操作イベント検出部214、強調表示予約情報記憶部215、強調表示予約情報更新部216の機能構成を有して構成されている。さらに、機器管理装置200は、メッセージID情報記憶部217、ウィンドウレイアウトID情報記憶部218、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219、警告ウィンドウ出力制御部220、ウィンドウ遷移処理部221、ウィンドウ表示部222、ウィンドウ消去部223の機能構成を有して構成されている。
【0030】
ウィンドウ制御部211は、ウィンドウの表示や消去、表示ウィンドウに基づく操作イベントや管理対象機器で発生した機器イベントの検知、操作状態の検知等のウィンドウ表示に関連する機能全体を制御するための手段である。
【0031】
機器イベント検出部212は、管理対象機器であるステッパ100内で発生した障害等の機器イベントを検出し、当該機器イベントに関する機器イベント情報をウィンドウ制御部211に通知するための手段である。ここで、機器イベントとしては、管理対象機器であるステッパ100の動作の結果発生するイベントだけでなく、他のユーザによる人為的な操作イベントも含むものである。また、管理対象機器であるステッパ100の動作の結果発生するイベントには、ステッパ100に発生した障害が含まれ、他のユーザによる人為的な操作イベントには、ステッパ100に発生した障害から回復するために行われた設定の変更が含まれる。
【0032】
操作状態取得部213は、機器管理装置200(具体的には、機器管理装置200−2)に対するユーザの操作状態に関する操作状態情報を取得するための手段である。
操作イベント検出部214は、機器管理装置200(具体的には、機器管理装置200−2)において、例えば[OK]ボタンを押下する等のユーザが行った操作イベントを検出し、当該操作イベント情報をウィンドウ制御部211に通知するための手段である。即ち、操作イベント検出部214は、機器管理装置200に対するユーザの操作イベントを検出するものである。
【0033】
強調表示予約情報記憶部215は、ユーザが、ウィンドウ内の特定部位(例えば特定のテキストフィールドやラジオボタン等)に着目し易いように、当該特定部位(特定部品)を強調表示するための強調表示予約情報の記憶手段である。
強調表示予約情報更新部216は、強調表示予約情報記憶部215に記憶されている強調表示予約情報に関する情報を更新するための手段である。
【0034】
メッセージID情報記憶部217は、ウィンドウ内に表示する全てのメッセージ文言とそのメッセージIDとの組に関するメッセージID情報の記憶手段である。
【0035】
ウィンドウレイアウトID情報記憶部218は、ウィンドウの概観やその中身の部品配置に関するウィンドウレイアウトに係る内容とそのIDとの組に関するウィンドウレイアウトID情報の記憶手段である。
【0036】
操作状態・機器イベント関連情報記憶部219は、機器イベント検出部212で検出した機器イベント情報と操作状態取得部213で取得した操作状態情報との各々の情報要素の組み合わせに対して、ウィンドウ出力の要否、メッセージ文言、ウィンドウレイアウト内容、特定部品を強調表示するための情報等の各々を決定付ける操作状態・機器イベント関連情報の記憶手段である。即ち、操作状態・機器イベント関連情報は、当該機器管理装置200に対するユーザの操作状態ごとに機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した情報である。
【0037】
警告ウィンドウ出力制御部220は、出力されるべき警告ウィンドウ(警告メッセージウィンドウ)の内容を決定するための手段である。
【0038】
本実施形態において、ウィンドウ制御部211及び警告ウィンドウ出力制御部220は、本発明における「制御部」を構成する。
この制御部では、機器イベント検出部212で検出した機器イベントと操作状態取得部213で取得した操作状態とを検索キー情報として操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から操作状態・機器イベント関連情報を取得する。そして、この制御部では、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいてモニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う。さらに、この制御部では、前記取得した操作状態・機器イベント関連情報に加えて、強調表示予約情報、メッセージID情報及びウィンドウレイアウトID情報を用いて、モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う。また、この制御部は、操作イベント検出部214で検出した操作イベントに応じてウィンドウ遷移処理部221に対する制御を行う。
【0039】
ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211の制御に基づいてモニタに出力するウィンドウの表示遷移処理を行う手段である。
ウィンドウ表示部222は、ウィンドウ遷移処理部221による表示遷移処理に基づいてモニタにウィンドウを表示する手段である。
ウィンドウ消去部223は、ウィンドウ遷移処理部221による表示遷移処理に基づいてモニタに表示されているウィンドウを消去する手段である。
【0040】
ここで、図2−1に示す機器管理装置200のハードウェア構成と、図2−2に示す機器管理装置200の機能構成との対応関係の一例について以下に示す。
例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、並びに、RAM202から、図2−2のウィンドウ制御部211、強調表示予約情報更新部216、警告ウィンドウ出力制御部220、及び、ウィンドウ遷移処理部221が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、通信I/F207から、図2−2の機器イベント検出部212が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、入力デバイス205から、図2−2の操作状態取得部213、及び、操作イベント検出部214が構成される。また、例えば、図2−1のRAM202或いは外部メモリ204から、図2−2の強調表示予約情報記憶部215、メッセージID情報記憶部217、ウィンドウレイアウトID情報記憶部218、及び、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、表示部206から、図2−2のウィンドウ表示部222、及び、ウィンドウ消去部223が構成される。
【0041】
図3は、図1に示す機器管理装置200−1におけるステッパ100のエラー回復処理の一例を示すフローチャートである。具体的に、図3は、ステッパ100においてエラーが発生後、機器管理装置200−1を使用中の監視者(管理者)によってエラー回復操作が行われた場合のエラー回復処理の処理手順の一例が示されている。なお、図3に示すフローチャートの処理はあくまでも一例を示したものであり、異なるエラー回復処理の手順となる可能性もあり得る。
【0042】
まず始めに、図3のステップS301において、機器管理装置200−1のCPU201は、ステッパ100におけるエラーの発生を検出する。
【0043】
続いて、ステップS302において、機器管理装置200−1のCPU201は、例えば監視者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、ステッパ100におけるエラーに関する原因を調査/分析処理する。ここで、管理対象機器がステッパ100である場合、エラーの種類に応じて予め複数の回復手段が用意されている。しかしながら、仮にエラーの種類を1つ特定できたとしても当該回復手段の種類が多く、また、予め回復手段を特定することは困難である。したがって、エラー発生後の回復作業は、作業者である監視者の知識や経験を伴う試行錯誤的な作業となる場合が多い。
【0044】
続いて、ステップS303において、機器管理装置200−1のCPU201は、例えばステップS302の調査/分析処理の結果に基づいて、システムパラメータの変更が必要であるか否かを判断する。この判断の結果、システムパラメータの変更が必要でない場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0045】
一方、ステップS303の判断の結果、システムパラメータの変更が必要である場合には、ステップS304に進む。
ステップS304に進むと、機器管理装置200−1のCPU201は、例えば監視者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、システムパラメータの変更処理を行う。
【0046】
システムパラメータの種類によりその変更が照明モード・プリセットに影響する場合があるため、続いて、ステップS305において、機器管理装置200−1のCPU201は、S304の変更が照明モード・プリセットに影響があるか否かの判断を行う。この判断の結果、照明モード・プリセットに影響がない場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0047】
一方、ステップS305の判断の結果、照明モード・プリセットに影響がある場合には、ステップS306に進む。
ステップS306に進むと、機器管理装置200−1のCPU201は、ステップS304のシテムパラメータの変更結果を照明モードに反映する処理を行う。その後、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0048】
図4は、図1に示す機器管理装置200−2におけるステッパ100内部のレシピファイルの編集処理の一例を示すフローチャートである。具体的に、図4は、機器管理装置200−2を使用中のレシピ編集者(管理者)によってステッパ100内部に保存されるレシピファイルの編集作業(新規作成作業も含む)が行われた際の編集処理の処理手順の一例が示されている。
【0049】
まず始めに、図4のステップS401において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、レイアウトパラメータの編集処理を行う。
【0050】
続いて、ステップS402において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、プロセスパラメータの編集処理を行う。
【0051】
続いて、ステップS403において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、アライメントパラメータの編集処理を行う。
【0052】
続いて、ステップS404において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、サンプルショット設定の編集処理を行う。
【0053】
続いて、ステップS405において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、エキストラショット設定の編集処理を行う。その後、図4のフローチャートの処理を終了する。
【0054】
なお、レシピファイルの新規作成作業の場合には、図4に示すフローチャートの処理に従ってレシピファイルの新規作成が行われるが、例えば、既存のレシピファイルの編集作業の場合には、必ずしもこの図4に示すフローチャートの処理に従う必要はない。この既存のレシピファイルの編集作業の場合に、例えば、途中過程であるステップS403のアライメントパラメータの編集処理等から作業を開始してもよい。
【0055】
しかしながら、途中過程から作業を開始した場合であっても、必ず、最後の編集作業、即ち、ステップS405のエキストラショット設定の編集作業まで、図4のフローチャートの処理手順通りに処理を行う必要がある。なぜならば、当該レシピパラメータ編集処理手順は、パラメータ間の依存関係を表現したものであるため、より前方の処理手順で設定したパラメータがより後方の処理手順で設定するパラメータの依存元となる場合があるからである。そして、依存元のパラメータの値を変更した場合には、その影響を鑑みて少なくとも影響先のパラメータの値を確認しなければならず、場合によっては値の変更が必要となる。
【0056】
図5は、図4のステップS402で編集処理されるプロセスパラメータの構成要素とその構造の一部を示した模式図である。
図5において、プロセスパラメータ5000は、プロセスパラメータの全体を示している。照明モード5100は、照明モードプリセット5110、外σ値5120、内σ値5130を有して構成されている。また、照明モードプリセット5110は、照明モード名5111、照明形状5112、UレンズのNA値5113を有して構成されている。また、露光モード5200は、プロセスパラメータの構成要素の一部である。
【0057】
以上、図3、図4、図5において説明したように、ステッパ100のエラー発生から回復作業終了までの手段には、システムパラメータ設定の変更に関する依存関係があることが分かる。また、レシピファイル編集に関しては、レシピパラメータ間に依存関係があるため、その編集手順に依存関係があること、更に、プロセスパラメータ5000は、照明モードプリセット5110を内包していることがわかる。
【0058】
以上より、ステッパ100のエラー発生から回復作業終了までの作業内容とシステムパラメータ設定の編集作業の間には、依存関係があることがわかる。本実施形態においては、当該依存関係を利用してウィンドウの出力制御を行う場合の内部構造及びその処理手順について説明する。
【0059】
図6は、図2−2に示す操作状態・機器イベント関連情報記憶部219に記憶されている操作状態・機器イベント関連情報の一例を示す模式図である。
【0060】
図6に示す操作状態・機器イベント関連情報には、機器イベントID600、機器イベント内容601、レイアウトパラメータ編集中602、プロセスパラメータ編集中603、及び、アライメントパラメータ編集中604の各情報が定められている。
ここで、機器イベントID600及び機器イベント内容601の情報は、管理対象機器であるステッパ100で発生した機器イベント等の情報である。また、レイアウトパラメータ編集中602、プロセスパラメータ編集中603、及び、アライメントパラメータ編集中604の情報は、機器管理装置200に対するユーザの操作状態の情報である。この操作状態の情報は、ステッパ100を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階の情報である。
【0061】
機器イベントID600は、管理対象機器であるステッパ100で発生した機器イベントを一意に特定するための番号である。図6には、機器イベントID600として、機器イベントID情報610〜650が示されている。
機器イベント内容601は、機器イベントの概略を説明した文章である。図6には、機器イベント内容601として、機器イベントID情報610〜650に対応して、機器イベント内容情報611〜651が示されている。
【0062】
レイアウトパラメータ編集中602は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にレイアウトパラメータを編集中であることを示す。図6には、レイアウトパラメータ編集中602として、機器イベントID情報610〜650に対応して、レイアウトパラメータ編集中情報612〜652が示されている。
プロセスパラメータ編集中603は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にプロセスパラメータを編集中であることを示す。図6には、プロセスパラメータ編集中603として、機器イベントID情報610〜650に対応して、プロセスパラメータ編集中情報613〜653が示されている。
アライメントパラメータ編集中604は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にアライメントパラメータを編集中であることを示す。図6には、アライメントパラメータ編集中604として、機器イベントID情報610〜650に対応して、アライメントパラメータ編集中情報614〜654が示されている。
【0063】
レイアウトパラメータ編集中情報612やプロセスパラメータ編集中情報613などに示す内容は、表示すべきウィンドウを決定付けるための情報で構成されている。また、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から該当する情報の読み取り方としては、例えば、機器イベントID=0001が発生したとき、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集中であり、且つ、レイアウトパラメータ編集中の場合は、レイアウトパラメータ編集中情報612、即ち、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000が返される、というような方法に従う。
【0064】
図7は、図2−2に示すメッセージID情報記憶部217に記憶されているメッセージID情報の一例を示す模式図である。
【0065】
図7に示すメッセージID情報には、メッセージID7000、及び、メッセージ文言7001の各情報が定めされている。
【0066】
メッセージID7000は、メッセージを一意に特定するための番号である。図7には、メッセージID7000として、メッセージID情報7010〜7140が示されている。
【0067】
メッセージ文言7001は、ウィンドウ上に実際に出力されるメッセージ文章である。図7には、メッセージ文言7001として、メッセージID情報7010〜7140に対応して、メッセージ文言情報7011〜7141が示されている。
【0068】
図8は、図2−2に示すウィンドウレイアウトID情報記憶部218に記憶されているウィンドウレイアウトID情報の一例を示す模式図である。
【0069】
図8に示すウィンドウレイアウトID情報には、ウィンドウレイアウトID800、及び、ウィンドウレイアウト定義801の各情報が定めされている。
【0070】
ウィンドウレイアウトID800は、ウィンドウレイアウトを一意に特定するための番号である。図8には、ウィンドウレイアウトID800として、ウィンドウレイアウトID情報810〜830が示されている。
【0071】
ウィンドウレイアウト定義801は、ウィンドウレイアウト実体を決定するための情報である。図8には、ウィンドウレイアウト定義801として、ウィンドウレイアウトID情報810〜830に対応して、ウィンドウレイアウト定義情報811〜831が示されている。このウィンドウレイアウト定義801は、実際に、図8に示すウィンドウレイアウト定義情報811〜831のようにウィンドウのイメージ情報が定義されているわけではなく、これらウィンドウを作成するのにあたって必要な最低限の情報要素で構成されている。例えば、ウィンドウモーダル/モードレス制御、各パネルの大きさと開始位置座標及び色、パネル上に配置されるUI部品の種類(例えば、キャプション、テキストフィールド等)と大きさと開始位置座標等の情報にて構成されている。
【0072】
図9は、図2−2に示す強調表示予約情報記憶部215に記憶されている強調表示予約情報の一例を示す模式図である。
【0073】
図9に示す強調表示予約情報には、ウィンドウID900、強調表示項目ID901、レシピID902、及び、予約情報903の各情報が定めされている。
【0074】
ウィンドウID900は、ウィンドウレイアウトを一意に特定するための番号である。図9には、ウィンドウID900として、ウィンドウID情報910〜930が示されている。
【0075】
強調表示項目ID901は、ウィンドウID900に基づくウィンドウ内において強調表示すべき項目を一意に特定するための番号である。図9には、強調表示項目ID901として、ウィンドウID情報910〜930に対応して、強調表示項目ID情報911〜931が示されている。
【0076】
レシピID902は、強調表示が必要なレシピファイルのIDを一意に特定するための番号である。図9には、レシピID902として、ウィンドウID情報910〜930及び強調表示項目ID情報911〜931に対応して、レシピID情報912〜932が示されている。
【0077】
予約情報903は、強調表示の必要度に応じて段階的に設定されるフラグ情報である。ここで、「R」の予約情報913は、強調表示は必須ではないが、この後の状況次第では、確認や修正が必要となる可能性が高いことを示す。また、「F」の予約情報923は、強調表示が必須であることを示す。また、「N」の予約情報933は、強調表示の必要性がないことを示す。
【0078】
図10は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、機器イベントの発生を検出してから警告ウィンドウ(警告メッセージウィンドウ)の出力/表示を行う処理までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。ここで、本例では、図10に示すフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われるものとする。
【0079】
まず始めに、図10のステップS1001において、機器管理装置200−2のCPU201(機器イベント検出部212)は、機器イベントとして、機器エラー、システムパラメータ若しくは照明モード変更を検出する処理を行う。なお、本例では、これら以外の機器イベントを検出した場合には、図10のフローチャートの処理は開始されない。
【0080】
続いて、ステップS1002において、機器管理装置200−2のCPU201(操作状態取得部213)は、機器管理装置200−2上においてユーザが行っている操作種類(操作状態)を取得する。
【0081】
続いて、ステップS1003において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、ステップS1002で取得した操作種類(操作状態)がレシピ編集中であるか否かの判断を行う。この判断の結果、ステップS1002で取得した操作種類がレシピ編集中でない場合には、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0082】
一方、ステップS1003の判断の結果、ステップS1002で取得した操作種類がレシピ編集中である場合には、ステップS1004に進む。
ステップS1004に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1001で検出された機器イベント情報とステップS1002で取得された操作状態情報を検索キー情報として、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219からウィンドウ作成のために必要な全ての情報と特定部品を強調表示するための情報を取得する。
【0083】
続いて、ステップS1005において、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、メッセージ出力が必要であるか否かを判断する。具体的に、ステップS1005では、ステップS1004で取得したウィンドウ作成のために必要な情報のうち、図6に示すtitleIDを調べて、そのtitleIDの値が「0000」でないか否かによって、メッセージ出力が必要であるか否かを判断する。
【0084】
ステップS1005の判断の結果、メッセージ出力が必要でない(titleIDが「0000」である)場合には、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0085】
一方、ステップS1005の判断の結果、メッセージ出力が必要である(titleIDが「0000」でない)場合には、ステップS1006に進む。
ステップS1006に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1004で取得した前記強調表示するための情報をウィンドウ制御部211に送信する。その後、ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報を強調表示予約情報更新部216に送信し、強調表示予約情報更新部216では受信した前記特定部品を強調するための情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存する。なお、上述したステップS1006の処理においては、例えば、警告ウィンドウ出力制御部220が、ステップS1004で取得した前記強調表示するための情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に直接保存する形態であってもよい。
【0086】
続いて、ステップS1007において、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1004で取得した前記ウィンドウ作成のために必要な情報をウィンドウ制御部211に送信する。その後、ウィンドウ制御部211は、前記ウィンドウ作成のために必要な情報を構成後、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。そして、ウィンドウ遷移処理部221は、受信したウィンドウ作成のために必要な情報をウィンドウ表示部222に送信し、ウィンドウ表示部222では、受信したウィンドウ作成のために必要な情報を利用してメッセージウィンドウの表示(出力)を行う。その後、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0087】
ここで、発生した機器イベント及びユーザの操作状態により、図10に示すフローチャートが如何に動作し、また、その結果どのようなウィンドウを出力するかについて例を挙げて説明する。
【0088】
具体的に、まず、S1001で検出された機器イベントが図6の機器イベントID=0001(即ち機器イベント内容601=レチクルアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0089】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0000、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000」であるレイアウトパラメータ編集中情報612が取得される。そして、その後のステップS1005では、titleID=0000であるため、メッセージ出力が必要でないと判断され、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。
【0090】
以上は、レチクルアライメントエラー、及び、その後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集には影響しない、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束するものである。
【0091】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=0002(即ち機器イベント内容601=ウェハアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0092】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0000、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000」であるレイアウトパラメータ編集中情報622が取得される。そして、その後のステップS1005では、titleID=0000であるため、メッセージ出力が必要でないと判断され、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。
【0093】
以上は、ウェハアライメントエラー、及び、その後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性を持つ。しかしながら、図3、図4、図5の依存関係より、レイアウトパラメータ編集の段階では、未だ設定パラメータへの影響が皆無である、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束するものである。
【0094】
次に、S1001で検出された機器イベントが、図6のイベントID=1010(即ち機器イベント内容601=システムパラメータLaser Decline Coef.変更)、または、イベントID=1011(即ち機器イベント内容601=システムパラメータDelay Time変更)、または、イベントID=5055(即ち機器イベント内容601=照明モード反映)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0095】
上記いずれの機器イベントIDの場合であっても、レイアウトパラメータ編集中情報632〜652におけるtitleID=0000であるため、ステップS1005ではメッセージ出力が必要でないと判断される。そして、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。この場合においても、レイアウトパラメータ編集の段階では、未だ設定パラメータへの影響が皆無であることがわかっているため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束する。
【0096】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=0002(即ち機器イベント内容601=ウェハアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のプロセスパラメータ編集中603の場合の動作を説明する。
【0097】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0010、msgID=0501、5055、WinLayID=2013、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるプロセスパラメータ編集中情報623が取得される。このHLightIDsの情報は、例えば、ユーザが操作中である若しくは以前操作していたウィンドウの全体或いはその一部について強調表示するための情報である。そして、その後のステップS1005では、プロセスパラメータ編集中情報623におけるtitleID=0010であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0098】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0099】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の910)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の911)、レシピID=00001901(図9の912)、予約情報=R(図9の913)のように保存される。
【0100】
予約情報=R(図9の913)に設定される理由は、機器イベントID=0002(図6の620)、即ちウェハアライメントエラー(図6の621)が発生しており、当該ウェハアライメントエラーは図3のフローチャートによると、システムパラメータの変更が発生し得るか否かについてこの時点では不明であり、警告発生の可能性があることしか分からないためである。
【0101】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される。具体的に、プロセスパラメータ編集中情報623においてウィンドウレイアウトIDとして2013が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ821に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0102】
次いで、ウィンドウイメージ821のtitle部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるtitleID=0010に基づき、図7の「Information」7021が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−0部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるmsgID=0501に基づき、図7の「ウェハアライメントエラーが発生しました。」7061が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−1部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるmsgID=5055に基づき、「<p>この後、当該エラーの回復処理が行われますが、その内容如何ではあなたが今編集しているプロセスパラメータを変更する必要があります。</p><p>従って、<c=red>一旦作業状況を保存し編集行為を中断することをお勧めします</c>。<r>作業再開時に変更必要箇所をお知らせします。</p>」7091が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りとなる。
【0103】
図11は、図1に示す機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。ここで、ウィンドウ1100は、上述した処理によって最終的に機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるウィンドウである。
【0104】
具体的に、図11のウィンドウ1100のタイトル表示欄1101には、図7のメッセージ文言7021が示されている。また、ウィンドウ1100の第1のメッセージ表示欄1102には、図7のメッセージ文言7061が示されており、ウィンドウ1100の第2のメッセージ表示欄1103には、図7のメッセージ文言7091が示されている。また、ウィンドウ1100には、「OK」ボタン1104が構成されている。この図11のウィンドウ1100は、図8のウィンドウイメージ821に基づくものとなっている。
【0105】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業を中断後、再度、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図12は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、ウェハアライメントエラーに関するメッセージの表示後、レシピ編集作業の中断及び再開するまでの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図12のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0106】
まず、図12のステップS1201において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1100)中の[OK]ボタン1104の押下を検出する処理を行う。
【0107】
続いて、ステップS1202において、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1100に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1100を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1202では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1100が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1100が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1100を消去する。
【0108】
続いて、ステップS1203において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
具体的に、ステップS1203では、機器管理装置200−2を操作するユーザによるレシピ編集作業を中断するための一連のウィンドウ操作を受け付け、暫しの間、機器管理装置200−2における操作を中断する。
【0109】
そして、適切な時間経過後に、ユーザは、機器管理装置200−2における操作を再開する。本例では、ステップS1204において、機器管理装置200−2のCPU201(操作イベント検出部214)が、レシピ編集画面への遷移イベントの発生を検出したとき、即ちレシピが1つ選択されてレシピ編集ウィンドウが表示されたとき、制御が開始される。
【0110】
続いて、ステップS1205において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、強調表示予約情報に情報が存在するか否かを判断する。
具体的に、ステップS1205では、編集対象としての選択済みのレシピIDが、図9に示すレシピID902として登録済みであり、かつ、図9に示す予約情報903が「F」であるか否かの判断を行う。
【0111】
ステップS1205の判断の結果、強調表示予約情報に情報が存在しない場合には、図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS1205の判断の結果、強調表示予約情報に情報が存在する(即ち、編集対象としての選択済みのレシピIDが、図9のレシピID902として登録済みであり、かつ図9の予約情報903が「F」である)場合には、ステップS1206に進む。
ステップS1206に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にメッセージウィンドウの表示(出力)する制御を行う。ここでは、図11に示すウィンドウ1190の表示がなされる。
具体的に、ステップS1206では、ウィンドウ制御部211が保有するウィンドウ1190の構成情報をウィンドウ遷移処理部221に送信することによって、新規にウィンドウ1190を作成し表示を行う。
【0113】
続いて、ステップS1207において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
【0114】
続いて、ステップS1208において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1208では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の910)、レシピID=00001901(図9の912)であるが、予約情報=R(図9の913)であるため、強調表示は行われない。
【0115】
図13は、図1に示す機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるプロセスパラメータ編集画面の一例を示す模式図である。
図13において、以上の処理により表示されるウィンドウは、プロセスパラメータ編集画面1300である。このプロセスパラメータ編集画面1300に示すように、この時点では特に強調表示された部分が見当たらないため、ユーザはこのまま作業を続行可能である。
【0116】
以上は、ウェハアライメントエラーの後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性があり、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、プロセスパラメータ編集の段階では既に編集済みパラメータに影響の可能性がある、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0117】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=1011(即ち機器イベント内容601=システムパラメータDelay Time変更)、S1002で取得した操作状態が図6のプロセスパラメータ編集中603の場合の動作を説明する。
【0118】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0012、msgID=2050、5075、WinLayID=2013、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるプロセスパラメータ編集中情報643が取得される。そして、その後のステップS1005では、プロセスパラメータ編集中情報643におけるtitleID=0012であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0119】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0120】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)のように保存される。
【0121】
予約情報=F(図9の923)に設定される理由は、機器イベントID=1011(図6の640)、即ちシステムパラメータDelay Time変更(図6の641)が発生しており、当該エラーは図3のフローチャートによると、ステップS305の照明モード・プリセットに影響があるかの判断において照明モード・プリセットへの影響を確定しているため、このように設定している。
【0122】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される。具体的に、プロセスパラメータ編集中情報643においてウィンドウレイアウトIDとして2013が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ821に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0123】
次いで、ウィンドウイメージ821のtitle部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるtitleID=0012に基づき、図7の「Error」7041が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−0部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるmsgID=2050に基づき、図7の「システムパラメータが変更されました」7071が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−1部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるmsgID=5075に基づき、「<p>この後、照明モード設定の変更が予想されます。</p><p>今あなたが編集しているプロセスパラメータのうち、<c=red>[Outer Sigma]と[Inner Sigma]の値を必ず確認/変更して下さい</c>。</p><p>もし、適正な値に変更しなかった場合、露光ジョブが正しく動作しない可能性があります。</p>」7111が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りであるが、最終的に表示されるウィンドウは、図11に示すウィンドウ1110である。
【0124】
具体的に、図11のウィンドウ1110のタイトル表示欄1111には、図7のメッセージ文言7041が示されている。また、ウィンドウ1110の第1のメッセージ表示欄1112には、図7のメッセージ文言7071が示されており、ウィンドウ1110の第2のメッセージ表示欄1113には、図7のメッセージ文言7111が示されている。また、ウィンドウ1110には、「OK」ボタン1114が構成されている。この図11のウィンドウ1110は、図8のウィンドウイメージ821に基づくものとなっている。
【0125】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図14は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、プロセスパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図14のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0126】
まず、図14のステップS1401において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1110)中の[OK]ボタン1114の押下を検出する処理を行う。
【0127】
続いて、ステップS1402において、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1110に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1110を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1402では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1110が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1110が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1110を消去する。
【0128】
続いて、ステップS1403において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1403では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の920)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)である。このため、当該エントリの強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)を取得し、ウィンドウレイアウトID=1045を新規表示する際、当該項目部分に赤枠を付けて強調表示する。
【0129】
以上の処理により表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310では、OuterSigma(1311)及びInnerSigma(1312)が赤い太線枠にて強調表示されているため、この表示値を確認もしくは変更の必要性があることがユーザにとって明瞭である。一方、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1300では、OuterSigma(1301)及びInnerSigma(1302)は何ら強調表示されていない。
【0130】
その後、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310の強調表示された値等の確認もしくは変更を行った後、[OK]ボタン1314を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリのうち、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)に関するエントリにおいて、予約情報=Nに置換される。その後、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあっても、予約情報がNであるため、強調表示は行われず、プロセスパラメータ編集画面1300が表示されることになる。
【0131】
また、仮に、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310において[Cancel]ボタン1315を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリにおいては、予約情報は変更されない。したがって、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあった場合、同じ形態のウィンドウ、即ち、強調表示項目ID=it−13、it−14が強調表示されたウィンドウ(1310)が表示されることが保証される。
【0132】
以上は、システムパラメータDelay Time変更の後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性があり、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、プロセスパラメータ編集の段階では既に編集済みパラメータへの影響が確定している、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0133】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=5055(即ち機器イベント内容601=照明モード反映)、S1002で取得した操作状態が図6のアライメントパラメータ編集中604の場合の動作を説明する。
【0134】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0012、msgID=2051、5096、WinLayID=2014、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるアライメントパラメータ編集中情報654が取得される。そして、その後のステップS1005では、アライメントパラメータ編集中情報654におけるtitleID=0012であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0135】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0136】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)のように保存される。
【0137】
予約情報=F(図9の923)に設定される理由は、機器イベントID=5055(図6の650)、即ち照明モード反映(図6の651)が発生しており、当該エラーは図3のフローチャートによると、ステップS306のシステムパラメータ変更を照明モードに反映する処理において照明モード・プリセットへの影響を確定しているため、このように設定している。
【0138】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される、具体的に、アライメントパラメータ編集中情報654においてウィンドウレイアウトIDとして2014が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ831に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0139】
次いで、ウィンドウイメージ831のtitle部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるtitleID=0012に基づき、図7の「Error」7041が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−0部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるmsgID=2051に基づき、図7の「照明モード設定が変更されました」7081が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−1部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるmsgID=5096に基づき、「<p>今あなたが編集している<c=red>アライメントパラメータ編集作業を直ちに中止して下さい</c>。</p><p>[Cancel]ボタンを押下するとアライメントパラメータ編集中画面に戻ります。</p><p>[SaveAndEdit]ボタンを押下すると現在編集中のパラメータを一度保存後、プロセスパラメータ編集画面に遷移します。この画面において<c=red>照明モードの割り当てなおし、若しくは[OuterSigma][InnerSigma]の値を確認/変更して下さい</c>。</p>」7141が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りであるが、最終的に表示されるウィンドウは、図11に示すウィンドウ1140である。
【0140】
具体的に、図11のウィンドウ1140のタイトル表示欄1141には、図7のメッセージ文言7041が示されている。また、ウィンドウ1140の第1のメッセージ表示欄1142には、図7のメッセージ文言7081が示されており、ウィンドウ1140の第2のメッセージ表示欄1143には、図7のメッセージ文言7141が示されている。また、ウィンドウ1140には、[SaveAndEdit]ボタン1144及び[Cancel]ボタン1145が構成されている。この図11のウィンドウ1140は、図8のウィンドウイメージ831に基づくものとなっている。
【0141】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図15は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、アライメントパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図15のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0142】
まず、図15のステップS1501において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが如何なるボタンであるのかを判断する。具体的に、本例のステップS1501の判断は、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが、[SaveAndEdit]ボタン1144、及び、[Cancel]ボタン1145のうちのいずれのボタンであるかの判断が行われる。
【0143】
ステップS1501の判断の結果、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが[SaveAndEdit]ボタン1144である場合には、ステップS1502に進む。
ステップS1502に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1140に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1502では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1140が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1140が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する。
【0144】
続いて、ステップS1503において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、アライメントパラメータを保存する制御を行う。具体的に、ステップS1503では、操作イベント検出部214において検出された、ユーザ入力された各種パラメータ情報としてウィンドウ制御部211が保有する情報を、レシピファイル内部に保存する制御が行われる。
【0145】
続いて、ステップS1506において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1506では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の920)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)である。このため、当該エントリの強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)を取得し、ウィンドウレイアウトID=1045を新規表示する際、当該項目部分に赤枠を付けて強調表示する。
【0146】
以上の処理により表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310では、OuterSigma(1311)及びInnerSigma(1312)が赤い太線枠にて強調表示されているため、この表示値を確認もしくは変更の必要性があることがユーザにとって明瞭である。
【0147】
一方、ステップS1501の判断の結果、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが[Cancel]ボタン1145である場合には、ステップS1504に進む。
ステップS1504に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1140に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する処理を行う。このステップS1504の処理は、ステップS1503の処理と同様である。
【0148】
続いて、ステップS1505において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
具体的に、ステップS1505では、機器管理装置200−2を操作するユーザによる独自判断でレシピ編集作業を継続するウィンドウ操作を受け付ける。そして、プロセスパラメータ編集画面に遷移した場合、以降のステップS1506に進む。
【0149】
ステップS1506に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
この場合も、ステップS1502及びS1503を介してステップS1506に進んだ場合と同様に、表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。
【0150】
その後、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310の強調表示された値等の確認もしくは変更を行った後、[OK]ボタン1314を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリのうち、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)に関するエントリにおいて、予約情報=Nに置換される。その後、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあっても、予約情報がNであるため、強調表示が行われず、プロセスパラメータ編集画面1300が表示されることになる。
【0151】
また、仮に、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310において[Cancel]ボタン1315を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリにおいては、予約情報は変更されない。したがって、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあった場合、同じ形態のウィンドウ、即ち、強調表示項目ID=it−13、it−14が強調表示されたウィンドウ(1310)が表示されることが保証される。
【0152】
以上は、照明モード設定値変更作業がレシピ編集に直接影響することが確定しており、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、アライメントパラメータ編集の段階では、自工程のみならず、既に完了している前工程であるプロセスパラメータ編集にて設定済みのパラメータへの影響が確定している、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0153】
上述した本発明の実施形態では、機器管理装置200のユーザ操作状態を鑑みて、表示が必要と判断した場合のみメッセージウィンドウがモニタにポップアップ表示されることになる。また、メッセージ発生元案件の内容に応じて現ユーザ操作への影響が確定している場合にはその旨のメッセージウィンドウがモニタに表示されることになる。仮に、影響が確定していないが影響可能性がある場合には、その旨のメッセージウィンドウが表示されることになる。メッセージ内容としては、ユーザの次操作として何をすべきかが具体的に表示される。
上述した本発明の実施形態によれば、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することができる。これにより、ユーザにおける全体としての作業効率の向上を図ることができる。
【0154】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0155】
200:機器管理装置、211:ウィンドウ制御部、212:機器イベント検出部、213:操作状態取得部、214:操作イベント検出部、215:強調表示予約情報記憶部、216:強調表示予約情報更新部、217:メッセージID情報記憶部、218:ウィンドウレイアウトID情報記憶部、219:操作状態・機器イベント関連情報記憶部、220:警告ウィンドウ出力制御部、221:ウィンドウ遷移処理部、222:ウィンドウ表示部、223:ウィンドウ消去部
【技術分野】
【0001】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置、当該機器管理装置による機器管理方法、及び、当該機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、機器監視システムにおいて、監視対象機器内部に障害が発生した場合の障害通知に関する制御方法として、障害発生時のメッセージIDに基づく制御を行う技術がある(例えば、下記の特許文献1参照)。具体的に、当該技術では、まず、予め障害発生し得るメッセージIDのうち、SEが待機する遠隔端末に対してメッセージ送信すべきメッセージIDのみを一覧として保持する。その上で、当該メッセージIDに符合する障害が発生した場合のみ、遠隔端末に障害メッセージを送信するというものである。この技術では、監視体制として、例えば、日常的に発生し且つ復帰手段が容易な障害に関しては、監視対象機器に物理的距離が近い監視者が対応を行う。一方、例えば、発生頻度が低いものや復帰手段に知識・経験を必要とするものに関しては、遠隔地に待機する専門家に対応を依頼する。この技術の場合、監視者及び専門家の役割分担を明確にする効果がある。
【0003】
また、従来、例えば、電子会議室のスケジュール管理システムにおいて、予め予約済みの会議時間が近づいたときに、管理対象機器である利用者端末にて警告メッセージやブザー音を鳴らす等の制御を行う技術がある(例えば、下記の特許文献2参照)。具体的に、当該技術は、もし利用者端末の利用者が当該利用者端末を使用中でないと判定した場合には、警告メッセージやブザー音を鳴らさないというものである。即ち、この技術は、もし会議室予約済みであるにもかかわらず警告メッセージやブザー音を鳴らしたくない状況が発生するときには、予めその旨の設定を手動で行わなければならないという煩わしさから利用者を開放するものである。
【0004】
また、従来、例えば、監視対象機器に対して利用者がユーザ・プリセット値を設定済みの場合、ユーザ・プリセット値の利用時に機器状況の変化を利用者に伝える技術がある(例えば、下記の特許文献3参照)。具体的に、当該技術では、まず、例えば、監視対象機器である複合機に対して予めユーザがコピーモードを設定する。その上で、そのコピーモードを利用してコピーを実行する際、複合機のトナー残量が僅かでそれに影響を受けるコピーモード設定がある場合、例えば濃度自動設定が含まれる場合、ユーザに向けて警告メッセージを表示してコピーモード設定の変更を促すものである。この技術では、コピーの実行直前に機器状態のユーザ・プリセット値への影響が確認されるため、特に、実行時間の消費が問題になる場合や消耗品のコストが問題になる場合には効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−105437号公報
【特許文献2】特開平10−171886号公報
【特許文献3】特開2001−34379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1の技術においては、監視対象機器において発生した障害のうち、遠隔端末に対してはSEにとって必要な内容のみを伝えることは可能であるものの、遠隔端末上におけるSEの操作状況を考慮するものではなかった。例えば、SEが遠隔端末を操作中ではあるが、監視ではなく別の目的で操作している場合、且つ、別の遠隔端末において機器監視が行われていることが保証済みの場合においては、本来、更なる警告メッセージ出力の抑止が要求されるところである。
【0007】
また、上述した特許文献2の技術においては、会議予定時間が近づいたときに警告メッセージの出力制御において利用者端末の利用状況は考慮されるものの、その利用内容にまで踏み込んだものではなかった。例えば、利用者端末を利用中ではあるが、当該システムとは別の、しかも、非常に操作危険性の高いシステムのグラフィック・ウィンドウを操作中に、会議室予約時刻を伝えるメッセージウィンドウのポップアップ動作は、好ましくないはずである。
【0008】
また、上述した特許文献3の技術においては、監視対象機器の現在の状態がユーザ・プリセット値の利用時に参照され、その影響が通知されるものの、利用時ではその時期が遅い場合がある。例えば、より複雑な機器においては、ユーザ・プリセット値の種類が多く、その組み合わせの仕方に重要な意味がある場合には、ユーザ・プリセット値の作成時と利用時の時間間隔が大きい程、変更が困難なものである。この場合、例えば、ユーザ・プリセット値の利用時に、ユーザ・プリセット値の変更や、影響のある他プリセット値の変更を要求されても、変更方法を即座に推定できない場合がある。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の機器管理装置は、モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置であって、前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部と、当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部と、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部と、前記機器イベント検出部で検出した機器イベントと前記操作状態取得部で取得した操作状態とを検索キー情報として前記操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部とを有する。
また、本発明は、上述した機器管理装置による機器管理方法、及び、当該機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することができる。これにより、ユーザにおける全体としての作業効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る機器管理システムの概略構成の一例を示す模式図である。
【図2−1】本発明の実施形態に係る機器管理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【図2−2】本発明の実施形態に係る機器管理装置の機能構成の一例を示す模式図である。
【図3】図1に示す機器管理装置におけるステッパのエラー回復処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】図1に示す機器管理装置におけるステッパ内部のレシピファイルの編集処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】図4のステップS402で編集処理されるプロセスパラメータの構成要素とその構造の一部を示した模式図である。
【図6】図2−2に示す操作状態・機器イベント関連情報記憶部に記憶されている操作状態・機器イベント関連情報の一例を示す模式図である。
【図7】図2−2に示すメッセージID情報記憶部に記憶されているメッセージID情報の一例を示す模式図である。
【図8】図2−2に示すウィンドウレイアウトID情報記憶部に記憶されているウィンドウレイアウトID情報の一例を示す模式図である。
【図9】図2−2に示す強調表示予約情報記憶部に記憶されている強調表示予約情報の一例を示す模式図である。
【図10】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、機器イベントの発生を検出してから警告ウィンドウの出力/表示を行う処理までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す機器管理装置のモニタに表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。
【図12】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、ウェハアライメントエラーに関するメッセージの表示後、レシピ編集作業の中断及び再開するまでの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図13】図1に示す機器管理装置のモニタに表示されるプロセスパラメータ編集画面の一例を示す模式図である。
【図14】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、プロセスパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態に係る機器管理装置において、アライメントパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。なお、以下の説明では、管理対象機器として半導体露光装置(ステッパ)を適用し、当該半導体露光装置を機器管理装置においてリモート(遠隔)で管理する機器管理システムの例について説明を行う。ここで、機器管理装置において管理対象機器を「管理」することには、管理対象機器の「監視及び制御、更には、露光ジョブ定義ファイルを編集」することが含まれるものと定義する。
【0014】
また、管理対象機器として適用する半導体露光装置に関する用語は、一般には馴染みが少なく、また、半導体露光装置の製造元ごとに異なる用語を使用する場合もあるため、混乱を避ける目的で以下の説明において用いる用語を規定する。
・半導体露光装置:回路パターンが形成されているレチクルに照明光を照射して、ウェハに当該回路パターンを転写することによってウェハに半導体集積回路を形成するための装置であり、以下の本実施形態の説明では「ステッパ」と記述する。
・ウェハ:単結晶シリコン等を薄い板状にしたものであり、半導体素子の基板となる。
・ウェハアライメント:レチクル上の回路パターンをウェハ上の正しい位置に転写するためのウェハ位置合わせ動作のことである。
・レチクル:ウェハに転写する回路パターンが描かれている原板である。
・レチクルアライメント:レチクル上の回路パターンをウェハ上の正しい位置に転写するためのレチクル位置合わせ動作のことである。
・レシピ:レチクル上の回路パターンをウェハ上へ正確に露光するために必要なデータ(パラメータ類)の集合体、または、その内容を集めて管理するファイル(露光ジョブ定義ファイル)のことである。「レシピファイル」と記載した場合も同じ意味である。
・レシピパラメータ:ウェハの露光工程前、即ちジョブの実行前に、実行するジョブの内容(レシピ)を設定するパラメータのことであり、工程に依存するパラメータである。
・システムパラメータ:ステッパの設置及び保守点検時に設定を変更するパラメータである。具体的に、ステッパの基本性能を最適に保つために、装置固有の最適値を設定するものであり、装置に依存するパラメータである。
・照明モード:照明条件に関する属性値の集まりである。通常、予め照明モードを複数用意しておくが、本実施形態ではこれを照明モード・プリセットと記述する。レシピファイルの内部において既に作成済みの照明モード・プリセット中の任意の1つを割り当て、さらに、レシピファイル独自の属性値を追加して照明モードとして完成させる。
・レイアウトパラメータ:レチクルIDや露光レイアウト等から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・プロセスパラメータ:露光条件、フォーカス条件等から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・アライメントパラメータ:アライメントマークに関する情報から構成されるパラメータであり、レシピパラメータを分類したもののうちの1つである。
・サンプルショット:ウェハ露光前のアライメント等の各種計測に使用するショットのことである。
・エキストラショット:特定の計測用ショットのことである。
【0015】
次に、本実施形態に係る機器管理システムの概略構成について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る機器管理システムの概略構成の一例を示す模式図である。図1に示す機器管理システム10は、ステッパ100、機器管理装置200、及び、ネットワーク300を有して構成されている。図1に示す機器管理システム10には、2台の機器管理装置200−1及び200−2が構成された例が示されているが、以下の説明において、特に機器管理装置を特定しない場合には、機器管理装置200として説明を行う。
【0016】
図1に示す例では、機器管理装置200において、イーサネット(登録商標)等の標準的なネットワーク300を通信手段として、1台のステッパ100をリモート(遠隔)で管理する場合を示している。
【0017】
ここで、ステッパ100は、露光動作稼動中であるものとする。機器管理装置200は、ステッパ100を遠隔地から管理(監視及び制御)し、必要に応じてステッパ100内に保存されているレシピファイルを編集する処理を行う情報処理装置である。この機器管理装置200は、単に情報処理能力を有するだけでなく、マルチウィンドウ表示が可能な表示部(モニタ)と、文字入力のためのキーボードと、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイスを備えて構成されている。
【0018】
ここで、本実施形態における説明では、機器管理装置200−1をステッパ100の監視目的で使用するものとし、機器管理装置200−2をステッパ100内に保存されているレシピファイルの編集目的で使用するものとする。なお、この形態は一例を示したものであり、例えば、1つの機器管理装置200において、ステッパ100の監視、及び、ステッパ100内に保存されているレシピファイルの編集等の制御を行う形態も本発明に適用可能である。
【0019】
次に、本発明の実施形態に係る機器管理装置200の概略構成について説明する。
【0020】
図2−1は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図2−1に示す機器管理装置200は、CPU201、RAM202、ROM203、外部メモリ204、入力デバイス205、表示部206、通信インタフェース(通信I/F)207、及び、バス208のハードウェア構成を有して構成されている。
【0021】
CPU201は、例えば、ROM203或いは外部メモリ204に記憶されたプログラムやデータを用いて、当該機器管理装置200全体の制御を行う。
【0022】
RAM202は、SDRAM、DRAMなどによって構成され、ROM203或いは外部メモリ204からロードされたプログラムやデータを一時的に記憶するエリアを備えるとともに、CPU201が各種の処理を行うために必要とするワークエリアを備える。
【0023】
ROM203は、変更を必要としないプログラムや各種のパラメータ等の情報などを格納している。
【0024】
外部メモリ204は、例えば、オペレーティングシステム(OS)やCPU201が実行するプログラム、更には、本実施形態の説明において既知としている情報などを記憶している。なお、本実施形態においては、本実施形態に係る処理を実行するためのプログラムは、外部メモリ204に記憶されているものとするが、例えばROM203に記憶されている形態であっても適用可能である。
【0025】
入力デバイス205は、例えば、マウスやジョイスティック等のポインティングデバイスやキーボード等を具備して構成されており、例えばユーザが機器管理装置200に対して各種の指示を行う際に操作され、当該指示をCPU201等に入力する。
【0026】
表示部206は、例えば、モニタ等を具備して構成されており、CPU201の制御に基づいて、各種のデータや各種の情報をモニタに出力する。
【0027】
通信I/F207は、当該機器管理装置200と外部装置のステッパ100との間で行われる、各種のデータや各種の情報の送受信を司るものである。
【0028】
バス208は、CPU201、RAM202、ROM203、外部メモリ204、入力デバイス205、表示部206及び通信I/F207を相互に通信可能に接続する。
【0029】
また、図2−2は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200の機能構成の一例を示す模式図である。
図2−2に示す機器管理装置200は、ウィンドウ制御部211、機器イベント検出部212、操作状態取得部213、操作イベント検出部214、強調表示予約情報記憶部215、強調表示予約情報更新部216の機能構成を有して構成されている。さらに、機器管理装置200は、メッセージID情報記憶部217、ウィンドウレイアウトID情報記憶部218、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219、警告ウィンドウ出力制御部220、ウィンドウ遷移処理部221、ウィンドウ表示部222、ウィンドウ消去部223の機能構成を有して構成されている。
【0030】
ウィンドウ制御部211は、ウィンドウの表示や消去、表示ウィンドウに基づく操作イベントや管理対象機器で発生した機器イベントの検知、操作状態の検知等のウィンドウ表示に関連する機能全体を制御するための手段である。
【0031】
機器イベント検出部212は、管理対象機器であるステッパ100内で発生した障害等の機器イベントを検出し、当該機器イベントに関する機器イベント情報をウィンドウ制御部211に通知するための手段である。ここで、機器イベントとしては、管理対象機器であるステッパ100の動作の結果発生するイベントだけでなく、他のユーザによる人為的な操作イベントも含むものである。また、管理対象機器であるステッパ100の動作の結果発生するイベントには、ステッパ100に発生した障害が含まれ、他のユーザによる人為的な操作イベントには、ステッパ100に発生した障害から回復するために行われた設定の変更が含まれる。
【0032】
操作状態取得部213は、機器管理装置200(具体的には、機器管理装置200−2)に対するユーザの操作状態に関する操作状態情報を取得するための手段である。
操作イベント検出部214は、機器管理装置200(具体的には、機器管理装置200−2)において、例えば[OK]ボタンを押下する等のユーザが行った操作イベントを検出し、当該操作イベント情報をウィンドウ制御部211に通知するための手段である。即ち、操作イベント検出部214は、機器管理装置200に対するユーザの操作イベントを検出するものである。
【0033】
強調表示予約情報記憶部215は、ユーザが、ウィンドウ内の特定部位(例えば特定のテキストフィールドやラジオボタン等)に着目し易いように、当該特定部位(特定部品)を強調表示するための強調表示予約情報の記憶手段である。
強調表示予約情報更新部216は、強調表示予約情報記憶部215に記憶されている強調表示予約情報に関する情報を更新するための手段である。
【0034】
メッセージID情報記憶部217は、ウィンドウ内に表示する全てのメッセージ文言とそのメッセージIDとの組に関するメッセージID情報の記憶手段である。
【0035】
ウィンドウレイアウトID情報記憶部218は、ウィンドウの概観やその中身の部品配置に関するウィンドウレイアウトに係る内容とそのIDとの組に関するウィンドウレイアウトID情報の記憶手段である。
【0036】
操作状態・機器イベント関連情報記憶部219は、機器イベント検出部212で検出した機器イベント情報と操作状態取得部213で取得した操作状態情報との各々の情報要素の組み合わせに対して、ウィンドウ出力の要否、メッセージ文言、ウィンドウレイアウト内容、特定部品を強調表示するための情報等の各々を決定付ける操作状態・機器イベント関連情報の記憶手段である。即ち、操作状態・機器イベント関連情報は、当該機器管理装置200に対するユーザの操作状態ごとに機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した情報である。
【0037】
警告ウィンドウ出力制御部220は、出力されるべき警告ウィンドウ(警告メッセージウィンドウ)の内容を決定するための手段である。
【0038】
本実施形態において、ウィンドウ制御部211及び警告ウィンドウ出力制御部220は、本発明における「制御部」を構成する。
この制御部では、機器イベント検出部212で検出した機器イベントと操作状態取得部213で取得した操作状態とを検索キー情報として操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から操作状態・機器イベント関連情報を取得する。そして、この制御部では、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいてモニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う。さらに、この制御部では、前記取得した操作状態・機器イベント関連情報に加えて、強調表示予約情報、メッセージID情報及びウィンドウレイアウトID情報を用いて、モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う。また、この制御部は、操作イベント検出部214で検出した操作イベントに応じてウィンドウ遷移処理部221に対する制御を行う。
【0039】
ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211の制御に基づいてモニタに出力するウィンドウの表示遷移処理を行う手段である。
ウィンドウ表示部222は、ウィンドウ遷移処理部221による表示遷移処理に基づいてモニタにウィンドウを表示する手段である。
ウィンドウ消去部223は、ウィンドウ遷移処理部221による表示遷移処理に基づいてモニタに表示されているウィンドウを消去する手段である。
【0040】
ここで、図2−1に示す機器管理装置200のハードウェア構成と、図2−2に示す機器管理装置200の機能構成との対応関係の一例について以下に示す。
例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、並びに、RAM202から、図2−2のウィンドウ制御部211、強調表示予約情報更新部216、警告ウィンドウ出力制御部220、及び、ウィンドウ遷移処理部221が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、通信I/F207から、図2−2の機器イベント検出部212が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、入力デバイス205から、図2−2の操作状態取得部213、及び、操作イベント検出部214が構成される。また、例えば、図2−1のRAM202或いは外部メモリ204から、図2−2の強調表示予約情報記憶部215、メッセージID情報記憶部217、ウィンドウレイアウトID情報記憶部218、及び、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219が構成される。また、例えば、図2−1のCPU201及び外部メモリ204内のプログラム、RAM202、並びに、表示部206から、図2−2のウィンドウ表示部222、及び、ウィンドウ消去部223が構成される。
【0041】
図3は、図1に示す機器管理装置200−1におけるステッパ100のエラー回復処理の一例を示すフローチャートである。具体的に、図3は、ステッパ100においてエラーが発生後、機器管理装置200−1を使用中の監視者(管理者)によってエラー回復操作が行われた場合のエラー回復処理の処理手順の一例が示されている。なお、図3に示すフローチャートの処理はあくまでも一例を示したものであり、異なるエラー回復処理の手順となる可能性もあり得る。
【0042】
まず始めに、図3のステップS301において、機器管理装置200−1のCPU201は、ステッパ100におけるエラーの発生を検出する。
【0043】
続いて、ステップS302において、機器管理装置200−1のCPU201は、例えば監視者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、ステッパ100におけるエラーに関する原因を調査/分析処理する。ここで、管理対象機器がステッパ100である場合、エラーの種類に応じて予め複数の回復手段が用意されている。しかしながら、仮にエラーの種類を1つ特定できたとしても当該回復手段の種類が多く、また、予め回復手段を特定することは困難である。したがって、エラー発生後の回復作業は、作業者である監視者の知識や経験を伴う試行錯誤的な作業となる場合が多い。
【0044】
続いて、ステップS303において、機器管理装置200−1のCPU201は、例えばステップS302の調査/分析処理の結果に基づいて、システムパラメータの変更が必要であるか否かを判断する。この判断の結果、システムパラメータの変更が必要でない場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0045】
一方、ステップS303の判断の結果、システムパラメータの変更が必要である場合には、ステップS304に進む。
ステップS304に進むと、機器管理装置200−1のCPU201は、例えば監視者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、システムパラメータの変更処理を行う。
【0046】
システムパラメータの種類によりその変更が照明モード・プリセットに影響する場合があるため、続いて、ステップS305において、機器管理装置200−1のCPU201は、S304の変更が照明モード・プリセットに影響があるか否かの判断を行う。この判断の結果、照明モード・プリセットに影響がない場合には、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0047】
一方、ステップS305の判断の結果、照明モード・プリセットに影響がある場合には、ステップS306に進む。
ステップS306に進むと、機器管理装置200−1のCPU201は、ステップS304のシテムパラメータの変更結果を照明モードに反映する処理を行う。その後、図3に示すフローチャートの処理を終了する。
【0048】
図4は、図1に示す機器管理装置200−2におけるステッパ100内部のレシピファイルの編集処理の一例を示すフローチャートである。具体的に、図4は、機器管理装置200−2を使用中のレシピ編集者(管理者)によってステッパ100内部に保存されるレシピファイルの編集作業(新規作成作業も含む)が行われた際の編集処理の処理手順の一例が示されている。
【0049】
まず始めに、図4のステップS401において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、レイアウトパラメータの編集処理を行う。
【0050】
続いて、ステップS402において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、プロセスパラメータの編集処理を行う。
【0051】
続いて、ステップS403において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、アライメントパラメータの編集処理を行う。
【0052】
続いて、ステップS404において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、サンプルショット設定の編集処理を行う。
【0053】
続いて、ステップS405において、機器管理装置200−2のCPU201は、例えばレシピ編集者からの入力デバイス205を介した入力情報に基づいて、エキストラショット設定の編集処理を行う。その後、図4のフローチャートの処理を終了する。
【0054】
なお、レシピファイルの新規作成作業の場合には、図4に示すフローチャートの処理に従ってレシピファイルの新規作成が行われるが、例えば、既存のレシピファイルの編集作業の場合には、必ずしもこの図4に示すフローチャートの処理に従う必要はない。この既存のレシピファイルの編集作業の場合に、例えば、途中過程であるステップS403のアライメントパラメータの編集処理等から作業を開始してもよい。
【0055】
しかしながら、途中過程から作業を開始した場合であっても、必ず、最後の編集作業、即ち、ステップS405のエキストラショット設定の編集作業まで、図4のフローチャートの処理手順通りに処理を行う必要がある。なぜならば、当該レシピパラメータ編集処理手順は、パラメータ間の依存関係を表現したものであるため、より前方の処理手順で設定したパラメータがより後方の処理手順で設定するパラメータの依存元となる場合があるからである。そして、依存元のパラメータの値を変更した場合には、その影響を鑑みて少なくとも影響先のパラメータの値を確認しなければならず、場合によっては値の変更が必要となる。
【0056】
図5は、図4のステップS402で編集処理されるプロセスパラメータの構成要素とその構造の一部を示した模式図である。
図5において、プロセスパラメータ5000は、プロセスパラメータの全体を示している。照明モード5100は、照明モードプリセット5110、外σ値5120、内σ値5130を有して構成されている。また、照明モードプリセット5110は、照明モード名5111、照明形状5112、UレンズのNA値5113を有して構成されている。また、露光モード5200は、プロセスパラメータの構成要素の一部である。
【0057】
以上、図3、図4、図5において説明したように、ステッパ100のエラー発生から回復作業終了までの手段には、システムパラメータ設定の変更に関する依存関係があることが分かる。また、レシピファイル編集に関しては、レシピパラメータ間に依存関係があるため、その編集手順に依存関係があること、更に、プロセスパラメータ5000は、照明モードプリセット5110を内包していることがわかる。
【0058】
以上より、ステッパ100のエラー発生から回復作業終了までの作業内容とシステムパラメータ設定の編集作業の間には、依存関係があることがわかる。本実施形態においては、当該依存関係を利用してウィンドウの出力制御を行う場合の内部構造及びその処理手順について説明する。
【0059】
図6は、図2−2に示す操作状態・機器イベント関連情報記憶部219に記憶されている操作状態・機器イベント関連情報の一例を示す模式図である。
【0060】
図6に示す操作状態・機器イベント関連情報には、機器イベントID600、機器イベント内容601、レイアウトパラメータ編集中602、プロセスパラメータ編集中603、及び、アライメントパラメータ編集中604の各情報が定められている。
ここで、機器イベントID600及び機器イベント内容601の情報は、管理対象機器であるステッパ100で発生した機器イベント等の情報である。また、レイアウトパラメータ編集中602、プロセスパラメータ編集中603、及び、アライメントパラメータ編集中604の情報は、機器管理装置200に対するユーザの操作状態の情報である。この操作状態の情報は、ステッパ100を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階の情報である。
【0061】
機器イベントID600は、管理対象機器であるステッパ100で発生した機器イベントを一意に特定するための番号である。図6には、機器イベントID600として、機器イベントID情報610〜650が示されている。
機器イベント内容601は、機器イベントの概略を説明した文章である。図6には、機器イベント内容601として、機器イベントID情報610〜650に対応して、機器イベント内容情報611〜651が示されている。
【0062】
レイアウトパラメータ編集中602は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にレイアウトパラメータを編集中であることを示す。図6には、レイアウトパラメータ編集中602として、機器イベントID情報610〜650に対応して、レイアウトパラメータ編集中情報612〜652が示されている。
プロセスパラメータ編集中603は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にプロセスパラメータを編集中であることを示す。図6には、プロセスパラメータ編集中603として、機器イベントID情報610〜650に対応して、プロセスパラメータ編集中情報613〜653が示されている。
アライメントパラメータ編集中604は、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集を行っている際にアライメントパラメータを編集中であることを示す。図6には、アライメントパラメータ編集中604として、機器イベントID情報610〜650に対応して、アライメントパラメータ編集中情報614〜654が示されている。
【0063】
レイアウトパラメータ編集中情報612やプロセスパラメータ編集中情報613などに示す内容は、表示すべきウィンドウを決定付けるための情報で構成されている。また、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から該当する情報の読み取り方としては、例えば、機器イベントID=0001が発生したとき、機器管理装置200−2においてユーザがレシピ編集中であり、且つ、レイアウトパラメータ編集中の場合は、レイアウトパラメータ編集中情報612、即ち、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000が返される、というような方法に従う。
【0064】
図7は、図2−2に示すメッセージID情報記憶部217に記憶されているメッセージID情報の一例を示す模式図である。
【0065】
図7に示すメッセージID情報には、メッセージID7000、及び、メッセージ文言7001の各情報が定めされている。
【0066】
メッセージID7000は、メッセージを一意に特定するための番号である。図7には、メッセージID7000として、メッセージID情報7010〜7140が示されている。
【0067】
メッセージ文言7001は、ウィンドウ上に実際に出力されるメッセージ文章である。図7には、メッセージ文言7001として、メッセージID情報7010〜7140に対応して、メッセージ文言情報7011〜7141が示されている。
【0068】
図8は、図2−2に示すウィンドウレイアウトID情報記憶部218に記憶されているウィンドウレイアウトID情報の一例を示す模式図である。
【0069】
図8に示すウィンドウレイアウトID情報には、ウィンドウレイアウトID800、及び、ウィンドウレイアウト定義801の各情報が定めされている。
【0070】
ウィンドウレイアウトID800は、ウィンドウレイアウトを一意に特定するための番号である。図8には、ウィンドウレイアウトID800として、ウィンドウレイアウトID情報810〜830が示されている。
【0071】
ウィンドウレイアウト定義801は、ウィンドウレイアウト実体を決定するための情報である。図8には、ウィンドウレイアウト定義801として、ウィンドウレイアウトID情報810〜830に対応して、ウィンドウレイアウト定義情報811〜831が示されている。このウィンドウレイアウト定義801は、実際に、図8に示すウィンドウレイアウト定義情報811〜831のようにウィンドウのイメージ情報が定義されているわけではなく、これらウィンドウを作成するのにあたって必要な最低限の情報要素で構成されている。例えば、ウィンドウモーダル/モードレス制御、各パネルの大きさと開始位置座標及び色、パネル上に配置されるUI部品の種類(例えば、キャプション、テキストフィールド等)と大きさと開始位置座標等の情報にて構成されている。
【0072】
図9は、図2−2に示す強調表示予約情報記憶部215に記憶されている強調表示予約情報の一例を示す模式図である。
【0073】
図9に示す強調表示予約情報には、ウィンドウID900、強調表示項目ID901、レシピID902、及び、予約情報903の各情報が定めされている。
【0074】
ウィンドウID900は、ウィンドウレイアウトを一意に特定するための番号である。図9には、ウィンドウID900として、ウィンドウID情報910〜930が示されている。
【0075】
強調表示項目ID901は、ウィンドウID900に基づくウィンドウ内において強調表示すべき項目を一意に特定するための番号である。図9には、強調表示項目ID901として、ウィンドウID情報910〜930に対応して、強調表示項目ID情報911〜931が示されている。
【0076】
レシピID902は、強調表示が必要なレシピファイルのIDを一意に特定するための番号である。図9には、レシピID902として、ウィンドウID情報910〜930及び強調表示項目ID情報911〜931に対応して、レシピID情報912〜932が示されている。
【0077】
予約情報903は、強調表示の必要度に応じて段階的に設定されるフラグ情報である。ここで、「R」の予約情報913は、強調表示は必須ではないが、この後の状況次第では、確認や修正が必要となる可能性が高いことを示す。また、「F」の予約情報923は、強調表示が必須であることを示す。また、「N」の予約情報933は、強調表示の必要性がないことを示す。
【0078】
図10は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、機器イベントの発生を検出してから警告ウィンドウ(警告メッセージウィンドウ)の出力/表示を行う処理までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。ここで、本例では、図10に示すフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われるものとする。
【0079】
まず始めに、図10のステップS1001において、機器管理装置200−2のCPU201(機器イベント検出部212)は、機器イベントとして、機器エラー、システムパラメータ若しくは照明モード変更を検出する処理を行う。なお、本例では、これら以外の機器イベントを検出した場合には、図10のフローチャートの処理は開始されない。
【0080】
続いて、ステップS1002において、機器管理装置200−2のCPU201(操作状態取得部213)は、機器管理装置200−2上においてユーザが行っている操作種類(操作状態)を取得する。
【0081】
続いて、ステップS1003において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、ステップS1002で取得した操作種類(操作状態)がレシピ編集中であるか否かの判断を行う。この判断の結果、ステップS1002で取得した操作種類がレシピ編集中でない場合には、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0082】
一方、ステップS1003の判断の結果、ステップS1002で取得した操作種類がレシピ編集中である場合には、ステップS1004に進む。
ステップS1004に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1001で検出された機器イベント情報とステップS1002で取得された操作状態情報を検索キー情報として、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219からウィンドウ作成のために必要な全ての情報と特定部品を強調表示するための情報を取得する。
【0083】
続いて、ステップS1005において、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、メッセージ出力が必要であるか否かを判断する。具体的に、ステップS1005では、ステップS1004で取得したウィンドウ作成のために必要な情報のうち、図6に示すtitleIDを調べて、そのtitleIDの値が「0000」でないか否かによって、メッセージ出力が必要であるか否かを判断する。
【0084】
ステップS1005の判断の結果、メッセージ出力が必要でない(titleIDが「0000」である)場合には、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0085】
一方、ステップS1005の判断の結果、メッセージ出力が必要である(titleIDが「0000」でない)場合には、ステップS1006に進む。
ステップS1006に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1004で取得した前記強調表示するための情報をウィンドウ制御部211に送信する。その後、ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報を強調表示予約情報更新部216に送信し、強調表示予約情報更新部216では受信した前記特定部品を強調するための情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存する。なお、上述したステップS1006の処理においては、例えば、警告ウィンドウ出力制御部220が、ステップS1004で取得した前記強調表示するための情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に直接保存する形態であってもよい。
【0086】
続いて、ステップS1007において、機器管理装置200−2のCPU201(例えば警告ウィンドウ出力制御部220)は、ステップS1004で取得した前記ウィンドウ作成のために必要な情報をウィンドウ制御部211に送信する。その後、ウィンドウ制御部211は、前記ウィンドウ作成のために必要な情報を構成後、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。そして、ウィンドウ遷移処理部221は、受信したウィンドウ作成のために必要な情報をウィンドウ表示部222に送信し、ウィンドウ表示部222では、受信したウィンドウ作成のために必要な情報を利用してメッセージウィンドウの表示(出力)を行う。その後、図10に示すフローチャートの処理を終了する。
【0087】
ここで、発生した機器イベント及びユーザの操作状態により、図10に示すフローチャートが如何に動作し、また、その結果どのようなウィンドウを出力するかについて例を挙げて説明する。
【0088】
具体的に、まず、S1001で検出された機器イベントが図6の機器イベントID=0001(即ち機器イベント内容601=レチクルアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0089】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0000、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000」であるレイアウトパラメータ編集中情報612が取得される。そして、その後のステップS1005では、titleID=0000であるため、メッセージ出力が必要でないと判断され、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。
【0090】
以上は、レチクルアライメントエラー、及び、その後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集には影響しない、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束するものである。
【0091】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=0002(即ち機器イベント内容601=ウェハアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0092】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0000、msgID=0000、WinLayID=0000、HLightIDs=0000」であるレイアウトパラメータ編集中情報622が取得される。そして、その後のステップS1005では、titleID=0000であるため、メッセージ出力が必要でないと判断され、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。
【0093】
以上は、ウェハアライメントエラー、及び、その後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性を持つ。しかしながら、図3、図4、図5の依存関係より、レイアウトパラメータ編集の段階では、未だ設定パラメータへの影響が皆無である、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束するものである。
【0094】
次に、S1001で検出された機器イベントが、図6のイベントID=1010(即ち機器イベント内容601=システムパラメータLaser Decline Coef.変更)、または、イベントID=1011(即ち機器イベント内容601=システムパラメータDelay Time変更)、または、イベントID=5055(即ち機器イベント内容601=照明モード反映)、S1002で取得した操作状態が図6のレイアウトパラメータ編集中602の場合の動作を説明する。
【0095】
上記いずれの機器イベントIDの場合であっても、レイアウトパラメータ編集中情報632〜652におけるtitleID=0000であるため、ステップS1005ではメッセージ出力が必要でないと判断される。そして、ステップS1007のメッセージウィンドウの表示(出力)がされずに、図10のフローチャートの処理が終了する。この場合においても、レイアウトパラメータ編集の段階では、未だ設定パラメータへの影響が皆無であることがわかっているため、機器管理装置200−2への通知が抑止されることにより、レシピ編集者の作業が中断されずに継続されることを約束する。
【0096】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=0002(即ち機器イベント内容601=ウェハアライメントエラー)、S1002で取得した操作状態が図6のプロセスパラメータ編集中603の場合の動作を説明する。
【0097】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0010、msgID=0501、5055、WinLayID=2013、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるプロセスパラメータ編集中情報623が取得される。このHLightIDsの情報は、例えば、ユーザが操作中である若しくは以前操作していたウィンドウの全体或いはその一部について強調表示するための情報である。そして、その後のステップS1005では、プロセスパラメータ編集中情報623におけるtitleID=0010であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0098】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0099】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の910)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の911)、レシピID=00001901(図9の912)、予約情報=R(図9の913)のように保存される。
【0100】
予約情報=R(図9の913)に設定される理由は、機器イベントID=0002(図6の620)、即ちウェハアライメントエラー(図6の621)が発生しており、当該ウェハアライメントエラーは図3のフローチャートによると、システムパラメータの変更が発生し得るか否かについてこの時点では不明であり、警告発生の可能性があることしか分からないためである。
【0101】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される。具体的に、プロセスパラメータ編集中情報623においてウィンドウレイアウトIDとして2013が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ821に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0102】
次いで、ウィンドウイメージ821のtitle部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるtitleID=0010に基づき、図7の「Information」7021が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−0部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるmsgID=0501に基づき、図7の「ウェハアライメントエラーが発生しました。」7061が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−1部分には、プロセスパラメータ編集中情報623におけるmsgID=5055に基づき、「<p>この後、当該エラーの回復処理が行われますが、その内容如何ではあなたが今編集しているプロセスパラメータを変更する必要があります。</p><p>従って、<c=red>一旦作業状況を保存し編集行為を中断することをお勧めします</c>。<r>作業再開時に変更必要箇所をお知らせします。</p>」7091が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りとなる。
【0103】
図11は、図1に示す機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるウィンドウの一例を示す模式図である。ここで、ウィンドウ1100は、上述した処理によって最終的に機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるウィンドウである。
【0104】
具体的に、図11のウィンドウ1100のタイトル表示欄1101には、図7のメッセージ文言7021が示されている。また、ウィンドウ1100の第1のメッセージ表示欄1102には、図7のメッセージ文言7061が示されており、ウィンドウ1100の第2のメッセージ表示欄1103には、図7のメッセージ文言7091が示されている。また、ウィンドウ1100には、「OK」ボタン1104が構成されている。この図11のウィンドウ1100は、図8のウィンドウイメージ821に基づくものとなっている。
【0105】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業を中断後、再度、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図12は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、ウェハアライメントエラーに関するメッセージの表示後、レシピ編集作業の中断及び再開するまでの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図12のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0106】
まず、図12のステップS1201において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1100)中の[OK]ボタン1104の押下を検出する処理を行う。
【0107】
続いて、ステップS1202において、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1100に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1100を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1202では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1100が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1100が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1100を消去する。
【0108】
続いて、ステップS1203において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
具体的に、ステップS1203では、機器管理装置200−2を操作するユーザによるレシピ編集作業を中断するための一連のウィンドウ操作を受け付け、暫しの間、機器管理装置200−2における操作を中断する。
【0109】
そして、適切な時間経過後に、ユーザは、機器管理装置200−2における操作を再開する。本例では、ステップS1204において、機器管理装置200−2のCPU201(操作イベント検出部214)が、レシピ編集画面への遷移イベントの発生を検出したとき、即ちレシピが1つ選択されてレシピ編集ウィンドウが表示されたとき、制御が開始される。
【0110】
続いて、ステップS1205において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、強調表示予約情報に情報が存在するか否かを判断する。
具体的に、ステップS1205では、編集対象としての選択済みのレシピIDが、図9に示すレシピID902として登録済みであり、かつ、図9に示す予約情報903が「F」であるか否かの判断を行う。
【0111】
ステップS1205の判断の結果、強調表示予約情報に情報が存在しない場合には、図12に示すフローチャートの処理を終了する。
【0112】
一方、ステップS1205の判断の結果、強調表示予約情報に情報が存在する(即ち、編集対象としての選択済みのレシピIDが、図9のレシピID902として登録済みであり、かつ図9の予約情報903が「F」である)場合には、ステップS1206に進む。
ステップS1206に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にメッセージウィンドウの表示(出力)する制御を行う。ここでは、図11に示すウィンドウ1190の表示がなされる。
具体的に、ステップS1206では、ウィンドウ制御部211が保有するウィンドウ1190の構成情報をウィンドウ遷移処理部221に送信することによって、新規にウィンドウ1190を作成し表示を行う。
【0113】
続いて、ステップS1207において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
【0114】
続いて、ステップS1208において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1208では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の910)、レシピID=00001901(図9の912)であるが、予約情報=R(図9の913)であるため、強調表示は行われない。
【0115】
図13は、図1に示す機器管理装置200−2のモニタ206に表示されるプロセスパラメータ編集画面の一例を示す模式図である。
図13において、以上の処理により表示されるウィンドウは、プロセスパラメータ編集画面1300である。このプロセスパラメータ編集画面1300に示すように、この時点では特に強調表示された部分が見当たらないため、ユーザはこのまま作業を続行可能である。
【0116】
以上は、ウェハアライメントエラーの後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性があり、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、プロセスパラメータ編集の段階では既に編集済みパラメータに影響の可能性がある、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0117】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=1011(即ち機器イベント内容601=システムパラメータDelay Time変更)、S1002で取得した操作状態が図6のプロセスパラメータ編集中603の場合の動作を説明する。
【0118】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0012、msgID=2050、5075、WinLayID=2013、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるプロセスパラメータ編集中情報643が取得される。そして、その後のステップS1005では、プロセスパラメータ編集中情報643におけるtitleID=0012であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0119】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0120】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)のように保存される。
【0121】
予約情報=F(図9の923)に設定される理由は、機器イベントID=1011(図6の640)、即ちシステムパラメータDelay Time変更(図6の641)が発生しており、当該エラーは図3のフローチャートによると、ステップS305の照明モード・プリセットに影響があるかの判断において照明モード・プリセットへの影響を確定しているため、このように設定している。
【0122】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される。具体的に、プロセスパラメータ編集中情報643においてウィンドウレイアウトIDとして2013が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ821に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0123】
次いで、ウィンドウイメージ821のtitle部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるtitleID=0012に基づき、図7の「Error」7041が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−0部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるmsgID=2050に基づき、図7の「システムパラメータが変更されました」7071が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−1部分には、プロセスパラメータ編集中情報643におけるmsgID=5075に基づき、「<p>この後、照明モード設定の変更が予想されます。</p><p>今あなたが編集しているプロセスパラメータのうち、<c=red>[Outer Sigma]と[Inner Sigma]の値を必ず確認/変更して下さい</c>。</p><p>もし、適正な値に変更しなかった場合、露光ジョブが正しく動作しない可能性があります。</p>」7111が適用される。また、ウィンドウイメージ821のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りであるが、最終的に表示されるウィンドウは、図11に示すウィンドウ1110である。
【0124】
具体的に、図11のウィンドウ1110のタイトル表示欄1111には、図7のメッセージ文言7041が示されている。また、ウィンドウ1110の第1のメッセージ表示欄1112には、図7のメッセージ文言7071が示されており、ウィンドウ1110の第2のメッセージ表示欄1113には、図7のメッセージ文言7111が示されている。また、ウィンドウ1110には、「OK」ボタン1114が構成されている。この図11のウィンドウ1110は、図8のウィンドウイメージ821に基づくものとなっている。
【0125】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図14は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、プロセスパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図14のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0126】
まず、図14のステップS1401において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1110)中の[OK]ボタン1114の押下を検出する処理を行う。
【0127】
続いて、ステップS1402において、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1110に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1110を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1402では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1110が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1110が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1110を消去する。
【0128】
続いて、ステップS1403において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1403では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の920)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)である。このため、当該エントリの強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)を取得し、ウィンドウレイアウトID=1045を新規表示する際、当該項目部分に赤枠を付けて強調表示する。
【0129】
以上の処理により表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310では、OuterSigma(1311)及びInnerSigma(1312)が赤い太線枠にて強調表示されているため、この表示値を確認もしくは変更の必要性があることがユーザにとって明瞭である。一方、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1300では、OuterSigma(1301)及びInnerSigma(1302)は何ら強調表示されていない。
【0130】
その後、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310の強調表示された値等の確認もしくは変更を行った後、[OK]ボタン1314を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリのうち、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)に関するエントリにおいて、予約情報=Nに置換される。その後、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあっても、予約情報がNであるため、強調表示は行われず、プロセスパラメータ編集画面1300が表示されることになる。
【0131】
また、仮に、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310において[Cancel]ボタン1315を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリにおいては、予約情報は変更されない。したがって、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあった場合、同じ形態のウィンドウ、即ち、強調表示項目ID=it−13、it−14が強調表示されたウィンドウ(1310)が表示されることが保証される。
【0132】
以上は、システムパラメータDelay Time変更の後に発生し得る障害復旧作業がレシピ編集に影響する可能性があり、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、プロセスパラメータ編集の段階では既に編集済みパラメータへの影響が確定している、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0133】
次に、S1001で検出された機器イベントが図6のイベントID=5055(即ち機器イベント内容601=照明モード反映)、S1002で取得した操作状態が図6のアライメントパラメータ編集中604の場合の動作を説明する。
【0134】
この場合、ステップS1004において、当該操作状態情報と当該機器イベント情報に基づき、操作状態・機器イベント関連情報記憶部219から情報の検索が行われる。具体的に、ステップS1004では、「titleID=0012、msgID=2051、5096、WinLayID=2014、HLightIDs=1045(it−13、it−14)」であるアライメントパラメータ編集中情報654が取得される。そして、その後のステップS1005では、アライメントパラメータ編集中情報654におけるtitleID=0012であるため、メッセージ出力が必要であると判断され、ステップS1006の強調表示予約情報保存処理に進むことになる。
【0135】
そして、その後のステップS1006では、次以降にユーザがウィンドウを開いたときに特定部品を強調表示する目的で、当該ウィンドウとしてHLightIDs=1045が指定され、また、その内部の部品IDとしてit−13,it−14が構成される。そして、このようにして構成された特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報が、例えば警告ウィンドウ出力制御部220からウィンドウ制御部211に送信される。ウィンドウ制御部211は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報更新部216に送信する。そして、強調表示予約情報更新部216は、前記特定部品を強調するための情報、及び、編集中のレシピIDに関する情報を強調表示予約情報として強調表示予約情報記憶部215に保存(記憶)する。
【0136】
この強調表示予約情報記憶部215に保存直後の状況の具体例としては、例えば、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)のように保存される。
【0137】
予約情報=F(図9の923)に設定される理由は、機器イベントID=5055(図6の650)、即ち照明モード反映(図6の651)が発生しており、当該エラーは図3のフローチャートによると、ステップS306のシステムパラメータ変更を照明モードに反映する処理において照明モード・プリセットへの影響を確定しているため、このように設定している。
【0138】
そして、その後のステップS1007では、まず、ウィンドウ作成のための基礎情報が形成される、具体的に、アライメントパラメータ編集中情報654においてウィンドウレイアウトIDとして2014が指定されているため、例えば図8に示すウィンドウイメージ831に相当するウィンドウ部品情報が取得される。
【0139】
次いで、ウィンドウイメージ831のtitle部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるtitleID=0012に基づき、図7の「Error」7041が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−0部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるmsgID=2051に基づき、図7の「照明モード設定が変更されました」7081が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−1部分には、アライメントパラメータ編集中情報654におけるmsgID=5096に基づき、「<p>今あなたが編集している<c=red>アライメントパラメータ編集作業を直ちに中止して下さい</c>。</p><p>[Cancel]ボタンを押下するとアライメントパラメータ編集中画面に戻ります。</p><p>[SaveAndEdit]ボタンを押下すると現在編集中のパラメータを一度保存後、プロセスパラメータ編集画面に遷移します。この画面において<c=red>照明モードの割り当てなおし、若しくは[OuterSigma][InnerSigma]の値を確認/変更して下さい</c>。</p>」7141が適用される。また、ウィンドウイメージ831のmsg−2部分には、以降のmsgIDが未指定のため、文字列が適用されない。その後の処理は、前記図10のフローチャートにおける説明の通りであるが、最終的に表示されるウィンドウは、図11に示すウィンドウ1140である。
【0140】
具体的に、図11のウィンドウ1140のタイトル表示欄1141には、図7のメッセージ文言7041が示されている。また、ウィンドウ1140の第1のメッセージ表示欄1142には、図7のメッセージ文言7081が示されており、ウィンドウ1140の第2のメッセージ表示欄1143には、図7のメッセージ文言7141が示されている。また、ウィンドウ1140には、[SaveAndEdit]ボタン1144及び[Cancel]ボタン1145が構成されている。この図11のウィンドウ1140は、図8のウィンドウイメージ831に基づくものとなっている。
【0141】
その後、機器管理装置200−2のユーザがメッセージ内容に従って、レシピ編集作業に復帰した場合の処理について、以下の説明を行う。
図15は、本発明の実施形態に係る機器管理装置200において、アライメントパラメータ編集中のエラーメッセージ表示後のレシピ編集作業再開までの機器管理方法の一例を示すフローチャートである。具体的に、図15のフローチャートの処理は、機器管理装置200−2において行われる。
【0142】
まず、図15のステップS1501において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが如何なるボタンであるのかを判断する。具体的に、本例のステップS1501の判断は、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが、[SaveAndEdit]ボタン1144、及び、[Cancel]ボタン1145のうちのいずれのボタンであるかの判断が行われる。
【0143】
ステップS1501の判断の結果、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが[SaveAndEdit]ボタン1144である場合には、ステップS1502に進む。
ステップS1502に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1140に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する処理を行う。
具体的に、ステップS1502では、まず、図2−2に示すウィンドウ制御部211において、ウィンドウ1140が保有するウィンドウIDをウィンドウ遷移処理部221に送信する。次いで、ウィンドウ遷移処理部221は、ウィンドウ制御部211から受信したウィンドウIDをウィンドウ消去部223に送信する。次いで、ウィンドウ消去部223は、このウィンドウ1140が保有するウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する。
【0144】
続いて、ステップS1503において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、アライメントパラメータを保存する制御を行う。具体的に、ステップS1503では、操作イベント検出部214において検出された、ユーザ入力された各種パラメータ情報としてウィンドウ制御部211が保有する情報を、レシピファイル内部に保存する制御が行われる。
【0145】
続いて、ステップS1506において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
具体的に、ステップS1506では、まず、ウィンドウ制御部211において、プロセスパラメータ編集画面の表示要求のみ、ウィンドウ遷移処理部221に送信する。ウィンドウ遷移処理部221では、プロセスパラメータ編集画面のウィンドウIDとレシピIDをウィンドウ表示部222に送信する。そして、ウィンドウ表示部222では、ウィンドウIDが図9のウィンドウID900内に記録されたものであって、レシピID902も等しいものであり、かつ、予約情報903がFの場合のみ、強調表示項目ID901部分に赤枠を付けて強調表示を行う。例えば、図9に示す例では、ウィンドウID=1045(図9の920)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)である。このため、当該エントリの強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)を取得し、ウィンドウレイアウトID=1045を新規表示する際、当該項目部分に赤枠を付けて強調表示する。
【0146】
以上の処理により表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310では、OuterSigma(1311)及びInnerSigma(1312)が赤い太線枠にて強調表示されているため、この表示値を確認もしくは変更の必要性があることがユーザにとって明瞭である。
【0147】
一方、ステップS1501の判断の結果、警告メッセージウィンドウ(1140)中の押下ボタンが[Cancel]ボタン1145である場合には、ステップS1504に進む。
ステップS1504に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(ウィンドウ消去部223)は、ウィンドウ1140に基づくウィンドウIDを使用して、機器管理装置200−2のモニタ206からウィンドウ1140を消去する処理を行う。このステップS1504の処理は、ステップS1503の処理と同様である。
【0148】
続いて、ステップS1505において、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、機器管理装置200−2を操作するユーザによる任意ウィンドウ操作の継続を受け付ける。
具体的に、ステップS1505では、機器管理装置200−2を操作するユーザによる独自判断でレシピ編集作業を継続するウィンドウ操作を受け付ける。そして、プロセスパラメータ編集画面に遷移した場合、以降のステップS1506に進む。
【0149】
ステップS1506に進むと、機器管理装置200−2のCPU201(例えばウィンドウ制御部211)は、モニタ206にプロセスパラメータ編集画面を強調表示部品とともに表示(出力)する制御を行う。
この場合も、ステップS1502及びS1503を介してステップS1506に進んだ場合と同様に、表示されるウィンドウは、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310である。
【0150】
その後、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310の強調表示された値等の確認もしくは変更を行った後、[OK]ボタン1314を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリのうち、ウィンドウID=1045(図9の920)、強調表示項目ID=it−13、it−14(図9の921)、レシピID=00001993(図9の922)、予約情報=F(図9の923)に関するエントリにおいて、予約情報=Nに置換される。その後、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあっても、予約情報がNであるため、強調表示が行われず、プロセスパラメータ編集画面1300が表示されることになる。
【0151】
また、仮に、ユーザが、図13に示すプロセスパラメータ編集画面1310において[Cancel]ボタン1315を押下した場合について説明する。この場合、図9の強調表示予約情報のエントリにおいては、予約情報は変更されない。したがって、ユーザが、レシピ編集作業を継続して再度、プロセスパラメータ編集画面を開くことがあった場合、同じ形態のウィンドウ、即ち、強調表示項目ID=it−13、it−14が強調表示されたウィンドウ(1310)が表示されることが保証される。
【0152】
以上は、照明モード設定値変更作業がレシピ編集に直接影響することが確定しており、かつ、図3、図4、図5の依存関係より、アライメントパラメータ編集の段階では、自工程のみならず、既に完了している前工程であるプロセスパラメータ編集にて設定済みのパラメータへの影響が確定している、というステッパ100の特性を生かしたものである。このため、機器管理装置200−2への通知が行われることにより、レシピ編集者の注意を促すことができる。
【0153】
上述した本発明の実施形態では、機器管理装置200のユーザ操作状態を鑑みて、表示が必要と判断した場合のみメッセージウィンドウがモニタにポップアップ表示されることになる。また、メッセージ発生元案件の内容に応じて現ユーザ操作への影響が確定している場合にはその旨のメッセージウィンドウがモニタに表示されることになる。仮に、影響が確定していないが影響可能性がある場合には、その旨のメッセージウィンドウが表示されることになる。メッセージ内容としては、ユーザの次操作として何をすべきかが具体的に表示される。
上述した本発明の実施形態によれば、ユーザが本来行うべき優先度の高い操作を確実に行わせることが可能であり、かつ、不要な情報は非通知とする仕組みを提供することができる。これにより、ユーザにおける全体としての作業効率の向上を図ることができる。
【0154】
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。
即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
このプログラム及び当該プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0155】
200:機器管理装置、211:ウィンドウ制御部、212:機器イベント検出部、213:操作状態取得部、214:操作イベント検出部、215:強調表示予約情報記憶部、216:強調表示予約情報更新部、217:メッセージID情報記憶部、218:ウィンドウレイアウトID情報記憶部、219:操作状態・機器イベント関連情報記憶部、220:警告ウィンドウ出力制御部、221:ウィンドウ遷移処理部、222:ウィンドウ表示部、223:ウィンドウ消去部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置であって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部と、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部と、
前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部と、
前記機器イベント検出部で検出した機器イベントと前記操作状態取得部で取得した操作状態とを検索キー情報として前記操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部と
を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項2】
前記モニタに出力されるウィンドウ内の特定部位を強調表示するための強調表示予約情報を記憶する強調表示予約情報記憶部と、
ウィンドウ内に表示するメッセージ文言とそのメッセージIDとの組に関するメッセージID情報を記憶するメッセージID情報記憶部と、
ウィンドウレイアウトに係る内容とそのIDとの組に関するウィンドウレイアウトID情報を記憶するウィンドウレイアウトID情報記憶部と
を更に有し、
前記制御部は、前記取得した操作状態・機器イベント関連情報に加えて、前記強調表示予約情報、前記メッセージID情報およびウィンドウレイアウトID情報を用いて、前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
【請求項3】
前記強調表示予約情報記憶部に記憶されている強調表示予約情報を更新する処理を行う強調表示予約情報更新部を更に有することを請求項2に記載の機器管理装置。
【請求項4】
前記制御部の制御に基づいて前記モニタに出力するウィンドウの遷移処理を行うウィンドウ遷移処理部と、
前記ウィンドウ遷移処理部による遷移処理に基づいて前記モニタにウィンドウを表示するウィンドウ表示部と、
前記ウィンドウ遷移処理部による遷移処理に基づいて前記モニタに表示されているウィンドウを消去するウィンドウ消去部と
を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項5】
当該機器管理装置に対するユーザの操作イベントを検出する操作イベント検出部を更に有し、
前記制御部は、前記操作イベント検出部で検出した操作イベントに応じて前記ウィンドウ遷移処理部に対する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の機器管理装置。
【請求項6】
前記機器イベントは、前記管理対象機器の動作の結果発生するイベントだけでなく、他のユーザによる人為的な操作イベントも含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項7】
前記管理対象機器の動作の結果発生するイベントには、前記管理対象機器に発生した障害が含まれ、
前記他のユーザによる人為的な操作イベントには、前記管理対象機器に発生した障害から回復するために行われた設定の変更が含まれることを特徴とする請求項6に記載の機器管理装置。
【請求項8】
前記操作状態は、前記管理対象機器を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項9】
前記操作状態は、前記管理対象機器を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階であり、
前記管理対象機器に発生した障害から回復するために行われた設定と、前記パラメータの設定との間に依存関係があることを特徴とする請求項7に記載の機器管理装置。
【請求項10】
前記操作状態・機器イベント関連情報には、ユーザが操作中である若しくは以前操作していたウィンドウの全体或いはその一部について強調表示するための情報が含まれていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項11】
前記管理対象機器は、半導体露光装置であり、
当該機器管理装置は、前記半導体露光装置の動作を監視、若しくは、制御する、または、露光ジョブ定義ファイルを編集するための装置であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項12】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置による機器管理方法であって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出ステップと、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得ステップと、
前記機器イベント検出ステップで検出した機器イベントと前記操作状態取得ステップで取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御ステップと
を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項13】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置による機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出ステップと、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得ステップと、
前記機器イベント検出ステップで検出した機器イベントと前記操作状態取得ステップで取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置であって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出部と、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得部と、
前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部と、
前記機器イベント検出部で検出した機器イベントと前記操作状態取得部で取得した操作状態とを検索キー情報として前記操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御部と
を有することを特徴とする機器管理装置。
【請求項2】
前記モニタに出力されるウィンドウ内の特定部位を強調表示するための強調表示予約情報を記憶する強調表示予約情報記憶部と、
ウィンドウ内に表示するメッセージ文言とそのメッセージIDとの組に関するメッセージID情報を記憶するメッセージID情報記憶部と、
ウィンドウレイアウトに係る内容とそのIDとの組に関するウィンドウレイアウトID情報を記憶するウィンドウレイアウトID情報記憶部と
を更に有し、
前記制御部は、前記取得した操作状態・機器イベント関連情報に加えて、前記強調表示予約情報、前記メッセージID情報およびウィンドウレイアウトID情報を用いて、前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の機器管理装置。
【請求項3】
前記強調表示予約情報記憶部に記憶されている強調表示予約情報を更新する処理を行う強調表示予約情報更新部を更に有することを請求項2に記載の機器管理装置。
【請求項4】
前記制御部の制御に基づいて前記モニタに出力するウィンドウの遷移処理を行うウィンドウ遷移処理部と、
前記ウィンドウ遷移処理部による遷移処理に基づいて前記モニタにウィンドウを表示するウィンドウ表示部と、
前記ウィンドウ遷移処理部による遷移処理に基づいて前記モニタに表示されているウィンドウを消去するウィンドウ消去部と
を更に有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項5】
当該機器管理装置に対するユーザの操作イベントを検出する操作イベント検出部を更に有し、
前記制御部は、前記操作イベント検出部で検出した操作イベントに応じて前記ウィンドウ遷移処理部に対する制御を行うことを特徴とする請求項4に記載の機器管理装置。
【請求項6】
前記機器イベントは、前記管理対象機器の動作の結果発生するイベントだけでなく、他のユーザによる人為的な操作イベントも含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項7】
前記管理対象機器の動作の結果発生するイベントには、前記管理対象機器に発生した障害が含まれ、
前記他のユーザによる人為的な操作イベントには、前記管理対象機器に発生した障害から回復するために行われた設定の変更が含まれることを特徴とする請求項6に記載の機器管理装置。
【請求項8】
前記操作状態は、前記管理対象機器を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項9】
前記操作状態は、前記管理対象機器を実行するためのジョブを定義するためのパラメータの編集作業における各段階であり、
前記管理対象機器に発生した障害から回復するために行われた設定と、前記パラメータの設定との間に依存関係があることを特徴とする請求項7に記載の機器管理装置。
【請求項10】
前記操作状態・機器イベント関連情報には、ユーザが操作中である若しくは以前操作していたウィンドウの全体或いはその一部について強調表示するための情報が含まれていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項11】
前記管理対象機器は、半導体露光装置であり、
当該機器管理装置は、前記半導体露光装置の動作を監視、若しくは、制御する、または、露光ジョブ定義ファイルを編集するための装置であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の機器管理装置。
【請求項12】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置による機器管理方法であって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出ステップと、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得ステップと、
前記機器イベント検出ステップで検出した機器イベントと前記操作状態取得ステップで取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御ステップと
を有することを特徴とする機器管理方法。
【請求項13】
モニタを有して構成され、管理対象機器の管理を行う機器管理装置による機器管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
前記管理対象機器で発生した機器イベントを検出する機器イベント検出ステップと、
当該機器管理装置に対するユーザの操作状態を取得する操作状態取得ステップと、
前記機器イベント検出ステップで検出した機器イベントと前記操作状態取得ステップで取得した操作状態とを検索キー情報として、前記操作状態ごとに前記機器イベントが発生した際の振る舞いを定義した操作状態・機器イベント関連情報を記憶する操作状態・機器イベント関連情報記憶部から操作状態・機器イベント関連情報を取得し、当該取得した操作状態・機器イベント関連情報に基づいて前記モニタにメッセージウィンドウを出力する制御を行う制御ステップと
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2−1】
【図2−2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2011−48769(P2011−48769A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198556(P2009−198556)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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