説明

水酸基の生成増強方法

本発明は、UV照射、溶存酸素および触媒としての酸化マグネシウムの複合的影響によって、過酸化水素が存在する状態で水環境中の水酸基の生成を増強する方法を提供する。本方法は、例えばバラスト水、工業廃水および都市廃水の処理に使用することができる。
具体的には、過酸化水素を含む水混合物中での水酸基の生成を増強する以下の要件を備える方法に係る。
i)前記混合物に酸素を供給すること;
ii)前記混合物に酸化マグネシウムを供給すること;
iii)UV光で前記混合物を照射すること;
iv)前記混合物を混合すること

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、UV照射、溶存酸素および触媒としての酸化マグネシウムの複合的影響によって、過酸化水素が存在する状態で水環境中の水酸基の生成を増強する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
水酸基(HO)は、自然界で、及び化学者のツールとして利用可能な最も強いオキシダントのうちの1つである。この物質は非常に反応性が強く、利用可能な有機分子はどのようなものでも速やかに分解させる。水酸基は、他の反応性が強い酸素群と同様に非常に強力な殺生物剤である。活発に微生物と組織を攻撃し、細胞膜脂質、タンパク質、炭水化物およびDNAを破損させる。水酸基反応は非常に速く、速度定数は10〜10−1−lである。従って水酸基は、反応前にその分子直径の5−10相当だけ拡散する(E.Cadenas:Ann.Rev.Biochem.58(1989)79参照)。面白いことに、水酸基および他の反応性酸素群は、細胞信号装置であることが最近認められた(E.g.,Van Breusegemetal.:Plant Sci.161(2001)405−414参照)。これは、バクテリアを殺すために免疫系によって使用される生物兵器と同様である(Wentworth P. et al.:Science298(2002)2195−9参照)。
【0003】
水酸基は次の連鎖機構によって細胞膜脂質を害する。
a)アルキル基の化成に結びつく脂肪酸からの任意の水素基の分離:
RH+HO−R+H
b)アルキル基は、酸素(好気性の環境において利用可能である)によって即座に反応し、アルキルヒドロペルオキシド派生物を作り出す。
+O
c)アルコールおよびヒドロペルオキシル基を生成するために、水にアルキル基のヒドロペルオキシドを反応させる。
ROO+H→ROH+HOO
アルコールへの脂肪酸の組成の変化は、細胞膜構造の破壊、従って細胞壁の崩壊および有機体の死である。
d)ヒドロペルオキシル基は、別の脂肪酸分子から水素基を吸収し、アルキル基を作り出す。ステップbで示すように、アルキル基は続いて酸素と反応する。
RH+HOO→R+H
【0004】
形成された過酸化水素は、前記のようなサイクルを継続するための追加の水酸基源となる。この連鎖過程は、
2ROO+非ラジカル酸素生成物
のような終了ステップが起こるまで継続する。水酸基(また他の反応的な酸素種)の基本的特徴は、それらの分解性である。様々な水処理の結果として化学物質は形成されない。
【0005】
水酸基の生成のいくつかの方法が公知であり、生成源としては、主として過酸化水素に基づくものが知られている。最も単純で最も容認された方法論はフェントン反応に基づき、鉄イオンが酸性媒体中の過酸化水素と以下のように反応する(Legrini0:Chem.Rev.93(1993)671−98ページ)。
Fe+2+H→Fe+3+HO+OH
【0006】
この反応は、300nmを越える波長のUV放射の影響下での主として触媒現象になり、オリジナルのFe+2に対しFe+3の再生利用を許容する。この反応プロセスが「フォトフェントン」反応と命名されている。フェントン・タイプの反応の主な欠点はpHに強く依存することである。したがって、上記の反応はpH=2.5−3.0という酸性条件下でのみ生じる(Andreozzi R.等:Catalysis Today 53(1999)51−9)。従って、フェントン反応を利用する方法は、例えばバラスト水処理でのように、酸性媒体を使用することができない多くの状況下で実行できない。
【0007】
水酸基及びヒドロペルオキシル基を形成する他の方法では、TiOのような半導体と共に光‐触媒作用を用いる。波長が約315−395nmある光によるTiO粒子の照射に際して、電子を放出すると、粒子表面上に「ホール」が生成される。
TiO+hv→TiO(h)+e
「ホール」は、水酸基を生産するために水と相互作用する。
TiO(h)+H0→Ti0+HO+H
自由電子は酸素分子と反応し、スーパーオキサイド基の陰イオンを生じさせる。そしてヒドロペルオキシル基を作り出すために陽子が加えられる。
+O→O−*
−*+H→HOO
水酸基を作るための他の周知技術としては、UV照射下で過酸化水素を直接的に光分解するものがある。
+hv→2HO
この方法は、過酸化水素分子のモル吸光係数が非常に低いため(中性のペーハー値で波長254nmにおいて約19dm・mol−1・cm−1)、非効率的である(約19dm.mol−1.cm−1・254nmで中性pH値)[Baxendale J.H.:Trans. Faraday Soc. 53(1957)344ページ]。
【0008】
EPR技術を使用し、GiamelloE.等[J.Phys.Chem.97(1993年)5735−40ページ]は、水中において酸化マグネシウム表面と過酸化水素を接触反応させて酸素が形成されることを示した。これらの著者は、さらにMgO表面上に吸着された水酸基がまったく予期されていなかった安定性を示すことをも観察した。水酸基は200℃という高温で安定していた。
【非特許文献1】E.Cadenas:Ann.Rev.Biochem.58(1989)79
【非特許文献2】E.g.,Van Breusegemetal.:Plant Sci.161(2001)405−414
【非特許文献3】Wentworth P. et al.:Science298(2002)2195−9
【非特許文献4】Legrini0:Chem.Rev.93(1993)671−98ページ
【非特許文献5】Andreozzi R.等:Catalysis Today 53(1999)51−9
【非特許文献6】Baxendale J.H.:Trans. Faraday Soc. 53(1957)344ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、過酸化水素水のUV照射を使用して、水中環境下で水酸基を高効率で生産する方法を提供することである。
【0010】
本発明の別の目的は、酸化マグネシウムの触媒効果とUV照射を組み合わせて、過酸化水素と酸素の水溶液中での水酸基を生産する方法を提供することである。
【0011】
本発明の他の目的および利点は記述が進むにつれて、明らかになるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、過酸化水素を含む水混合物中での水酸基の生成を増強する以下の要件を備える方法を提供する。
i)前記混合物に酸素または空気を供給すること;
ii)前記混合物に酸化マグネシウムを供給すること;
iii)好ましくは190〜390nmの波長を有するUV光で前記混合物を照射すること;そして、
iv)前記混合物を混合すること。
前記水性混合物は水溶液か懸濁液である。過酸化水素の初期濃度は2ppmから250ppmまでであり、好ましくは10ppmから50ppmである。酸化マグネシウムは、一かたまりで混合物に対して2ppmから250ppmまで、好ましくは10ppmから50ppmで加える。酸素は空気または純酸素として、できれば飽和するまで供給する。
【発明の効果】
【0013】
本発明の上記及び他の特性および利点は、以下の実施例によって、および図面によって容易に明白になるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
過酸化水素と酸素を含んでいる水性混合物での酸化マグネシウムの存在が、UV照射下の水酸基の増強された化成に結びつくことが、驚くべきことに発見された。任意の特別の理論によって制限されることなく、本発明者は、もしシステムがUV光に照射されれば、酸化マグネシウムが水性環境中の水酸基の生成にとって強い触媒になると信じる。この現象は酸素が存する状態で特に好結果を呈する。過酸化水素、酸素、酸化マグネシウムおよびUV照射のコンビネーションは、水中の水酸基の生成の有効な新しい手段を提供する。驚くべきことに、過酸化水素がない状態でさえ、重要な量の水酸基が、酸素と酸化マグネシウムが存する状態で水中に形成される。本発明の好ましい実施例では、過酸化水素は、水酸基の化成が望まれる水溶液に加えられ、また酸化マグネシウムは、水溶液を混合して酸素を導入し、UV照射する間に、懸濁液としてとして注入する。どのような市販のUV照射源でも使用することができる。
【0015】
本発明による方法の好ましい実施形態では、過酸化水素の初期濃度は2ppmから250ppmまであり、溶液は酸素飽和状態とし、飽和状態の酸化マグネシウムを2ppmから250ppmまでの濃度で触媒として注入する。酸素は、好ましくは酸素または空気の注入によって混合物へ導入する。
【0016】
本発明の好ましい実施例のうちの1つでは、過酸化物基はバラスト水の処理に役立つ。本発明の好ましい実施例では、10〜50ppmの過酸化水素は海水に加え、バラスト水として役立せつつ、空気あるいは酸素を分散させて混合物を満たし、酸化マグネシウムを10ppmから50ppmの濃度で加える。
【0017】
本発明は、酸化水素を含む水の混合物中での水酸基の生成を増強する方法を提供するものであり、
i)前記混合物へ酸素を供給し、
ii)前記混合物に酸化マグネシウムを供給し、
iii)UV光により前記混合物を照射し、
所望量の基を生成するのに十分な期間にわたり前記混合物を混合する。前記所望量の基は、混合物において必要とされる効果、例えば殺生物性の効果に達するのに十分な量とし得る。また前記基の所望量は、あらかじめ定義された量とし得る。水酸基は、例えば酸化還元可能性あるいはサリチル酸等のtrappingagent(代謝の途中でその代謝反応が止まってしまう化合物)とともに反応している水酸基の測定のように、公知の物理的もしくは化学的方法によって定め得る。前記水性混合物は、水溶液または懸濁液とし得る。空気や酸素は、水溶液、好ましくは飽和水溶液に注入し、均質化できるあらゆる適切な方法で供給し得る。本発明の好ましい実施例によれば、UV放射は、190〜390nmの波長をもって行う。酸化マグネシウムは、一かたまりで混合物に加える。要求された量の基の生成を可能にする期間は、前述の混合物の適用タイプに依存し、例えば、3秒から5時間までであるとか、数秒から数時間まであり得る。また、30秒から100分まであり得る。混合物には、水酸基の生成のためにセットされるほぼ全期間にわたりUV照射する。また、酸素は前述の期間中にわたり混合物に供給する。あるいは、それに代えて、必要とされた効果が前記タイプのアプリケーションにおいて迅速に達成されるならば、UVの適用および酸素の供給は数秒だけかもしれない。
【0018】
本発明の好ましい実施例では、水溶液のpH(水酸基の化成はその中で望まれる)は5〜10、そしてできれば7.2〜9.7までの値を持つようにする。
【0019】
上述のプロセスは、水酸基濃度の増加が望ましい場合は常に使用することができる。例えば、バラスト水、工業廃水、都市ゴミ水域などの処理を挙げることができる。しかしながら本発明の方法は、これらの例に制限されず、海水あるいは市の排出水の浄化等に使用され得る。
【0020】
本発明は、以下の実施例によってさらに記述され、例証されるであろう。
【実施例】
【0021】
水酸基の定量化
水酸基の形成は、サリチル酸によって基に反応を起こさせることによって定量化される[H.Kaur等:Methods in Enzymology233(1994)67−82]。すなわち、2,3−ジヒドロキシ安息香酸及び2,5−ジヒドロキシ安息香酸酸を形成し、そしてUV検出器を用い、HPLCによってこれら生成物を検出する(図2参照)。カラムRP−18、80%リン酸緩衝液pH6.5、+20%メタノールを使用する。流量は1ml/分、λmaxは300nmである。
【化1】

ジヒドロキシ安息香酸への変換度および割合は、与えられたシステムで生成された水酸基の量に比例する。
【0022】
実験例1
反応は撹拌機を装備した1リットルのビーカーの中で行った。その中に圧入水銀UVランプを水晶スリーブに入れて浸漬した。150WのランプTQを浸漬した。ランプのおよそ半分は浸漬した。それを冷却するための水道水は、水晶ジャケットを通して連続的に通した。反応混合物の全容積は800mlであった。照射長さは41mmであった。サリチル酸(Fluka(清浄3E);99.5%)を400mlの海水中に500ppmとし、400mlの海水は、電磁撹拌機でかき混ぜた。また溶液のpHは0.5%のNaOHで7.85に調節した。照射は90分継続した。サンプルは10、20、40、60および90分で引き抜き、HPLCによって分析した。転換比率は(OH−サリチル酸)/(サリチル酸+OH−サリチル酸)の比率として計算した(図1、2および3を参照)。
【0023】
実験例2
実験例1と同様に反応を始めたが、20ppmの酸化マグネシウム(16mg)(オールドリッチ製、清浄度98%から得た)を、800mlの反応混合物に加え、pHを調節し、その後5分後に、照射を開始し、90分にわたり継続した。
【0024】
実験例3
実験例1と同様に反応を始めたが、400mlの海水中で過酸化水素を20ppmとし、その400mlの海水にサリチル酸を加えて500ppmとし、pHを0.5%のNaOHで7.85に調節し、混合物に90分間照射した。
【0025】
実験例4
実験例3と同様に反応を始めたが、20ppmの酸化マグネシウム(16mg)はpH調節の後に800mlの反応混合物に加え、続いて照射をスタートした。
【0026】
実験例5
実験例1と同様に反応を始めたが、pH調節の後、開始混合物を除去し、直径0.5cmのガラス管を通して酸素を50ml/分の割合で供給した。そして10分後に照射を始め、90分にわたり継続した。
【0027】
実験例6
実験例2と同様に反応を始めたが、酸化マグネシウムの追加および5分の撹拌後に、開始混合物を酸素とともに除去し、直径0.5cmのガラス管を通して酸素を供給した。そして10分後に照射を始め、90分にわたり継続した。
【0028】
実験例7
実験例3と同様に反応を始めたが、pH調節の後、開始混合物を酸素とともに除去し、直径0.5cmのガラス管を通して酸素を50ml/分の割合で供給した。そして10分後に照射を始め、90分にわたり継続した。
【0029】
実験例8
実験例4と同様に反応を始めたが、酸化マグネシウムの追加および5分の撹拌後に、開始混合物を酸素とともに除去し、直径0.5cmのガラス管を通して酸素を供給した。そして10分後に照射を始め、90分にわたり継続した。90分経過時のpHは7.91であった。反応混合物の初期および最終温度は23℃と25℃であった。そして反応混合物の初期及び最終酸化還元電位はそれぞれ180mVおよび110mVであった。システムMgO/H/0における水酸基の優れた生成を図1と図3に示す。
【0030】
実験例9
MgOを含む混合物で見られた増強作用のうちのいくつかは、固体のMgOが存在している状態で増加した塩基度に起因するかもしれない。したがって、2つの反応を、MgOの影響を水酸化ナトリウムの影響と比較させて行った。サリチル酸を250ppm含むものと、過酸化水素を30ppm含むものとの2種の混合物をUV照射した。第1の混合物はさらに250ppmのMgOを含んでおり、そのpHは反応の初めに7.8に調節され、90分後に9.38まで上昇した。第2の混合物はMgOを含んでいなかった。また、その初期pHはNaOHによって9.55に調節した。酸化マグネシウムはpH9.55の水酸化ナトリウムと比べてもより強い効果があり、MgOの触媒現象の特性現象を示す。
【0031】
いくつかの特定の実施例を用いて本発明を記述してきたが、本発明は多くの修正および変形が可能である。したがって本発明は、追加された請求項の範囲による以外には任意の方法で制限する意図がないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】水酸基の化成に対する個々の要因の影響を示す。
【図2】サリチル酸及びヒドロキシサリチル酸のHPLCクロマトグラムである。
【図3】様々な条件下のサリチル酸の転換比率の要点を示した表である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
過酸化水素を含む水混合物中での水酸基の生成を増強する以下の要件を備える方法。
i)前記混合物に酸素を供給すること;
ii)前記混合物に酸化マグネシウムを供給すること;
iii)UV光で前記混合物を照射すること;
iv)前記混合物を混合すること。
【請求項2】
請求項1の方法において、前記水性混合物は水溶液か懸濁液である方法。
【請求項3】
請求項1の方法において、過酸化水素の初期濃度は2ppmから250ppmまでである方法。
【請求項4】
請求項1の方法において、前記酸素は、空気または酸素の注入により供給する方法。
【請求項5】
請求項1の方法において、酸素を飽和まで供給する方法。
【請求項6】
請求項1の方法において、前記UV放射が190〜390nmの波長を有する方法。
【請求項7】
請求項1の方法において、酸化マグネシウムを2ppmから250ppmまでの濃度で加える方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれかの方法において、過酸化水素の初期濃度は10〜50ppmであり、酸化マグネシウムの初期濃度10〜50ppmである方法。
【請求項9】
請求項1から8のいずれかの方法において、前記混合物のpHが5から10である方法。
【請求項10】
請求項9の方法において、前記pHが7.2から9.7である方法。
【請求項11】
請求項1の方法において、所望量の基を生成するのに十分な期間にわたり前記混合物を混合する方法。
【請求項12】
請求項11の方法において、前記基の所望量は、混合物において必要とされる殺生物性の効果に達するのに十分な量とする方法。
【請求項13】
請求項11の方法において、前記期間が3秒から5時間である方法。
【請求項14】
請求項13の方法において、前記期間は30秒から100分である方法。
【請求項15】
請求項11の方法において、前記期間は5時間を越える方法。
【請求項16】
請求項11の方法において、前記基の所望量を予め定めた量とする方法。
【請求項17】
請求項11の方法において、前記基の所望量を物理的もしくは化学的方法によって定める方法。
【請求項18】
請求項17の方法において、前記化学的方法はサリチル酸との水酸基の反応を含む方法。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate


【公表番号】特表2006−515225(P2006−515225A)
【公表日】平成18年5月25日(2006.5.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−564402(P2004−564402)
【出願日】平成15年12月29日(2003.12.29)
【国際出願番号】PCT/IL2003/001112
【国際公開番号】WO2004/060834
【国際公開日】平成16年7月22日(2004.7.22)
【出願人】(505251831)イッサム リサーチ ディベロップメント カンパニー オブ ザ ヘブリュ ユニバーシティ オブ エルサレム (2)
【出願人】(505048600)アルカル フィルトレーション システムズ シー.エス. リミテッド (1)
【Fターム(参考)】