説明

段ボ−ル用印刷装置

【課題】本発明は、段ボ−ルシ−トを確実に一枚づつスム−ズに給紙せしめ、また、確実にタイミングよく搬送せしめることが出来る、段ボ−ル用印刷装置を提供するにある。
【解決手段】段ボ−ル用印刷装置1を構成する給紙手段2は給紙テ−ブル7の前後部上に隙間8・9を介して前当5とバックストップ6とが各々垂設され、該前当5の下端部には掛止爪10が、バックストップ6の下方には逃がし片11が各々設けられ、該逃がし片11と掛止爪10とに掛止せしめた最下段の段ボ−ルシ−トSを吸着しつつ掛止解除せしめるべく吸着パット12が可動自在に配設されると共に、段ボ−ルシ−トSを前当5下方の隙間8より蹴り出すべくバックストップ6の下方にキッカ−13が可動自在に配設されている。また、搬送手段4を構成する上下部搬送ロ−ル24・25の少くとも一方にはその外周面に所定ピッチでもって滑り止め用突起27が放射状に形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、段ボ−ル用印刷装置に関し、更に詳細には、段ボ−ルシ−トを一枚づつ迅速
、かつ、確実に給紙せしめることができ、また、印刷された段ボ−ルシ−トを次工程に確
実に搬送せしめることができる、段ボ−ル用印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の段ボ−ル用印刷装置は、段ボ−ルシ−トを一枚づつ給紙せしめる給
紙手段と、給紙された段ボ−ルシ−トに印刷せしめる印刷手段と、印刷された段ボ−ルシ
−トを順次次工程に搬送せしめる搬送手段とよりなる基本構成を有するものである(特開
平6−218908号公報参照)。
【0003】
ところで、上記段ボ−ル用印刷装置を構成する給紙手段としては、特開平10−533
56号公報に記載されているように、バキュ−ム吸引用穴を備えた給紙テ−ブルの前部上
に段ボ−ルシ−ト挿通用隙間を介して垂設された前当と、該前当に対向すべく同後部上に
垂設されたバックストップと、該バックストップの下方に隙間を介して前後動自在に配設
されたキッカ−とより構成されたシ−ト供給装置が開示されている。
【0004】
そして、上述の如く構成されたシ−ト供給装置は、前当とバックストップとの間に段ボ
−ルシ−トを積載せしめつつ、最下段に位置する段ボ−ルシ−トの後部をキッカ−に掛止
せしめる。しかるのち、キッカ−を前当方向に前進作動せしめて段ボ−ルシ−ト後端部を
キックし、前当下端の隙間を挿通せしめつつ前方に蹴り出して印刷手段に給紙せしめるも
のである。
【0005】
また、上記段ボ−ル用印刷装置を構成する搬送手段としては、例えば、各々反対方向に
回転自在とされた上下部搬送ロ−ルよりなり、該上下部搬送ロ−ルの外周面には各々螺旋
状の凸部が形成されたもの(特開平11−58669号公報参照)、あるいは、同上下部
搬送ロ−ルの外周面に各々シリコ−ンゴム含有層が形成されたもの(特開2002−12
0424号公報参照)などが開示されている。
そして、上述の如く構成された搬送手段は、上下部搬送ロ−ル間に印刷せしめた段ボ−
ルシ−トを挾持せしめつつ所定のタイミングで次工程に搬送せしめるものである。
【特許文献1】特開平6−218908号公報
【特許文献2】特開平10−53356号公報
【特許文献3】特開平11−58669号公報
【特許文献4】特開2002−120424号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記従来の給紙装置は、給紙テ−ブル上の前当とバックストップとの間に段
ボ−ルシ−トを積載せしめつつ、最下段の段ボ−ルシ−トをキッカ−によりキックして前
当下端の隙間より蹴り出し、一枚づつ印刷手段に給紙せしめるものであるから、常に積載
する段ボ−ルシ−トの全重量を最下段の段ボ−ルシ−トに作用せしめた状態でもってキッ
カ−により蹴り出さざるを得ないものであって、ひいては、キッカ−に大きな負荷が作用
してスム−ズなキック作用が阻害されやすいのみならず、場合によっては段ボ−ルシ−ト
の給紙に不都合を生起せしめやすいものである。
【0007】
また、上記従来の搬送手段は、上下部搬送ロ−ルの外周面に螺旋状の凸部やシリコ−ン
含有層を形成せしめたにすぎないものであるから、摩擦力のみで伝動せざるを得ないもの
であって、ひいては、搬送時における段ボ−ルシ−トのスベリを完全に防止せしめづらい
ものである。このため、段ボ−ルシ−トの搬送タイミングが変動して印刷ズレなどを生起
せしめ、印刷精度が悪化しやすいものである。
【0008】
本発明は従来例の課題を解決し、常に段ボ−ルシ−トを一枚づつ迅速、かつ、確実に給
紙せしめることができ、また、段ボ−ルシ−トを常に確実にタイミングよく次工程に搬送
せしめることが出来る、段ボ−ル用印刷装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、段ボ−ルシ−トを一枚
づつ給紙せしめる給紙手段と、給紙された段ボ−ルシ−トに印刷せしめるべく該給紙手段
の前方に配設された印刷手段と、印刷された段ボ−ルシ−トを次工程に搬送せしめるべく
該印刷手段の前方に配設された搬送手段とよりなる段ボ−ル用印刷装置において、上記給
紙手段は給紙テ−ブルの前後部上に段ボ−ルシ−トが挿通自在な隙間を介して前当とバッ
クストップとが垂設され、該前当の下端部には積載する段ボ−ルシ−トを掛止せしめるべ
く掛止爪が内方に向けて突設されると共に、該掛止爪に対応すべくバックストップの下方
には最下段の段ボ−ルシ−トを後方に逃がすべく逃がし片が配設され、該逃がし片と掛止
爪とに掛止せしめた最下段の段ボ−ルシ−ト下面に吸着して前後に可動せしめつつ掛止爪
との掛止を解除せしめるべく吸着パットが上下に、しかも前後に可動自在に配設され、該
吸着パットにより掛止を解除せしめた最下段の段ボ−ルシ−トをキックして前当下方の隙
間より印刷手段方向に蹴り出すべくバックストップの下方にキッカ−が前後動自在に配設
されてなることを特徴とする、段ボ−ル用印刷装置を要旨とするものである。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、前当とバックストップとの間に積載せしめた段ボ−ル
シ−トを掛止爪レベルに支持せしめるべく支持片が上下動自在に配設されてなることを特
徴とする、請求項1記載の段ボ−ル用印刷装置を要旨とするものである。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、段ボ−ルシ−トを一枚づつ給紙せしめる給紙手段と、
給紙された段ボ−ルシ−トに印刷せしめるべく該給紙手段の前方に配設された印刷手段と
、印刷された段ボ−ルシ−トを次工程に搬送せしめるべく該印刷手段の前方に配設された
搬送手段とよりなる段ボ−ル用印刷装置において、上記搬送手段は各々反対方向に回転自
在とされた上下部搬送ロ−ルよりなり、該上下部搬送ロ−ルの少くとも一方にはその外周
面に所定ピッチでもって滑り止め用突起が放射状に形成されてなることを特徴とする、段ボ−ル用印刷装置を要旨とするものである。
【0012】
本発明の請求項4記載の発明は、上下部搬送ロ−ルの外周面には各々ロ−レットが形成
されてなることを特徴とする、請求項3記載の段ボ−ル用印刷装置を要旨とするものであ
る。
【発明の効果】
【0013】
本発明の請求項1記載の発明は、上述のように構成されているから、前当とバックスト
ップとの間に掛止爪および逃がし片を介して所要枚の段ボ−ルシ−トを掛止状に積載せし
めると共に、吸着パットを最下段の段ボ−ルシ−ト下面に吸着せしめつつ逃がし片に沿っ
て後退作動せしめ、掛止爪との掛止を解除せしめたのち、キッカ−により段ボ−ルシ−ト
後端部をキックして前当下方の隙間より蹴り出し、印刷手段に一枚づつ給紙せしめること
が出来るものであって、ひいては、積載する段ボ−ルシ−トの全重量を最下段の段ボ−ル
シ−トに作動せしめつつ給紙せしめる従来例に比して、常に段ボ−ルシ−トを一枚づつ迅
速、かつ、確実に、しかもスム−ズに給紙せしめることが出来るものである。
【0014】
本発明の請求項2記載の発明は、上述のように構成されているから、支持片を適宜上昇
作動せしめて前当とバックストップとの間に積載せしめた段ボ−ルシ−トを常に掛止爪レ
ベルに確実に支持せしめることが出来るものであって、ひいては、積載段ボ−ルシ−トの
撓みを確実に防止せしめ、常に吸着パットの吸着作用を確実に行わしめることが出来るも
のである。
【0015】
本発明の請求項3記載の発明は、上述のように構成されているから、スベリ止め突起に
より搬送時における段ボ−ルシ−トのスベリを確実に防止せしめ、常に段ボ−ルシ−トを
確実にタイミングよく次工程に搬送せしめることが出来るものである。
【0016】
本発明の請求項4記載の発明は、上述のように構成されているから、スベリ止め突起と
も相まって搬送時における段ボ−ルシ−トのスベリを確実に防止せしめ、常に段ボ−ルシ
−トを確実にタイミングよく搬送せしめることが出来るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に、本発明を実施するための最良の形態を図面に示す一実施例に基づいて詳細に説
明する。
【0018】
図1乃至図4は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は段ボ−ル用印刷装置で、
該段ボ−ル用印刷装置1は段ボ−ルシ−トSを一枚づつ給紙せしめる給紙手段2と、給紙
された段ボ−ルシ−トSに印刷せしめるべく該給紙手段2の前方に順次配設された多色印
刷手段3と、印刷された段ボ−ルシ−トSを次工程に順次搬送せしめるべく印刷手段3の
前方に配設された搬送手段4とより構成されている。
【0019】
5・6は上記給紙手段2を構成する前当とバックストップで、該前当5とバックストッ
プ6は給紙テ−ブル7の前後部上に各々段ボ−ルシ−トSが挿通自在な隙間8・9を介し
て所要の高さに垂設されている。10は積載する最下段の段ボ−ルシ−トSを掛止せしめ
るべく上記前当5の下端部に内方へ向けて突設された掛止爪、11は同最下段の段ボ−ル
シ−トSを掛止せしめつつ後方に逃がすべく該掛止爪10に対応してバックストップ6の
下方に配設された逃がし片、12は積載する最下段の段ボ−ルシ−トSを吸着して前後に
可動せしめつつ掛止爪10との掛止を解除せしめるべく上下に、しかも前後に可動自在に
配設された吸着パット、13は該吸着パット12により掛止を解除せしめた最下段の段ボ
−ルシ−トS後端をキックして前当5下方の隙間8より印刷手段3方向に蹴り出すべくバ
ックストップ6の下方に前後動自在に配設されたキッカ−、14は積載する段ボ−ルシ−
トSを適宜掛止爪10レベルに支持せしめるべく上下動自在に配設された支持片である。
15・16は給紙手段2より給紙された段ボ−ルシ−トSを印刷手段3に給紙すべく給紙
手段2の前方に配設された上部フィ−ダ−ロ−ルと下部フィ−ダ−ロ−ルである。
【0020】
3a・3b・3cは前記多色印刷手段3を構成する第1印刷手段と第2印刷手段と第3
印刷手段、17・18は該各第1・第2・第3印刷手段3a・3b・3cを構成する版胴
と圧胴、19a・19b・19cは該各版胴17の外周面に装着された第1凸版印版と第
2凸版印版と第3凸版印版、20・21は該各第1・第2・第3凸版印版19a・19b
・19cにインキを転移せしめるべく配設されたアニロックスロ−ルとゴムロ−ル、22
は該各アニロックスロ−ル20とゴムロ−ル21により各々区画形成されたインキ溜、2
3は該各インキ溜22にインキを供給するインキ供給パイプである。
【0021】
4a・4b・4cは前記搬送手段4を構成する第1搬送手段と第2搬送手段と第3搬送
手段で、該第1・第2・第3搬送手段4a・4b・4cは各々反対方向に回転作動する上
部搬送ロ−ル24と下部搬送ロ−ル25とにより構成され、印刷された段ボ−ルシ−トS
を上下部搬送ロ−ル24・25間に挾持して搬送せしめるべく対応する第1・第2・第3
印刷手段3a・3b・3cの前方に各々配設されている。そして、該各上下部搬送ロ−ル
24・25は各々その外周面にロ−レット26が形成されると共に、各上部搬送ロ−ル2
4の外周面上には先鋭状のスベリ止め突起27が所定ピッチでもって放射状に突設されて
いる。
【0022】
次に、上述の如く構成された実施例の作動について説明する。
先ず、図1に図示するように、給紙手段2を構成する前当5とバックストップ6との間
に掛止爪10及び逃がし片11を介して所要枚の段ボ−ルシ−トSを架設状に積載せしめ
ると共に、支持片14を上昇作動せしめ、最下段の段ボ−ルシ−トSに当接して掛止爪1
0レベルに支持せしめる。しかるのち、図4Aに図示するように、吸着パット12を矢印
方向に上昇作動せしめ、最下段の段ボ−ルシ−トS下面に吸着せしめると共に、支持片1
4を下降作動せしめてその支持を解除せしめる。次いで、図4Bに図示するように、最下
段の段ボ−ルシ−トSを吸着せしめつつ吸着パット12を矢印で示す方向に後退作動せし
め、最下段の段ボ−ルシ−トSを逃がし片11に沿ってバックストップ6下端の隙間9よ
り後方に逃がし、最下段の段ボ−ルシ−トS先端を掛止爪10より掛止解除せしめる。そ
して、図4Cに図示するように、最下段の段ボ−ルシ−トSの掛止が解除された時点で吸
着パット12を矢印で示す方向に前進作動せしめつつ、逃がし片11との掛止を解除せし
めたのち、下降作動せしめて最下段の段ボ−ルシ−トSを給紙テ−ブル7レベルに移動せ
しめる。しかるのち、図4Dに図示するように、吸着パット12を段ボ−ルシ−トSより
吸着解除せしめて下降せしめると共に、矢印で示す方向にキッカ−13を前進作動せしめ
、最下段の段ボ−ルシ−トS後端部をキックして前当5下方の隙間8より蹴り出し、上下
部フィ−ダ−ロ−ル15・16により多色印刷手段3方向に順次一枚づつ供給せしめる。
このさい、最下段の段ボ−ルシ−トSは、従来例のように積載段ボ−ルシ−トSの全重量
を作用せしめることなく、一枚づつ掛止爪10より掛止解除せしめて給紙するものである
から、その給紙作業を迅速、かつ、確実に、しかも非常にスム−ズに行うことが出来るも
のである。
【0023】
次いで、給紙手段2より一枚づつ給紙された段ボ−ルシ−トSは、順次上下部フィ−ダ
−ロ−ル15・16を介して第1印刷手段3aに移送せしめる。そして、第1印刷手段3
aを構成する版胴17と圧胴18とを同期に所要の速度でもって各々反対方向に回転作動
せしめると共に、インキ溜22にインキを供給せしめつつ、各々反対方向に回転作動する
アニロックスロ−ル20とゴムロ−ル21とを介して版胴17の外周面に装着せしめた第
1凸版印版19aにインキを転移せしめて印刷せしめる。しかるのち、第1搬送手段4a
を構成する上下部搬送ロ−ル24・25を各々反対方向に同期同速に回転作動せしめつつ
、印刷せしめた段ボ−ルシ−トSを第2印刷手段3b方向に搬送せしめる。このさい、上
下部搬送ロ−ル24・25の外周面にはロ−レット26が各々形成されると共に、上部搬
送ロ−ル24の外周面上には先鋭状のスベリ止め突起27が所定ピッチでもって放射状に
形成されているから、搬送する段ボ−ルシ−トSのスベリを確実に防止せしめ、常に段ボ
−ルシ−トSを確実にタイミングよく搬送せしめることが出来る。
【0024】
そして、第1搬送手段4aにより搬送せしめた段ボ−ルシ−トSは、第1印刷手段3a
と同様に順次第2印刷手段3bを構成する第2凸版印版19b付き版胴17と圧胴18と
により印刷せしめると共に、第2搬送手段4bを構成する上下部搬送ロ−ル24・25を
介して第3印刷手段3c方向に搬送せしめ、第3印刷手段3cを構成する第3凸版印版1
9c付き版胴17と圧胴18とにより印刷せしめたのち、第3搬送手段4cを構成する上
下部搬送ロ−ル24・25でもって排出方向に搬送せしめる。
以下、同様に給紙手段2により段ボ−ルシ−トSを一枚づつ給紙せしめつつ、第1・第
2・第3印刷手段3a・3b・3cにより印刷せしめると共に、第1・第2・第3搬送手
段4a・4b・4cにより適宜所定方向に搬送せしめ、段ボ−ルシ−トSに多色印刷せし
めるとよい。
【0025】
なお、上記実施例は多色印刷せしめるべく第1・第2・第3印刷手段3a・3b・3c
を配設するものとされているが、これに限定されるものではなく、必要に応じて適宜増減
せしめてもよく、これに応じて第1・第2・第3搬送手段4a・4b・4cを同様に増減
せしめるとよい。また、スベリ止め突起27は上部搬送ロ−ル24に形成されているが、
これに限定されるものでなく下部搬送ロ−ル25に、あるいは上下部搬送ロ−ル24・2
5に各々形成せしめてもよいものである。さらに、上記実施例に示された給紙手段2と第
1・第2・第3搬送手段4a・4b・4cは段ボ−ル用印刷装置のみならず、他の公知の
印刷装置にも適用せしめることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】実施例の搬送手段4の上下部搬送ロ−ル24・25を示す拡大側面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う半截断面図である。
【図4】実施例の給紙手段2の作動状態を示す側面図である。
【符号の説明】
【0027】
1 段ボ−ル用印刷装置
2 給紙手段
3 多色印刷手段
4 搬送手段
5 前当
6 バックストップ
8 隙間
9 隙間
10 掛止爪
11 逃がし片
12 吸着パット
13 キッカ−
14 支持片
17 版胴
18 圧胴
24 上部搬送ロ−ル
25 下部搬送ロ−ル
26 ロ−レット
27 スベリ止め突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
段ボ−ルシ−トを一枚づつ給紙せしめる給紙手段と、給紙された段ボ−ルシ−トに印刷
せしめるべく該給紙手段の前方に配設された印刷手段と、印刷された段ボ−ルシ−トを次
工程に搬送せしめるべく該印刷手段の前方に配設された搬送手段とよりなる段ボ−ル用印
刷装置において、上記給紙手段は給紙テ−ブルの前後部上に段ボ−ルシ−トが挿通自在な
隙間を介して前当とバックストップとが垂設され、該前当の下端部は積載する段ボ−ルシ
−トを掛止せしめるべく掛止爪が内方に向けて突設されると共に、該掛止爪に対応すべく
バックストップの下方には最下段の段ボ−ルシ−トを後方に逃がすべく逃がし片が配設さ
れ、該逃がし片と掛止爪とに掛止せしめた最下段の段ボ−ルシ−ト下面に吸着して前後に
可動せしめつつ掛止爪との掛止を解除せしめるべく吸着パットが上下に、しかも前後に可
動自在に配設され、該吸着パットにより掛止を解除せしめた最下段の段ボ−ルシ−トをキ
ックして前当下方の隙間より印刷手段方向に蹴り出すべくバックストップの下方にキッカ
−が前後動自在に配設されてなることを特徴とする、段ボ−ル用印刷装置。
【請求項2】
前当とバックストップとの間に積載せしめた段ボ−ルシ−トを掛止爪レベルに支持せし
めるべく支持片が上下動自在に配設されてなることを特徴とする、請求項1記載の段ボ−
ル用印刷装置。
【請求項3】
段ボ−ルシ−トを一枚づつ給紙せしめる給紙手段と、給紙された段ボ−ルシ−トに印刷
せしめるべく該給紙手段の前方に配設された印刷手段と、印刷された段ボ−ルシ−トを次
工程に搬送せしめるべく該印刷手段の前方に配設された搬送手段とよりなる段ボ−ル用印
刷装置において、上記搬送手段は各々反対方向に回転自在とされた上下部搬送ロ−ルより
なり、該上下部搬送ロ−ルの少くとも一方にはその外周面に所定ピッチでもって滑り止め
用突起が放射状に形成されてなることを特徴とする、段ボ−ル用印刷装置。
【請求項4】
上下部搬送ロ−ルの外周面には各々ロ−レットが形成されてなることを特徴とする、請
求項3記載の段ボ−ル用印刷装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−220984(P2009−220984A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−69621(P2008−69621)
【出願日】平成20年3月18日(2008.3.18)
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第1項適用申請有り 
【出願人】(599085356)株式会社アート (1)
【Fターム(参考)】