機能実行装置
【課題】 ユーザが、多機能機の設定値を他のデバイスに容易に設定することができる技術を提供すること。
【解決手段】 多機能機は、対象多機能機をユーザが指定するためのコピー先指定画面120と、対象設定項目をユーザが指定するためのコピーメイン画面110bと、を表示装置に表示させる。コピーメイン画面110bでは、対象多機能機に設定可能な設定項目D2,D3等が、対象多機能機に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と区別されている。多機能機は、コピーメイン画面110bでユーザによって指定される対象設定項目に対応する設定値を、対象多機能機に送信する。
【解決手段】 多機能機は、対象多機能機をユーザが指定するためのコピー先指定画面120と、対象設定項目をユーザが指定するためのコピーメイン画面110bと、を表示装置に表示させる。コピーメイン画面110bでは、対象多機能機に設定可能な設定項目D2,D3等が、対象多機能機に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と区別されている。多機能機は、コピーメイン画面110bでユーザによって指定される対象設定項目に対応する設定値を、対象多機能機に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書では、1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置を開示する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ホストコンピュータに通信可能に接続されるプリンタが開示されている。プリンタは、ウェブサーバ機能を備えている。ホストコンピュータは、自身に搭載されているウェブブラウザを用いて、プリンタのウェブサーバにアクセスする。この場合、プリンタのウェブサーバは、プリンタの各種の設定値をホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータのウェブブラウザは、プリンタの各種の設定値を表示することができる。これにより、ホストコンピュータのユーザは、プリンタの各種の設定値を知ることができ、各種の設定値を変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−136142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1には、プリンタの設定値を他のデバイスに設定(即ちコピー)することについて、何ら開示されていない。本明細書では、ユーザが、機能実行装置(上記の例ではプリンタ)の設定値を他のデバイスに容易に設定することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される1つの技術は、1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置である。機能実行装置は、メモリと、実行部と、画面データ供給部と、取得部と、送信部と、を備える。メモリは、複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を格納する。実行部は、メモリに格納されている複数個の設定値を用いて、機能を実行可能である。画面データ供給部は、1個以上のデバイスのうちの対象デバイスをユーザが指定するためのデバイス画面を表わすデバイス画面データと、複数個の設定項目のうちの1個以上の設定項目をユーザが指定するための項目画面を表わす項目画面データと、を表示装置に供給する。取得部は、対象デバイスに関するデバイス情報を取得する。送信部は、メモリに格納されている複数個の設定値のうち、項目画面上でユーザによって指定される1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、対象デバイスに送信する。画面データ供給部は、デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合に、第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、複数個の設定項目のうちの第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、複数個の設定項目のうちの第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する。
【0006】
上記の構成では、機能実行装置がデバイス画面データと項目画面データとを表示装置に供給するために、ユーザは、デバイス画面上で対象デバイスを指定し、項目画面上で1個以上の設定項目を指定することができる。対象デバイスの指定及び上記の1個以上の設定項目の指定がユーザによって実行されると、機能実行装置は、上記の1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、対象デバイスに送信する。この結果、上記の1個以上の設定値が対象デバイスに設定(即ちコピー)される。しかも、機能実行装置は、デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合には、第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する。従って、ユーザは、第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目を容易に把握することができ、この結果、第1の対象デバイスに設定(即ちコピー)されるべき設定項目を容易に指定することができる。上記の構成によると、ユーザは、機能実行装置の設定値を、第1の対象デバイスに容易に設定することができる。
【0007】
なお、上記の機能実行装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す。
【図2】トップ画面、コピーメイン画面、及び、コピー先指定画面の一例を示す。
【図3】コピーメイン画面の一例を示す。
【図4】コピーメイン画面の一例を示す。
【図5】アドレス選択画面、及び、保護アドレス画面の一例を示す。
【図6】プロファイル画面の一例を示す。
【図7】設定画面の一例を示す。
【図8】設定のコピーに関する各処理のシーケンス図を示す。
【図9】図8の続きのシーケンス図を示す。
【図10】グループ化に関する各処理のシーケンス図を示す。
【図11】アドレス選択に関する各処理のシーケンス図を示す。
【図12】プロファイルに関する各処理のシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(システムの構成)
図面を参照して実施例を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム2は、PC80と、PC80の周辺機器である複数個の多機能機10,92〜96と、を備える。PC80と各多機能機10,92〜96とは、ネットワークケーブル4を介して、相互に通信可能である。
【0010】
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、及び、FAX機能を含む多機能を実行可能である。多機能機10は、表示部12と、操作部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、FAX実行部20と、制御部30と、ネットワークインターフェイス50と、PSTNインターフェイス52と、を備える。各部10〜20,30,50,52は、バス線11に接続されている。表示部12は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部14は、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作部14を操作することによって、様々な指示を多機能機10に与えることができる。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のイメージセンサを備える。FAX実行部20は、PSTN(Public Switched Telephone Network)4を介するFAX通信を実行するためのハードウェア(例えばモデム)を備える。ネットワークインターフェイス50は、ネットワークケーブル4に接続されている。PSTNインターフェイス52は、PSTN4に接続されている。
【0011】
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36,38に従って、様々な処理を実行する。CPU32が機能実行プログラム36に従って処理を実行することによって、実行部60の機能が実現される。また、CPU32がウェブサーバプログラム38に従って処理を実行することによって、各部62〜70の機能が実現される。メモリ34は、設定値格納領域40と、設定関係情報格納領域42と、を備える。設定値格納領域40は、多機能機10の複数個の設定項目に対応する複数個の設定値(即ち多機能機10に現在設定されている複数個の設定値)を格納する。複数個の設定項目の一例として、デフォルトの印刷用紙サイズ、デフォルトの印刷解像度、デフォルトのコピー用紙サイズ、デフォルトのスキャン解像度、スキャンデータの格納場所を示す格納場所情報、アドレス帳等を挙げることができる。ユーザは、操作部14を操作することによって、設定値格納領域40内の各値を変更することができる。設定関係情報格納領域42は、後述のグループ情報(図10のS72参照)、プロファイル情報(図12のS126参照)等を格納する。
【0012】
(他の多機能機92〜96の構成)
他の多機能機92〜96は、多機能機10と同様の構成を備える。ただし、各多機能機10,92〜96に設定可能な設定項目の種類は、異なり得る。例えば、多機能機10のモデル(機種)と多機能機92のモデルとが異なる場合には、多機能機10には特定の設定項目(例えばデフォルトの印刷解像度)を設定可能であるが、多機能機92には上記の特定の設定項目を設定不可能である可能性がある。また、この場合、例えば、多機能機10と多機能機92のいずれにもアドレス帳(設定項目の一種)を設定可能であるが、多機能機10のアドレス帳と多機能機92のアドレス帳とで格納可能なアドレス数が異なる可能性がある。本実施例では、各多機能機10,92〜96のモデルが互いに異なる場合を例として、以下の説明を続ける。なお、多機能機92,94,96は、それぞれ、「AAA」、「BBB」、「CCC」というノード名を有する。
【0013】
(PC80の構成)
PC80は、表示部82と、操作部84と、制御部86と、を備える。表示部82は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部84は、キーボード及びマウスによって構成されている。ユーザは、操作部84を操作することによって、様々な指示をPC80に与えることができる。制御部86は、図示省略のCPU、ROM、RAM等を備える。制御部86のROMには、ウェブブラウザプログラムが格納されている。制御部86のCPUがウェブブラウザプログラムに従って処理を実行することによって、ウェブブラウザ90の機能が実現される。
【0014】
(多機能機10が実行する機能実行処理)
次いで、多機能機10が実行する機能実行処理の内容について説明する。実行部60は、メモリ34の設定値格納領域40に格納されている複数個の設定値を用いて、様々な機能を実行することができる。例えば、実行部60は、印刷機能を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトの印刷用紙サイズ及びデフォルトの印刷解像度の印刷が実行されるように、印刷実行部16に指示する。また、例えば、実行部60は、スキャン機能を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトのスキャン解像度のスキャンが実行されるように、スキャン実行部18に指示する。また、例えば、実行部60は、FAX機納を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトのスキャン解像度のスキャンが実行されるように、スキャン実行部18に指示し、スキャン実行部18によって生成されるスキャンデータの送信を、FAX実行部20に実行させる。この際に、例えば、実行部60は、設定値格納領域40に格納されているアドレス帳からユーザによって指定されるFAX番号を送信先としてスキャンデータが送信されるように、FAX実行部20に指示する。
【0015】
なお、実行部60は、上記の印刷機能、スキャン機能、及び、FAX機能に限らずに、設定値格納領域40に格納されている設定値(例えばアドレス帳)を用いて、他の機能(例えば電子メール機能、電話機能等)をさらに実行してもよい。
【0016】
(多機能機10が実行するウェブサーバ処理)
次いで、多機能機10が実行するウェブサーバ処理の内容について説明する。PC80のウェブブラウザ90は、PC80のユーザがPC80の操作部84を操作することによって入力された多機能機10のウェブサーバのURL(Uniform Resource Locator)に従って、多機能機10のウェブサーバにアクセスする。これにより、多機能機10は、ウェブサーバ処理を実行する。なお、ウェブサーバ処理の具体的な内容を説明する前に、ウェブサーバ処理が実行されることによって、PC80の表示部82に表示される各画面について説明する。
【0017】
(トップ画面)
PC80のウェブブラウザ90が多機能機10のウェブサーバにアクセスすると、図2に示されるように、トップ画面100が表示される。トップ画面100は、複数個の選択項目102,104を含む。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、トップ画面100上でいずれかの選択項目102,104を選択(即ちクリック)することができる。例えば、「多機能機情報」を示す選択項目(符号省略)がユーザによって選択される場合には、多機能機10に関する様々な情報(例えば多機能機10のIPアドレス等)を示す画面が表示される。
【0018】
(コピーメイン画面(図2))
トップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102がユーザによって選択される場合には、コピーメイン画面110aが表示される。コピーメイン画面110aは、「コピー先指定」を示す選択項目112を含む。コピーメイン画面110aは、さらに、複数個の設定項目D1〜D10を含む。なお、コピーメイン画面110aでは、各設定項目がD1,D2等の記号によって表わされているが、実際には、各設定項目は、各設定項目の内容を示す文字列(例えば「デフォルトの印刷解像度」等)によって表わされる。なお、設定項目D10は、アドレス帳に対応する。各設定項目D1〜D10には、チェックボックスが関連付けられている。即ち、各設定項目D1〜D10の近傍に、チェックボックスが配置されている。なお、コピーメイン画面110aでは、各設定項目D1〜D10に対応する各チェックボックスは、非チェック状態である。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、少なくとも1個のチェックボックスの状態を、非チェック状態からチェック状態に変更することができる。ユーザは、チェックボックスをチェック状態に変更することによって、他の多機能機にコピーされるべき設定値に対応する設定項目(以下では「対象設定項目」と呼ぶ)を指定することができる。コピーメイン画面110aは、さらに、他の複数個の選択項目(「コピー実行」、「コピー項目グループ化」等)を含む。これらの選択項目については、後で説明する。
【0019】
(コピー先指定画面(図2))
コピーメイン画面110a上で「コピー先指定」を示す選択項目112がユーザによって選択される場合には、図2のコピー先指定画面120が表示される。コピー先指定画面120は、ネットワークケーブル4に接続されている他の複数個の多機能機92,94,96の情報(ノード名、IPアドレス、及び、モデル名)と、複数個のチェックボックスと、を含む。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、多機能機10の設定値がコピーされるべき多機能機(以下では「対象多機能機」と呼ぶ)に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができる。これにより、対象多機能機がユーザによって指定される。なお、ユーザは、1個の対象多機能機のみを指定することもできるし、複数個の対象多機能機のみを指定することもできる。
【0020】
(多機能機92(AAA)のみが指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「AAA」を有する多機能機92のみが指定される場合には、図2のコピーメイン画面110bが表示される。コピーメイン画面110bは、コピーメイン画面110aとほぼ同様である。コピーメイン画面110aと相違する点について、以下に説明する。コピーメイン画面110bは、多機能機92が対象多機能機であることを示す情報111bを含む。また、コピーメイン画面110bは、多機能機10のアドレス帳に含まれる全てのアドレス情報を多機能機92に設定(即ちコピー)することができないことを示す情報113aを含む。
【0021】
また、コピーメイン画面110bに含まれる複数個の設定項目D1〜D10のうち、設定項目D2,D3等と、設定項目D1,D5,D7と、は異なる態様で表示される。具体的に言うと、設定項目D1,D5,D7は、いわゆるグレーアウトの態様(即ちユーザが指定不可能な態様)で表示され、設定項目D2,D3等は、グレーアウトでない通常の態様(即ちユーザが指定可能な態様)で表示される。即ち、設定項目D1,D5,D7と設定項目D2,D3等とは、異なる色で表示される。後で詳しく説明するが、多機能機92には、設定項目D2,D3等を設定可能であるが、設定項目D1,D5,D7を設定不可能である。ユーザは、設定項目D2,D3等に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができるが、設定項目D1,D5,D7に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができない。この構成によると、対象多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7が、ユーザによって指定されることを抑制することができる。なお、別の実施例では、多機能機92に設定可能な設定項目D2,D3等のみならず、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7が、ユーザが指定可能な通常の態様(ただし多機能機92に設定可能な設定項目D2,D3等と区別される態様)で表示されてもよい。
【0022】
(多機能機94(BBB)のみが指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「BBB」を有する多機能機94のみが指定される場合には、図2のコピーメイン画面110cが表示される。コピーメイン画面110cは、多機能機94が対象多機能機であることを示す情報111cを含む。また、多機能機94は、設定項目D2,D3等を設定可能であるが、設定項目D1,D7,D9を設定不可能である。従って、コピーメイン画面110cでは、多機能機94に設定可能な設定項目D2,D3等が、多機能機94に設定不可能な設定項目D1,D7,D9と区別された態様(即ちグレーアウトの有無)で表示される。なお、多機能機94に設定不可能な設定項目D1,D7,D9は、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と異なる。従って、コピーメイン画面110bでは、設定項目D5がグレーアウトの態様で表示され、設定項目D9が通常の態様で表示されるが、コピーメイン画面110cでは、設定項目D5が通常の態様で表示され、設定項目D9がグレーアウトの態様で表示される。即ち、コピーメイン画面110cは、コピーメイン画面110bと異なる。
【0023】
(多機能機92,94(AAA、BBB)が指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「AAA」,「BBB」を有する多機能機92,94が指定される場合には、図3のコピーメイン画面110dが表示される。コピーメイン画面110dは、多機能機92,94が対象多機能機であることを示す情報111dを含む。さらに、コピーメイン画面110dでは、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2,D3等が、多機能機92,94の少なくとも一方に設定不可能な設定項目D1,D5,D7,D9と区別された態様で表示される。具体的に言うと、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2,D3等と、多機能機92,94の少なくとも一方のみに設定不可能な設定項目D5,D9と、多機能機92,94のいずれにも設定不可能な設定項目D1,D7と、が区別された態様で表示される。より詳しく言うと、設定項目D2,D3等は、通常の態様(即ちユーザが指定可能な態様)で表示され、設定項目D1,D7は、グレーアウトの態様(即ちユーザが指定不可能な態様)で表示される。設定項目D5,D9は、通常の態様で表示され、さらに、多機能機92,94の一方のみに設定可能であることを示す情報113b,113c(「AAA」(又は「BBB」にはコピーされません)が、設定項目D5,D9に関連付けて表示される。この構成によると、ユーザは、対象多機能機92,94のうちの一方のみに設定項目D5,D9を設定可能であることを、容易に把握することができる。なお、図2及び図3から明らかなように、各コピーメイン画面110b〜110dは、互いに異なる。本実施例では、対象多機能機に応じて(即ち対象多機能機に設定可能な設定項目に応じて)、適切なコピーメイン画面110b〜110dを表示させることができる。
【0024】
なお、コピーメイン画面110dでは、ユーザによって各設定項目D3,D5,D6が指定されている(即ち設定項目D3,D5,D6が対象設定項目である)。この状態において、ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、「コピー実行」を示す選択項目114を選択することができる。この場合、設定値格納領域40に格納されている複数個の設定項目D1〜D10に対応する複数個の設定値のうち、各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値が、各対象多機能機92,94に送信される。この結果、各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値が、各対象多機能機92,94に設定(即ちコピー)される。
【0025】
(コピー結果画面130(図3))
各対象多機能機92,94に各設定値が設定された場合には、図3のコピー結果画面130が表示される。上述したように、設定項目D5は、多機能機92に設定不可能である。従って、図3のコピー結果画面130は、設定項目D5に対応する設定値が多機能機92に設定されないことを示す情報(D5=NG(項目がありません))を含む。ユーザは、コピー結果画面130を見ることによって、どの設定項目がどの多機能機に設定されたのかを、容易に把握することができる。
【0026】
なお、図3のコピーメイン画面110dの場合と同様に、図2のコピーメイン画面110b,110cにおいて、対象設定項目が指定された後に、「コピー実行」を示す選択項目(符号省略)が選択される場合には、対象設定項目に対応する設定値が、対象多機能機(例えばコピーメイン画面110bの場合には多機能機92)に送信される。この場合、図3のコピー結果画面130と同様のコピー結果画面が表示される。
【0027】
また、図3のコピーメイン画面110dにおいて、「コピー先指定」を示す選択項目112が選択される場合には、図2のコピー先指定画面120が再び表示される。これにより、ユーザは、対象多機能機を変更することができる。例えば、対象多機能機が多機能機92のみに変更される場合には、図2のコピーメイン画面110bが表示される。
【0028】
(グループ化)
図3のコピーメイン画面110dにおいて、対象設定項目D3,D5,D6が指定された後に、「コピー項目グループ化」を示す選択項目115aが選択される場合には、対象設定項目D3,D5,D6を示すグループ情報(図10のS72参照)が、メモリ34の設定関係情報格納領域42(図1参照)に格納される。なお、この際に、ユーザは、所望のグループ名(以下では「特定のグループ名」と呼ぶ)を指定することができる。従って、設定関係情報格納領域42には、グループ情報と上記の特定のグループ名とが対応付けて格納される。
【0029】
例えば、ユーザは、多機能機10のウェブサーバ機能に再びアクセスし、図2のトップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102を選択し、次いで、図2のコピーメイン画面110a上で「グループ選択」を示す選択項目115bを選択することができる。この際に、ユーザは、上記の特定のグループ名を指定することができる。この場合、図4のコピーメイン画面110eが表示される。コピーメイン画面110eでは、設定関係情報格納領域42に格納されている上記の特定のグループ名に対応するグループ情報が示す対象設定項目D3,D5,D6が、指定済みの態様(チェック状態のチェックボックス)で表示される。これにより、ユーザは、ユーザ自身が過去に指定した対象設定項目D3,D5,D6を知ることができる。
【0030】
(アドレス選択画面140(図5))
図2のコピーメイン画面110bの情報113aが示すように、多機能機10のアドレス帳に含まれる全てのアドレス情報を多機能機92に設定(即ちコピー)することができない。このような状況では、ユーザは、図2のコピーメイン画面110b上で「アドレス選択」を示す選択項目116を選択することができる。この場合、図5のアドレス選択画面140が表示される。アドレス選択画面140は、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうち、ユーザによって選択されたアドレス情報(以下では「対象アドレス情報」と呼ぶ)の数を示す選択済みアドレス数情報(40個)を含む。また、アドレス選択画面140は、さらに、ノード名「AAA」を有する多機能機92の最大アドレス数情報(20個)及びコピー可能アドレス数情報(15個)を含む。最大アドレス数情報は、多機能機92のアドレス帳に格納可能なアドレス情報の最大数を示す。また、コピー可能アドレス数情報は、最大アドレス数情報(20個)から保護アドレス情報の数(5個)が減算された値を示す。なお、保護アドレス情報は、多機能機92のアドレス帳から消去されないように、ユーザによって予め指定されているアドレス情報である。
【0031】
アドレス選択画面140は、さらに、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報142と、複数個のチェックボックスと、を含む。各アドレス情報142は、名称(例えば個人名、会社名等)と、アドレス(例えば電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等)と、を含む。チェック状態のチェックボックスに対応するアドレス情報142が、選択済みアドレス情報である。ユーザは、チェックボックスの状態を、チェック状態と非チェック状態との間で変更することができる。これにより、ユーザは、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうち、多機能機92に設定されるべきアドレス情報(即ち対象アドレス情報)を選択することができる。上述したように、多機能機92のコピー可能アドレス数情報が15個であるために、ユーザは、15個以下の対象アドレス情報を選択する。
【0032】
(保護アドレス画面150(図5))
アドレス選択画面140上で「保護アドレスの指定及び解除」を示す選択項目144が選択される場合には、図5の保護アドレス画面150が表示される。保護アドレス画面150は、多機能機92の最大アドレス数情報(20個)及びコピー可能アドレス数情報(15個)を含む。保護アドレス画面150は、さらに、多機能機92のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報152と、複数個のチェックボックスと、を含む。チェック状態のチェックボックスに対応するアドレス情報152が保護アドレス情報である。ユーザは、チェックボックスの状態を、チェック状態と非チェック状態との間で変更することができる。これにより、ユーザは、多機能機92のアドレス帳に含まれる保護アドレス情報の指定及び/又は解除を行なうことができる。例えば、保護アドレス情報の解除が実行される場合には、多機能機92のコピー可能アドレス数情報が増え、この結果、ユーザは、多機能機92に設定されるべき対象アドレス情報の数を増やすことができる。なお、ユーザは、保護アドレス情報の指定及び/又は解除を実行した後に、アドレス選択画面140上で対象アドレス情報を選択することができる。アドレス選択画面140上で対象アドレス情報が選択された後に、「コピー実行」を示す選択項目(符号省略)が選択される場合には、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうちの対象アドレス情報が、多機能機92に送信(即ち設定)される。
【0033】
(プロファイル画面160(図6))
図3のコピーメイン画面110dにおいて、対象設定項目D3,D5,D6が指定された後に、「プロファイル作成」を示す選択項目117が選択される場合には、図6のプロファイル画面160が表示される。プロファイル画面160は、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、第1の選択項目162と、第2の選択項目164と、を含む。なお、ユーザは、プロファイル画面160上でプロファイル名を指定することができる。また、ユーザは、第1の選択項目162を選択する場合には、さらに、時刻又は頻度(例えば1日毎、1週間毎等)を指定することができる。図示省略の完了ボタンが選択される場合には、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、第1及び第2の選択項目162,164のどちらが選択されたのかを示す選択情報と、を含むプロファイル情報(図12のS126参照)が、メモリ34の設定関係情報格納領域42に格納される。なお、設定関係情報格納領域42には、プロファイル情報とユーザによって指定されたプロファイル名とが対応付けて格納される。また、第1の選択項目162が選択される場合には、選択情報は、さらに、ユーザによって指定された時刻又は頻度を含む。プロファイル情報がどのように利用されるのかについては、後で説明する。
【0034】
なお、ユーザは、図3のコピーメイン画面110d上で「プロファイル選択」及び「選択プロファイル編集」を示す選択項目(符号省略)を選択することにより、設定関係情報格納領域42に格納されているプロファイル情報の内容を変更することができる。
【0035】
(設定画面170(図7))
図2のトップ画面100上で「多機能機設定」を示す選択項目104が選択される場合には、図7の設定画面170が表示される。設定画面170は、設定値格納領域40に格納されている複数個の設定値V1,V2等を含む。ユーザは、設定画面170上でいずれかの設定項目(例えばD1)の設定値(例えばV1)を変更することができる。これにより、例えば、ユーザは、デフォルトの印刷用紙サイズを「A4」から「B5」に変更することができる。この結果、変更前の設定値(例えば「A4」)が設定値格納領域40から消去され、変更後の設定値(例えば「B5」)が設定値格納領域40に格納される。なお、設定画面170上で「submit」を示す選択項目172がユーザによって選択される場合には、図2のコピー先指定画面120で過去に指定された対象多機能機に、変更後の設定値が送信(即ち設定)される。
【0036】
(多機能機10が実行するウェブサーバ処理の具体的な内容)
続いて、図8から図12を参照して、多機能機10が実行するウェブサーバ処理の具体的な内容について説明する。なお、以下では、各画面100,110a等を表わす各画面データを生成するための処理(図8のS12,S22等)について説明するが、当該処理では、メモリ34に予め格納されている各画面生成用テンプレートを用いて、各画面データが生成される。以下では、各画面生成用テンプレートについての説明を省略する。
【0037】
(図2のトップ画面100の表示のための処理)
図8に示されるように、PC80のユーザは、多機能機10のウェブサーバのURLをPC80に入力するアクセス操作を実行する(S10)。この場合、PC80のウェブブラウザ90は、トップ画面要求210を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62(図1参照)は、トップ画面要求210を受信すると、図2のトップ画面100を表わすHTML(Hyper Text Markup Language)形式のトップ画面データ212を生成し(S12)、トップ画面データ212をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のトップ画面100がPC80の表示部82に表示される。
【0038】
(図2のコピーメイン画面110aの表示のための処理)
図2のトップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102が選択される場合(図8のS20)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報220を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報220を受信すると、図2のコピーメイン画面110aを表わすHTML形式のコピーメイン画面データ222を生成し(S22)、コピーメイン画面データ222をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピーメイン画面110aがPC80の表示部82に表示される。
【0039】
(図2のコピー先指定画面120の表示のための処理)
図8に示されるように、図2のコピーメイン画面110a上で「コピー先指定」を示す選択項目112が選択される場合(S30)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報230を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報230を受信すると、各多機能機92,94,96(図8では多機能機96が省略されている)に基本情報要求232を送信する。各多機能機92,94,96は、基本情報要求232に応じて、当該多機能機の基本情報(IPアドレス、ノード名、及び、モデル名)234,236を多機能機10に送信する。この結果、取得部64は、基本情報234,236を取得する。次いで、多機能機10の画面データ供給部62は、基本情報234,236を用いて、図2のコピー先指定画面120を表わすHTML形式のコピー先指定画面データ238を生成する(S32)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、基本情報234,236が示す各情報(IPアドレス等)を含むコピー先指定画面データ238を生成する。次いで、画面データ供給部62は、コピー先指定画面データ238をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピー先指定画面120がPC80の表示部82に表示される。
【0040】
(図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dの表示のための処理)
図9に示されるように、図2のコピー先指定画面120上で対象多機能機が指定される場合(S40)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報を含む操作情報240を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報240を受信すると、操作情報240が示す対象多機能機のみに項目情報要求242を送信する。図9の例では、多機能機92,94が対象多機能機であるために、多機能機92,94に項目情報要求242が送信されるが、仮に、多機能機92のみが対象多機能機である場合には、多機能機92のみに項目情報要求242が送信される。各対象多機能機92,94は、項目情報要求242に応じて、項目情報244,246を多機能機10に送信する。これにより、取得部64は、項目情報244,246を取得する。各項目情報244,246は、当該項目情報の送信元の多機能機に設定可能な設定項目を示す情報(例えば多機能機92の場合にはD2〜D4,D6,D8〜D10)と、当該項目情報の送信元の多機能機のアドレス帳の最大アドレス数情報と、を含む。
【0041】
次いで、多機能機10の画面データ供給部62は、項目情報246,248を用いて、新たなコピーメイン画面を表わすHTML形式のコピーメイン画面データ248を生成し(S42)、コピーメイン画面データ248をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピーメイン画面110b,110c、図3のコピーメイン画面110d等がPC80の表示部82に表示される。
【0042】
例えば、多機能機92のみが対象多機能機である場合には、S42において、画面データ供給部62は、多機能機92から取得された項目情報244を参照することによって、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と、多機能機92に設定可能な設定項目D2〜D4,D6,D8〜D10と、を特定する。次いで、画面データ供給部62は、前者の設定項目D1,D5,D7がグレーアウトの態様を有し、後者の設定項目D2〜D4,D6,D8〜D10が通常の態様を有するコピーメイン画面データ248を生成する。また、画面データ供給部62は、多機能機10のアドレス帳に含まれるアドレス情報の数が、多機能機92から取得された項目情報244に含まれる最大アドレス数情報よりも大きい場合には、図2のコピーメイン画面110bの情報113aを示す文字列を含むコピーメイン画面データ248を生成する。この結果、図2のコピーメイン画面110bを表わすコピーメイン画面データ248が生成される。なお、多機能機94のみが対象多機能機である場合には、多機能機92の場合と同様に、S42において、画面データ供給部62は、多機能機94から取得された項目情報246を用いて、図2のコピーメイン画面110cを表わすコピーメイン画面データ248を生成する。
【0043】
また、例えば、多機能機92,94が対象多機能機である場合には、S42において、画面データ供給部62は、項目情報246,248を参照することによって、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2〜D4,D6,D8,D10と、多機能機92のみに設定可能な設定項目D9と、多機能機94のみに設定可能な設定項目D5と、多機能機92,94のいずれにも設定不可能な設定項目D1,D7と、を特定する。次いで、画面データ供給部62は、設定項目D1,D7がグレーアウトの態様を有し、他の設定項目が通常の態様を有するコピーメイン画面データ248を生成する。さらに、画面データ供給部62は、図3のコピーメイン画面110dの情報113b,113cを示す文字列を含むコピーメイン画面データ248を生成する。この結果、図3のコピーメイン画面110dを表わすコピーメイン画面データ248が生成される。
【0044】
(設定値のコピーのための処理)
図9に示されるように、図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dにおいて、「コピー実行」を示す選択項目114が選択される場合(S50)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報250を多機能機10に送信する。多機能機10の送信部66(図1参照)は、操作情報250を受信すると、操作情報250が示す対象設定項目に対応する設定値を、設定値格納領域40から取得する。次いで、送信部66は、対象設定項目に対応する設定値を含む設定要求252を、対象多機能機のみ(図9の例では多機能機92,94のみ)に送信する。なお、アドレス帳に対応する設定項目D10が対象設定項目である場合には、操作情報250は、さらに、対象アドレス情報(図5のアドレス選択画面140で選択されたアドレス情報)を含む。この場合、送信部66は、対象アドレス情報(設定値の一種)をさらに含む設定要求252を送信する。各対象多機能機92,94は、設定要求252を受信すると、設定要求252に含まれる各設定値を、自己の設定値として設定(メモリに格納)する。これにより、多機能機10の設定値が各対象多機能機92,94にコピーされる。
【0045】
(図3のコピー結果画面130の表示のための処理)
各対象多機能機92,94は、結果情報256,258を多機能機10に送信する。各結果情報256,258は、設定要求252に含まれる各設定値が各対象多機能機92,94にコピーされたのか否かを示す情報(例えばD3=OK、D5=NG、D6=OK(図3のコピー結果画面130参照))を含む。多機能機10の画面データ供給部62は、各結果情報256,258を用いて、図3のコピー結果画面130を表わすHTML形式のコピー結果画面データ260を生成し(S52)、コピー結果画面データ260をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図3のコピー結果画面130がPC80の表示部82に表示される。
【0046】
(グループ情報の登録のための処理)
図10に示されるように、図3のコピーメイン画面110d上で「コピー項目グループ化」を示す選択項目115aが指定される場合(S70)には、PC80のウェブブラウザ90は、グループ名と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報270を多機能機10に送信する。多機能機10の第1の格納制御部68(図1参照)は、操作情報270を受信すると、操作情報270に含まれるグループ名と、操作情報270に含まれる対象設定項目を示すグループ情報と、を対応付けて、設定関係情報格納領域42に格納する(S72)。
【0047】
また、図2のコピーメイン画面110a上で「グループ選択」を示す選択項目115bが選択され、かつ、グループ名がユーザによって指定される場合(図10のS80)には、PC80のウェブブラウザ90は、ユーザによって指定されたグループ名を含む操作情報280を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報280を受信すると、操作情報280に含まれるグループ名に対応するグループ情報を、設定関係情報格納領域42から取得する(S82)。次いで、画面データ供給部62は、S82で取得されたグループ情報を用いて、コピーメイン画面データ282を生成する(S84)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、S82で取得されたグループ情報が示す対象設定項目に対応するチェックボックスがチェック状態にされているコピーメイン画面データ282を生成する。画面データ供給部62は、コピーメイン画面データ282をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図4のコピーメイン画面110eがPC80の表示部82に表示される。
【0048】
(図5のアドレス選択画面140の表示のための処理)
図11に示されるように、図2のコピーメイン画面110b上で「アドレス選択」を示す選択項目116が指定される場合(S90)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機92を示す情報を含む操作情報290を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報290を受信すると、操作情報290が示す対象多機能機92にアドレス数情報要求292を送信する。多機能機92は、アドレス数情報要求292に応じて、多機能機92のコピー可能アドレス数情報294(図5の例では「15個」)を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、コピー可能アドレス数情報294を用いて、アドレス選択画面データ296を生成する。具体的に言うと、画面データ供給部62は、コピー可能アドレス数情報294(図5の例では「15個」)を含むアドレス選択画面データ296を生成する。なお、図9の項目情報244が最大アドレス数情報を含むために、画面データ供給部62は、項目情報244が示す最大アドレス数情報(図5の例では「20個」)を含むアドレス選択画面データ296を生成する。さらに、画面データ供給部62は、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報と複数個のチェックボックスとを含むアドレス選択画面データ296を生成する。画面データ供給部62は、アドレス選択画面データ296をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図5のアドレス選択画面140がPC80の表示部82に表示される。
【0049】
(図5の保護アドレス画面150の表示のための処理)
図5のアドレス選択画面140上で「保護アドレスの指定及び解除」を示す選択項目144が選択される場合(S100)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報300を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報300を受信すると、対象多機能機92にアドレス情報要求302を送信する。この結果、多機能機92は、多機能機92のアドレス帳に含まれる各アドレス情報304を多機能機10に送信する。各アドレス情報304は、保護アドレス情報であるのか否かを示す情報を含む。多機能機10の画面データ供給部62は、各アドレス情報304を用いて、保護アドレス画面データ306を生成する(S102)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、各アドレス情報304を含む保護アドレス画面データ306を生成する。さらに、画面データ供給部62は、保護アドレス情報であるアドレス情報に対応するチェックボックスがチェック状態にされている保護アドレス画面データ306を生成する。画面データ供給部62は、保護アドレス画面データ306をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図5の保護アドレス画面150がPC80の表示部82に表示される。
【0050】
図5の保護アドレス画面150上で図示省略の完了ボタンが選択される場合(S104)には、PC80のウェブブラウザ90は、チェック状態の各アドレス情報を含む操作情報308を多機能機10に送信する。多機能機10の制御部30(図1参照)は、操作情報300を受信すると、設定変更要求310を対象多機能機92に送信する。設定変更要求310は、操作情報308に含まれる各アドレス情報(即ちチェック状態の各アドレス情報)を含む。多機能機92は、設定変更要求310に従って、多機能機92のアドレス帳の内容を変更する。即ち、多機能機92は、多機能機92のアドレス帳のうち、設定変更要求310に含まれる各アドレス情報を、保護アドレス情報として設定する。また、仮に、多機能機92のアドレス帳のうち、設定変更要求310に含まれないアドレス情報が、保護アドレス情報として設定されている場合には、多機能機92は、当該保護アドレス情報を、通常のアドレス情報として設定する(即ち保護を解除する)。
【0051】
(図6のプロファイル画面160の表示のための処理)
図12に示されるように、図3のコピーメイン画面110d上で「プロファイル作成」を示す選択項目117が選択される場合(S120)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報320を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報320を受信すると、操作情報320を用いて、図6のプロファイル画面160を表わすプロファイル画面データ322を生成し(S122)、プロファイル画面データ322をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図6のプロファイル画面160がPC80の表示部82に表示される。
【0052】
図6のプロファイル画面160上で図示省略の完了ボタンが選択される場合(S124)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、プロファイル名と、図6の第1及び第2の選択項目162,164のどちらが選択されたのかを示す選択情報と、を含む操作情報324を多機能機10に送信する。なお、第1の選択項目162が選択された場合には、選択情報は、時刻又は頻度を含む。多機能機10の第2の格納制御部70(図1参照)は、操作情報324を受信すると、操作情報324に含まれるプロファイル名と、プロファイル情報と、を対応付けて、設定関係情報格納領域42に格納する(S126)。プロファイル情報は、操作情報324に含まれるプロファイル名以外の各情報を含む。
【0053】
(監視処理)
図6の第1の選択項目164が選択されたことを示す選択情報を含む第1のプロファイル情報が設定関係情報格納領域42に格納されている場合には、送信部66は、第1のプロファイル情報に含まれるいずれかの対象設定項目D3,D5,D6に対応する設定値が変更されることを監視する(S128)。送信部66は、いずれかの対象設定項目D3,D5,D6に対応する設定値が変更された場合には、当該設定項目(例えばD3)に対応する変更後の新たな設定値を含む設定要求326,328を、第1のプロファイル情報に含まれる各対象多機能機92,94に送信する。この結果、各対象多機能機92,94の設定値が上記の新たな設定値に変更される。この構成によると、ユーザは、ユーザ自身が指定したタイミング(即ち設定値の変更のタイミング)で、対象設定項目に対応する設定値を各対象多機能機92,94に設定することができる。
【0054】
また、図6の第2の選択項目164が選択されたことを示す選択情報を含む第2のプロファイル情報が設定関係情報格納領域42に格納されている場合には、送信部66は、選択情報が示すタイミング(時刻又は頻度)に到達するのを監視する(S128)。送信部66は、上記のタイミングに到達すると、第2のプロファイル情報に含まれる各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値を含む設定要求326,328を、第2のプロファイル情報に含まれる各対象多機能機92,94に送信する。この結果、各対象多機能機92,94の設定値が変更され得る。この構成によると、ユーザは、ユーザ自身が指定したタイミング(即ち時刻又は頻度)で、対象設定項目に対応する設定値を各対象多機能機92,94に設定することができる。
【0055】
(実施例の効果)
本実施例によると、多機能機10がコピー先指定画面データ238(図8参照)とコピーメイン画面データ248(図9参照)とをウェブブラウザ90に供給するために、ユーザは、コピー先指定画面120(図2参照)上で対象多機能機を指定し、コピーメイン画面110b〜110d上で対象設定項目を指定することができる。多機能機10は、対象設定項目に対応する設定値を対象多機能機に送信する。この結果、対象設定項目に対応する設定値が対象多機能機に設定(即ちコピー)される。しかも、多機能機10は、例えば、多機能機92のみが指定される場合には、多機能機92から取得される項目情報244(図9参照)を用いて、多機能機92に設定可能な設定項目が、多機能機92に設定不可能な設定項目と区別されたコピーメイン画面110bを表わすコピーメイン画面データ248(図9参照)を生成する。従って、ユーザは、多機能機92に設定可能な設定項目を容易に把握することができ、この結果、多機能機92に設定(即ちコピー)されるべき設定項目を容易に指定することができる。上記の構成によると、ユーザは、多機能機10の設定値を、対象多機能機92に容易に設定することができる。なお、多機能機94が対象多機能機である場合、及び、多機能機92,94が対象多機能機である場合にも、同様の効果が得られる。
【0056】
(対応関係)
実施例の各要素と本発明の各要素との対応関係を記載しておく。多機能機10、多機能機92〜96、PC80が、それぞれ、「機能実行装置」、「1個以上のデバイス」、「表示装置」の一例である。特に、多機能機92、多機能機94が、それぞれ、「第1の対象デバイス」、「第2の対象デバイス」の一例である。コピー先指定画面120、コピーメイン画面110a〜110eが、それぞれ、「デバイス画面」、「項目画面」の一例である。特に、コピーメイン画面110b、110c、110dが、それぞれ、「第1、第2、第3の項目画面」の一例である。また、コピーメイン画面110eを表わすコピーメイン画面データ282(図10参照)が、「新たな項目画面データ」の一例である。また、項目情報244(図9参照)及びアドレス数情報294(図11参照)が「第1のデバイス情報」の一例であり、項目情報246(図9参照)が「第2のデバイス情報」の一例である。
【0057】
さらに、コピーメイン画面110bにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D5,D7が、それぞれ、「第1種の設定項目」、「第2種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110cにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D7,D9が、それぞれ、「第3種の設定項目」、「第4種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110dにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D5,D7,D9が、それぞれ、「第5種の設定項目」、「第6種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110dの情報113b,113cが、「特定の情報」の一例である。
【0058】
また、アドレス帳に対応する設定項目D10、アドレス選択画面140が、それぞれ、「第1の設定項目」、「選択画面」の一例である。多機能機10のアドレス帳に含まれるアドレス情報の数、多機能機92のコピー可能アドレス数情報(15個)が、それぞれ、「M」、「N」の一例である。グループ化の対象である対象設定項目D3,D5,D6(図3参照)、操作情報270(図10参照)、操作情報280、グループ情報、チェック状態のチェックボックスが、それぞれ、「第2の設定項目」、「第1の指示」、「第2の指示」、「指定済み情報」、「指定済みの態様」の一例である。対象多機能機92,94、対象設定項目D3,D5,D6、操作情報324(図12参照)が、それぞれ、「第3の対象デバイス」、「第3の設定項目」、「第3の指示」の一例である。
【0059】
(変形例1)実施例では、画面データ供給部62は、各画面データをPC80のウェブブラウザに供給するが、それに代えて、各画面データを多機能機10の表示部12に供給してもよい。本変形例では、多機能機10の表示部12が「表示装置」の一例である。
【0060】
(変形例2)実施例では、CPU32がプログラム36,38に従って処理を実行することによって各部60〜70が実現されるが、各部60〜70のうちの少なくとも1個は、論理回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0061】
(変形例3)図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dにおいて、対象多機能機に設定可能な設定項目の色と、対象多機能機に設定不可能な設定項目の色(グレーアウト)と、を変えなくてもよく、例えば、「設定可能項目」、「設定不可能項目」等の情報を表示してもよい。本変形例も、「第1種(第3種、第5種)の設定項目が、・・・第2種(第4種、第6種)の設定項目と区別された第1(第2、第3)の項目画面」の構成に含まれる。なお、上記の構成は、第1(第2、第3)の項目画面が、第1種(第3種、第5種)の設定項目のみを含んでおり、第2種(第4種、第6種)の設定項目を含んでいない構成を含む。
【0062】
(変形例4)実施例では、対象多機能機に設定可能な設定項目を示す項目情報244,246(図9参照)が「デバイス情報」の一例であるが、それに代えて、「デバイス情報」は、対象多機能機に設定不可能な設定項目を示す不可能情報であってもよい。また、取得部64は、設定項目D1を示す情報を対象多機能機に送信し、対象多機能機に設定項目D1が設定可能か否かを示す可否情報を対象多機能機から取得してもよい。同様に、取得部64は、各設定項目D2,D3等を示す各情報を対象多機能機に順次送信し、各設定項目の可否情報を対象多機能機から順次取得してもよい。この場合、各設定項目に対応する各可否情報が「デバイス情報」の一例である。即ち、「デバイス情報」は、「対象デバイスに設定可能な設定項目に関連する情報(この情報は、実施例の項目情報244,246のみならず、本変形例の不可能情報及び可否情報を含む)」と言い換えることができる。
【0063】
(変形例5)実施例では、コピー先指定画面120とコピーメイン画面110bとが別画面であるが、それに代えて、画像データ供給部62は、コピー先指定画面120とコピーメイン画面110bとを含む1個の画面を表わす1個の画面データを生成してもよい。本変形例では、当該1個の画面データのうち、コピー先指定画面120を表わす部分画面データが、「デバイス画面データ」の一例であり、当該1個の画面データのうち、コピーメイン画面110bを表わす部分画面データが、「第1の項目画面データ」の一例である。
【0064】
(変形例6)実施例では、画面データ供給部62は、HTML形式の画面データを生成するが、それに代えて、ウェブブラウザ90が解釈可能な他の形式(例えばXHTML形式等)の画面データを生成してもよい。
【0065】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0066】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0067】
2:ネットワークシステム、10,92〜96:多機能機、100:トップ画面、110a〜110e:コピーメイン画面、120:コピー先指定画面、130:コピー結果画面、140:アドレス選択画面、150:保護アドレス画面、160:プロファイル画面、170:設定画面、D1〜D10:設定項目、V1,V2:設定値
【技術分野】
【0001】
本明細書では、1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置を開示する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、ホストコンピュータに通信可能に接続されるプリンタが開示されている。プリンタは、ウェブサーバ機能を備えている。ホストコンピュータは、自身に搭載されているウェブブラウザを用いて、プリンタのウェブサーバにアクセスする。この場合、プリンタのウェブサーバは、プリンタの各種の設定値をホストコンピュータに送信する。ホストコンピュータのウェブブラウザは、プリンタの各種の設定値を表示することができる。これにより、ホストコンピュータのユーザは、プリンタの各種の設定値を知ることができ、各種の設定値を変更することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−136142号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献1には、プリンタの設定値を他のデバイスに設定(即ちコピー)することについて、何ら開示されていない。本明細書では、ユーザが、機能実行装置(上記の例ではプリンタ)の設定値を他のデバイスに容易に設定することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される1つの技術は、1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置である。機能実行装置は、メモリと、実行部と、画面データ供給部と、取得部と、送信部と、を備える。メモリは、複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を格納する。実行部は、メモリに格納されている複数個の設定値を用いて、機能を実行可能である。画面データ供給部は、1個以上のデバイスのうちの対象デバイスをユーザが指定するためのデバイス画面を表わすデバイス画面データと、複数個の設定項目のうちの1個以上の設定項目をユーザが指定するための項目画面を表わす項目画面データと、を表示装置に供給する。取得部は、対象デバイスに関するデバイス情報を取得する。送信部は、メモリに格納されている複数個の設定値のうち、項目画面上でユーザによって指定される1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、対象デバイスに送信する。画面データ供給部は、デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合に、第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、複数個の設定項目のうちの第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、複数個の設定項目のうちの第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する。
【0006】
上記の構成では、機能実行装置がデバイス画面データと項目画面データとを表示装置に供給するために、ユーザは、デバイス画面上で対象デバイスを指定し、項目画面上で1個以上の設定項目を指定することができる。対象デバイスの指定及び上記の1個以上の設定項目の指定がユーザによって実行されると、機能実行装置は、上記の1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、対象デバイスに送信する。この結果、上記の1個以上の設定値が対象デバイスに設定(即ちコピー)される。しかも、機能実行装置は、デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合には、第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する。従って、ユーザは、第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目を容易に把握することができ、この結果、第1の対象デバイスに設定(即ちコピー)されるべき設定項目を容易に指定することができる。上記の構成によると、ユーザは、機能実行装置の設定値を、第1の対象デバイスに容易に設定することができる。
【0007】
なお、上記の機能実行装置の機能を実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記憶媒体も新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す。
【図2】トップ画面、コピーメイン画面、及び、コピー先指定画面の一例を示す。
【図3】コピーメイン画面の一例を示す。
【図4】コピーメイン画面の一例を示す。
【図5】アドレス選択画面、及び、保護アドレス画面の一例を示す。
【図6】プロファイル画面の一例を示す。
【図7】設定画面の一例を示す。
【図8】設定のコピーに関する各処理のシーケンス図を示す。
【図9】図8の続きのシーケンス図を示す。
【図10】グループ化に関する各処理のシーケンス図を示す。
【図11】アドレス選択に関する各処理のシーケンス図を示す。
【図12】プロファイルに関する各処理のシーケンス図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(システムの構成)
図面を参照して実施例を説明する。図1に示すように、ネットワークシステム2は、PC80と、PC80の周辺機器である複数個の多機能機10,92〜96と、を備える。PC80と各多機能機10,92〜96とは、ネットワークケーブル4を介して、相互に通信可能である。
【0010】
(多機能機10の構成)
多機能機10は、印刷機能、スキャン機能、及び、FAX機能を含む多機能を実行可能である。多機能機10は、表示部12と、操作部14と、印刷実行部16と、スキャン実行部18と、FAX実行部20と、制御部30と、ネットワークインターフェイス50と、PSTNインターフェイス52と、を備える。各部10〜20,30,50,52は、バス線11に接続されている。表示部12は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部14は、複数のキーによって構成されている。ユーザは、操作部14を操作することによって、様々な指示を多機能機10に与えることができる。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構を備える。スキャン実行部18は、CCD、CIS等のイメージセンサを備える。FAX実行部20は、PSTN(Public Switched Telephone Network)4を介するFAX通信を実行するためのハードウェア(例えばモデム)を備える。ネットワークインターフェイス50は、ネットワークケーブル4に接続されている。PSTNインターフェイス52は、PSTN4に接続されている。
【0011】
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラム36,38に従って、様々な処理を実行する。CPU32が機能実行プログラム36に従って処理を実行することによって、実行部60の機能が実現される。また、CPU32がウェブサーバプログラム38に従って処理を実行することによって、各部62〜70の機能が実現される。メモリ34は、設定値格納領域40と、設定関係情報格納領域42と、を備える。設定値格納領域40は、多機能機10の複数個の設定項目に対応する複数個の設定値(即ち多機能機10に現在設定されている複数個の設定値)を格納する。複数個の設定項目の一例として、デフォルトの印刷用紙サイズ、デフォルトの印刷解像度、デフォルトのコピー用紙サイズ、デフォルトのスキャン解像度、スキャンデータの格納場所を示す格納場所情報、アドレス帳等を挙げることができる。ユーザは、操作部14を操作することによって、設定値格納領域40内の各値を変更することができる。設定関係情報格納領域42は、後述のグループ情報(図10のS72参照)、プロファイル情報(図12のS126参照)等を格納する。
【0012】
(他の多機能機92〜96の構成)
他の多機能機92〜96は、多機能機10と同様の構成を備える。ただし、各多機能機10,92〜96に設定可能な設定項目の種類は、異なり得る。例えば、多機能機10のモデル(機種)と多機能機92のモデルとが異なる場合には、多機能機10には特定の設定項目(例えばデフォルトの印刷解像度)を設定可能であるが、多機能機92には上記の特定の設定項目を設定不可能である可能性がある。また、この場合、例えば、多機能機10と多機能機92のいずれにもアドレス帳(設定項目の一種)を設定可能であるが、多機能機10のアドレス帳と多機能機92のアドレス帳とで格納可能なアドレス数が異なる可能性がある。本実施例では、各多機能機10,92〜96のモデルが互いに異なる場合を例として、以下の説明を続ける。なお、多機能機92,94,96は、それぞれ、「AAA」、「BBB」、「CCC」というノード名を有する。
【0013】
(PC80の構成)
PC80は、表示部82と、操作部84と、制御部86と、を備える。表示部82は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。操作部84は、キーボード及びマウスによって構成されている。ユーザは、操作部84を操作することによって、様々な指示をPC80に与えることができる。制御部86は、図示省略のCPU、ROM、RAM等を備える。制御部86のROMには、ウェブブラウザプログラムが格納されている。制御部86のCPUがウェブブラウザプログラムに従って処理を実行することによって、ウェブブラウザ90の機能が実現される。
【0014】
(多機能機10が実行する機能実行処理)
次いで、多機能機10が実行する機能実行処理の内容について説明する。実行部60は、メモリ34の設定値格納領域40に格納されている複数個の設定値を用いて、様々な機能を実行することができる。例えば、実行部60は、印刷機能を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトの印刷用紙サイズ及びデフォルトの印刷解像度の印刷が実行されるように、印刷実行部16に指示する。また、例えば、実行部60は、スキャン機能を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトのスキャン解像度のスキャンが実行されるように、スキャン実行部18に指示する。また、例えば、実行部60は、FAX機納を実行する際に、設定値格納領域40に格納されているデフォルトのスキャン解像度のスキャンが実行されるように、スキャン実行部18に指示し、スキャン実行部18によって生成されるスキャンデータの送信を、FAX実行部20に実行させる。この際に、例えば、実行部60は、設定値格納領域40に格納されているアドレス帳からユーザによって指定されるFAX番号を送信先としてスキャンデータが送信されるように、FAX実行部20に指示する。
【0015】
なお、実行部60は、上記の印刷機能、スキャン機能、及び、FAX機能に限らずに、設定値格納領域40に格納されている設定値(例えばアドレス帳)を用いて、他の機能(例えば電子メール機能、電話機能等)をさらに実行してもよい。
【0016】
(多機能機10が実行するウェブサーバ処理)
次いで、多機能機10が実行するウェブサーバ処理の内容について説明する。PC80のウェブブラウザ90は、PC80のユーザがPC80の操作部84を操作することによって入力された多機能機10のウェブサーバのURL(Uniform Resource Locator)に従って、多機能機10のウェブサーバにアクセスする。これにより、多機能機10は、ウェブサーバ処理を実行する。なお、ウェブサーバ処理の具体的な内容を説明する前に、ウェブサーバ処理が実行されることによって、PC80の表示部82に表示される各画面について説明する。
【0017】
(トップ画面)
PC80のウェブブラウザ90が多機能機10のウェブサーバにアクセスすると、図2に示されるように、トップ画面100が表示される。トップ画面100は、複数個の選択項目102,104を含む。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、トップ画面100上でいずれかの選択項目102,104を選択(即ちクリック)することができる。例えば、「多機能機情報」を示す選択項目(符号省略)がユーザによって選択される場合には、多機能機10に関する様々な情報(例えば多機能機10のIPアドレス等)を示す画面が表示される。
【0018】
(コピーメイン画面(図2))
トップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102がユーザによって選択される場合には、コピーメイン画面110aが表示される。コピーメイン画面110aは、「コピー先指定」を示す選択項目112を含む。コピーメイン画面110aは、さらに、複数個の設定項目D1〜D10を含む。なお、コピーメイン画面110aでは、各設定項目がD1,D2等の記号によって表わされているが、実際には、各設定項目は、各設定項目の内容を示す文字列(例えば「デフォルトの印刷解像度」等)によって表わされる。なお、設定項目D10は、アドレス帳に対応する。各設定項目D1〜D10には、チェックボックスが関連付けられている。即ち、各設定項目D1〜D10の近傍に、チェックボックスが配置されている。なお、コピーメイン画面110aでは、各設定項目D1〜D10に対応する各チェックボックスは、非チェック状態である。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、少なくとも1個のチェックボックスの状態を、非チェック状態からチェック状態に変更することができる。ユーザは、チェックボックスをチェック状態に変更することによって、他の多機能機にコピーされるべき設定値に対応する設定項目(以下では「対象設定項目」と呼ぶ)を指定することができる。コピーメイン画面110aは、さらに、他の複数個の選択項目(「コピー実行」、「コピー項目グループ化」等)を含む。これらの選択項目については、後で説明する。
【0019】
(コピー先指定画面(図2))
コピーメイン画面110a上で「コピー先指定」を示す選択項目112がユーザによって選択される場合には、図2のコピー先指定画面120が表示される。コピー先指定画面120は、ネットワークケーブル4に接続されている他の複数個の多機能機92,94,96の情報(ノード名、IPアドレス、及び、モデル名)と、複数個のチェックボックスと、を含む。ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、多機能機10の設定値がコピーされるべき多機能機(以下では「対象多機能機」と呼ぶ)に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができる。これにより、対象多機能機がユーザによって指定される。なお、ユーザは、1個の対象多機能機のみを指定することもできるし、複数個の対象多機能機のみを指定することもできる。
【0020】
(多機能機92(AAA)のみが指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「AAA」を有する多機能機92のみが指定される場合には、図2のコピーメイン画面110bが表示される。コピーメイン画面110bは、コピーメイン画面110aとほぼ同様である。コピーメイン画面110aと相違する点について、以下に説明する。コピーメイン画面110bは、多機能機92が対象多機能機であることを示す情報111bを含む。また、コピーメイン画面110bは、多機能機10のアドレス帳に含まれる全てのアドレス情報を多機能機92に設定(即ちコピー)することができないことを示す情報113aを含む。
【0021】
また、コピーメイン画面110bに含まれる複数個の設定項目D1〜D10のうち、設定項目D2,D3等と、設定項目D1,D5,D7と、は異なる態様で表示される。具体的に言うと、設定項目D1,D5,D7は、いわゆるグレーアウトの態様(即ちユーザが指定不可能な態様)で表示され、設定項目D2,D3等は、グレーアウトでない通常の態様(即ちユーザが指定可能な態様)で表示される。即ち、設定項目D1,D5,D7と設定項目D2,D3等とは、異なる色で表示される。後で詳しく説明するが、多機能機92には、設定項目D2,D3等を設定可能であるが、設定項目D1,D5,D7を設定不可能である。ユーザは、設定項目D2,D3等に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができるが、設定項目D1,D5,D7に対応するチェックボックスをチェック状態にすることができない。この構成によると、対象多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7が、ユーザによって指定されることを抑制することができる。なお、別の実施例では、多機能機92に設定可能な設定項目D2,D3等のみならず、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7が、ユーザが指定可能な通常の態様(ただし多機能機92に設定可能な設定項目D2,D3等と区別される態様)で表示されてもよい。
【0022】
(多機能機94(BBB)のみが指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「BBB」を有する多機能機94のみが指定される場合には、図2のコピーメイン画面110cが表示される。コピーメイン画面110cは、多機能機94が対象多機能機であることを示す情報111cを含む。また、多機能機94は、設定項目D2,D3等を設定可能であるが、設定項目D1,D7,D9を設定不可能である。従って、コピーメイン画面110cでは、多機能機94に設定可能な設定項目D2,D3等が、多機能機94に設定不可能な設定項目D1,D7,D9と区別された態様(即ちグレーアウトの有無)で表示される。なお、多機能機94に設定不可能な設定項目D1,D7,D9は、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と異なる。従って、コピーメイン画面110bでは、設定項目D5がグレーアウトの態様で表示され、設定項目D9が通常の態様で表示されるが、コピーメイン画面110cでは、設定項目D5が通常の態様で表示され、設定項目D9がグレーアウトの態様で表示される。即ち、コピーメイン画面110cは、コピーメイン画面110bと異なる。
【0023】
(多機能機92,94(AAA、BBB)が指定される場合)
コピー先指定画面120上でノード名「AAA」,「BBB」を有する多機能機92,94が指定される場合には、図3のコピーメイン画面110dが表示される。コピーメイン画面110dは、多機能機92,94が対象多機能機であることを示す情報111dを含む。さらに、コピーメイン画面110dでは、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2,D3等が、多機能機92,94の少なくとも一方に設定不可能な設定項目D1,D5,D7,D9と区別された態様で表示される。具体的に言うと、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2,D3等と、多機能機92,94の少なくとも一方のみに設定不可能な設定項目D5,D9と、多機能機92,94のいずれにも設定不可能な設定項目D1,D7と、が区別された態様で表示される。より詳しく言うと、設定項目D2,D3等は、通常の態様(即ちユーザが指定可能な態様)で表示され、設定項目D1,D7は、グレーアウトの態様(即ちユーザが指定不可能な態様)で表示される。設定項目D5,D9は、通常の態様で表示され、さらに、多機能機92,94の一方のみに設定可能であることを示す情報113b,113c(「AAA」(又は「BBB」にはコピーされません)が、設定項目D5,D9に関連付けて表示される。この構成によると、ユーザは、対象多機能機92,94のうちの一方のみに設定項目D5,D9を設定可能であることを、容易に把握することができる。なお、図2及び図3から明らかなように、各コピーメイン画面110b〜110dは、互いに異なる。本実施例では、対象多機能機に応じて(即ち対象多機能機に設定可能な設定項目に応じて)、適切なコピーメイン画面110b〜110dを表示させることができる。
【0024】
なお、コピーメイン画面110dでは、ユーザによって各設定項目D3,D5,D6が指定されている(即ち設定項目D3,D5,D6が対象設定項目である)。この状態において、ユーザは、PC80の操作部84を操作することによって、「コピー実行」を示す選択項目114を選択することができる。この場合、設定値格納領域40に格納されている複数個の設定項目D1〜D10に対応する複数個の設定値のうち、各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値が、各対象多機能機92,94に送信される。この結果、各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値が、各対象多機能機92,94に設定(即ちコピー)される。
【0025】
(コピー結果画面130(図3))
各対象多機能機92,94に各設定値が設定された場合には、図3のコピー結果画面130が表示される。上述したように、設定項目D5は、多機能機92に設定不可能である。従って、図3のコピー結果画面130は、設定項目D5に対応する設定値が多機能機92に設定されないことを示す情報(D5=NG(項目がありません))を含む。ユーザは、コピー結果画面130を見ることによって、どの設定項目がどの多機能機に設定されたのかを、容易に把握することができる。
【0026】
なお、図3のコピーメイン画面110dの場合と同様に、図2のコピーメイン画面110b,110cにおいて、対象設定項目が指定された後に、「コピー実行」を示す選択項目(符号省略)が選択される場合には、対象設定項目に対応する設定値が、対象多機能機(例えばコピーメイン画面110bの場合には多機能機92)に送信される。この場合、図3のコピー結果画面130と同様のコピー結果画面が表示される。
【0027】
また、図3のコピーメイン画面110dにおいて、「コピー先指定」を示す選択項目112が選択される場合には、図2のコピー先指定画面120が再び表示される。これにより、ユーザは、対象多機能機を変更することができる。例えば、対象多機能機が多機能機92のみに変更される場合には、図2のコピーメイン画面110bが表示される。
【0028】
(グループ化)
図3のコピーメイン画面110dにおいて、対象設定項目D3,D5,D6が指定された後に、「コピー項目グループ化」を示す選択項目115aが選択される場合には、対象設定項目D3,D5,D6を示すグループ情報(図10のS72参照)が、メモリ34の設定関係情報格納領域42(図1参照)に格納される。なお、この際に、ユーザは、所望のグループ名(以下では「特定のグループ名」と呼ぶ)を指定することができる。従って、設定関係情報格納領域42には、グループ情報と上記の特定のグループ名とが対応付けて格納される。
【0029】
例えば、ユーザは、多機能機10のウェブサーバ機能に再びアクセスし、図2のトップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102を選択し、次いで、図2のコピーメイン画面110a上で「グループ選択」を示す選択項目115bを選択することができる。この際に、ユーザは、上記の特定のグループ名を指定することができる。この場合、図4のコピーメイン画面110eが表示される。コピーメイン画面110eでは、設定関係情報格納領域42に格納されている上記の特定のグループ名に対応するグループ情報が示す対象設定項目D3,D5,D6が、指定済みの態様(チェック状態のチェックボックス)で表示される。これにより、ユーザは、ユーザ自身が過去に指定した対象設定項目D3,D5,D6を知ることができる。
【0030】
(アドレス選択画面140(図5))
図2のコピーメイン画面110bの情報113aが示すように、多機能機10のアドレス帳に含まれる全てのアドレス情報を多機能機92に設定(即ちコピー)することができない。このような状況では、ユーザは、図2のコピーメイン画面110b上で「アドレス選択」を示す選択項目116を選択することができる。この場合、図5のアドレス選択画面140が表示される。アドレス選択画面140は、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうち、ユーザによって選択されたアドレス情報(以下では「対象アドレス情報」と呼ぶ)の数を示す選択済みアドレス数情報(40個)を含む。また、アドレス選択画面140は、さらに、ノード名「AAA」を有する多機能機92の最大アドレス数情報(20個)及びコピー可能アドレス数情報(15個)を含む。最大アドレス数情報は、多機能機92のアドレス帳に格納可能なアドレス情報の最大数を示す。また、コピー可能アドレス数情報は、最大アドレス数情報(20個)から保護アドレス情報の数(5個)が減算された値を示す。なお、保護アドレス情報は、多機能機92のアドレス帳から消去されないように、ユーザによって予め指定されているアドレス情報である。
【0031】
アドレス選択画面140は、さらに、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報142と、複数個のチェックボックスと、を含む。各アドレス情報142は、名称(例えば個人名、会社名等)と、アドレス(例えば電話番号、FAX番号、電子メールアドレス等)と、を含む。チェック状態のチェックボックスに対応するアドレス情報142が、選択済みアドレス情報である。ユーザは、チェックボックスの状態を、チェック状態と非チェック状態との間で変更することができる。これにより、ユーザは、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうち、多機能機92に設定されるべきアドレス情報(即ち対象アドレス情報)を選択することができる。上述したように、多機能機92のコピー可能アドレス数情報が15個であるために、ユーザは、15個以下の対象アドレス情報を選択する。
【0032】
(保護アドレス画面150(図5))
アドレス選択画面140上で「保護アドレスの指定及び解除」を示す選択項目144が選択される場合には、図5の保護アドレス画面150が表示される。保護アドレス画面150は、多機能機92の最大アドレス数情報(20個)及びコピー可能アドレス数情報(15個)を含む。保護アドレス画面150は、さらに、多機能機92のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報152と、複数個のチェックボックスと、を含む。チェック状態のチェックボックスに対応するアドレス情報152が保護アドレス情報である。ユーザは、チェックボックスの状態を、チェック状態と非チェック状態との間で変更することができる。これにより、ユーザは、多機能機92のアドレス帳に含まれる保護アドレス情報の指定及び/又は解除を行なうことができる。例えば、保護アドレス情報の解除が実行される場合には、多機能機92のコピー可能アドレス数情報が増え、この結果、ユーザは、多機能機92に設定されるべき対象アドレス情報の数を増やすことができる。なお、ユーザは、保護アドレス情報の指定及び/又は解除を実行した後に、アドレス選択画面140上で対象アドレス情報を選択することができる。アドレス選択画面140上で対象アドレス情報が選択された後に、「コピー実行」を示す選択項目(符号省略)が選択される場合には、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報のうちの対象アドレス情報が、多機能機92に送信(即ち設定)される。
【0033】
(プロファイル画面160(図6))
図3のコピーメイン画面110dにおいて、対象設定項目D3,D5,D6が指定された後に、「プロファイル作成」を示す選択項目117が選択される場合には、図6のプロファイル画面160が表示される。プロファイル画面160は、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、第1の選択項目162と、第2の選択項目164と、を含む。なお、ユーザは、プロファイル画面160上でプロファイル名を指定することができる。また、ユーザは、第1の選択項目162を選択する場合には、さらに、時刻又は頻度(例えば1日毎、1週間毎等)を指定することができる。図示省略の完了ボタンが選択される場合には、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、第1及び第2の選択項目162,164のどちらが選択されたのかを示す選択情報と、を含むプロファイル情報(図12のS126参照)が、メモリ34の設定関係情報格納領域42に格納される。なお、設定関係情報格納領域42には、プロファイル情報とユーザによって指定されたプロファイル名とが対応付けて格納される。また、第1の選択項目162が選択される場合には、選択情報は、さらに、ユーザによって指定された時刻又は頻度を含む。プロファイル情報がどのように利用されるのかについては、後で説明する。
【0034】
なお、ユーザは、図3のコピーメイン画面110d上で「プロファイル選択」及び「選択プロファイル編集」を示す選択項目(符号省略)を選択することにより、設定関係情報格納領域42に格納されているプロファイル情報の内容を変更することができる。
【0035】
(設定画面170(図7))
図2のトップ画面100上で「多機能機設定」を示す選択項目104が選択される場合には、図7の設定画面170が表示される。設定画面170は、設定値格納領域40に格納されている複数個の設定値V1,V2等を含む。ユーザは、設定画面170上でいずれかの設定項目(例えばD1)の設定値(例えばV1)を変更することができる。これにより、例えば、ユーザは、デフォルトの印刷用紙サイズを「A4」から「B5」に変更することができる。この結果、変更前の設定値(例えば「A4」)が設定値格納領域40から消去され、変更後の設定値(例えば「B5」)が設定値格納領域40に格納される。なお、設定画面170上で「submit」を示す選択項目172がユーザによって選択される場合には、図2のコピー先指定画面120で過去に指定された対象多機能機に、変更後の設定値が送信(即ち設定)される。
【0036】
(多機能機10が実行するウェブサーバ処理の具体的な内容)
続いて、図8から図12を参照して、多機能機10が実行するウェブサーバ処理の具体的な内容について説明する。なお、以下では、各画面100,110a等を表わす各画面データを生成するための処理(図8のS12,S22等)について説明するが、当該処理では、メモリ34に予め格納されている各画面生成用テンプレートを用いて、各画面データが生成される。以下では、各画面生成用テンプレートについての説明を省略する。
【0037】
(図2のトップ画面100の表示のための処理)
図8に示されるように、PC80のユーザは、多機能機10のウェブサーバのURLをPC80に入力するアクセス操作を実行する(S10)。この場合、PC80のウェブブラウザ90は、トップ画面要求210を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62(図1参照)は、トップ画面要求210を受信すると、図2のトップ画面100を表わすHTML(Hyper Text Markup Language)形式のトップ画面データ212を生成し(S12)、トップ画面データ212をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のトップ画面100がPC80の表示部82に表示される。
【0038】
(図2のコピーメイン画面110aの表示のための処理)
図2のトップ画面100上で「設定値コピー」を示す選択項目102が選択される場合(図8のS20)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報220を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報220を受信すると、図2のコピーメイン画面110aを表わすHTML形式のコピーメイン画面データ222を生成し(S22)、コピーメイン画面データ222をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピーメイン画面110aがPC80の表示部82に表示される。
【0039】
(図2のコピー先指定画面120の表示のための処理)
図8に示されるように、図2のコピーメイン画面110a上で「コピー先指定」を示す選択項目112が選択される場合(S30)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報230を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報230を受信すると、各多機能機92,94,96(図8では多機能機96が省略されている)に基本情報要求232を送信する。各多機能機92,94,96は、基本情報要求232に応じて、当該多機能機の基本情報(IPアドレス、ノード名、及び、モデル名)234,236を多機能機10に送信する。この結果、取得部64は、基本情報234,236を取得する。次いで、多機能機10の画面データ供給部62は、基本情報234,236を用いて、図2のコピー先指定画面120を表わすHTML形式のコピー先指定画面データ238を生成する(S32)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、基本情報234,236が示す各情報(IPアドレス等)を含むコピー先指定画面データ238を生成する。次いで、画面データ供給部62は、コピー先指定画面データ238をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピー先指定画面120がPC80の表示部82に表示される。
【0040】
(図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dの表示のための処理)
図9に示されるように、図2のコピー先指定画面120上で対象多機能機が指定される場合(S40)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報を含む操作情報240を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報240を受信すると、操作情報240が示す対象多機能機のみに項目情報要求242を送信する。図9の例では、多機能機92,94が対象多機能機であるために、多機能機92,94に項目情報要求242が送信されるが、仮に、多機能機92のみが対象多機能機である場合には、多機能機92のみに項目情報要求242が送信される。各対象多機能機92,94は、項目情報要求242に応じて、項目情報244,246を多機能機10に送信する。これにより、取得部64は、項目情報244,246を取得する。各項目情報244,246は、当該項目情報の送信元の多機能機に設定可能な設定項目を示す情報(例えば多機能機92の場合にはD2〜D4,D6,D8〜D10)と、当該項目情報の送信元の多機能機のアドレス帳の最大アドレス数情報と、を含む。
【0041】
次いで、多機能機10の画面データ供給部62は、項目情報246,248を用いて、新たなコピーメイン画面を表わすHTML形式のコピーメイン画面データ248を生成し(S42)、コピーメイン画面データ248をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図2のコピーメイン画面110b,110c、図3のコピーメイン画面110d等がPC80の表示部82に表示される。
【0042】
例えば、多機能機92のみが対象多機能機である場合には、S42において、画面データ供給部62は、多機能機92から取得された項目情報244を参照することによって、多機能機92に設定不可能な設定項目D1,D5,D7と、多機能機92に設定可能な設定項目D2〜D4,D6,D8〜D10と、を特定する。次いで、画面データ供給部62は、前者の設定項目D1,D5,D7がグレーアウトの態様を有し、後者の設定項目D2〜D4,D6,D8〜D10が通常の態様を有するコピーメイン画面データ248を生成する。また、画面データ供給部62は、多機能機10のアドレス帳に含まれるアドレス情報の数が、多機能機92から取得された項目情報244に含まれる最大アドレス数情報よりも大きい場合には、図2のコピーメイン画面110bの情報113aを示す文字列を含むコピーメイン画面データ248を生成する。この結果、図2のコピーメイン画面110bを表わすコピーメイン画面データ248が生成される。なお、多機能機94のみが対象多機能機である場合には、多機能機92の場合と同様に、S42において、画面データ供給部62は、多機能機94から取得された項目情報246を用いて、図2のコピーメイン画面110cを表わすコピーメイン画面データ248を生成する。
【0043】
また、例えば、多機能機92,94が対象多機能機である場合には、S42において、画面データ供給部62は、項目情報246,248を参照することによって、多機能機92,94の両方に設定可能な設定項目D2〜D4,D6,D8,D10と、多機能機92のみに設定可能な設定項目D9と、多機能機94のみに設定可能な設定項目D5と、多機能機92,94のいずれにも設定不可能な設定項目D1,D7と、を特定する。次いで、画面データ供給部62は、設定項目D1,D7がグレーアウトの態様を有し、他の設定項目が通常の態様を有するコピーメイン画面データ248を生成する。さらに、画面データ供給部62は、図3のコピーメイン画面110dの情報113b,113cを示す文字列を含むコピーメイン画面データ248を生成する。この結果、図3のコピーメイン画面110dを表わすコピーメイン画面データ248が生成される。
【0044】
(設定値のコピーのための処理)
図9に示されるように、図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dにおいて、「コピー実行」を示す選択項目114が選択される場合(S50)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報250を多機能機10に送信する。多機能機10の送信部66(図1参照)は、操作情報250を受信すると、操作情報250が示す対象設定項目に対応する設定値を、設定値格納領域40から取得する。次いで、送信部66は、対象設定項目に対応する設定値を含む設定要求252を、対象多機能機のみ(図9の例では多機能機92,94のみ)に送信する。なお、アドレス帳に対応する設定項目D10が対象設定項目である場合には、操作情報250は、さらに、対象アドレス情報(図5のアドレス選択画面140で選択されたアドレス情報)を含む。この場合、送信部66は、対象アドレス情報(設定値の一種)をさらに含む設定要求252を送信する。各対象多機能機92,94は、設定要求252を受信すると、設定要求252に含まれる各設定値を、自己の設定値として設定(メモリに格納)する。これにより、多機能機10の設定値が各対象多機能機92,94にコピーされる。
【0045】
(図3のコピー結果画面130の表示のための処理)
各対象多機能機92,94は、結果情報256,258を多機能機10に送信する。各結果情報256,258は、設定要求252に含まれる各設定値が各対象多機能機92,94にコピーされたのか否かを示す情報(例えばD3=OK、D5=NG、D6=OK(図3のコピー結果画面130参照))を含む。多機能機10の画面データ供給部62は、各結果情報256,258を用いて、図3のコピー結果画面130を表わすHTML形式のコピー結果画面データ260を生成し(S52)、コピー結果画面データ260をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図3のコピー結果画面130がPC80の表示部82に表示される。
【0046】
(グループ情報の登録のための処理)
図10に示されるように、図3のコピーメイン画面110d上で「コピー項目グループ化」を示す選択項目115aが指定される場合(S70)には、PC80のウェブブラウザ90は、グループ名と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報270を多機能機10に送信する。多機能機10の第1の格納制御部68(図1参照)は、操作情報270を受信すると、操作情報270に含まれるグループ名と、操作情報270に含まれる対象設定項目を示すグループ情報と、を対応付けて、設定関係情報格納領域42に格納する(S72)。
【0047】
また、図2のコピーメイン画面110a上で「グループ選択」を示す選択項目115bが選択され、かつ、グループ名がユーザによって指定される場合(図10のS80)には、PC80のウェブブラウザ90は、ユーザによって指定されたグループ名を含む操作情報280を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報280を受信すると、操作情報280に含まれるグループ名に対応するグループ情報を、設定関係情報格納領域42から取得する(S82)。次いで、画面データ供給部62は、S82で取得されたグループ情報を用いて、コピーメイン画面データ282を生成する(S84)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、S82で取得されたグループ情報が示す対象設定項目に対応するチェックボックスがチェック状態にされているコピーメイン画面データ282を生成する。画面データ供給部62は、コピーメイン画面データ282をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図4のコピーメイン画面110eがPC80の表示部82に表示される。
【0048】
(図5のアドレス選択画面140の表示のための処理)
図11に示されるように、図2のコピーメイン画面110b上で「アドレス選択」を示す選択項目116が指定される場合(S90)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機92を示す情報を含む操作情報290を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報290を受信すると、操作情報290が示す対象多機能機92にアドレス数情報要求292を送信する。多機能機92は、アドレス数情報要求292に応じて、多機能機92のコピー可能アドレス数情報294(図5の例では「15個」)を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、コピー可能アドレス数情報294を用いて、アドレス選択画面データ296を生成する。具体的に言うと、画面データ供給部62は、コピー可能アドレス数情報294(図5の例では「15個」)を含むアドレス選択画面データ296を生成する。なお、図9の項目情報244が最大アドレス数情報を含むために、画面データ供給部62は、項目情報244が示す最大アドレス数情報(図5の例では「20個」)を含むアドレス選択画面データ296を生成する。さらに、画面データ供給部62は、多機能機10のアドレス帳に含まれる複数個のアドレス情報と複数個のチェックボックスとを含むアドレス選択画面データ296を生成する。画面データ供給部62は、アドレス選択画面データ296をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図5のアドレス選択画面140がPC80の表示部82に表示される。
【0049】
(図5の保護アドレス画面150の表示のための処理)
図5のアドレス選択画面140上で「保護アドレスの指定及び解除」を示す選択項目144が選択される場合(S100)には、PC80のウェブブラウザ90は、操作情報300を多機能機10に送信する。多機能機10の取得部64は、操作情報300を受信すると、対象多機能機92にアドレス情報要求302を送信する。この結果、多機能機92は、多機能機92のアドレス帳に含まれる各アドレス情報304を多機能機10に送信する。各アドレス情報304は、保護アドレス情報であるのか否かを示す情報を含む。多機能機10の画面データ供給部62は、各アドレス情報304を用いて、保護アドレス画面データ306を生成する(S102)。具体的に言うと、画面データ供給部62は、各アドレス情報304を含む保護アドレス画面データ306を生成する。さらに、画面データ供給部62は、保護アドレス情報であるアドレス情報に対応するチェックボックスがチェック状態にされている保護アドレス画面データ306を生成する。画面データ供給部62は、保護アドレス画面データ306をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図5の保護アドレス画面150がPC80の表示部82に表示される。
【0050】
図5の保護アドレス画面150上で図示省略の完了ボタンが選択される場合(S104)には、PC80のウェブブラウザ90は、チェック状態の各アドレス情報を含む操作情報308を多機能機10に送信する。多機能機10の制御部30(図1参照)は、操作情報300を受信すると、設定変更要求310を対象多機能機92に送信する。設定変更要求310は、操作情報308に含まれる各アドレス情報(即ちチェック状態の各アドレス情報)を含む。多機能機92は、設定変更要求310に従って、多機能機92のアドレス帳の内容を変更する。即ち、多機能機92は、多機能機92のアドレス帳のうち、設定変更要求310に含まれる各アドレス情報を、保護アドレス情報として設定する。また、仮に、多機能機92のアドレス帳のうち、設定変更要求310に含まれないアドレス情報が、保護アドレス情報として設定されている場合には、多機能機92は、当該保護アドレス情報を、通常のアドレス情報として設定する(即ち保護を解除する)。
【0051】
(図6のプロファイル画面160の表示のための処理)
図12に示されるように、図3のコピーメイン画面110d上で「プロファイル作成」を示す選択項目117が選択される場合(S120)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機を示す情報と、対象設定項目を示す情報と、を含む操作情報320を多機能機10に送信する。多機能機10の画面データ供給部62は、操作情報320を受信すると、操作情報320を用いて、図6のプロファイル画面160を表わすプロファイル画面データ322を生成し(S122)、プロファイル画面データ322をウェブブラウザ90に送信する。この結果、図6のプロファイル画面160がPC80の表示部82に表示される。
【0052】
図6のプロファイル画面160上で図示省略の完了ボタンが選択される場合(S124)には、PC80のウェブブラウザ90は、対象多機能機92,94を示す情報と、対象設定項目D3,D5,D6を示す情報と、プロファイル名と、図6の第1及び第2の選択項目162,164のどちらが選択されたのかを示す選択情報と、を含む操作情報324を多機能機10に送信する。なお、第1の選択項目162が選択された場合には、選択情報は、時刻又は頻度を含む。多機能機10の第2の格納制御部70(図1参照)は、操作情報324を受信すると、操作情報324に含まれるプロファイル名と、プロファイル情報と、を対応付けて、設定関係情報格納領域42に格納する(S126)。プロファイル情報は、操作情報324に含まれるプロファイル名以外の各情報を含む。
【0053】
(監視処理)
図6の第1の選択項目164が選択されたことを示す選択情報を含む第1のプロファイル情報が設定関係情報格納領域42に格納されている場合には、送信部66は、第1のプロファイル情報に含まれるいずれかの対象設定項目D3,D5,D6に対応する設定値が変更されることを監視する(S128)。送信部66は、いずれかの対象設定項目D3,D5,D6に対応する設定値が変更された場合には、当該設定項目(例えばD3)に対応する変更後の新たな設定値を含む設定要求326,328を、第1のプロファイル情報に含まれる各対象多機能機92,94に送信する。この結果、各対象多機能機92,94の設定値が上記の新たな設定値に変更される。この構成によると、ユーザは、ユーザ自身が指定したタイミング(即ち設定値の変更のタイミング)で、対象設定項目に対応する設定値を各対象多機能機92,94に設定することができる。
【0054】
また、図6の第2の選択項目164が選択されたことを示す選択情報を含む第2のプロファイル情報が設定関係情報格納領域42に格納されている場合には、送信部66は、選択情報が示すタイミング(時刻又は頻度)に到達するのを監視する(S128)。送信部66は、上記のタイミングに到達すると、第2のプロファイル情報に含まれる各対象設定項目D3,D5,D6に対応する各設定値を含む設定要求326,328を、第2のプロファイル情報に含まれる各対象多機能機92,94に送信する。この結果、各対象多機能機92,94の設定値が変更され得る。この構成によると、ユーザは、ユーザ自身が指定したタイミング(即ち時刻又は頻度)で、対象設定項目に対応する設定値を各対象多機能機92,94に設定することができる。
【0055】
(実施例の効果)
本実施例によると、多機能機10がコピー先指定画面データ238(図8参照)とコピーメイン画面データ248(図9参照)とをウェブブラウザ90に供給するために、ユーザは、コピー先指定画面120(図2参照)上で対象多機能機を指定し、コピーメイン画面110b〜110d上で対象設定項目を指定することができる。多機能機10は、対象設定項目に対応する設定値を対象多機能機に送信する。この結果、対象設定項目に対応する設定値が対象多機能機に設定(即ちコピー)される。しかも、多機能機10は、例えば、多機能機92のみが指定される場合には、多機能機92から取得される項目情報244(図9参照)を用いて、多機能機92に設定可能な設定項目が、多機能機92に設定不可能な設定項目と区別されたコピーメイン画面110bを表わすコピーメイン画面データ248(図9参照)を生成する。従って、ユーザは、多機能機92に設定可能な設定項目を容易に把握することができ、この結果、多機能機92に設定(即ちコピー)されるべき設定項目を容易に指定することができる。上記の構成によると、ユーザは、多機能機10の設定値を、対象多機能機92に容易に設定することができる。なお、多機能機94が対象多機能機である場合、及び、多機能機92,94が対象多機能機である場合にも、同様の効果が得られる。
【0056】
(対応関係)
実施例の各要素と本発明の各要素との対応関係を記載しておく。多機能機10、多機能機92〜96、PC80が、それぞれ、「機能実行装置」、「1個以上のデバイス」、「表示装置」の一例である。特に、多機能機92、多機能機94が、それぞれ、「第1の対象デバイス」、「第2の対象デバイス」の一例である。コピー先指定画面120、コピーメイン画面110a〜110eが、それぞれ、「デバイス画面」、「項目画面」の一例である。特に、コピーメイン画面110b、110c、110dが、それぞれ、「第1、第2、第3の項目画面」の一例である。また、コピーメイン画面110eを表わすコピーメイン画面データ282(図10参照)が、「新たな項目画面データ」の一例である。また、項目情報244(図9参照)及びアドレス数情報294(図11参照)が「第1のデバイス情報」の一例であり、項目情報246(図9参照)が「第2のデバイス情報」の一例である。
【0057】
さらに、コピーメイン画面110bにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D5,D7が、それぞれ、「第1種の設定項目」、「第2種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110cにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D7,D9が、それぞれ、「第3種の設定項目」、「第4種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110dにおいて、設定項目D2,D3等、設定項目D1,D5,D7,D9が、それぞれ、「第5種の設定項目」、「第6種の設定項目」の一例である。コピーメイン画面110dの情報113b,113cが、「特定の情報」の一例である。
【0058】
また、アドレス帳に対応する設定項目D10、アドレス選択画面140が、それぞれ、「第1の設定項目」、「選択画面」の一例である。多機能機10のアドレス帳に含まれるアドレス情報の数、多機能機92のコピー可能アドレス数情報(15個)が、それぞれ、「M」、「N」の一例である。グループ化の対象である対象設定項目D3,D5,D6(図3参照)、操作情報270(図10参照)、操作情報280、グループ情報、チェック状態のチェックボックスが、それぞれ、「第2の設定項目」、「第1の指示」、「第2の指示」、「指定済み情報」、「指定済みの態様」の一例である。対象多機能機92,94、対象設定項目D3,D5,D6、操作情報324(図12参照)が、それぞれ、「第3の対象デバイス」、「第3の設定項目」、「第3の指示」の一例である。
【0059】
(変形例1)実施例では、画面データ供給部62は、各画面データをPC80のウェブブラウザに供給するが、それに代えて、各画面データを多機能機10の表示部12に供給してもよい。本変形例では、多機能機10の表示部12が「表示装置」の一例である。
【0060】
(変形例2)実施例では、CPU32がプログラム36,38に従って処理を実行することによって各部60〜70が実現されるが、各部60〜70のうちの少なくとも1個は、論理回路等のハードウェアで実現されてもよい。
【0061】
(変形例3)図2及び図3のコピーメイン画面110b〜110dにおいて、対象多機能機に設定可能な設定項目の色と、対象多機能機に設定不可能な設定項目の色(グレーアウト)と、を変えなくてもよく、例えば、「設定可能項目」、「設定不可能項目」等の情報を表示してもよい。本変形例も、「第1種(第3種、第5種)の設定項目が、・・・第2種(第4種、第6種)の設定項目と区別された第1(第2、第3)の項目画面」の構成に含まれる。なお、上記の構成は、第1(第2、第3)の項目画面が、第1種(第3種、第5種)の設定項目のみを含んでおり、第2種(第4種、第6種)の設定項目を含んでいない構成を含む。
【0062】
(変形例4)実施例では、対象多機能機に設定可能な設定項目を示す項目情報244,246(図9参照)が「デバイス情報」の一例であるが、それに代えて、「デバイス情報」は、対象多機能機に設定不可能な設定項目を示す不可能情報であってもよい。また、取得部64は、設定項目D1を示す情報を対象多機能機に送信し、対象多機能機に設定項目D1が設定可能か否かを示す可否情報を対象多機能機から取得してもよい。同様に、取得部64は、各設定項目D2,D3等を示す各情報を対象多機能機に順次送信し、各設定項目の可否情報を対象多機能機から順次取得してもよい。この場合、各設定項目に対応する各可否情報が「デバイス情報」の一例である。即ち、「デバイス情報」は、「対象デバイスに設定可能な設定項目に関連する情報(この情報は、実施例の項目情報244,246のみならず、本変形例の不可能情報及び可否情報を含む)」と言い換えることができる。
【0063】
(変形例5)実施例では、コピー先指定画面120とコピーメイン画面110bとが別画面であるが、それに代えて、画像データ供給部62は、コピー先指定画面120とコピーメイン画面110bとを含む1個の画面を表わす1個の画面データを生成してもよい。本変形例では、当該1個の画面データのうち、コピー先指定画面120を表わす部分画面データが、「デバイス画面データ」の一例であり、当該1個の画面データのうち、コピーメイン画面110bを表わす部分画面データが、「第1の項目画面データ」の一例である。
【0064】
(変形例6)実施例では、画面データ供給部62は、HTML形式の画面データを生成するが、それに代えて、ウェブブラウザ90が解釈可能な他の形式(例えばXHTML形式等)の画面データを生成してもよい。
【0065】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0066】
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0067】
2:ネットワークシステム、10,92〜96:多機能機、100:トップ画面、110a〜110e:コピーメイン画面、120:コピー先指定画面、130:コピー結果画面、140:アドレス選択画面、150:保護アドレス画面、160:プロファイル画面、170:設定画面、D1〜D10:設定項目、V1,V2:設定値
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置であって、
複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を格納するメモリと、
前記メモリに格納されている前記複数個の設定値を用いて、機能を実行可能である実行部と、
前記1個以上のデバイスのうちの対象デバイスをユーザが指定するためのデバイス画面を表わすデバイス画面データと、前記複数個の設定項目のうちの1個以上の設定項目を前記ユーザが指定するための項目画面を表わす項目画面データと、を表示装置に供給する画面データ供給部と、
前記対象デバイスに関するデバイス情報を取得する取得部と、
前記メモリに格納されている前記複数個の設定値のうち、前記項目画面上で前記ユーザによって指定される前記1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、前記対象デバイスに送信する送信部と、を備え、
前記画面データ供給部は、前記デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合に、前記第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する、機能実行装置。
【請求項2】
前記画面データ供給部は、前記第1の場合に、前記ユーザが指定不可能な態様で前記第2種の設定項目が表示されるように、前記第1の項目画面データを生成する、請求項1に記載の機能実行装置。
【請求項3】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記第1の場合において、前記複数個の設定項目のうちの第1の設定項目に対応するM個以上(前記Mは2以上の整数)の設定値が前記メモリに格納されており、かつ、前記第1のデバイス情報が、前記第1の設定項目に対応するN個以下(前記Nは前記Mより小さい1以上の整数)の設定値のみを前記第1の対象デバイスに設定可能であることを示す場合に、
前記M個以上の設定値の中から、前記N個以下の設定値を前記ユーザが選択するための選択画面を表わす選択画面データを前記表示装置に供給し、
前記送信部は、前記第1の場合において、前記第1の設定画面上で前記第1の設定項目が前記ユーザによって指定され、かつ、前記選択画面上で前記N個以下の設定値が前記ユーザによって選択される場合に、前記N個以下の設定値を、前記第1の対象デバイスに送信する、請求項1又は2に記載の機能実行装置。
【請求項4】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記デバイス画面上で、前記第1の対象デバイスと異なる第2の対象デバイスのみが指定される第2の場合に、
前記第2の対象デバイスから取得される第2のデバイス情報を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第2の対象デバイスに設定可能な第3種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第2の対象デバイスに設定不可能な第4種の設定項目と区別された第2の項目画面であって、前記第1の項目画面と異なる前記第2の項目画面を表わす第2の項目画面データを生成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項5】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記デバイス画面上で、前記第1の対象デバイスと、前記第1の対象デバイスと異なる第2の対象デバイスと、が指定される第3の場合に、
前記第1のデバイス情報と、前記第2の対象デバイスから取得される第2のデバイス情報と、を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第1及び第2の対象デバイスの両方に設定可能な第5種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第1及び第2の対象デバイスの少なくとも一方に設定不可能な第6種の設定項目と区別された第3の項目画面であって、前記第1の項目画面と異なる前記第3の項目画面を表わす第3の項目画面データを生成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項6】
前記画面データ供給部は、
第3の場合において、前記第6種の設定項目が、前記第1及び第2の対象デバイスのうちの一方の対象デバイスのみに設定可能である場合に、
前記ユーザが指定可能な態様で前記第6種の設定項目が表示され、かつ、前記第6種の設定項目に関連付けて、前記一方の対象デバイスのみに設定可能であることを示す特定の情報が表示されるように、前記第3の項目画面データを生成する、請求項5に記載の機能実行装置。
【請求項7】
前記項目画面上で前記ユーザによって第2の設定項目が指定され、かつ、前記ユーザから第1の指示を受ける場合に、前記第2の設定項目を示す指定済み情報を前記メモリに格納させる第1の格納制御部をさらに備え、
前記画面データ供給部は、前記ユーザから第2の指示を受ける場合に、前記指定済み情報が示す前記第2の設定項目が指定済みの態様で表示されるように、新たな項目画面データを生成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項8】
前記デバイス画面上で前記ユーザによって第3の対象デバイスが指定され、前記項目画面上で前記ユーザによって第3の設定項目が指定され、かつ、前記ユーザから第3の指示を受ける場合に、前記第3の対象デバイスと前記第3の設定項目とを示すプロファイル情報を前記メモリに格納させる第2の格納制御部をさらに備え、
前記送信部は、前記ユーザによって予め指定されるタイミングで、前記メモリに格納されている前記複数個の設定値のうち、前記プロファイル情報が示す前記第3の設定項目に対応する第3の設定値を、前記プロファイル情報が示す前記第3の対象デバイスに送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項9】
前記画面データ供給部は、ウェブブラウザを有する前記表示装置に、前記ウェブブラウザが解釈可能な形式を有する前記デバイス画面データと、前記ウェブブラウザが解釈可能な形式を有する前記項目画面データと、を供給する、請求項1から8のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項1】
1個以上のデバイスに通信可能に接続される機能実行装置であって、
複数個の設定項目に対応する複数個の設定値を格納するメモリと、
前記メモリに格納されている前記複数個の設定値を用いて、機能を実行可能である実行部と、
前記1個以上のデバイスのうちの対象デバイスをユーザが指定するためのデバイス画面を表わすデバイス画面データと、前記複数個の設定項目のうちの1個以上の設定項目を前記ユーザが指定するための項目画面を表わす項目画面データと、を表示装置に供給する画面データ供給部と、
前記対象デバイスに関するデバイス情報を取得する取得部と、
前記メモリに格納されている前記複数個の設定値のうち、前記項目画面上で前記ユーザによって指定される前記1個以上の設定項目に対応する1個以上の設定値を、前記対象デバイスに送信する送信部と、を備え、
前記画面データ供給部は、前記デバイス画面上で第1の対象デバイスのみが指定される第1の場合に、前記第1の対象デバイスから取得される第1のデバイス情報を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第1の対象デバイスに設定可能な第1種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第1の対象デバイスに設定不可能な第2種の設定項目と区別された第1の項目画面を表わす第1の項目画面データを生成する、機能実行装置。
【請求項2】
前記画面データ供給部は、前記第1の場合に、前記ユーザが指定不可能な態様で前記第2種の設定項目が表示されるように、前記第1の項目画面データを生成する、請求項1に記載の機能実行装置。
【請求項3】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記第1の場合において、前記複数個の設定項目のうちの第1の設定項目に対応するM個以上(前記Mは2以上の整数)の設定値が前記メモリに格納されており、かつ、前記第1のデバイス情報が、前記第1の設定項目に対応するN個以下(前記Nは前記Mより小さい1以上の整数)の設定値のみを前記第1の対象デバイスに設定可能であることを示す場合に、
前記M個以上の設定値の中から、前記N個以下の設定値を前記ユーザが選択するための選択画面を表わす選択画面データを前記表示装置に供給し、
前記送信部は、前記第1の場合において、前記第1の設定画面上で前記第1の設定項目が前記ユーザによって指定され、かつ、前記選択画面上で前記N個以下の設定値が前記ユーザによって選択される場合に、前記N個以下の設定値を、前記第1の対象デバイスに送信する、請求項1又は2に記載の機能実行装置。
【請求項4】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記デバイス画面上で、前記第1の対象デバイスと異なる第2の対象デバイスのみが指定される第2の場合に、
前記第2の対象デバイスから取得される第2のデバイス情報を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第2の対象デバイスに設定可能な第3種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第2の対象デバイスに設定不可能な第4種の設定項目と区別された第2の項目画面であって、前記第1の項目画面と異なる前記第2の項目画面を表わす第2の項目画面データを生成する、請求項1から3のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項5】
前記画面データ供給部は、さらに、
前記デバイス画面上で、前記第1の対象デバイスと、前記第1の対象デバイスと異なる第2の対象デバイスと、が指定される第3の場合に、
前記第1のデバイス情報と、前記第2の対象デバイスから取得される第2のデバイス情報と、を用いて、前記複数個の設定項目のうちの前記第1及び第2の対象デバイスの両方に設定可能な第5種の設定項目が、前記複数個の設定項目のうちの前記第1及び第2の対象デバイスの少なくとも一方に設定不可能な第6種の設定項目と区別された第3の項目画面であって、前記第1の項目画面と異なる前記第3の項目画面を表わす第3の項目画面データを生成する、請求項1から4のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項6】
前記画面データ供給部は、
第3の場合において、前記第6種の設定項目が、前記第1及び第2の対象デバイスのうちの一方の対象デバイスのみに設定可能である場合に、
前記ユーザが指定可能な態様で前記第6種の設定項目が表示され、かつ、前記第6種の設定項目に関連付けて、前記一方の対象デバイスのみに設定可能であることを示す特定の情報が表示されるように、前記第3の項目画面データを生成する、請求項5に記載の機能実行装置。
【請求項7】
前記項目画面上で前記ユーザによって第2の設定項目が指定され、かつ、前記ユーザから第1の指示を受ける場合に、前記第2の設定項目を示す指定済み情報を前記メモリに格納させる第1の格納制御部をさらに備え、
前記画面データ供給部は、前記ユーザから第2の指示を受ける場合に、前記指定済み情報が示す前記第2の設定項目が指定済みの態様で表示されるように、新たな項目画面データを生成する、請求項1から6のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項8】
前記デバイス画面上で前記ユーザによって第3の対象デバイスが指定され、前記項目画面上で前記ユーザによって第3の設定項目が指定され、かつ、前記ユーザから第3の指示を受ける場合に、前記第3の対象デバイスと前記第3の設定項目とを示すプロファイル情報を前記メモリに格納させる第2の格納制御部をさらに備え、
前記送信部は、前記ユーザによって予め指定されるタイミングで、前記メモリに格納されている前記複数個の設定値のうち、前記プロファイル情報が示す前記第3の設定項目に対応する第3の設定値を、前記プロファイル情報が示す前記第3の対象デバイスに送信する、請求項1から7のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【請求項9】
前記画面データ供給部は、ウェブブラウザを有する前記表示装置に、前記ウェブブラウザが解釈可能な形式を有する前記デバイス画面データと、前記ウェブブラウザが解釈可能な形式を有する前記項目画面データと、を供給する、請求項1から8のいずれか一項に記載の機能実行装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−4773(P2012−4773A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−136893(P2010−136893)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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