説明

殺有害生物剤、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む農薬製剤

本発明は、殺有害生物剤、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む農薬製剤に関する。本発明はまた、前記製剤の調製方法に関する。さらに、本発明は有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの混合物の農薬製剤への使用、および殺有害生物剤をUV照射に対して安定化するための本発明の農薬製剤の使用に関する。さらに、本発明は、有害な昆虫および/または植物病原性菌類が成長しているまたは成長する可能性がある植物、土壌または植物の生育環境、前記有害な昆虫および/または植物病原性菌類の攻撃または繁殖から保護すべき植物または土壌を有効量の本発明の製剤と接触させることを含む有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法、除草効果を有する量の前記製剤を植物、その生育環境に作用させることを含む望ましくない植生を防除する方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、殺有害生物剤、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む農薬製剤に関する。本発明はまた、前記製剤を調製する方法に関する。さらに、本発明は、分離した構成要素として、A) UV光保護フィルターおよびコーティングされたナノパーティクル金属酸化物を含む農薬製剤、ならびにB)殺有害生物剤を含む、望ましくない植生、有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法において併用施用するための部品のキットに関する。本発明はまた、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの混合物の農薬製剤への使用、ならびにUV照射に対して殺有害生物剤を安定化するための本発明の農薬製剤の使用に関する。さらに、本発明は、有害な昆虫および/または植物病原性菌類が成長しているまたは成長する可能性のある植物、土壌または植物の生育環境、前記有害な昆虫および/または植物病原性菌類の攻撃または繁殖から保護すべき植物または土壌に有効量の本発明の製剤を接触させることを含む有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法、ならびに除草効果を有する量の前記製剤を植物またはその生育環境に作用させることを含む望ましくない植生を防除する方法に関する。好ましい実施形態と他の好ましい実施形態との組み合わせは本発明の範囲に包含される。
【背景技術】
【0002】
多くの殺有害生物剤は日光に感受性であり、分解する。分解は貯蔵中に既に起こり、環境に施用した後にはさらに多く起こる。その結果、殺有害生物活性が減少し、より大量の殺有害生物剤を施用しなければならず、殺有害生物剤をより短い間隔で施用しなければならず、または場合により毒性の分解産物が生成する。
【0003】
殺有害生物剤および有機UV光保護フィルターを含む農薬製剤は公知である。Miskus et al., J. Agr. Food Chem. 1972, 20, 313-315には、鉱油製剤中のUV吸収剤と抗酸化剤との組み合わせによりピレスロイド(parethroid)殺虫剤を安定化することが開示されている。EP 0 496 106 B1には、不飽和アミン誘導体、固体担体および場合によりUV吸収剤を含む農薬製剤が開示されている。さらに、場合により二酸化チタンなどのUV散乱剤を組成物に使用する。EP 1 719 409 A1には、場合によりUV吸収剤またはUV散乱剤(例えば二酸化チタン)を含む殺虫組成物が開示されている。WO2006/077394には、マイクロカプセル内に含まれる活性成分をUV分解から保護するために染料を使用することが開示されている。
【0004】
農芸化学における二酸化チタンの使用は公知である。WO 2007/014826には、有用な植物の日焼けによる損傷を減少させるために紫外線吸収金属酸化物粉末および超展着剤(superspreading agent)を含有する調製物を使用することが開示されている。EP 1 139 763 B1には、光合成を減少させることなく植物の生理的障害を減少させるために二酸化チタンなどの微粒子材料を使用することが開示されている。WO 2005/072680には、1種以上の他の元素を粒子表面のドーパント濃度が粒子中心部のそれよりも大きくなるようにドープしたTiO2またはZnOの粒子が開示されている。
【0005】
植物における二酸化チタンのプラスの効果が記載されているが、二酸化チタンには大きな欠点が知られている。Topalov et al., Water Research 1999, 33, 1371-1376には、殺菌剤メタラキシルの分解に対する二酸化チタンの光触媒活性が開示されている。Kuer and Nunez, Pest Management Science, 2007, 63, 491-494には、多くの市販の除草剤および殺菌剤の基本骨格単位である含窒素複素環が光触媒として二酸化チタンを用いて分解されることが開示されている。JP2004323501の要約書には、農業生産物に使用した残留農薬を分解するための光触媒としての二酸化チタンが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】EP 0 496 106 B1
【特許文献2】EP 1 719 409 A1
【特許文献3】WO2006/077394
【特許文献4】WO 2007/014826
【特許文献5】EP 1 139 763 B1
【特許文献6】WO 2005/072680
【特許文献7】JP2004323501
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Miskus et al., J. Agr. Food Chem. 1972, 20, 313-315
【非特許文献2】Topalov et al., Water Research 1999, 33, 1371-1376
【非特許文献3】Kuer and Nunez, Pest Management Science, 2007, 63, 491-494
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、日光、特に紫外(UV)光による殺有害生物剤の分解を減少させる、殺有害生物を含む農薬製剤を提供することであった。別の目的は、貯蔵中および/または環境への施用後の殺有害生物剤の農薬製剤の安定性を増大することであった。さらに別の目的は、環境への施用後の農薬製剤の殺有害生物活性を増大することであった。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的は、殺有害生物剤、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む農薬製剤により達成された。
【発明を実施するための形態】
【0010】
コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの平均粒径は、X線回折分光法により測定して、1〜1000nm、好ましくは1〜100nm、より好ましくは10〜20nmの範囲である。
【0011】
用語「コーティングされた金属酸化物ナノパーティクル」は、1種の前記化合物または異なるタイプの前記化合物の混合物を意味する。好適な金属酸化物は、例えば、酸化チタン(アモルファスまたはルチル型および/またはアナターゼ型結晶)、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化ジルコニウムまたは酸化セリウムである。本発明の目的のために、言及すべき好ましい金属酸化物は二酸化チタンおよび酸化亜鉛、特に好ましくは二酸化チタンである。
【0012】
用語「コーティングされた」または「コーティング」は、金属酸化物ナノパーティクルが、アミノ酸、蜜ろう、脂肪酸、脂肪アルコール、アニオン性界面活性剤、レシチン、脂肪酸のナトリウム、カリウム、亜鉛、鉄またはアルミニウム塩、金属(例えばチタンまたはアルミニウム)アルコキシド、ポリエチレン、シリコーン、タンパク質(コラーゲンまたはエラスチン)、アルカノールアミン、酸化ケイ素、金属酸化物、ヘキサメタリン酸ナトリウム、アルミナまたはグリセロールなどの化合物により、化学的、電気的、機械化学的および/または機械的性質の1以上の表面処理を受けていることを意味する。このような表面処理は金属酸化物ナノパーティクルにコーティングをもたらす。
【0013】
好ましい実施形態において、金属酸化物ナノパーティクルのコーティングは、ケイ素含有ポリマーおよび/または無機酸化物を含む。より好ましくは、コーティングはケイ素含有ポリマー、またはケイ素含有ポリマーおよび無機酸化物を含む。特に好ましいのは、ケイ素含有ポリマーおよび無機酸化物を含むコーティングである。
【0014】
用語「ケイ素含有ポリマー」は、ケイ素原子を含む合成ポリマー化合物であって、前記ケイ素原子が酸素原子を介してポリマーに結合しており、ここで、ケイ素原子の残りの原子価が水素および/または有機残基により飽和しているものを指す。ケイ素含有ポリマーの例は、シリコーン、例えばメチコンまたはメチコンとジメチコンとのコポリマーである。
【0015】
用語「無機酸化物」は、無機元素、例えばケイ素(例えば、シリカSiO2)、アルミニウム(例えば、アルミナAl2O3、または水酸化アルミニウムAl(OH)3)、ジルコニウムまたは鉄、好ましくはアルミニウムおよびケイ素の酸化物および水酸化物を指す。好ましい無機酸化物は、アルミナ、水酸化アルミニウムおよびシリカである。
【0016】
一実施形態において、金属酸化物ナノパーティクルのコーティングは、ケイ素含有ポリマーおよび無機酸化物を含む。好適な例としては、シリカ、アルミナおよびシリコーンにより表面処理されたコーティングされた酸化チタンナノパーティクル(例えばTayca社の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 SAS」、「Microtitanium Dioxide MT 600 SAS」および「Microtitanium Dioxide MT 500 SAS」)、またはアルミナおよびシリコーンにより表面処理されたコーティングされた酸化チタンナノパーティクル(例えば、Kemira社の製品「UVT-M262」)が挙げられるが、これらに限定されない。コーティングされた二酸化チタンナノパーティクルのさらなる例は、BASF SEよりT-Lite SF(水酸化アルミニウムおよびジメチコン/メチコンコポリマーによりコーティングされた二酸化チタン;二酸化チタン含有量79〜89重量%)、T-Lite SF-S(水和シリカ、ジメチコン/メチコンコポリマーおよび水酸化アルミニウムによりコーティングされた二酸化チタン;二酸化チタン含有量73〜83重量%)またはT-lite MAX(ジメトキシジフェニルシラン/トリエトキシカプリリルシランクロスポリマー、水和シリカおよび水酸化アルミニウムによりコーティングされた二酸化チタン;二酸化チタン含有量69〜73重量%)として入手可能である。前記のT-Lite製品はそれぞれ14〜16nmの結晶サイズ、平均粒子長さ50nmおよび幅10nmを有する。コーティングされた酸化亜鉛ナノパーティクルのさらなる例は、Daito社より「Daitopersion ZN-30」および「Daitopersion ZN-50」の名称で市販されているもの(シクロポリメチルシロキサン/オキシエチレン化ポリジメチルシロキサン中の分散物、30%または50%のシリカおよびポリメチルヒドロゲノシロキサン(polymethylhydrogenosiloxane)によりコーティングされたナノ酸化亜鉛を含有する)、またはFuji Pigment社より「Fuji ZNO-SMS-10」の名称で市販されているもの(シリカおよびポリメチルシルセスキオキサンによりコーティングされたZnO)である。
【0017】
別の実施形態において、金属酸化物ナノパーティクルのコーティングは、ケイ素含有ポリマーを含む。コーティングは少なくとも1種のケイ素含有ポリマーを含み得る。好ましくは、それは前記ポリマーの1種を含む。好適な例としては、オクチルトリメチルシラン(例えば、Degussa社の「T 805」)、ポリジメチルシロキサン(例えば、Cardre社より「70250 Cardre UF TiO2SI3」の商品名で販売されている製品)、ポリジメチルヒドロゲノシロキサン(例えば、Color Techniques社より「Microtitanium Dioxide USP Grade Hydrophobic」の商品名で販売されている製品)により処理された酸化チタンナノパーティクルが挙げられるが、これらに限定されない。さらなる例は、Toshibi社より「Zinc Oxide CS-5」の名称で(ポリメチルヒドロゲノシロキサンによりコーティングされたZnO)、Shin-Etsu社より「SPD-Zl」の名称で(シリコーングラフトアクリルポリマーによりコーティングされたZnO、シクロジメチルシロキサン中に分散されている)販売されているコーティングされた酸化亜鉛ナノパーティクルである。さらなるコーティングされた酸化亜鉛粒子は、BASF SEよりZ-COTE HP1(98重量%酸化亜鉛および2重量%トリエトキシカプリリルシラン)またはZ-COTE MAX(96〜99重量%酸化亜鉛および1〜4重量%ジメトキシジフェニルシラン/トリエトキシカプリリルシランクロスポリマー)として市販されている。
【0018】
別の実施形態において、金属酸化物ナノパーティクルのコーティングは無機酸化物を含む。コーティングは少なくとも1種の無機酸化物を含み得る。好ましくは、それは1種の無機酸化物を含む。好適な例としては、シリカおよびアルミナ(例えば、Tayca社製の製品「Micro-titanium Dioxide MT 500 SA」および「Microtitanium dioxide MT 100 SA」、ならびにTioxide社の製品「Tioveil Fin」、「Tioveil OP」、「Tioveil MOTG」および「Tioveil IPM」)、アルミナおよびステアリン酸アルミニウム(例えば、Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 T」)、アルミナおよびラウリン酸アルミニウム(例えば、Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 S」)、酸化鉄およびステアリン酸鉄(例えば、Tayca社製の製品「Microtitanium Dioxide MT 100 F」)、アルミナおよびステアリン酸(例えば、Kemira社製の製品「UVT-M160」)、アルミナおよびグリセロール(例えば、Kemira社製の製品「UVT-M212」)により表面処理された酸化チタンナノパーティクルが挙げられるが、これらに限定されない。
【0019】
金属酸化物ナノパーティクルには、1または2以上の表面処理を施し得る。好ましくは、ナノパーティクルは2以上の表面処理を施したものである。したがって、ナノパーティクルは1またはそれよりも多いコーティング(マルチコーティング)を有し得る。好ましくは、ナノパーティクルはマルチコーティングを有する。コーティングは、無機酸化物(好ましくは酸化アルミニウム)およびケイ素含有ポリマー(好ましくはメチコンまたはメチコンとジメチコンとのコポリマー(CAS No: 68037-59-2))のマルチコーティングであり得る。好ましくは、コーティングはさらなる成分として二酸化ケイ素を含む。メチコンおよびジメチコンという表記は、それぞれメチル水素ポリシロキサンおよびジメチルポリシロキサンを表す。
【0020】
特に好ましいコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、金属酸化物(好ましくは、酸化アルミニウムまたは酸化アルミニウムと二酸化ケイ素との混合物)の第一の層、ならびにケイ素含有ポリマー(好ましくはメチコンとジメチコンとのコポリマー)の外層により粒子がコーティングされているものである。
【0021】
本発明に使用されるコーティングされた金属酸化物粒子は、例えば、US 6,660,380(コーティングされた酸化亜鉛粒子について)、DE 36 42 794 A1、EP 0 603 627 A1、またはWO 1997/16156に記載される通りに得ることができる。
【0022】
一般に、コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、50〜99.9重量%、好ましくは60〜99.9%、最も好ましくは70〜99.5重量%の金属酸化物含有量を有する。別の好ましい実施形態において、コーティングされた二酸化チタン粒子は、70〜92重量%、好ましくは72〜90重量%、特に好ましくは73〜83重量%の二酸化チタン含有量を有する。別の好ましい実施形態において、コーティングされた二酸化亜鉛粒子は、70〜99.9重量%、好ましくは90〜99.9重量%、特に好ましくは95〜99.5重量%の二酸化亜鉛含有量を有する。重量パーセントは対応するコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの総重量を基準とする。
【0023】
一般に、コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、0.1〜20重量%、好ましくは0.3〜15重量%、最も好ましくは0.5〜10重量%のケイ素含有ポリマー含有量を有する。通常、コーティングされた二酸化チタンナノパーティクルは、1〜15重量%、好ましくは2〜10重量%、特に好ましくは3〜8重量%のケイ素含有ポリマー含有量を有する。好ましい実施形態において、コーティングされた二酸化チタンナノパーティクルは、3〜10重量%、好ましくは4〜7重量%、特に好ましくは4.5〜6.5重量%のメチコンまたはメチコン/ジメチコンコポリマー含有量を有する。二酸化亜鉛粒子は通常0.1〜15重量%、好ましくは0.3〜9重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%のケイ素含有ポリマー含有量を有する。重量パーセントは対応するコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの総重量を基準とする。
【0024】
コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、通常1〜20重量%、好ましくは3〜15重量%、特に好ましくは5〜10重量%の無機酸化物含有量を有する。好ましい実施形態において、コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、4〜10重量%、好ましくは5〜9重量%、特に好ましくは6.5〜8.5重量%の二酸化ケイ素含有量を有する。別の好ましい実施形態において、コーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、0.5〜15重量%、好ましくは1〜10重量%、特に好ましくは2〜5重量%の酸化アルミニウム含有量を有する。二酸化チタン粒子は、通常4〜10重量%、好ましくは5〜9重量%、特に好ましくは6.5〜8.5重量%の二酸化ケイ素含有量を有する(ここで、パーセンテージはコーティングされた二酸化チタン粒子の総重量を基準とする)。一般に、二酸化チタン粒子は、1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%、特に好ましくは2.5〜4.5重量%の酸化アルミニウム含有量を有する(ここで、パーセンテージはコーティングされた二酸化チタン粒子の総重量を基準とする)。
【0025】
コーティングされた酸化鉄粒子は、例えば、Arnaud社により「Nanogard WCD 2008(FE 45B FN)」、「Nanogard WCD 2009(FE 45B 556)」、「Nanogard FE 45 BL 345」および「Nanogard FE 45 BL」の名称で、またはBASF社により「Transparent Iron Oxide」の名称で販売されている。
【0026】
金属酸化物の混合物、特に二酸化チタンの混合物および二酸化セリウムの混合物にも言及し得る。これらには二酸化チタンのおよび二酸化セリウムのシリカコーティングされた等重量混合物(Ikeda社により「Sunveil A」の名称で販売されている)、ならびに二酸化チタンの、および二酸化亜鉛の、アルミナ、シリカおよびシリコーンコーティングされた混合物(例えば、Kemira社により販売される製品「M 261」)、または二酸化チタンの、および二酸化亜鉛の、アルミナ、シリカおよびグリセロールコーティングされた混合物(例えば、Kemira社により販売されている製品「M 211」)が含まれる。
【0027】
好ましい実施形態において、金属酸化物は、0.05mol%未満、好ましくは0.01mol%未満、より好ましくは0.005mol%未満のドーパントを含み、特にドーパントを含まない。好適なドーパントは、例えばWO2005/072680、42ページ、第2段落により公知である。例としては、マンガン、バナジウム、クロムまたは鉄のカチオンが挙げられる。
【0028】
農薬製剤中のコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの総量は、一般に0.5〜20重量%、好ましくは2〜15重量%、より好ましくは4〜12重量%である。
【0029】
有機UV光保護フィルターは、紫外線を吸収し、吸収したエネルギーをより長波長の放射、例えば熱の形で再放出することができる有機物質を意味すると理解される。用語「有機UV光保護フィルター」は、一つのタイプの前記化合物または異なるタイプの前記化合物の混合物を意味する。有機物質は油溶性であっても水溶性であってもよく、またはそれらはポリマーに結合していてもよい。光保護フィルターはUV-AおよびUV-Bフィルターであってよく、好ましくはUV-Bフィルターである。典型的には、光保護フィルターは無色から明るい黄色の化合物である。好ましくは、光保護フィルターは施用濃度で視覚的に検出することができない。
【0030】
使用し得るUV-Bフィルターは、例えば下記の物質である。
【0031】
- 3-ベンジリデンカンファーおよびその誘導体、例えば、3-(4-メチルベンジリデン)カンファー;
- 4-アミノ安息香酸誘導体、好ましくは、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-エチルヘキシル、4-(ジメチルアミノ)安息香酸2-オクチルおよび4-(ジメチルアミノ)安息香酸アミル;
- 桂皮酸のエステル、好ましくは、4-メトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル、4-メトキシ桂皮酸プロピル、4-メトキシ桂皮酸イソアミル、4-メトキシ桂皮酸イソペンチル、2-シアノ-3-フェニル桂皮酸2-エチルヘキシル(オトクリレン(otocrylene));
- サリチル酸のエステル、好ましくは、サリチル酸2-エチルヘキシル、サリチル酸4-イソプロピルベンジル、サリチル酸ホモメンチル;
- ベンゾフェノンの誘導体、好ましくは、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒドロキシ-4-メトキシ-4'-メチルベンゾフェノン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン;
- ベンザルマロン酸のエステル、好ましくは、4-メトキシベンズマロン酸2-エチルヘキシル;
- トリアジン誘導体、例えば、2,4,6-トリアニリノ(p-カルボ-2'-エチル-1'-ヘキシルオキシ)-1,3,5-トリアジン(オクチルトリアゾン)およびジオクチルブトアミドトリアゾン(Uvasorb(登録商標) HEB)。
- プロパン-1,3-ジオン類、例えば、1-(4-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン。
- 2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびそのアルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウム、アルキルアンモニウム、アルカノールアンモニウムおよびグルカンモニウム塩;
- ベンゾフェノン類のスルホン酸誘導体、好ましくは、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルホン酸およびその塩;
- 3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、例えば、4-(2-オキソ-3-ボルニリデンメチル)ベンゼンスルホン酸および2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボルニリデン)スルホン酸およびその塩。
【0032】
好ましいUV-Bフィルターはベンゾフェノンの誘導体である。
【0033】
好適なUV-Aフィルターは、以下のものである。
- ベンゾイルメタンの誘導体、例えば、1-(4'-tert-ブチルフェニル)-3-(4'-メトキシフェニル)プロパン-1,3-ジオン、4-tert-ブチル-4'-メトキシジベンゾイルメタンまたは1-フェニル-3-(4'-イソプロピルフェニル)プロパン-1,3-ジオン;
- ベンゾフェノン類のアミノヒドロキシ置換誘導体、例えば、N,N-ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル-n-ヘキシルベンゾエート。
【0034】
UV-AおよびUV-Bフィルターは、当然ながら混合して使用することも可能である。
【0035】
農薬製剤中の有機UV光保護フィルターの総量は、一般に0.5〜30重量%、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%である。有機UV光保護フィルターのコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルに対する重量比は、通常10:1〜1:10、好ましくは5:1〜1:5、より好ましくは3:1〜1:2の範囲である。
【0036】
殺有害生物剤の有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの総質量に対する重量比は、通常50:1〜1:10、好ましくは20:1〜1:2、最も好ましくは10:1〜1:1の範囲である。
【0037】
農薬製剤はまた、1種以上の抗酸化剤を含んでもよい。好ましくは、農薬製剤は抗酸化剤を含む。抗酸化剤は、例えば、非常に低い耐性用量(例えば、pmol/kg〜pmol/kg)の、アミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびその誘導体、イミダゾールおよびイミダゾール誘導体(例えば、ウロカニン酸)、ペプチド、例えば、D,L-カルノシン、D-カルノシン、L-カルノシンおよびその誘導体(例えば、アンセリン)、カロテノイド、カロテン(例えば、α-カロテン、β-カロテン、リコピン)およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えば、ジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび別のチオ化合物(例えば、チオグリセロール、チオソルビトール、チオグリコール酸、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ならびにそのグリコシル、N-アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、ラウリル、パルミトイル、オレイル、γ-リノレイル、コレステリルおよびグリセリルエステル)、およびその塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシドおよび塩)、およびスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ-、ヘキサ-、ヘプタチオニンスルホキシミン)、ならびに金属キレート剤(例えば、α-ヒドロキシ脂肪酸、EDTA、EGTA、フィチン酸、ラクトフェリン)、α-ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁抽出物、没食子酸エステル(例えば、没食子酸プロピル、オクチルおよびドデシル)フラボノイド、カテキン、ビリルビン、ビリベルジンおよびその誘導体、不飽和脂肪酸およびその誘導体(例えば、γ-リノレン酸、リノール酸、アラキドン酸、オレイン酸)、葉酸およびその誘導体、ヒドロキノンおよびその誘導体(例えば、アルブチン)、ユビキノンおよびユビキノールおよびその誘導体、ビタミンCおよびその誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、酢酸アルコルビル、リン酸アスコルビルMg、アスコルビン酸ナトリウムおよびマグネシウム、リン酸および硫酸アスコルビル二ナトリウム、アスコルビルトコフェリルリン酸カリウム、アスコルビン酸キトサン)、イソアスコルビン酸およびその誘導体、トコフェロールおよびその誘導体(例えば、酢酸、リノール酸、オレイン酸およびコハク酸トコフェリル、トコフェレス(tocophereth)-5、トコフェレス-10、トコフェレス-12、トコフェレス-18、トコフェレス-50、トコフェルソラン)、ビタミンAおよび誘導体(例えば、パルミチン酸ビタミンA)、ベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン、ルチン酸およびその誘導体、ルチニル二硫酸二ナトリウム、桂皮酸およびその誘導体(例えば、フェルリン酸、フェルリン酸エチル、カフェイン酸)、コウジ酸、グリコール酸およびサリチル酸キトサン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアイアシック酸(nordihydroguaiacic acid)、ノルジヒドログアイアレチン酸(nordihydroguaiaretic acid)、トリヒドロキシブチロフェノン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、セレンおよびセレン誘導体(例えば、セレノメチオニン)、スチルベンおよびスチルベン誘導体(例えば、酸化スチルベン、酸化trans-スチルベン)である。本発明によれば、これらの特定した活性成分の好適な誘導体(塩、エステル、糖、ヌクレオチド、ヌクレオシド、ペプチドおよび脂質)および混合物またはこれらの抗酸化剤を含む植物抽出物(例えば、ティーツリーオイル、ローズマリー抽出物およびロズマリン酸)を使用することができる。一般に、前記抗酸化剤の混合物が可能である。
【0038】
好ましい抗酸化剤はトコフェロール、ブチルヒドロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソールである。
【0039】
農薬製剤中の抗酸化剤の総量は、一般に0〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%、非常に好ましくは0.1〜2重量%である。
【0040】
農薬製剤は、さらにラジカルスカベンジャーを含んでもよい。一般に、ブチルヒドロキシトルエンおよびブチルヒドロキシアニソールなどのほとんどの抗酸化剤はラジカルスカベンジャーとしても作用する。ラジカルスカベンジャーのさらなる例は、いわゆるヒンダードアミン系光安定剤(HALS)、例えば、N,N′-1,6-ヘキサンジイルビス(N-(2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジニル-ホルムアミド(BASF SEよりUvinul(登録商標) 4050Hとして市販されている)、1-アセチル-4-(3-ドデシル-2,5-ジオキソ-1-ピロリジニル)-2,2,6,6-テトラメチル-ピペリジン(Clariant製のSanduvor(登録商標) 3058 Liquid)、ビス(1-オクチルオキシ-2,2,6,-テトラメチル-4-ピペリジル)セバケート(CibaよりTinuvin(登録商標) 123として市販されている)、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)セバケート(CibaよりTinuvin(登録商標) 292として市販されている)である。好ましいラジカルスカベンジャーはヒンダードアミン系光安定剤である。
【0041】
農薬製剤中のラジカルスカベンジャーの総量は、一般に0〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に0.1〜5重量%である。
【0042】
場合により、農薬製剤は、さらにコーティングされていない金属酸化物粒子を含んでもよい。これらのコーティングされていない金属酸化物は、亜鉛(例えば、ZnO)、鉄(例えば、Fe2O3)、ジルコニウム(例えば、ZrO2)、ケイ素(例えば、SiO2)、マンガン(例えば、MnO)、アルミニウム(例えば、アルミナAl2O3)、セリウム(例えば、Ce2O3)の酸化物、対応する金属の混合酸化物、および前記酸化物の混合物からなる群より選択し得る。好ましいのは酸化亜鉛である。農薬製剤中のコーティングされていない金属酸化物粒子の総量は、一般に0〜30重量%、好ましくは2〜20重量%、より好ましくは5〜15重量%である。好ましい実施形態において、農薬製剤はコーティングされていない金属酸化物粒子を本質的に含まないか、好ましくは含まない。
【0043】
本発明の農薬製剤は、場合により製剤助剤を含んでもよい。本発明の意味における用語「製剤助剤」は、殺有害生物剤の製剤に好適な助剤、例えば、さらなる溶媒および/または担体および/または界面活性剤(イオン性または非イオン性界面活性剤、補助剤、分散剤)および/または保存剤および/または消泡剤および/または凍結防止剤である。
【0044】
好適な溶媒の例は、水、芳香族溶媒(例えば、ソルベッソ(Solvesso)製品、キシレン)、パラフィン(例えば、灯油またはジーゼル油などの鉱油留分)、コールタール油および植物または動物由来の油、脂肪族、環式および芳香族炭化水素、例えば、トルエン、キシレン、パラフィン、テトラヒドロナフタレン、アルキル化ナフタレンまたはその誘導体、アルコール(例えば、メタノール、ブタノール、ペンタノール、ベンジルアルコール、シクロヘキサノール)、ケトン(例えば、シクロヘキサノン、ガンマブチロラクトン)、ピロリドン(NMP、NEP、NOP)、酢酸エステル(二酢酸グリコール)、グリコール、脂肪酸ジメチルアミド、脂肪酸および脂肪酸エステル、イソホロンおよびジメチルスルホキシドである。原則として、溶媒混合物も使用し得る。
【0045】
好適な界面活性剤は、リグノスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、フェノールスルホン酸、ジブチルナフタレンスルホン酸、アルキルアリールスルホネート、アルキルサルフェート、アルキルスルホネート、脂肪アルコールサルフェート、脂肪酸および硫酸化脂肪アルコールグリコールエーテルのアルカリ金属、アルカリ土類金属およびアンモニウム塩、さらにスルホン化ナフタレンおよびナフタレン誘導体とホルムアルデヒドとの縮合物、ナフタレンまたはナフタレンスルホン酸とフェノールおよびホルムアルデヒドとの縮合物、ポリオキシエチレンオクチルフェノールエーテル、エトキシ化イソオクチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、アルキルフェノールポリグリコールエーテル、トリブチルフェニルポリグリコールエーテル、トリステアリルフェニルポリグリコールエーテル、アルキルアリールポリエーテルアルコール、アルコールおよび脂肪アルコール/エチレンオキシド縮合物、エトキシ化ひまし油、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、エトキシ化ポリオキシプロピレン、ラウリルアルコールポリグリコールエーテルアセタール、ソルビトールエステル、リグノ亜硫酸廃液およびメチルセルロースである。
【0046】
好適な担体の例は、鉱物質土類、例えば、シリカゲル、ケイ酸塩、タルク、カオリン、アタクレイ(attaclay)、石灰石、石灰、白亜、黄土、粘土、白雲石、珪藻土、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、酸化マグネシウム、粉砕した合成材料、肥料、例えば、硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、硝酸アンモニウム、尿素、ならびに植物由来の製品、例えば、穀類の粗挽き粉、樹皮の粗挽き粉、木材の粗挽き粉および木の実の殻の粗挽き粉、セルロース粉末、ポリビニルピロリドンおよび他の固体担体である。
【0047】
凍結防止剤、例えば、グリセリン、エチレングリコール、へキシレングリコール、プロピレングリコール、および殺細菌剤も製剤に加えることができる。
【0048】
好適な消泡剤は、例えば、ケイ素またはステアリン酸マグネシウムに基づく消泡剤である。
【0049】
好適な保存剤は、例えば、1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オンおよび/もしくは2-メチル-2H-イソチアゾール-3-オンまたは安息香酸ナトリウムもしくは安息香酸である。
【0050】
本発明の意味における用語「殺有害生物剤」は、殺菌剤、殺虫剤、殺線虫剤、除草剤および/もしくは薬害軽減剤または成長調節物質からなる群より、好ましくは、殺菌剤、殺虫剤または殺線虫剤からなる群より1種以上の化合物を選択することができることを意味する。前記の2つ以上のクラスの殺有害生物剤の混合物を使用することも可能である。このような殺有害生物剤は当業者に公知であり、これらは、例えば、Pesticide Manual, 13th Ed. (2003), The British Crop Protection Council, Londonに記載されている。
【0051】
以下の殺有害生物剤のリストは、可能な組み合わせを説明することを目的とするものであって、それらを限定するためのものではない。
【0052】
殺菌剤は以下の群より選択することができる。
【0053】
A)ストロビルリン類
アゾキシストロビン(azoxystrobin)、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、エネストロブリン(enestroburin)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、クレソキシムメチル(kresoxim-methyl)、メトミノストロビン(metominostrobin)、オリサストロビン(orysastrobin)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピリベンカルブ(pyribencarb)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、2-(2-(6-(3-クロロ-2-メチル-フェノキシ)-5-フルオロ-ピリミジン-4-イルオキシ)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド、3-メトキシ-2-(2-(N-(4-メトキシ-フェニル)-シクロプロパン-カルボキシイミドイルスルファニルメチル)-フェニル)-アクリル酸メチルエステル、(2-クロロ-5-[1-(3-メチルベンジルオキシイミノ)エチル]ベンジル)カルバミン酸メチルおよび2-(2-(3-(2,6-ジクロロフェニル)-1-メチル-アリリデンアミノオキシメチル)-フェニル)-2-メトキシイミノ-N-メチル-アセトアミド;
【0054】
B)カルボキシアミド類
- カルボキシアニリド類:ベナラキシル(benalaxyl)、ベナラキシル-M、ベノダニル(benodanil)、ビキサフェン(bixafen)、ボスカリド(boscalid)、カルボキシン(carboxin)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フルトラニル(flutolanil)、フラメトピル(furametpyr)、イソピラザム(isopyrazam)、イソチアニル(isotianil)、キララキシル(kiralaxyl)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メタラキシル-M(メフェノキサム(mefenoxam))、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、ペンチオピラド(penthiopyrad)、テクロフタラム(tecloftalam)、チフルザミド(thifluzamide)、チアジニル(tiadinil)、2-アミノ-4-メチル-チアゾール-5-カルボキシアニリド、2-クロロ-N-(1,1,3-トリメチル-インダン-4-イル)-ニコチンアミド、N-(2',4'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2',4'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',5'-ジフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2'-フルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2'-クロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',5'-ジクロロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2',4',5'-トリフルオロビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-[2-(1,1,2,3,3,3-ヘキサフルオロプロポキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-[2-(1,1,2,2-テトラフルオロエトキシ)-フェニル]-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(4'-トリフルオロメチルチオビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2-(1,3-ジメチル-ブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2-(1,3,3-トリメチル-ブチル)-フェニル)-1,3-ジメチル-5-フルオロ-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(4'-クロロ-3',5'-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(4'-クロロ-3',5'-ジフルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',4'-ジクロロ-5'-フルオロ-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',5'-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(3',5'-ジフルオロ-4'-メチル-ビフェニル-2-イル)-3-トリフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(cis-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-(trans-2-ビシクロプロピル-2-イル-フェニル)-3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド、N-[1,2,3,4-テトラヒドロ-9-(1-メチルエチル)-1,4-メタノナフタレン-5-イル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボキシアミド;
- カルボン酸モルホリド類:ジメトモルフ(dimethomorph)、フルモルフ(flumorph);
- 安息香酸アミド類:フルメトベル(flumetover)、フルオピコリド(fluopicolide)、フルオピラム(fluopyram);
- 他のカルボキシアミド類:カルプロパミド(carpropamid)、ジシクロメット(dicyclomet)、マンジプロパミド(mandiproamid)、オキシテトラサイクリン(oxytetracyclin)、シルチオファム(silthiofarm)および;N-(6-メトキシ-ピリジン-3-イル)シクロプロパンカルボン酸アミド
【0055】
C)アゾール類
- トリアゾール類:アザコナゾール(azaconazole)、ビテルタノール(bitertanol)、ブロムコナゾール(bromuconazole)、シプロコナゾール(cyproconazole)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール-M、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、フェンブコナゾール(fenbuconazole)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルトリアホール(flutriafol)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イプコナゾール(ipconazole)、メトコナゾール(metconazole)、ミクロブタニル(myclobutanil)、オキスポコナゾール(oxpoconazole)、パクロブトラゾール(paclobutrazole)、ペンコナゾール(penconazole)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、シメコナゾール(simeconazole)、テブコナゾール(tebuconazole)、テトラコナゾール(tetraconazole)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(triadimenol)、トリチコナゾール(triticonazole)、ウニコナゾール(uniconazole)、1-(4-クロロ-フェニル)-2-([1,2,4]トリアゾール-1-イル)-シクロヘプタノール;
- イミダゾール類:シアゾファミド(cyazofamid)、イマザリル(imazalil)、ペフラゾエート(pefurazoate)、プロクロラズ(prochloraz)、トリフルミゾール(triflumizol);
- ベンズイミダゾール類:ベノミル(benomyl)、カルベンダジム(carbendazim)、フベリダゾール(fuberidazole)、チアベンダゾール(thiabendazole);
- その他:エタボキサム(ethaboxam)、エトリジアゾール(etridiazole)、ヒメキサゾール(hymexazole)および2-(4-クロロ-フェニル)-N-[4-(3,4-ジメトキシ-フェニル)-イソキサゾール-5-イル]-2-プロプ-2-イニルオキシ-アセトアミド;
【0056】
D) 複素環化合物
- ピリジン類:フルアジナム(fluazinam)、ピリフェノックス(pyrifenox)、3-[5-(4-クロロ-フェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、3-[5-(4-メチル-フェニル)-2,3-ジメチル-イソキサゾリジン-3-イル]-ピリジン、2,3,5,6-テトラクロロ-4-メタンスルホニル-ピリジン、3,4,5-トリクロロピリジン-2,6-ジカルボニトリル、N-(1-(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-エチル)-2,4-ジクロロニコチンアミド、N-[(5-ブロモ-3-クロロ-ピリジン-2-イル)-メチル]-2,4-ジクロロ-ニコチンアミド;
- ピリミジン類:ブピリメート(bupirimate)、シプロジニル(cyprodinil)、ジフルメトリム(diflumetorim)、フェナリモール(fenarimol)、フェリムゾン(ferimzone)、メパニピリム(mepanipyrim)、ニトラピリン(nitrapyrin)、ヌアリモール(nuarimol)、ピリメタニル(pyrimethanil);
- ピペラジン類:トリホリン(triforine);
- ピロール類:フェンピクロニル(fenpiclonil)、フルジオキソニル(fludioxonil);
- モルホリン類:アルジモルフ(aldimorph)、ドデモルフ(dodemorph)、酢酸ドデモルフ、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、トリデモルフ(tridemorph);
- ピペリジン類:フェンプロピジン(fenpropidin);
- ジカルボキシイミド類:フルオロイミド(fluoroimid)、イプロジオン(iprodione)、プロシミドン(procymidone)、ビンクロゾリン(vinclozolin);
- 非芳香族5員複素環:ファモキサドン(famoxadone)、フェナミドン(fenamidone)、オクチリノン(octhilinone)、プロベナゾール(probenazole)、5-アミノ-2-イソプロピル-3-オキソ-4-オルト-トリル-2,3-ジヒドロ-ピラゾール-1-カルボチオ酸S-アリルエステル;
- その他:アシベンゾラル-S-メチル(acibenzolar-S-methyl)、アミスルブロム(amisulbrom)、アニラジン(anilazin)、ブラスチシジン-S(blasticidin-S)、カプタホール(captafol)、キャプタン(captan)、チノメチオナット(chinomethionat)、ダゾメット(dazomet)、デバカルブ(debacarb)、ジクロメジン(diclomezine)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフェンゾコートメチル硫酸塩、フェノキサニル(fenoxanil)、ホルペット(Folpet)、オキソリン酸、ピペラリン(piperalin)、プロキナジド(proquinazid)、ピロキロン(pyroquilon)、キノキシフェン(quinoxyfen)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、2-ブトキシ-6-ヨード-3-プロピルクロメン-4-オン、5-クロロ-1-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)-2-メチル-1H-ベンゾイミダゾール、5-クロロ-7-(4-メチルピペリジン-1-イル)-6-(2,4,6-トリフルオロフェニル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン、6-(3,4-ジクロロ-フェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-(4-tert-ブチルフェニル)-5-メチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-メチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5 a]ピリミジン-7-イルアミン、6-エチル-5-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5 a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-エチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-プロピル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、5-メトキシメチル-6-オクチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン、6-オクチル-5-トリフルオロメチル-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミンおよび5-トリフルオロメチル-6-(3,5,5-トリメチル-ヘキシル)-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリミジン-7-イルアミン;
【0057】
E) カルバメート類
- チオおよびジチオカルバメート類:フェルバム(ferbam)、マンコゼブ(mancozeb)、マネブ(maneb)、メタム(metam)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メチラム(metiram)、プロピネブ(propineb)、チラム(thiram)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram);
-カルバメート類:ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、フルベンチアバリカルブ(flubenthiavalicarb)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、プロパモカルブ(propamocarb)、プロパモカルブ塩酸塩、バリフェナル(valiphenal)およびN-(1-(1-(4-シアノ-フェニル)-エタンスルホニル)-ブト-2-イル)カルバミン酸(4-フルオロフェニル)エステル;
【0058】
F)他の活性物質
- グアニジン類:グアニジン、ドジン(dodine)、ドジン遊離塩基、グアザチン(guazatine)、酢酸グアザチン、イミノクタジン(iminoctadine)、イミノクタジン三酢酸塩、イミノクタジントリスアルベシレート(iminoctadine tris(albesilate));
- 抗生物質:カスガマイシン(kasugamycin)、カスガマイシン塩酸塩水和物、ストレプトマイシン(streptomycin)、ポリオキシン(polyoxine)、バリダマイシンA(validamycin A);
- ニトロフェニル誘導体:ビナパクリル(binapacryl)、ジノブトン(dinobuton)、ジノカップ(dinocap)、ニトロタールイソプロピル(nitrothal-isopropyl)、テクナゼン(tecnazen);
- 有機金属化合物:フェンチン塩、例えば、酢酸フェンチン、塩化フェンチンまたは水酸化フェンチン;
- 含硫黄複素環化合物:ジチアノン(dithianon)、イソプロチオラン(isoprothiolane);
- 有機リン化合物:エジフェンホス(edifenphos)、ホセチル(fosetyl)、ホセチルアルミニウム、イプロベンホス(iprobenfos)、亜リン酸およびその塩、ピラゾホス(pyrazophos)、トルクロホスメチル(tolclofos-methyl);
- 有機塩素化合物:クロロタロニル(chlorothalonil)、ジクロフルアニド(dichlofluanid)、ジクロロフェン(dichlorophen)、フルスルファミド(flusulfamide)、ヘキサクロロベンゼン、ペンシクロン(pencycuron)、ペンタクロロフェノールおよびその塩、フタリド(phthalide)、キントゼン(quintozene)、チオファネートメチル(thiophanate-methyl)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、(N-(4-クロロ-2-ニトロ-フェニル)-N-エチル-4-メチルベンゼンスルホンアミド;
- 無機活性物質:ボルドー液、酢酸銅、水酸化銅、オキシ塩化銅、塩基性硫酸銅、硫黄;
- その他:ビフェニル、ブロノポール(bronopol)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、ジフェニルアミン(diphenylamin)、メトラフェノン(metrafenone)、ミルジオマイシン(mildiomycin)、オキシン銅(oxin-copper)、プロヘキサジオンカルシウム(prohexadione-calcium)、スピロキサミン(spiroxamine)、トリルフルアニド(tolylfluanid)、N-(シクロプロピルメトキシイミノ-(6-ジフルオロ-メトキシ-2,3-ジフルオロ-フェニル)-メチル)-2-フェニルアセトアミド、N'-(4-(4-クロロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(4-(4-フルオロ-3-トリフルオロメチル-フェノキシ)-2,5-ジメチル-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン、N'-(2-メチル-5-トリフルオロメチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジンおよびN'-(5-ジフルオロメチル-2-メチル-4-(3-トリメチルシラニル-プロポキシ)-フェニル)-N-エチル-N-メチルホルムアミジン。
【0059】
除草剤は以下の群より選択することができる。
- アセトアミド類:アセトクロール(acetochlor)、アラクロール(alachlor)、ブタクロール(butachlor)、ジメタクロール(dimethachlor)、ジメテナミド(dimethenamid)、フルフェナセット(flufenacet)、メフェナセット(mefenacet)、メトラクロール(metolachlor)、メタザクロール(metazachlor)、ナプロパミド(napropamide)、ナプロアニリド(naproanilide)、ペトキサミド(pethoxamid)、プレチラクロール(pretilachlor)、プロパクロール(propachlor)、テニルクロール(thenylchlor);
- アミノ酸誘導体:ビラナホス(bilanafos)、グリホセート(glyphosate)、グルホシネート(glufosinate)、スルホセート(sulfosate);
- アリールオキシフェノキシプロピオネート類:クロジナホップ(clodinafop)、シハロホップブチル(cyhalofop-butyl)、フェノキサプロップ(fenoxaprop)、フルアジホップ(fluazifop)、ハロキシホップ(haloxyfop)、メタミホップ(metamifop)、プロパキザホップ(propaquizafop)、キザロホップ(quizalofop)、キザロホップ-P-テフリル(quizalofop-P-tefuryl);
- ビピリジル類:ジコート(diquat)、パラコート(paraquat);
- (チオ)カルバメート類:アシュラム(asulam)、ブチレート(butylate)、カルベタミド(carbetamide)、デスメジファム(desmedipham)、ジメピペレート(dimepiperate)、エプタム(eptam)(EPTC)、エスプロカルブ(esprocarb)、モリネート(molinate)、オルベンカルブ(orbencarb)、フェンメジファム(phenmedipham)、プロスルホカルブ(prosulfocarb)、ピリブチカルブ(pyributicarb)、チオベンカルブ(thiobencarb)、トリアレート(triallate);
- シクロヘキサンジオン類:ブトロキシジム(butroxydim)、クレトジム(clethodim)、シクロキシジム(cycloxydim)、プロホキシジム(profoxydim)、セトキシジム(sethoxydim)、テプラロキシジム(tepraloxydim)、トラルコキシジム(tralkoxydim);
- ジニトロアニリン類:ベンフルラリン(benfluralin)、エタルフルラリン(ethalfluralin)、オリザリン(oryzalin)、ペンジメタリン(pendimethalin)、プロジアミン(prodiamine)、トリフルラリン(trifluralin);
- ジフェニルエーテル類:アシフルオルフェン(acifluorfen)、アクロニフェン(aclonifen)、ビフェノックス(bifenox)、ジクロホップ(diclofop)、エトキシフェン(ethoxyfen)、ホメサフェン(fomesafen)、ラクトフェン(lactofen)、オキシフルオルフェン(oxyfluorfen);
- ヒドロキシベンゾニトリル類:ボモキシニル(bomoxynil)、ジクロベニル(dichlobenil)、イオキシニル(ioxynil);
- イミダゾリノン類:イマザメタベンズ(imazamethabenz)、イマザモックス(imazamox)、イマザピック(imazapic)、イマザピル(imazapyr)、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr);
- フェノキシ酢酸類:クロメプロップ(clomeprop)、2,4-ジクロロフェノキシ酢酸(2,4-D)、2,4-DB、ジクロルプロップ(dichlorprop)、MCPA、MCPA-チオエチル、MCPB、メコプロップ(Mecoprop);
- ピラジン類:クロリダゾン(chloridazon)、フルフェンピルエチル(flufenpyr-ethyl)、フルチアセット(fluthiacet)、ノルフルラゾン(norflurazon)、ピリデート(pyridate);
- ピリジン類:アミノピラリド(aminopyralid)、クロピラリド(clopyralid)、ジフルフェニカン(diflufenican)、ジチオピル(dithiopyr)、フルリドン(fluridone)、フルロキシピル(fluroxypyr)、ピクロラム(picloram)、ピコリナフェン(picolinafen)、チアゾピル(thiazopyr);
- スルホニル尿素類:アミドスルフロン(amidosulfuron)、アジムスルフロン(azimsulfuron)、ベンスルフロン(bensulfuron)、クロリムロンエチル(chlorimuron-ethyl)、クロルスルフロン(chlorsulfuron)、シノスルフロン(cinosulfuron)、シクロスルファムロン(cyclosulfamuron)、エトキシスルフロン(ethoxysulfuron)、フラザスルフロン(flazasulfuron)、フルセトスルフロン(flucetosulfuron)、フルピルスルフロン(flupyrsulfuron)、ホラムスルフロン(foramsulfuron)、ハロスルフロン(halosulfuron)、イマゾスルフロン(imazosulfuron)、ヨードスルフロン(iodosulfuron)、メソスルフロン(mesosulfuron)、メトスルフロンメチル(metsulfuron-methyl)、ニコスルフロン(nicosulfuron)、オキサスルフロン(oxasulfuron)、プリミスルフロン(primisulfuron)、プロスルフロン(prosulfuron)、ピラゾスルフロン(pyrazosulfuron)、リムスルフロン(rimsulfuron)、スルホメツロン(sulfometuron)、スルホスルフロン(sulfosulfuron)、チフェンスルフロン(thifensulfuron)、トリアスルフロン(triasulfuron)、トリベヌロン(tribenuron)、トリフロキシスルフロン(trifloxysulfuron)、トリフルスルフロン(triflusulfuron)、トリトスルフロン(tritosulfuron)、1-((2-クロロ-6-プロピル-イミダゾ[1,2-b]ピリダジン-3-イル)スルホニル)-3-(4,6-ジメトキシ-ピリミジン-2-イル)尿素;
- トリアジン類:アメトリン(ametryn)、アトラジン(atrazine)、シアナジン(cyanazine)、ジメタメトリン(dimethametryn)、エチオジン(ethiozin)、ヘキサジノン(hexazinone)、メタミトロン(metamitron)、メトリブジン(metribuzin)、プロメトリン(prometryn)、シマジン(simazine)、テルブチラジン(terbuthylazine)、テルブトリン(terbutryn)、トリアジフラム(triaziflam);
- 尿素類:クロロトルロン(chlorotoluron)、ダイムロン(daimuron)、ジウロン(diuron)、フルオメツロン(fluometuron)、イソプロツロン(isoproturon)、リヌロン(linuron)、メタベンズチアズロン(methabenzthiazuron)、テブチウロン(tebuthiuron);
-他のアセト乳酸シンターゼ阻害剤:ビスピリバックナトリウム(bispyribac-sodium)、クロランスラムメチル(cloransulam-methyl)、ジクロスラム(diclosulam)、フロラスラム(florasulam)、フルカルバゾン(flucarbazone)、フルメツラム(flumetsulam)、メトスラム(metosulam)、オルトスルファムロン(ortho-sulfamuron)、ペノクスラム(penoxsulam)、プロポキシカルバゾン(propoxycarbazone)、ピリバムベンズプロピル(pyribambenz-propyl)、ピリベンゾキシム(pyribenzoxim)、ピリフタリド(pyriftalid)、ピリミノバックメチル(pyriminobac-methyl)、ピリミスルファン(pyrimisulfan)、ピリチオバック(pyrithiobac)、ピロキサスルホン(pyroxasulfone)、ピロクスラム(pyroxsulam);
- その他:アミカルバゾン(amicarbazone)、アミノトリアゾール(aminotriazole)、アニロホス(anilofos)、ベフルブタミド(beflubutamid)、ベナゾリン(benazolin)、ベンカルバゾン(bencarbazone)、ベンフルレセート(benfluresate)、ベンゾフェナップ(benzofenap)、ベンタゾン(bentazone)、ベンゾビシクロン(benzobicyclon)、ブロマシル(bromacil)、ブロモブチド(bromobutide)、ブタフェナシル(butafenacil)、ブタミホス(butamifos)、カフェンストロール(cafenstrole)、カルフェントラゾン(carfentrazone)、シニドンエチル(cinidon-ethlyl)、クロルタール(chlorthal)、シンメチリン(cinmethylin)、クロマゾン(clomazone)、クミルロン(cumyluron)、シプロスルファミド(cyprosulfamide)、ジカンバ(dicamba)、ジフェンゾコート(difenzoquat)、ジフルフェンゾピル(diflufenzopyr)、ドレクスレラ・モノセラス(Drechslera monoceras)、エンドタール(endothal)、エトフメセート(ethofumesate)、エトベンザニド(etobenzanid)、フェントラザミド(fentrazamide)、フルミクロラックペンチル(flumiclorac-pentyl)、フルミオキサジン(flumioxazin)、フルポキサム(flupoxam)、フルロクロリドン(flurochloridone)、フルルタモン(flurtamone)、インダノファン(indanofan)、イソキサベン(isoxaben)、イソキサフルトール(isoxaflutole)、レナシル(lenacil)、プロパニル(propanil)、プロピザミド(propyzamide)、キンクロラック(quinclorac)、キンメラック(quinmerac)、メソトリオン(mesotrione)、アルソン酸メチル、ナプタラム(naptalam)、オキサジアルギル(oxadiargyl)、オキサジアゾン(oxadiazon)、オキサジクロメホン(oxaziclomefone)、ペントキサゾン(pentoxazone)、ピノキサデン(pinoxaden)、ピラクロニル(pyraclonil)、ピラフルフェンエチル(pyraflufen-ethyl)、ピラスルホトール(pyrasulfotole)、ピラゾキシフェン(pyrazoxyfen)、ピラゾリネート(pyrazolynate)、キノクラミン(quinoclamine)、サフルフェナシル(saflufenacil)、スルコトリオン(sulcotrione)、スルフェントラゾン(sulfentrazone)、テルバシル(terbacil)、テフリルトリオン(tefuryltrione)、テンボトリオン(tembotrione)、チエンカルバゾン(thiencarbazone)、トプラメゾン(topramezone)、4-ヒドロキシ-3-[2-(2-メトキシ-エトキシメチル)-6-トリフルオロメチル-ピリジン-3-カルボニル]-ビシクロ[3.2.1]オクト-3-エン-2-オン、3-[2-クロロ-4-フルオロ-5-(3-メチル-2,6-ジオキソ-4-トリフルオロメチル-3,6-ジヒドロ-2H-ピリミジン-1-イル)-フェノキシ]-ピリジン-2-イルオキシ)-酢酸エチルエステル、6-アミノ-5-クロロ-2-シクロプロピル-ピリミジン-4-カルボン酸メチルエステル、6-クロロ-3-(2-シクロプロピル-6-メチル-フェノキシ)-ピリダジン-4-オール、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-フェニル)-5-フルオロ-ピリジン-2-カルボン酸、4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-2-フルオロ-3-メトキシ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル、および4-アミノ-3-クロロ-6-(4-クロロ-3-ジメチルアミノ-2-フルオロ-フェニル)-ピリジン-2-カルボン酸メチルエステル。
【0060】
殺虫剤は以下の群より選択することができる。
- 有機(チオ)ホスフェート類:アセフェート(acephate)、アザメチホス(azamethiphos)、アジンホスメチル(azinphos-methyl)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルピリホスメチル(chlorpyrifos-methyl)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、ジアジノン(diazinon)、ジクロルボス(dichlorvos)、ジクロトホス(dicrotophos)、ジメトエート(dimethoate)、ジスルホトン(disulfoton)、エチオン(ethion)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェンチオン(fenthion)、イソキサチオン(isoxathion)、マラチオン(malathion)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メチルパラチオン(methyl-parathion)、メビンホス(mevinphos)、モノクロトホス(monocrotophos)、オキシデメトンメチル(oxydemeton-methyl)、パラオキソン(paraoxon)、パラチオン(parathion)、フェントエート(phenthoate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ホレート(phorate)、ホキシム(phoxim)、ピリミホスメチル(pirimiphos-methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロチオホス(prothiofos)、スルプロホス(sulprophos)、テトラクロルビンホス(tetrachlorvinphos)、テルブホス(terbufos)、トリアゾホス(triazophos)、トリクロルホン(trichlorfon);
- カルバメート類:アラニカルブ(alanycarb)、アルジカルブ(aldicarb)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、フェノキシカルブ(fenoxycarb)、フラチオカルブ(furathiocarb)、メチオカルブ(methiocarb)、メトミル(methomyl)、オキサミル(oxamyl)、ピリミカルブ(pirimicarb)、プロポクスル(propoxur)、チオジカルブ(thiodicarb)、トリアザメート(triazamate);
- ピレスロイド類:アレトリン(allethrin)、ビフェントリン(bifenthrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、シハロトリン(cyhalothrin)、シフェノトリン(cyphenothrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、アルファ-シペルメトリン、ベータ-シペルメトリン、ゼータ-シペルメトリン、デルタメトリン(deltamethrin)、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エトフェンプロックス(etofenprox)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、イミプロトリン(imiprothrin)、ラムダ-シハロトリン(lambda-cyhalothrin)、ペルメトリン(permethrin)、プラレトリン(prallethrin)、ピレトリン(pyrethrin)IおよびII、レスメトリン(resmethrin)、シラフルオフェン(silafluofen)、タウ-フルバリネート(tau-fluvalinate)、テフルトリン(tefluthrin)、テトラメトリン(tetramethrin)、トラロメトリン(tralomethrin)、トランスフルトリン(transfluthrin)、プロフルトリン(profluthrin)、ジメフルトリン(dimefluthrin);
- 昆虫成長調節物質:a) キチン合成阻害剤:ベンゾイル尿素類:クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、シラマジン(cyramazin)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルフェノクスロン(flufenoxuron)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ルフェヌロン(lufenuron)、ノバルロン(novaluron)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、トリフルムロン(triflumuron);ブプロフェジン(buprofezin)、ジオフェノラン(diofenolan)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)、エトキサゾール(etoxazol)、クロフェンタジン(clofentazine);b) エクジソンアンタゴニスト:ハロフェノジド(halofenozide)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、テブフェノジド(tebufenozide)、アザジラクチン(azadirachtin);c) 幼若ホルモン様物質:ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、メトプレン(methoprene)、フェノキシカルブ(fenoxycarb);d) 脂質生合成阻害剤:スピロジクロフェン(spirodiclofen)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スピロテトラマト(spirotetramat);
- ニコチン受容体アゴニスト/アンタゴニスト化合物:クロチアニジン(clothianidin)、ジノテフラン(dinotefuran)、イミダクロプリド(imidacloprid)、チアメトキサム(thiamethoxam)、ニテンピラム(nitenpyram)、アセタミプリド(acetamiprid)、チアクロプリド(thiacloprid)、1-(2-クロロ-チアゾール-5-イルメチル)-2-ニトリミノ(nitrimino)-3,5-ジメチル-[1,3,5]トリアジナン;
- GABAアンタゴニスト化合物:エンドスルファン(endosulfan)、エチプロール(ethiprole)、フィプロニル(fipronil)、バニリプロール(vaniliprole)、ピラフルプロール(pyrafluprole)、ピリプロール(pyriprole)、5-アミノ-1-(2,6-ジクロロ-4-メチル-フェニル)-4-スルフィナモイル-1H-ピラゾール-3-カルボチオ酸アミド;
- 大環状ラクトン殺虫剤:アバメクチン(abamectin)、エマメクチン(emamectin)、ミルベメクチン(milbemectin)、レピメクチン(lepimectin)、スピノサド(spinosad)、スピネトラム(spinetoram);
- ミトコンドリア電子伝達阻害剤(METI)Iダニ駆除剤:フェナザキン(fenazaquin)、ピリダベン(pyridaben)、テブフェンピラド(tebufenpyrad)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、フルフェネリム(flufenerim);
- METI IIおよびIII化合物:アセキノシル(acequinocyl)、フルアシプリム(fluacyprim)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon);
- アンカプラー:クロルフェナピル(chlorfenapyr);
- 酸化的リン酸化阻害剤:シヘキサチン(cyhexatin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、プロパルガイト(propargite);
- 脱皮攪乱化合物:クリオマジン(cryomazine);
- 混合機能オキシダーゼ阻害剤:ピペロニルブトキシド(piperonyl butoxide);
- ナトリウムチャネル遮断剤:インドキサカルブ(indoxacarb)、メタフルミゾン(metaflumizone);
- その他:ベンクロチアズ(benclothiaz)、ビフェナゼート(bifenazate)、カルタップ(cartap)、フロニカミド(flonicamid)、ピリダリル(pyridalyl)、ピメトロジン(pymetrozine)、硫黄、チオシクラム(thiocyclam)、フルベンジアミド(flubendiamide)、クロラントラニリプロール(chlorantraniliprole)、シアジピル(cyazypyr)(HGW86)、シエノピラフェン(cyenopyrafen)、フルピラゾホス(flupyrazofos)、シフルメトフェン(cyflumetofen)、アミドフルメット(amidoflumet)、イミシアホス(imicyafos)、ビストリフルロン(bistrifluron)、およびピリフルキナゾン(pyrifluquinazon)。
【0061】
成長調節物質は、以下の群より選択することができる。
アブシジン酸、アミドクロル(amidochlor)、アンシミドール(ancymidol)、6-ベンジルアミノプリン、ブラシノライド(brassinolide)、ブトラリン(butralin)、クロルメコート(chlormequat)(クロルメコートクロリド)、塩化コリン、シクラニリド(cyclanilide)、ダミノジッド(daminozide)、ジケグラック(dikegulac)、ジメチピン(dimethipin)、2,6-ジメチルプリジン(2,6-dimethylpuridine)、エテホン(ethephon)、フルメトラリン(flumetralin)、フルルプリミドール(flurprimidol)、フルチアセット(fluthiacet)、ホルクロルフェニュロン(forchlorfenuron)、ジベレリン酸、イナベンフィド(inabenfide)、インドール-3-酢酸、マレイン酸ヒドラジド、メフルイジド(mefluidide)、メピコート(mepiquat)(メピコートクロリド)、ナフタレン酢酸、N-6-ベンジルアデニン、パクロブトラゾール(paclobutrazol)、プロヘキサジオン(prohexadione)(プロヘキサジオンカルシウム)、プロヒドロジャスモン(prohydrojasmon)、チジアズロン(thidiazuron)、トリアペンテノール(triapenthenol)、トリブチルホスホロトリチオエート、2,3,5-トリヨード安息香酸、トリネキサパックエチル(trinexapac-ethyl)およびウニコナゾール(uniconazole)。
【0062】
好ましい実施形態において、殺有害生物剤はUV光に感受性である。感受性は、殺有害生物剤を一定時間UV光に曝すという簡単な試験により検出し得る。次に、分解しなかった残存する殺有害生物剤を定量する。
【0063】
好ましい除草剤は、ナプロパミド、プロパニル(proparnil)、ベンタゾン、パラコートジクロリド、シクロキシジム、セトキシジム、エタルフルラリン、オリザリン、ペンジメタリン、トリフルラリン、アシフルレン、アクロニフェン、ホメサフェン、オキシフルオレン、ロキシニル、イマゼタピル、イマザキン、クロリダゾン、ノルフルラゾン、チアゾピル、トリクロピル、ジチオピル、ジフルフェニカン、ピコリナフェン、アミドスルフロン、モリネート、ベルノレート、プロメトン、メトリブジン、アザフェニジン、カルフェントラゾンエチル、スルフェントラゾン、メトクスロン、モノリヌロン、フルクロラリンおよびフルレノールである。
【0064】
好ましい殺菌剤は、シプロジニル、フベリダゾール、ジメトモルフ、プロクロラズ、トリフルミゾール、トリデモルフ、エジフェンホス、フェナリモール、ヌアリモール、エチリモール、キノキシフェン(quinoxylen)、ジチアノン、メトミノストロビン、トリフロキシストロビン、ジクロフルアミド、ブロムコナゾールおよびミクロブタニルである。
【0065】
好ましい殺虫剤は、アセフェート、アジンホスエチル、アジンホスメチル、イソフェンホス、クロルピリホスメチル、ジメチルビンホス、ホレート、ホキシム、プロチオホス、シヘキサチン、アラニカルブ、エチオフェンカルブ、ピリミカルブ、チオジカルブ、フィプロニル、ビオアレトリン、ビオレスメトリン(bioresmethin)、デルタメトリン、フェンプロパトリン(fenpropathin)、フルシトリネート、タウフルバリネート、シペルメトリン、ゼータシペルメトリン、レスメトリン(resmethin)、テフルトリン、ラムダシハロトリンおよびヒドラメチルノンである。別の好ましい実施形態において、殺虫剤はメタフルミゾンまたはアルファシペルメトリンである。
【0066】
殺有害生物剤は、最も好ましくはメタフルミゾンまたはアルファシペルメトリン、特にメタフルミゾンである。
【0067】
本発明の農薬製剤は、殺有害生物剤、有機UVフィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを混合する方法により調製される。一般に、前記化合物は、一段階または多段階の混合においていかなる順序で混合してもよい。殺有害生物剤、有機UVフィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルは、農薬製剤の調製のどの工程にも一緒にまたは個々に加えることができる。前記化合物の1以上を農薬製剤に加えて、残りの化合物を前記農薬製剤を含むタンクミックスに加えてもよい。
【0068】
好適な農薬製剤の例は、液体製剤、例えば、EC(乳化性濃縮物(emulsifiable concentrate))製剤;SLまたはLS(可溶性濃縮物(soluble concentrate))製剤;EW(エマルション、水中油型)製剤;ME(マイクロエマルション)製剤;MEC(マイクロエマルション濃縮物)製剤;CS(カプセル懸濁液)製剤;TK(技術的濃縮物(technical concentrate))製剤;OD(油をベースとする懸濁液濃縮物(oil based suspension concentrate))製剤;SC(懸濁液濃縮物(suspension concentrate))製剤;SE(サスポエマルション)製剤;ULV(微量散布法液体(ultra-low voluume liquid))製剤;SO(スプレッディングオイル(Spreading oil))製剤;AL(他の液体)製剤;LA(ラッカー)製剤;DC(分散性濃縮物(dispersible concentrate))製剤;
または固体製剤、例えば、WG(水分散性顆粒(water dispersible granule))製剤;TB(錠剤(tablet))製剤;FG(微細顆粒(fine granule))製剤;MG(マイクロ顆粒)製剤;SG(可溶性顆粒(soluble granule))である。好ましい液体製剤は、EC、SL、LS、EW、ME、MEC、TK、OD、SC、SE、ULV、SO、AL、LAおよびDCである。
【0069】
好ましい農薬製剤は液体製剤である。より好ましくは、液体農薬製剤は、溶解した、小滴として乳化した、またはマトリックス粒子として懸濁した殺有害生物剤を含む。さらに好ましくは、液体農薬製剤は、溶解したまたは小滴として乳化した殺有害生物剤を含む。用語「マトリックス粒子」は、殺有害生物剤が粒子全体に渡って均質に分布している粒子を指す。これに対して、カプセル化された殺有害生物剤粒子(マトリックス粒子ではない)において、殺有害生物剤はコアに濃縮され、そのため多くの場合ポリマー壁によりUV照射から保護されている。
【0070】
上に参照した製剤は、そのままで、またはそれから調製された使用形態で、例えば、直接噴霧可能な溶液、粉末、懸濁液または分散物、エマルション、油分散物、ペースト、散粉用製品、散布用材料、または顆粒の形態で、噴霧(spraying、atomizing)、散粉、散布または注入により使用することができる。使用形態は意図される目的に完全に依存し、いずれの場合にも、それは本発明の殺有害生物剤(1種または複数種)およびポリマーの可能な限り微細な分布を保証することを目的とする。
【0071】
水性使用形態は、エマルション濃縮物、ペーストまたは湿潤性粉末(噴霧用粉末、油分散物)に好適な溶媒、例えば水を加えることによって調製することもできる。
【0072】
本発明の組成物を調製するために、成分は、個々に、またはあらかじめ部分的または完全に互いに混合して使用することができる。それらを包装して部品のキットなどの組成物の組み合わせとして使用することも可能である。本発明の一実施形態において、キットは、本発明の農薬組成物を調製するために使用し得る1種以上の(全部を含む)成分を含み得る。例えば、キットは殺有害生物剤成分(1種または複数種)および/または有機UV光保護フィルター成分および/またはコーティングされた金属酸化物ナノパーティクル成分を含み得る。成分の1種以上が既に混合されているか、あらかじめ製剤されていてもよい。キット中に2種よりも多い成分が提供される実施形態において、成分をあらかじめ混合し、その状態で単一の容器(例えば、バイアル、瓶、缶、小袋、袋またはキャニスター)に包装してもよい。別の実施形態において、キットの2種以上の成分を別々に、すなわちあらかじめ製剤されることなく包装する。そこで、キットは1個以上の別々の容器、例えば、バイアル、缶、瓶、小袋、袋またはキャニスターを含み、それぞれの容器に農薬組成物の別々の成分が入っていてもよい。どちらの形態においても、キットの成分は、さらなる成分と別々にもしくは一緒に、または本発明の組成物を調製するための本発明の組合せ組成物の構成要素として、施用することができる。
【0073】
好ましい実施形態において、本発明は、別々の構成要素として、
A) 有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む組成物、および
B) 殺有害生物剤
を含む、望ましくない植生、有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法において併用施用するための部品のキットに関する。
【0074】
有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む組成物A)は、前記化合物を混合することにより調製することができる。場合により、製剤助剤を加えてもよい。前記組成物は固体または液体であってよく、好ましくは液体である。殺有害生物剤を含む成分B)は、一般に農薬製剤中または希釈された農薬製剤中に存在する。好ましくは、別々の成分A)およびB)をタンクミックスにおいて混合する。通常、前記成分は、同時に、または48時間以内に、好ましくは24時間以内に、より好ましくは12時間以内に、最も好ましくは6時間以内に、望ましくない植生、有害な昆虫および/または植物病原性菌類に施用される。好ましくは、それらは同時に施用される。
【0075】
本明細書において、上記の施用のすべての実施形態を、以下に「本発明の製剤」と記載する。
【0076】
本発明はまた、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの混合物の農薬製剤における使用に関する。さらなる実施形態は、農薬製剤における本発明の製剤の使用である。
【0077】
本発明はまた、殺有害生物剤をUV照射に対して安定化するための本発明の製剤の使用に関する。
【0078】
さらに、本発明は、有害な昆虫および/または植物病原性菌類が成長しているまたは成長する可能性のある植物、土壌または植物の生育環境、前記有害な昆虫および/または植物病原性菌類の攻撃または繁殖から保護すべき植物または土壌を、有効量の本発明の製剤と接触させることを含む、有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法に関する。したがって、本発明の製剤は、コムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、草、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒー、サトウキビ、ブドウ、果樹および観賞用植物、ならびに野菜、例えば、キュウリ、豆、トマト、ジャガイモおよびウリ科植物などにおいて、種々の栽培植物における多くの植物病原性菌類もしくは昆虫または雑草を防除するために使用することができる。
【0079】
本発明はまた、除草効果を有する量の本発明の製剤を植物、それらの生育環境に作用させることを含む、望ましくない植生を防除する方法に関する。望ましくない植生の防除は、雑草の破壊を意味するものと理解される。雑草は、最も広い意味において、望まれない場所で成長するすべての植物を意味すると理解される。
【0080】
したがって、本発明の製剤は、コムギ、ライムギ、オオムギ、オートムギ、イネ、トウモロコシ、草、バナナ、ワタ、ダイズ、コーヒー、サトウキビ、ブドウ、果樹および観賞用植物、ならびに野菜、例えば、キュウリ、豆、トマト、ジャガイモおよびウリ科植物などにおいて、ならびにこれらの植物の種子において、種々の栽培植物における多くの植物病原性菌類もしくは昆虫または雑草を防除するために使用することができる。
【0081】
したがって、本発明の製剤、本発明の組成物は、有用な植物、特にオートムギ、オオムギ、雑穀、トウモロコシ、イネ、コムギ、サトウキビ、ワタ、アブラナ、アマ、ヒラマメ、サトウダイコン、タバコ、ヒマワリおよびダイズなどの作物、または多年生作物における一般的な有害植物を防除するのに好適である。
【0082】
用語「栽培植物」は、品種改良、突然変異または遺伝子工学により改変された植物を含むものと理解されるべきであり、これには市販されているまたは開発中の農業バイオテクノロジー製品(参照:http://www.bio.org/speeches/pubs/er/agri_products.asp)が含まれるが、これらに限定されない。遺伝子組換え植物は、その遺伝物質に、組み合えDNA技術を用いて、自然の環境において異種交配、突然変異誘発または天然の組換えによっては容易に得ることができないような改変をおこなった植物である。典型的には、遺伝子組換え植物の遺伝物質の中に1以上の遺伝子を組み入れて、植物の特定の性質を改良する。このような遺伝子組換えには、例えば、グリコシル化またはポリマー付加(例えば、プレニル化、アセチル化もしくはファルネシル化された部分またはPEG部分の付加)による、タンパク質、オリゴまたはポリペプチドの標的翻訳後修飾も含まれるが、これらに限定されない。
【0083】
品種改良、突然変異誘発および遺伝子工学により改変された植物は、例えば、特定のクラスの除草剤、例えば、ヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ(HPPD)阻害剤;アセト乳酸シンターゼ(ALS)阻害剤、例えば、スルホニル尿素類(例えば、US 6,222,100、WO 01/82685、WO 00/26390、WO 97/41218、WO 98/02526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/14357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073を参照されたい)もしくはイミダゾリノン類(例えば、US 6,222,100、WO 01/82685、WO 00/026390、WO 97/41218、WO 98/002526、WO 98/02527、WO 04/106529、WO 05/20673、WO 03/014357、WO 03/13225、WO 03/14356、WO 04/16073を参照されたい);エノールピルビルシキメート-3-ホスフェートシンターゼ(EPSPS)阻害剤、例えば、グリホセート(例えば、WO 92/00377を参照されたい);グルタミンシンセターゼ(GS)阻害剤、例えば、グルホシネート(例えば、EP-A 242 236、EP-A 242 246を参照されたい)またはオキシニル除草剤(例えば、US 5,559,024を参照されたい)の施用に対する耐性を、従来の品種改良法または遺伝子工学の結果として与えられている。いくつかの栽培植物、例えば、イミダゾリノン類(例えば、イマザモックス)に耐性を有するClearfield(登録商標)サマーレイプ(summer rape)(カノーラ、BASF SE、ドイツ)は、従来の品種改良法(突然変異誘発)により除草剤に対する耐性を与えられている。ダイズ、ワタ、トウモロコシ、ビートおよびアブラナなどの栽培植物にグリホセートおよびグルホシネートなどの除草剤に対する耐性を与えるために遺伝子工学法が使用されてきた。これらのいくつかは、RoundupReady(登録商標)(グリホセート耐性、Monsanto、米国)およびLibertyLink(登録商標)(グルホシネート耐性、Bayer CropScience、ドイツ)の商品名で市販されている。
【0084】
さらに、植物は、組換えDNA技術を使用することにより、1以上の殺虫タンパク質、特に細菌のバチルス属の種(Bacillus)、特にバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の公知の殺虫タンパク質、例えば、δ-エンドトキシン、例えば、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIF、CryIF(a2)、CryIIA(b)、CryIIIA、CryIIIB(b1)またはCry9c;植物殺虫タンパク質(VIP)、例えば、VIP1、VIP2、VIP3またはVIP3A;細菌コロニー形成線虫、例えば、フォトラブダス属の種(Photorhabdus spp.)またはゼノラブダス属の種(Xenorhabdus spp.)の殺虫タンパク質;動物により生産される毒素、例えば、サソリ毒、クモ毒、カリバチ毒、または他の昆虫特異的神経毒;菌類により生産される毒素、例えば、ストレプトミセス(Streptomycetes)毒素;植物レクチン、例えば、エンドウ豆またはオオムギレクチン;アグルチニン;プロテイナーゼ阻害剤、例えば、トリプシン阻害剤、セリンプロテアーゼ阻害剤、パタチン、シスタチンまたはパパイン阻害剤;リボソーム不活性化タンパク質(RIP)、例えば、リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリンまたはブリオジン;ステロイド代謝酵素、例えば、3-ヒドロキシステロイドオキシダーゼ、エクジステロイド-IDP-グリコシルトランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン阻害剤またはHMG-CoA-レダクターゼ;イオンチャネル遮断剤、例えば、ナトリウムチャネルまたはカルシウムチャネル遮断剤;幼若モルモンエステラーゼ;利尿ホルモン受容体(ヘリコキニン受容体);スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼまたはグルカナーゼを合成可能とされたものを含む。本発明において、これらの殺虫タンパク質または毒素はプレトキシン、ハイブリッドタンパク質、切り取られたまたは他の方法により修飾されたタンパク質をも含むと明確に理解されるべきである。ハイブリッドタンパク質は、タンパク質ドメインの新規の組み合わせを特徴とする(例えば、WO 02/015701を参照されたい)。このような毒素またはこのような毒素を合成可能な遺伝子組み換え植物の別の例は、例えば、EP-
A 374 753、WO 93/007278、WO 95/34656、EP-A 427 529、EP-A 451 878、WO 03/18810およびWO 03/52073に開示されている。このような遺伝子組換え植物を作り出す方法は一般に当業者に公知であり、例えば、上記の文献に記載されている。遺伝子組換え植物に含まれるこれらの殺虫タンパク質は、これらのタンパク質を生産する植物に、節足動物のすべての分類群に属する有害生物、特に甲虫(Coeleropta)、双翅類昆虫(Diptera)および蛾(Lepidoptera)、ならびに線虫(Nematoda)に対する耐性を付与する。1種以上の殺虫タンパク質を合成することができる遺伝子組換え植物は、例えば、上記の文献に記載されており、それらのいくつかは市販されている。例えば、YieldGard(登録商標)(Cry1Ab毒素を生産するトウモロコシ品種)、YieldGard(登録商標) Plus(Cry1AbおよびCry3Bb1毒素を生産するトウモロコシ品種)、Starlink(登録商標)(Cry9c毒素を生産するトウモロコシ品種)、Herculex(登録商標) RW(Cry34Ab1、Cry35Ab1および酵素ホスフィノトリシン-N-アセチルトランスフェラーゼ[PAT]を生産するトウモロコシ品種);NuCOTN(登録商標) 33B(Cry1Ac毒素を生産するワタ品種)、Bollgard(登録商標) I(Cry1Ac毒素を生産するワタ品種)、Bollgard(登録商標) II(Cry1AcおよびCry2Ab2毒素を生産するワタ品種);VIPCOT(登録商標)(VIP毒素を生産するワタ品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3A毒素を生産するジャガイモ品種);Syngenta Seeds SAS(フランス)製のBt-Xtra(登録商標)、NatureGard(登録商標)、KnockOut(登録商標)、BiteGard(登録商標)、Protecta(登録商標)、Bt11(例えば、Agrisure(登録商標) CB)およびBt176(Cry1Ab毒素およびPAT酵素を生産するトウモロコシ品種)、Syngenta Seeds SAS(フランス)製のMIR604(修正されたCry3A毒素を生産するトウモロコシ品種、参照:WO 03/018810)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)製のMON 863(Cry3Bb1毒素を生産するトウモロコシ品種)、Monsanto Europe S.A.(ベルギー)製のIPC 531(修正されたCry1Ac毒素を生産するワタ品種)およびPioneer Overseas Corporation(ベルギー)製の1507(Cry1F毒素およびPAT酵素を生産するトウモロコシ品種)である。
【0085】
さらに、植物は組換えDNA技術を用いることにより、細菌、ウイルスまたは真菌の病原体に対する抵抗性または耐性を増大する1種以上のタンパク質を合成可能とされたものを含む。このようなタンパク質の例は、いわゆる「病原性関連タンパク質」(PRタンパク質、例えば、EP-A 392 225を参照されたい)、植物病気抵抗遺伝子(例えば、メキシコ野生ジャガイモ、ソラヌム・ブルボカスタヌム(Solanum bulbocastanum)に由来するフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans)に対して作用する抵抗遺伝子を発現するジャガイモ品種)またはT4-リゾチーム(例えば、これらのタンパク質を合成することができる、エルウィニア・アミルボラ(Erwinia amylvora)などの細菌に対する増大した抵抗性を有するジャガイモ品種)である。このような遺伝子組換え植物を作り出す方法は一般に当業者に公知であり、例えば上記の文献に記載されている。
【0086】
さらに、植物は、組換えDNA技術を用いることにより、それらの植物の、生産性(例えば、バイオマス生産、穀類の収穫高、でんぷん含有量、油含有量またはタンパク質含有量)、干ばつ、塩もしくは他の成長を制限する環境因子に対する耐性または有害生物および真菌、細菌もしくはウイルス病原体に対する抵抗性を増大するような1種以上のタンパク質を合成可能とされたものを含む。
【0087】
さらに、植物は、組換えDNA技術を用いることにより、特に、人または動物の栄養を改善するために改変された量の物質を含有するものまたは新規の物質を含有するものを含む(例えば、健康を増進する長鎖オメガ-3脂肪酸または不飽和オメガ-9脂肪酸を生産する油作物(例えば、Nexera(登録商標)アブラナ、DOW Agro Sciences、カナダ))。
【0088】
さらに、植物は、組換えDNA技術を用いることにより、特に、原料の生産を改善するために改変された量の物質を含有するものまたは新規の物質を含有するものを含む(例えば、増大した量のアミロペクチンを生産するジャガイモ(例えば、Amflora(登録商標)ジャガイモ、BASF SE、ドイツ))。
【0089】
植物病原性菌類という用語は、以下の種を含むが、これらに限定されない:野菜、アブラナ、サトウダイコンおよび果実およびイネのアルテルナリア(Alternaria)属の種(例えば、ジャガイモおよび他の植物のアルテルナリア・ソラニ(A. solani)またはアルテルナリア・アルテルナタ(A. alternata));サトウダイコンおよび野菜のアファノミセス(Aphanomyces)属の種;トウモロコシ、穀類、イネおよびシバのビポラリス(Bipolaris)およびドレクスレラ(Drechslera)属の種(例えば、オオムギのドレクスレラ・テレス(D.teres)、コムギのドレクスレラ・トリチ-レペンチス(D. tritci-repentis));穀物のブルメリア・グラミニス(Blumeria graminis)(うどん粉病);イチゴ、野菜、花およびブドウのボトリティス・シネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病);レタスのブレミア・ラクツカエ(Bremia lactucae);トウモロコシ、ダイズ、イネおよびサトウダイコンのセルコスポラ(Cercospora)属の種(例えば、サトウダイコンのセルコスポラ・ベチクラ(C. beticula));トウモロコシ、穀類、イネのコクリオボルス(Cochliobolus)属の種(例えば、穀類のコクリオボルス・サチブス(Cochliobolus sativus)、イネのコクリオボルス・ミヤベアヌス(Cochliobolus miyabeanus));ダイズ、ワタおよび他の植物のコレトトリクム(Colletotricum)属の種(例えば、種々の植物のコレトトリクム・アクタタム(C. acutatum));ファエオアクレモニウム・クラミドスポリウム(Phaeoacremonium chlamydosporium)、ファエオアクレモニウム・アレオフィルム(Ph. Aleophilum)、およびホルミチポラ・プンクタタ(Formitipora punctata)(異名:フェリヌス・プンクタタス(Phellinus punctatus))により引き起こされるブドウのエスカ病;トウモロコシのエクセロヒルム(Exserohilum)属の種;ウリ科植物のエリシフェ・シコラセアルム(Erysiphe cichoracearum)およびスファエロテカ・フリギネア(Sphaerotheca fuliginea);種々の植物のフサリウム(Fusarium)およびベルチシリウム(Verticillium)属の種(例えば、ベルチシリウム・ダリアエ(V. dahliae)(例えば、コムギのフサリウム・グラミネアルム(F. graminearum));穀類のガエウマノミセス・グラミニス(Gaeumanomyces graminis);穀類およびイネのギベレラ(Gibberella)属の種(例えば、イネのギベレラ・フジクロイ(Gibberella fujikuroi));イネの穀物汚染複合体;トウモロコシおよびイネのヘルミントスポリウム(Helminthosporium)属の種(例えば、ヘルミントスポリウム・グラミニコラ(H. graminicola));穀類のミクロドキウム・ニバレ(Michrodochium nivale);穀類、バナナおよびラッカセイのミコスフェレラ(Mycosphaerella)属の種(コムギのミコスフェレラ・グラミニコラ(M. graminicola)、バナナのミコスフェレラ・フィジエシス(M.fijiesis));ダイズのファコプサラ・パキリジ(Phakopsara pachyrhizi)およびファコプサラ・メイボミアエ(Phakopsara meibomiae);ダイズ、ヒマワリおよびブドウのホモプシス(Phomopsis)属の種(ブドウのホモプシス・ビチコラ(P. viticola)、ヒマワリのホモプシス・ヘリアンチイ(P. helianthii));ジャガイモおよびトマトのフィトフトラ・インフェスタンス(Phytophthora infestans);ブドウのプラスモパラ・ビチコラ(Plasmopara viticola);リンゴのポドスフェラ・レウコトリカ(Podosphaera leucotricha);穀類のシュードセルコスポレラ・ヘルポトリコイデス(Pseudocercosporella herpotrichoides);ホップおよびウリ科植物のシュードペロノスポラ(Pseudoperonospora)属の種(例えば、キュウリのシュードペロノスポラ・クベニス(P. cubenis));穀類、トウモロコシおよびアスパラガスのプクキニア(Puccinia)属の種(コムギのプクキニア・トリチシナ(P. triticina)およびプクキニア・ストリホルミス(P. striformis)、アスパラガスのプクキニア・アスパラギ(P. asparagi));穀類のピレノホラ(Pyrenophora)属の種;イネのピリクラリア・オリザエ(Pyricularia oryzae)、コルチシウム・ササキイ(Corticium sasakii)、サロクラジウム・オリザエ(Sarocladium oryzae)、サロクラジウム・アテヌアタム(S.attenuatum)、エンチロマ・オリザエ(Entyloma oryzae);シバおよび穀類のピリクラリア・グリセア(Pyricularia grisea);シバ、イネ、トウモロコシ、ワタ、アブラナ、ヒマワリ、サトウダイコン、野菜および他の植物のピチウム(Pythium)属の種;ワタ、イネ、ジャガイモ、シバ、トウモロコシ、アブラナ、ジャガイモ、サトウダイコン、野菜および他の植物のリゾクトニア(Rhizoctonia)属の種(例えば、リゾクトニア・ソラニ(R. solani));例えば、ライムギおよびオオムギのリンコスポリウム・セカリス(Rhynchosporium secalis);アブラナ、ヒマワリおよび他の植物のスクレロチニア(Sclerotinia)属の種(例えば、スクレロチニア・スクレロチオルム(S. sclerotiorum));コムギのセプトリア・トリチシ(Septoria tritici)およびスタゴノスポラ・ノドルム(Stagonospora nodorum);ブドウのエリシフェ(Erysiphe)(異名:ウンシヌラ・ネカトル(Uncinula necator));トウモロコシおよびシバのセトスパエリア(Setospaeria)属の種;トウモロコシのスファセロテカ・レイリニア(Sphacelotheca reilinia);ダイズおよびワタのチエバリオプシス(Thievaliopsis)属の種;穀類のチレチア(Tilletia)属の種;穀類、トウモロコシおよびサトウダイコンのウスチラゴ(Ustilago)属の種;リンゴおよびセイヨウナシのベンツリア(Venturia)属の種(黒星病)(例えば、リンゴのベンツリア・イナエカリス(V. inaequalis))。それらは、卵菌綱のクラス、例えば、ペロノスポラ属の種、フィトフトラ属の種、プラスモパラ・ビチコラおよびシュードペロノスポラ属の種の有害な菌類を防除するのに特に好適である。
【0090】
本発明はさらに、有効量の本発明の農薬製剤を植物、それらの生育環境または前記植物の種子に作用させることを含む、作物、特にオートムギ、オオムギ、雑穀、トウモロコシ、イネ、コムギ、サトウキビ、ワタ、アブラナ、アマ、ヒラマメ、サトウダイコン、タバコ、ヒマワリおよびダイズの作物または多年生作物における望ましくない植生を防除する方法に関する。
【0091】
本発明はさらに、有効量の本発明の農薬製剤を植物、それらの生育環境または前記植物の種子に作用させることを含む、遺伝子工学または品種改良により1種以上の除草剤および/または殺菌剤に対して、および/または昆虫の攻撃に対して抵抗性を有する作物における望ましくない植生を防除する方法に関する。
【0092】
望ましくない植生の防除とは、雑草の破壊の意味であると理解される。雑草は、最も広い意味で、それらが望まれない場所で成長するすべての植物を意味するものと理解され、例えば、以下のものが挙げられる。
【0093】
以下の属の双子葉雑草:シロガラシ(Sinapis)、マメグンバイナズナ(Lepidium)、ヤエムグラ(Galium)、ハコベ(Stellaria)、カツミレ(Matricaria)、カツミレモドキ(Anthemis)、コゴメギク(Galinsoga)、アカザ(Chenopodium)、イラクサ(Urtica)、キオン(Senecio)、ヒユ(Amaranthus)、スベリヒユ(Portulaca)、オナモミ(Xanthium)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus)、サツマイモ(Ipomoea)、タデ(Polygonum)、ツノクサネム(Sesbania)、ブタクサ(Ambrosia)、アザミ(Cirsium)、ヒレアザミ(Carduus)、ノゲシ(Sonchus)、ナス(Solanum)、イヌガラシ(Rorippa)、キカシグサ(Rotala)、アゼナ(Lindernia)、オドリコソウ(Lamium)、クワガタソウ(Veronica)、イチビ(Abutilon)、イヌスイバ(Emex)、チョウセンアサガオ(Datura)、スミレ(Viola)、チシマオドリコソウ(Galeopsis)、ケシ(Papaver)、ヤグルマギク(Centaurea)、シャジクソウ(Trifolium)、キンポウゲ(Ranunculus)、タンポポ(Taraxacum)。
【0094】
以下の属の単子葉雑草:ヒエ(Echinochloa)、エノコログサ(Setaria)、キビ(Panicum)、メヒシバ(Digitaria)、アワガエリ(Phleum)、イチゴツナギ(Poa)、ウシノケグサ(Festuca)、オヒシバ(Eleusine)、ニクキビ(Brachiaria)、ドクムギ(Lolium)、スズメノチャヒキ(Bromus)、カラスムギ(Avena)、カヤツリグサ(Cyperus)、モロコシ(Sorghum)、カモジグサ(Agropyron)、ギョウギシバ(Cynodon)、ミズアオイ(Monochoria)、テンツキ(Fimbristyslis)、オモダカ(Sagittaria)、ハリイ(Eleocharis)、アブラガヤ(Scirpus)、スズメノヒエ(Paspalum)、カモノハシ(Ischaemum)、ナガボノウルシ(Sphenoclea)、タツノツメガヤ(Dactyloctenium)、コヌカグサ(Agrostis)、スズメノテッポウ(Alopecurus)、セイヨウヌカボ(Apera)。
【0095】
本発明はいくつかの利点を提供する。日光、特に紫外(UV)光による殺有害生物剤の分解が減少した。殺有害生物剤の農薬製剤の貯蔵中および/または環境への施用後の安定性が増大した。環境への施用後の農薬製剤の殺有害生物活性が増大した。UVによる損傷を防止するために殺有害生物剤をカプセル化する必要がない。溶解した殺有害生物剤または懸濁したマトリックス粒子でさえもUV光に対して安定化される。煩雑な金属酸化物ナノパーティクルのドーピングの必要もないので、安価で市販されている金属酸化物ナノパーティクルを使用することができる。
【0096】
本発明を以下の実施例によりさらに説明するが、それにより限定されない。
【実施例】
【0097】
乳化剤:ポリ(エチレングリコール-ブロック-プロピレングリコール-ブロック-エチレングリコール)、3250g/molのモル質量のプロピレングリコール-ブロックおよび約6500g/molの総ポリマー質量(例えば、BASF SEよりPluronic(登録商標) PE 10500として市販されている)
分散剤:フェノールスルホン酸-尿素-ホルムアルデヒド縮合生成物のナトリウム塩(例えば、BASF SEよりWettol(登録商標) D1として市販されている)
殺生物剤:2.5重量% 2-メチル-4-イソチアゾリン-3-オン(MIT)および2.5重量% 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン(BIT)の水性混合物(例えば、ThorよりActicide(登録商標) MBSとして市販されている)
二酸化チタン:ジメトキシジフェニルシラン-トリエトキシカプリルシランクロスポリマー、シリカおよび水酸化アルミニウムのコーティングを有する二酸化チタン粒子;結晶サイズ14〜16nm;ルチル結晶構造;比表面積BET 100m2/g;69〜73重量%の二酸化チタン含有量(例えば、BASF SEよりT-Lite(登録商標) MAXとして市販されている)。
酸化亜鉛:ジメトキシジフェニルシラン-トリエトキシカプリリルシランクロスポリマー、水和シリカおよび水酸化アルミニウムのコーティングを有する酸化亜鉛粒子;96〜99重量%の微粉化された酸化亜鉛、1〜4重量%のコーティング;粒径<0.2μm;BET表面12〜24m2/g(例えば、BASF SEよりZ-Cote(登録商標) MAXとして市販されている)。
消泡剤:20重量%非イオン性シリコーンを含むシリコーン系消泡エマルション(例えば、WackerよりSilifoam SREとして市販されている)。
T150:エチルヘキシルトリアゾン型光保護フィルター(2,4,6-トリアニリノ-p-(カルボ-2’-エチルヘキシル-1’-オキシ)-1,3,5-トリアジン、CAS Nr. 88122-99-0;例えば、BASF SEよりUvinul(登録商標) T150として市販されている)。
3040:2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン光保護フィルター(CAS Nr. 131-57-7;例えば、BASF SEよりUvinul(登録商標) 3040として市販されている)。
【0098】
実施例1 水和剤(suspension concentrate)
水和剤(SC) C-1〜C-3(本発明によらない)およびA(本発明による)を、下に挙げた化合物をDispermat(登録商標)中で粉砕することにより得る(3000U/分で1時間)。均質で安定な懸濁液が得られ、懸濁液中、固体粒子の90%が5μm未満の粒径を有する。
【0099】
C-1:有機UVフィルターを含まず、コーティングされた二酸化チタンを含まない
C-2:有機UVフィルターを含み、コーティングされた二酸化チタンを含まない
C-3:有機UVフィルターを含まず、コーティングされた二酸化チタンを含む
A:有機UVフィルターを含み、コーティングされた二酸化チタンを含む
【表1】

【0100】
実施例2:生物活性の改良
コショウ(piper nigrum)を、殺有害生物剤濃度が300または500ppmとなるように希釈した実施例1の水和剤(suspension concentrate)により処理する。植物を、日光からのUV放射が透過する温室内に置く。0および7日後に植物をモモアカアブラムシ(Myzus persicae)に感染させる(DAT = 0または7)。感染の4日後に死亡率を測定する。組成物Aを用いた場合に、組成物C-1〜C-3と比較してモモアカアブラムシの死亡率は有意に高い。
【0101】
実施例3:植物への損傷/植物毒性
実施例2のコショウを感染の8日後に植物の損傷に関して試験する。植物は組成物Aにより、または組成物C-1〜C-3により基本的に損傷を受けない。
【0102】
実施例4:水和剤(suspension concentrate)
100gのメタフルミゾン、70gのプロピレングリコール、167gの乳化剤、20gの分散剤、5gの消泡剤、3gのキサンタンガム、2gの殺生物剤、場合により有機UV光保護フィルターおよび場合によりコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの混合物に水を加えて総量1000mlとした後、それを混合および粉砕して(Dispermat(登録商標)により、3000U/分で1時間)均質な懸濁液を形成することにより、Comp-1〜Comp-5の水和剤(suspension concentrate)(本発明によらない)を得た。組成物Comp-1〜Comp-5の詳細を表2に示す。適量のサンプルComp-1〜Comp-5を、表2に示される通りの濃度が達成されるように混合することによりサンプル1〜12を調製した。TiO2は二酸化チタンを指し、ZnOは酸化亜鉛を指す。すべてのサンプルの粒径D(4;3)は約1.0μmであった。
【0103】
サンプル1〜12は貯蔵安定性を有し、相分離は観察されなかった。54℃で2週間の貯蔵中に粒径を観察した。粒径の変化は見出されず、凝集は形成されなかった。
【表2】

【0104】
実施例5:UV曝露の後の残存殺虫活性
ライマメ植物(2本葉期)を、先端および子葉を取り除いた後に、メタフルミゾン処理に用いた。野外処理の模擬実験を行うために、植物を室内噴霧室中で、3ノズル列作物ブーム(crop boom)を用いて処理した。施量は300L/haであり、異なる製剤の比較のために、メタフルミゾンを10g/haの施量で施用した。空気乾燥した後、処理した植物を、蛍光灯とUV電球を組み合わせて装備した成長室で24時間/日で一定の光を当てて、26℃に維持した。UV室において、300〜400nmのUV領域の光の照射強度は39Watt/m2であると測定された。
【0105】
処理後1、4、7および10日(DAT)に、処理した植物を実験室およびUV室から取り出して、残留するメタフルミゾンの殺虫活性を測定するために昆虫によるバイオアッセイを実施した。まず、処理した植物から葉を切り、それぞれの葉をプラスチック製ペトリ皿中の水で湿らせた濾紙の上に上側を上にして置いた。次に、7匹のサザンアーミーワーム(Spodoptera eridania)幼虫(3齢)をそれぞれの皿の中に置き、幼虫が逃げないように皿に蓋をした。それぞれの皿に複製を作り、処理あたり4つの複製を作った。処理した葉およびサザンアーミーワームの入った皿を一定の蛍光灯照明の26℃の実験室に置き、死亡率(死亡+瀕死)および摂食による損傷(損傷した葉の表面を視覚的に%で算出)を、3〜4日後に評価した(表3)。
【0106】
データは、本発明の組成物が、二酸化チタン、酸化亜鉛および光保護フィルターを含まない対照組成物Comp-1と比較して、UV光に曝露した後により高いメタフルミゾンの残存活性を有することを証明している。
【0107】
データはまた、二酸化チタン(Comp-2)または酸化亜鉛(Comp-5)のみをComp-1に加えた場合、Comp-1と比較して、残存活性に対してむしろ有害な効果があることも示している。
【0108】
さらに、本発明のサンプルは、T150または3040の濃度が15〜35g/lの範囲であって、かなり低かった。それにも関わらず、これらのサンプルの残存活性は、3040のみを含むサンプル(Comp-3)またはT150のみを含むサンプル(Comp-5)(どちらも50g/lのかなりの高濃度であった)と比較してほぼ同程度であるか、むしろ高かった。
【表3】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
殺有害生物剤、有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む農薬製剤。
【請求項2】
ナノパーティクルが5〜1000nmの平均粒径を有する、請求項1に記載の農薬製剤。
【請求項3】
金属酸化物が二酸化チタンまたは酸化亜鉛である、請求項1または2に記載の農薬製剤。
【請求項4】
コーティングがケイ素含有ポリマーおよび/または無機酸化物を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項5】
有機UV光保護フィルターが、3-ベンジリデンカンファーおよびその誘導体、4-アミノ安息香酸誘導体、ケイ皮酸のエステル、サリチル酸のエステル、ベンゾフェノンの誘導体、ベンザルマロン酸のエステル、トリアジン誘導体、プロパン-1,3-ジオン類、2-フェニルベンズイミダゾール-5-スルホン酸およびその塩;ベンゾフェノン類のスルホン酸誘導体、3-ベンジリデンカンファーのスルホン酸誘導体、2-メチル-5-(2-オキソ-3-ボルニリデン)スルホン酸およびその塩、ベンゾイルメタンの誘導体、またはベンゾフェノン類のアミノヒドロキシ置換誘導体の中から選択される、請求項1〜4のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項6】
有機UV光保護フィルターの金属酸化物に対する重量比が、10:1〜1:10の範囲である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項7】
殺有害生物剤の有機UV光保護フィルターおよび金属酸化物の総質量に対する重量比が、50:1〜1:10の範囲である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項8】
殺有害生物剤がUV光に対して感受性である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の農薬製剤。
【請求項9】
殺有害生物剤、有機UVフィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを混合する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物の調製方法。
【請求項10】
分離した構成要素として、
A) 有機UV光保護フィルターおよびコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルを含む組成物、および
B) 殺有害生物剤
を含む、望ましくない植生、有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法において併用施用するための部品のキット。
【請求項11】
有機UV光保護フィルターとコーティングされた金属酸化物ナノパーティクルの混合物の農薬製剤への使用。
【請求項12】
殺有害生物剤をUV照射に対して安定化するための、請求項1〜8のいずれか1項に記載の農薬製剤の使用。
【請求項13】
有害な昆虫および/または植物病原性菌類が成長しているまたは成長する可能性がある植物、土壌または植物の生育環境、前記有害な昆虫および/または植物病原性菌類の攻撃または繁殖から保護すべき植物または土壌を、有効量の請求項1〜8のいずれか1項に記載の農薬製剤と接触させることを含む、有害な昆虫および/または植物病原性菌類を防除する方法。
【請求項14】
除草効果を有する量の請求項1〜8のいずれか1項に記載の農薬製剤を植物またはその生育環境に作用させることを含む、望ましくない植生を防除する方法。

【公表番号】特表2011−524874(P2011−524874A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−514007(P2011−514007)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/057329
【国際公開番号】WO2009/153231
【国際公開日】平成21年12月23日(2009.12.23)
【出願人】(508020155)ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア (2,842)
【氏名又は名称原語表記】BASF SE
【住所又は居所原語表記】D−67056 Ludwigshafen, Germany
【Fターム(参考)】