説明

水もしくはフッ素水

【課題】富士伏流水の含有するミネラルのみならず、ナノバイオをも活性化した水もしくはフッ素水に関し、身体の細胞の自己組織化、自己統合性を促し、歯の再石灰化能力を高めることを狙いとする水もしくはフッ素水を提供する。
【解決手段】
1)玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水であって、なおかつナノバイオが活性化されていることを特徴とする水。2)玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、微電位もしくは磁気発生器により富士伏流水中のナノバイオが活性化され、かつナノバイオの集合体が10−9〜10のレベルにおいて複数個含まれていることを特徴とする水。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水もしくはフッ素水に係り、口腔粘膜の代謝を促進するばかりでなく、血糖値を改善する等の健康増進作用をも得られるようにした水もしくはフッ素水に関するものである。
【背景技術】
【0002】
健康増進には、毎日天然水(ミネラル含有)を飲むことがいいといわれている。すなわち毎日天然水を飲めば、人体の60兆個の細胞が、その天然水の海(身体の70%が水)で、天然水中のミネラルによって活性化されるのである。
【0003】
他方、水に電気的エネルギー(電位あるいは磁場)を加えることも一般的に行なわれていることである。それによって水のクラスターを調整し、おいしい水等を得るようにすることが研究報告等に散見される。
しかしながら、水に電気的エネルギー(電位あるいは磁場)を加えるといっても、水のクラスターの調整のためであって、天然水中のミネラルの活性化をも目的とするものではなく、したがって、従来の電気的エネルギー(電位あるいは磁場)の加え方においては、水のクラスターの調整のための加え方にならざるを得ない。
【特許文献1】特にありません。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、富士伏流水はいわゆる地球のいのちを宿す玄武岩や花崗岩と何年も対話し、そのいのちを宿してきた天然水であり、そのいのちが、人体の60兆個の細胞を活性化するのである。本発明者が鋭意研究してきた結果、富士伏流水にはいわゆるナノバクテリア(以下ナノバイオと称する、別名ソマチット:超微小生命体)が含まれており、人体の60兆個の細胞の自己組織化、自己統合性にかかわっていることが判明した。すなわち、種々の環境に適応するための生理機能、免疫系、自律神経系、ホルモン系の働きを正常化し、心拍のリズムを自然なリズムに修正し、すい臓機能を調和させ、血糖値のコントロールを非特異的に行なっている。
また、富士伏流水には、血糖値を改善するバナジウムが多く含まれ、さらに味覚を鋭敏にする物質、亜鉛も多量に含まれている。

しかも、このような生理活性のある天然水にはフッ素も適量含まれており、フッ素によって歯の再石灰化能力が高まり、口腔粘膜の代謝を促進する作用がある。
【0005】
以上のようにこの発明は、富士伏流水の含有するミネラルのみならず、ナノバイオをも活性化した水もしくはフッ素水に関し、身体の細胞の自己組織化、自己統合性を促し、歯の再石灰化能力を高め、口腔粘膜の代謝を促進することを狙いとする水もしくはフッ素水を提供しようとするものである。
また、富士伏流水に電気的エネルギー(微電位を与える、あるいは磁場)を加えることにより、富士伏流水の含有するナノバイオを活性化し、身体の細胞の自己組織化、自己統合性を促し、歯の再石灰化能力を高めることを狙いとする水もしくはフッ素水の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
すなわちこの発明の水は、玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水であって、なおかつナノバイオが活性化されていることを特徴とするものである。
【0007】
またこの発明のフッ素水は、上記玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、さらにフッ素およびミネラル成分を含有していることを特徴とするものである。
【0008】
この発明の水は、上記富士伏流水に含まれるミネラル成分として、相当量のバナジウムおよび亜鉛が含有されていることをも特徴とするものである。
【0009】
この発明の水は、上記玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、生理活性機能をも備えていることをも特徴とするものである。
【0010】
この発明の水は、上記玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、微電位もしくは磁気発生器により富士伏流水中のナノバイオが活性化され、かつナノバイオの集合体が10-9〜10のレベルにおいて複数個含まれていることをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
この発明の水もしくはフッ素水は、玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたフッ素を含有する富士伏流水中のナノバイオを活性化したので、これを摂取することにより身体の細胞の自己組織化、自己統合性を促し、歯の再石灰化能力を高めることができるようになった。
また、富士伏流水に電気的エネルギー(微電位を与える、あるいは磁場)を加えることにより、水もしくはフッ素水の含有するナノバイオを活性化したものであり、これを摂取することにより身体の細胞の自己組織化、自己統合性を促し、歯の再石灰化能力を高めることを可能としたものである。
さらにこの発明の水もしくはフッ素水は、生命力のある水である。したがって、血液がさらさらになり、活性酸素が減少することが判明している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、この発明の水もしくはフッ素水の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1はこの発明の水もしくはフッ素水を製造する工程の実施形態を説明するためのフローチャート、図2は微電位もしくは磁気発生器を説明するための概略図である。
図2において、1は天然水を循環させる配管であり、2は微電位もしくは磁気発生器である。
【0013】
以下、図1のフローチャートに基いて、この発明に係る水もしくはフッ素水を製造する工程の1実施例を説明する。
a)は天然水を通常の処理工程にて飲料用として調整した場合を示す。
b)は天然水を本発明の処理工程にて飲料用として調整した場合を示す。
c)は水道水を本発明の処理工程にて飲料用として調整した場合を示す。
【0014】
<工程1>
先ず、特定水源から天然水を採取する。この特定水源は好ましくは富士山の周辺の伏流水の湧水井である。
特に、富士吉田市周辺の水源から採取された天然水には、一般的な天然水にはあまり含まれていない血糖値を改善するバナジウムや味覚を鋭敏にする物質である亜鉛が多く含まれている。したがって、上記天然水を摂取することは、糖尿病の症状の改善やその他の健康維持に多大の貢献を果たすものとなる。
【0015】
<工程2>
a)においては、上記採取した天然水を沈殿槽に循環させて沈殿・ろ過させる。この沈殿時間や濾過時間、またろ過のためのフィルターの選択等は、天然水の状況やフィルターの能力等に応じて適宜決定される。
b),c)においては、上記採取した天然水もしくは水道水に粒状もしくは粉状の玄武岩を浸漬し、7時間後にその上澄液を採取した。
【0016】
<工程3>
上記ろ過後の天然水もしくは水道水は必要に応じて121℃で30分間加熱殺菌される。この加熱温度や加熱時間も、天然水の状況や季節、その他の条件に応じて適宜決定することができる。
【0017】
<工程4>
上記加熱殺菌後の天然水は、その後複数の原水を混合したり、ミネラル分の追加等の処置を施して、成分を調整することが可能である。もちろん、特定水源のみの天然水で所定の成分量の天然水を得ることができればよいが、所定の成分量の天然水をえるために、複数の原水を混合したり、ミネラル分の追加等の処置を施して、成分を調整することが要求される場合がある。
水道水の場合にはこの工程は不要である。
【0018】
<工程5>
上記加熱殺菌後の天然水もしくは水道水は、さらにばっ気やオゾン殺菌もしくは紫外線殺菌等の処置を施して、より確実に雑菌を死滅させておくことできる。もちろん、加熱殺菌のみの天然水もしくは水道水で市場に提供することができればよいが、ばっ気やオゾン殺菌もしくは紫外線殺菌等の処置で、安全性を高めておくことが要求される場合がある。
【0019】
<工程6>
以上の処置を経て得られた水もしくはフッ素水は、a)においてはそのまま、b),c)においてはボトリングの前に、あるいはボトリングの際に微電位発生器中もしくは磁気発生器中を通し、6mVの電気刺激を4〜7時間与える。
上記微電位発生器中もしくは磁気発生器としては、1〜10mV、好ましくは約6mVの微弱な電位もしくは磁気を天然水にかけることができる装置であることが必要である。このようなものとして、「エムライバン」(商品名、微電位発生器:消音技研株式会社製)がある。この装置は発生電位が0〜500mVであり、上記目的のために好適に使用することができる。ちなみに人体の細胞電位は80mVである。
もちろん、上記目的に合致する他の微電位発生器もしくは磁気発生器を使用してもよいことは勿論である。
図2においては、上記微弱な電位もしくは磁気を天然水にかける手段として、天然水を循環させる配管の適宜位置に微電位発生器もしくは磁気発生器を取り付け、所定の速度で循環する天然水に1〜10mV、好ましくは6mVの微弱な電位もしくは磁気をかけることが可能である。
また、所定の大きさの天然水貯留槽に天然水を貯留し、天然水貯留槽中に貯蔵した天然水にバッチ式で微弱な電位もしくは磁気をかけることもできる。
【0020】
図3および図4に、玄武岩浸漬した天然水に微電位発生器「エムライバン」(商品名、微電位発生器:消音技研株式会社製)で24時間刺激後、そのまま室温で培養し、7日目の試料から得られた生命体の成長状態を示す。いずれのナノバイオも鞭毛を持って動き回る生命体(したがってナノバイオと命名した)に成長発達する。
図5に、玄武岩浸漬した天然水に0磁場(ゼロ磁場発生装置:商品名「怪傑ZERO」)で4時間刺激後、スライドグラス上で1時間観察した状態を示す。電気刺激は与えていない。図6に、1時間後に新たなナノバイオが出現した状態を1500倍の暗視野顕微鏡にて観察した顕微鏡写真を示す。時間の経過とともに、ナノバイオの形態は大きくなった。また輝きに変化が現れてきた。
なお、図7ないし図9に0磁場刺激によるナノバイオの状態を1500倍の暗視野顕微鏡にて観察した顕微鏡写真を示す。図7は0磁場24時間培養後のナノバイオの状態を示し、図8は途中経過の段階のナノバイオの状態を示し、図9は培養7日目のナノバイオの状態を示すものである。
上記において、熱処理後の玄武岩浸漬した天然水から自然発生的にナノバイオが発生することが判明した。その理由は詳らかではないが、物理学の概念、エネルギーは物質化できる、という理論に基づくものであり、E=MC2の数式が当てはまるのではないかと思われる。発明者は「E」すなわち意識(ナノバイオ)から物質(M)が生じるものと理解している。
【0021】
<工程7>
上記処置によって得た水もしくはフッ素水をボトリングする。このボトリングは微電位発生器中もしくは磁気発生器中を通す作業に続けて、あるいは微弱な電位もしくは磁気をかける処置を施した後に、自動のボトリング装置等を用いて行なうことができる。
【0022】
得た処理水には多量のミネラルが溶解されており、しかも微弱な電位もしくは磁気をかける処置により水もしくはフッ素水中のナノバイオがより高度に活性化されることが判明している。
そしてこのように、微弱な電位もしくは磁気をかける処置によりナノバイオが活性化し、人体の細胞の活性化に多大な貢献をすることが期待される。
【0023】
富士伏流水および上記工程によって得た処理水を500ml/1日、7日間摂取後の心拍リズムの統合性について確認した結果を図10のグラフに示す。
その結果は、ポーレンリフ長期服用(3ヶ月)者12名の結果と同様の結果となった。すなわち、術前の1/fリズムの値:−1.324から術後のそれは、−0.994であった。
血液脆弱度テスト(凝固血)においては、顕著な自己組織化は確認できなかったが、赤血球の重なり度は少なくなり、大きさの大小が改善され、みな同一の大きさと丸さに整っていった(自己組織化、自己統合性)。
ユベラ顆粒+シナール顆粒(3g/1日)を1週間服用後、同様の心拍リズムの解析と、血液の形態と機能を評価した。いずれもポーレンリフ服用、本願発明の処理水服用と同様の結果となっている。
【産業上の利用可能性】
【0024】
この発明の水もしくはフッ素水は、水もしくはフッ素水を含有するその他の飲食物等の活性化にも利用することができ、それらの飲食物等もこの発明によって得られる作用効果と同様の作用効果を有するものであることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】この発明の水もしくはフッ素水を製造する工程の実施形態を説明するためのフローチャートである。
【図2】微電位もしくは磁気発生器を説明するための概略図である。
【図3】玄武岩浸漬した天然水に微電位発生器で24時間刺激後、そのまま室温で培養し、7日目の試料から得られた生命体の成長状態を示す。
【図4】同上
【図5】玄武岩浸漬した天然水に0磁場で4時間刺激後、スライドグラス上で1時間観察した状態を示す。
【図6】1時間後に新たなナノバイオが出現した状態を1500倍の暗視野顕微鏡にて観察した顕微鏡写真を示す。
【図7】0磁場24時間培養後のナノバイオの状態を示すものである。
【図8】途中経過の段階のナノバイオの状態を示す顕微鏡写真である。
【図9】培養7日目のナノバイオの状態を示す顕微鏡写真である。
【図10】富士伏流水および上記工程によって得た処理水を500ml/1日、7日間摂取後の心拍リズムの統合性について確認した結果を示すグラフである。
【符号の説明】
【0026】
11 天然水の循環用配管
12 微電位もしくは磁気発生器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水であって、なおかつナノバイオが活性化されていることを特徴とする水。
【請求項2】
玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、さらにフッ素およびミネラル成分を含有していることを特徴とする請求項1に記載のフッ素水。
【請求項3】
富士伏流水に含まれるミネラル成分として、相当量のバナジウムおよび亜鉛が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の水。
【請求項4】
玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、生理活性機能をも備えていることを特徴とする請求項1に記載の水。
【請求項5】
玄武岩や花崗岩の地層を通って湧出してきたナノバイオを含有する富士伏流水が、微電位もしくは磁気発生器により富士伏流水中のナノバイオが活性化され、かつナノバイオの集合体が10-9〜10のレベルにおいて複数個含まれていることを特徴とする請求項1に記載の水。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−296448(P2007−296448A)
【公開日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−125404(P2006−125404)
【出願日】平成18年4月28日(2006.4.28)
【出願人】(506149209)
【出願人】(506149069)
【Fターム(参考)】