説明

水不溶性化合物の微粒子およびその分散物、その微粒子及び分散物の製造方法、それらを用いたカラーフィルタ

【課題】経時安定性及び堅牢性に優れた水不溶性化合物の微粒子及びその分散物、その効率的な製造方法の提供。
【解決手段】良溶媒に水不溶性化合物1を溶解した溶液と貧溶媒とを混合するにつき、(i)良溶媒側及び/又は貧溶媒側に分散剤2を含有させて両液を混合して、又は(ii)これらとは別に良溶媒に分散剤2を溶解した溶液を準備し両液とともに混合して生成させた、分散剤2を埋包する微粒子10であって、溶解された分散剤2の少なくとも10質量%が微粒子10に埋包されており、かつ、分散媒中での微粒子の結晶化度が65%以上である水不溶性化合物1の微粒子10。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
良溶媒に水不溶性化合物を溶解した溶液と貧溶媒とを混合するにつき、(i)良溶媒側及び/又は貧溶媒側に分散剤を含有させて前記両液を混合して、又は(ii)これらとは別に良溶媒に分散剤を溶解した溶液を準備し前記両液とともに混合して生成させた、前記分散剤を埋包する微粒子であって、前記溶解された分散剤の少なくとも10質量%が微粒子に埋包されており、かつ、分散媒中での微粒子の結晶化度が65%以上であることを特徴とする水不溶性化合物の微粒子。
【請求項2】
平均粒子径が100nm以下であることを特徴とする請求項1に記載の微粒子。
【請求項3】
前記微粒子の結晶化部分の結晶子径が2〜50nmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の微粒子。
【請求項4】
前記分散剤が、質量平均分子量1000以上の高分子分散剤であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の微粒子。
【請求項5】
前記分散剤がヘテロ環状炭化水素基を分子内に少なくとも1つ含有する高分子分散剤であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の微粒子。
【請求項6】
前記分散剤が、芳香環と含窒素環状炭化水素基及び/又は4級アンモニウム基とからなる前記水不溶性化合物と相互作用を示す構造部分を有する高分子分散剤であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の微粒子。
【請求項7】
水不溶性化合物が有機顔料であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の微粒子。
【請求項8】
主要成分が、(a)水性媒体、(b)エステル化合物溶媒、ケトン化合物溶媒、及びアルコール化合物溶媒から選ばれる有機溶剤、並びに(c)反応性希釈剤からなる群より選ばれる少なくとも1種からなる溶媒に、請求項1〜7のいずれか1項に記載の微粒子を分散させたことを特徴とする微粒子分散物。
【請求項9】
基材上に形成されるレジストまたはインキ作製用であることを特徴とする請求項8に記載の微粒子分散物。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の微粒子分散物を用いて作製したカラーフィルタ。
【請求項11】
良溶媒に前記水不溶性化合物を溶解した溶液と貧溶媒とを混合するにつき、(i)良溶媒側及び/又は貧溶媒側に分散剤を含有させて前記両液を混合して、又は(ii)これらとは別に良溶媒に分散剤を溶解した溶液を準備し前記両液とともに混合して、前記溶解された分散剤の少なくとも10質量%が微粒子に埋包された微粒子を生成させ、
次いで、前記微粒子と結晶化溶剤とを気相を介して接触させ、該微粒子の結晶化度を65%以上に高めることを特徴とする前記分散剤を埋包しかつ結晶化された微粒子の製造方法。
【請求項12】
請求項11に記載の製造方法により結晶化した微粒子を得て、該結晶化微粒子を媒体中に分散させることを特徴とする微粒子分散物の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−70694(P2010−70694A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−241804(P2008−241804)
【出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)国等の委託研究の成果に係る特許出願(平成17年度独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 ナノテクノロジープログラム「ナノテク・先端部材実用化研究開発」/「有機顔料ナノ結晶の新規製造プロセスの研究開発」委託研究、産業活力再生特別措置法第30条の適用を受ける特許出願)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】