説明

止水板締め具

【課題】何時、発生するかの予測も困難なゲリラ豪雨に対処するためには、日常的に準備が必要であり、迅速・軽便・確実・簡単に取付られる止水板締め具を提供する。
【解決手段】止水板aは、底にゴムeを要しており、受具bは、締め具受cと跳止め具dを備えており、出入り口の両脇に取り付けられ、止水時にレバーfを押すことにより止水板aと受具bが一体的に締め付けられ、レバーf操作の一挙動で装着でき、所期の期待する止水効果が得られる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
出入り口などからの浸水を防止するための用具「止水板」(a)を、迅速、簡便、確実に一回のレバー操作で取付を完了できる方法です。
【0002】
予め、「受具」(b)を出入り口の両脇に取り付けておきます。その「受具」(b)には若干の勾配を付けた「締め具受」(c)と「止水板」(a)の取付時の逃げを予防した「跳止め具」(d)が取りられているものを準備します。
【0003】
「止水板」(a)には、「受具」(b)に当たる部分と「止水板」(a)の底に「ゴム」(e)を取り付け、「受具」(b)と「止水板」(a)を一体的に締め付けるための「レバー」(f)が取り付けられたものを用意しておきます。
【0004】
浸水を防止する必要が生じたとき、「止水板」(a)を「受具」(b)にあてがい、「レバー」(f)を押すと、レバーの先端についている「爪」(g)が、「受具」(b)に取り付けられている「締め具受」(c)に当たります。強く「レバー」(f)を押し下げると、その「爪」(g)は、「締め具受」(c)の勾配に沿って「止水板」(a)と「受具」(b)のと間隔が狭くなり、締め付けられます。「止水板」(a)と「受具」(b)はゴムを介して接触するので防水効果が発揮でき、浸水を防ぐことができます。
【0005】
「レバー」(f)を更に押しつけると、「止水板」(a)と「受具」(b)のと接点が限界に達したとき、その接点を軸として、今度は支えのない「止水板」(a)は床の方に強く押しつけられる力が強く働きます。今度は「止水板」(a)の下部に取り付けられた「ゴム」(e)の圧縮も限界に達して密着し、浸水を防ぐことができます。
【0006】
つまり、「レバー」(f)を押し下げる一挙動で、「止水板」(a)が「受具」(b)並びに床に押しつけられ、ゴムの効果で防水機能を働かすことができます。
【0007】
この場合、「止水板」(a)に取り付けられた「レバー」(f)の周辺のみ圧縮力が働く反面、「止水板」(a)の両端は、反比例して隙間が生じます。そこで、「レバー」(f)の取付位置を上部にしておき、下部に生じる圧着の逃げを「跳止め具」(d)により防止せさます。この場合、逃げを防ぐための「跳止め具」(d)がなければ、「レバー」(f)を「止水板」(a)の上下に取り付けておく必要が生じ、取付操作はそのため倍加します。
【0008】
つまり、本提案は「止水板」(a)と「受具」(b)並びに床に、「レバー」(f)の一操作で密着し、防水効果を上げることかできる提案です。
【0009】
「止水板」(a)の撤去は、「レバー」(f)を持ち上げるように操作することで、一挙に「受具」(b)と離れ、取り外すことが可能です。
【背景技術】
【0010】
見取り図による説明
「止水板」(a) 「ゴム」(e) 「レバー」(f) 「爪」(g)
「受具」(b) 「締め具受」(c) 「跳止め具」(d)
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【0011】
「止水板」(a)の取付けを、一動作で所期の浸水防止効果を上げうる器具の提案
【課題を解決するための手段】
「止水板」(a)と、「受具」(b)との組み合わせによる。
【発明の効果】
「止水板」(a)に取り付けられている「レバー」(f)を下げる一挙動で、「ゴム」(e)の柔軟性により、止水効果が容易に得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
図示した一組の止水器具を準備する。
【実施例】
出入り口に取付け所期の効果が得られた。
【産業上の利用可能性】
ゲリラ豪雨が頻発する環境下において、本件が提案する器具の需要は高い。
【図面の簡単な説明】

【符号の説明】

【図1】

【図2】

【図3】

【図4】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
最近、各地で頻発するゲリラ豪雨による浸水を防止する「止水板」の取付方法について提案します。建物への浸水は、通常出入り口からが最も多い。その浸水を防ぐための用具として、土嚢や止水板が用いられています。本件はその「止水板」を簡便、迅速、確実に取り付けて、止水効果の得られる用具を提案するものです。
【請求項2】
突如としてゲリラ的に集中豪雨が発生することに備え、必要とする浸水防御のために止水板が準備されています。昼間のみならず、深夜に発生することも考えると、浸水のある豪雨の発生頻度は少なくても、その取扱は日常的に反復して取り付けることが必要です。従って、取扱は簡便で確実、迅速に止水できなければなりません。
【請求項3】
本件は予め出入り口の両脇に止水板の深さに合わせた受具を取付けておき、必要に応じて止水板を取付けられる準備をしておきます。
【請求項4】
問題は、それらの出入り口の脇に取り付けてある金具に止水板を取付けにあたり、迅速、簡便、確実に止水板を取り付けられることが望まれます。とくに、止水板を取り付けても漏水が生ずれば、本来の目的が達成されません。本件の提案はその取付を一回のレバー操作で周囲に密着させ、防水効果を確実に実現するものです。

【公開番号】特開2010−144499(P2010−144499A)
【公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336092(P2008−336092)
【出願日】平成20年12月16日(2008.12.16)
【出願人】(507011770)株式会社日本情報システム (5)
【Fターム(参考)】