注文システム及びそのサーバ、並びに注文管理方法
【課題】飲食店の配膳ミスを防止する。
【解決手段】注文システム1は、オーダ端末41と、サーバ6と、コントローラ4とを備える。オーダ端末41は、客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力する。サーバ6は、各オーダ端末41で入力されたデータから客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグ9に記録させるために出力する。コントローラ4は、タグ9に記録された識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末41を特定してそのオーダ端末41が有する報知機能を作動させる。
【解決手段】注文システム1は、オーダ端末41と、サーバ6と、コントローラ4とを備える。オーダ端末41は、客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力する。サーバ6は、各オーダ端末41で入力されたデータから客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグ9に記録させるために出力する。コントローラ4は、タグ9に記録された識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末41を特定してそのオーダ端末41が有する報知機能を作動させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、飲食店の注文システム及びそのサーバ、並びに注文管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばファミリーレストランのような飲食店では、ハンディターミナルを使用した注文システムが導入されている。このシステムは、ウェイターやウェイトレスと呼ばれる接客担当者がハンディターミナルを携帯して接客する。そして客からメニュー品目の注文を受けると、ハンディターミナルを操作してそのメニュー品目の注文に関するデータを入力する。そうすると、入力データが注文管理サーバに転送され、そのデータから厨房への調理指示、伝票の発行等といった受注業務がサーバで実施される。
【0003】
また、最近では、タッチパネル付のオーダ端末を使用したセルフ式の注文システムが開発され、実用に供されている。このシステムは、客席に設置されたオーダ端末のタッチパネルに電子メニューを表示し、このメニューの中から客自身のタッチ操作によって選択されたメニュー品目の注文に関するデータを注文管理サーバに送信する。データを受信したサーバでは、ハンディターミナルを使用した注文システムと同様に受注処理が実施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2−288772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの飲食店では、厨房で調理されたメニュー品目を接客担当者がその品目を注文した客に配膳する。このとき、配膳ミスがあると店の信用失墜につながる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、配膳ミスを防止できる注文システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、一実施形態の注文システムは、オーダ端末と、サーバと、コントローラとを備える。オーダ端末は、客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力する。サーバは、各オーダ端末で入力されたデータから客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力する。コントローラは、タグに記録された識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施形態における注文システムの全体構成図。
【図2】同システムにおける品目データベースのデータ構造を示す模式図。
【図3】同システムにおける画像データベースのデータ構造を示す模式図。
【図4】同システムにおけるオーダ端末の要部構成を示すブロック図。
【図5】食卓における各機器の配置例を示す模式図。
【図6】同システムにおける厨房端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】厨房端末が有する調理待ちテーブルのデータ構造を示す模式図。
【図8】厨房端末のディスプレイに表示される調理待ち画面の一例を示す図。
【図9】同システムにおける注文管理サーバの要部構成を示すブロック図。
【図10】同システムにおいて注文管理サーバが記憶するオーダファイルのデータ構造を示す模式図。
【図11】同システムにおいて食器タグに記録されるデータの構造を示す模式図。
【図12】同システムにおいて注文管理サーバのCPUが実行する注文受付処理の手順を示す流れ図。
【図13】同システムにおいて注文管理サーバのCPUが実行する調理完了処理の手順を示す流れ図。
【図14】同システムにおいて厨房コントローラが調理指示データを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図15】同システムにおいて厨房コントローラが調理完了データを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図16】同システムにおいて厨房コントローラがタグ書込コマンドを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図17】同システムにおいて食卓コントローラが食器タグのデータを読み取ったときの処理手順を示す流れ図。
【図18】同システムにおいて食卓コントローラが食器タグのデータを読み取ったときに変化するディスプレイの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の注文システムを、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、ファミリーレストランのような飲食店に本発明を適用した場合である。
【0010】
図1は、本実施形態における注文システム1の全体構成図である。飲食店では、店内に敷設されたLAN(Local Area Network)2に、データベースサーバ3、複数の食卓コントローラ4、厨房コントローラ5、注文管理サーバ6及びPOS(Point Of Sales)端末7を接続して、注文システム1が構築されている。
【0011】
データベースサーバ3は、品目データベース31、画像データベース32等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0012】
品目データベース31は、当該飲食店において、客に提供される全てのメニュー品目に関する情報を品目別に記憶する。メニュー品目に関する情報は、図2に示すように、品目コード、品目名称、カテゴリ、単価、KTID,メニュー用画像コード及び完成品画像コードを含む。
【0013】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられる。品目名称,カテゴリ及び単価は、対応する品目コードで識別されるメニュー品目の名称、属性情報、1点あたりの価格である。KTIDは,後述する厨房端末51の個体識別情報である。このKTIDで特定される厨房端末51の厨房にて、当該メニュー品目は調理される。メニュー用画像コードは、当該メニュー品目のメニュー用画像を識別し、完成品画像コードは、当該メニュー品目の完成品画像を識別する。
【0014】
画像データベース32は、各メニュー品目のメニュー用画像及び完成品画像に関する情報を記憶する。画像に関する情報は、図3に示すように、画像コードと画像データを含む。画像コードは、前記メニュー用画像コードまたは完成品画像コードである。画像データは、対応する画像コードで特定される画像をディスプレイに表示させるためのデータである。本実施形態では、メニュー用画像は二次元の画像であり、完成品画像は三次元の画像である。なお、完成品画像は、二次元画像であってもよい。あるいはメニュー用画像が三次元の画像であってもよい。
【0015】
各食卓コントローラ4は、客が飲食を行うための各食卓TAにそれぞれ対応して用意されており、その食卓TAに設けられたオーダ端末41とRFIDリーダ・ライタ42とを接続する。オーダ端末41は、食卓TAの席数分ある。RFIDリーダ・ライタ42は、食卓TBに対して少なくとも1台ある。
【0016】
図4は、オーダ端末41の要部構成を示すブロック図である。オーダ端末41は、CPU(Central Processing Unit)411を搭載し、このCPU411に、ROM(Read Only Memory)412、RAM(Random Access Memory)413、通信インターフェース414、表示コントローラ415及びタッチパネルコントローラ416を接続して、オーダ端末41の制御部を構成する。
【0017】
ROM412は、オーダ端末41として必要な機能をCPU411が実現するためのプログラムを記憶する。また、各オーダ端末41を個体識別するために端末41毎に設定された識別情報MTIDを、ROM412は記憶する。
【0018】
RAM413は、CPU411のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェース414は、食卓コントローラ4との間でデータ通信を行う。表示コントローラ415は、立体視ディスプレイ417の画面表示を制御する。立体ディスプレイ417は三次元の完成品画像を表示できる。勿論、二次元の画像も表示できる。タッチパネルコントローラ416は、タッチパネル418からの信号により立体視ディスプレイ417における画面上のタッチ位置座標を検出する。
【0019】
図5に示すように、立体視ディスプレイ417は、食卓TAに配置された各座席SE1,SE2,SE3,SE4の正面の天板に埋設されている。そして、各立体視ディスプレイ417の画面上に、タッチパネル418が配設されている。
【0020】
RFIDリーダ・ライタ42は、無線通信の送受信回路を実装した本体(図示せず)と、この本体に接続されたアンテナ421とからなる。アンテナ421は、図5に示すように、食卓TAにおける天板の一端部に埋設されている。
【0021】
本実施形態では、調理されたメニュー品目が盛られる各食器8の底面に、それぞれRFIDタグからなる食器タグ9を付す。RFIDリーダ・ライタ42は、アンテナ421の交信領域内に入った食器タグ9とアンテナ421を介して交信し、食器タグ9のメモリに記憶されたデータを非接触で読み取る。
【0022】
厨房コントローラ5は、厨房端末51とRFIDリーダ・ライタ52とを接続する。厨房端末51は、厨房の数だけある。RFIDリーダ・ライタ52は、少なくとも1台ある。
【0023】
図6は、厨房端末51の要部構成を示すブロック図である。厨房端末51は、CPU511を搭載し、このCPU511に、ROM512、RAM513、通信インターフェース514、表示コントローラ515、タッチパネルコントローラ516及びプリンタコントローラ517を接続して、厨房端末51の制御部を構成する。
【0024】
ROM512は、厨房端末51として必要な機能をCPU511が実現するためのプログラムを記憶する。また、各厨房端末51を個体識別するために端末51毎に設定された識別情報KTIDを、ROM512は記憶する。
【0025】
RAM513は、CPU511のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェース514は、厨房コントローラ5との間でデータ通信を行う。表示コントローラ515は、ディスプレイ518の画面表示を制御する。タッチパネルコントローラ516は、上記ディスプレイ518の画面上に配置されたタッチパネル519からの信号により当該画面上のタッチ位置座標を検出する。プリンタコントローラ517は、プリンタ520の駆動を制御して、完成したメニュー品目の配膳先を示す配膳伝票を印字発行する。
【0026】
本実施形態では、RAM513に、調理待ちテーブルTBLを形成する。調理待ちテーブルTBLは、図7に示すように、一連の番号順に、品目コード、品目名称及び食卓IDの各データを記憶する。品目コード及び品目名称は、客から注文を受けたメニュー品目のデータである。食卓IDは、そのメニュー品目を注文した客が着いている食卓TAの識別情報である。各食卓TAには、予め一意の食卓IDが設定されており、各食卓コントローラ4は、自己が対応する食卓TAの食卓IDを図示しないメモリで記憶保持している。
【0027】
図8は、厨房端末51のディスプレイ518に表示される調理指示画面の一例である。ディスプレイ518の画面上には、タッチパネル519が配設されている。
【0028】
CPU511は、調理待ちテーブルTBLから番号の昇順に品目名称を読み出し、この品目名称を表わすアイコンIC1〜IC6を、ディスプレイ518に順番に表示する。図8の例では、画面上段の左から右に向かって1番目から3番目までの品目名称を示すアイコンIC1〜IC3を表示し、続いて、画面下段の左から右に向かって4番目から6番目までの品目名称を示すアイコンIC4〜IC6を表示している。
【0029】
図9は、注文管理サーバ6の要部構成を示すブロック図である。注文管理サーバ6は、CPU61を搭載し、このCPU61に、ROM62、RAM63、LANコントローラ64、時計部65及びHDD(Hard Disk Drive)66を接続して、注文管理サーバ6の制御部を構成する。
【0030】
ROM62は、注文管理サーバ6として必要な機能をCPU61が実現するためのプログラムを記憶する。RAM63は、CPU61のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。LANコントローラ64は、LAN2を介して接続される各部との間のデータ通信を制御する。時計部65は、現時点の日付及び時刻を計時する。HDD66は、オーダファイル60を保存する。
【0031】
オーダファイル60は、客が注文したメニュー品目の関する情報を品目毎に記憶する。オーダファイル60に記憶されるデータの構造を図10に示す。図示するように、オーダファイル60は、食卓ID、MTID、品目コード、品目名称、単価、KTID、オーダ時刻及びステータスの各情報を含む。ステータスは、当該オーダファイル60のメニュー品目が配膳前なのか配膳後なのかを示す。
【0032】
図11は、食器タグ9が記憶するデータ構造を示す模式図である。図示するように、食器タグ9は、食卓ID、MTID及び品目コードの各情報を含む。
【0033】
かかる構成の注文システム1が構築された飲食店では、客は食卓TBに着くと、自身の手前にあるディスプレイ417の画面にタッチする。そうすると、そのディスプレイ417を備えたオーダ端末41が起動し、ディスプレイ417にメニュー画面が表示される。メニュー画面は、各種のメニュー品目のメニュー用画像を一覧にしたものである。また、注文確定ボタンも表示されている。
【0034】
客は、注文するメニュー品目の画像にタッチする。そうすると、このメニュー品目の品目コード,品目名称、単価、KTIDが品目データベース31から読み出され、オーダデータとして、当該食卓TAに対応した食卓コントローラ4のメモリに一時的に保持される。このオーダデータには、当該オーダ端末41の識別情報であるMTIDが付される。
【0035】
客は、注文を終えると、画面上の注文確定ボタンにタッチする。そうすると、食卓コントローラ4で保持されている当該客のオーダデータをまとめたオーダデータ伝文が、LAN2を経由して注文管理サーバ6に送信される。このとき、オーダデータ伝文には、当該食卓コントローラ4の識別情報である食卓IDが付される。
【0036】
上記オーダデータ伝文を受信した注文管理サーバ6は、図12の流れ図に示す手順で動作する。すなわちサーバ6は、オーダデータ伝文の受信を待機しており(ST1)、LANコントローラ64を介してオーダデータ伝文を受信すると(ST1のYES)、その伝文を解析して、この伝文に付された食卓IDを検出する(ST2)。またサーバ6は、この伝文に含まれるオーダデータの数Nを取得する。そして、このデータ数Nをレジスタにセットする(ST3)。
【0037】
次いで、サーバ6は、カウンタnを“0”にリセットする(ST4)。しかる後、サーバ6は、上記カウンタnを“1”だけカウントアップする(ST5)。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えたか否かを判断する(ST6)。
【0038】
カウンタnがレジスタの値Nを超えていない場合(ST6のNO)、サーバ6は、受信したオーダデータ伝文からn番目のオーダデータを取得する(ST7)。そしてサーバ6は、このオーダデータの品目コード,品目名称、単価、KTID及びMTIDと、ステップST2の処理で検出した食卓IDと、時計部65で計時される現在時刻(オーダ時刻)とからオーダファイル60を作成する(ST8)。このとき、サーバ6は、当該オーダファイル60のステータスを、調理未完成を示す情報、例えば“0”とする(ST9)。また、サーバ6は、このオーダデータの品目コード、品目名称及びKTIDと、ステップST2の処理で取得した食卓IDとから調理指示データを作成する(ST10)。こうして、作成されたオーダファイル60と調理指示データは、RAM63で一時記憶される。
【0039】
サーバ6は、カウンタnをさらに“1”だけカウントアップする(ST5)。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えていないことを確認したならば(ST6のNO)、サーバ6は、前記ステップST7〜ST10の処理を実行する。
【0040】
サーバ6は、カウンタnをカウントアップする毎に、上記処理を繰り返す。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えたならば(ST6のYES)、サーバ6は、RAM63に記憶したオーダデータ数N分のオーダファイル60をHDD66に保存する(ST11)。また、同じくRAM63に記憶したオーダデータ数N分の調理指示データを、LAN2を経由して厨房コントローラ5に送信する(ST12)。以上で、オーダデータ伝文を受信した注文管理サーバ6の動作は終了する。
【0041】
このような注文管理サーバ6の動作は、ROM512内のプログラムに従って機能するCPU511によって実現される。
【0042】
図14の流れ図に示すように、上記調理指示データを受信した厨房コントローラ5は(ST31のYES)、このデータから厨房端末51の識別情報であるKTIDを検出する(ST32)。そして、当該KTIDによって識別される厨房端末51の調理待ちテーブルTBLに、調理指示データに含まれる品目コード、品目名称及び食卓IDを番号順に登録する(ST33)。
【0043】
調理待ちテーブルTBLに上記品目コード、品目名称及び食卓IDが登録されることによって、そのテーブルTBLを有する厨房端末51のディスプレイ518には、その品目名称を表わすアイコンが登録順に表示される。そこで厨房の調理担当者は、ディスプレイ518に表示された品目名称のメニュー品目を調理する。
【0044】
調理が完了すると、調理担当者は、そのメニュー品目が盛られた食器8をRFIDリーダ・ライタ52のアンテナの交信領域内に置く。そして、ディスプレイ518に表示された当該メニュー品目のアイコンにタッチする。そうすると、厨房端末51のCPU511は、タッチされたアイコンに表示されている品目名称とそのメニュー品目の品目コードとを含む調理完了データを生成し、厨房コントローラ5に送信する。
【0045】
図15の流れ図に示すように、上記調理完了データを受信した厨房コントローラ51は(ST41のYES)、このデータから品目コードを検出する(ST42)。次いで、厨房コントローラ51は、調理完了データ送信元の厨房端末51における調理待ちテーブルTBLを検索し、品目コードが同一のレコードで番号が最小のレコードを検出する(ST43)。そして厨房コントローラ51は、検出したレコードを調理待ちテーブルTBLから削除する(ST44)。
【0046】
また、厨房コントローラ51は、検出したレコードの品目名称と食卓IDのデータで配膳伝票の印字データを編集し、プリンタ520を駆動して、配膳伝票をプリントアウトする(ST45)。さらに、厨房コントローラ51は、検出しレコードの品目コードと品目名称とを含む調理完了データを生成し、注文管理サーバ6に送信する(ST46)。
【0047】
上記調理完了データを受信した注文管理サーバ6は、図13の流れ図に示す手順で動作する。すなわちサーバ6は、調理完了データの受信を待機しており(ST21)、LANコントローラ64を介して調理完了データを受信すると(ST21のYES)、そのデータから品目コードを検出する(ST22)。
【0048】
次いで、注文管理サーバ6は、その品目コードでHDD66を検索して、同一の品目コードを含み、かつ、ステータスが配膳前の状態にあるオーダファイル60を検出する。このとき、該当するオーダファイル60を複数検出した場合には、オーダ時刻が最も古いオーダファイル60を検出する(ST23)。
【0049】
サーバ6は、検出したオーダファイル60のステータスを、調理完了を示す情報、例えば“1”に更新する(ST24)。また、サーバ6は、検出したオーダファイル60から食卓ID、MTID及び品目コードを検出する(ST25)。そしてサーバ6は、この食卓ID、MTID及び品目コードを含む食器タグ書込コマンドを生成し(ST26)、このコマンドを厨房コントローラ5に送信する(ST27)。
【0050】
このような注文管理サーバ6の動作は、ROM62内のプログラムに従って機能するCPU61によって実現される。
【0051】
図16の流れ図に示すように、上記食器タグ書込コマンドを受信した厨房コントローラ5は(ST51のYES)、RFIDリーダ・ライタ52を動作させて、書込コマンド中の食卓ID、MTID及び品目コードを、食器タグ9に非接触で書き込む(ST52)。
【0052】
厨房コントローラ51は、食器タグ9への書込みが正常に終了したか否かを判断する(ST53)。正常に書込みが完了した場合には(ST53のYES)、コントローラ51は、図示しない報知部を動作させて書込完了を報知する(ST54)。これに対し、RFIDリーダ・ライタ52におけるアンテナの交信領域内に食器8が存在しなかったり、食器タグ9が壊れていたりするなどの原因から、正常に書き込めなかった場合には(ST53のNO)、コントローラ51は、書込エラーを報知する(ST55)。
【0053】
なお、書込完了及びエラーの報知方法は特に限定されない。例えばLEDランプの点灯や点滅を利用して報知してもよいし、ブザー音によって報知してもよい。書き込みエラーの場合には、図示しないが、再度書き込み処理を行えるような機構が備えられていてもよい。例えば、厨房端末51に食器タグ9に書き込まれなかったデータが保存されるようしておき、厨房端末から再書き込みの指示を出せるようにしても良い。また、食器タグ9が故障していた場合には、書き込み可能な食器タグ9を備えている別の食器8を用いて再度読み込み処理を行うようにしてもよい。
【0054】
メニュー品目の調理が完成すると、接客担当者は、配膳伝票にしたがって配膳する。このとき、接客担当者は、図18に示すように、食卓TAのアンテナ421が埋設されている位置に食器8を近づける。そうすると、RFIDリーダ・ライタ42がアンテナ421を介して食器8に付された食器タグ9と無線通信を行い、このタグ9のメモリに記憶するデータを非接触で読み取る。
【0055】
RFIDリーダ・ライタ42によって食器タグ9のデータが読み取られると、食卓コントローラ4は、図17の流れ図に示す手順で動作する。すなわちコントローラ4は、食器タグ9のデータ読取りを待機しており(ST61)、食器タグ9のデータが読み取られると(ST61のYES)、コントローラ4は、そのデータから食卓IDを検出する(ST62)。そして、自らが保持する食卓IDと照合して一致するか否かを判断する(STY63)。一致しない場合(ST63のNO)、コントローラ4は、食器タグ9のデータを破棄して、動作を終了する。
【0056】
食卓IDが一致した場合(ST63のYES)、コントローラ4は、この食器タグ9のデータから品目コードを検出する(ST64)。そして、データベースサーバ3に問合せを行い、この品目コードに対応して品目データベース31に記憶されている完成品画像コードを取得する(ST65)。さらに、コントローラ4は、データベースサーバ3に問合せを行い、この完成品画像コードに対応して画像データベース32に記憶されている完成品画像のデータを取得する(ST66)。
【0057】
コントローラ4は、この食器タグ9のデータからオーダ端末41の識別情報であるMTIDを検出する(ST67)。そしてコントローラ4は、このMTIDで識別されるオーダ端末41の報知手段である立体視ディスプレイ417に、ステップST66の処理でデータを取得した完成品画像を表示させる(ST68)。
【0058】
図18は、席SE1に対応したオーダ端末41の立体視ディスプレイ417に完成品画像が表示された例である。三次元の画像データからなる完成品画像は、立体視ディスプレイ417によって立体視可能に表示される。また、この画像の一部には、確認ボタンBTが表示される。
【0059】
そこで接客担当者は、完成品画像が表示された席に、料理が盛られた食器8を配膳する。そして、確認ボタンBTにタッチする。
【0060】
ステップST68の処理にて完成品画像を表示させたコントローラ4は、確認ボタンBTがタッチされるのを待機する(ST69)。また、コントローラ4は、完成品画像が表示されてから所定の時間、例えば30秒が経過したか否かを判断する(ST70)。所定時間内に確認ボタンBTがタッチされるか(ST69のYES)、所定時間が経過すると(ST70のYES)、コントローラ4は、ディスプレイ417の完成品画像を消去する(ST71)。
【0061】
このように本実施形態の注文システム1は、客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するためのオーダ端末41を用意している。
【0062】
注文管理サーバ6は、各オーダ端末41で入力されたデータから、客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報、すなわち食卓IDとMTIDと品目コードとの組み合わせデータを生成する。そして、この識別情報を、厨房コントローラ5に接続されたRFIDリーダ・ライタ52を介して、メニュー品目が盛られる食器8に付された食器タグ9に記録する。
【0063】
食卓コントローラ4は、完成したメニュー品目が盛られた食器8の食器タグ9からRFIDリーダ・ライタ42を介して上記識別情報を読み取る。そして、この識別情報のMTIDから当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末41を特定する。そして、このオーダ端末41が有する報知手段である立体視ディスプレイ417に、当該メニュー品目の完成品画像を表示させる。
【0064】
したがって、接客担当者は、完成品画像が表示された立体視ディスプレイ417の前に座っている客に、メニュー品目の料理が盛られた食器8を配膳すればよい。このため、配膳作業に不慣れな新人やアルバイトの店員であっても、配膳ミスがなくなるので、配膳ミスによって客との無用なトラブルが発生するのを未然に防ぐことができる。
【0065】
また、本実施形態では、立体視ディスプレイ417に表示された完成品画像は、確認ボタンBTがタッチ操作されるか、一定の時間が経過すると消去される。したがって、消費電力を削減することができる。
【0066】
以下、前記実施形態の変形例について説明する。
例えば、前記実施形態では、食器タグ9にデータを書き込むためのRFIDリーダ・ライタ52を厨房コントローラ5に接続したが、注文管理サーバ6に接続してもよい。この場合、各厨房端末51をLAN2に直接接続することによって、厨房コントローラ5を省略できる。
【0067】
また、前記実施形態では、食卓TB毎に食卓コントローラ4とRFIDリーダ・ライタ42を設けたが、2以上の食卓TBに対して食卓コントローラ4とRFIDリーダ・ライタ42を1基ずつ設けてもよい。こうすることにより、設備コストを低減することができる。
【0068】
また、前記実施形態では、食卓TBに設けられるRFIDリーダ・ライタのアンテナ421の位置を、天板の一端部としたが、この一端部に限定されるものではない。例えば天板の中央にアンテナ421を設けてもよい。
【0069】
また、前記実施形態では、食卓コントローラ4は、ステップST62の処理として食卓IDを検出したが、このタイミングでMTIDを検出してもよい。この場合、食卓コントローラ4は、検出したMTIDによって特定されるオーダ端末41が接続されているか否かを判断し、接続されている場合に、そのオーダ端末41に完成品画像を表示させる。したがって、食器タグ9のデータから食卓IDを省略できる。
【0070】
また、厨房コントローラ5に接続されるRFIDリーダ・ライタ52は、厨房別に設けてもよい。この場合、各RFIDリーダ・ライタ52は、同じ厨房に設置されている厨房端末51とリンクした識別情報によって識別可能とする。厨房コントローラ5は、厨房端末51から調理完了データを受信すると(ST41のYES)、そのデータ送信元の厨房端末51に設定された識別情報KTIDを記憶する。そして、注文管理サーバ6からタグ書込コマンドを受信すると、記憶した識別情報KTIDとリンクしたRFIDリーダ・ライタ52を動作させて、タグデータの書込を制御する。
【0071】
また、前記実施形態では、食器8にRFIDタグからなる食器タグ9を付したが、食器タグ9はRFIDタグに限定されるものではない。例えばバーコードまたは二次元データコード等のデータコードをラベルに印刷する装置を厨房コントローラ5に接続するとともに、このラベルのデータコードを光学的に読み取る装置を各食卓TBに配置して、RFIDタグの代わりにデータコードラベルを食器8に付してもよい。
【0072】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1…注文システム、3…データベースサーバ、4…食卓コントローラ、5…厨房コントローラ、6…注文管理サーバ、8…食器、9…食器タグ、31…品目データベース、32…画像データベース、41…オーダ端末、42,52…RFIDリーダ・ライタ、51…厨房端末、60…オーダファイル。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、飲食店の注文システム及びそのサーバ、並びに注文管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばファミリーレストランのような飲食店では、ハンディターミナルを使用した注文システムが導入されている。このシステムは、ウェイターやウェイトレスと呼ばれる接客担当者がハンディターミナルを携帯して接客する。そして客からメニュー品目の注文を受けると、ハンディターミナルを操作してそのメニュー品目の注文に関するデータを入力する。そうすると、入力データが注文管理サーバに転送され、そのデータから厨房への調理指示、伝票の発行等といった受注業務がサーバで実施される。
【0003】
また、最近では、タッチパネル付のオーダ端末を使用したセルフ式の注文システムが開発され、実用に供されている。このシステムは、客席に設置されたオーダ端末のタッチパネルに電子メニューを表示し、このメニューの中から客自身のタッチ操作によって選択されたメニュー品目の注文に関するデータを注文管理サーバに送信する。データを受信したサーバでは、ハンディターミナルを使用した注文システムと同様に受注処理が実施される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平2−288772号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
多くの飲食店では、厨房で調理されたメニュー品目を接客担当者がその品目を注文した客に配膳する。このとき、配膳ミスがあると店の信用失墜につながる。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、配膳ミスを防止できる注文システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、一実施形態の注文システムは、オーダ端末と、サーバと、コントローラとを備える。オーダ端末は、客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力する。サーバは、各オーダ端末で入力されたデータから客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力する。コントローラは、タグに記録された識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一実施形態における注文システムの全体構成図。
【図2】同システムにおける品目データベースのデータ構造を示す模式図。
【図3】同システムにおける画像データベースのデータ構造を示す模式図。
【図4】同システムにおけるオーダ端末の要部構成を示すブロック図。
【図5】食卓における各機器の配置例を示す模式図。
【図6】同システムにおける厨房端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】厨房端末が有する調理待ちテーブルのデータ構造を示す模式図。
【図8】厨房端末のディスプレイに表示される調理待ち画面の一例を示す図。
【図9】同システムにおける注文管理サーバの要部構成を示すブロック図。
【図10】同システムにおいて注文管理サーバが記憶するオーダファイルのデータ構造を示す模式図。
【図11】同システムにおいて食器タグに記録されるデータの構造を示す模式図。
【図12】同システムにおいて注文管理サーバのCPUが実行する注文受付処理の手順を示す流れ図。
【図13】同システムにおいて注文管理サーバのCPUが実行する調理完了処理の手順を示す流れ図。
【図14】同システムにおいて厨房コントローラが調理指示データを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図15】同システムにおいて厨房コントローラが調理完了データを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図16】同システムにおいて厨房コントローラがタグ書込コマンドを受信したときの処理手順を示す流れ図。
【図17】同システムにおいて食卓コントローラが食器タグのデータを読み取ったときの処理手順を示す流れ図。
【図18】同システムにおいて食卓コントローラが食器タグのデータを読み取ったときに変化するディスプレイの一例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、実施形態の注文システムを、図面を用いて説明する。なお、この実施形態は、ファミリーレストランのような飲食店に本発明を適用した場合である。
【0010】
図1は、本実施形態における注文システム1の全体構成図である。飲食店では、店内に敷設されたLAN(Local Area Network)2に、データベースサーバ3、複数の食卓コントローラ4、厨房コントローラ5、注文管理サーバ6及びPOS(Point Of Sales)端末7を接続して、注文システム1が構築されている。
【0011】
データベースサーバ3は、品目データベース31、画像データベース32等の種々のデータベースを管理するのに特化したコンピュータ機器である。
【0012】
品目データベース31は、当該飲食店において、客に提供される全てのメニュー品目に関する情報を品目別に記憶する。メニュー品目に関する情報は、図2に示すように、品目コード、品目名称、カテゴリ、単価、KTID,メニュー用画像コード及び完成品画像コードを含む。
【0013】
品目コードは、各メニュー品目を識別するために品目毎に割り当てられる。品目名称,カテゴリ及び単価は、対応する品目コードで識別されるメニュー品目の名称、属性情報、1点あたりの価格である。KTIDは,後述する厨房端末51の個体識別情報である。このKTIDで特定される厨房端末51の厨房にて、当該メニュー品目は調理される。メニュー用画像コードは、当該メニュー品目のメニュー用画像を識別し、完成品画像コードは、当該メニュー品目の完成品画像を識別する。
【0014】
画像データベース32は、各メニュー品目のメニュー用画像及び完成品画像に関する情報を記憶する。画像に関する情報は、図3に示すように、画像コードと画像データを含む。画像コードは、前記メニュー用画像コードまたは完成品画像コードである。画像データは、対応する画像コードで特定される画像をディスプレイに表示させるためのデータである。本実施形態では、メニュー用画像は二次元の画像であり、完成品画像は三次元の画像である。なお、完成品画像は、二次元画像であってもよい。あるいはメニュー用画像が三次元の画像であってもよい。
【0015】
各食卓コントローラ4は、客が飲食を行うための各食卓TAにそれぞれ対応して用意されており、その食卓TAに設けられたオーダ端末41とRFIDリーダ・ライタ42とを接続する。オーダ端末41は、食卓TAの席数分ある。RFIDリーダ・ライタ42は、食卓TBに対して少なくとも1台ある。
【0016】
図4は、オーダ端末41の要部構成を示すブロック図である。オーダ端末41は、CPU(Central Processing Unit)411を搭載し、このCPU411に、ROM(Read Only Memory)412、RAM(Random Access Memory)413、通信インターフェース414、表示コントローラ415及びタッチパネルコントローラ416を接続して、オーダ端末41の制御部を構成する。
【0017】
ROM412は、オーダ端末41として必要な機能をCPU411が実現するためのプログラムを記憶する。また、各オーダ端末41を個体識別するために端末41毎に設定された識別情報MTIDを、ROM412は記憶する。
【0018】
RAM413は、CPU411のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェース414は、食卓コントローラ4との間でデータ通信を行う。表示コントローラ415は、立体視ディスプレイ417の画面表示を制御する。立体ディスプレイ417は三次元の完成品画像を表示できる。勿論、二次元の画像も表示できる。タッチパネルコントローラ416は、タッチパネル418からの信号により立体視ディスプレイ417における画面上のタッチ位置座標を検出する。
【0019】
図5に示すように、立体視ディスプレイ417は、食卓TAに配置された各座席SE1,SE2,SE3,SE4の正面の天板に埋設されている。そして、各立体視ディスプレイ417の画面上に、タッチパネル418が配設されている。
【0020】
RFIDリーダ・ライタ42は、無線通信の送受信回路を実装した本体(図示せず)と、この本体に接続されたアンテナ421とからなる。アンテナ421は、図5に示すように、食卓TAにおける天板の一端部に埋設されている。
【0021】
本実施形態では、調理されたメニュー品目が盛られる各食器8の底面に、それぞれRFIDタグからなる食器タグ9を付す。RFIDリーダ・ライタ42は、アンテナ421の交信領域内に入った食器タグ9とアンテナ421を介して交信し、食器タグ9のメモリに記憶されたデータを非接触で読み取る。
【0022】
厨房コントローラ5は、厨房端末51とRFIDリーダ・ライタ52とを接続する。厨房端末51は、厨房の数だけある。RFIDリーダ・ライタ52は、少なくとも1台ある。
【0023】
図6は、厨房端末51の要部構成を示すブロック図である。厨房端末51は、CPU511を搭載し、このCPU511に、ROM512、RAM513、通信インターフェース514、表示コントローラ515、タッチパネルコントローラ516及びプリンタコントローラ517を接続して、厨房端末51の制御部を構成する。
【0024】
ROM512は、厨房端末51として必要な機能をCPU511が実現するためのプログラムを記憶する。また、各厨房端末51を個体識別するために端末51毎に設定された識別情報KTIDを、ROM512は記憶する。
【0025】
RAM513は、CPU511のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェース514は、厨房コントローラ5との間でデータ通信を行う。表示コントローラ515は、ディスプレイ518の画面表示を制御する。タッチパネルコントローラ516は、上記ディスプレイ518の画面上に配置されたタッチパネル519からの信号により当該画面上のタッチ位置座標を検出する。プリンタコントローラ517は、プリンタ520の駆動を制御して、完成したメニュー品目の配膳先を示す配膳伝票を印字発行する。
【0026】
本実施形態では、RAM513に、調理待ちテーブルTBLを形成する。調理待ちテーブルTBLは、図7に示すように、一連の番号順に、品目コード、品目名称及び食卓IDの各データを記憶する。品目コード及び品目名称は、客から注文を受けたメニュー品目のデータである。食卓IDは、そのメニュー品目を注文した客が着いている食卓TAの識別情報である。各食卓TAには、予め一意の食卓IDが設定されており、各食卓コントローラ4は、自己が対応する食卓TAの食卓IDを図示しないメモリで記憶保持している。
【0027】
図8は、厨房端末51のディスプレイ518に表示される調理指示画面の一例である。ディスプレイ518の画面上には、タッチパネル519が配設されている。
【0028】
CPU511は、調理待ちテーブルTBLから番号の昇順に品目名称を読み出し、この品目名称を表わすアイコンIC1〜IC6を、ディスプレイ518に順番に表示する。図8の例では、画面上段の左から右に向かって1番目から3番目までの品目名称を示すアイコンIC1〜IC3を表示し、続いて、画面下段の左から右に向かって4番目から6番目までの品目名称を示すアイコンIC4〜IC6を表示している。
【0029】
図9は、注文管理サーバ6の要部構成を示すブロック図である。注文管理サーバ6は、CPU61を搭載し、このCPU61に、ROM62、RAM63、LANコントローラ64、時計部65及びHDD(Hard Disk Drive)66を接続して、注文管理サーバ6の制御部を構成する。
【0030】
ROM62は、注文管理サーバ6として必要な機能をCPU61が実現するためのプログラムを記憶する。RAM63は、CPU61のワークエリアとして可変的なデータを一時的に記憶する。LANコントローラ64は、LAN2を介して接続される各部との間のデータ通信を制御する。時計部65は、現時点の日付及び時刻を計時する。HDD66は、オーダファイル60を保存する。
【0031】
オーダファイル60は、客が注文したメニュー品目の関する情報を品目毎に記憶する。オーダファイル60に記憶されるデータの構造を図10に示す。図示するように、オーダファイル60は、食卓ID、MTID、品目コード、品目名称、単価、KTID、オーダ時刻及びステータスの各情報を含む。ステータスは、当該オーダファイル60のメニュー品目が配膳前なのか配膳後なのかを示す。
【0032】
図11は、食器タグ9が記憶するデータ構造を示す模式図である。図示するように、食器タグ9は、食卓ID、MTID及び品目コードの各情報を含む。
【0033】
かかる構成の注文システム1が構築された飲食店では、客は食卓TBに着くと、自身の手前にあるディスプレイ417の画面にタッチする。そうすると、そのディスプレイ417を備えたオーダ端末41が起動し、ディスプレイ417にメニュー画面が表示される。メニュー画面は、各種のメニュー品目のメニュー用画像を一覧にしたものである。また、注文確定ボタンも表示されている。
【0034】
客は、注文するメニュー品目の画像にタッチする。そうすると、このメニュー品目の品目コード,品目名称、単価、KTIDが品目データベース31から読み出され、オーダデータとして、当該食卓TAに対応した食卓コントローラ4のメモリに一時的に保持される。このオーダデータには、当該オーダ端末41の識別情報であるMTIDが付される。
【0035】
客は、注文を終えると、画面上の注文確定ボタンにタッチする。そうすると、食卓コントローラ4で保持されている当該客のオーダデータをまとめたオーダデータ伝文が、LAN2を経由して注文管理サーバ6に送信される。このとき、オーダデータ伝文には、当該食卓コントローラ4の識別情報である食卓IDが付される。
【0036】
上記オーダデータ伝文を受信した注文管理サーバ6は、図12の流れ図に示す手順で動作する。すなわちサーバ6は、オーダデータ伝文の受信を待機しており(ST1)、LANコントローラ64を介してオーダデータ伝文を受信すると(ST1のYES)、その伝文を解析して、この伝文に付された食卓IDを検出する(ST2)。またサーバ6は、この伝文に含まれるオーダデータの数Nを取得する。そして、このデータ数Nをレジスタにセットする(ST3)。
【0037】
次いで、サーバ6は、カウンタnを“0”にリセットする(ST4)。しかる後、サーバ6は、上記カウンタnを“1”だけカウントアップする(ST5)。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えたか否かを判断する(ST6)。
【0038】
カウンタnがレジスタの値Nを超えていない場合(ST6のNO)、サーバ6は、受信したオーダデータ伝文からn番目のオーダデータを取得する(ST7)。そしてサーバ6は、このオーダデータの品目コード,品目名称、単価、KTID及びMTIDと、ステップST2の処理で検出した食卓IDと、時計部65で計時される現在時刻(オーダ時刻)とからオーダファイル60を作成する(ST8)。このとき、サーバ6は、当該オーダファイル60のステータスを、調理未完成を示す情報、例えば“0”とする(ST9)。また、サーバ6は、このオーダデータの品目コード、品目名称及びKTIDと、ステップST2の処理で取得した食卓IDとから調理指示データを作成する(ST10)。こうして、作成されたオーダファイル60と調理指示データは、RAM63で一時記憶される。
【0039】
サーバ6は、カウンタnをさらに“1”だけカウントアップする(ST5)。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えていないことを確認したならば(ST6のNO)、サーバ6は、前記ステップST7〜ST10の処理を実行する。
【0040】
サーバ6は、カウンタnをカウントアップする毎に、上記処理を繰り返す。そして、カウンタnがレジスタの値Nを超えたならば(ST6のYES)、サーバ6は、RAM63に記憶したオーダデータ数N分のオーダファイル60をHDD66に保存する(ST11)。また、同じくRAM63に記憶したオーダデータ数N分の調理指示データを、LAN2を経由して厨房コントローラ5に送信する(ST12)。以上で、オーダデータ伝文を受信した注文管理サーバ6の動作は終了する。
【0041】
このような注文管理サーバ6の動作は、ROM512内のプログラムに従って機能するCPU511によって実現される。
【0042】
図14の流れ図に示すように、上記調理指示データを受信した厨房コントローラ5は(ST31のYES)、このデータから厨房端末51の識別情報であるKTIDを検出する(ST32)。そして、当該KTIDによって識別される厨房端末51の調理待ちテーブルTBLに、調理指示データに含まれる品目コード、品目名称及び食卓IDを番号順に登録する(ST33)。
【0043】
調理待ちテーブルTBLに上記品目コード、品目名称及び食卓IDが登録されることによって、そのテーブルTBLを有する厨房端末51のディスプレイ518には、その品目名称を表わすアイコンが登録順に表示される。そこで厨房の調理担当者は、ディスプレイ518に表示された品目名称のメニュー品目を調理する。
【0044】
調理が完了すると、調理担当者は、そのメニュー品目が盛られた食器8をRFIDリーダ・ライタ52のアンテナの交信領域内に置く。そして、ディスプレイ518に表示された当該メニュー品目のアイコンにタッチする。そうすると、厨房端末51のCPU511は、タッチされたアイコンに表示されている品目名称とそのメニュー品目の品目コードとを含む調理完了データを生成し、厨房コントローラ5に送信する。
【0045】
図15の流れ図に示すように、上記調理完了データを受信した厨房コントローラ51は(ST41のYES)、このデータから品目コードを検出する(ST42)。次いで、厨房コントローラ51は、調理完了データ送信元の厨房端末51における調理待ちテーブルTBLを検索し、品目コードが同一のレコードで番号が最小のレコードを検出する(ST43)。そして厨房コントローラ51は、検出したレコードを調理待ちテーブルTBLから削除する(ST44)。
【0046】
また、厨房コントローラ51は、検出したレコードの品目名称と食卓IDのデータで配膳伝票の印字データを編集し、プリンタ520を駆動して、配膳伝票をプリントアウトする(ST45)。さらに、厨房コントローラ51は、検出しレコードの品目コードと品目名称とを含む調理完了データを生成し、注文管理サーバ6に送信する(ST46)。
【0047】
上記調理完了データを受信した注文管理サーバ6は、図13の流れ図に示す手順で動作する。すなわちサーバ6は、調理完了データの受信を待機しており(ST21)、LANコントローラ64を介して調理完了データを受信すると(ST21のYES)、そのデータから品目コードを検出する(ST22)。
【0048】
次いで、注文管理サーバ6は、その品目コードでHDD66を検索して、同一の品目コードを含み、かつ、ステータスが配膳前の状態にあるオーダファイル60を検出する。このとき、該当するオーダファイル60を複数検出した場合には、オーダ時刻が最も古いオーダファイル60を検出する(ST23)。
【0049】
サーバ6は、検出したオーダファイル60のステータスを、調理完了を示す情報、例えば“1”に更新する(ST24)。また、サーバ6は、検出したオーダファイル60から食卓ID、MTID及び品目コードを検出する(ST25)。そしてサーバ6は、この食卓ID、MTID及び品目コードを含む食器タグ書込コマンドを生成し(ST26)、このコマンドを厨房コントローラ5に送信する(ST27)。
【0050】
このような注文管理サーバ6の動作は、ROM62内のプログラムに従って機能するCPU61によって実現される。
【0051】
図16の流れ図に示すように、上記食器タグ書込コマンドを受信した厨房コントローラ5は(ST51のYES)、RFIDリーダ・ライタ52を動作させて、書込コマンド中の食卓ID、MTID及び品目コードを、食器タグ9に非接触で書き込む(ST52)。
【0052】
厨房コントローラ51は、食器タグ9への書込みが正常に終了したか否かを判断する(ST53)。正常に書込みが完了した場合には(ST53のYES)、コントローラ51は、図示しない報知部を動作させて書込完了を報知する(ST54)。これに対し、RFIDリーダ・ライタ52におけるアンテナの交信領域内に食器8が存在しなかったり、食器タグ9が壊れていたりするなどの原因から、正常に書き込めなかった場合には(ST53のNO)、コントローラ51は、書込エラーを報知する(ST55)。
【0053】
なお、書込完了及びエラーの報知方法は特に限定されない。例えばLEDランプの点灯や点滅を利用して報知してもよいし、ブザー音によって報知してもよい。書き込みエラーの場合には、図示しないが、再度書き込み処理を行えるような機構が備えられていてもよい。例えば、厨房端末51に食器タグ9に書き込まれなかったデータが保存されるようしておき、厨房端末から再書き込みの指示を出せるようにしても良い。また、食器タグ9が故障していた場合には、書き込み可能な食器タグ9を備えている別の食器8を用いて再度読み込み処理を行うようにしてもよい。
【0054】
メニュー品目の調理が完成すると、接客担当者は、配膳伝票にしたがって配膳する。このとき、接客担当者は、図18に示すように、食卓TAのアンテナ421が埋設されている位置に食器8を近づける。そうすると、RFIDリーダ・ライタ42がアンテナ421を介して食器8に付された食器タグ9と無線通信を行い、このタグ9のメモリに記憶するデータを非接触で読み取る。
【0055】
RFIDリーダ・ライタ42によって食器タグ9のデータが読み取られると、食卓コントローラ4は、図17の流れ図に示す手順で動作する。すなわちコントローラ4は、食器タグ9のデータ読取りを待機しており(ST61)、食器タグ9のデータが読み取られると(ST61のYES)、コントローラ4は、そのデータから食卓IDを検出する(ST62)。そして、自らが保持する食卓IDと照合して一致するか否かを判断する(STY63)。一致しない場合(ST63のNO)、コントローラ4は、食器タグ9のデータを破棄して、動作を終了する。
【0056】
食卓IDが一致した場合(ST63のYES)、コントローラ4は、この食器タグ9のデータから品目コードを検出する(ST64)。そして、データベースサーバ3に問合せを行い、この品目コードに対応して品目データベース31に記憶されている完成品画像コードを取得する(ST65)。さらに、コントローラ4は、データベースサーバ3に問合せを行い、この完成品画像コードに対応して画像データベース32に記憶されている完成品画像のデータを取得する(ST66)。
【0057】
コントローラ4は、この食器タグ9のデータからオーダ端末41の識別情報であるMTIDを検出する(ST67)。そしてコントローラ4は、このMTIDで識別されるオーダ端末41の報知手段である立体視ディスプレイ417に、ステップST66の処理でデータを取得した完成品画像を表示させる(ST68)。
【0058】
図18は、席SE1に対応したオーダ端末41の立体視ディスプレイ417に完成品画像が表示された例である。三次元の画像データからなる完成品画像は、立体視ディスプレイ417によって立体視可能に表示される。また、この画像の一部には、確認ボタンBTが表示される。
【0059】
そこで接客担当者は、完成品画像が表示された席に、料理が盛られた食器8を配膳する。そして、確認ボタンBTにタッチする。
【0060】
ステップST68の処理にて完成品画像を表示させたコントローラ4は、確認ボタンBTがタッチされるのを待機する(ST69)。また、コントローラ4は、完成品画像が表示されてから所定の時間、例えば30秒が経過したか否かを判断する(ST70)。所定時間内に確認ボタンBTがタッチされるか(ST69のYES)、所定時間が経過すると(ST70のYES)、コントローラ4は、ディスプレイ417の完成品画像を消去する(ST71)。
【0061】
このように本実施形態の注文システム1は、客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するためのオーダ端末41を用意している。
【0062】
注文管理サーバ6は、各オーダ端末41で入力されたデータから、客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報、すなわち食卓IDとMTIDと品目コードとの組み合わせデータを生成する。そして、この識別情報を、厨房コントローラ5に接続されたRFIDリーダ・ライタ52を介して、メニュー品目が盛られる食器8に付された食器タグ9に記録する。
【0063】
食卓コントローラ4は、完成したメニュー品目が盛られた食器8の食器タグ9からRFIDリーダ・ライタ42を介して上記識別情報を読み取る。そして、この識別情報のMTIDから当該メニュー品目を注文した客に対して用意されたオーダ端末41を特定する。そして、このオーダ端末41が有する報知手段である立体視ディスプレイ417に、当該メニュー品目の完成品画像を表示させる。
【0064】
したがって、接客担当者は、完成品画像が表示された立体視ディスプレイ417の前に座っている客に、メニュー品目の料理が盛られた食器8を配膳すればよい。このため、配膳作業に不慣れな新人やアルバイトの店員であっても、配膳ミスがなくなるので、配膳ミスによって客との無用なトラブルが発生するのを未然に防ぐことができる。
【0065】
また、本実施形態では、立体視ディスプレイ417に表示された完成品画像は、確認ボタンBTがタッチ操作されるか、一定の時間が経過すると消去される。したがって、消費電力を削減することができる。
【0066】
以下、前記実施形態の変形例について説明する。
例えば、前記実施形態では、食器タグ9にデータを書き込むためのRFIDリーダ・ライタ52を厨房コントローラ5に接続したが、注文管理サーバ6に接続してもよい。この場合、各厨房端末51をLAN2に直接接続することによって、厨房コントローラ5を省略できる。
【0067】
また、前記実施形態では、食卓TB毎に食卓コントローラ4とRFIDリーダ・ライタ42を設けたが、2以上の食卓TBに対して食卓コントローラ4とRFIDリーダ・ライタ42を1基ずつ設けてもよい。こうすることにより、設備コストを低減することができる。
【0068】
また、前記実施形態では、食卓TBに設けられるRFIDリーダ・ライタのアンテナ421の位置を、天板の一端部としたが、この一端部に限定されるものではない。例えば天板の中央にアンテナ421を設けてもよい。
【0069】
また、前記実施形態では、食卓コントローラ4は、ステップST62の処理として食卓IDを検出したが、このタイミングでMTIDを検出してもよい。この場合、食卓コントローラ4は、検出したMTIDによって特定されるオーダ端末41が接続されているか否かを判断し、接続されている場合に、そのオーダ端末41に完成品画像を表示させる。したがって、食器タグ9のデータから食卓IDを省略できる。
【0070】
また、厨房コントローラ5に接続されるRFIDリーダ・ライタ52は、厨房別に設けてもよい。この場合、各RFIDリーダ・ライタ52は、同じ厨房に設置されている厨房端末51とリンクした識別情報によって識別可能とする。厨房コントローラ5は、厨房端末51から調理完了データを受信すると(ST41のYES)、そのデータ送信元の厨房端末51に設定された識別情報KTIDを記憶する。そして、注文管理サーバ6からタグ書込コマンドを受信すると、記憶した識別情報KTIDとリンクしたRFIDリーダ・ライタ52を動作させて、タグデータの書込を制御する。
【0071】
また、前記実施形態では、食器8にRFIDタグからなる食器タグ9を付したが、食器タグ9はRFIDタグに限定されるものではない。例えばバーコードまたは二次元データコード等のデータコードをラベルに印刷する装置を厨房コントローラ5に接続するとともに、このラベルのデータコードを光学的に読み取る装置を各食卓TBに配置して、RFIDタグの代わりにデータコードラベルを食器8に付してもよい。
【0072】
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0073】
1…注文システム、3…データベースサーバ、4…食卓コントローラ、5…厨房コントローラ、6…注文管理サーバ、8…食器、9…食器タグ、31…品目データベース、32…画像データベース、41…オーダ端末、42,52…RFIDリーダ・ライタ、51…厨房端末、60…オーダファイル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末と、
前記各オーダ端末で入力されたデータから前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を前記客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力するサーバと、
前記タグに記録された前記識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させるコントローラと、
を具備したことを特徴とする注文システム。
【請求項2】
前記オーダ端末が有する報知手段はディスプレイであり、前記コントローラは、完成したメニュー品目の画像を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項3】
前記タグは、RFIDタグであり、
前記サーバは、前記RFIDタグのリーダ・ライタに前記識別情報を出力することを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項4】
前記サーバに、完成したメニュー品目のデータを入力するための厨房端末が接続され、この厨房端末を介して前記完成したメニュー品目のデータが入力されると、前記サーバは、そのメニュー品目に対して生成された識別情報を出力することを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項5】
客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末と、
前記各オーダ端末で入力されたデータから前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を示すデータコードを前記客が注文したメニュー品目の商品に付されるラベルに印刷するために出力するサーバと、
前記ラベルに印刷されたデータコードから前記識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させるコントローラと、
を具備したことを特徴とする注文システム。
【請求項6】
前記ラベルに印刷されるデータコードは、バーコードまたは二次元データコードであることを特徴とする請求項5記載の注文システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか1に記載の注文システムに用いられるサーバ。
【請求項8】
客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末を用意し、
前記各オーダ端末で入力されたデータから、サーバが、前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を前記客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力し、
コントローラが、前記タグに記録された前記識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させることを特徴とする注文管理方法。
【請求項9】
客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末を用意し、
前記各オーダ端末で入力されたデータから、サーバが、前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を示すデータコードを前記客が注文したメニュー品目の商品に付されるラベルに印刷するために出力し、
コントローラが、前記ラベルに印刷されたデータコードから前記識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させることを特徴とする注文管理方法。
【請求項1】
客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末と、
前記各オーダ端末で入力されたデータから前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を前記客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力するサーバと、
前記タグに記録された前記識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させるコントローラと、
を具備したことを特徴とする注文システム。
【請求項2】
前記オーダ端末が有する報知手段はディスプレイであり、前記コントローラは、完成したメニュー品目の画像を前記ディスプレイに表示させることを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項3】
前記タグは、RFIDタグであり、
前記サーバは、前記RFIDタグのリーダ・ライタに前記識別情報を出力することを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項4】
前記サーバに、完成したメニュー品目のデータを入力するための厨房端末が接続され、この厨房端末を介して前記完成したメニュー品目のデータが入力されると、前記サーバは、そのメニュー品目に対して生成された識別情報を出力することを特徴とする請求項1記載の注文システム。
【請求項5】
客別に用意され、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末と、
前記各オーダ端末で入力されたデータから前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を示すデータコードを前記客が注文したメニュー品目の商品に付されるラベルに印刷するために出力するサーバと、
前記ラベルに印刷されたデータコードから前記識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させるコントローラと、
を具備したことを特徴とする注文システム。
【請求項6】
前記ラベルに印刷されるデータコードは、バーコードまたは二次元データコードであることを特徴とする請求項5記載の注文システム。
【請求項7】
請求項1乃至6のうちいずれか1に記載の注文システムに用いられるサーバ。
【請求項8】
客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末を用意し、
前記各オーダ端末で入力されたデータから、サーバが、前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を前記客が注文したメニュー品目の商品に付されたタグに記録させるために出力し、
コントローラが、前記タグに記録された前記識別情報を読み取り、その識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させることを特徴とする注文管理方法。
【請求項9】
客別に、その客が注文するメニュー品目のデータを入力するための複数のオーダ端末を用意し、
前記各オーダ端末で入力されたデータから、サーバが、前記客が注文したメニュー品目に対して一意の識別情報を生成し、この識別情報を示すデータコードを前記客が注文したメニュー品目の商品に付されるラベルに印刷するために出力し、
コントローラが、前記ラベルに印刷されたデータコードから前記識別情報を読み取り、この識別情報から当該メニュー品目を注文した客に対して用意された前記オーダ端末を特定してそのオーダ端末が有する報知手段を作動させることを特徴とする注文管理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−133457(P2012−133457A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−283130(P2010−283130)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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