水栓継手
【課題】 振動により螺子の結合部分の緩みが発生し難い、水漏れが発生しないような水栓継手で、機構が簡単なため構成部品が少なくてすみ、安価に製造できるものを提供する。
【解決手段】 水栓継手が、水栓に水栓先端に複数のボルト2を介して固定される筒状の水栓取付け部材1と、水栓径調節用リング5下部に嵌入されたパッキン12と、上部に取付け部材1の下部に螺合される螺子とパッキンを保持するパッキン受け11を下部にはニップル10が嵌合される筒状部7cと筒状部に結合子14を挿通する係止孔を有し通水孔を備えた筒状の水栓継手本体7と、水栓継手本体に嵌合する部分にOリング13を備え、結合子嵌合溝とホースの圧入部を有する通水孔を備えたニップル10と、結合子14とからなり、ニップル10が水栓継手本体7に回動可能に嵌合され、結合子嵌合溝10cに圧入した結合子14によって係止されている。
【解決手段】 水栓継手が、水栓に水栓先端に複数のボルト2を介して固定される筒状の水栓取付け部材1と、水栓径調節用リング5下部に嵌入されたパッキン12と、上部に取付け部材1の下部に螺合される螺子とパッキンを保持するパッキン受け11を下部にはニップル10が嵌合される筒状部7cと筒状部に結合子14を挿通する係止孔を有し通水孔を備えた筒状の水栓継手本体7と、水栓継手本体に嵌合する部分にOリング13を備え、結合子嵌合溝とホースの圧入部を有する通水孔を備えたニップル10と、結合子14とからなり、ニップル10が水栓継手本体7に回動可能に嵌合され、結合子嵌合溝10cに圧入した結合子14によって係止されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道の蛇口など所要の水栓にホースを取り付けるための水栓継手に関するものであり、例えば、全自動洗濯機の洗濯槽への給水のために、水道蛇口と給水用ホースを接続するのに適した水栓継手に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の水栓継手としては、特許文献1に開示された図7乃至図9に示したものが知られている。これは家事等の給水用と洗濯機用に兼用されるものである。図に基づき説明すると、水栓継手は、蛇口などの水栓Aに嵌着できる筒状の水栓取付け部材101、その取付け部材101の上部に設けた螺子孔103を介して放射状に螺合された所定数のボルト102、取付け部材101の下部の外周面に形成された雄螺子104、取付け部材101内に下方より遊嵌された水栓径調節用リング105aを備え、水栓径調節用リング105a上部周壁にはボルト102をそれぞれ嵌め合わせる所定数の切欠き部106aが上向きに形成されている。
【0003】
継手本体107aは、取付け部材101の下部に形成された雄螺子104に螺合される雌螺子108が、内周面に形成された短い底のある筒状である。継手本体107aの底部には、通水口109が形成されている。継手本体107aの下端には継手本体107aと一体に小径筒状のプラグ110が形成されていて、その孔は通水口109に連通している。継手本体107aの底部内面からは環状のパッキン受け111aが上方に向かって突設していて、パッキン受け111a上に、肉厚の環状パッキン112が保持される。
【0004】
上述の構成部品は、図10に示すように、水栓Aに水栓径調節用リング105aを介して水栓取付け部材101を外嵌せしめ、ボルト102を内方にねじ込んで固定する。取付け部材101の下部の雄螺子104に、継手本体107aの雌螺子108を螺合させて、取付け部材101に継手本体107aを取り付けて固定する。環状パッキン112は、水栓Aの先端に圧接され水密に保持する。その上で、プラグ110に洗濯機用ホースなどが取り付けられたソケットを取り付けて使用する。
【0005】
次に、上記のような水栓継手に取り付けられるソケット130を図11を参照して説明する。
水栓継手に取り付けられるソケット130は、一方に継手接続部131aを形成し、他方にホース接続部131bを形成した筒状の本体131と、本体131の外周面の一部を覆うように取り付けられ、取り付け用のレバー133を備えるスライダ132と、本体131のスライダ132に覆われた位置に設けられた小穴に設けられた小球134と、本体131とスライダ132とをスライド自在に付勢するばね135と、水栓継手とソケット130とを水密に保持するジョイントパッキン136と、からなる。このソケット130を例えば下記特許文献1に開示された水栓継手に接続する際には、プラグ110を継手接続部131aに嵌合させた状態で圧入し、これにより小球134を継手の窪み113に咬合させて固定する。このときソケット130のホース接続部131bには洗濯機等のホースが接続されており、これにより洗濯機等の機器に水を供給できるようになる。
【0006】
また、下記特許文献2には、水道蛇口として螺子なし、螺子ありの2種類の水栓に対応できる洗濯機専用の水栓継手が示されている。すなわち、螺子なしの水栓125に対しては、図12に示したように、水栓125にボルト126で取り付けたソケット122の小径筒部外周螺子122aにストッパーリング127を介してナット部材128によりニップル123を固定し、ソケット122の大径筒部にシールリング124を装着することにより、水栓125とニップル123に差し込んだ給水ホースを連結する。一方、螺子ありの水栓に対しては、ナット部材128によりニップル123を直接吐き出し管の螺子部に固定し、ニップルの筒状本体部延長部外周にシールリング124を装着して水栓と給水ホースを連結する。こうして一つの水栓継手によりいずれの種類の水栓にも対応可能にするものであった。
【特許文献1】特許2906137号公報(図6〜図9、段落[0002]、[0003])
【特許文献2】特開平9−264471号公報(図2、段落[0019]、[0022])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1の従来例においては、プラグ110に嵌合される別部材としてのソケット130にホースが取り付けられ、水栓が多用途に利用できるように水栓取付け部(すなわち水栓継手)とホース取付け部(すなわちソケット130)の脱着が容易になっていた。しかしながら、近年家庭用に普及している全自動洗濯機にこのような水栓継手を取り付ける場合においては、洗濯機が使用されると水圧変動によるホースの振動や洗濯機の振動がそのまま継手本体に伝わり、前記のプラグ110とソケット130の嵌合部から水漏れが多発したり、長期間の使用を行ううちに、振動により水栓取付け部材101と継手本体107aとの螺合部に緩みが生じ、水漏れが発生するという問題があった。また、近年においては洗濯機が家庭の必需品として専用の水栓に取り付け設置されるようになってホースの脱着の必要性もなくなり、かかる従来方式はコスト面でも余分な部材を要するため不利であった。
【0008】
また、上記特許文献2の洗濯機専用水栓継手も、ホースからの振動により、水栓とニップルとの結合部分であるソケット122とナット部材128との螺合部、あるいは、吐き出し管の螺子部とナット部材128との螺合部に緩みが生じて、水漏れが発生してしまうおそれがあった。特に自動洗濯機に使用する場合においては、振動が水栓継手に伝わり緩みが発生し易いという欠点があった。
【0009】
本願の発明者は、前記の問題点を解消すべく種々検討を行った結果、ホース接続部と蛇口接続部の構造に着目して、ホース接続部と蛇口接続部を分離し、ホースを取り付けたときにホース接続部が自由に回転動作できるように設けること及び両接続部の固定手段に螺子を使用しないことによって、この問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明は、振動により螺子の結合部分が緩むことがなく、水漏れが発生しないような水栓継手、特に振動の激しい自動洗濯機に適した振動が水栓継手に伝わっても緩みが発生し難い水栓継手を提供することを目的とするものである。
【0011】
また本発明は、機構が簡単なため構成部品が少なくてすみ、安価に製造できる水栓継手を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、水栓先端に複数のボルトを介して固定される筒状の水栓取付け部材と、
該水栓取付け部材の下部に嵌入されたパッキンと、
上部には該取付け部材の下部に螺合される螺子と該パッキンを保持するパッキン受を有し、下部にはニップルが嵌合される筒状部と該筒状部に結合子を挿通する係止孔を有し、さらに中央部には通水孔を備えた筒状の水栓継手本体と、
通水孔を有し、一方端側にOリングを備えて該水栓継手本体に嵌合する部分を、他方端側にホースの圧入部をそれぞれ備え、さらに中間部に結合子嵌合溝を備えたニップルと、
結合子と、からなり、
該ニップルが該水栓継手本体に回動可能に嵌合され、該結合子嵌合溝に圧入した該結合子によって係止されていることを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の水栓継手において、前記結合子が、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の水栓継手において、前記筒状部に設けた前記結合子を挿通する係止孔が、前記U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載の水栓継手において、前記圧入部には洗濯機のホースが取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、筒状の水栓継手本体とニップルの結合が螺子ではなく、結合子により行なわれ、これによりニップルは回動自由に継手本体に結合されているので、振動により水栓継手本体とニップルとの結合部分が緩むことがなく水漏れが発生しない。特に、振動の激しい自動洗濯機などに使用しても、その振動が水栓継手に伝わって緩みが発生し難い水栓継手を提供できる。また、機構が簡単なため構成部品が少なくてすみ、水栓継手を安価に製造できる。
【0017】
また、本願の請求項2に係る発明によれば、結合子が、弾性を有する合成樹脂材のU字型ピンであることにより、製造も容易で安価であり、組み込みの効率もあげることができる。
【0018】
また、本願の請求項3に係る発明によれば、筒状部に設けた結合子を挿通する係止孔が、U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることにより、U字型ピンを連結部係止孔から押し込み、先端部を2つの小穴に挿入することにより容易にかつ確実にニップルを係止することができ、ニップルは回動可能でありながら脱落することがないように係止することができる。
【0019】
また、本願の請求項4に係る発明によれば、この水栓継手は請求項1〜3の効果を備えることにより、洗濯機に使用した場合であっても振動による緩みが発生し難く、水漏れ等を起こすことのない良好な使用を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る水栓継手について、具体的実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は本発明の技術思想を具体化するための水栓継手を例示するものであって、本発明をこの水栓継手に特定することを意図するものではなく、特許請求範囲に含まれるその他のものにも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0021】
図1は本発明の一実施例に係る水栓継手の水栓取付け部材を示し、図1(A)は平面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図、図2は水栓継手本体を示し、図2(A)は一部を断面とした正面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図、図3は水栓継手本体とニップルと結合子の組み立て断面図、図4は結合子を示し、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図、図5はこれらの構成部材からなる水栓継手の主要部の分解斜視図、図6は図5の構成部材の組み立て斜視図である。
【0022】
水栓継手は、主に水栓取付け部材1と水栓継手本体7とニップル10と結合子14とから構成され、図1に示すように、水栓取付け部材1によって図示しない蛇口などの水栓に嵌められボルト2で止着自在とされる。水栓取付け部材1は筒状であり、水栓に止着できるように水栓取付け部材1の上部には螺子孔3を介して放射状に螺合された所定数のボルト2を備え、水栓取付け部材1の下部にはその外周面に雄螺子4が形成されている。水栓取付け部材1内には、下方より遊嵌された水栓径調節用リング5を備え、水栓径調節用リング5上部周壁にはボルト2をそれぞれ嵌め合わせる所定数の切欠き部6が上向きに形成されている。また水栓取付け部材1の筒内には前記水栓径調節用リング5の下部に肉厚の環状パッキン12が嵌入され保持されている。なお、水栓径調整用リング5は水栓先端部のセンターリングに役立つが使用しなくても本発明は実施できる。とくに水栓先端の外径が大きい場合は水栓径調整用リング5を取り外して取り付けを行う。
【0023】
継手本体7は、図2(A)及び図2(B)に示すように、水栓取付け部材1の下部外周面に形成された雄螺子4に螺合される雌螺子8が内周面に形成された、内部中間に底7bを有する短い筒状体である。継手本体7の中間部に形成された底7bには、通水口9が形成されている。また、継手本体7の下部は、継手本体7よりも小径筒状のニップル10が挿入できるように筒状に形成されていて、その下部筒状部7cは通水口9に連通している。継手本体7の中間にある底7bからは通水口9を形成する環状のパッキン受け11が上方に向かって突設されていて、パッキン受け11上にパッキン12(図1参照)が保持される。継手本体7は、水栓取付け部材1の下部にその上部筒状部7aが螺合され、パッキン12を保持するとともに下部は通水孔9を備えたニップル10が嵌合される下部筒状部7cとなり、下部筒状部7cには、図2(A)のB−B断面図である図2(B)に示したように、結合子14の連結部14aを挿通するための連結部係止孔7d及び結合子14の先端部14bを軽視するための先端部係止孔7eを有する。
【0024】
ニップル10は、図3に示したように、継手本体7の下部に嵌合する部分を備え、その表面に所定の凹凸形状を有するように成形された筒状体である。このニップル10において継手本体7のパッキン受け11に嵌合する上部には周囲に溝10aが設けられ、その溝にOリング13を備えており、ニップル10が継手本体7に嵌合されると両者間は水密に保たれるようになる。ニップル10は、その中間部10bが継手本体7の下部筒状部7cに嵌合され、結合子嵌合溝10cが設けてあり、結合子14がこの溝10cと連結部係止孔7d及び先端部係止孔7eに嵌め込まれる。ニップル10の下部は小径のホース圧入部10dを形成し、ホースが抜けにくいようにその表面に凹凸が設けられている。また、ニップル10の軸方向には、通水孔10eが貫通している。
【0025】
本実施例に係る水栓継手は、下部にニップル10が嵌合される下部筒状部7cを有する水栓継手本体7と、水栓継手本体7に嵌合する部分にOリング13を備え結合子嵌合溝10cとホースの圧入部10dを有するニップル10とが、継手本体7の下部筒状部7cにニップル10を挿入したのちに、結合子14を下部筒状部7cに設けた係止孔7d、7eに圧入し挿通することによって結合される。ニップル10は、結合子嵌合溝10cに嵌合する結合子14によって水栓継手本体7に回動可能に係止される。
【0026】
結合子14は、ニップル10を継手本体7に回動可能に嵌合するもので、結合子嵌合溝10cに圧入して係止され、ニップル10が回動可能でありながら継手本体7に強固に結合するものである。結合子14は、図4に示すような、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであって、結合子連結部14aから分岐した脚を有し、この脚の先端部に形成された結合子先端部14bは先端部係止孔7eに係止される鉤状の係止爪を備えている。下部筒状部7cに設けた結合子14を挿通する各係止孔7d、7eは、U字型ピンの先端を係止する2つの先端部係止孔7eとU字型ピンの連結部係止孔7dとからなり、U字型ピンは連結部係止孔7dから挿入されると、ニップル10を結合子嵌合溝10cの部分においてはさみ、先端を絞るように2つの先端部係止孔7eに挿入されて係止する。したがって、容易に着脱を行うことができ、しかも緩んだり外れたりするおそれがない。
【0027】
継手本体7、ニップル10及び結合子14を各構成部材に分解した状態の斜視図を図5に、また結合した状態の斜視図を図6に示しておく。
【0028】
本実施例の水栓継手の使用態様は、水栓に水栓径調節用リング5を介して、水栓取付け部材1を外嵌せしめ、四方に設けられたボルト2を内方にねじ込んで把持固定する。そして水栓取付け部材1の下部の雄螺子4にニップル10を取り付けた継手本体7を、雌螺子8を螺合させて固定する。このとき、環状パッキン12は、水栓先端に圧接され水密に保持する。そして、ニップル10に洗濯機用ホースなどのホースを取り付けることにより水栓とホースとを接続する。
【0029】
この水栓継手においては、パッキン12が、継手本体7内に形成されたパッキン受け11を介して保持されることによって、パッキン12を適性位置に保持でき、かつパッキン受け11は継手本体7と一体に樹脂成形で形成されているので、本体の部品点数も少なく好ましい。
【0030】
以上に示した実施例のような水栓継手を使用すれば、螺合部のゆるみが生じ難く漏水を防ぐことができ、構成が簡単で安価である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る水栓継手の水栓取付け部材を示し、図1(A)は平面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図である。
【図2】図2は水栓継手本体を示し、図2(A)は一部を断面とした正面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図である。
【図3】図3は水栓継手本体とニップルと結合子の組み立て断面図である。
【図4】図4は結合子を示し、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図である。
【図5】図5はこれらの構成部材からなる水栓継手の主要部の分解斜視図である。
【図6】図6は図5の構成部材の組み立て斜視図である。
【図7】図7は従来例を示す分解斜視図である。
【図8】図8は従来例を示す平面図である。
【図9】図9は従来例を垂直断面図である。
【図10】図10は従来例の使用状態を示す垂直断面図である。
【図11】図11は従来例の水栓用継手に取り付けられるソケットを示す一部が断面とした正面図である。
【図12】図12は別の従来例の使用状態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 水栓取付け部材
2 ボルト
3 螺子孔
4 雄螺子
5 水栓径調節用リング
6 切欠き部
7 継手本体
7a 上部筒状部
7b 底
7c 下部筒状部
7d 連結部係止孔
7e 先端部係止孔
8 雌螺子
9 通水口
10 ニップル
10a 溝
10b 中間部
10c 結合子嵌合溝
10d ホース圧入部
10e 通水孔
11 パッキン受け
12 パッキン
13 Oリング
14 結合子
【技術分野】
【0001】
本発明は、水道の蛇口など所要の水栓にホースを取り付けるための水栓継手に関するものであり、例えば、全自動洗濯機の洗濯槽への給水のために、水道蛇口と給水用ホースを接続するのに適した水栓継手に係るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の水栓継手としては、特許文献1に開示された図7乃至図9に示したものが知られている。これは家事等の給水用と洗濯機用に兼用されるものである。図に基づき説明すると、水栓継手は、蛇口などの水栓Aに嵌着できる筒状の水栓取付け部材101、その取付け部材101の上部に設けた螺子孔103を介して放射状に螺合された所定数のボルト102、取付け部材101の下部の外周面に形成された雄螺子104、取付け部材101内に下方より遊嵌された水栓径調節用リング105aを備え、水栓径調節用リング105a上部周壁にはボルト102をそれぞれ嵌め合わせる所定数の切欠き部106aが上向きに形成されている。
【0003】
継手本体107aは、取付け部材101の下部に形成された雄螺子104に螺合される雌螺子108が、内周面に形成された短い底のある筒状である。継手本体107aの底部には、通水口109が形成されている。継手本体107aの下端には継手本体107aと一体に小径筒状のプラグ110が形成されていて、その孔は通水口109に連通している。継手本体107aの底部内面からは環状のパッキン受け111aが上方に向かって突設していて、パッキン受け111a上に、肉厚の環状パッキン112が保持される。
【0004】
上述の構成部品は、図10に示すように、水栓Aに水栓径調節用リング105aを介して水栓取付け部材101を外嵌せしめ、ボルト102を内方にねじ込んで固定する。取付け部材101の下部の雄螺子104に、継手本体107aの雌螺子108を螺合させて、取付け部材101に継手本体107aを取り付けて固定する。環状パッキン112は、水栓Aの先端に圧接され水密に保持する。その上で、プラグ110に洗濯機用ホースなどが取り付けられたソケットを取り付けて使用する。
【0005】
次に、上記のような水栓継手に取り付けられるソケット130を図11を参照して説明する。
水栓継手に取り付けられるソケット130は、一方に継手接続部131aを形成し、他方にホース接続部131bを形成した筒状の本体131と、本体131の外周面の一部を覆うように取り付けられ、取り付け用のレバー133を備えるスライダ132と、本体131のスライダ132に覆われた位置に設けられた小穴に設けられた小球134と、本体131とスライダ132とをスライド自在に付勢するばね135と、水栓継手とソケット130とを水密に保持するジョイントパッキン136と、からなる。このソケット130を例えば下記特許文献1に開示された水栓継手に接続する際には、プラグ110を継手接続部131aに嵌合させた状態で圧入し、これにより小球134を継手の窪み113に咬合させて固定する。このときソケット130のホース接続部131bには洗濯機等のホースが接続されており、これにより洗濯機等の機器に水を供給できるようになる。
【0006】
また、下記特許文献2には、水道蛇口として螺子なし、螺子ありの2種類の水栓に対応できる洗濯機専用の水栓継手が示されている。すなわち、螺子なしの水栓125に対しては、図12に示したように、水栓125にボルト126で取り付けたソケット122の小径筒部外周螺子122aにストッパーリング127を介してナット部材128によりニップル123を固定し、ソケット122の大径筒部にシールリング124を装着することにより、水栓125とニップル123に差し込んだ給水ホースを連結する。一方、螺子ありの水栓に対しては、ナット部材128によりニップル123を直接吐き出し管の螺子部に固定し、ニップルの筒状本体部延長部外周にシールリング124を装着して水栓と給水ホースを連結する。こうして一つの水栓継手によりいずれの種類の水栓にも対応可能にするものであった。
【特許文献1】特許2906137号公報(図6〜図9、段落[0002]、[0003])
【特許文献2】特開平9−264471号公報(図2、段落[0019]、[0022])
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1の従来例においては、プラグ110に嵌合される別部材としてのソケット130にホースが取り付けられ、水栓が多用途に利用できるように水栓取付け部(すなわち水栓継手)とホース取付け部(すなわちソケット130)の脱着が容易になっていた。しかしながら、近年家庭用に普及している全自動洗濯機にこのような水栓継手を取り付ける場合においては、洗濯機が使用されると水圧変動によるホースの振動や洗濯機の振動がそのまま継手本体に伝わり、前記のプラグ110とソケット130の嵌合部から水漏れが多発したり、長期間の使用を行ううちに、振動により水栓取付け部材101と継手本体107aとの螺合部に緩みが生じ、水漏れが発生するという問題があった。また、近年においては洗濯機が家庭の必需品として専用の水栓に取り付け設置されるようになってホースの脱着の必要性もなくなり、かかる従来方式はコスト面でも余分な部材を要するため不利であった。
【0008】
また、上記特許文献2の洗濯機専用水栓継手も、ホースからの振動により、水栓とニップルとの結合部分であるソケット122とナット部材128との螺合部、あるいは、吐き出し管の螺子部とナット部材128との螺合部に緩みが生じて、水漏れが発生してしまうおそれがあった。特に自動洗濯機に使用する場合においては、振動が水栓継手に伝わり緩みが発生し易いという欠点があった。
【0009】
本願の発明者は、前記の問題点を解消すべく種々検討を行った結果、ホース接続部と蛇口接続部の構造に着目して、ホース接続部と蛇口接続部を分離し、ホースを取り付けたときにホース接続部が自由に回転動作できるように設けること及び両接続部の固定手段に螺子を使用しないことによって、この問題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。
【0010】
すなわち、本発明は、振動により螺子の結合部分が緩むことがなく、水漏れが発生しないような水栓継手、特に振動の激しい自動洗濯機に適した振動が水栓継手に伝わっても緩みが発生し難い水栓継手を提供することを目的とするものである。
【0011】
また本発明は、機構が簡単なため構成部品が少なくてすみ、安価に製造できる水栓継手を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、水栓先端に複数のボルトを介して固定される筒状の水栓取付け部材と、
該水栓取付け部材の下部に嵌入されたパッキンと、
上部には該取付け部材の下部に螺合される螺子と該パッキンを保持するパッキン受を有し、下部にはニップルが嵌合される筒状部と該筒状部に結合子を挿通する係止孔を有し、さらに中央部には通水孔を備えた筒状の水栓継手本体と、
通水孔を有し、一方端側にOリングを備えて該水栓継手本体に嵌合する部分を、他方端側にホースの圧入部をそれぞれ備え、さらに中間部に結合子嵌合溝を備えたニップルと、
結合子と、からなり、
該ニップルが該水栓継手本体に回動可能に嵌合され、該結合子嵌合溝に圧入した該結合子によって係止されていることを特徴とする。
【0013】
また、本願の請求項2に係る発明は、請求項1に記載の水栓継手において、前記結合子が、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであることを特徴とする。
【0014】
また、本願の請求項3に係る発明は、請求項2に記載の水栓継手において、前記筒状部に設けた前記結合子を挿通する係止孔が、前記U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることを特徴とする。
【0015】
また、本願の請求項4に係る発明は、請求項1〜3の何れかに記載の水栓継手において、前記圧入部には洗濯機のホースが取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に係る発明によれば、筒状の水栓継手本体とニップルの結合が螺子ではなく、結合子により行なわれ、これによりニップルは回動自由に継手本体に結合されているので、振動により水栓継手本体とニップルとの結合部分が緩むことがなく水漏れが発生しない。特に、振動の激しい自動洗濯機などに使用しても、その振動が水栓継手に伝わって緩みが発生し難い水栓継手を提供できる。また、機構が簡単なため構成部品が少なくてすみ、水栓継手を安価に製造できる。
【0017】
また、本願の請求項2に係る発明によれば、結合子が、弾性を有する合成樹脂材のU字型ピンであることにより、製造も容易で安価であり、組み込みの効率もあげることができる。
【0018】
また、本願の請求項3に係る発明によれば、筒状部に設けた結合子を挿通する係止孔が、U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることにより、U字型ピンを連結部係止孔から押し込み、先端部を2つの小穴に挿入することにより容易にかつ確実にニップルを係止することができ、ニップルは回動可能でありながら脱落することがないように係止することができる。
【0019】
また、本願の請求項4に係る発明によれば、この水栓継手は請求項1〜3の効果を備えることにより、洗濯機に使用した場合であっても振動による緩みが発生し難く、水漏れ等を起こすことのない良好な使用を実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明に係る水栓継手について、具体的実施例を添付の図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下に示す実施例は本発明の技術思想を具体化するための水栓継手を例示するものであって、本発明をこの水栓継手に特定することを意図するものではなく、特許請求範囲に含まれるその他のものにも等しく適用し得るものである。
【実施例1】
【0021】
図1は本発明の一実施例に係る水栓継手の水栓取付け部材を示し、図1(A)は平面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図、図2は水栓継手本体を示し、図2(A)は一部を断面とした正面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図、図3は水栓継手本体とニップルと結合子の組み立て断面図、図4は結合子を示し、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図、図5はこれらの構成部材からなる水栓継手の主要部の分解斜視図、図6は図5の構成部材の組み立て斜視図である。
【0022】
水栓継手は、主に水栓取付け部材1と水栓継手本体7とニップル10と結合子14とから構成され、図1に示すように、水栓取付け部材1によって図示しない蛇口などの水栓に嵌められボルト2で止着自在とされる。水栓取付け部材1は筒状であり、水栓に止着できるように水栓取付け部材1の上部には螺子孔3を介して放射状に螺合された所定数のボルト2を備え、水栓取付け部材1の下部にはその外周面に雄螺子4が形成されている。水栓取付け部材1内には、下方より遊嵌された水栓径調節用リング5を備え、水栓径調節用リング5上部周壁にはボルト2をそれぞれ嵌め合わせる所定数の切欠き部6が上向きに形成されている。また水栓取付け部材1の筒内には前記水栓径調節用リング5の下部に肉厚の環状パッキン12が嵌入され保持されている。なお、水栓径調整用リング5は水栓先端部のセンターリングに役立つが使用しなくても本発明は実施できる。とくに水栓先端の外径が大きい場合は水栓径調整用リング5を取り外して取り付けを行う。
【0023】
継手本体7は、図2(A)及び図2(B)に示すように、水栓取付け部材1の下部外周面に形成された雄螺子4に螺合される雌螺子8が内周面に形成された、内部中間に底7bを有する短い筒状体である。継手本体7の中間部に形成された底7bには、通水口9が形成されている。また、継手本体7の下部は、継手本体7よりも小径筒状のニップル10が挿入できるように筒状に形成されていて、その下部筒状部7cは通水口9に連通している。継手本体7の中間にある底7bからは通水口9を形成する環状のパッキン受け11が上方に向かって突設されていて、パッキン受け11上にパッキン12(図1参照)が保持される。継手本体7は、水栓取付け部材1の下部にその上部筒状部7aが螺合され、パッキン12を保持するとともに下部は通水孔9を備えたニップル10が嵌合される下部筒状部7cとなり、下部筒状部7cには、図2(A)のB−B断面図である図2(B)に示したように、結合子14の連結部14aを挿通するための連結部係止孔7d及び結合子14の先端部14bを軽視するための先端部係止孔7eを有する。
【0024】
ニップル10は、図3に示したように、継手本体7の下部に嵌合する部分を備え、その表面に所定の凹凸形状を有するように成形された筒状体である。このニップル10において継手本体7のパッキン受け11に嵌合する上部には周囲に溝10aが設けられ、その溝にOリング13を備えており、ニップル10が継手本体7に嵌合されると両者間は水密に保たれるようになる。ニップル10は、その中間部10bが継手本体7の下部筒状部7cに嵌合され、結合子嵌合溝10cが設けてあり、結合子14がこの溝10cと連結部係止孔7d及び先端部係止孔7eに嵌め込まれる。ニップル10の下部は小径のホース圧入部10dを形成し、ホースが抜けにくいようにその表面に凹凸が設けられている。また、ニップル10の軸方向には、通水孔10eが貫通している。
【0025】
本実施例に係る水栓継手は、下部にニップル10が嵌合される下部筒状部7cを有する水栓継手本体7と、水栓継手本体7に嵌合する部分にOリング13を備え結合子嵌合溝10cとホースの圧入部10dを有するニップル10とが、継手本体7の下部筒状部7cにニップル10を挿入したのちに、結合子14を下部筒状部7cに設けた係止孔7d、7eに圧入し挿通することによって結合される。ニップル10は、結合子嵌合溝10cに嵌合する結合子14によって水栓継手本体7に回動可能に係止される。
【0026】
結合子14は、ニップル10を継手本体7に回動可能に嵌合するもので、結合子嵌合溝10cに圧入して係止され、ニップル10が回動可能でありながら継手本体7に強固に結合するものである。結合子14は、図4に示すような、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであって、結合子連結部14aから分岐した脚を有し、この脚の先端部に形成された結合子先端部14bは先端部係止孔7eに係止される鉤状の係止爪を備えている。下部筒状部7cに設けた結合子14を挿通する各係止孔7d、7eは、U字型ピンの先端を係止する2つの先端部係止孔7eとU字型ピンの連結部係止孔7dとからなり、U字型ピンは連結部係止孔7dから挿入されると、ニップル10を結合子嵌合溝10cの部分においてはさみ、先端を絞るように2つの先端部係止孔7eに挿入されて係止する。したがって、容易に着脱を行うことができ、しかも緩んだり外れたりするおそれがない。
【0027】
継手本体7、ニップル10及び結合子14を各構成部材に分解した状態の斜視図を図5に、また結合した状態の斜視図を図6に示しておく。
【0028】
本実施例の水栓継手の使用態様は、水栓に水栓径調節用リング5を介して、水栓取付け部材1を外嵌せしめ、四方に設けられたボルト2を内方にねじ込んで把持固定する。そして水栓取付け部材1の下部の雄螺子4にニップル10を取り付けた継手本体7を、雌螺子8を螺合させて固定する。このとき、環状パッキン12は、水栓先端に圧接され水密に保持する。そして、ニップル10に洗濯機用ホースなどのホースを取り付けることにより水栓とホースとを接続する。
【0029】
この水栓継手においては、パッキン12が、継手本体7内に形成されたパッキン受け11を介して保持されることによって、パッキン12を適性位置に保持でき、かつパッキン受け11は継手本体7と一体に樹脂成形で形成されているので、本体の部品点数も少なく好ましい。
【0030】
以上に示した実施例のような水栓継手を使用すれば、螺合部のゆるみが生じ難く漏水を防ぐことができ、構成が簡単で安価である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る水栓継手の水栓取付け部材を示し、図1(A)は平面図、図1(B)は図1(A)のA−A断面図である。
【図2】図2は水栓継手本体を示し、図2(A)は一部を断面とした正面図、図2(B)は図2(A)のB−B断面図である。
【図3】図3は水栓継手本体とニップルと結合子の組み立て断面図である。
【図4】図4は結合子を示し、図4(A)は平面図、図4(B)は正面図である。
【図5】図5はこれらの構成部材からなる水栓継手の主要部の分解斜視図である。
【図6】図6は図5の構成部材の組み立て斜視図である。
【図7】図7は従来例を示す分解斜視図である。
【図8】図8は従来例を示す平面図である。
【図9】図9は従来例を垂直断面図である。
【図10】図10は従来例の使用状態を示す垂直断面図である。
【図11】図11は従来例の水栓用継手に取り付けられるソケットを示す一部が断面とした正面図である。
【図12】図12は別の従来例の使用状態を示す一部断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 水栓取付け部材
2 ボルト
3 螺子孔
4 雄螺子
5 水栓径調節用リング
6 切欠き部
7 継手本体
7a 上部筒状部
7b 底
7c 下部筒状部
7d 連結部係止孔
7e 先端部係止孔
8 雌螺子
9 通水口
10 ニップル
10a 溝
10b 中間部
10c 結合子嵌合溝
10d ホース圧入部
10e 通水孔
11 パッキン受け
12 パッキン
13 Oリング
14 結合子
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水栓先端に複数のボルトを介して固定される筒状の水栓取付け部材と、
該水栓取付け部材の下部に嵌入されたパッキンと、
上部には該取付け部材の下部に螺合される螺子と該パッキンを保持するパッキン受を有し、下部にはニップルが嵌合される筒状部と該筒状部に結合子を挿通する係止孔を有し、さらに中央部には通水孔を備えた筒状の水栓継手本体と、
通水孔を有し、一方端側にOリングを備えて該水栓継手本体に嵌合する部分を、他方端側にホースの圧入部をそれぞれ備え、さらに中間部に結合子嵌合溝を備えたニップルと、
結合子と、からなり、
該ニップルが該水栓継手本体に回動可能に嵌合され、該結合子嵌合溝に圧入した該結合子によって係止されていることを特徴とする水栓継手。
【請求項2】
前記結合子が、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであることを特徴とする請求項1に記載の水栓継手。
【請求項3】
前記筒状部に設けた前記結合子を挿通する係止孔が、前記U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることを特徴とする請求項2に記載の水栓継手。
【請求項4】
前記圧入部には洗濯機のホースが取り付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の水栓継手。
【請求項1】
水栓先端に複数のボルトを介して固定される筒状の水栓取付け部材と、
該水栓取付け部材の下部に嵌入されたパッキンと、
上部には該取付け部材の下部に螺合される螺子と該パッキンを保持するパッキン受を有し、下部にはニップルが嵌合される筒状部と該筒状部に結合子を挿通する係止孔を有し、さらに中央部には通水孔を備えた筒状の水栓継手本体と、
通水孔を有し、一方端側にOリングを備えて該水栓継手本体に嵌合する部分を、他方端側にホースの圧入部をそれぞれ備え、さらに中間部に結合子嵌合溝を備えたニップルと、
結合子と、からなり、
該ニップルが該水栓継手本体に回動可能に嵌合され、該結合子嵌合溝に圧入した該結合子によって係止されていることを特徴とする水栓継手。
【請求項2】
前記結合子が、弾性を有する合成樹脂材製のU字型ピンであることを特徴とする請求項1に記載の水栓継手。
【請求項3】
前記筒状部に設けた前記結合子を挿通する係止孔が、前記U字型ピンの先端を係止する2つの小孔と連結部係止孔とからなることを特徴とする請求項2に記載の水栓継手。
【請求項4】
前記圧入部には洗濯機のホースが取り付けられることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の水栓継手。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2006−307872(P2006−307872A)
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−127271(P2005−127271)
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(000149309)ジョプラックス株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年11月9日(2006.11.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年4月26日(2005.4.26)
【出願人】(000149309)ジョプラックス株式会社 (19)
【Fターム(参考)】
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