説明

機能性発酵バブル飲料

【課題】 本発明は,人間を含んだ生命体の生体防御,身体リズムの調節,予防医学の面で生体調節機能を発現するように調節する機能を有する各種機能性食品を,その中でも各種発酵工法で提供される発酵食品をバブル化工法に適用させ,バブル化された泡状飲料に関するものである。
【解決手段】本発明の主な目的は,飲食,すなわち食品と飲料水を泡形態にその構成形態を変化させ,相当量の気体を効果的に摂取できる方法に関するものであって,例えば固体型の固形物質,液体型の溶液,気体型の空気からなる自然食品を泡形態の類似構造物に変化させてバブルセルの集合形態で構成して摂取することである。本発明の核心原理は,バブリングエンジニアリングテクノロジー(Bubbling Engineering Technology(バブル化工法)である。バブリングの方法は大きく二種類に分類できるが,一般的に熱を加えて急激に温度を上昇させて相変化を起こすホットバブリング(Hot Bubbling)方式と,触媒を使用したり過冷却状態で混乱を誘導するなど表面を活性化させて相分離を起こすコールドバブリング(Cold Bubbling)方式に分類できる。本発明は,バブリングエンジニアリングテクノロジーで独創的にコールドバブリングを生体適用の食品材料分野に適用して容易に泡の製造反応を設計し操作する工程を開発するためのものであって,特に,泡状の構造物を常温常圧で簡単に製造できるようにし,泡の特性の一つである材料の流れ,すなわち,流動性を任意に操作できるようにし,現代産業の特徴であるイン-ライン(in-line)という自動化工程上,高い追加コストがなく,単位工程を変更することで,容易に飲用できるバブルドリンクを提供することができることを確認した上で完成された発明である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,人間を含んだ生命体の生体防御,身体リズムの調節,予防医学の面で生体調節機能を発現するように調節する機能を有する各種機能性食品を,その中でも各種発酵工法で提供される発酵食品をバブル化工法に適用させることにより,バブル化された泡状飲料を提供するものである。
【0002】
現代の食品栄養学は,成分分析中心の学問的傾向に重点を置いて発達した結果,食品摂取のパターンを無視する傾向があったが,同じ成分の飲食物でもその構成および摂取方法と摂取物のパターンにより摂生の多様性が存在し,それぞれの味と摂取効果も様々に実現されると考えられる。
【0003】
これは,ちょうど,家庭で主婦の手による原料配合,加工工程手順などの僅かな差にもキムチの味と栄養,消化吸収効果などが相違することと同様の原理で,本発明の主な概念は生体に効果的な反応を起こす食品摂取パターンが異なる食品の加工方法と特異機能を付与したバブルドリンク(Bubble Drink)を提供し,これを人体内に効率的に摂取させるためのものである。 本発明の主な目的は,飲食,すなわち食品と飲料水を泡形態にその構成形態を変化させ,相当量の気体を効果的に摂取するだけでなく,このような条件を発酵過程に容易に適用するための方法に関するものであって,例えば固体型の固形物質,液体型の溶液,気体型の空気からなる自然食品を泡形態の類似構造物に変化させてバブルセルの集合形態で構成して摂取することである。
【0004】
本発明の核心原理は,バブリングエンジニアリングテクノロジー(Bubbling Engineering Technology(バブル化工法)である。バブリングの方法は大きく二種類に分類できるが,一般的に熱を加えて急激に温度を上昇させて相変化を起こすホットバブリング(Hot Bubbling)方式と,触媒を使用したり過冷却状態で混乱を誘導するなど表面を活性化させて相分離を起こすコールドバブリング(Cold Bubbling)方式に分類できる。
【0005】
本発明は,バブリングエンジニアリングテクノロジーで独創的にコールドバブリングを生体適用の食品材料分野に適用して容易な泡の製造反応を設計し操作する工程を開発するためのものであって,特に,泡状の構造物を常温常圧で簡単に製造できるようにし,泡の特性の一つである材料の流れ,すなわち,流動性を任意に操作できるようにし,現代産業の特徴であるイン-ライン(in-line)という自動化工程上,高い追加コストがなく,単位工程を変更することで,容易に飲用できるバブルドリンクを提供することができることを確認した上で完成された発明である。
【0006】
バブル化工法は,穀物の粉末と天然蛋白質食品などの生体適用の食品材料を様々な目的と用途の添加物を追加してコロイド溶液に製作した後,気体水溶液を反応させて泡コロイドを製作する技術であり,次の基本メカニズムによる技術の複合で実現できる。
【0007】
1. 生体適用の食品材料における粉末加工技術と配合技術は,材料上に反応過程と使用目的をプログラム化することを可能にする。
【0008】
2. 糖の結晶状態を調節することにより,反応速度を調節して段階別に反応調節を可能にする。
【0009】
3. 蛋白質の量を調節して気泡の数,大きさ,流動性を操作することができる。
【0010】
4. 気体の環境,すなわち,気体の種類,圧力(分圧も含む。),温度,状態などを操作して,生体で生化学反応の環境を外部で調節することができる。(例えば,分圧調節機能-生化学反応調節-保健衛生向上のための薬効調節機能)
【0011】
5. 製作された泡コロイドは,時間の経過により,泡層(Foam Scum)と液層(Brewed Solution)に徐々に分離し安定化するが,この安定化過程を調節して利用することができる。
【0012】
バブル化工法の製造目的物は,3相CBS(3state CBS)からなる全体構造物,泡層(Foam Scum),液層(Brewed SolutionまたはPatterned Water),および/または安定化過程中のいずれか一つまたは二つ以上の組み合わせからなる。
【0013】
一方,韓国伝統料理の特徴の発酵食品に関する理論と実際は,「韓国の保存発酵食品-理論と実際-」(ユン・スッジャ著,2003.7.15/シンキァン出版社)の著書で醤油類,キムチ類,塩辛類,酢類,酒類,チャンアチ類(醤油漬け)などに分類してこれらの特徴と製造法をまとめており,最近発展をみせている機能性食品の定義,種類,品質管理および法的根拠に関する文献の例として「機能性食品学」(ホン・ユンホ著,2003.2.28/全南大学校(韓国所在の大学)出版部)では国内と海外での機能性食品の定義と条件を紹介している。
【0014】
このような機能性食品と発酵食品の材料の範疇には,バブル化工法に使用される穀物粉末(ミスッカル+添加物),蛋白質エマルジョン-サスペンションコロイド溶液(牛乳など)が含まれるだけでなく,ガス飽和飲料の用途に発酵結果の水溶液(飲む酢(酢飲料),アルコール飲料,ビール,ヨーグルトなど)を用いてバブルドリンクの材料に直接発酵工程を行ったり,バブル化工法の工程段階で微生物や酵母を投入したり,多数の発酵食品を複合的に直接添加したり混合することができるので,望む特徴の機能性を付与する方法でバブル化工法を行って発酵飲料を製作するのに,バブル化工法は様々な工程により製造方式が変形し受容できると言える。
【0015】
特に,「Kluyveromyces marxianusと乳酸菌の混合培養によるチーズ乳清のアルコール発酵(シム・ヨンソプ,キム・ジェウォン,ユン・ソンシク著,Korean J. Food SCT. Technol. Vol.30,No. 1,pp. 161〜167(1998))では,牛乳発酵食品のチーズ乳清(Whey)を発酵した実験結果から,牛乳を豊富に含有するバブルドリンク式の発酵法は新たな風味のアルコール発酵,乳酸発酵の結果物を得る新しい幕開けを予告している。
【0016】
本願のバブルドリンク製品は「ガス飽和飲料」と「コロイド分散状の飲食濃縮液」の二種類の主要機能物質を即席加工して飲む形式の物質摂取方式を採り,生命体の健康維および改善など様々な目的として用いられる機能性飲料であって,バブルドリンク形態で摂取すると消化器官内部への特定気体の流入を極大化することができると共に,気体のやわらかいのど越しを実現してガスの摂取効率を高める効果を有する。
【0017】
一方,従来技術より泡(Foam)形態の食品についての研究資料を調べると,Food Emulsions and Foams(Based on the proceedings of an International Symposium organised by the Food Chemistry Group of The Royal Society of Chemistry at Leeds from 24th〜26th March 1986;Edited by Eric Dickinson,Procter Department of Food Science University of Leeds,England)のReportでWhipped Creamを中心に考察したことがある。
【0018】
また,比較的最近の資料としては,Colloid-Polymer Interactions(Edited by Paul L. Dubin and Penger Tong,Deverloped from a symposium sponsored by the Divisions of Polymer Chemistry,Inc.,and of Coloid and Surface Chemistry at the 203rd National Meeting of the American Chemical Society,San Francisco,Calfornia,April 5〜10,1992/ACS Symposium Series 532)のReportでParticulate,Amphiphilic,and Biological Surfacesの特性を扱っている。
【0019】
このような分野の研究において重要な基礎原理は,既にコロイドと界面化学の研究で長い間の歴史を持って行われて,現代高分子化学分野を開くことになった主な理論として裏付けられて使用されてきたことが分かる。
【0020】
コロイドと界面活性剤(改訂版,工学博士クック・ユンファン他3人,1997.3.5)のコロイドの定義と関連して,コロイド粒子の特性に関する説明では,「したがって,コロイド溶液中の微粒子はいかなるものでも物質の種類と無関係な分散状態であり,大きさだけ制限されていて厳密ではないが,大部分1nm〜1μm(1nm;10-7cm,1μm;10-4cm)の範囲にあることが知られており,これをコロイド分散系と呼ぶ。」と記述しており,分散粒子の大きさと関連して「表1-4の分散粒子の大きさ」においては「サスペンション」,「コロイドサスペンション」,「溶液」という用語の差異点を説明している。
【0021】
本発明で適用例として応用される物質の場合,基本的に提示した物質のミスッカル(きな粉やはったい粉など穀物を炒った粉の総称)はサスペンション状(10,000Å以上)であり,牛乳のような食品は一部がコロイドサスペンション状(10〜10,000Å以上)であり,砂糖は溶液状(1〜10Å)のコロイドを構成する。
【0022】
したがって,分散粒子の大きさによって本発明のバブルドリンクを生成する目的のコロイド溶液にはこの三つのタイプが共存する「複合コロイド」と規定でき,コロイドの性質上,材料の成分よりは材料の大きさによって物理化学的性質が左右されるため,材料の性状は,複合コロイドという用語の定義によって当然広範囲な材料を包括するので,別途の付加説明が必要ないと考えられる。
【0023】
しかしながら,牛乳に砂糖は円滑に混合されるが,ミスッカルの場合,単純に混合すると,固まりが発生するだけでなく,長期間放置しておくと砂糖粒子が全て溶解してしまい,ミスッカルの凝集および沈殿現象が起きながら水分を吸収して膨らみ,粉末接触面の静電気力を失うと共に微細な気泡が離脱し切って,材料上に時間に応じる反応過程プログラムを内蔵する余地がなくなる。
【0024】
しかしながら,本発明で提示しているバブル化工法の手順に従って加工すると,このような問題が解決されて「即席で」食品濃縮液がバブルドリンクの反応過程プログラムを内蔵した(Reserved or Potentiated)類似高分子を分散させたゾル(Sol)形態のコロイド溶液に準備される
【0025】
すなわち「バブルドリンク」は固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象物質を泡の構造で製造して飲用させる即席食品である。本発明は,製造過程の段階毎に軽微なトラブルも発生しないと共に,機能性物質の成分を豊富に含有させることができるため,優れた嗜好性と安定性を備えると同時に,さらに副作用がないなどの利点がある機能性物質をバブル形態で含有する機能性食飲料となる。
【0026】
本願は,全ての形態の発酵飲食と発酵飲料を対象として加工と摂取の実施が容易な共通分母に該当する摂取パターンを企画して考案したもののため,実際に誰でも本発明の基本事項の要件を満たすと,いかなる組成変化を有する発酵飲食や発酵飲料でも実生活の様々な環境の影響力の下で「固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象物質を泡の構造で製造して飲める即席食品」のバブルドリンクの形態で摂取が可能である。
【0027】
本発明のように相変化を伴う熱力学的且つ量子力学的な特性が強い発明の場合は,完全に同一特性を有する結果物が決して得られないだけでなく,飲食物の摂取環境は実験室とは異なり操作できないので,不安定性と変化を内包しており,そのような環境的システムの中で物理化学的に安定した物質の飲食物の摂取方法に関する発明であれば,むしろ,多様且つ包括的な日常の環境でも当該発明の実施に対する一貫性を確保できる形態でなければならないので,このような本発明の特性と趣旨を最大限に見知し,基本原理に対する技術資料や実験データ,および実施例によって本願の技術思想を開示する。
【背景技術】
【0028】
一般的に知られている機能性発酵食品の製造方法としては,水と加工対象材料を適切な割合で配合して一定温度条件で発酵および熟成加工させる方法が伝えられて用いられている。
【0029】
本願は一例としてバブルドリンク飲料の製造工程に清麹醤(チョングッチャン)粉末を含有させて提供される。
【0030】
清麹醤は,高血圧および動脈硬化予防,抗癌効果,血栓溶解,肝臓保護,骨粗しょう症予防など各種成人病を予防治癒する機能性食品として研究および報告されているが,独特の強い味と臭いが嫌がられているので,その不快さを改善する必要があった。その理由から,清麹醤粉末を利用したバブル化工法を用いると,あっさりとバブルドリンクの形で摂取できることを実施例を通じて確認した上で,本発明を開示することになった。
【0031】
従来の発酵食品の一例として,韓国登録特許第317921号によれば,高麗人参ビールの製造方法(Method for Producing Ginseng Beer)において,水参(掘り出して乾燥させる前の高麗人参),乾参(乾燥させた高麗人参)または紅参のような原料の高麗人参をアルコールに浸した後,抽出し高麗人参を除去して準備した高麗人参エキスAと,水参,乾参または紅参のような原料の高麗人参を蒸気で蒸した後,水蒸気および凝縮液を回収し蒸留して準備した高麗人参エキスBを用意し,上記高麗人参エキスAと上記高麗人参エキスBの混合物をビールの製造工程中の浸漬,発酵,保存またはろ過段階で添加する方法で高麗人参ビールを製造する方法が開示されている。
【0032】
また,韓国登録特許第288117号には,食物繊維を含有したカカオ抽出物(Cacao extract including dietary fiber)製造方法が開示されており,韓国登録特許第679149号には百年草(韓国済州島特産のサボテン)清麹醤およびその製造方法(THE FERMENTED SOYBEANS OF OPUNTIA FICUS-INDIA VAR. SABOTEN AND THE MANUFACTORING METHOD THEREOF)が開示されており,韓国登録特許第681532号にはリゾプス属クモノスカビを用いた大豆発酵食品の製造方法(Preparation method of soybean fermented food using Rhizopus Oligosporus)が開示されており,韓国登録特許第668429号にはサポニンを含有したリンゴ酢の製造方法(A manufacturing method of apple vinegar that containsaponin)が開示されている。
【0033】
本願は,出願人の先出願技術のPCT/KR2007/001040号「バブル化工法により提供されるバブルドリンク」に関する後続出願技術であって,上記の「バブル化工法により提供されるバブルドリンク」に発酵食品類やさらに他の特徴的機能を付与するための機能性発酵バブル飲料を提供するための技術思想を含む。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0034】
本願は,発酵過程によって得られる各種食品において発酵過程によって発酵・熟成加工させた有効性分をそのままバブル化工法に適用し,生命体の身体リズムを調節し,予防医学の面で顧客別に摂取カロリー量を調節および摂取ができるようにプログラム化された機能性発酵バブル飲料を提供することを目的とする。
【0035】
本願の機能性発酵バブル飲料は,上記背景技術で本願に適用可能な一例を提示するため言及した技術以外に従来の様々な方法によって提供される発酵食品を気体,液体,固体の三相合成構造のバブル形態に変換させ,消化器官内部へ摂取できるように発酵食品を含有したバブルドリンク飲料を提供することを目的とする。
【0036】
すなわち,本願は生命体の健康維持または改善のために必要であると判断される発酵食品を含んだ各種機能性食品を個人の特性に合わせてあつらえ型で設計され,プログラム化されたバブルドリンク飲料を提供することを目的とする。
【0037】
これにより,バブル化工法を適用して使用者に必要な機能性物質を効果的に提供するための機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法において,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%未満に維持するようにしたミスッカル(きな粉やはったい粉など穀物を炒った粉の総称,Fine Powder of Roasted Grains)に機能性成分と発酵食品を10μm以下の粉末に混合調節して準備する第1段階と,
単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド粉末に糖化過程に必要な糖の成分と特性を調節して(例えば:糖尿病患者の場合,砂糖,ブドウ糖などの危険要素除外)準備する第2段階と,
バブルドリンク飲料に発酵などの追加機能性を付与するために特異機能を持つ原料物質(菌株,種菌,紅参粉末,エキス,丸薬状,濃縮液)を粉末原料やエキスにして準備する第3段階と,
上記第1,2,3段階で準備された原料物を混合し粒度を調節した後,蜜のような機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン-サスペンションコロイド溶液と混合し,ゲル化して食品濃縮液を得る第4段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,渦流撹はん手段で牛乳などの液状物質を追加してゾル状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段でバブルを発生させるバブル化工法を行う第5段階と,
液状とバブル状に分離されたバブルドリンクを一つの容器に,または別に分離して提供する第6段階と,を含んで提供される機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法が開示される。
【0038】
また,上記第3段階で機能性原料物質が発酵工程を経て得られる発酵食品を冷凍乾燥して粉末原料で,またはエキス形態で提供され,
上記第4段階の第1,2,3段階で準備された原料の混合過程で飲用の目的,機能,嗜好による機能性物質を追加して機能効果を高めるように提供され,上記混合過程でCO2をドライアイス粉末形態で追加することが好ましく,
上記第5段階を通じて液状とバブル状に分離されたバブルドリンクを密閉封止し,アルコール発酵や乳酸発酵工程を追加して提供され,上記第5段階のゾル化の時に野菜スープを投入して提供され,ゾル化の時に投入される野菜スープはニンジン1/2,ダイコン1/4,シレギ(大根の葉を乾したもの)1/4,ゴボウ1/4,乾シイタケ1EAを水2リットルに入れて弱火で1時間煮てから冷ます方法で得た野菜スープを用いることができる。
また,生命体に必要な量のカロリーを摂取するだけで腹部満腹感を与えられるように提供されるバブルドリンク飲料であって,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%未満に維持するようにしたミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)を顧客別に摂取カロリー量を調節して準備する第1段階と,
砂糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトールのような材料を含む固形物質から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,
各種発酵工程を経て得られる発酵食品を冷凍乾燥して粉末原料を準備したり,またはバブルドリンク飲料に機能性を付与するために特異機能を持つ原料物質を粉末原料に準備する第3段階と,
上記第1,2,3段階で準備された原料混合粉末を風洞(wind tunnel)で吸着し分類して粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加してから牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル化して食品濃縮液を得る第4段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,渦流撹はん手段でゾル状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段でバブルを発生させるバブル化工法を行う第5段階と,を含んでバブルドリンク食飲料を準備し,これを飲用させるようにして腹部満腹感を充足させ,且つ顧客別に摂取カロリー量を調節および摂取するように提供されるバブルドリンク飲料に関する技術思想を開示する。
【0039】
この時,上記5段階で野菜スープを別途に提供し,栄養状態を調節しながら摂取するように提供されることが好ましい。
【課題を解決するための手段】
【0040】
上記技術的課題の解決は様々な方法で実現され,一例として,肥満や糖尿などによって低カロリー摂取が要求される人に腹部の満腹感を提供できる食事療法のためのダイエット用飲料を提供する場合,天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%を未満に維持するようにしたミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)を顧客別に摂取カロリー量を調節して準備する第1段階と,砂糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトールのような材料を含む固形物質から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,バブルドリンク飲料に機能性を付与するために特異機能を持つ原料物質を粉末原料やエキスにして準備する第3段階と,上記第1,2,3段階で準備された原料を混合し(風洞で吸着し分類して)粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル化して食品濃縮液を得る第4段階と,上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,渦流撹はん手段でゾル状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段でバブルを発生させるバブル化工法を行う第5段階と,を含んでバブルドリンク飲料が提供される。
【0041】
上記第3段階の機能性物質を添加する段階で用いられる機能性物質としては,上記背景技術で言及した高麗人参エキスAが,高麗人参エキスBが,食物繊維を含有したカカオ抽出物が使用でき,韓国登録特許第681532号に開示されたリゾプス属クモノスカビを用いた大豆発酵食品や百年草清麹醤などを冷凍乾燥して,本願の上記第3段階で機能性物質として添加し使用できる。しかし,上記の背景技術は部分的に本願で適用可能な一例を提示するために言及した技術内容であるだけで,これ以外に従来の様々な方法で提供される一般発酵食品として提供される全ての食品類に本願の技術思想が適用し応用可能であることは食品類を取り扱う当業者において当然であると言える。
【0042】
本願でバブルドリンク飲料の製造において核心的な技術思想は次の技術要素を含んでいるか,あるいは適用して達成できる。
【0043】
1) 天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末(ミスッカル,Parched Cereal Powder)の湿度を5%未満に維持し,100μm以下から10μmまで,10μm以下から1μmまで,1μm以下から1nm単位まで,粒度別に分類された形態で再加工したバブルドリンク用ミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains for Bubble Drink)を準備する技術。
【0044】
2) コロイド基本体上でガス溶出触媒の粉末分散質の撹はん時(1次分散),当該分散媒の目標反応物のガス飽和飲料の反応時まで(2次分散)吸着力保存のために,コロイド基本体の水分との接触結合を制限する糖結晶粉末の水分トラップ効果によって穀物粉末の水分吸着の潜在力を保存する技術。
【0045】
3) 糖(クリスタルロイド)の結晶粉末と乾燥穀物粉を風洞で共に飛ばして表面吸着力と静電気力を利用して吸着させる方法で混合加工して,物質の水溶液への侵透性と,気体との置換性,そして気泡膜の粘性強化方法を適用する技術。
【0046】
4) クリスタルロイド粉末を準備する段階においてコロイド分散媒の構造を複合的に設計して混合反応時に置換,拡散,分散の段階別に反応が添加物の目的により制御されるように糖結晶粉末の粒度を複合的(100μm〜1nm)に選択する方法で設計して構成し,これらの水化物をエマルジョン-サスペンションコロイド基本体上でゲル状態で生成した後,ゾル状態で希釈することにより,ゲルコロイドの構造を時間の経過により凝集熟成させる技術。
【0047】
5) 微細な構造で気体を溶出させた後,直ぐ粘性がある発泡溶液を製造する技術で,蛋白質エマルジョンコロイドに穀物粉と糖の水化物結晶を浸透させ,蛋白質の構造に付着させて類似高分子状態を誘導した後,ガス運搬体に露出させると,糖の結晶粉末とガス成分を互いに交換して直ぐ蛋白質基本体に微細気泡セルの発泡を誘導する技術。
【0048】
6) コロイドを急激に反応させるための曝気トリガー(trigger)で自由落下および渦流混乱(vortex turbulence)を適用することにより,落下高さと量を調節してバブルコロイドのエントロピーの増加速度を調節すると同時に,気体飽和飲料に無重力状態を付与して自由落下中に均質な微細発泡を行う技術。
【0049】
7) 既に発泡状態の微細気泡セルが融合しなく,発泡状態で気泡内部へ余分のガスを継続捕集し,適切な大きさの泡になるように誘導する技術
【0050】
8) 適切な泡の状態で安定されるように3段階にわたって段階別に粘性を強化する技術。
【0051】
上記の技術要素を基にバブルドリンク飲料を提供するために次のように適切な材料の選択と加工および配合過程を開発した。
【0052】
微細な気泡を形成するためには,気体溶出が速い速度で激烈になされなければならなく,気泡が大きくなる前に液体しずく内に直ぐ捕獲した後維持されなければならなく,吸着力の強い微細粉末が水溶液に触媒として適用される場合は,水溶液に溶解した気体を速い速度で発泡させて激烈に排出させる原理を利用し,天然食品として吸着力が非常に強い水分含有量5%未満の乾燥させた穀物の微細粉末のミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)と,10μm以下に微細に粉砕した糖の結晶粉末を1:1の体積比で混合付着したものを加工して気体溶出のための触媒分散材料に製造した。
【0053】
コロイド状態になった時,穀物材料は非常に強い粘性を有し,発生した気体を長時間捕獲できるようにもち米粉の配合率をガス飽和水溶液の材料に応じて調節することで,粘度を調節し,最終段階の蛋白質基本の濃縮コロイドへの配合過程を通じて粘性の発揮段階を次のように3段階にした。
【0054】
粘性発揮の第1段階:親水性がある糖の結晶とコロイドの基本体を構成する牛乳の粘性は,微細な気泡の形成期に粘性を発揮して気泡が発生する際に直ぐ微細な気泡の粘膜を形成した後,外部空気との1次的な遮断膜を形成することにより発泡ガスを保護し純粋に維持する。
【0055】
粘性発揮の第2段階:糖分が気泡の粘膜に沿って急速に溶解拡散され,穀物粉末の拡散を誘導し,多量の気体を脱出させると同時に微細気泡が適切な大きさの泡に成長できるように弾性を付与する。
【0056】
粘性発揮の第3段階:コロイド分散液を構成する炒った穀物の微細粉末が水と十分に作用する時間を有すれば,澱粉糊としての効能を発揮して既に発生した微細な気泡を長時間維持する粘性を発揮する。
【0057】
したがって,本願の実施例では,バブル形成触媒剤としての最終物質のエマルジョン+サスペンション形式の複合コロイドのバブルドリンク食品濃縮液を日常生活周辺の天然食品から手軽に提供することができる。
【0058】
これを再度下記のように理解しやすく要約した。
【0059】
なお,触媒粉末粒子の作用時はガス溶出反応の対象である飽和溶液と接触する反応を速い速度で提供する必要があり,粉末状態で水溶液にばら撒いたり混ぜたりすると,固まりや遊離現象が起きて効果的な触媒の役割ができなく,反応時間と泡の大きさを均一に調節しにくくなる。
【0060】
また,物理的な力で撹はんする場合は,煩雑であるだけでなく,泡の状態にも影響を及ぼして飲料の質が落ちる可能性があるため,触媒の作用媒質を操作して反応手順を調節できるように,反応材料の特性中に反応過程をプログラム化しておけば,すなわち,自然に反応が連続的に起きることができるように材料の構成を設計できて使用が容易であり,望む特性を付与するために微細粉末の触媒反応形態を水溶液と類似したコロイド溶液状態で維持するようにした。 先ず,気泡の大きさを微細に調節するためにバブルドリンクの触媒として用いられるコロイド粒子の大きさと,構成分布を気体運搬体(ガス飽和飲料)の特性により最適の状態で調節し,水溶液と作用する場合は分散と拡散がさらに活性化するようにコロイド構造を複合的な多層構造物の分散状に誘導して,吸着ポテンシャルが維持されるように構成した。
【0061】
このために,コロイド溶液の基本体物質で健康食品であり,蛋白質エマルジョンコロイド液状の形態からなる牛乳を分散媒として用いられ,牛乳と微細粉末が混合された時に,コロイド状態への拡散が良好に維持されるように微細粉末の二倍程度の牛乳を使用し,砂糖のような親水性でありながらも溶解率が非常に高い糖の結晶粉末を均一な微粒子状態で加工した微細粉末と共に均一に配合して撹はんするため,食品保存性を高め,また水溶液との反応時に水分の侵透性と溶媒の中への拡散性を高め且つバブル化を実現するために下記5段階のメカニズムを適用した。
【0062】
第1段階:牛乳の中の蛋白質エマルジョンコロイド液状の水分と結合していた糖結晶粉末の水化物成分が気体運搬収容体に接触することから,糖結晶水化物が消失されるが,消失された糖結晶分子の場所であった空間に収容体から遊離した気体が置換され,牛乳の蛋白質成分によって最初に気泡セルを形成した後膨らみ,このように形成された初期状態の気泡は外部空気との1次遮断膜を形成し,追加に発生した泡の成長を保護し誘導する役割をする段階,
第2段階:食品濃縮液が気体運搬収容体に均一に接触して反応し,且つ穀物粉末粉を囲んでいる糖の結晶水化物が水分を吸収して収容体の中に急速に拡散される段階,
第3段階:糖が溶解および拡散され,穀物粉末を共に分散させて収容体全体にわたって気体を溶出させることによって急激に微細気泡を発生させる段階,
第4段階:穀物粉末の成分が水を吸収し,且つ気体をさらに離脱させ,溶液の弾性を増加させて気泡を成長させる段階,
第5段階:コロイド状態で水分との接触が制限された穀物粉末が,十分な量の水を吸着すると,澱粉糊のように接着性(もち米成分の強化)を有するが,これによる粘性が発揮されて泡フィルムの耐久性を強化し,飲料を摂取し終わるまで泡を維持させる段階とを持つ。
【0063】
したがって,上記方式で設計されたコロイド溶液の製造過程に適切な内容物を添加し,水溶液との激烈な混合過程を通じて飲料の味,香り,機能を調節し強化が非常に容易である。
【0064】
すなわち,ガス運搬体の特性を調節することよりも泡形成触媒を調節することがさらに効果的且つ容易であり,特に泡はキシリトールのような香りを長期間保存できるだけでなく,摂取後にも口腔に長時間の芳香作用が可能であるため,芳香機能を有するダイエット飲料を製作するのにバブルドリンク以上効果的な手段はないと判断できる。
【0065】
また,コロイド粒子の分散媒と水溶液の分散質の基本体物質にどのような物質を添加するかにより人の様々な嗜好を反映できるだけでなく,飲料に芳香成分,健康食品要素,または治療用成分(風邪薬,血液循環剤,高血圧治療用飲み薬,水虫治療用飲み薬など)などの特別な保健および薬理機能性を混合し調節して服用することが非常に簡単に提供できる。
【発明の効果】
【0066】
本願は,発酵過程によって得られる各種食品において発酵過程によって発酵・熟成加工させた有効性分をそのままバブル化工法に適用し,生命体の身体リズムを調節し,予防医学の面で顧客別に摂取カロリー量を調節および摂取が可能なようにプログラム化された機能性発酵バブル飲料を提供する効果がある。
【0067】
したがって,本願は,機能性発酵バブル飲料だけでなく,薬理活性を持つ機能性物質を含有した製品に適用して生体機能を調節し,糖尿病など各種病気を予防すると共に調節して病気回復機能を付与でき,生体リズムを調節する機能を与える効果がある。
【0068】
本願は,各種添加物で老化を予防したり,リボ核酸,オリゴ糖,キトサン,多糖類,アミノ酸,オリゴペプチドなどの薬理作用物質を本願のバブル飲料形態で提供し,人体や動物において食品の1次機能の栄養機能の他に生体調節機能および各種病気に対する予防や治療保護機能を同時に付与できる効果を提供する。
【0069】
本願のバブルドリンク飲料は,老人,子供,病気治療後の療養患者に生体防御,身体リズム調節,病気の予防と回復,自然免疫力の増加など各種の望む目的によりプログラム化されたり,設計加工された組成でバブルドリンク飲料を提供することによって体質を改善させる効果を提供する。
【発明の実施のための最良の形態】
【0070】
次の実施例は,バブル形態の固体-液体-気体の三相複合網状構造物(またはバブル網状体 or Bubble Network<3 State Bubble-net Solution>,以下,slg complex bubble-net structure or slg-CBS)形態の食品において時間に応じたバブル状と液状の分離度を材料の構成により比較できるように実施したものである。
【0071】
下記の実施例は,本願の技術思想を容易に行うために既存の商品化された物品を選択して適用したもので,CO2気体を含んだ水溶液,牛乳,ミスッカル(Fine Power of Roasted Grains,以下,fiporog),砂糖の4種類の基本構成要素を中心に実施したものであり,各種の使用目的を達成するために様々な添加剤を使用しても,物理的性状の効果は日常生活の範囲にあるため様々な素材と組成の範囲にもかかわらず,実験を通じてバブルドリンクの効果には大きい差がないことを確認した上で完成された発明である。
【0072】
これは,発明の物理的属性が材料の属性や配合に関係なく安定した一貫性を持っていることを立証し,したがって,提示された実施例によって本発明の独創的原理と構成に対する請求の範囲が制限されることではない。
【0073】
ガス収容体のCO2気体を含んだ水溶液としては着香炭酸飲料水を用い,この製造手法はよく知られているため,本発明に簡単に利用することができる。5℃で冷蔵保管した椒井里(韓国の地名;鉱泉水で有名である)鉱泉水(CO2含有量1.112%),天然サイダー,コカコーラゼロ,キンサイダー(韓国コカコーラ社製),ファンタ,デミソーダ(韓国DONGA OTSUKA社製)などの着香炭酸飲料水を準備した後,常温常圧の条件下で直径9cm,高さ9cmのシリンダー容器に入れて体積を測定し,そして,家庭で普通に使用する高さ12cm,直径6cmのグラスで高さを測定した後,ミスッカルコロイド溶液(牛乳+ミスッカル+砂糖)を先に入れ,5秒以内に30cmの高さから気体収容体を自由落下させて混乱を誘導し,バブルコロイドを得た。この場合,発生したバブルコロイドの最大量をVmaxで表わした。
【0074】
牛乳の獲得と製造過程に関する手法はよく知られているため本発明に利用することができる。E+Supgol牛乳(韓国FamilyMart社製),パステルフレッシュ牛乳(韓国Pasteur Milk社製),パステル有機農牛乳(韓国Pasteur Milk社製)を使用した。食用添加物として,紅参濃縮液,ヨーグルト,酢,アルコール飲料,蜜,生たまご,マヨネーズ,バター,豆汁,ゴマ油などのコロイド形態の添加物を混合して実験した。バターとゴマ油の場合は発泡機能を減少させる効果があった。
【0075】
ミスッカルと鮮食(ソンシク,parched food materials)粉および野菜酵素粉末の製造手法はよく知られているため本発明に簡単に利用することができる。本実施例では,三つのタイプの粉末を用いた。
【0076】
ミスッカルA(fiporog A):殻麦(37.5%),玄米(25%),玄米もち米(18.7%),黒豆(16.3%),その他(栗,調味料など)
ミスッカルB(fiporog B):麦(27%),玄米(25%),とうもろこし(25%),玄米もち米(10%),黒豆(10%),その他(ジャガイモ,さつまいも,調味料など)
ミスッカルC(fiporog C):玄米もち米(13%),麦(13%),殻麦(15%),玄米(13%),黒豆(13%),大豆(4.4%),鳩麦(4.4%),モロコシ(4.4%),とうもろこし(4.4%)を混合したミスッカルに,ゴマ(2.2%),黒ゴマ(2.2%),エゴマ(2.2%),さつまいも(0.88%),ジャガイモ(0.88%),昆布(0.44%),イワシ(0.44%),ワカメ(0.44%),栗(0.88%),キノコ(0.44%),ホウレンソウ(0.44%),キャベツ(0.44%),ヨモギ(0.44%),玉ネギ(0.44%),バナナ(0.44%),玄米の胚芽(0.88%),カボチャ(0.44%),ニンジン(0.44%),リンゴ(0.44%)の乾燥生食(センシク,uncooked food materials)材料を混合加工した鮮食用ミスッカル。
【0077】
味と栄養と機能のために,澱粉,卵黄粉,炒りエゴマ粉,コーヒーエキス粉末,塩粉末,緑茶粉,紅参粉末,紅参濃縮液,紅参エキス粉末,コショウ粉,清麹醤粉末,ドライアイス粉末,各種野菜酵素粉末,各種ハーブ粉末,花粉などの食用添加物を混合して実験した。
【0078】
砂糖は白砂糖(直径1mm以下)を主に使用してミスッカルと混合した後,全体混合物を100μm(fiporog A100)以下,10μm(fiporog A10)以下の微細粉末にそれぞれ粉砕加工した。マンニトール,キシリトールなどに代替したり,混合して実施しても結果は類似した。
【0079】
構造物の分離度を測定するために,100%の泡状の状態から出発して,0.5分(30秒),1分,5分,10分がそれぞれ経過した時の液状と泡状の分離比率をそれぞれR0.5,R1,R5,R10で表わし,体積または高さの一つの方法で測定した。
【0080】
比率の表示はVt(total):Vl(liquid):Vb(bubble)をml単位で測定した数値で表したり,Ht(total):Hl(liquid):Hb(bubble)をcm単位で測定した数値で表して比較したし,特定の目的のための実施例(ファンタ飲料水/ケーキ製作および汚染浄化機能)では,時間の経過による分離した液状の濁度により背景文字の鮮明度を基準として観察した後,上,中,下の3つの基準に分けて表記した。
【実施例1】
【0081】
気体水溶液(ファンタ)100mlを,A-10 fiporog 10gと砂糖10gを均質に混合した粉末をパステルフラッシュ牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(V)=13:4.3:8.9,R1(V)=12.3:4.8:7.5,R5(V)=9.7:3.8:5.9,R10(V)=8.5:4.2:4.3であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例2】
【0082】
気体水溶液(ファンタ)100mlを,A-10 fiporog 10gと砂糖10gとコーヒー濃縮液粉末1gを均質に混合した粉末をパステルフラッシュ牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(V)=13:3.4:9.6,R1(V)=11.8:3.8:8,R5(V)=10.1:3.8:6.3,R10(V)=8.9:4.4:4.5であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例3】
【0083】
気体水溶液(天然サイダー)100mlを,A-100 fiporog 10gと砂糖10gと野菜酵素粉末10gを均質に混合した粉末にパステルフラッシュ牛乳50mlを加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(H)=13:3.5:9.5,R1(H)=11.9:4.2:7.7,R5(H)=9.9:3.8:6.1,R10(H)=8.7:4.4:4.3であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例4】
【0084】
気体水溶液(天然サイダー)130mlを,C-10 fiporog 5gと砂糖5gと清麹醤粉末5gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳45mlに加えて得た複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(H)=12.4:3.5:8.9,R1(H)=12:5:7,R2(H)=11.2:6.3:4.9,R3(H)=10.3:6.8:3.5,R4(H)=9.5:7.2:2.3,R5(H)=8.9:7.3:1.6であった。
【実施例5】
【0085】
気体水溶液(椒井里炭酸水)100mlを,C-10 fiporog 5gと砂糖5gと紅参粉末2gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳50mlに加えて得た複合コロイド溶液に,さらにマヌカハニー(active5)10gを混合撹はんした複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(H)=11.6:6.6:5,R1(H)=10:7:3,R2(H)=8.7:7.8:0.9であった。
【実施例6】
【0086】
気体水溶液(椒井里炭酸水)100mlを,C-10 fiporog 10gと紅参粉末2gを均質に混合した粉末をマヌカハニー(active5)15gに混合してゲルを作った後,パステル有機農牛乳50mlを加えて得たゾル状の複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm,R0.5(H)=12:5.5:6.5,R1(H)=10.5:6.5:4,R2(H)=8.5:7:1.5であった。
【実施例7】
【0087】
気体収容体(天然サイダー)100mlを,A-100 fiporog 5g,砂糖5g,野菜酵素粉末5g,清麹醤粉末1gを均質に混合した粉末に,パステルフラッシュ牛乳40mlを加えて得た複合コロイド溶液に,さらにプレーン-ヨーグルト20mlを混合撹はんした溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm ,R0.5(H)=13:6.2:6.8,R1(H)=12.5:7:5.5,R2(H)=12:4.8:7.2であった。約30分後にはフォームクラスト形態の固形構造物を獲得することができた。
【実施例8】
【0088】
気体水溶液(天然サイダー)100mlを,B-10 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳20mlに加えて得た複合コロイド溶液に,さらに穀物醸造酢(酸度6〜7)10gを混合撹はんした複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=14cm,R0.5(H)=14:6:8,R2(H)=14:6:8であった。バブル構造は直径が1〜2cmのビッグバブル(big bubble)の集合体で直ぐ構成され,5分以上維持された。
【実施例9】
【0089】
気体水溶液(天然サイダー)100mlを,B-10 fiporog 5gと砂糖5gを均質に混合した粉末をパステル有機農牛乳20mlに加えて得た複合コロイド溶液に,さらに野菜スープ(ニンジン1/2,ダイコン1/4,シレギ(大根の葉を乾したもの)1/4,ゴボウ1/4,乾シイタケ1EAを水2リットルに入れて弱火で1時間煮てから冷ました溶液)20gを混合撹はんした複合コロイド溶液に自由落下させた場合,Vmax=340ml,Hmax=13cm ,R0.5(H)=13:5:8,R1(H)=13:5.4:7.6,R2(H)=13:5.7:7.3,R3(H)=13:5.9:7.1,R4(H)=12.5:5.9:6.6,R5(H)=12:5.9:6.1であった。6時間後に「中」の鮮明度,15時間後に「上」の鮮明度を獲得した。
【0090】
本願のバブルドリンクに機能性を付与するバブリングエンジニアリングの基本工程を行うための基本概念を簡略に説明する。
【0091】
穀物粉末に白糖結晶粉末を混合して加圧し破砕加工で表面エネルギー(Surface Energy)を高め,微細粉末を乱流で摩擦加工して静電吸着加工することでソリッドエアロゾル(solid aerosol)に加工する必要があり,これは高温乾燥熱風洞法(糊化+乾燥+分別)を用いて行うことができる(Adsorption;Agent+Dispersant吸着,風洞;polarized & air-cushioned powderの生成)。
【0092】
牛乳のようなコロイド基本体上で回転撹はんの方法で浸透(permeation)と拡散(dispersion & diffusion)を利用した半自動撹はんをすると,コロイド水溶液との反応時に吸着ポテンシャルの保存効果が達成でき,コロイドの製造方式と手順の組み合わせによって最終バブリングプロセス(bubbling process)でのコロイドの役割を材料上にプログラム化できることを確認した。
【0093】
その後,バブリングエージェント(Bubbling Agent)としての飲食濃縮液を作るために,ゾルコロイド(sol colloid)を製作する必要があり,その原理は発泡によるフォームコロイド(Foam Colloid)の形成後,コロイド分散状の飲食濃縮液と接触すると,気体水溶液が界面活性触媒をミスッカルの吸着力で吸収して,気体水溶液から気体を離脱させる効果が極大化される。
【0094】
この時,気体水溶液を自由落下させて渦流混乱によって曝気を誘導してバブリングブラスト(Bubbling Blast)を開始すると,自動反応によってバブルコロイドからなるバブルドリンク食飲料を得ることができる。このようなバブル化工法の各段階ごとに機能性物質や発酵過程を簡単に添加し,菌株の投入,種菌や菌株の培養および/または必要な発酵過程を容易に調節し行うことができる非常に簡易なバブル化発酵工法を創案した。
【0095】
容易,且つ効果的なバブルドリンクの製作のために下記の技術を創案し,組み合わせた。
【0096】
各種材料の属性に比較的影響を受けなく,反応材料の加工形態という特性(親水性糖結晶,疏水性気孔,粉末の静電気的吸着)の中に反応過程をプログラム化する方法を創案し,これによって反応過程,手順,速度を段階別に調整し発現できるように,反応基底を粉末加工の操作とコロイド界面反応の操作,そしてガス飽和飲料の気体成分の操作で,しかも好気性・嫌気性発酵の選択と速度調節を容易に設定することができる。
【0097】
穀物粉末の表面エネルギーを保存し,コロイド水溶液の粘性を強化するために粉末材料の結合状態を各種飲料のエキス粉末(コーヒー,紅参,蜂蜜,緑茶,花粉,炭の粉,タバコの灰など)を添加して,「段階別の粘性発揮効果」をプログラム化する。この過程で糖結晶の役割は1) 拡散誘導体,2) 段階別粘性付与効果,3) 反応速度調節,4) 発酵の対象物質の機能を担当する。
【0098】
バブリングシード(bubbling seeds)の捕獲および発泡剤として蛋白質溶液コロイドを適用することにより,この溶液の量でバブルセルの大きさを精密に調節することができる(糖の水分トラップ効果+穀物の界面活性反応物質のトラップ効果)。
コロイドを急激に反応させるための曝気トリガー(trigger)で自由落下および渦流混乱(vortex turbulence)を適用することによって,落下高さを調節してバブルコロイドのエントロピーの増加を調節することができる。
【0099】
本願の機能性発酵バブル飲料は,発酵食品だけでなく薬理活性を持つ機能性物質を含有した製品に適用し,生体機能を調節し,且つ糖尿病など各種病気を予防すると共に調節して病気回復機能を付与でき,生体リズムを調節する機能を付与するために紅参などの高麗人参類,キノコ類などの多糖体と上記物質のエキス抽出物や粉末類が使用され,発酵有機酸物質と炭水化物の生理活性物質と配糖体,下記の各種栄養活性物質を含んで提供することができる。
【0100】
その他,本願に適用可能な物質は,蚕抽出物,プロポリス,リンゴなどの全ての果物の中の坑酸化物質と多糖体,全ての種類の酵母と酵素,カビと微生物,植物類の表種,裏種,羊歯類,海藻類,菌類,苔類などの植物類が用いられ,動物類として,腔腸,棘皮,線形,軟体,腕足,類線形,輪形,節足,外肛,海綿,鉤頭,内訌,毛顎,星口,緩歩,円形,ひも形,ユムシ,脊索,扁形,環形動物などが用いられ,ミネラル成分として,カルシウム,マグネシウム,鉄分と,各種醤油類として,デンジャン(韓国の伝統豆味噌),コチュジャン(もち米麹,唐辛子の粉などを主原料とする発酵食品),サムジャン(味付き野菜みそ),清麹醤,塩辛,オリゴ糖,SODとGST酵素,未熟ミカンのフラボノイド配糖体と全ての動植物のフラボノイド配糖体とペクチンと果糖と果汁と精油とカロチノイド(Carotenoid)とフラボノイド(Flavonoid)とアルカロイド(Alkaloids)とリモノイド(Limonoid),乳酸(Lactic acid),グルタミン酸オキザロ酢酸トランスアミナーゼ(glutamate oxaloacetate transaminase),グルタミン酸ピルビン酸(glutamate pyruvate),キムチ,チャンアチ,たくあん,マストパラン B(Mastoparan B),神経ペプチド,リン脂質(Phospholipid),カゼインホスホペプチド(Caseinphosphopeptide),リジン,枯草菌(B subtilis),イソフラボン,サポニン,フィチン酸,コリン,カシオガピ(マンシュウウコギの根の皮の薬材名,学名;Acanthopanax senticosus),または粉末,トコフェロール,トコトリエノール,グルコシノレート,野菜・薬草の免疫力強化物質,ベクトル,全ての食品添加物の補体(Complement),サケミルト蛋白質(salmon milt protein),全ての動植物の蛋白質,炭水化物,脂肪,カルシウム,ミネラル,ビタミンと5大栄養素と全ての栄養素物質が用いられ,アンジオテンシン(angiotensin)転換酵素(ACE)の除去物質,血栓溶解物質,皮膚老化防止物質(elastase),レバン(levan),グルコサミン,蛋白質加水分解物,グルコサミン塩,DHAカルシウム,ナノカルシウム,大豆粉末エキスと抽出物,ノニと大豆抽出物,褐藻類など海草類抽出物,麻粉末,ザクロ抽出物,セントジョンスイートと,Rubus suavissium抽出物,水溶性乳清カルシウムとキトサンの粉末,カキと鹿茸,高麗人参,山椒,胡黄蓮,紅楸,クロレラ,アロエベラとニンニク,玉ネギ,ショウガとグアーガムとブドウの種と植物類の全ての種とサボテン類と石花類とキノコ類の抽出エキス物と粉末,ルーチン,コンドロイチン硫酸,アスタキサンチン甘味料,食品の香料,乳化剤,保存料,ビタミン,酸化防止剤,安定剤および糊料(xanthane),調味料,着色料,漂白剤,強化剤,品質改良剤,消泡剤,膨脹剤,軟膏剤,その他の全ての添加物,植物の葉緑素,食物繊維,紅楸菌の機能性色素物質(紅楸抽出物),皮膚活性物質,麹,大豆の麹,全ての酒,コウジ酸,昆布などの海藻類紅楸酵素,不飽和脂肪酸,飽和脂肪酸,ビタミンE,MS菌,澱粉,葛粉,糖分,無機質,ポリフェノール,フラボノイド,担子菌などキノコ類の全ての菌糸体,エイコサペンタエン酸(eicosapentaenoic acd(EPA)),多糖ペプイド(Polysaccharide Peptide(PSP)),インターフェロン物質,レチノール,ルテオリン,トランススレベラトロル,IgY,ペプチド,ビフィズス菌,ラクトフェリン,乳清(whey),グリコマクロペプチド(Glycomacro peptide),シアル酸(Sialic acid),免疫グロブリン(immunoglobulin),ラクトアルブミン,ガラクトース,ガラクトシド,ガングリオシド,ヘスペリジン,PDF,植物性有機と無機ゲルマニウムとセラミック(GE-132),Jbb-1(ミカン皮抽出物),炭水化物のナノ物質,ケンポナシ(Hovenia dulcis Thunb)内のアルコール分解酵素の活性増進酸物質,バイオアベイラビリティ(bioavailability),稲抽出物,緑黄色野菜のカロチン,アルギン酸セルロース,セルラーゼ,カタラーゼ,オキシドール-レダクターゼ,フィターゼ,プロテアーゼ,カルボヒドラーゼ,リパーゼ,卵黄,白身(卵),リノレン酸,レシチン,細胞生物複合体(cellular life complex),ヘリコバクター成長抑制物質,抗虫歯抗体,豆抽出エキス,カフェイン,モナコリンK(monacolin),核酸,木酢液,アーモンドとピーナッツと豆類全体の抽出物,環状アデノシン一リン酸,脂質類,グリセロール,脂肪酸エステル,アセトン,ケファリン,サイクリック,サイクリック依存活性酵素(CDK),ノルエピネフリン,グラミシジン,アマニチン,酸アルカリ蛋白質分解酵素,全ての医薬品と医薬部外品,インスリン,オキシトシン,グルタチオン,アンジオテンシン,ブラジキニン,全ての有機酸,生理食塩水,気管支拡張と界面活性と蛋白質溶解物質,蘚苔植物属の生理活性物質,ピクロム,エピネフリン,トリプシン,オーキシン,ジベレリン,フェノール性物質,紅葉など全ての木の休眠物質,蛹化ホルモン,アプサイシンII,原形質膜,コレステロール,ペクチン,ソリトニクス,キノコ類の菌糸体,無機リン酸,リポ酸,乳酸菌,スルホキシド,ピルビン酸,α-ケトグルタル酸,チアミン,補酵素(CoA),オペロン,全てのホルモン類,グルタミン酸,アラニン水素離脱酵素,グリコーゲン,ホスホリラーゼ,エクジソンとステロイドとチロキシンの成長ホルモン,グルコース,アミノ酸,全てのミネラル,ビタミン,インドール 酢酸,初乳,NAD(補酵素),チアミンピロリン酸,ATP,無機リン酸類,クエン酸,イタコン酸,グルタミン酸,リシン,エタノール,ブタノール,アルコール,乳酸,コウジ酸,ペニシリン,コルチゾン,酪酸,ラセミ体,昆虫フェロモン,ヒドロキシチラミン,カテコールアミン,ドーパミン,タルタル酸,レクチン,複合糖質,農業用抗生物質,サイトカイニン,ヒルジン,サポニン,キトサン,機能性微生物,スクアレン,キシリトール,ヒドロコロイド,全ての植物抽出エキス(生理活性物質),三百草,魚腥草,米,栗の木とシナモン,ソバ,豆,ジャガイモ,エゴマ,ゴマの坑癌活性物質,フラボノイド,ラクトフェリン,地骨皮抗真菌性微生物物質,有益な菌株,アミノ酸,トレオニン,バリン,トリプトファン,アラニン,アスパラギン酸,プロリン,オキシプロリン,カルシウム,ベータグルカン,CMC,複合脂質,EPA,DAA,デキストリン,もみ殻抽出物,葉緑素,全ての健康食品類と医薬品と医薬部外品と鉱物類と土類と植物・動物類の生理活性物質の抽出物,トルマリンなどの原石の抽出物,全ての種類の薬理効果を持つ栄養活性物質の抽出物が用いられる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本願で開示されている機能性発酵バブル飲料は,固体,液体,気体の三つの複合状態で存在する摂取対象発酵物質をバブルの構造に変換させ,飲用できる即席食品,または発酵加工後の結果物が改善された形態の飲料に変換させて摂取する加工貯蔵食品である。もちろん他の飲料,例えば野菜スープのように食品の栄養吸収状態を最適化できるコンディショナーなどを併行して摂取メニューを構成することもできる。
【0102】
結局,機能性発酵バブル飲料の場合,バブルを発生させる最終段階に適用しようとする原料や触媒物質,発酵菌株,発酵濃縮液の成分を機能に合わせて任意に選択および調節することにより,需要者層に合わせてあつらえ(custom made)型や注文型(custom order)で特性操作ができ,且つ特定階層の必要に応じて良質の飲料特性を多様化して提供することができ,飲食物や栄養素摂取が特定対象により特化されたプログラムを調節して提供できると考えられる。
【0103】
より具体的に本願のバブルドリンクは様々な分野で活用可能である。
【0104】
1. 食物の摂取方法としてのバブルドリンクの長所は,消化器官内部へ特定気体の流入を極大化すると共に,気体のやわらかいのど越しを実現して気体の摂取効率を高める効果を有する。具体的な適用例を挙げれば,消化器官内には各種好気性,または嫌気性バクテリアが棲息しているが,バブルドリンクの気体種類と量を調節することにより,これらの活動をコントロールすることができる。例えば,キムチの発酵は嫌気性バクテリアによる二酸化炭素の環境上の発酵によるもので,キムチが健康に非常に良い役割をする健康食品として現代人に脚光を浴びていることと同様に,CO2を用いると好気性バクテリアの活動が制限されて健康に有益な嫌気性バクテリアの熟成を円滑にさせ,おならの臭いがなくなり,黄金色の便を作るなど消化系統の病気を治める補助的効果をもって利用されると予想される。
【0105】
また他の適用例として,人体は血液循環系を媒介として消化器官内部の気体分圧と呼吸系の肺内部の気体分圧差によって,酸素と二酸化炭素の交換が行われるように生命反応が起き,このような分圧に依存するメカニズムの場合,消化器官内での二酸化炭素の濃度が高いほど肺内では血液循環系から二酸化炭素の遊離が加速し,血液循環系の中への酸素の拡散浸透が加速され,肺静脈系の酸素濃度が高まるため,細胞の呼吸反応(ATP生成)が円滑に行われることから代謝障害と循環系障害を治める補助的効果をもって利用されると予想される。
2CH2 + 3O2 = 2CO2 + 2H2
【0106】
また他の適用例として,既に現代人の生活は,科学技術の発達による自動化機械文明と情報化社会へ深々と進入しており,運動不足による栄養過多摂取の副作用により人体内に老廃物が蓄積され,新陳代謝機能が落ちて健康状態が威嚇されており,これを解決するために摂取する飲食の量を減らした後,栄養の完全消費を実現して(断食と同じ効果)人体の消化および呼吸系の老廃物を除去することにより,人体器官をすっきりきれいにさせてから栄養を再摂取すると活発な新陳代謝機能を回復できる。しかし,従来の断食方法は食欲抑制に対する苦痛と誘惑を伴って成功しにくく,実行上の難点が社会的に多く存在するため実行しにくいという問題点をあった。しかしながら,バブルドリンクは大部分が気体の摂取ではあるが,胃壁が固体や液体の物質に認知できる状態の維持度が高いバブルとして吸入されるため,空腹効果がなく腹部に満腹感を提供して低カロリーの満足な摂取効果を発揮することにより,現代人の低カロリー食生活を実現できるためダイエット用の代案になる。
【0107】
2. 天然食品のミスッカル粉末は,成分において摂取しにくい粗っぽい穀物の皮成分のセルロースを多量含有するだけでなく,粉末の特性により吸着力と気泡作用および構造物の形成効果などによってダイナミックメカニズムと生体反応を効果的に提供することができ,現代人の食生活方式によるアトピー,糖尿,肥満,高血圧,心臓病などの予防効果があるセルロースを簡易に摂取することにより長期間飲用できて体質改善効果が期待され,さらに完全な形態の飲食物摂取文化を創出する効果をもって利用されると予想される。
【0108】
そのような適用例として,酵素食品などのように粉末形態で加工して,水や牛乳,飲料水などに入れて飲む様々な健康補助食品が多くあるが,たとえ健康には効果的であるといっても味や嗜好に満たさなく,常用として飲用できないという短所があるが,バブルドリンクはこのような短所を克服して嗜好食品として楽しめるように,様々な味と香りをバブル化工程上で操作でき,必要に応じて各種健康補助食品を添加して患者の保養や健康回復のための食事代用に適用することができる。また他の適用例として,ミスッカルのように皮と共に糊化された穀物の微細な粉末は,水の中で体積が増加しながら各種異質物を吸着する特性を有し,ミスッカルを中心にしたバブルコロイドは,消化器官を通りながら重金属や各種異質物を吸着して排泄させる効果を奏し,また他の適用例としては,料理時に一般的に飲食の味付けのための多量の塩の使用は必須不可欠のことと認識されているが,塩の過多摂取は心臓病患者や高血圧患者や糖尿,肥満など成人病患者には致命的な損傷を招く可能性があるため,バブルドリンクは天然食品を用いることにより,塩を使用しないバランスが取れた食事の代用になり,また他の適用例としては,糖尿患者の場合は砂糖の過多摂取は危険なことから,糖類粉末を顆粒や果糖,キシリトールなどに代替して飲用可能にするため,機能性発酵バブルドリンクの場合,ほとんどの患者が飲める汎用健康食として使用できるという効果をもって利用されると予想される。
【0109】
3. バブルドリンクは,十分な糖を使用するため受験生や頭脳を多く使う職業群の従事者のための効果的な間食として提供でき,特にバブルドリンクは,穀物粉末と牛乳,清涼飲料などで構成でき,即席食品の形態で提供されるため,現在自販機でコーヒーや清涼飲料を提供する方式と類似した方式で提供可能である。このことから,現在使用している自販機システムを少しだけ改造すると,そのまま活用可能であり,完全食品のバブルドリンクの摂取がいつでもどこでも特別な準備を必要とせずに飲用可能であるため,会社員や学生らの昼食や給食および間食の代用として拡散が非常に容易である。
【0110】
この具体的な適用例として,オフィス建物の自販機や飲料サービス機器はだいたいコーヒーや清涼飲料を提供する位であり,茶種類を除いては大部分人工化合物を添加したインスタント飲料が主になっているため,バブルドリンクコーヒー,バブルドリンク鮮食(ソンシク,parched food materials),バブルドリンクチョコレート,バブルドリンクコーク,バブルドリンクリンゴ,バブルドリンクオレンジなどによる新たな健康食品の自販機文化の達成は可能であり,加圧・過冷却状態の炭酸飲料を用いると別途のかき氷製造機がなくても即席かき氷を自販機で提供することができる。
【0111】
また他の適用例として,レストランや休憩室,高速道路サービスエリアなどにバブルドリンクディスペンサーを設けることにより,バブルドリンクバーまたはバブルドリンクラウンジなどの運営が可能であり,学校や職場などで間食供給が必要な場合にも準備や摂取し難い等の時間の無駄があって適切に実施できていない状況で,バブルドリンクは人力や時間の無駄なく適切な時間に容易に間食を供給することによって国民の健康を向上させ,医療福祉向上に寄与することができる。
【0112】
4. バブリングエンジニアリングテクノロジーの主な工程中の一つは粉末加工技術であって,ミスッカルのような特殊目的の穀物材料をドライアイスを用いて冷凍乾燥して粉末に加工し,保管,移動,加工する技術を開発適用することによって,新鮮な穀物の国際貿易取り引きのための新たな手段を提供できる。したがって,飲食物摂取方法,薬理効果を持つ物質の飲用方法などを新たに創出し,産業的応用範囲が広い新しい飲食文化を作る新パラダイムを創出できる産業的利用可能性を提供できると期待される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バブル化工法を適用して使用者に必要な機能性物質を効果的に提供するための機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法において,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%未満に維持するようにしたミスッカル(きな粉やはったい粉など穀物を炒った粉の総称,Fine Powder of Roasted Grains)に機能性成分と発酵食品を10μm以下の粉末に混合調節して準備する第1段階と,
単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド粉末に糖化過程に必要な糖の成分と特性を調節して(例えば:糖尿患者の場合,砂糖,ブドウ糖などの危険要素除外)準備する第2段階と,
バブルドリンク飲料に発酵などの追加機能性を付与するために特異機能を持つ原料物質(菌株,種菌,紅参粉末,エキス,丸薬状,濃縮液)を粉末原料やエキスにして準備する第3段階と,
上記第1,2,3段階で準備された原料物を混合し粒度を調節した後,蜜のような機能性物質を添加した後に牛乳のような蛋白質エマルジョン-サスペンションコロイド溶液と混合し,ゲル化して食品濃縮液を得る第4段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,渦流撹はん手段で牛乳などの液状物質を追加してゾル状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段でバブルを発生させるバブル化工法を行う第5段階と,
液状とバブル状に分離されたバブルドリンクを一つの容器に,または別に分離して提供する第6段階と,を含んで提供されることを特徴とする機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項2】
上記第3段階で機能性原料物質が発酵工程を経て得られる発酵食品を冷凍乾燥して粉末原料で,またはエキス形態で提供されることを特徴とする請求項1に記載のバブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項3】
上記第4段階の第1,2,3段階で準備された原料の混合過程で,飲用の目的,機能,嗜好による機能性物質を追加して機能効果を高めるように提供されることを特徴とする請求項1に記載のバブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項4】
上記混合過程でCO2をドライアイス粉末形態で追加させることを特徴とする請求項1または3に記載のバブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項5】
上記第5段階を通じて液状とバブル状に分離されたバブルドリンクを密閉封止し,アルコール発酵や乳酸発酵工程を追加して提供されることを特徴とする請求項1に記載の機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項6】
上記第5段階のゾル化の時に野菜スープを投入して提供されることを特徴とする請求項1に記載の機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項7】
上記第5段階におけるゾル化の時に投入される野菜スープは,ニンジン1/2,ダイコン1/4,シレギ(大根の葉を乾したもの)1/4,ゴボウ1/4,乾シイタケ1EAを水2リットルに入れて弱火で1時間煮てから冷ます方法で得た野菜スープを用いることを特徴とする請求項6に記載の機能性発酵バブルドリンク飲料の製造方法。
【請求項8】
生命体に必要な量のカロリーを摂取するだけで腹部満腹感を与えられるように提供されるバブルドリンク飲料であって,
天然穀物を蒸して乾燥させたり,または軽く炒った天然穀物の微細粉末の湿度を5%未満に維持するようにしたミスッカル(Fine Powder of Roasted Grains)を顧客別に摂取カロリー量を調節して準備する第1段階と,
砂糖,乳糖,澱粉糖,オリゴ糖,デキストリン,アルファ澱粉,D-マンニトールのような材料を含む固形物質から選択される単糖または少糖類の結晶粉末を使用したり,または顆粒結晶を10μm以下に粉砕したクリスタルロイド結晶を準備する第2段階と,
各種発酵工程を経て得られる発酵食品を冷凍乾燥して粉末原料を準備したり,またはバブルドリンク飲料に機能性を付与するために特異機能を持つ原料物質を粉末原料に準備する第3段階と,
上記第1,2,3段階で準備された原料混合粉末を風洞(wind tunnel)で吸着し分類して粒度を10μm以下に調節した後,機能性物質を添加してから牛乳のような蛋白質エマルジョン形態のコロイド溶液と混合し,ゲル化して食品濃縮液を得る第4段階と,
上記食品濃縮液を粉砕,あるいは回転させたり,渦流撹はん手段でゾル状態に転換させた後,気体飽和溶液を自由落下させる手段でバブルを発生させるバブル化工法を行う第5段階と,
を含んでバブルドリンク食飲料を準備し,これを飲用するようにして腹部満腹感を充足させ,顧客別に摂取カロリー量を調節および摂取するように提供されるバブルドリンク飲料を特徴とするバブルドリンク飲料。
【請求項9】
上記第5段階で野菜スープを別途に提供し,栄養状態を調節しながら摂取するように提供されることを特徴とする請求項8に記載のバブルドリンク飲料。

【公表番号】特表2009−528837(P2009−528837A)
【公表日】平成21年8月13日(2009.8.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558203(P2008−558203)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/KR2007/001118
【国際公開番号】WO2007/102700
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(508259238)
【Fターム(参考)】