説明

注出キャップ

【課題】内容物の詰め替え作業中に容器体の内部と外部との連通を確保して、詰め替え作業を円滑に行うこと。
【解決手段】底壁部21に流通孔22が形成された有底筒状の本体筒部23を備えるとともに、詰め替え容器10に収容された内容物が詰め替えられる容器体2の口部3に装着される注出キャップ20であって、詰め替え容器10の差込筒部13が本体筒部23内に差し込まれて開封位置P1に位置したときに、該差込筒部13内を閉塞するシール部18を押圧することで該差込筒部13内を開放する開封押圧部29を備え、本体筒部23において、開封位置P1に位置したときの差込筒部13の先端19よりも上側に位置する部分には、空気置換孔32が形成されている注出キャップ20を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注出キャップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、この種の注出キャップとして、例えば下記特許文献1に示すような、底壁部に流通孔が形成された有底筒状の本体筒部を備えるとともに、詰め替え容器に収容された内容物が詰め替えられる容器体の口部に装着される構成が知られている。また、前記本体筒部の底壁部には、内容物を回収する回収口が形成されている。
この注出キャップが装着された容器体に内容物を詰め替える際には、詰め替え容器の口部を開封した後、この口部を前記本体筒部の内側に向けた状態で詰め替え容器を傾けて、詰め替え容器内の内容物を本体筒部内に注出する。すると、本体筒部内に注出された内容物が流通孔および回収口を通して容器体内に流入するとともに、容器体内の空気が流通孔および回収口を通して容器体外に流出することで、容器体内の空気が内容物に置換され、詰め替え容器から容器体に内容物が詰め替えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−236068号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前記従来の注出キャップでは、内容物の詰め替え作業中に、例えば、詰め替え容器から本体筒部内に勢い良く大量の内容物が注出されることで、内容物によって流通孔および回収口が塞がれてしまうおそれがあった。この場合、例えば、内容物が本体筒部内に溜まり本体筒部からあふれ出てしまう可能性があった。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、内容物の詰め替え作業中に容器体の内部と外部との連通を確保して、詰め替え作業を円滑に行うことができる注出キャップを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る注出キャップは、底壁部に流通孔が形成された有底筒状の本体筒部を備えるとともに、詰め替え容器に収容された内容物が詰め替えられる容器体の口部に装着される注出キャップであって、前記詰め替え容器の差込筒部が前記本体筒部内に差し込まれて開封位置に位置したときに、該差込筒部内を閉塞するシール部を押圧することで該差込筒部内を開放する開封押圧部を備え、前記本体筒部において、前記開封位置に位置したときの前記差込筒部の先端よりも上側に位置する部分には、空気置換孔が形成されていることを特徴とする。
【0007】
この発明では、詰め替え容器に収容された内容物を容器体に詰め替える際に、詰め替え容器と容器体とを相対的に移動させ、詰め替え容器の差込筒部を注出キャップの本体筒部内に差し込んで前記開封位置に位置させる。すると、詰め替え容器の差込筒部内のシール部が注出キャップの開封押圧部により押圧されることで差込筒部内が開放され、詰め替え容器内の内容物が、差込筒部から注出キャップの本体筒部内に注出された後、本体筒部の流通孔を通して容器体内に流入するとともに、容器体内の空気が、前記流通孔もしくは空気置換孔を通して容器体外に流出する。これにより、容器体内の空気が内容物に置換され、詰め替え容器から容器体に内容物が詰め替えられる。
【0008】
以上の詰め替えの過程において、詰め替え容器から注出された本体筒部内の内容物の液面は、前記開封位置に位置したときの差込筒部の先端よりも上昇しにくくなっている。ここで、空気置換孔が、本体筒部において、前記開封位置に位置したときの差込筒部の先端よりも上側に位置する部分に形成されていることから、詰め替え容器から注出された本体筒部内の内容物によって空気置換孔が塞がれるのが抑制されることとなり、この空気置換孔を通して容器体の内部と外部との連通を確保することができる。
【0009】
以上のように、内容物の詰め替え時に、空気置換孔を通して容器体の内部と外部との連通を確保することができるので、空気置換孔を通して容器体内の空気を外部に確実に流出させることが可能になり、内容物の詰め替え作業を円滑に行うことができる。
また、詰め替え容器の差込筒部を注出キャップの本体筒部内に差し込んだ状態で内容物の詰め替えを行うので、内容物が注出されたときに液はねや泡立ち等が生じても、内容物が外部に飛散するのを抑制することができる。
【0010】
また、前記本体筒部の底壁部における前記流通孔の開口周縁部には、前記差込筒部内に挿入可能とされるとともに上端部が前記開封押圧部とされたノズル筒が立設されていても良い。
【0011】
この場合、詰め替え容器の差込筒部を前記開封位置に位置させる際、まず、詰め替え容器と容器体とを位置合わせしながら相対的に接近移動させ、詰め替え容器の差込筒部内に注出キャップのノズル筒を挿入するとともに該差込筒部を注出キャップの本体筒部内に差し込む。このとき、ノズル筒の上端部がシール部を押圧することで、差込筒部内が開放される。
以上より、詰め替え容器から内容物を注出する際、詰め替え容器の差込筒部が注出キャップの本体筒部内に差し込まれる一方で、差込筒部内に注出キャップのノズル筒が挿入されることとなり、差込筒部がぐらつくのを抑えて詰め替え容器の姿勢を安定させることができる。
【0012】
また、前記本体筒部には、前記流通孔と前記空気置換孔とを接続する接続孔が形成されていても良い。
【0013】
この場合、本体筒部に前記接続孔が形成され、流通孔と空気置換孔とが接続孔によって接続されてなる一連の大きな孔が本体筒部に形成されているので、内容物の詰め替えをより円滑に行うことが可能になるとともに、この注出キャップを、例えば、金型の構造を複雑にしなくても容易に製造することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係る注出キャップによれば、内容物の詰め替え作業中に容器体の内部と外部との連通を確保して、詰め替え作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る注出キャップが備えられた注出容器に内容物を詰め替える詰め替え容器の要部の拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る注出キャップが備えられた注出容器の要部の拡大断面図である。
【図3】図2に示す注出容器への内容物の詰め替え方法を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図1から図3を参照し、本発明の一実施形態に係る注出キャップ20が備えられた注出容器(容器)1を説明する。本実施形態では、注出容器1の説明にあたり、まず、詰め替え用の内容物が収容された詰め替え容器10について説明する。
【0017】
図1に示すように、詰め替え容器10は、内容物が収容される容器本体11と、容器本体11の口部12に装着された差込筒部13と、を備えている。
なお、容器本体11および差込筒部13は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を第1容器軸O1といい、この詰め替え容器10において、第1容器軸O1に沿った差込筒部13側を上側、容器本体11側を下側という。
【0018】
差込筒部13は、容器本体11の口部12内に液密に嵌合された小径部14と、下端部が小径部14の上端部に段部15を介して連結された大径部16と、を備えている。図示の例では、差込筒部13の段部15には、容器本体11の口部12の外周面に螺着されたねじ筒部17の上端部が連結されている。
差込筒部13内は、注出容器1の後述するノズル筒25の上端部(開封押圧部)29によって差込筒部13から離脱させられるシール部18によって閉塞されている。図示の例では、シール部18は、差込筒部13の小径部14の下端部内に液密に嵌合された栓状に形成されており、差込筒部13内と容器本体11内との連通を遮断している。
【0019】
次に、注出キャップ20が備えられた注出容器1について説明する。
注出容器1は、例えば柔軟剤や液体洗剤等の液体状の内容物を収容するとともにその内容物を注出する容器である。図2に示すように、注出容器1は、内容物を収容するとともに詰め替え容器10から内容物が詰め替えられる容器体2と、容器体2の口部3に装着される注出キャップ20と、注出キャップ20を覆うとともに注出キャップ20に着脱可能に装着される図示しないオーバーキャップと、を備えている。
【0020】
なお、容器体2および注出キャップ20は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置された状態で配設されている。以下、この共通軸を第2容器軸(キャップ軸)O2といい、この注出容器1において、第2容器軸O2に沿った前記オーバーキャップ側を上側、容器体2側を下側といい、第2容器軸O2に直交する方向を径方向といい、第2容器軸O2回りに周回する方向を周方向という。
【0021】
注出キャップ20は、底壁部21に流通孔22が形成された有底筒状の内筒部(本体筒部)23と、前記底壁部21における流通孔22の開口周縁部24に立設されたノズル筒25と、下端に内筒部23の上端が連結された上筒部26、および上筒部26よりも大径とされ容器体2の口部3に外嵌された下筒部27が段部を介して連結された多段筒状の外筒部28と、を備えている。この注出キャップ20は、装着された容器体2内の内容物を、流通孔22を通して注出する。
内筒部23は、容器体2の口部3内に配設されるとともに、下方に向かうに従って漸次縮径している。内筒部23の底壁部21は、第2容器軸O2に対して傾斜している。
【0022】
ノズル筒25の上端部29は、外筒部28の上端よりも上方に突出しており、この上端部29内から前記流通孔22を通過した容器体2内の内容物が注出される。またノズル筒25には、第2容器軸O2方向に延在するスリット部30が全長にわたって形成されている。スリット部30は、ノズル筒25の周方向部分のうち、内筒部23の底壁部21のうちの最も下側に位置する底壁下端部31に連なる部分に形成され、スリット部30の下端は、流通孔22に繋がっている。
【0023】
またノズル筒25は、上方に向かうに従って漸次縮径し、ノズル筒25の上端部29の内径は、前記詰め替え容器10の差込筒部13の小径部14の内径よりも小さくなっており、ノズル筒25は、前記差込筒部13内に挿入可能とされている。そして、ノズル筒25の上端部29は、前記差込筒部13がノズル筒25に対して外挿された状態で内筒部23内に差し込まれて開封位置P1(図示の例では、ノズル筒25の上端部29がシール部18に当接する位置)に位置したときに、差込筒部13内の前記シール部18を押圧することで差込筒部13から離脱させ、該差込筒部13内を開放する構成とされている。
【0024】
そして本実施形態では、内筒部23において、前記開封位置P1に位置したときの差込筒部13の先端19よりも上側に位置する部分には、空気置換孔32が形成されている。空気置換孔32は、内筒部23の周壁部33に、ノズル筒25の前記スリット部30の径方向の外側に位置するように形成されている。
【0025】
また図示の例では、内筒部23には、流通孔22と空気置換孔32とを接続する接続孔34が形成されている。接続孔34は、内筒部23において、底壁部21の前記底壁下端部31と周壁部33とを跨ぐように形成されており、流通孔22とスリット部30との接続部分で流通孔22に繋がっている。図示の例では、流通孔22、スリット部30、空気置換孔32および接続孔34は、上面視において同一直線状に配置されている。
【0026】
次に、以上のように構成された詰め替え容器10から注出容器1の容器体2に内容物を詰め替える方法の一例について説明する。
【0027】
はじめに、図2に示すように、注出容器1の前記オーバーキャップを取り外すとともに、詰め替え容器10の差込筒部13内に注出容器1のノズル筒25を挿入する。このとき本実施形態では、まず、詰め替え容器10を倒立姿勢とするとともに注出容器1を正立姿勢とした状態で、詰め替え容器10を注出容器1の上方に配置する。その後、詰め替え容器10と注出容器1とを位置合わせしながら相対的に接近移動させ、詰め替え容器10の差込筒部13の大径部16内に注出容器1のノズル筒25を挿入する。
ここで、詰め替え容器10の差込筒部13がシール部18で閉塞されていることから、詰め替え容器10を倒立姿勢としても、容器本体11内の内容物が差込筒部13から外部に流出することはない。
【0028】
その後、詰め替え容器10の容器本体11と注出容器1の容器体2とを相対的に接近移動させることで、詰め替え容器10の差込筒部13の大径部16内に挿入された注出容器1のノズル筒25を小径部14側(シール部18側)に向けて進入させるとともに、詰め替え容器10の差込筒部13を、注出容器1の外筒部28の上筒部26の内側を通過させて内筒部23内に差し込む。これにより、詰め替え容器10の差込筒部13が前記開封位置P1に位置することとなり、注出容器1のノズル筒25の上端部29が、詰め替え容器10のシール部18を押圧して差込筒部13から離脱させ、差込筒部13内を開放するとともに、図3に示すように、詰め替え容器10の容器本体11内に進入する。
【0029】
なお本実施形態では、シール部18を離脱させた後も、詰め替え容器10の容器本体11と注出容器1の容器体2とを相対的に接近移動させ続け、詰め替え容器10の差込筒部13を注出容器1の内筒部23内に差し込むことができる差込限界位置P2(図示の例では、差込筒部13の先端19が内筒部23の底壁部21に当接する位置)に位置させる。このとき、詰め替え容器10の前記ねじ筒部17に、注出容器1の外筒部28の上筒部26が径方向の外側から近接することとなり、詰め替え容器10の倒れ込みが規制される。
【0030】
以上の過程において、詰め替え容器10の差込筒部13内が開放されたときに、詰め替え容器10の容器本体11内の内容物が、差込筒部13内および注出キャップ20の内筒部23内や、注出キャップ20のノズル筒25内を通った後、内筒部23の流通孔22もしくは接続孔34を通って容器体2内に注出されるとともに、容器体2内の空気が、前記流通孔22、接続孔34もしくは空気置換孔32を通して容器体2外に流出する。これにより、容器体2内の空気が内容物に置換され、詰め替え容器10から容器体2に内容物が詰め替えられる。
【0031】
このとき、詰め替え容器10から注出された内筒部23内の内容物の液面は、前記開封位置P1に位置したときの差込筒部13の先端19よりも上昇しにくくなっている。ここで、空気置換孔32が、内筒部23において、前記開封位置P1に位置したときの差込筒部13の先端19よりも上側に位置する部分に形成されていることから、詰め替え容器10から注出された内筒部23内の内容物によって空気置換孔32が塞がれるのが抑制されることとなり、この空気置換孔32を通して容器体2の内部と外部との連通を確保することができる。
【0032】
以上説明したように、内容物の詰め替え時に、空気置換孔32を通して容器体2の内部と外部との連通を確保することができるので、空気置換孔32を通して容器体2内の空気を外部に確実に流出させることが可能になり、内容物の詰め替え作業を円滑に行うことができる。
【0033】
また、詰め替え容器10の差込筒部13を注出キャップ20の内筒部23内に差し込んだ状態で内容物の詰め替えを行うので、内容物が注出されたときに液はねや泡立ち等が生じても、内容物が外部に飛散するのを内筒部23によって抑制することができる。
さらに、詰め替え容器10から内容物を注出する際、詰め替え容器10の差込筒部13が注出キャップ20の内筒部23内に差し込まれる一方で、注出キャップ20の差込筒部13内にノズル筒25が挿入されることとなり、差込筒部13がぐらつくのを抑えて詰め替え容器10の姿勢を安定させることができる。
さらにまた、本実施形態では、ノズル筒25が差込筒部13内に挿入されていることから、ノズル筒25内を流通する内容物がスリット部30から外部に飛散するのが抑制される。
【0034】
また、内筒部23に前記接続孔34が形成され、流通孔22と空気置換孔32とが接続孔34によって接続されてなる一連の大きな孔が内筒部23に形成されているので、内容物の詰め替えをより円滑に行うことが可能になるとともに、この注出キャップ20を、例えば、金型の構造を複雑にしなくても容易に製造することができる。
【0035】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、内筒部23には接続孔34が形成されているものとしたが、接続孔34はなくても良い。
【0036】
また、前記実施形態では、空気置換孔32は、ノズル筒25の前記スリット部30の径方向の外側に位置するように形成されているものとしたが、内筒部23において、前記開封位置P1に位置したときの差込筒部13の先端19よりも上側に位置する部分に形成されていれば、これに限られない。また例えば、空気置換孔32が間隔をあけて複数形成されていても良い。
【0037】
また、前記実施形態では、注出キャップ20の外筒部28の下筒部27が容器体2の口部3に外嵌されるものとしたが、これに限られない。例えば、容器体2の口部3内に内筒部23を液密に嵌合や螺合などする構成とされ、外筒部28を有さない注出キャップとしても良い。
さらに、前記実施形態では、流通孔22の開口周縁部24にノズル筒25が立設された注出キャップ20に本発明を適用した場合について説明したが、これに限られるものではない。
【0038】
また、前記実施形態では、シール部18が、ノズル筒25の上端部29によって押圧されて差込筒部13から離脱することで差込筒部13内が開放されるものとしたが、これに限られるものではなく、例えば、シール部が破断されることで差込筒部13内が開放されても良い。この場合、例えば、シール部を、破断可能な弱化部を介して差込筒部13の内周面に接続された蓋状に形成しても良く、また、差込筒部13の内側に張設された破断可能な膜状に形成しても良く、さらにまた、ノズル筒25の上端部29を、シール部を押圧して破断する刃状に形成しても良い。
【0039】
また、前記実施形態では、シール部18は、差込筒部13の小径部14の下端部内に嵌合されているものとしたが、ヒンジ等を介して差込筒部13と一体成形したものでもよく、さらに差込筒部13内を閉塞すれば、配置される位置は限られない。
また、前記実施形態では、詰め替え容器10は、容器本体11と差込筒部13とが別体であるものとしたが、一体であっても良い。
【0040】
また、前記実施形態では、ノズル筒25の上端部29がシール部18を押圧することで差込筒部13内を開放するものとしたが、これに限られるものではない。例えば、ノズル筒25を備えずに、流通孔22の上部に、詰め替え容器10の差込筒部13が内筒部23内に差し込まれて開封位置に位置したときに前記シール部18を押圧することで差込筒部13内を開放する開封押圧体(開封押圧部)を備える構成であっても良い。
【0041】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0042】
2 容器体
3 口部
10 詰め替え容器
13 差込筒部
18 シール部
19 差込筒部の先端
20 注出キャップ
21 底壁部
22 流通孔
23 内筒部(本体筒部)
24 開口周縁部
25 ノズル筒
29 ノズル筒の上端部(開封押圧部)
32 空気置換孔
34 接続孔
P1 開封位置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
底壁部に流通孔が形成された有底筒状の本体筒部を備えるとともに、詰め替え容器に収容された内容物が詰め替えられる容器体の口部に装着される注出キャップであって、
前記詰め替え容器の差込筒部が前記本体筒部内に差し込まれて開封位置に位置したときに、該差込筒部内を閉塞するシール部を押圧することで該差込筒部内を開放する開封押圧部を備え、
前記本体筒部において、前記開封位置に位置したときの前記差込筒部の先端よりも上側に位置する部分には、空気置換孔が形成されていることを特徴とする注出キャップ。
【請求項2】
請求項1記載の注出キャップであって、
前記本体筒部の底壁部における前記流通孔の開口周縁部には、前記差込筒部内に挿入可能とされるとともに上端部が前記開封押圧部とされたノズル筒が立設されていることを特徴とする注出キャップ。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の注出キャップであって、
前記本体筒部には、前記流通孔と前記空気置換孔とを接続する接続孔が形成されていることを特徴とする注出キャップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2011−157084(P2011−157084A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−18674(P2010−18674)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】