説明

洗浄脱水同時処理方法

【課題】搬送用送風機のみで洗浄脱水処理を達成する事が可能な洗浄脱水同時処理方法を提供する。
【解決手段】洗浄液注入バルブ2を取り付けた入口側搬送管3と下部に洗浄液排出パイプ6,7,8を取付けたスパイラル形状の出口側搬送管5より構成され、洗浄物搬送コンベアー1により運ばれた洗浄物は、洗浄液注入バルブより注入された洗浄液と混合されて搬送用送風機4に吸引され、攪拌洗浄される。洗浄物は搬送圧により脱水され洗浄物回収サイクロン9から回収され、洗浄液は洗浄液排出パイプから強制排出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は空圧搬送物の洗浄及び脱水方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より空圧搬送洗浄物の洗浄には、空圧搬送前に攪拌洗浄機等で洗浄処理を行い、その後、遠心脱水機や加圧脱水機等で脱水処理を行い、その後、熱風乾燥機や搬送用送風機等を利用して乾燥と搬送を行っていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来方法は洗浄工程後に脱水処理工程を行い、その後乾燥処理を行うと言う、各処理工程が個別に処理されていた。
そこで、本発明は、洗浄物の洗浄脱水を同時に処理する、連続洗浄脱水方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、本発明は、空圧搬送管内に洗浄物と洗浄液を同時入れ搬送用送風機内で攪拌洗浄処理を行い、その後搬送途中で搬送用空圧を利用して洗浄液の排出と脱水処理を行うことを特徴とする洗浄脱水方法である。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、搬送用送風機と搬送管のみで洗浄脱水の同時処理が可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1及び図2に示す。
図1において、洗浄液注入バルブ2を取付けた入口側搬送管3と下部に洗浄液排出パイプ6,7,8を取付けたスパイラル形状の排出側搬送管5より構成されている。
洗浄物搬送コンベアー1より運ばれた洗浄物は、入口側搬送管3で洗浄液注入バルブ2より注入された洗浄液と混合されて搬送用送風機4に吸引され、搬送用送風機内にて攪拌洗浄される。
出口側搬送管5以降の搬送管内は常に搬送圧がかかっている状態で、洗浄液は搬送管内壁面を這う様に進み洗浄液排出パイプ6,7,8の下部に設けた排出口より強制排出される。
他方、出口側搬送管5以降の洗浄物は、搬送圧による脱水作用により脱水されながら洗浄物回収サイクロン9へと運ばれる。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、空圧搬送物の洗浄及び脱水が一連の連続工程にて達成できる。
【0008】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、搬送用送風機1台使用の洗浄脱水処理方法だが、出口側搬送管5に複数台の搬送用送風機を取付ければ、より洗浄度が高まる。また、洗浄液排出パイプ8と回収サイクロン9の搬送管距離を長くとる事でより脱水度が増し、乾燥度に応じて熱風ブロアー等を取付けると良い。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態を示す全体図である。
【図2】この発明の洗浄液排出パイプの詳細図である。
【符号の説明】
【0010】
1 投入コンベアー 2 洗浄液注入バルブ
3 入口側搬送管 4 搬送用送風機
5 出口側搬送管 6、7、8 洗浄液排出パイプ
9 洗浄物回収サイクロン 10 熱風ブロアー
A 排出パイプ本体 B 洗浄物洗浄液分離金網
C 洗浄液排出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空圧搬送物の洗浄に、搬送用送風機を利用して、洗浄物の洗浄を行うことを特徴とする洗浄方法
【請求項2】
空圧搬送物の脱水に搬送用空気圧を利用して、洗浄物の脱水を行うことを特徴とする脱水方法

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate


【公開番号】特開2011−110549(P2011−110549A)
【公開日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−283412(P2009−283412)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【出願人】(502085226)有限会社アイメック (2)
【Fターム(参考)】