説明

気象データ収集提供方法

【課題】例えば移動先など、現在位置ではない位置の気象データを含む参考情報を提供する。
【解決手段】天候情報及び位置情報を測定可能なユーザ端末から天候情報及び位置情報を受信し、天候情報によって位置情報から特定されるエリアのデータを天候情報DBにおいて更新する工程と、天候情報及び位置情報の受信に応じて、ユーザ端末のユーザに対して、現在位置以外の地域の指定を促す工程と、ユーザ端末から上記地域の指定を受け付けると、天候情報DB及び提供情報DBから、指定された地域に該当する天候情報及び提供情報を抽出する工程と、抽出された天候情報及び提供情報とを用いて提示データを生成し、ユーザ端末に送信する工程とを含む。このようにすればユーザはより高精度でリアルタイム性のある気象データ及び参考データ(例えば店舗その他の広告を含む)を取得することができるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、気象データ等の収集及び提供技術に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特開2003−28967号公報には、気象情報収集用の情報端末から、任意の位置で、局所的な気象データを迅速かつ容易に入手し、端末の現在位置付近の狭い範囲の天気予報を高精度に行う技術が開示されている。しかし、この公報記載の技術によれば、自分の現在の位置の天気予報を得ることはできるが、ユーザがこれから移動する場合には、現在位置の情報を得てもあまり有用ではない。また、移動先の他の情報については考慮されていない。
【特許文献1】特開2003−28967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
よって本発明の目的は、より地域性の高い各所の気象データを高精度で収集及び提供するための新規な技術を提供することである。
【0004】
また、本発明の他の目的は、例えば移動先など、現在位置ではない位置の気象データを含む参考情報を提供するための技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る気象データ提供方法は、処理装置と天候情報データベースと提供情報データベースとを有するコンピュータにより実行される気象データ収集提供方法であって、処理装置により、天候情報及び位置情報を測定可能なユーザ端末から天候情報及び位置情報を受信し、天候情報によって位置情報から特定されるエリアのデータを天候情報データベースにおいて更新するステップと、処理装置により、天候情報及び位置情報の受信に応じて、ユーザ端末に対して、現在位置以外のエリアの指定を要求するステップと、ユーザ端末から現在位置以外のエリアの指定に関するデータ(ユーザによって明示的に指定されるエリアの場合とユーザ端末が保持する行き先を特定又は推定可能なデータの場合とを含む)を受信すると、処理装置により、天候情報データベース及び提供情報データベースから、上記現在位置以外のエリアの指定に関するデータから特定されるエリアに該当する天候情報及び提供情報を抽出するステップと、処理装置により、抽出された天候情報及び提供情報とを用いて提示データを生成し、ユーザ端末に送信するステップとを含む。
【0006】
このようにすればユーザはより高精度でリアルタイム性のある気象データ及び参考情報(例えば店舗その他の広告データを含む)を取得することができるようになる。
【0007】
なお、上記エリアに該当する天候情報は、当該エリアについて収集された天候情報の統計処理後のデータである場合もある。同じような小エリアであっても、ユーザ端末の測定精度を高くするのは難しく、その状態によっては様々なばらつきを生じ得る。そこで、所定の統計処理を実施して、より精度を高めるものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、より地域性の高い各所の気象情報を高精度で収集及び提供することができる。
【0009】
また、本発明の他の側面によれば、例えば移動先など、現在位置ではない位置の気象情報を含む参考情報を提供することができるようになる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の一実施の形態に係るシステム概要を図1を用いて説明する。例えばインターネットや携帯電話通信網などのネットワーク1には、各々携帯電話機や携帯端末である複数のユーザ端末3(図1では3a乃至3h)と、本実施の形態における主要な処理を実施するマッチングサーバ5と、ネットワーク1を介して各種気象情報を提供する複数の気象情報提供サーバ7と、図示しない無数のウェブ(Web)サーバとが接続されている。
【0011】
ユーザ端末3は、ユーザの移動と共に移動し、所定のサービスエリア内に規定されたサブエリアのいずれかに位置しているものとする。図1の例では、エリアAには、ユーザ端末3a及び3bなどが位置しており、エリアBには、ユーザ端末3f乃至3hなどが位置している。本実施の形態において、ユーザ自身の位置のデータはユーザ端末3によって別途測定される気象データと共に他のユーザによって用いられる。例えば、ユーザ端末3aの現在の位置データ及びユーザ端末3aによって測定された気象データは、マッチングサーバ5に送信され、例えばエリアAに移動しようとしているユーザに利用される。
【0012】
マッチングサーバ5の機能ブロック図を図2に示す。マッチングサーバ5は、口コミ情報DB52と、口コミ情報DB52のデータ更新などを管理する口コミ情報管理部51と、広告情報DB58と、広告情報DB58のデータ更新などを管理する広告情報管理部57と、Web情報DB54と、Web情報DB54のデータ更新などの処理を実施するWeb情報処理部53と、ユーザ天候情報DB56と、ユーザ天候情報DB56のデータ更新などを管理するユーザ天候情報管理部55と、Web気象情報DB61と、Web気象情報DB61のデータ更新などを管理するWeb気象情報管理部59と、ユーザ端末3からの検索要求に応じて口コミ情報DB52、広告情報DB58、Web情報DB54、ユーザ天候情報DB56及びWeb気象情報DB56とから必要なデータを抽出して、ユーザ端末3に送信する検索処理部62とを有する。
【0013】
例えば、口コミ情報DB52には、図3に示すようなデータが格納される。図3の例では、管理単位である「地域」と、検索処理部62による検索キーワードとなる「キーワード」と、「口コミ情報」と、当該口コミ情報に対する他のユーザからの評価である「みんなの評価」と、当該口コミ情報の「書き込み時刻」と、ユーザ端末3から送信される口コミ情報に含まれる「天気レベル」(「晴れ」から「大雨」などの10段階のうちいずれか)とが格納されている。
【0014】
また、広告情報DB58には、図4に示すようなデータが格納される。図4の例では、広告主が自己の広告を同時に表示させることを欲し且つ入札対象となるキーワードである「入札キーワード」と、広告主が自己の広告を表示させることを欲する気象状態を表す「天気レベル」と、「入札額」と、第1の順番で送信すべき広告の広告主を示す「送信広告順序1」と、第2の順番で送信すべき広告の広告主を示す「送信広告順序2」と、第3の順番で送信すべき広告の広告主を示す「送信広告順序3」とが格納されている。第4の順番以降のデータについて登録しても良い。
【0015】
さらに、Web情報DB54には、図5に示すようなデータが格納される。Web情報処理部53は、ネットワーク1に接続されている無数のWebサーバからWebページ・データを収集し、当該Webページのコンテンツに対して形態素解析を実施した結果を、Web情報DB54に格納する。従って、図5に示すように、管理単位である「地域」と、検索処理部62による検索キーワードとなる「キーワード」と、抽出元のURL(Uniform Resource Locator)である「検索結果のサイト」と、Web情報処理部53による「形態素解析結果」とが格納されている。なお、本実施の形態において形態素解析結果には、抽出キーワードと関係する天気レベルなどが含まれる。
【0016】
ユーザ天候情報DB56には、図6に示すようなデータが格納される。ユーザ天候情報DB56には、ユーザ端末3からアップロードされる天候情報をユーザ天候情報管理部55が集計した結果等が登録される。図6の例では、管理単位である「地域」と、ユーザ端末3のGPS(Global Positioning System)受信機による位置データから地図を検索することによって特定される「場所詳細」と、該当するユーザの数である「ユーザ数」と、「平均気温」と、「平均湿度」と、「平均気圧」と、例えば最頻の天気レベルである「天気レベル」とが格納されている。ユーザ天候情報管理部55は、あるサブエリアに位置するユーザ端末3から天候情報を受信すると、予め算出された平均気温、平均湿度、平均気圧、それらの標準偏差などを用いて、受信した天候情報の妥当性を判断する。例えば、平均から2標準偏差を超える値の天候情報を受信した場合には、不適切な天候データを受信したものとして、当該天候情報を破棄する。一方、平均から2標準偏差内の値の天候情報の場合には、受信した天候情報に含まれる値を用いて、平均気温、平均湿度、平均気圧を算出し、ユーザ天候情報DB56に登録すると共に、それらの分散及び標準偏差を算出し、メインメモリ等の記憶装置に格納しておく。また、ユーザ天候情報管理部55は、口コミ情報に含まれる天気レベルの最頻値を特定して、ユーザ天候情報管理DB56に登録する。
【0017】
Web気象情報DB61には、図7に示すようなデータが格納される。図7の例では、管理単位である「地域」と、気象情報取得元の「サイト名」と、当該サイトで示されている当該地域の「平均気温」、「平均湿度」、「平均気圧」及び「現時点天気」と、例えばWeb気象情報管理部59又は他のサーバなどによって算出される「格付」とが格納されている。「格付」については、サイト閲覧数、UU(Unique User)数、被リンク数などに基づき決定され、登録される。
【0018】
また、図8にユーザ端末3の機能ブロック図を示す。ユーザ端末3は、位置情報を取得するGPS受信機31と、気温、湿度、気圧を測定する天候情報測定部32と、GPS受信機31が取得した位置情報と天候情報測定部32が測定した天候情報とを格納するアップロード用データ格納部33と、Webブラウザ35と、Webブラウザ35と連携して又は単独でアップロード用データ格納部33に格納されたデータをマッチングサーバ5にアップロードするための処理を実施する送信制御部34とを有する。
【0019】
次に、図9乃至図12を用いて、図1に示したシステムの処理フローを説明する。マッチングサーバ5のWeb気象情報管理部59は、ネットワーク1に接続されている気象情報提供サーバ7から気象データを例えば定期的に取得して、Web気象情報DB61(図7)に登録すると共に、Web情報処理部53は、ネットワーク1に接続されている各種Webサーバから例えば定期的にWebページ・データを取得して加工し、Web情報DB54(図5)を登録する(ステップS1)。なお、このような処理とは非同期に、広告主はマッチングサーバ5の広告情報管理部57にアクセスして、広告情報の登録を行う。広告情報DB58(図4)は、登録情報に応じて更新される。
【0020】
またマッチングサーバ5のユーザ天候情報管理部55は、多数のユーザ端末3から天候情報及び位置情報を収集して、ユーザ天候情報DB56(図6)を更新すると共に、口コミ情報管理部51も、多数のユーザ端末3から口コミ情報(天気レベルなど)を収集して、口コミ情報DB52(図3)に登録する(ステップS3)。
【0021】
このような処理がマッチングサーバ5では繰り返されている。
【0022】
一方、ユーザ端末3のGPS受信機31、天候情報測定部32は、例えば定期的に位置情報及び天候情報の測定を行い、アップロード用データ格納部33に格納する(ステップS5)。このような測定は任意のタイミングで実施しても良い。例えば、ステップS7と同時であっても良い。なお、できる限り情報の鮮度が高い方がよいので、あまり古い情報については保持しておく必要はなく、アップロードの必要もない。
【0023】
このような前提の下、例えばユーザ端末3aのユーザがエリアA(例えば神奈川県横浜市○○1丁目)からエリアB(例えば品川区○○町2丁目)に移動する場合に、エリアBの情報の取得を欲すると、ユーザ端末3aを操作して、口コミ情報の入力サイトにアクセスさせる(ステップS7)。マッチングサーバ5の口コミ情報管理部51は、ユーザ端末3aからのアクセスに応じて、口コミ情報の入力ページ・データを当該ユーザ端末3aに送信する(ステップS9)。ユーザ端末3aのWebブラウザ35は、マッチングサーバ5から口コミ情報の入力ページ・データを受信し、表示装置に表示する(ステップS11)。
【0024】
ユーザ端末3aのユーザは、表示装置に表示された口コミ情報の入力ページに従って、エリアAの口コミ情報(天気レベルなど)を入力する。ユーザ端末3aのWebブラウザ35は、ユーザによる口コミ情報の入力を受け付け(ステップS13)、入力された口コミ情報と、アップロード用データ格納部33に格納されている測定データ(天候情報及び位置情報(神奈川県横浜市○○1丁目))を、マッチングサーバ5に送信する(ステップS15)。なお、送信制御部34が、Webブラウザ35と同期して独自に測定データを送信するようにしても良い。
【0025】
マッチングサーバ5の口コミ情報管理部51は、ユーザ端末3aから口コミ情報を受信し、口コミ情報DB52に登録すると共に、ユーザ天候情報管理部55は、ユーザ端末3aから天候情報及び位置情報を含む測定データを受信し、上で説明したような加工を行ってユーザ天候情報DB56を更新する(ステップS17)。また、口コミ情報に含まれる天気レベルによっても、ユーザ天候情報DB56を更新する。
【0026】
本実施の形態では、このようなステップS17が実行されると、ユーザ端末3aのユーザは以下のようなサービスの提供を受けることができるようになる。具体的には、検索処理部62は、目的地及び検索条件入力ページ・データをユーザ端末3aに送信する(ステップS19)。ユーザ端末3aのWebブラウザ35は、マッチングサーバ5から目的地及び検索条件入力ページ・データを受信し、表示装置に表示する(ステップS21)。
【0027】
ユーザ端末3aのユーザは、表示装置に表示された入力ページに従って、目的地(例えば品川区○○2丁目)及び検索条件(例えば飲食店(酒)、徒歩5分)を入力する。ユーザ端末3aのWebブラウザ35は、入力された目的地及び検索条件を受け付け、マッチングサーバ5に送信する(ステップS23)。マッチングサーバ5の検索処理部62は、ユーザ端末3aから目的地及び検索条件を受信し(ステップS25)、目的地及び検索条件に応じた以下のような検索処理を実施する。
【0028】
具体的には、検索処理部62は、目的地にマッチする気象データを、ユーザ天候情報DB56及びWeb気象情報DB61から抽出し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS27)。例えば、ユーザ天候情報DB56から、目的地に合致するデータ(例えば目的地の半径10km以内のデータ)を読み出して集計を行い、例えば図10に示すようなデータを生成する。図10の例では、天気レベルの出現分布データ、気温レベルの出現分布データ、気圧レベルの出現分布データ、湿度レベルの出現分布データを含む。さらに、最も頻度の高いレベルについては強調されるようになっている。また、ユーザ天候情報DB56から、目的地に合致するデータを抽出して、その中で、最もユーザ数が多く、平均値の出現率が多く、最新データの天気レベルを特定する。さらに、Web気象情報DB61から、目的地に合致するデータを抽出して、各サイトの格付に基づき加重掛数を付与した上で、データの平均値を特定する。最後に、ユーザ天候情報DB56から特定されたデータ及びWeb気象情報DB61から特定されたデータを照合し、それらの誤差が小さくなるように加重掛率を調整して、最終的な気象データを特定する。図6及び図7の例では、図11の部分Aのようなデータが特定される。
【0029】
さらに、検索処理部62は、目的地、検索条件及び特定された天気レベルにマッチする諸データを、口コミ情報DB52、広告情報DB58、Web情報DB54から抽出し、例えばメインメモリ等の記憶装置に格納する(ステップS29)。具体的には、Web情報DB54(図5)から、目的地に該当するデータを抽出し、さらに特定された天気レベルに適合するデータを抽出する。さらに、広告情報DB58(図4)から、目的地及び天気レベルに応じたデータを抽出し、送信広告順序でリスト化しておく。さらに、口コミ情報DB52から目的地に該当するデータを抽出し、例えば「みんなの評価」の高い順にリスト化しておく。検索処理部62は、これらのうち適切なデータ量のデータを選択する。例えば、DBから抽出されたデータのうちそれぞれ1つずつ又は2つずつ選択する。図4乃至図6の例では、図11の部分Bのようなデータが特定される。
【0030】
処理は端子A及びBを介して図12の処理フローに移行する。検索処理部62は、ステップS27及びS29で生成したデータを、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)における通信であれば得られるWebブラウザの属性から表示範囲を特定して適切な画面数に分割して表示データ・データを生成し、ユーザ端末3aに送信する(ステップS31)。ユーザ端末3aのWebブラウザ35は、マッチングサーバ5から表示ページ・データを受信し、表示装置に表示する(ステップS33)。例えば図10及び図11に示すような表示を、数画面に分けて表示させる。図11のような総合的なデータを受信することによって、現在の気象状況を把握すると共に、検索条件にマッチしたデータを参照することができるようになる。
【0031】
さらに、検索処理部62は、設定等に基づき、表示ページ・データ(例えば図10及び図11、図10又は図11)と同様のメールを生成し、ユーザ端末3aに送信する(ステップS35)。例えば、図11だけをメールで送信するようにしても良い。また、ステップS35及びS37については実施せずとも良い。さらに、ステップS31及びS33を行わずに、全てメールで送信するようにしても良い。ユーザ端末3aのメーラは、マッチングサーバ5からのメールを受信し、表示装置に表示する(ステップS37)。
【0032】
以上のような処理を実施することによって、ユーザは、自分の場所の天候情報や口コミ情報のアップロードの対価として、目的地の気象情報や口コミ情報並びに広告情報などを得ることができるため、非常に便利になる。なお、目的地は、上で述べたように天気予報などに比して小さいエリアで特定できるため精度が高く、さらに多くのユーザ端末からデータがアップロードされることによって即時性も担保される。
【0033】
以上本発明の一実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図1及び図2並びに図8の機能ブロック図は一例であって、必ずしも実際のプログラムモジュール構成に対応するものではない。
【0034】
さらに、処理フローについても処理結果が同じであれば順番を入れ替えても良い。さらに、ステップS27及びS29の抽出・加工処理については一例であって、他の手法を用いて抽出・加工するようにしてもよい。加工の中には、例えば所定時間毎の天気予報を含むようにしても良い。
【0035】
また、送信制御部34は、Webブラウザ35と連携せずに、バックグランドでアップロード用データ格納部33に格納された位置情報及び天候情報をアップロードするようにしてもよい。さらに、ユーザ端末3aが、例えば切符のデータを有しており、当該切符のデータが行き先のデータを含む場合には、ユーザが明示的に目的地を指定するのではなく、例えば当該切符のデータをマッチングサーバ5に送信するようにしても良い。この場合、マッチングサーバ5は、切符のデータから行き先を特定して、当該行き先をユーザ指定の目的地の代わりに用いるようにしても良い。電車だけではなく、飛行機であってもよい。さらに、場所(例えば野球場やコンサート会場など)を特定できるようなチケットのデータをユーザ端末3aが有する場合においても、同様にチケットのデータをマッチングサーバ5に送信して、マッチングサーバ5にて上記のような場所をユーザ指定の目的地の代わりに用いるようにしても良い。ユーザ端末3aは、切符やチケットのデータをアップロードするか、明示的に目的地を入力するかユーザに選択させるようにしても良い。さらに、ユーザ端末3aが時刻及び位置からして自宅へ帰宅中であると推定できる場合には、目的地を予め設定されている自宅などと自動的に推定してマッチングサーバ5に送信するようにしてもよい。同様に、自宅ではなくとも、ユーザの行動パターンから行き先が推定できるような場合には、その行き先を目的地として設定するようにしても良い。
【0036】
なお、ユーザ端末3a、マッチングサーバ5、気象情報提供サーバ7、Webサーバは、図13のようなコンピュータ装置であって、メモリ2501(記憶装置)とCPU2503(処理装置)とハードディスク・ドライブ(HDD)2505と表示装置2509に接続される表示制御部2507とリムーバブル・ディスク2511用のドライブ装置2513と入力装置2515とネットワークに接続するための通信制御部2517とがバス2519で接続されている。オペレーティング・システム(OS:Operating System)及び本実施の形態における処理を実施するためのアプリケーション・プログラムは、HDD2505に格納されており、CPU2503により実行される際にはHDD2505からメモリ2501に読み出される。必要に応じてCPU2503は、表示制御部2507、通信制御部2517、ドライブ装置2513を制御して、必要な動作を行わせる。また、処理途中のデータについては、メモリ2501に格納され、必要があればHDD2505に格納される。本発明の実施の形態では、上で述べた処理を実施するためのアプリケーション・プログラムはリムーバブル・ディスク2511に格納されて頒布され、ドライブ装置2513からHDD2505にインストールされる。インターネットなどのネットワーク及び通信制御部2517を経由して、HDD2505にインストールされる場合もある。このようなコンピュータ装置は、上で述べたCPU2503、メモリ2501などのハードウエアとOS及び必要なアプリケーション・プログラムとが有機的に協働することにより、上で述べたような各種機能を実現する。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の実施の形態に係るシステム概要を説明するための図である。
【図2】マッチングサーバの機能ブロック図である。
【図3】口コミ情報DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図4】広告情報DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図5】Web情報DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図6】ユーザ天候情報DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図7】Web気象情報DBに格納されるデータの一例を示す図である。
【図8】ユーザ端末の機能ブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態に係る処理フローを示す図である。
【図10】表示例を示す図である。
【図11】表示例を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態に係る処理フローを示す図である。
【図13】コンピュータの機能ブロック図である。
【符号の説明】
【0038】
1 ネットワーク 3,3a,3b,3f,3g,3h ユーザ端末
5 マッチングサーバ 7 気象情報提供サーバ
31 GPS受信機 32 天候情報測定部
33 アップロード用データ格納部 34 送信制御部
35 Webブラウザ
51 口コミ情報管理部 52 口コミ情報DB
53 Web情報処理部 54 Web情報DB
55 ユーザ天候情報管理部 56 ユーザ天候情報DB
57 広告情報管理部 58 広告情報DB
59 Web気象情報管理部 61 Web気象情報DB
62 検索処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理装置と天候情報データベースと提供情報データベースとを有するコンピュータにより実行される気象データ提供方法であって、
前記処理装置により、天候情報及び位置情報を測定可能なユーザ端末から天候情報及び位置情報を受信し、前記天候情報によって前記位置情報から特定されるエリアのデータを前記天候情報データベースにおいて更新するステップと、
前記処理装置により、前記天候情報及び前記位置情報の受信に応じて、前記ユーザ端末に対して、現在位置以外のエリアの指定を要求するステップと、
前記ユーザ端末から前記現在位置以外のエリアの指定に関するデータを受信すると、前記処理装置により、前記天候情報データベース及び前記提供情報データベースから、前記現在位置以外のエリアの指定に関するデータから特定されるエリアに該当する天候情報及び提供情報を抽出するステップと、
前記処理装置により、抽出された前記天候情報及び前記提供情報とを用いて提示データを生成し、前記ユーザ端末に送信するステップと、
を含む気象データ収集提供方法。
【請求項2】
前記エリアに該当する天候情報が、当該エリアについて収集された天候情報の統計処理後のデータである
ことを特徴とする請求項1記載の気象データ収集提供方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−265240(P2007−265240A)
【公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−91882(P2006−91882)
【出願日】平成18年3月29日(2006.3.29)
【出願人】(591117192)ニフティ株式会社 (144)
【Fターム(参考)】