説明

油性インキ組成物

【課題】繊維収束体や合成樹脂成形品等によるペン先を有するマーキングペン等に使用し、ガラスや金属のような親水性の強い非吸収面に筆記しても、筆跡が広がることなく、筆跡が太くならない油性インキ組成物を提供する。
【解決手段】顔料おっよび/または染料からなる着色剤と、溶剤と、アルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンオイルと、二塩基酸エステルとを少なくとも含む油性インキ組成物。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繊維収束体や合成樹脂成形品等によるペン先を有するマーキングペン等に使用し、非吸収面においてにじみのない筆跡が得られ、且つ、乾燥後の塗膜の定着性も良好な油性インキ組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
油性インキは、水溶性染料と水とを成分とする水性インキに比べ、紙、布などのインキ吸収面ばかりでなく、ガラス、金属、プラスチック等のインキ非吸収面にも筆記が可能である。
油性インキの溶剤としては、油溶性染料に対する溶解力の高いトルエン、キシレン等の芳香族炭化水素やエチレングリコールモノメチルエール、エチレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールエーテル等が使用されてきた。しかし、近年は人体に対する安全性の観点から、臭気や毒性が低い炭素数4以下の脂肪族アルコ−ルを油性インキの主溶剤として用いることが多く行われている。
しかし、溶剤として炭素数4以下の低級脂肪族アルコールを主溶剤とする油性インキは、インキ粘度が低いことに加え、インキの表面張力が小さく、非吸収面への筆記は可能であるが、筆跡幅が筆記直後から時間が経つにつれて徐々に広がって太くなる現象が発生するという問題がある。特に、親水性を有するガラス面、金属面などに筆記した場合は、炭素数4以下の脂肪族アルコ−ルは、ガラス面や金属面に存在する酸素と親和し易いため、筆跡が徐々に広がって太くなる現象が著しい。
このような筆跡の広がりを抑制するために、特許文献1には、インキにポリエーテル変性シリコーンオイルを添加したものが、特許文献2には、インキにポリアルキルアルコキシシロキサンを添加したものが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平06−271803号公報
【特許文献2】特開2002−356636号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、ポリエーテル変性シリコーンオイルやポリアルキルアルコキシシロキサンを添加したものでは、経時的に徐々に濡れ広がりが進み、特に、親水性を有するガラス面、金属面では筆跡が太くなってしまうものであった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
即ち、本発明は、着色剤と、溶剤と、アルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンオイルと、二塩基酸エステルとを少なくとも含有する油性インキを要旨とする。
【発明の効果】
【0006】
アルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンオイルと二塩基酸エステルとは、二塩基酸エステルのエステル結合が2箇所あることによって、2箇所でアルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンオイルと相互作用することになる。インキが被筆記面に供されたとき、二塩基酸エステルのアルキル鎖が被筆記面と平行に並び密な非極性の面を形成し、極性溶剤を含有するインキが濡れにくい面を形成することでインキの濡れ広がりを抑制することができる。
ポリエーテル変性シリコーンオイルやポリアルキルアルコキシシロキサンでは、このような撥インキ性に改質された被筆記面を形成できないので、経時的には徐々に筆跡が太くなってしまうが、本発明では被筆記面を改質しインキの拡張濡れを積極的に抑制させるので、高い効果が得られるものと推察される。
【発明を実施するための形態】
【0007】
アルコール性水酸基を有する置換基で変性されたシリコーンオイルは、二塩基酸エステルとともに、非吸収面での筆跡のにじみを防止し、筆跡の定着性を良好にするために用いるものである。
アルコール性水酸基を有する置換基で変性されたシリコーンオイルの具体的な例としては、KF−6001、KF−6002、KF−6003、X−22−601AS(以上、両末端カルビノール変性シリコーンオイル)、X−22−4015、X−22−4039(以上、側鎖型カルビノール変性シリコーンオイル)、X−22−170BX、X−22−170DX(以上、片末端カルビノール変性シリコーンオイル)、X−22−1821(フェノール変性シリコーンオイル)(以上、信越シリコーン(株)製)、BY16−201、BY16−004、SF8427(以上、両末端カルビノール変性シリコーンオイル)、SF8428(側鎖型カルビノール変性シリコーンオイル)、BY16−752、BY16−799(以上、フェノール変性シリコーンオイル)(以上、東レ・ダウコーニング(株)製)、XF42−B0970(両末端カルビノール変性シリコーンオイル、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)などが挙げられる。
この使用量は、インキ組成物全量に対して、0.1重量%以上5重量%以下が好ましい。0.1重量%未満では、筆跡の定着性を良好にする効果が小さい場合があり、5重量%を超えて添加しても筆跡の広がりを抑制する効果は変わらない。
【0008】
二塩基酸エステルは、ジカルボン酸とアルコールのエステル化反応によりつくられるエステルであり、アルコール性水酸基を有する置換基で変性されたシリコーンオイルとともに、非吸収面での筆跡のにじみを防止し、筆跡の定着性を良好にするために用いるものである。
二塩基酸エステルの具体的な例としては、DMA(アジピン酸ジメチル)、DBA(アジピン酸ジブチル)、DIBA(アジピン酸イソブチル)、DOA(アジピン酸ジ−2エチルヘキシル)、DINA(アジピン酸ジイソノニル)、DIDA(アジピン酸ジイソデシル)、DOZ(アゼライン酸ジ−2エチルヘキシル)、DMS(セバシン酸ジメチル)、DBS(セバシン酸ジブチル)、DOS(セバシン酸ジ2−エチルヘキシル)、BXA(アジピン酸ジブチルジグリコール)、BXA−R(アジピン酸ジブチルジグリコール)(以上、大八化学工業(株)製)、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)、同DID(アジピン酸ジイソプロピル)、同DIS(セバシン酸ジイソプロピル)、同DISM(リンゴ酸ジイソステアリル)、(以上、日光ケミカルズ(株)製)、DS−1220(セバシン酸ジブチル2−エチルヘキシル、豊国精油(株)製)等が挙げられる。
この使用量は、インキ組成物全量に対して、0.5重量%以上5重量%以下が好ましい。0.5重量%未満では、筆跡の広がりを抑制する効果が小さい場合があり、5重量%を超えて添加すると、筆跡の定着性を良好にする効果が小さい場合がある。
【0009】
着色剤は、従来公知の染料や顔料が単独若しくは混合して使用できる。
染料としては、ジャパノールファストブラックDコンク(C.I.ダイレクトブラック17)、ウォーターブラック100L(同19)、ウォーターブラックL−200(同19)、ダイレクトファストブラックB(同22)、ダイレクトファストブラックAB(同32)、ダイレクトディープブラックEX(同38)、ダイレクトファストブラックコンク(同51)、カヤラススプラグレイVGN(同71)、カヤラスダイレクトブリリアントエローG(C.I.ダイレクトエロー4)、ダイレクトファストエロー5GL(同26)、アイゼンプリムラエローGCLH(同44)、ダイレクトファストエローR(同50)、アイゼンダイレクトファストレッドFH(C.I.ダイレクトレッド1)、ニッポンファストスカーレットGSX(同4)、ダイレクトファストスカーレット4BS(同23)、アイゼンダイレクトローデュリンBH(同31)、ダイレクトスカーレットB(同37)、カヤクダイレクトスカーレット3B(同39)、アイゼンプリムラピンク2BLH(同75)、スミライトレッドF3B(同80)、アイゼンプリムラレッド4BH(同81)、カヤラススプラルビンBL(同83)、カヤラスライトレッドF5G(同225)、カヤラスライトレッドF5B(同226)、カヤラスライトローズFR(同227)、ダイレクトスカイブルー6B(C.I.ダイレクトブルー1)、ダイレクトスカイブルー5B(同15)、スミライトスプラブルーBRRコンク(同71)、ダイボーゲンターコイズブルーS(同86)、ウォーターブルー#3(同86)、カヤラスターコイズブルーGL(同86)、カヤラススプラブルーFF2GL(同106)、カヤラススプラターコイズブルーFBL(同199)、アシッドブルーブラック10B(C.I.アシッドブラック1)、ニグロシン(同2)、スミノールミリングブラック8BX(同24)、カヤノールミリングブラックVLG(同26)、スミノールファストブラックBRコンク(同31)、ミツイナイロンブラックGL(同52)、アイゼンオパールブラックWHエクストラコンク(同52)、スミランブラックWA(同52)、ラニルブラックBGエクストラコンク(同107)、カヤノールミリングブラックTLB(同109)、スミノールミリングブラックB(同109)、カヤノールミリングブラックTLR(同110)、アイゼンオパールブラックニューコンク(同119)、ウォーターブラック187−L(同154)、カヤクアシッドブリリアントフラビンFF(C.I.アシッドエロー7:1)、カヤシルエローGG(同17)、キシレンライトエロー2G140%(同17)、スミノールレベリングエローNR(同19)、ダイワタートラジン(同23)、カヤクタートラジン(同23)、スミノールファストエローR(同25)、ダイアシッドライトエロー2GP(同29)、スミノールミリングエローO(同38)、スミノールミリングエローMR(同42)、ウォーターエロー#6(同42)、カヤノールエローNFG(同49)、スミノールミリングエロー3G(同72)、スミノールファストエローG(同61)、スミノールミリングエローG(同78)、カヤノールエローN5G(同110)、スミノールミリングエロー4G200%(同141)、カヤノールエローNG(同135)、カヤノールミリングエロー5GW(同127)、カヤノールミリングエロー6GW(同142)、スミトモファストスカーレットA(C.I.アシッドレッド8)、カヤクシルクスカーレット(同9)、ソーラールビンエクストラ(同14)、ダイワニューコクシン(同18)、アイゼンボンソーRH(同26)、ダイワ赤色2号(同27)、スミノールレベリングブリリアントレッドS3B(同35)、カヤシルルビノール3GS(同37)、アイゼンエリスロシン(同51)、カヤクアシッドローダミンFB(同52)、スミノールレベリングルビノール3GP(同57)、ダイアシッドアリザリンルビノールF3G200%(同82)、アイゼンエオシンGH(同87)、ウォーターピンク#2(同92)、アイゼンアシッドフロキシンPB(同92)、ローズベンガル(同94)、カヤノールミリングスカーレットFGW(同111)、カヤノールミリングルビン3BW(同129)、スミノオールミリングブリリアントレッド3BNコンク(同131)、スミノールミリングブリリアントレッドBS(同138)、アイゼンオパールピンクBH(同186)、スミノールミリングブリリアントレッドBコンク(同249)、カヤクアシッドブリリアントレッド3BL(同254)、カヤクアシッドブリリドブリリアントレッドBL(同265)、カヤノールミリングレッドGW(同276)、ミツイアシッドバイオレット6BN(C.I.アシッドバイオレット15)、ミツイアシッドバイオレットBN(同17)、スミトモパテントピュアブルーVX(C.I.アシッドブルー1)、ウォーターブルー#106(同1)、パテントブルーAF(同7)、ウォーターブルー#9(同9)、ダイワ青色1号(同9)、スプラノールブルーB(同15)、オリエントソルブルブルーOBC(同22)、スミノールレベリングブルー4GL(同23)、ミツイナイロンファストブルーG(同25)、カヤシルブルーAGG(同40)、カヤシルブルーBR(同41)、ミツイアリザリンサフィロールSE(同43)、スミノールレベリングスカイブルーRエクストラコンク(同62)、ミツイナイロンファストスカイブルーB(同78)、スミトモブリリアントインドシアニン6Bh/c(同83)、サンドランシアニンN−6B350%(同90)、ウォーターブルー#115(同90)、オリエントソルブルブルーOBB(同93)、スミトモブリリアントブルー5G(同103)、カヤノールミリングウルトラスカイSE(同112)、カヤノールミリングシアニン5R(同113)、アイゼンオパールブルー2GLH(同158)、ダイワギニアグリーンB(C.I.アシッドグリーン3)、アシッドブリリアントミリンググリーンB(同9)、ダイワグリーン#70(同16)、カヤノールシアニングリーンG(同25)、スミノールミリンググリーンG(同27)等の水溶性染料や、ニグロシンベ−スEE、同EEL、同EX、同EXBP、同EB、オイルイエロー101、同107、オイルピンク312、オイルブラウンBB、同GR、オイルグリーンBG、オイルブルー613、同BOS オイルブラックHBB、同860、同BS、バリファストイエロー1101、同1105、同3108、同4120、バリファストオレンジ2210、同3209、同3210、バリファストレッド1306、同1308、同1355、同1360、同2303、同2320、同3304、同3306、同3320、バリファストピンク2310N、バリファストブラウン2402、同3405、バリファストグリーン1501、バリファストブルー1603、同1605、同1607、同1631、同2606、同2610、同2620、バリファストバイオレット1701、同1702、バリファストブラック1802、同1807、同3804、同3806,同3808、同3810、同3820、同3830、スピリットレッド102、オスピーイエローRY、ROB−B、MVB3、SPブルー105(以上、オリエント化学工業(株)製)、アイゼンスピロンイエロー3RH、同GRLHスペシャル、同C−2GH、同C−GNH、アイゼンスピロンオレンジ2RH、同GRHコンクスペシャル、アイゼンスピロンレッドGEH、同BEH、同GRLHスペシャル、同C−GH、同C−BH、アイゼンスピロンバイオレットRH、同C−RH、アイゼンスピロンブラウンBHコンク、同RH、アイゼンスピロンマホガニーRH、アイゼンスピロンブルーGNH、同2BNH、同C−RH、同BPNH、アイゼンスピロングリーンC−GH、同3GNHスペシャル、アイゼンスピロンブラックBNH、同MH、同RLH、同GMHスペシャル、同BHスペシャル、S.B.N.オレンジ703、S.B.N.バイオレット510、同521、S.P.T.オレンジ6、S.P.T.ブルー111、SOTピンク1、SOTブルー4、SOTブラック1、同6、同10、同12、13リキッド、アイゼンローダミンBベース、アイゼンメチルバイオレットベース、アイゼンビクトリアブルーBベース(以上、保土谷化学工業(株)製)、オイルイエローCH、オイルピンク330、オイルブルー8B、オイルブラックS、同FSスペシャルA、同2020、同109、同215、ALイエロー1106D、同3101、ALレッド2308、ネオスーパーイエローC−131、同C−132、同C−134、ネオスーパーオレンジC−233、ネオスーパーレッドC−431、ネオスーパーブルーC−555、ネオスーパーブラウンC−732、同C−733(以上、中央合成化学(株)製)、オレオゾールファストイエロー2G、同GCN、オレオゾールファストオレンジGL、オレオゾールファストレッドBL、同RL(以上、田岡化学工業(株)製)、サビニールイエロー2GLS、同RLS、同2RLS、サビニールオレンジRLS、サビニールファイアレッドGLS、サビニールレッド3BLS、サビニールピンク6BLS、サビニールブルーRN、同GLS、サビニールグリーン2GLS、サビニールブラウンGLS(以上、サンド社製、スイス国)、マゼンタSP247%、クリスタルバイオレット10B250%、マラカイトグリーンクリスタルコンク、ブリリアントグリーンクリスタルH90%、スピリットソルブルレッド64843(以上、ホリディ社製、英国)、ネプチューンレッドベース543、ネプチューンブルーベース634、ネプチューンバイオレットベース604、バソニールレッド540、バソニールバイオレット600(以上、BASF社製、独国)などの油溶性染料が挙げられる。
【0010】
顔料としては、Special Black6、同S170、同S610、同5、同4、同4A、同550、同35、同250、同100、Printex150T、同U、同V、同140U、同140V、同95、同90、同85、同80、同75、同55、同45、同P、同XE2、同L6、同L、同300、同30、同3、同35、同25、同200、同A、同G(以上、デグサ・ジャパン(株)製)、#2400B、#2350、#2300、#2200B、#1000、#950、#900、#850、#MCF88、MA600、MA100、MA7、MA11、#50、#52、#45、#44、#40、#33、#32、#30、CF9、#20B、#4000B、(以上、三菱化成工業(株)製)、MONARCH1300、同100、同1000、同900、同880、同800、同700、MOGUL L、REGAL400R、同660R、同500R、同330R、同300R、同99R、ELFTEX8、同12、BLACK PEARLS2000(以上、米国、キャボットCorp.製)、Raven7000、同5750、同5250、同5000、同3500、同2000、同1500、同1255、同1250、同1200、同1170、同1060、同1040、同1035、同1020、同1000、同890H、同890、同850、同790、同780、同760、同500、同450、同430、同420、同410、同22、同16、同14、同H20、同C、Conductex975、同900、同SC(以上、コロンビヤン・カーボン日本(株)製)などのカーボンブラック、KA−10、同10P、同15、同20、同30、同35、同60、同80、同90、KR−310、同380、同460、同480(以上、チタン工業(株)製)、タイピュアR−900、同902、同960(以上、デュポン(株)製)、タイペークCR−50、同58、同60、同67、同80、同90、R−580、同670、同680、同780、同820、同930(以上、石原産業(株)製)、JR−300、同403、同600A、同800、同805(以上、テイカ(株)製)、P25(日本アエロジル(株)製)などの酸化チタン、BS−605、同607(以上、東洋アルミ(株)製)、ブロンズパウダーP−555、同P−777(以上、中島金属箔工業(株)製)、ブロンズパウダー3L5、同3L7(以上、福田金属箔工業(株)製)などの金属粉顔料、また、黒色酸化鉄、黄色酸化鉄、赤色酸化鉄、群青、紺青、コバルトブルー、クロムグリーン、酸化クロムなどの無機顔料、ハンザエロー−10G、同5G、同3G、同4、同GR、同A、ベンジジンエロー、パーマネントエローNCG、タートラジンレーキ、キノリンエロー、スダーン1、パーマネントオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジGN、パーマネントブラウンFG、パラブラウン、パーマネントレッド4R、ファイヤーレッド、ブリリアントカーミンBS、ピラゾロンレッド、レーキレッドC、キナクリドンレッド、ブリリアントカーミン6B、ボルドー5B、チオインジゴレッド、ファストバイオレットB、ジオキサジンバイオレット、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、インジゴ、アシッドグリーンレーキ、フタロシアニングリーンなどの有機顔料などが挙げられる。また、この他に硫化亜鉛、珪酸亜鉛、硫酸亜鉛カドミウム、硫化カルシウム、硫化ストロンチウム、タングステン酸カルシウムなどの無機蛍光顔料が挙げられる。また、顔料を水性媒体に分散した分散顔料の水性インキベースを用いることもできる。具体的には、Fuji SP Black8031、同8119、同8167、同8276、同8381、同8406、Fuji SP Red5096、同5111、同5193、同5220、同5543、同5544、Fuji SP Bordeaux5500、Fuji SP Blue6062、同6133、Fuji SP Green7051、Fuji SP Yellow4060、同4178、Fuji SP Violet9011、Fuji SP Pink9524、同9527、Fuji SP Orange534、Fuji SP Brown3074(以上、冨士色素(株)製)、Emacol BlackCN、Emacol BlueFBB、同FB、Emacol Green LXB、同Violet BL、同Brown3101、同Carmine FB、同Red BS、同OrangeR、同Yellow FD、Sandye Super Black K、同Black C、同Super Grey B、同Super Brown SB、同Super Navy Blue HRL、同Super Violet BL、同Super Bordeaux FR、同Super Pink FBL、同Super Rubine FR、同Super Carmine FB、同Super Red FFG、同Super Yellow D215、同Orange FL、(以上、山陽色素(株)製)、NKW−2101、同2102、同2103、同2104、同2105、同2106、同2107、同2108、同2117、同2127、同2137、同2167、同2101P、同2102P、同2103P、同2104P、同2105P、同2106P、同2107P、同2108P、同2117P、同2127P、同2137P、同2167P、同3002、同3003、同3004、同3005、同3007、同3077、同3008、同3402、同3404、同3405、同3407、同3408、同3477、同3602、同3603、同3604、同3605、同3607、同3677、同3608、同3702、同3703、同3704、同3705、同3777、同3708、同6013、同6038、同6559(以上、日本蛍光(株)製)、ポルックス ブルーPC5T−1020、同ブラックPC8T−135、同レッドIT−1030等のポルックスシリーズ(以上、住化カラー(株)製)などが挙げられる。
更には、顔料を可塑剤と共に溶剤に可溶な樹脂中に練合分散させた加工顔料や、表面を樹脂コーティングした加工顔料は分散性、経時安定性、作業性の面からも好ましく用いられる。その具体例として、フジASブラック、同ASレッド575、同ASブルー650、同ASグリーン737、同ASオレンジ200、同ASイエロー458、同ASバイオレット(以上、冨士色素(株)製)、ラベスター、ダイラックTN(以上大日本インキ化学工業(株)製)、ポリブライドN(日本油脂(株)製)ハイコープ(特殊色料工業(株)製)などが挙げられる。
上記した着色剤は単独或いは複数混合して使用することが出来、使用量はインキ組成物全量に対して2.0重量%以上25.0重量%以下が好ましい。2.0重量%未満では濃度が低すぎて筆跡が確認し難いこともあり、25.0重量%を超えるとインキ組成物粘度が高くなり筆記具ペン先からのインキ吐出が不十分になることがある。
【0011】
本発明に使用する溶剤は、筆跡乾燥性を付与するため、例えば従来公知のメチルアルコール、エチルアルコール、ノルマル−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、ノルマル−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、第2ブチルアルコール、第3ブチルアルコール等の炭素数4以下の低級アルコールの中から、1種または2種以上混合して使用し、主溶剤として溶剤の50重量%以上使用する。また、その使用量は、使用する他の成分との混和性を考慮して種々の混合比が決定されるが、インキ全量に対して30〜90重量%が好ましい。
また、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素や、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等の低級脂肪族ケトンや、酢酸エチル、酢酸ブチル等の低級脂肪酸の低級アルコールエステルや、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭化水素や、シクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素や、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等のグリコールアルキルエーテルやこれらのエステル等の有機溶剤、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルブチルエーテル、プロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノノルマルプロピルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル、トリプロピレングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレングリコールモノブチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤や、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等のグリコール系溶剤、酢酸エチル、酢酸−n−プロピル、酢酸イソプロプル、酢酸−n−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸−n−アミル、酢酸−2−エチルヘキシル、イソ酪酸イソブチル、乳酸エチル、乳酸−n−ブチル等のエステル系溶剤や、アルコールやそのエチレンオキサイド及び/またはプロピレンオキサイド付加誘導体や、β−フェニルエチルアルコール、α−メチルベンジルアルコール、ラウリルアルコール、トリデシルアルコール、イソドデシルアルコール、イソトリデシルアルコール等のアルコール系溶剤や、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテルやそのエチレンオキサイド及び/またはプロピレンオキサイド付加誘導体等の芳香環を持つグリコールエーテル系溶剤等を単独もしくは複数混合して使用可能である。
【0012】
筆跡の筆記面へのさらなる定着性を付与するために樹脂を添加することもできる。樹脂の具体例としては、例えば、スチレン−アクリル系、アクリル系、スチレン−ブタジエン系などの樹脂エマルジョン、アルカリ可溶型樹脂、ベタイン型アクリル樹脂など水性系インキ組成物用樹脂や、フェノール樹脂、ケトン樹脂、ロジン樹脂、ブチラール樹脂などの油性系インキ組成物用樹脂が挙げられる。
水性系インキ組成物用樹脂の具体例として、プライマルAC−22、同AC−33、同AC−55、同AC−64、同AC−261、同AC−382、同AC−388、同AC−417、同AC−490、同AC−507、同AC−630、同AC−707、同AC−3444、同EC−1685、同EC−1791、同EC−1895、同EC−2218、同MV−1、同MV−9、同MV−17)、同MV−23、同E−32、同E−358、同HA−8、同HA−12、同HA−24、同K−3、同K−87、同TR−520、同TR−934HS、エクスペリメンタルエマルジョンE−1345(以上、ローム・アンド・ハース・ジャパン(株)製)などのアクリル樹脂エマルジョン、セビアン−A 146、同150(以上、ダイセル(株)製)、ポリゾールPS−19、同PS−3HA(以上、昭和高分子(株)製)などの酢酸ビニル樹脂エマルジョン、ポリゾールPS−120、同747L(以上、昭和高分子(株)製)などの酢酸ビニル・アクリル共重合体樹脂エマルジョン、ポリゾールAP−2678、同AP−2679、同AP−2694、AP−2697(以上、昭和高分子(株)製)などのスチレン・アクリル共重合体樹脂エマルジョン、ポリゾールEVA P−3、同P−10(以上、昭和高分子(株)製)などのエチレン・酢酸ビニル樹脂エマルジョンなどが挙げられる。
樹脂エマルジョンを筆記面への定着性を付与するために添加する場合、その使用量は固形分でインキ組成物全量に対して0.5重量%以上15.0重量%以下が好ましい。
油性系インキ組成物用樹脂の具体例として、フェノール樹脂として、タマノル100S、同510(以上、荒川化学工業(株)製)、ヒタノール1501、同2501(以上、日立化成工業(株)製)、YP−90、YP−90L、YSポリスターS145、同#2100、同#2115、同#2130、同T80、同T100、同T115、同T130、同T145、マイティエースG125、同150(以上、ヤスハラケミカル(株)製)などが、ケトン樹脂として、ケトンレジンK−90(荒川化学工業(株)製)、ハロン80、同110H(以上、本州化学(株)製)、シンセティックレジンAP、同SK、同1201(以上、ヒュルス社製、独国)などが、ロジン樹脂として、ハーコリンD、ペンタリン255、同261(以上、理化ハーキュレス(株)製)、ハリエスターNL、ネオトールC、ガムロジンX(以上、ハリマ化成(株)製)、ガムロジンWW(中国産)、エステルガムH(荒川化学工業(株)製)などが、ブチラール樹脂として、デンカブチラール#2000−L、同#3000−1、同#3000−2、同#3000−4、同#3000−K(以上、電気化学工業(株)製)、エスレックBL−1、同4BL−3、同BL−S、同BX−10(以上、積水化学工業(株)製)などが挙げられる。
これらの樹脂は、単独あるいは複数混合して使用でき、筆記面への定着性を付与するために添加する場合、その使用量はインキ組成物全量に対し0.5〜15.0重量%以下が好ましい。0.5重量%未満では筆記面に対する筆跡の定着性が不十分となる場合があり、15.0重量%を超えるとインキの粘度が高くなりペン先からのインキ吐出が悪くなる不具合が発生する可能性がある。
【0013】
これらは単独あるいは複数混合して使用でき、その使用量は油性インキ全量に対して0.5〜20重量%が好ましい。0.5重量%未満では非吸収面に対する筆跡の定着性が不十分であり、20重量%を超えるとインキの粘度が高くなりペン先からのインキ吐出が悪くなり、あるいは、ペン先が乾燥しやすくなる不具合が発生する。
【0014】
以上の成分の他に更に必要に応じて、従来インキに使用されている界面活性剤、防錆剤等の各種添加剤を適宜使用できる。界面活性剤の一例を挙げると、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンひまし油、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸等が挙げられる。防錆剤の一例を挙げると、ベンゾトリアゾール、シクロヘキシルアンモニウムクロライド、2−メルカプトベンゾトリアゾール、ベンゾイルアミノカプロン酸、硝酸カルシウム等が挙げられる。
【0015】
本願発明の油性インキは、上記成分を従来知られている方法により得られる。染料を着色剤に使用する場合は、撹拌機を用いて撹拌混合して均一に溶解することによって得られる。顔料を着色剤として使用する場合は、顔料を分散剤等を用いて従来公知の分散機で分散させたものを使用するか、予め分散された市販の加工顔料を用いれば良い。この時、濾過や遠心処理でインキ中の粗大顔料を取り除いても良い。
【実施例】
【0016】
(実施例1)
ニグロシンベ−スEX(油溶性染料、オリエント化学工業(株)製) 10.0重量部
エタノール 58.5重量部
ノルマルプロピルアルコ−ル 16.5重量部
ベンジルアルコール 5.0重量部
KF−6001(両末端カルビノール変性シリコーン、信越化学工業(株)製)
1.0重量部
NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル、日光ケミカルズ(株)製)
1.0重量部
YP−90L(テルペンフェノール共重合樹脂、ヤスハラケミカル(株)製)
8.0重量部
上記成分を室温で撹拌機にて4時間撹拌して黒色のインキ組成物を得た。
【0017】
(実施例2)
実施例1において、両末端カルビノール変性シリコーンを6.0重量部に増量して、その分エタノールを減量した以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0018】
(実施例3)
実施例1において、両末端カルビノール変性シリコーンを0.05重量部に減量して、その分エタノールを増量した以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0019】
(実施例4)
実施例1において、セバシン酸ジエチルを6.0重量部に増量して、その分エタノールを減量した以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0020】
(実施例5)
実施例1において、セバシン酸ジエチルを0.1重量部に減量して、その分エタノールを増量した以外は、実施例1と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0021】
(実施例6)
ValifastBlack3806(染料、オリエント化学工業(株)製)
15.0重量部
エタノール 39.5重量部
プロピレングリコールモノメチルエーテル 20.0重量部
3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール 5.0重量部
X−22−170DX(両末端カルビノール変性シリコーン、信越化学工業(株)製)
0.5重量部
NIKKOL DIS(セバシン酸ジイソプロピル、日光ケミカルズ(株)製)
3.0重量部
ハリマック T80(ロジン変性マレイン酸樹脂、ハリマ化成(株)製)
16.0重量部
DKエステルF110(ショ糖脂肪酸エステル、第一工業製薬(株)製) 1.0重量部
上記成分を室温で撹拌機にて4時間撹拌して黒色のインキ組成物を得た。
【0022】
(実施例7)
実施例6において、X−22−170DX(片末端カルビノール変性シリコーン)をX−22−4039(側鎖カルビノール変性シリコーン)に代えた以外は、実施例6と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0023】
(実施例8)
実施例6において、X−22−170DX(片末端カルビノール変性シリコーン)をBY16−752(両端末フェノール変性シリコーン、東レ・ダウコーニング(株)製)に代えた以外は、実施例6と同様になして黒色のボールペン用油性インキ組成物を得た。
【0024】
(比較例1)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)及びNIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)を同量のエタノールに置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0025】
(比較例2)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)を同量のエタノールに置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0026】
(比較例3)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)をKP−316(ポリエーテル変性シリコーン、信越化学工業(株)製)に置き換え、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)を同量のエタノールに置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0027】
(比較例4)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)をKP−316(ポリエーテル変性シリコーン、信越化学工業(株)製)に置き換え、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)をNIKKOL BM(ミリスチン酸ブチル)に置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0028】
(比較例5)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)をSILWET FZ−3704(ポリメチルメトキシシロキサン、日本ユニカー(株)製)に置き換え、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)を同量のエタノールに置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0029】
(比較例6)
実施例1において、KF−6001(カルビノール変性シリコーン)をSILWET FZ−3704(ポリメチルメトキシシロキサン、日本ユニカー(株)製)に置き換え、NIKKOL DES−SP(セバシン酸ジエチル)をNIKKOL BM(ミリスチン酸ブチル)に置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0030】
(比較例7)
実施例1において、X−22−4015(カルビノール変性シリコーン)をKP−316(ポリエーテル変性シリコーン、信越化学工業(株)製)に置き換えた以外は実施例1と同様になして黒色の油性インキ組成物を得た。
【0031】
上記、実施例1〜8、比較例1〜7で得た油性インキ組成物を、繊維芯のペン先と中綿を使用した筆記具(ぺんてるペン<グリーンラベル>NN60<丸芯、太字>、ぺんてる(株)製)に充填し、試験用油性筆記具を得た。
【0032】
筆跡の広がり試験
ガラス板(厚さ2mm)に100gの荷重で直線を筆記し、筆跡の任意の3箇所の筆跡幅を、筆記直後及び10分後に同じ位置でそれぞれ測定する。各箇所で、筆記10分後の筆跡幅を、筆記直後の筆跡幅で除して比を求める。得られた比の値が1に近い方が、筆跡の広がりの小さい良好なインキと評価される。結果を表1に示す。
【0033】
【表1】

【0034】
実施例1〜6のインキはすべて、アルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンと二塩基酸エステルによって、筆記面が撥インキ性に改質されるため、筆跡の広がりのない良好なものであった。
実施例1、6、7ではシリコーンオイルの両端末、片端末、側鎖の変性位置によらず、筆跡の広がりを抑える効果が得られた。実施例2、3ではアルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンの添加量によらず、筆跡の広がりを抑える効果が得られた。実施例4、5では、二塩基酸エステルの添加量が添加量が多い場合は、二塩基酸エステルは難揮発性であるためにインキの乾燥性が僅かに落ちるが、筆跡の広がりを抑える効果は変わらず得られた。実施例8のフェノール変性シリコーンオイルでも同様に、筆跡の広がりを抑える効果が得られた。
【0035】
以上のように本発明の油性インキは、非吸収面、特にガラス面や金属面のような親水性の強い面に筆記したときにも、筆跡が濡れ広がって太くなることのない、良好な筆跡が得られるものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
着色剤と、溶剤と、アルコール性水酸基を構造中に有する変性シリコーンオイルと、二塩基酸エステルとを含有する油性インキ組成物。

【公開番号】特開2012−214645(P2012−214645A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81304(P2011−81304)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005511)ぺんてる株式会社 (899)
【Fターム(参考)】