説明

気密キャップ装置

【課題】 装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図れる気密キャップ装置の提供。
【解決手段】 開口を有する外キャップ11、及び、外キャップ11内において軸線方向に移動可能に収容された内筒12からなるキャップ1と、外キャップ11内に収容され内筒12を開口側に付勢する弾性体12aとを備え、キャップ1を本体2にその先端部を覆うように装着したとき、弾性体12aの原形復帰力により、弁体22を弁座21に押し付け内筒12が開口側に付勢され外キャップ11に密着することにより、キャップ1内の気密を確保する気密キャップ装置であって、弾性体12aは、内筒12の側壁に切り欠き穴24を設けることにより形成されているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばブラシペン等のペン型化粧品本体、筆記具本体その他の本体内に充填される固形化粧料や顔料等の揮発性内容物の乾燥固化を防止する目的で用いられる気密キャップ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の気密キャップ装置としては、例えば側壁において全周に亘って形成される弁座を有する外キャップ、及び、外キャップ内において、外キャップと同じ方向に開口しつつ軸線方向に移動可能に収容され、側壁において全周に亘って形成され弁座に対向する部位に設けられる弁体を有しており、内キャップ内の空間及び内キャップ外の空間かつ外キャップ内の空間を連通させる連通孔が形成された内キャップからなり、先端部を覆うようにペン型化粧品本体に装着されるキャップと、内キャップ及び外キャップの間に介在され、内キャップを外キャップの開口側に付勢するための弾性体とを備えた気密キャップ装置であって、キャップ内の気密が、弾性体の原形復帰力により、内キャップの弁体を外キャップの弁座に押し付けて密着させることにより確保されるものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−252131号公報 このような気密キャップ装置によれば、ペン型化粧品本体の先端部を内キャップ内に押し込むことによりペン型化粧品本体の外周を内キャップの内周に密着させるに当たって、内キャップ内の空気を連通孔及び弁体と弁座の隙間を通じてキャップ外に吐き出すことが可能となっているので、ペン型化粧品本体をキャップに装着する際にキャップ内の空気圧の上昇を生じさせないことが可能となっており、その結果、キャップ内の空気圧の上昇に抗してキャップを装着する作業の困難性を低減することが可能となっており、かかる空気圧の上昇により本体がキャップから浮き上がり、十分な気密状態を確保できないという所謂ポンプ現象を生じさせない効果が担保されることとなる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このような気密キャップ装置では、外キャップ及び内キャップというキャップの二重構造が必要とされることに加え、内キャップを外キャップの開口側に付勢するための弾性体を内キャップ及び外キャップの間に別個独立の部品として有する構成であること、また、別個独立の部品たる弾性体の原形復帰力を確実に作用させるには組付作業に相当の注意を要することから、装置構成の複雑化及び組付作業の煩雑化を余儀なくされ、これにより製造コストが嵩む事態を招いていた。
【0004】
そこで、本発明の課題は、製造コストの低減効果が十分に得られるように、装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることができる気密キャップ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る気密キャップ装置は、開口を有する外キャップ、及び、外キャップ内において軸線方向に移動可能に収容された内筒からなるキャップと、外キャップ内に収容され内筒を開口側に付勢する弾性体とを備え、キャップを本体にその先端部を覆うように装着したとき、弾性体の原形復帰力により、内筒が開口側に付勢され外キャップ又は本体に密着することにより、キャップ内の気密を確保する気密キャップ装置であって、弾性体は、内筒の側壁に切り欠き穴を設けることにより形成されていることを特徴としている。
【0006】
このような気密キャップ装置によれば、弾性体が内筒の側壁に切り欠き穴を設けて形成されており、別個独立の部品として構成されていないので、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることが可能となり、その結果、製造コストの低減効果が十分に得られることとなる。
【0007】
このような気密キャップ装置において、所謂ポンプ現象を確実に生じさせないようにして、キャップ内の気密を確保するという本装置の基本的機能を担保しようとする観点からすれば、キャップ内の気密は、本体にキャップを装着し本体の外周を内筒の切り欠き穴よりも開口側の内周に密着するとともに、弾性体の原形復帰力により、内筒の外周を外キャップの内周に密着させることにより確保されることが好ましい。
【0008】
また、同様な観点からすれば、キャップ内の気密は、内筒に隔壁を設けるとともに、弾性体の原形復帰力により、内筒の内周を本体の外周に密着させることにより確保されることが好ましい。
【0009】
この場合において、本体にキャップを装着したとき、本体と弾性体とが部分的にラップするようにして、装置の全長を可及的に短くしようとする観点からすれば、内筒に形成された隔壁は、弾性体の内側に挿入されていることが好ましい。
【0010】
なお、本発明において、本体又は内筒の外周とは、本体又は内筒の端面をも包含する概念であり、外キャップ又は内筒の内周とは、外キャップ又は内筒の端面をも包含する概念である。
【0011】
また、隔壁とは、内筒を横断する方向に設けられた壁をいい、平板状のものに限らず、縦断面視でU字状に形成されるものなども用いることが可能である。
【0012】
さらに、このような気密キャップ装置の材質としては、熱可塑性樹脂、例えば低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)や、熱可塑性エラストマー、例えばポリウレタン系エラストマー(TPU)、ポリオレフィン系エラストマー(TPO)、ポリエステル系エラストマー(TPEE)や、熱硬化性ゴム、例えばシリコンゴム(Si)、ニトリルゴム(NBR)、ブチルゴム(IIR)などの中から適宜選定して用いることが可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る気密キャップ装置によれば、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることができ、製造コストの低減効果が十分に得られることとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係る気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着前)、図2は同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着時)、図3は同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着後)、図4は同気密キャップ装置の構成要素たる内筒を示す斜視図、図5は同内筒を示す断面図、図6は同内筒を示す側面図、図7は図6のA−A断面図である。
【0016】
この実施の形態1において、気密キャップ装置は、ペン型化粧品本体であって眉の型を修正したり整えることを可能とする化粧用鉛筆(以下、アイブローペンシルという)の筒状の木軸内に充填される揮発性内容物たる固形化粧料の乾燥固化を防止する目的で用いられるものである。
【0017】
そして、この気密キャップ装置は、図1〜図3に示すように、外キャップ11及び側壁に弾性体12aが形成された内筒12からなるキャップ1を備えたものとして構成されている。
【0018】
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0019】
(1)キャップ1
キャップ1は、図2及び図3に示すように、アイブローペンシル2の先端部、つまり、揮発性内容物たる固形化粧料が露出する部分を覆うようにアイブローペンシル2に装着されるものとして構成されている。
【0020】
そして、キャップ1は、図1〜図3に示すように、外キャップ11と、内筒12とからなるものとして構成されている。
【0021】
外キャップ11は、これらの図に示すように、側壁において全周に亘って形成される弁座21を有するものである。
【0022】
このような外キャップ11により、内筒12がアイブローペンシル2から反力を得て外キャップ11との間で押し潰した弾性体12aの原形復帰力を通じて内筒12を外キャップ11の開口側に付勢することにより、弁座21に後述する内筒12の側壁において全周に亘って形成される弁体22を押し付けて密着させることが可能となっており、その結果、キャップ1内の気密を確保するというこの実施の形態1に係る気密キャップ装置の基本的機能を担保することが可能となっている。
【0023】
一方、内筒12は、図1〜図3に示すように、外キャップ11内において軸線方向に摺動可能に収容されたものとして構成されている。
【0024】
そして、内筒12は、図4〜図7に示すように、側壁において全周に亘って形成された弁体22を有するものである(図1〜図3も参照)。
【0025】
ここで、内筒12における弁体22は、図1〜図3に示すように、外キャップ11における弁座21に対向する部位に設けられている。
【0026】
このような内筒12により、アイブローペンシル2にキャップ1を装着することによりアイブローペンシル2の外周を内筒12の切り欠き穴24よりも外キャップ11の開口側の内周に密着させることが可能となっている。
【0027】
加えて、内筒12がアイブローペンシル2から反力を得て外キャップ11との間で押し潰した弾性体12aの原形復帰力を通じて外キャップ11の開口側に付勢されることにより、内筒12の側壁において全周に亘って形成される弁体22を前述した外キャップ11の側壁において全周に亘って形成される弁座21に押し付けて密着させることが可能となっており、その結果、所謂ポンプ現象を確実に生じさせないようにしながらキャップ1内の気密を確保するというこの実施の形態1に係る気密キャップ装置の基本的機能を担保することが可能となっている。
【0028】
さらに、内筒12は、図1〜図5に示すように、内筒12内の空間のうち弾性体12aよりも外キャップ11の開口側の空間及び弾性体12a内の空間を互いに連通させる連通孔23が形成されたものとして構成されている。
【0029】
このような内筒12により、アイブローペンシル2の先端部を内筒12内に押し込むことによりアイブローペンシル2の外周を内筒12の内周に密着させるに当たって、連通孔23及び弁体22と弁座21の隙間を通じて内筒12内の空気をキャップ1外に吐き出すことが可能となっており、その結果、アイブローペンシル2をキャップ1に装着する際に内筒12内の空気圧の上昇(所謂ポンプ現象)を確実に生じさせないことが可能となっている。
【0030】
そして、この実施の形態1における内筒12の側壁には、螺旋状を呈する切り欠き穴24を設けることにより弾性体12aが形成されている。
【0031】
このように、内筒12にその側壁に弾性体12aを形成することを要求するのは、内筒の他に弾性体を別個独立の部品として設けることを回避することにより、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることが可能な気密キャップ装置とするためである。したがって、このような役割を果たすものであれば、本発明において螺旋状の切り欠き穴24が設けられた側壁を有する内筒12の代わりに、螺旋状を呈しない切り欠き穴が設けられた側壁を有するその他の内筒を用いてもよい。
【0032】
(2)弾性体12a
弾性体12aは、図1〜図3に示すように、外キャップ11内に収容され、内筒12を外キャップ11の開口側に付勢することにより弁体22を弁座21に押し付けて密着させる機能を果たすものとして構成されている。
【0033】
そして、この実施の形態1における弾性体12aは、図4〜図7に示すように、内筒12の側壁に螺旋状を呈する切り欠き穴24を設けることにより形成されている。
【0034】
このように、弾性体12aに内筒12の側壁に形成されることを要求するのは、弾性体12aを内筒12の他に別個独立の部品として設けることを回避することにより、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることが可能な気密キャップ装置とするためである。したがって、このような役割を果たすものであれば、本発明において内筒12の側壁に螺旋状を呈する切り欠き穴24を形成してなる弾性体12aの代わりに、内筒12の側壁に螺旋状を呈しない切り欠き穴を形成してなる弾性体その他の弾性体を用いることが可能である。
【0035】
なお、このような内筒12の側壁に切り欠き穴24を形成してなる弾性体12aによっても、別個独立の部品として設けられる従来の弾性体と同様、軸線方向において原形復帰力を確実に発揮させることが可能となっている。つまり、このような弾性体12aによっても、内筒12の側壁において全周に亘って形成される弁体22を前述した外キャップ11の側壁において全周に亘って形成される弁座21に押し付けて密着させることが可能となっており、その結果、キャップ1内の気密を確保するというこの実施の形態1に係る気密キャップ装置の基本的機能を担保することが可能となっている。
【0036】
上記したように、この実施の形態1における気密キャップ装置によれば、弾性体12aが、別個独立の部品として設けられておらず、内筒12の側壁に形成されているので、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることが可能となっており、その結果、製造コストの低減効果が十分に得られることが可能となっている。
【0037】
<実施の形態2>
図8は本発明の実施の形態2に係る気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(ブラシペンの装着前)、図9は同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(ブラシペンの装着後)、図10は同気密キャップ装置の構成要素たる内筒12を示す斜視図、図11は同内筒を示す断面図、図12は同内筒を示す側面図、図13は図12のA−A断面図である。なお、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略する。
【0038】
この実施の形態2における気密キャップ装置は、ペン型化粧品本体であって液状化粧料を適宜押し出して塗布することを可能とするピストン押出式のブラシ付き液状化粧料用容器(以下、ブラシペンという)の筒状の軸体内に充填される揮発性内容物たる液状化粧料の乾燥固化を防止する目的で用いられる。
【0039】
すなわち、この実施の形態2に係る気密キャップ装置の基本的構成は、図8及び図9に示すように、ブラシペン3内に充填された揮発性内容物(図示外)の乾燥固化を防止するものである点で実施の形態1とほぼ同様である。
【0040】
しかし、この気密キャップ装置は、実施の形態1と異なり、ブラシペン3が、内筒12の隔壁25よりも外キャップ11の開口側の内周に密着すべき外周、つまり、先端に向かって徐々に先細りになる図9に示すようなテーパ部31を有している。そして、キャップ1内の気密は、内筒12に隔壁25を設けるとともに、外キャップ11がブラシペン3から直接反力を得て内筒12との間で押し潰した弾性体12aの原形復帰力により、内筒12の隔壁25よりも外キャップ11の開口側の内周、つまり、内筒12の弁体22をブラシペン3のテーパ部31に押し付けて密着させることにより確保されている。
【0041】
ここで、隔壁25は、内筒12の内周をブラシペン3の外周に密着させた場合に内筒12内の気密を確保し得るように、内筒12及びブラシペン3の密着部分よりも先端側において縦断面視で外キャップ11の開口と同じ方向に開口するU字状を形成するとともに内筒12を横断する方向に設けられたものとして構成されている。
【0042】
このような実施の形態2において、外キャップ11は、図9に示すように、外キャップ11の内周に数箇所形成される凸部32をブラシペン3の外周に全周に亘って形成される環状凹部33に(又は外キャップの内周に全周に亘って形成される環状凹部をブラシペンの外周に数箇所形成される凸部に)嵌合させることにより、直接ブラシペン3から反力を得ることとしている。
【0043】
したがって、この実施の形態2に係る気密キャップ装置によっても、実施の形態1と同様、所謂ポンプ現象を確実に回避しながらキャップ1内の気密を確保するという実施の形態2に係る気密キャップ装置の基本的機能が担保されているとともに、弾性体12aが内筒12の側壁に切り欠き穴24を設けて形成されているので、部品点数の減少を通じて装置構成の単純化及び組付作業の容易化を図ることが可能となっており、ひいては製造コストの低減効果が十分に得られることになっている。
【0044】
一方、この実施の形態2において、内筒12に形成された隔壁25は、図10〜図13に示すように、弾性体12aの内側に挿入されたものとして構成されている。具体的には、隔壁25は、これらの図に示すように、外キャップ11の開口側と同じ方向に開口しブラシペン3の先端部の収容を可能とする先端側部分を有するキャップ形状に形成されており、この先端側部分が弾性体12aの内側に挿入されている。
【0045】
したがって、この実施の形態2に係る気密キャップ装置によれば、内筒12に隔壁25を設けてキャップ1内の気密を確保する場合において、アイブローペンシル2にキャップ1を装着したとき、アイブローペンシル2と弾性体12aとを部分的にラップさせることが可能となっており、その結果、装置の全長を相当に短くすることが可能となっている。
【0046】
以上、本実施の形態においては、ブラシペンやアイブローペンシルといったブラシペンに適用する場合について説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。固体や液体等の揮発性内容物の乾燥固化を防止する目的で用いられるものである限り、化粧品に限定されず筆記具、医薬品その他の本体に広く適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の実施の形態2に係る気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着前)である。
【図2】同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着時)である。
【図3】同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(アイブローペンシルの装着後)である。
【図4】同気密キャップ装置の構成要素たる内筒を示す斜視図である。
【図5】同内筒を示す断面図である。
【図6】同内筒を示す側面図である。
【図7】図6のA−A断面図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係る気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(ブラシペンの装着前)である。
【図9】同気密キャップ装置の全体構成及び作用を示す縦断面図(ブラシペンの装着後)である。
【図10】同気密キャップ装置の構成要素たる内筒を示す斜視図である。
【図11】同内筒を示す断面図である。
【図12】同内筒を示す側面図である。
【図13】図6のA−A断面図である。
【符号の説明】
【0048】
1 キャップ
2 アイブローペンシル
3 ブラシペン
11 外キャップ
12 内筒
12a 弾性体
21 弁座
22 弁体
23 連通孔
24 切り欠き穴
25 隔壁
31 テーパ部
32 凸部
33 環状凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口を有する外キャップ、及び、該外キャップ内において軸線方向に移動可能に収容された内筒からなるキャップと、
前記外キャップ内に収容され前記内筒を開口側に付勢する弾性体とを備え、
前記キャップを本体にその先端部を覆うように装着したとき、前記弾性体の原形復帰力により、前記内筒が開口側に付勢され該外キャップ又は該本体に密着することにより、前記キャップ内の気密を確保する気密キャップ装置であって、
前記弾性体は、前記内筒の側壁に切り欠き穴を設けることにより形成されていることを特徴とする気密キャップ装置。
【請求項2】
前記キャップ内の気密は、前記本体に前記キャップを装着し該本体の外周を前記内筒の前記切り欠き穴よりも開口側の内周に密着するとともに、前記弾性体の原形復帰力により、該内筒の外周を前記外キャップの内周に密着させることにより確保されることを特徴とする請求項1に記載の気密キャップ装置。
【請求項3】
前記キャップ内の気密は、前記内筒に隔壁を設けるとともに、前記弾性体の原形復帰力により、該内筒の内周を前記本体の外周に密着させることにより確保されることを特徴とする請求項1に記載の気密キャップ装置。
【請求項4】
前記内筒に形成された前記隔壁は、前記弾性体の内側に挿入されていることを特徴とする請求項3に記載の気密キャップ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2006−314478(P2006−314478A)
【公開日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−139003(P2005−139003)
【出願日】平成17年5月11日(2005.5.11)
【出願人】(591147339)株式会社トキワ (141)
【Fターム(参考)】