説明

注文毎に作られるフローズン飲料を供給する装置

【課題】 注文毎に製造される氷片含有芳香飲料を供給する装置を提供する。
【解決手段】 本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、(a)芳香物質を入れる芳香物質容器(122)と、(b)混合容器と混合機構とを有する混合ユニット(160)と、(c)氷片供給ユニット(140)と、(d)前記芳香物質を前記混合容器(160)に移送する機構(128)と、(e)前記氷片含有飲料を生成するプロセスを制御する制御ユニット(180)とを有する。前記氷片供給ユニット(140)は、(ci)氷片を生成する氷片生成装置(130)と、(cii)氷片を入れる氷片容器と、(ciii)氷片混合機構と、(civ)前記氷片混合機構(ciii)から前記混合容器(160)に、前記氷片を移送する移送機構と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フローズン飲料の生成に関し、特に、氷片含有飲料の流体部分から氷片含有芳香飲料(フローズン飲料)を生成する方法と装置に関する。この装置に於いては、氷片と流体部分は、注文毎に新たに混合され供給される。
【背景技術】
【0002】
用語「氷片含有飲料」は氷の混ざった飲料を意味する。即ち、氷と流体の混合物を意味し、この混合物は均質である。流体の量はゼロでもよい。削った氷は氷片からなる。用語氷片(アイスフレーク)と氷の粒子は同一の意味を有する。用語「混合機」と「混合ユニット」も又同意義で交換可能に使用される。
【0003】
連続的に或いは瞬間的に供給される氷片含有飲料を生成する従来の方法は、一部凍った状態にまで冷却された流体混合物と、この流体混合物を連続的に混合する装置を用いる。この方法の不利な点は、混合物の在庫期間が短いことである。更に氷片含有飲料を準備するプロセスは、手作業が含まれ、熟練作業員が行わなければならい。このような装置は、自動では動作せず、氷片含有飲料が必要とされた時に連続的な監視が必要である。更に流体を冷やして直ちに氷片含有飲料として供給できるようなプロセスは、通常20−60分位かかり、その間は、氷片含有飲料を供給できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】国際公開パンフレット第2008/032306号公報
【0005】
氷片含有飲料を供給する従来の装置例えば自動販売機は、1台の機械で大量のサービスをノンストップに行うのに必要な容量を有していない。現在の自動販売機の飲料の在庫期間は短い。更に自動販売機は、限られた数の氷片含有芳香飲料しか提供できない。
【0006】
従来の氷片含有芳香飲料を提供する装置は、氷片含有飲料の氷の部分と流体部分とを同一のプロセスで提供する。このため、氷片含有飲料の2つの部分は、同一量を含むように繰り返し制御することが出来ない。このため、同一量と同一の香りを有するような氷片含有飲料を生成することが出来ない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
氷片含有芳香飲料を供給する別の従来装置は特許文献1に開示されている。ここに開示された装置は、高濃度の飲料エキス(drink)を含む容器と、水源と、高濃度の飲料エキスと水とを混合して均質の流体混合物を形成する混合ユニットと、新たに生成された流体混合物の少なくとも一部を凍らせて同一の氷の量を含むようにする氷製造ユニットと、氷角の所定量を小さな飲みやすい氷片に砕くクラッシュユニットと、この氷片を所定量の新たに生成された流体混合物と混合するユニットとを含む。本発明の目的は、流体と氷とのバランスを制御した新たに生成されたフローズン飲み物を注文が来てから製造する装置を提供することである。
【0008】
本発明の目的は、注文に応じて、流体と氷をバランス良く含む氷片含有芳香飲料を供給する装置を提供することである。この装置は、コンピュータで制御され、繰り返し供給可能である。
【0009】
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、芳香物質を入れる芳香物質容器と、混合容器と混合機構とを有する混合ユニットと、氷片供給ユニットと、前記芳香物質を前記混合容器に移送する機構と、前記氷片含有飲料を生成するプロセスを制御する制御ユニットとを有する。芳香物質は、粒子、粉末、液体のいずれでもよい。
【0010】
本発明の氷片供給ユニットは、氷片を生成する氷片生成装置と、氷片を入れる氷片容器と、氷片混合機構と、前記氷片混合機構から前記混合容器に、前記氷片を移送する移送機構とを有する。氷片生成装置は、ほぼ均一の大きさの氷片を生成する。氷片混合機構は、氷片を混合する。その結果、氷片が積み重ならず、氷片容器の下部部分は、ほぼ均一の大きさの氷片で満たされる。
【0011】
本発明の氷片混合機構は、2つの面と回転軸を有する円板状の回転プレートと、前記プレートの面に直交して伸びる円板用ロッドと、前記氷片の容器の壁の内側表面に直交して伸びる壁用ロッドと、前記プレートのリブから離れた位置に形成される開口とを有する。前記円板用ロッドと壁用ロッドは、様々な寸法を有する。プレートのリムから離れた方向に形成された開口は、前記氷片を、前記プレートの一方の側から他方の側に移動させる。回転機構は、前記回転プレートを前記回転軸の周りに、両方向に回転させる。前記回転機構は、前記回転プレートを前記回転軸を中心に、前後に周期的に回転させる。回転プレートの面は平坦でなくてもよい。
【0012】
芳香物質を移送する機構は、前記芳香物質を前記芳香物質容器から前記混合容器に移送する。氷片を移送する移送機構は、前記氷片を前記氷片混合機構から前記混合容器に移送する。前記氷片を移送する機構は、アルキメデス・スクリューを含む。混合機構は、前記氷片生成装置からの所定量の氷片と、前記芳香物質容器からの所定量の芳香物質とを混合して、氷片含有芳香飲料を生成する。
【0013】
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、冷却されたハウジングを更に有する。
氷片供給ユニットが、前記ハウジング内に配置される。混合ユニットも、前記ハウジング内に配置される。ハウジングは、シールされている。前記ハウジング内の温度は、前記制御ユニットにより制御される。
【0014】
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、元となる流体を供給する流体供給装置と、前記元となる流体を前記混合容器に移送する機構とを更に有する。前記元となる流体を移送する機構は、前記元となる流体を、前記流体供給装置から前記混合容器に移送する。本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、前記芳香物質と前記元となる流体とを混合する混合ユニットを更に有する。前記混合ユニットは、所定量の氷片と、所定量の元なる流体とを混合し、これにより氷片含有芳香飲料を生成する。元となる流体は、発泡流体でもよい。本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、回転機構を更に有する。この回転機構は、混合機構を回転する。
【0015】
本発明の氷片容器は、第1端と第2端を有する底部表面と、前記底部表面の第1端に形成された第1開口と、前記第1開口は、前記氷片容器からの氷片の放出を行い、前記底部表面の第2端に形成された第2開口と、前記第2開口は、前記氷片容器から溜まった水を放出し、を有する。前記第1端は、前記第2端より高い位置にある。これにより、前記底部表面上に溜まった水が、重力作用により前記第2端に形成された第2開口方向に流れる。第2開口から放出された水は、集められ、前記装置により再使用される。
【0016】
本発明の氷片容器は、検知装置を有する。検知装置が、前記氷片容器内に溜まった氷片のレベルを検出する。
【0017】
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、保護カバーを更に有する。前記保護カバーは、動作中の混合ユニットの周りを保護する。前記保護カバーは、封止装置を有する。前記封止装置は、混合状態位置にある混合ユニットをシールする。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、洗浄ユニットを更に有する。前記洗浄ユニットは、前記混合容器の内側表面を洗浄する。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、芳香物質と元となる流体を混合する装置を有する。これにより、均質流体を形成する。混合装置は、所定量の氷片と所定量の流体混合物を混合する。流体供給装置は、外部流体源に動作可能に接続されている。流体供給装置は、容器である。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、カップ放出ユニットを、更にストロー放出ユニットを有する。
【0018】
本発明の氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法は、(a)氷片含有芳香飲料供給装置を用意するステップを有する。前記氷片含有芳香飲料供給装置は、芳香物質を入れる芳香物質容器と、混合ユニットとを有する。混合ユニットは、混合容器と混合機構と回転機構とを有する。混合容器は、混合容器の上部に形成された開口を有する。回転機構は、混合容器の回転を行う。前記氷片混合機構から前記混合容器に前記氷片を移送する移送機構と、芳香物質容器から芳香物質を混合容器に移送する機構とを有する。
【0019】
本発明の氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法は、(b)氷片含有芳香飲料を選択するステップと、(c)前記混合ユニットを受領状態位置に回転させるステップと、この受領状態においては、混合ユニットは、芳香物質と氷片とを受領し、(d)前記芳香物質を前記混合ユニットに移送するステップと、(e)前記氷片を前記混合ユニットに移送するステップと、(f)前記混合ユニットを前記混合状態位置に移動させるステップと、前記混合状態位置に於いては、前記混合ユニットは垂直方向に対し傾斜した位置にあり、(g)所定時間前記混合機構を活性化し、前記氷片含有飲料を生成するステップと、(h)前記氷片含有飲料を分配するステップと、を有する。
【0020】
前記受領状態位置に於いて、前記混合ユニットは、立っている。前記混合状態位置
に於いて、前記混合ユニットは、シールされている。 前記受領状態位置と混合状態位置は、同じ回転位置である。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、元となる流体(水)の供給装置とこの元となる流体を混合装置に提供する機構とを更に有する。
本発明の氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法は、元となる流体を受領状態位置にある混合ユニットに送るステップを更に有する。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、氷片混合機構を更に有する。
本発明の氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法は、氷片混合機構を活性化して、氷片容器内で氷片を混合するステップを更に有する。これにより、氷片容器内で氷片の均一混合物を生成する。
本発明の氷片含有芳香飲料を供給する装置は、カップを前記カップ放出ユニットを更に有する。
本発明の氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法は、
氷片含有芳香飲料を供給する前に、カップを前記カップ放出ユニットから放出させるステップを更に有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施例による氷片含有芳香飲料供給装置の機能ブロック図。
【図2】図1の氷片含有芳香飲料供給装置の分解斜視図。
【図3】図2の氷片含有芳香飲料供給装置の氷片供給装置の斜視図。
【図4】図3の氷片供給装置の下部部分の斜視図。
【図5】図2の氷片含有芳香飲料供給装置の混合ユニットの周囲を保護する為に取り付けられた保護カバーの斜視図。
【図6】図5の保護カバーの分解展開図。
【図7a】受領状態にある混合ユニットに取り付けられた図5の保護カバーの側面図。
【図7b】混合状態にある混合ユニットに取り付けられた図5の保護カバーの側面図。
【図8】本発明の図1,2の氷片含有芳香飲料供給装置により行われる氷片含有芳香飲料を供給するプロセスのステップの内、氷片含有芳香飲料を選択するステップからそれを分配するまでのステップを表すフローチャート図。
【図9】図8のプロセスの変形例のステップを表すフローチャート図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1に於いて、本発明の一実施例による氷片含有芳香飲料供給装置100は、水容器110と芳香物質供給器120と氷片供給装置140と混合器160とカップ配給装置175を有する。氷片供給装置140は氷片生成器130を有する。
【0023】
芳香物質供給器120は、従来公知の氷片含有芳香飲料供給装置用の芳香物質供給器で実現される。図1の実施例に於いて、芳香物質供給器120は芳香物質容器122A−122Nを有する。この芳香物質容器122Aには、芳香飲料エキスを形成する濃縮或いは非濃縮の芳香物質が入っている。このような飲み物の一例は、例えばジュース、コーヒー、アルコール飲料、ココア、或いはその他の飲み物である。濃縮されたエキスは、液体或いは粉末の形態であり、貯蔵寿命が長いことが特徴である。水容器110は、水を入れた容器又は外部の水源などに接続される。
【0024】
図2において、氷片供給装置140は氷片生成器130を有する。氷片生成器130は従来の氷片メーカーである。水は水容器110から移送装置118を介して移す。氷片生成器130は、氷片136を生成する。この氷片136は、ほぼ均一の大きさで、氷片生成器130の開口132を介して放出される。氷片136は、氷片供給装置140内に落ちる。氷片供給装置140は、氷片を所定量繰り返し混合器160に送る。氷片は均一の密度で、その輸送は制御装置180により制御される。コンピュータ制御の制御装置180は、氷片供給装置140内に溜められる氷片の均一度を制御する。本発明の変形例として、氷片生成器130は、従来の氷片精製器であるが、それぞれの芳香流体源から芳香流体を取り出す。その後氷片生成器130が氷片136を生成してもよい。この氷片136は、芳香流体から生成してもよい。
【0025】
装置100はシールされたハウジング(図示せず)を有する。このハウジングは所定の温度になるよう制御装置180で制御しながら冷やされる。本発明の変形例として、制御装置180は、ハウジング内の温度を管理しながらモニタし、従って温度は、所定のしきい値を超えることはない。フローズン飲料を準備するに際し、システムの性能と飲料の質を最適化する特別なシステム温度制御の要件がある。一実施例においては、システムには2つの部屋がある。これらの部屋は独立に温度制御される。一実施例においては、内側の部屋は低温で管理され、外側の部屋内に収納される。内側の部屋では、氷片136が生成される。この構成は、冷却エネルギー消費を減らし、部屋の温度を正確に制御できる利点がある。
【0026】
選択された氷片含有芳香飲料を準備する場合は、その選択された芳香物質が、混合器160に送られる。選択的事項として、ベース流体(元となる流体)好ましくは水容器110からの水も、混合器160に送られる。芳香物質容器122から送られた芳香物質と水との割合が、制御装置180により、制御される。氷片136は、氷片供給装置140から混合器160に送られる。芳香物質供給器120から送られた芳香物質の量と氷片供給装置140からの氷片136は、制御装置180により、制御される。本発明は、水で生成される氷片含有飲料を例に説明したが、元となる流体は、例えばミルク、ジュース、他の飲料でもよい。
【0027】
混合器160は、選択された芳香物質と、氷片136と、水とを混合し、この新たに準備された氷片含有飲料を、カップ170に注ぐ。カップ170は、カップ配給装置175から同時に提供されるか、或いは手動で置く。
【0028】
図2に於いて、芳香物質供給器120は4個の芳香物質容器122を有する。各芳香物質容器122は選択されるべき芳香物質を収納する。装置100は、更に芳香物質の他の容器例えば濃縮された芳香流体を含む容器126を有してもよい。
【0029】
容器122又は126が選択されると、制御装置180は選択された芳香物質を所定量放出する。この芳香物質は、移送機構128又は129を介して、混合器160に送られる。この移送機構128又は129は、芳香物質/濃縮エキスを混合器160に送る。移送機構118,128,129は、更なる移送要素例えばポンプ127を有してもよい。
【0030】
本発明の一実施例に於いては、加熱蒸気、冷却した或いは大気温度の水を用いて、混合機構128から粉末状の芳香物質を混合機に移してもよい。他の実施例においては、内部混合を予め設定しておき、放出機構が並列に配置してもよい。即ち所定の混合物の別々の組を利用して、これ等を直接混合器160に送ってもよい。
【0031】
図3に於いて、氷片供給装置140は、氷片生成器130と氷片混合機構146と氷片容器とを含む。この氷片容器は、下側装置144と上側装置142を含む。この下側装置144と上側装置142は、1つのコンパートメントに組み込まれる。又は一体物で実現してもよい。氷片生成器130は、氷片供給装置140の上側装置142の上部に配置され、氷片136を生成する。この氷片136は、ほぼ同一の寸法で、上側装置142の上部に形成された開口から落とされる。本発明の変形例として、上側装置142の上部は、蓋(図示せず)を有する。この蓋は、氷片136が氷片供給装置140内に落下する開口を有する。
【0032】
氷片供給装置140は氷片混合機構146を有する。この氷片混合機構146は、氷片生成器130から落ちてきた氷片136を混合する。その結果、氷は、積み上がらず、氷片供給装置140は、ほぼ均一に混合した氷片で満たされる。氷片供給装置140は、更に搬送機構150を有する。搬送機構150は、氷片供給装置140の下側装置144の内側に配置される。氷片混合機構146は様々な方法で具体化される。
図2,3に示す実施例においては、氷片混合機構146は、円板148を有する。この円板148に、ロッド147(様々な寸法の)が、様々な場所に配置される。氷片混合機構146はロッド143を有する。このロッド143は、上側装置142の内側壁に配置される。氷片混合機構146は開口149を有する。開口149は、円板148のリムから離れた場所の円板148上に形成され、その結果氷片136は円板148から他の側に移動できる。氷片混合機構146は、軸141を中心に周期的に且つ前後に回転する。ロッド147と143は、氷片136を混合して均一な混合物を形成する。円板148は、通常円板であるが、本発明は円板に限定されない。
【0033】
図4において、氷片供給装置140の下側装置144は搬送機構150を有する。この搬送機構150は、氷片136を氷片供給装置140から混合器160に移送する。搬送機構150が、軸151の周りに矢印153の方向に、モータで回転すると、氷片136は、壁158,152に形成された開口を介して混合器160の方向に押しやられる。選択的事項として、搬送機構150は、アルキメデス・スクリューでもよい。
【0034】
図3,4において、下側装置144の底156は角度αで傾斜している。その結果、壁152に近い底156(左側)は、底156の他端(右側)よりも高くなっている。これにより、下側装置144の底156に溜まった水は、重力により搬送機構150から排水弁154を介して流れ、再度集められリサイクルされる。排水弁154は、壁152/158の反対側にある底156の端部の根元に配置される。
【0035】
図3において、氷片供給装置140は検知装置145を有する。この検知装置145は、氷片容器内に溜まった氷片136の量を検知する。氷片136の量が所定のしきい値以下の場合には、制御装置180は、氷片生成器130を駆動して、より多くの氷片136を生成する。氷片136の量が所定量よりも多い場合には、制御装置180は氷片生成機130を止める。
【0036】
図3において、混合器160は、容器本体162と混合機構164を有する。容器本体162は、その上部に開口を有する。回転機構が、混合器160を軸165の周りに回転させる。
【0037】
別の構成の混合器160に於いては、混合機構164は、例えば垂直方向に容器本体162とは独立に配置し、混合機構164のブレードを、容器本体162内の芳香物質と水と氷片に接触させてもよい。更なる実施例に於いては、混合機構164を固定し、容器本体162を移動或いは回転させてもよい。
【0038】
制御装置180は、様々な芳香物質と水と氷片の間の混合比率と量を決める。これ等の全ては、混合器160の容器本体162内に、開口166を介して送られる。これは繰り返し操作可能である。混合器160に於いて、混合機構164で、所定量の氷片136と所定量の水と所定量の芳香物質とを混合し、要求された氷片含有芳香飲料を生成する。
斯くして新たに用意された氷片含有芳香飲料は、容器内に例えばカップ170内に入れられる。このカップ170は、カップ配給装置175から自動で、或いは手動で配置される。新たに用意された氷片含有芳香飲料は、注入機構例えば混合器160から、所定の下方向167に落ちてカップ170内に入る(図2)。この傾斜により、新たに用意された氷片含有芳香飲料の所定注入量を、繰り返し送ることが出来る。これは、制御装置180により時間制御される。この注入量は、制御装置180により制御可能である。
【0039】
様々な手段を用いて、氷片含有飲料をカップ170内に移すことが出来る。混合器160の代わりに、混合器160の底にあるバルブを開いて、飲料物をカップ170内に入れることも出来る。別の構成として、混合器160は一定の傾斜で設定され、ドアが混合器160の下側で開くこともできる。一定の或いは可変の傾斜を持たせる機構の利点は、混合動作が重力で行われるため効率的となる点である。この為、混合した材料が、完全には混合せず、垂直方向に層を成すような垂直方向の混合機構で観測されるような層が分離するような問題を回避できる。更に混合器160の効率を改善するために、混合器160を空にするステップは、注ぐ間混合器160を振動させることである。これにより、氷片含有飲料が、カップ170内に完全に注がれる。
【0040】
受領状態に於いて、芳香物質と水と氷片136が、混合器160の容器本体162内に、開口166を介して注がれると、混合器160は垂直方向を向いているが傾斜してもよい。混合状態に於いては、混合器160は、芳香物質と水と氷片136を混合すると、混合器160は若干傾斜する。混合状態に於いて混合器160を傾斜させることにより、芳香物質が、混合器160の内側壁に溜まるのを阻止し、これにより生成される氷片含有芳香飲料の均一性が改善される。
【0041】
図5んいおいて、氷片供給装置140は更に保護カバー300を有する。この保護カバー300は、様々な動作状態に於いて混合器160の周囲を保護する。図5は保護カバー300の上部斜視図を、図6は保護カバー300の底部展開図である。
【0042】
保護カバー300は、アーチ形状をした本体310と、芳香物質受領部分320と、シール装置350とを有する。このシール装置350は、本体310に形成された開口330内に嵌められる。保護カバー300は、装置100の内側に取り付けられ、混合器160は、混合器160の動作状態によっては、保護カバー300の真下に動く。
【0043】
図7aに於いて、保護カバー300は、混合器160に取り付けられる。この時、混合器160は受領状態にある。
図7bに於いて、保護カバー300は、混合器160に取り付けられる。この時、混合器160は混合状態にある。
図7aに於いて、混合器160が受領状態にあると、混合器160は立った状態にあり、開口166は、芳香物質受領部分320に形成された開口と整合する。その結果、混合器160内に入るべき芳香物質は、芳香物質受領部分320に形成された開口を通過し、更に混合器160の開口166を通過する。
【0044】
図7bに於いて、混合器160が混合状態にある時は、混合器160は軸165の周りを回転し垂直方向に対しβの角度で傾斜している。混合状態に於いて、混合器160の傾斜より、芳香物質が容器本体162の内側に溜まるのを阻止し、これにより、生成される氷片含有芳香飲料の均一性を改善する。シール装置350は、弾性材料例えばゴム製である。混合器160が混合状態にある時には、混合器160の開口166をシールする。このため、混合器160が混合状態にある時には、保護カバー300は、準備中の氷片含有飲料の飛び散るのを阻止する。
【0045】
腐りやすい芳香物質を使用する場合には、容器本体162を強制的に或いは適宜洗浄するのが好ましい。容器本体162の洗浄は、香りが残留するのを防ぐためにも必要である。
本発明の一実施例に於いては、混合器160を軸165の周りに回転させる機構は、混合器160を洗浄状態に配置する、即ち洗浄装置190の方向である方向169(図2)に傾斜させる。この洗浄装置190が混合器160を洗浄する。洗浄後、混合器160を受領状態に回転して戻し、次に注文される氷片含有飲料用に待機する。
本発明の変形例として、混合器160は洗浄ユニットの方向に傾斜させずに、水と石鹸を受領状態にある混合器160内に入れ、その後混合器160を混合状態で回転し洗浄を行ってもよい。混合器160を、廃棄ユニットの方向に回転させて、容器本体162の内容物を廃棄してもよい。別の構成として、容器本体162を洗浄するために、回転するスプリンクラーヘッドを容器本体162内に挿入し、容器本体162を反転させることである。殺菌剤を、容器の洗浄ステップの間用いることも出来る。
【0046】
本発明の一実施例においては、制御装置180は、飲料品質評価(検査)ユニットを有する。このユニットは、氷片含有芳香飲料の品質パラメータ(例、粘性、温度、特質等)を解析し、必要によりそれらを制御して、所望の氷片含有芳香飲料に必要とされる品質に適合するようにしてもよい。
本発明の一実施例に於いては、混合器160の受領位置と混合位置は、同一の場所でもよい。
氷片含有飲料の準備が完了後であるが供給する前には、飲料はカップ内で均一とはなっていなくてもよい。通常の問題は、氷片含有飲料の円錐状トップは、カップ170が小さな子供が掴む場合には、こぼれることがある。このような問題に対処するため、カップ170は、振動する台の上に配置され、カップ170に注ぐ間或いはその後にカップ170を振動させてもよい。装置100に付加される別の特徴は、飲料の準備の終了時点に於いて、ストローを自動的に出すことである。
【0047】
図8に注文があってから製造する氷片含有芳香飲料を準備するプロセス200を示す。この同図に示されたプロセスは、氷片含有芳香飲料の選択からその供給までを、本発明の装置100を用いて行われる。プロセス200は、ユーザが好みの飲料を選択することにより開始する。
ステップ210:ユーザが飲料を選択する。
装置100が1個の氷片含有飲料のみを含む場合には、スッテプ210は省くことができる。
ステップ220:料金の支払い。
装置100が、料金の支払い後動作するベンディング・マシンの場合には、ユーザは料金の支払いを行い、選択された氷片含有飲料の準備を自動的に開始する。
ステップ230:カップ170を所定の位置に落す。
ステップ240:混合器160を受領状態位置に回転させる。
制御装置180は、混合器160を受領状態位置に回転させる。通常混合器160は立った状態に設定されている。開口166は、保護カバー300の芳香物質受領部分320に形成された開口と整合している。
ステップ250:芳香物質を選択する。
制御装置180は、選択された氷片含有飲料に対応する芳香物質を含む容器122/126を選択する。
ステップ260:芳香物質を混合ユニットに移す。
制御装置180は、混合機構128又は129を活性化して、所定量の芳香物質を混合器160に移送する。
ステップ262:水を混合ユニットに入れる。
制御装置180は、搬送機構110を活性化して、所定量の水を混合器160に入れる。
ステップ264:水片を混合ユニットに入れる。
制御装置180は、氷片搬送機構150を活性化して、氷片供給ユニット140から所定量の氷片136を混合器160に入れる。
上記のステップ260,262,264は順番に或いは並列に実行してもよい。
ステップ270:混合器160を混合状態位置に回転させる。
制御装置180は、混合器160を軸165を中心に回転させて、垂直方向に対しβの角度だけ傾斜させる。保護カバー300のシール装置350が、混合器160の開口166をシールする。これは混合器160が混合状態位置にある時に行われる。
ステップ280:芳香物質と氷片と水を混合する。
制御装置180は、水を混合器160内に所定間隔で攪拌し、これにより選択された氷片含有飲料を生成する。選択された氷片含有飲料を生成するプロセスは、氷片含有飲料が、繰り返し同一量、同一特性、同一の香りを有するようにする。
ステップ290:氷片含有飲料を供給する。
制御装置180は、混合器160を軸165の中心に所定の傾斜角度で、カップ170の方向に向けて回転させる。その結果、生成された氷片含有飲料は、カップ170内にほぼ一杯に或いは所定の供給比率で供給される。
ステップ295:混合器160を洗浄する。
装置100が注文を受けてから生成する新たな氷片含有飲料を準備する次のリクエストに応える前に、制御装置180は、混合器160を軸165の中心に洗浄装置190の方向に向けて回転させる。この洗浄装置190を活性化させると、混合器160を洗浄する。
【0048】
プロセス200の一部のステップは、別の順序で実行することも出来る。例えばステップ210と220に順番を入れ替える。或いはステップ230を芳香物質の飲料を提供する前に行うことも出来る。
【0049】
図9に注文があってから製造する氷片含有芳香飲料を準備するプロセス400を示す。この同図に示されたプロセスは、氷片含有芳香飲料の選択からその供給までを、本発明の装置100を用いて行われる。プロセス400は、ユーザが好みの飲料を選択することにより開始する。
ステップ410:ユーザが飲料を選択する。
装置100が1個の氷片含有飲料のみを含む場合には、スッテプ410は省くことができる。
ステップ420:料金の支払い。
装置100が、料金の支払い後動作するベンディング・マシンの場合には、ユーザは料金の支払いを行い、選択された氷片含有飲料の準備を自動的に開始する。
ステップ430:カップ170を所定の位置に落す。
ステップ440:混合器160を受領状態位置に回転させる。
制御装置180は、混合器160を受領状態位置に回転させる。通常混合器160は立った状態に設定されている。開口166は、保護カバー300の芳香物質受領部分320に形成された開口と整合している。
ステップ450:芳香物質を選択する。
制御装置180は、選択された氷片含有飲料に対応する芳香物質を含む容器122/126を選択する。
ステップ462:水を混合ユニットに入れる。
制御装置180は、搬送機構110を活性化して、所定量の水を混合器160に入れる。
ステップ464:水片を混合ユニットに入れる。
制御装置180は、氷片搬送機構150を活性化して、氷片供給ユニット140から所定量の氷片136を混合器160に入れる。
上記のステップ462,464は順番に或いは並列に実行してもよい。
ステップ470:混合器160を混合状態位置に回転させる。
制御装置180は、混合器160を軸165を中心に回転させて、垂直方向に対しβの角度だけ傾斜させる。保護カバー300のシール装置350が、混合器160の開口166をシールする。これは混合器160が混合状態位置にある時に行われる。
ステップ480:芳香物質と氷片と水を混合する。
制御装置180は、水を混合器160内に所定間隔で攪拌し、これにより選択された氷片含有飲料を生成する。選択された氷片含有飲料を生成するプロセスは、氷片含有飲料が、繰り返し同一量、同一特性、同一の香りを有するようにする。
ステップ482:芳香物質をカップ170に入れる。
制御装置180は、移送機構128/129を活性化し、所定量に芳香物質を直接カップ170内にいれる。芳香物質は液体である必要はない。
ステップ490:氷片含有飲料を供給する。
制御装置180は、混合器160を軸165の中心に所定の傾斜角度で、カップ170の方向に向けて回転させる。その結果、生成された氷片含有飲料は、カップ170内にほぼ一杯に或いは所定の供給比率で供給される。
ステップ495:混合器160を洗浄する。
装置100が注文を受けてから生成する新たな氷片含有飲料を準備する次のリクエストに応える前に、制御装置180は、混合器160を軸165の中心に洗浄装置190の方向に向けて回転させる。この洗浄装置190を活性化させると、混合器160を洗浄する。
【0050】
プロセス400の一部のステップは、別の順序で実行することも出来る。例えばステップ410と420に順番を入れ替える。或いはステップ430を芳香物質の飲料を提供する前に行うことも出来る。
【0051】
本発明の一実施例においては、装置100は同一の氷片含有芳香飲料を生成し、供給するよう設定できる。この実施例においてはステップ210/410とステップ250/450はそれぞれプロセス200/400から省くことが出来る。
【0052】
本発明の一実施例においては、装置100は、複数の氷片含有芳香飲料の部分を生成しそれを1つのサービス用に供給出来る。例えば最初に装置100がコーヒーの氷片含有芳香飲料を生成し、カップ170の第1部分に入れる。次に装置100が、バニラ風味の氷片含有飲料を生成し、コーヒー風味の氷片含有飲料の部分の上に注ぎ、これによりカップ170の残りの部分を満たすこともできる。
【0053】
本発明の一実施例では、水容器110により供給される水は発泡水でもよい。
本発明の水容器110により供給される水は、他の液体、例えばジュース、フルーツジュース、ミルク、ヨーグルト、アルコール飲料等を含んでもよい。
【0054】
本発明の一実施例に於いては、供給と品質管理の動作は、特定のサイズの氷角を形成して行ってもよい。そして氷角は、アイスディスペンサーにより供給され、所定のサイズのアイス角の数を個々にカウントすることにより、制御することもできる。このようなシステムは、氷角をベルトコンベアのシステム上に乗せ、電子監視装置或いは他の手段を用いて、氷角の数をカウントしてもよい。
【0055】
本発明の他の実施例に於いては、複数の選択された容器を、それぞれが所定量の氷片を含むようにしたものを用いることも出来る。更なる実施例においては、氷片は自由落下する際に凍らせることにより生成することも出来る。これは人工雪の製造機械に似ている。この場合、氷片の品質管理機構は、重量又は体積の何れかで管理し、これは画像処理或いは機械的手段で行うこともできる。上記の供給と品質管理機構の別の組み合わせも考えることが出来る。
本発明の変形例においては、水容器110からの水はミキサーに送られる。そこで芳香物質容器122から来た芳香物質と水との間の混合比率を、制御装置180で制御することも出来る。ミキサーは、様々な芳香物質を水と混合し、準備が出来ると、この芳香物質と水の混合物を混合器160に送り、そこで混合物を氷片136と混合してもよい。
【0056】
以上の説明は、本発明の一実施例に関するもので、この技術分野の当業者であれば、本発明の種々の変形例を考え得るが、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。特許請求の範囲の構成要素の後に記載した括弧内の番号は、図面の部品番号に対応し、発明の容易なる理解の為に付したものであり、発明を限定的に解釈するために用いてはならない。また、同一番号でも明細書と特許請求の範囲の部品名は必ずしも同一ではない。これは上記した理由による。用語「又は」に関して、例えば「A又はB」は、「Aのみ」、「Bのみ」ならず、「AとBの両方」を選択することも含む。特に記載のない限り、装置又は手段の数は、単数か複数かを問わない。
【符号の説明】
【0057】
100 装置
110 水容器
118 移送装置
120 芳香物質供給器
130 氷片生成器
136 氷片
140 氷片供給装置
141 軸
143 ロッド
144 下側装置
146 氷片混合機構
147 ロッド
148 円板
149 開口
150 搬送機構
151 軸
152 壁
156 底
158 壁
160 混合器
162 容器本体
164 混合機構
165 軸
166 開口
175 カップ配給装置
180 制御装置
190 洗浄装置
300 保護カバー


図8
210:ユーザが飲料を選択する。
220:料金の支払い。
230:カップを所定の位置に落す。
240:混合器を受領状態位置に回転させる。
250:芳香物質を選択する。
260:芳香物質を混合ユニットに移す。
262:水を混合ユニットに入れる。
264:水片を混合ユニットに入れる。
270:混合器を混合状態位置に回転させる。
280:芳香物質と氷片と水を混合する。
290:氷片含有飲料を供給する。
295:混合器を洗浄する。

図9
410:ユーザが飲料を選択する。
420:料金の支払い。
430:カップを所定の位置に落す。
440:混合器を受領状態位置に回転させる。
450:芳香物質を選択する。
462:水を混合ユニットに入れる。
464:水片を混合ユニットに入れる。
470:混合器を混合状態位置に回転させる。
480:芳香物質と氷片と水を混合する。
482:芳香物質をカップにいれる
490:氷片含有飲料を供給する。
495:混合器を洗浄する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
氷片含有芳香飲料を供給する装置において、
(a)芳香物質を入れる芳香物質容器(122)と、
(b)混合容器と混合機構とを有する混合ユニット(160)と、
(c)以下を含む氷片供給ユニット(140)と、
(ci)氷片を生成する氷片生成装置(130)と、
(cii)氷片を入れる氷片容器と、
(ciii)氷片混合機構と、
(civ)前記氷片混合機構(ciii)から前記混合容器(160)に、前記氷片を移送する移送機構と、
(d)前記芳香物質を前記混合容器(160)に移送する機構(128)と、
(e)前記氷片含有飲料を生成するプロセスを制御する制御ユニット(180)と、
を有し、
前記氷片生成装置(130)は、氷片を生成し、
前記氷片混合機構(ciii)は、前記氷片生成装置(130)により生成された氷片を混合し、前記氷片容器(cii)の下側部分は前記氷片の均一混合物で満たされ、
前記芳香物質を移送する機構(128)は、前記芳香物質を前記芳香物質容器(122)から前記混合容器(b)に移送し、
前記氷片を移送する移送機構(civ)は、前記氷片を前記氷片混合機構(ciii)から前記混合容器(160)に移送し、
前記混合機構(160)は、前記氷片生成装置(130)からの所定量の氷片と、前記芳香物質容器(122)からの所定量の芳香物質とを混合して、氷片含有芳香飲料を生成する
ことを特徴とする氷片含有芳香飲料を供給する装置。
【請求項2】
(f)冷却されたハウジングを更に有し、
前記氷片供給ユニット(140)が、前記ハウジング内に配置される
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記混合ユニット(160)は、前記ハウジング(f)内に配置される
ことを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記ハウジング(f)は、シールされている
ことを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項5】
前記ハウジング(f)内の温度は、前記制御ユニット(180)により制御される
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項6】
(g)元となる流体を供給する流体供給装置(110)と、
(h)前記元となる流体を前記混合容器(160)に移送する機構(118)と、
を更に有し、
前記元となる流体を移送する機構(118)は、前記元となる流体を、前記流体供給装置(110)から前記混合容器(160)に移送する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項7】
前記混合ユニット(160)は、回転機構(164)を有し、
前記回転機構(164)は、前記混合ユニット(160)を回転させる
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項8】
前記氷片混合機構(146)は、
(a)2つの面と回転軸を有する円板状の回転プレート(148)と、
(b)前記プレートの面に直交して伸びる円板用ロッド(147)と、
(c)前記氷片の容器の壁の内側表面に直交して伸びる壁用ロッド(143)と、
(d)前記プレートのリブから離れた位置に形成される開口(149)と、
を有し、
前記開口(149)は、前記氷片を、前記プレートの一方の側から他方の側に移動させ、
前記円板用ロッド(147)と壁用ロッド(143)は、様々な寸法を有し、、
前記回転機構は、前記回転プレート(148)を前記回転軸の周りに、両方向に回転させる
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項9】
前記回転機構(164)は、前記制御ユニット(180)により制御される
ことを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項10】
前記回転機構(164)は、前記回転プレート(148)を前記回転軸を中心に、前後に周期的に回転させる
ことを特徴とする請求項8記載の装置。
【請求項11】
前記氷片容器(140:144)は、
(a)第1端と第2端を有する底部表面と、
(b)前記底部表面の第1端に形成された第1開口と、
前記第1開口は、前記氷片容器からの氷片の放出を行い、
(c)前記底部表面の第2端に形成された第2開口と、
前記第2開口は、前記氷片容器から溜まった水を放出し、
有し、
前記第1端は、前記第2端より高い位置にあり、
これにより、前記底部表面上に溜まった水が、重力により前記第2端に形成された第2開口方向に流れる
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項12】
前記第2開口から放出された水は、集められ、前記装置により再使用される
ことを特徴とする請求項11記載の装置。
【請求項13】
前記氷片容器(140:144)は、検知装置を有し、
前記検知装置が、前記氷片容器内に溜まった氷片のレベルを検出する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項14】
(i)保護カバー(300)を更に有し、
前記保護カバー(300)は、動作中の混合ユニット(160)の周りを保護する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項15】
前記保護カバー(300)は、封止装置(350)を有し、
前記封止装置(350)は、混合状態位置にある混合ユニット(160)をシールする
ことを特徴とする請求項14記載の装置。
【請求項16】
(j)洗浄ユニット(190)を更に有し、
前記洗浄ユニット(190)は、前記混合容器(160)の内側表面を洗浄する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項17】
(k)前記芳香物質と前記元となる流体とを混合する混合ユニットを更に有し、
これにより均一の流体混合物を生成し、
前記混合ユニットは、所定量の氷片と所定量の流体混合物とを混合し、これにより氷片含有芳香飲料を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項18】
前記芳香物質の1つは、粉末である
ことを特徴とする請求項1,6,17のいずれかに記載の装置。
【請求項19】
前記芳香物質の1つは、流状である
ことを特徴とする請求項1,6,17のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
前記元となる流体は、発泡流体である
ことを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項21】
前記流体供給装置(110)は、容器である
ことを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項22】
前記流体供給装置(110)は、外部の水源に動作可能に接続される
ことを特徴とする請求項6記載の装置。
【請求項23】
前記氷片を移送する機構は、アルキメデス・スクリュー(150)を含む
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項24】
(n)カップ放出ユニット(175)を更に有する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項25】
(m)ストロー放出ユニットを更に有する
ことを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項26】
氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法において、
(a)氷片含有芳香飲料供給装置を用意するステップと、
前記氷片含有芳香飲料供給装置は、
(a1)芳香物質を入れる芳香物質容器(122)と、
(a2)混合容器と混合機構とを有する混合ユニット(160)と、
(a3)以下を含む氷片供給ユニット(140)と、
(i)氷片を生成する氷片生成装置(130)と、
(ii)氷片を入れる氷片容器と、
(iii)氷片混合機構と、
(iv)前記氷片混合機構(ciii)から前記混合容器(160)に、前記氷片を移送する移送機構と、
(a4)前記芳香物質を前記混合容器(160)に移送する機構(128)と、
(a5)前記氷片含有飲料を生成するプロセスを制御する制御ユニット(180)と、を有し、
(b)氷片含有芳香飲料を選択するステップと、
(c)前記混合ユニットを受領状態位置に移動させるステップと、
前記受領状態位置に於いて、前記混合ユニットは、前記芳香物質と氷片とを受領し、
(d)前記芳香物質を前記混合ユニットに移送するステップと、
(e)前記氷片を前記混合ユニットに移送するステップと、
(f)前記混合ユニットを前記混合状態位置に移動させるステップと、
前記混合状態位置に於いては、前記混合ユニットは垂直方向に対し傾斜した位置にあり、
(g)所定時間前記混合機構を活性化し、前記氷片含有飲料を生成するステップと、
(h)前記氷片含有飲料を分配するステップと、
を有する
ことを特徴とする氷片含有芳香飲料を用意し放出する方法。
【請求項27】
前記受領状態位置に於いて、前記混合ユニットは、立っている
ことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項28】
前記混合状態位置に於いて、前記混合ユニットは、シールされている
ことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項29】
前記受領状態位置と混合状態位置は、同じ回転位置である
ことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項30】
(i)前記元となる流体を、前記受領状態位置にある前記混合ユニットに移送するステップ
を更に有する
ことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項31】
(j)前記氷片混合機構を動かして、前記氷片容器内で前記氷片を混合するステップを更に有し、
これにより、前記氷片容器内に氷片の均一混合物を保持する
ことを特徴とする請求項26記載の方法。
【請求項32】
(k)前記(h)ステップの前に、カップを前記カップ放出ユニットから放出させるステップ
を更に有する
ことを特徴とする請求項26記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2012−515123(P2012−515123A)
【公表日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−545833(P2011−545833)
【出願日】平成22年1月19日(2010.1.19)
【国際出願番号】PCT/IB2010/050234
【国際公開番号】WO2010/082185
【国際公開日】平成22年7月22日(2010.7.22)
【出願人】(511169715)ナイスベント エルティディ. (1)
【Fターム(参考)】