説明

気密スリーブ

【課題】 住宅のエアコン等の配管に必要な、孔の開口工事において、構造材等の障害物がある場合、又は孔が、室内側と屋外側において位置が相違している場合等においてはスリーブの設置が困難であるが、本発明は、住宅の気密性を損なうことのなくエアコン等の、配管、配線工事を可能にするためのスリーブである。
【手段】 プラスチック製のフランジ(1)と、ポリエチレンフィルム製のスリーブを一体化し、スリーブには凹凸(2)をつける。スリーブ直径はフランジ直径より大きくする。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、木造住宅等の工事完成後に設置される設備配管、配線用に開口される孔に対し、設置するスリーブであって、その開口した孔が原因で損なれた気密性を回復させることのできるスリーブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物建築完了後に、エアコン等を設置する場合、通常65mm直径の孔を開口し、プラスティック製のスリーブを挿入する。スリーブ設置完了後、室内機と室外機をジョイントする配管工事を行うことになるが、孔を開口する作業において、建物の間柱や筋違等が、孔の一部にかかってしまった場合は、やむなく間柱、筋違等を一部カットし従来のプラスティック製スリーブを挿入する方法をとっていた。また、室内側と屋外側の孔の位置をずらして、開口しなければならない場合は、スリーブは設置せず、配管、配線を開口した孔に直接設置し、パテ等で孔を塞ぐに過ぎず、そのため気密を確保することは困難であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開口した孔に建物の間柱や筋違が当たってしまった場合、スリーブを設置するため一部をカットする場合がある。一部とはいえ、カットすることは、当然に建物の強度を弱める。かといって、スリーブを入れなければ、孔の隙間から外気や虫等を侵入させてしまう。特に昨今の住宅は、平成11年の省エネルギー基準の改正により相当隙間面積をより少なくしている。建物完成後に恣意的に孔を開口しては、高気密住宅としての機能を損なうことになる。しかし、建物完成後に、エアコン等の設置の必要性から、孔を開口しなければならないケースは非常に多い。また孔の位置についても建物の構造、入居者の希望により、さまざまな場所に孔を開口しなければならない場合がある。開口後の孔の気密性を回復させなければ、熱効率が著しく低下する。本発明は以上の問題点を解決し、開口した孔を効果的に塞ぎ、建物の気密性を高めるためのものである
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するため、開口後の孔に間柱、筋違があたった場合、又は室内側と屋外側の孔の位置が違って直線で繋ぐことのできない場合は、柔軟性のあるポリエチレンフィルムのスリーブ(2)により対応できる。また、スリーブの部分に凹凸を設けることにより、建物の壁部にスリーブが密着し、気密性をより完全なものとしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)本発明の構成はプラスチック製フランジ(1)と、ポリエチレンフィルム製スリーブ(2)を一体化させたものである。
(ロ)フランジ部(1)はプラスチック製とする。建物室内側にフランジ部を設置するが、変形しないため施工能率を向上させる。また裏面に両面テープ等の接着剤付ける。
(ハ)ポリエチレンフィルムのスリーブは凹凸状とする。凹凸があることにより、外部の壁、内部の壁に効率よく密着する。
(ニ)ポリエチレンフィルムのスリーブの直径は、フランジ部の直径より大きくする。建物の壁との密着度を高める。
本発明は以上の構成よりなる。
開口した孔に、間柱、筋違等の構造材があたってしまった場合や室内側と屋外側との孔の位置がずれている場合は、スリーブがポリエチレンフィルムのため容易に変形し、障害物を避け設置することができる。スリーブの設置により開口した孔を効率よく塞ぐことができる。また、隙間をなくし熱効率を上げることを目的とした高気密住宅は、開口したことにより気密性が著しく低下する。本発明はスリーブ部に凹凸をつけているため、外部壁部、内部壁部に、効率よく密着し気密性を回復させる。また外壁部分を気密テープ、パテ等で処理したり、接着剤を併用することによりさらに気密性を高める。
【発明の効果】
【0006】
本発明を使用することにより、従来のプラスチックスリーブの設置できなかった、間柱、筋違等の構造材にあたってしまった開口孔にも設置することができる。また、外部と内部の孔の位置が異なる場合でも設置が可能である。スリーブの部分に凹凸のある本発明は内外部の壁材と密着し、開口により失われた住宅の気密性を回復させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の要部拡大の横面図
【図3】本発明の要部拡大の正面図
【図4】本発明の住宅開口部への設置図
【符号の説明】
(1)フランジ (2)凹凸スリーブ (3)(気密テープ) (4)(パテ) (5)(接着剤)
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造住宅等の工事完成後に設置される設備配管、配線用に開口される孔に対し、設置するスリーブであって、気密を損なわずに配管を通すことのできるスリーブに関するものである。
【背景技術】
【0002】
建物建築完了後に、エアコン等を設置する場合、通常65mm直径の孔を開口し、プラスティック製のスリーブを挿入する。スリーブ設置完了後、室内機と室外機をジョイントする配管工事を行うことになるが、孔を開口する作業において、建物の間柱や筋違等が、孔の一部にかかってしまった場合は、やむなく間柱、筋違等を一部カットし従来のプラスティック製スリーブを挿入する方法をとっていた。また、室内側と屋外側の孔の位置をずらして、開口しなければならない場合は、スリーブは設置せず、配管、配線を開口した孔に直接設置し、パテ等で孔を塞ぐに過ぎず、そのため気密を確保することは困難であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
開口した孔に建物の間柱や筋違が当たってしまった場合、スリーブを設置するため一部をカットする場合がある。一部とはいえ、カットすることは、当然に建物の強度を弱める。かといって、スリーブを入れなければ、孔の隙間から外気や虫等を侵入させてしまう。特に昨今の住宅は、平成11年の省エネルギー基準の改正により相当隙間面積をより少なくしている。建物完成後に恣意的に孔を開口しては、高気密住宅としての機能を損なうことになる。しかし、建物完成後に、エアコン等の設置の必要性から、孔を開口しなければならないケースは非常に多い。また孔の位置についても建物の構造、入居者の希望により、さまざまな場所に孔を開口しなければならない場合がある。開口後の孔の気密性を回復させなければ、熱効率が著しく低下する。本発明は以上の問題点を解決し、開口した孔を効果的に塞ぎ、建物の気密性を高めるためのものである
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するため、開口後の孔に間柱、筋違が、あたった場合、又は室内側と屋外側の孔の位置が違って直線で繋ぐことのできない場合は、柔軟性のある素材及びプラスチック等の素材のスリーブ(2)により対応できる。また、スリーブの部分に凹凸を設けたジャバラ形状とすることにより、建物の気密を確保する部分にスリーブが密着し、気密性をより完全なものとしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
(イ)本発明の構成は柔軟性のある素材及びプラスチック等の素材によるとフランジ(1)と、ジャバラ形状の筒(2)を一体化させたものである。
(ロ)フランジ部(1)は柔軟性のある素材及びプラスチック等の素材とする。建物室内側にフランジ部を設置するが、フランジ部は、変形しないため施工能率を向上させる。また、建物の気密を確保する部分とは、止めリングにて密着させる
(ハ)柔軟性のある素材及びプラスチック等の素材による筒部分はは凹凸のあるジャバラ状とする。凹凸があることにより、効率よく密着し、かつジャバラ状のため筒形状の円形が変形しないため、配管、配線等の作業効率がよい。
(ニ)ジャバラ状の筒の部分の直径は、フランジ部の直径より大きくする。そのことは、建物の気密を確保する部分との密着度を高める。
本発明は以上の構成よりなる。
開口した孔に、間柱、筋違等の構造材があたってしまった場合や室内側と屋外側との孔の位置がずれている場合は、スリーブが柔軟性のある素材及びプラスチック等の素材のため容易に変形し、障害物を避け設置することができる。スリーブの設置により開口した孔を効率よく塞ぐことができる。また、隙間をなくし熱効率を上げることを目的とした高気密住宅は、開口したことにより気密性が著しく低下する。本発明はスリーブ部に凹凸をつけているため、建物の気密を確保する部分に、効率よく密着し気密性をなわない。また外壁部分を気密テープ、パテ等で処理したり、止めリングを併用することによりさらに気密性を高める。
【発明の効果】
【0006】
本発明を使用することにより、従来のプラスチックスリーブの設置できなかった、間柱、筋違等の構造材にあたってしまった開口孔にも設置することができる。また、外部と内部の孔の位置が異なる場合でも設置が可能である。の部分にジャバラ状の凹凸をつけた本発明は建物の気密を確保する部分と密着し、気密性を損なわせることがない。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の斜視図
【図2】本発明の要部拡大の横面図
【図3】本発明の要部拡大の正面図
【図4】本発明住宅開口部への設置図
【符号の説明】
【0008】
(1)フランジ (2)ジャバラ状凹凸スリーブ (3)気密テープ
(4)パテ (5)止めリング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内から配管を建物の屋外に導くためのスリーブであって、プラスティック製のフランジと、ポリエチレンフィルムの筒とが一体となり、建物の気密性を高めるための配管、配線用スリーブ。
【請求項2】
ポリエチレンフイルム部は気密性を高めるため凸凹を設けたことを特徴とする配管、配線用スリーブ。
【請求項3】
配管用の孔に障害物があった場合でも、柔軟に対応できる配管、配線用スリーブ。
【請求項4】
配管用の孔の位置が室内側と屋外側とが相違する場合でも設置可能な配管、配線用スリーブ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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