説明

洗濯機

【課題】利用者が所望する時刻に運転を開始することができる洗濯機を提供する。
【解決手段】洗濯を開始する第1時刻及び第2時刻を記憶し、利用者の操作を受け付けて、記憶した複数の開始時刻から一の時刻を選択する。洗濯機は、選択された第1時刻又は第2時刻、すなわち利用者が所望する時刻から運転を開始することができる。例えば夜間料金の適用時刻を第1時刻とし、電力会社の供給余力が大きい時刻を第2時刻として記憶し、利用者が開始時刻としていずれかの時刻を選択することによって、電気料金の低減を図るか又は電力会社からの節電要請に応えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯の予約運転を実行する洗濯機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、洗濯及びすすぎを終了した洗濯物は天日干しにて乾燥させることが一般的であったが、近年、利用者の生活様式が変化し、夜間に洗濯することが多くなっている。夜間に洗濯する場合、洗濯及びすすぎが終了した洗濯物を天日干しにできるように、利用者の起床時刻前に運転が終了していることが望ましい。また乾燥機能が搭載してある場合、乾燥が終了した洗濯物を回収できるように、利用者の起床時刻前に運転が終了していることが望ましい。
【0003】
特許文献1には、運転を予約することができる洗濯乾燥機が開示してあり、該洗濯乾燥機は終了時刻を設定するようにしてある。洗濯乾燥機は設定した終了時刻までに一連の運転手順を終了するため、利用者が所望する時刻までに運転を終了することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−51536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載の洗濯乾燥機は、洗濯物の量及び質(例えば綿又はポリエステル)等に応じて、設定した終了時刻から逆算し、開始時刻を決定する。そのため利用者の予期しない時刻に運転が開始されることがある。例えば電気料金に夜間料金が適用される時間帯に運転を開始することを利用者が所望していても、前記時間帯を外れた時刻に運転が開始され得る。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、利用者が所望する時刻に運転を開始することができる洗濯機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る洗濯機は、洗濯の予約運転に係る情報を受け付ける受付部を備え、該受付部にて受け付けた情報に基づいて、予約運転を実行する洗濯機において、一又は複数の時刻を記憶している記憶部と、前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、前記記憶部に記憶している時刻を表示部に表示する表示制御手段と、前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、前記時刻を予約運転の開始時刻に決定する決定手段とを備え、前記決定手段にて決定した時刻から運転を開始するようにしてあることを特徴とする。
【0008】
本発明においては、洗濯を開始する開始時刻を記憶し、利用者の操作を受け付けて、記憶した開始時刻を設定する。洗濯機は、設定した開始時刻、すなわち利用者が所望する時刻から運転を開始する。例えば開始時刻を夜間料金の適用が開始する時刻とする。
【0009】
本発明に係る洗濯機は、前記表示制御手段は、前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、時刻の受付に係る表示を前記表示部にて行うようにしてあり、前記決定手段は、前記受付部にて受け付けた時刻を前記開始時刻に決定するようにしてあることを特徴とする。
【0010】
本発明においては、記憶部に記憶した開始時刻を使用せず、利用者は開始時刻を任意に設定し、所望の開始時刻から洗濯を開始する。
【0011】
本発明に係る洗濯機は、前記受付部は、運転開始指示を受け付ける開始受付部を有し、前記開始時刻が到来する前に、前記開始受付部にて運転開始指示を受け付けた場合、強制的に運転を開始するようにしてあることを特徴とする。
【0012】
本発明においては、開始時刻の設定によって予約を受け付けた後、設定された開始時刻が到来する前に運転開始指示を受け付けた場合には、運転を直ちに開始する。洗濯機は、予約が取り消されなくても、利用者が所望するタイミングで強制的に運転を開始する。
【0013】
本発明に係る洗濯機は、前記記憶部は、予め設定された第1及び第2の運転手順の各実行時間T1及びT2(T1>T2)、並びに前記運転手順を決定するための基準時刻を記憶しており、前記決定手段にて前記開始時刻が決定された場合、前記開始時刻及び基準時刻の差分を算出する算出手段と、該算出手段にて算出した差分が前記時間T1よりも長いか否かを判定する第1判定手段と、該第1判定手段にて前記差分が前記時間T1よりも短いと判定した場合に、前記差分が前記時間T2よりも長いか否かを判定する第2判定手段とを備え、前記第1判定手段にて前記差分が前記時間T1よりも長いと判定した場合に、前記第1の運転手順を実行し、前記第2判定手段にて前記差分が時間T2よりも長いと判定した場合に、前記第2の運転手順を実行するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
本発明においては、前記基準時刻、各実行時間T1及びT2を記憶し、開始時刻及び基準時刻の差分と時間T1又はT2とを比較する。一般に電気料金の夜間料金は、昼間料金よりも安い。例えば開始時刻を夜間料金の適用が開始する時刻とし、基準時刻を夜間料金の適用が終了する時刻とする。また洗濯機によっては、通常の洗濯手順(通常運転)よりも消費電力の少ない洗濯手順(節電運転)で洗濯を実行することができる。一般に節電運転は通常運転よりも洗濯に要する時間が長い。時間T1を節電運転を実行する場合に要する時間とし、時間T2を通常運転を実行する場合に要する時間とする。
夜間料金が適用される時間内に、節電運転による運転手順を実行して終了することができる場合、洗濯機は夜間料金の適用が開始する時刻から節電運転による運転を開始し、節電及び電気料金の削減を図る。一方、夜間料金が適用される時間内に、節電運転による運転手順を実行して終了することができない場合、夜間料金が適用される時間内に通常運転による運転手順を実行して終了することができるか否か判定する。夜間料金が適用される時間内に通常運転による運転手順を実行して終了することができる場合、洗濯機は夜間料金の適用が開始する時刻から通常運転による運転を開始し、節電及び洗濯時間の短縮を図る。
【発明の効果】
【0015】
本発明に係る洗濯機にあっては、一又は複数の時刻を記憶し、利用者の操作を受け付けて、記憶した一又は複数の時刻から一の時刻を洗濯を開始する開始時刻に決定する。洗濯機は、決定した開始時刻、すなわち利用者が所望する時刻から運転を開始することができる。例えば夜間料金の適用時刻及び電力会社の供給余力が大きい時刻を記憶し、利用者が開始時刻としていずれかの時刻を選択することによって、電気料金の低減を図るか又は電力会社からの節電要請に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】実施の形態1に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図である。
【図2】洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。
【図3】導出ダクト及び導入ダクトの形成態様を示す図である。
【図4】ドラムモータの支持部近傍の拡大断面図である。
【図5】洗濯乾燥機の制御系の構成を示すブロック図である。
【図6】表示部に表示される開始時刻及び開始時刻を設定する設定様式を示す図である。
【図7】運転制御部による運転予約処理を説明するフローチャートである。
【図8】実施の形態2に係る運転制御部による運転種別設定処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(実施の形態1)
以下本発明を実施の形態1に係る洗濯機を示す図面に基づいて詳述する。
図1は、実施の形態1に係る洗濯乾燥機の外観を略示する斜視図、図2は、洗濯乾燥機の内部構成を略示する縦断面図である。
【0018】
図2に示すように、洗濯乾燥機は、外筐1の内部に洗濯槽2及び回転ドラム3を備えている。洗濯槽2は、一側の端部全面に開口20を有する大径の有底円筒体であり、外筐1の底面に立設された複数本の支持脚21(1本のみ図示)により、開口20の側を上向きとし、水平面に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。支持脚21は中途部にダンパ210を有しており、ダンパ210の下側に重量センサ(重量検出手段)211が設けてある。該重量センサ211によって回転ドラム3に投入された洗濯物の重量が検出される。なお重量センサ211としては、ひずみゲージ式、圧電式、静電容量式、電磁式及び音叉式の重量センサが挙げられる。
【0019】
外筐1の前面(図2の左側面)には、洗濯槽2の開口20を臨む位置に、蓋体10による開閉自在に洗濯物の投入口11が開設してあり、該投入口11と洗濯槽2の開口20との間は、ベローズ12により液密に封止されている。図1に示すように、外筐1の前面には、蓋体10の近傍にドア開ボタン13が設けてある。蓋体10は、ドア開ボタン13の操作により開放される。
【0020】
回転ドラム3は、洗濯槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側の開口30を洗濯槽2の開口20の内側に臨ませ、洗濯槽2の底部中央に固設されたドラムモータ4の出力軸40の端部に連結し、該ドラムモータ4の駆動により、洗濯槽2の内部で同軸上にて回転するようになしてある。回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32が全面に亘って貫通形成されており、また周壁内面には、軸長方向に延びるバッフル33が、周方向に等配をなして複数突設されている。なお図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔32の一部と一つのバッフル33のみを図示してある。
【0021】
以上の如く構成された洗濯乾燥機の洗濯運転は、蓋体10を開放し、投入口11の内側に位置する開口20,30を経て回転ドラム3内に洗濯物を投入し、前記蓋体10を閉止した後、後述するように洗濯槽2の内部に洗濯水を給水した後、ドラムモータ4を駆動して回転ドラム3をタンブリングさせて実施される。前述したように回転ドラム3は、多数の小孔32と複数のバッフル33とを備えており、回転ドラム3の内部の洗濯物は、小孔32を経て回転ドラム3内に浸入する洗濯水中に浸され、バッフル33の作用による持ち上げ及び落下を繰り返し、落下時に回転ドラム3の内面に叩きつけられて洗濯される。
【0022】
図1に示すように、外筐1の前面上部には、各種の操作のための操作部及び各種の表示のための表示部を備える操作パネル15が設けてある。該操作パネル15は、外筐1の下部内側に設けた運転制御部8(図2、図5参照)に接続してある。前述した洗濯運転、及び後述する乾燥運転、更には、これらの間に実施される脱水運転は、操作パネル15の操作に応じた運転制御部8の動作により、一連の処理、又は個々に独立した処理として実行される。
【0023】
図1に示すように外筐1の後部上面には、水道等の給水源との接続が可能な接続口50が設けてある。この接続口50は、図2に示すように、外筐1の内側に設けた給水弁51に接続してある。給水弁51は、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁であり、第1給水出口は、主給水管52を介して洗濯槽2の上部周面に接続されている。給水弁51が第1給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、主給水管52を経て洗濯槽2の内部に送り込まれる。主給水管52の中途には、公知のように洗剤ケースを配置し、給水と共に適量の洗剤が導入されるように構成することができる。
【0024】
給水弁51の第2給水出口は、小径の副給水管53を介して後述する給水ノズル54に接続してある。給水ノズル54は、後述する導入ダクト61の内部に開口している。給水弁51が第2給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、副給水管53を経て給水ノズル54に達し、導入ダクト61の内部に送り込まれる。
【0025】
給水弁51の第3給水出口は、冷却水管55を介して、洗濯槽2の前下部に連結してある。洗濯槽2には、下部周面に前後方向に延びる凹溝22が形成されており、該凹溝22の上部を覆うように冷却板23が架設してある。冷却板23は、後部を下として傾斜しており、上表面に並設された複数の凹部を備えている。給水弁51が第3給水出口に切換えられた場合、給水源からの給水は、冷却水管55を通って冷却板23の前上部に送り込まれ、複数の凹部内に順次滞留しながら冷却板23の上表面に沿って後方に流れて、後述のように循環する乾燥風を冷却する冷却水として使用される。
【0026】
凹溝22の後端部には、排水管24が接続されている。該排水管24は、外筐1内側の前下部に固定支持された筒形のフィルタケース25に接続されている。フィルタケース25の内部には、繊維屑等の異物を捕捉するリントフィルタが収容されている。フィルタケース25の後端部には、循環ポンプ120が付設してあり、該循環ポンプ120の吐出側は、戻し管121を介して洗濯槽2の前側上部に連通されている。
【0027】
フィルタケース25は、外筐1の底面に沿って敷設された排水ホース27に排水弁26を介して接続されている。フィルタケース25の前側上部には、エアトラップ28が設けてある。エアトラップ28は、フィルタケース25内部に連通する空気室である。エアトラップ28には、上方に延びる導圧管28aが接続されており、該導圧管28aの上端部には水位センサ29が取付けてある。
【0028】
排水弁26が閉である場合、洗濯槽2の内部に給水された洗濯水は、排水管24を経てフィルタケース25内部に入り、該フィルタケース25を満たした後、排水管24及び洗濯槽2の内部に溜まる。洗濯水は、循環ポンプ120を駆動することにより、該循環ポンプ120に吸い込まれて昇圧され、戻し管121を経て洗濯槽2の上部に送られ、該戻し管121の先端から回転ドラム3の内部に給水される。
【0029】
エアトラップ28の内部には、フィルタケース25に洗濯水が充満した後にも空気が取り残される。エアトラップ28内の空気圧は、フィルタケース25を底として溜まる洗濯水の水位の上昇に応じて大となる。水位センサ29は、導圧管28aを介して伝播するエアトラップ28内の空気圧を検出する圧力センサである。水位センサ29の検出信号は、運転制御部8に与えられている。
【0030】
排水弁26は、洗濯運転の後に開放される。この開放により洗濯槽2内の洗濯水は、排水管24及びフィルタケース25を経て排水ホース27に排水される。排水に含まれる繊維屑等の異物は、フィルタケース25内のリントフィルタに捕捉、除去され、排水ホース27を経て排出される虞れがない。
【0031】
洗濯乾燥機は、乾燥風を循環させる乾燥風路を更に備えている。乾燥風路は、洗濯槽2と一体形成された導出ダクト60及び導入ダクト61を有している。図3は、導出ダクト60及び導入ダクト61の形成態様を示す図である。本図は、洗濯槽2の底面を前方から見た状態を略示しており、図の上下は、図2の上下に対応している。なお、洗濯槽2の外面には、強度確保のための多数のリブが設けてあるが、図3においては、これらのリブの図示を省略してある。
【0032】
図3に示すように、導出ダクト60は、洗濯槽2の底面最下部を含めて周方向に適宜の長さを有して延び、一側端部で斜め上方に立ち上がるように設けられている。図3には、洗濯槽2の下部周面に前述の如く形成された凹溝22、及び該凹溝22の上部に架設した冷却板23も図示してある。導出ダクト60の下部は、冷却板23の後位置で洗濯槽2内に開口する導出口62に連通している。導出ダクト60の上端部は、洗濯槽2の上部周面に上向きに突設された導出管63に連通している。
【0033】
導入ダクト61は、洗濯槽2の底面の中心部に設けた円形部と、該円形部の一端に連続し、斜め上方に立ち上がる直線部とを備える。直線部の上端は、洗濯槽2の上部周面に上向きに突設された導入管64に連通している。また円形部の中心位置には、ドラムモータ4の出力軸40が突出しており、この突出部と同軸をなし、洗濯槽2の内部に向けて開口する円形断面の導入口65が開設されている。
【0034】
図4は、ドラムモータの支持部近傍の拡大断面図である。図中に一部を示すように、ドラムモータ4の出力軸40は、軸受41により回転自在に支持され、洗濯槽2の内側に向けて突出しており、この突出端部は、連結ブラケット42を介して回転ドラム3の底面の中心位置に固定されている。連結ブラケット42と回転ドラム3との間には、薄肉の封止板66が挾持固定されている。封止板66の外周には、導入ダクト61の末端の導入口65の内側に対向する鍔部が周設され、該鍔部には、導入口65に内嵌固定されたオイルシール67が摺接している。
【0035】
回転ドラム3の底面には、連結ブラケット42の固定部よりも外側の周上に並ぶ複数の導入孔34が開設してあり、これらの導入孔34は、封止板66の対応位置に設けられた連通孔68を介して導入口65に連通している。
【0036】
図2に示すように、洗濯槽2の上部には、乾燥風を起風する送風ファン70が配してある。該送風ファン70は、吸込側のフィルタ71と吐出側のヒータ72と共にユニット化され、外筐1の内部に固定支持されている。洗濯槽2の上部に突出する導出管63の端部は、送風ファン70の吸込側に連結され、同じく導入管64の端部は、送風ファン70の吐出側に連結されている。
【0037】
以上の如く構成された乾燥風路において、送風ファン70が駆動された場合、吸込側に連結された導出ダクト60から乾燥風が吸い込まれて加圧され、吐出側に連結された導入ダクト61に送り出される。導入ダクト61内に送り出される乾燥風は、洗濯槽2の外周から中央に向けて流れて導入口65に達し、連通孔68及び導入孔34を通って回転ドラム3内に導入される。回転ドラム3内に導入された乾燥風は、周壁に形成された多数の小孔32を通って洗濯槽2内に流出し、前述の如く形成された導出口62を経て導出ダクト60内に導出され、送風ファン70に再度吸い込まれる。
【0038】
洗濯乾燥機の乾燥運転は、送風ファン70を駆動し、ヒータ72を動作させると共に、ドラムモータ4を駆動し、回転ドラム3を低速度で反復回転させ、更に、給水弁51を第3給水出口に切換え、冷却板23上に冷却水を流すことによりなされる。
【0039】
乾燥風路の内部には、送風ファン70の駆動により、前述した乾燥風の循環が生じる。この乾燥風は、ヒータ72を通過する際に加熱されて回転ドラム3内に導入される。回転ドラム3の内部の洗濯物は、該回転ドラム3の回転による持ち上げ及び落下を繰り返している。回転ドラム3内に導入される乾燥風は、回転ドラム3内の洗濯物に当たり、該洗濯物の水分を奪って洗濯槽2内に流出し、該洗濯槽2の底面下部に開口する導出口62に向けて流れる。
【0040】
このように流れる乾燥風は、冷却板23上を流れる冷却水と接触して冷却され、含有水分を凝縮除去された乾き空気となって導出口62に達し、導出ダクト60内に送り出される。なお、凝縮除去された水分は、冷却板23上を冷却水と共に流れ、該冷却板23の後端部に達して凹溝22内に流れ落ち、排水管24及びフィルタケース25を通って排水ホース27内に排水される。
【0041】
一方、乾き空気となった乾燥風は、導出ダクト60内を上昇し、導出管63を経て送風ファン70に吸い込まれて加圧され、ヒータ72により再加熱されて高温、低湿の温風となって回転ドラム3の内部に導入される。回転ドラム3内の洗濯物は、以上のように冷却及び加熱を伴って循環する乾燥風と接触を繰り返すことで乾燥せしめられる。
【0042】
図2及び図3に示すように、導入ダクト61の中途には給水ノズル54が設けてある。該給水ノズル54には、副給水管53が接続してあり、給水源からの給水が、副給水管53を経て給水ノズル54に達し、該給水ノズル54から導入ダクト61の内部に送り込まれるように構成してある。
【0043】
副給水管53による給水は、前述したように、給水弁51を第2給水出口に切換えることによりなされる。この給水は、洗濯水の給水開始時に、乾燥風路内の送風ファン70及びヒータ72を動作させ、送風ファン70による起風をヒータ72により加熱してなる温風を導入ダクト61内に流している状態で実施する。この温風は、給水ノズル54から送り込まれる洗濯水の搬送風として作用し、前記洗濯水は、搬送風と共に導入ダクト61内を流れ、末端に設けた導入口65に達して、連通孔68及び導入孔34を経て回転ドラム3の内部に送り込まれる。
【0044】
また副給水管53による給水は、導入ダクト61内の洗浄を目的とし、送風ファン70及びヒータ72を動作させずに実施する。この給水は、導入ダクト61内の異物(繊維屑等)を捉えて下向きに流れ、導入ダクト61の下端に接続されたドレン管(図示を省略する)を経て排水ホース27内に排水される。
【0045】
図5は、洗濯乾燥機の制御系の構成を示すブロック図である。洗濯乾燥機の運転制御部8は、CPU(Central Processing Unit)8a、ROM(Read Only Memory)8b、RAM(Random Access Memory )8c、入出力インターフェイス(I/O)8d、書換可能な不揮発性メモリ8e及びクロック8fを共有バスで接続してなるコンピュータである。CPU8aは、ROM8bに記憶した制御プログラムをRAM8cに読出して実行する。
【0046】
不揮発性メモリ8eは、例えばEEPROM(Elecrically Erasable Progarammable Read Only Memory) 又はEPROM(Erasable Progarammable Read Only Memory)などからなり、後述する第1時刻及び第2時刻を予め記憶している。本実施例において第1時刻及び第2時刻は、23:00及び16:00である。なお第1時刻及び第2時刻は上記時刻に限定されず、不揮発性メモリ8eに予め適当な時刻を設定することができる。また設定した時刻を必要に応じて変更することもできる。クロック8fは現在時刻を計測する。
【0047】
入出力インターフェイス8dには、前述した操作パネル15が接続してある。操作パネル15には、電源スイッチ、運転開始を指示するスタートスイッチ15a、予約操作を行うための予約スイッチ15b、運転内容を選択するためのスイッチ等、使用者により操作される各種のスイッチが設けられている。また操作パネル15は、操作補助のための表示、運転状態の表示等の各種の表示を行わせるための表示部15cを備えている。操作パネル15の操作内容は、入出力インターフェイス8dを介してCPU8aに与えられており、CPU8aは、操作パネル15の表示部15cに入出力インターフェイス8dを介して動作指令を与え、該表示部15cに所定の表示を行わせる。
【0048】
また入出力インターフェイス8dには、前述した水位センサ29及び重量センサ211が接続してある。水位センサ29の検出信号は、入出力インターフェイス8dを介してCPU8aに与えられ、CPU8aは、水位センサ29の検出信号に基づいて洗濯槽2の内部の貯留水の水位を認識する。重量センサ211の検出信号は、入出力インターフェイス8dを介してCPU8aに与えられ、CPU8aは、重量センサ211の検出信号に基づいて洗濯槽2に投入された洗濯物の重量を認識する。
【0049】
更に入出力インターフェイス8dは、ドラムモータ4、給水弁51、排水弁26、送風ファン70及びヒータ72、より詳しくは、これらの駆動回路に接続してある。CPU8aは、操作パネル15の操作内容に従ってROM8bに格納された制御プログラムを実行し、ドラムモータ4、給水弁51、排水弁26、送風ファン70及びヒータ72に動作指令を与え、前述した洗濯運転及び乾燥運転、更には脱水運転を実行する。洗濯運転、脱水運転及び乾燥運転を実行するための運転制御部8の動作は、公知の動作であることから詳細な説明は省略する。一方、運転制御部8は、洗濯運転等を行う前に、操作パネル15から入力される動作指令に従って、以下に示す運転予約処理を実行する。
【0050】
図6は表示部15cに表示される開始時刻及び開始時刻を設定する設定様式を示す図、図7は運転制御部8による運転予約処理を説明するフローチャートである。
【0051】
運転制御部8のCPU8aは、予約スイッチ15bから操作信号が入力されるまで待機する(ステップS1:NO)。例えば利用者が予約スイッチ15bを押下した場合、操作信号が予約スイッチ15bから運転制御部8に入力される。運転制御部8に操作信号が入力された場合(ステップS1:YES)、CPU8aは不揮発性メモリ8eにアクセスし、表示部15cに第1時刻(23:00)を表示する(ステップS2、図6A参照)。
【0052】
次にCPU8aは、予約スイッチ15bから操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS3)。予約スイッチ15bから操作信号が入力されていない場合(ステップS3:NO)、CPU8aは、第1時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されたか否かを判定する(ステップS4)。例えば、利用者がスタートスイッチ15aを押下した場合、前記信号がスタートスイッチ15aからCPU8aに入力される。第1時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されていない場合(ステップS4:NO)、CPU8aはステップS3に処理を戻す。第1時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されている場合(ステップS4:YES)、CPU8aは後述するステップS11に処理を進める。
【0053】
予約スイッチ15bから操作信号が入力されている場合(ステップS3:YES)、CPU8aは、不揮発性メモリ8eにアクセスし、表示部15cに第2時刻(16:00)を表示する(ステップS5、図6B参照)。次にCPU8aは、予約スイッチ15bから操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS6)。予約スイッチ15bから操作信号が入力されていない場合(ステップS6:NO)、CPU8aは、第2時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されたか否かを判定する(ステップS7)。例えば、利用者がスタートスイッチ15aを押下した場合、前記信号がスタートスイッチ15aからCPU8aに入力される。第2時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されていない場合(ステップS7:NO)、CPU8aはステップS6に処理を戻す。第2時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されている場合(ステップS7:YES)、CPU8aは後述するステップS11に処理を進める。
【0054】
予約スイッチ15bから操作信号が入力されている場合(ステップS6:YES)、CPU8aは、表示部15cに開始時刻を入力するための入力様式(−−:−−)を表示する(ステップS8、図6C参照)。なお入力様式は、開始時刻を入力するための様式であればよく、これに限定されない。次にCPU8aは、操作パネル15にて受け付けた時刻を開始時刻に決定したことを示す信号が入力されたか否かを判定する(ステップS9)。例えば、ユーザが操作パネル15のスイッチを操作して所望の開始時刻を入力し、スタートスイッチ15aを押下した場合、操作パネル15にて受け付けた時刻を開始時刻に決定したことを示す信号がCPU8aへ入力される。この場合、利用者は第1時刻及び第2時刻を選択せず、操作パネル15にて時刻を任意に入力している。
【0055】
前記信号が入力されていない場合(ステップS9:NO)、CPU8aは、予約スイッチ15bから操作信号が入力されたか否かを判定する(ステップS10)。予約スイッチ15bから操作信号が入力されていない場合(ステップS10:NO)、CPU8aは、ステップS9に処理を戻す。予約スイッチ15bから操作信号が入力されている場合(ステップS10:YES)、CPU8aは、ステップS2に処理を戻し、第1時刻を表示する(図6A参照)。
【0056】
開始時刻を入力したことを示す信号が入力されている場合(ステップS9:YES)、CPU8aは、操作パネル15から運転内容等(洗濯・すすぎ運転又は洗濯・すすぎ・乾燥運転若しくはすすぎ回数等)を設定したこと示す信号が入力されるまで待機する(ステップS11:NO)。例えば利用者が操作パネル15を操作して、洗濯・すすぎ運転、洗濯・すすぎ・乾燥運転又はすすぎ回数等を設定した場合、操作パネル15からCPU8aに運転内容等を設定したことを示す信号が入力される。
【0057】
運転内容等が設定したこと示す信号が入力された場合(ステップS11:YES)、CPU8aは、予約が完了したことを示す信号が入力されるまで待機する(ステップS12:NO)。例えば利用者がスタートスイッチ15aを押下した場合、スタートスイッチ15aからCPU8aに、予約が完了したことを示す信号が入力される。予約が完了したことを示す信号が入力された場合(ステップS12:YES)、CPU8aは、クロック8fを参照し、現在時刻が、ステップS4で決定した第1時刻、ステップS7で決定した第2時刻又はステップS9で入力された開始時刻であるか否かを判定する(ステップS13)。
【0058】
現在時刻が前記第1時刻、第2時刻又は入力された開始時刻である場合(ステップS13:YES)、CPU8aは、運転を開始する(ステップS15)。現在時刻が前記第1時刻、第2時刻又は操作部15から入力された開始時刻でない場合(ステップS13:NO)、CPU8aは、スタートスイッチ15aからオン信号(運転開始指示)が入力されたか否かを判定する(ステップS14)。例えば利用者がスタートスイッチ15aを押下した場合、スタートスイッチ15aからCPU8aにオン信号が入力される。
【0059】
スタートスイッチ15aからオン信号が入力されていない場合(ステップS14:NO)、CPU8aは、ステップS13に処理を戻す。スタートスイッチ15aからオン信号が入力されている場合(ステップS14:YES)、CPU8aは、ステップS15に処理を進め、運転を開始する。換言すれば、予約した開始時刻が到来する前に強制的に運転を開始する。この場合設定した予約は消去される。
【0060】
実施の形態1に係る洗濯機は、洗濯を開始する第1時刻及び第2時刻を記憶し、利用者の操作を受け付けて、記憶した複数の開始時刻から一の時刻を設定する。洗濯機は、設定された第1時刻又は第2時刻、すなわち利用者が所望する時刻から運転を開始することができる。例えば夜間料金の適用時刻を第1時刻とし、電力会社の供給余力が大きい時刻を第2時刻として記憶し、利用者が開始時刻としていずれかの時刻を選択することによって、電気料金の低減を図るか又は電力会社からの節電要請に応えることができる。
【0061】
また利用者は第1時刻及び第2時刻を選択せず、開始時刻を任意に設定し、所望の開始時刻から洗濯を開始することができる。
【0062】
また第1時刻又は第2時刻を設定した後、選択された開始時刻が到来する前にスタートスイッチ15aがオンになった場合に、CPU8aは運転を直ちに開始する。洗濯機は、予約を取り消す操作がなくても、利用者が所望するタイミングで運転を強制的に開始することができる。
【0063】
実施の形態1は洗濯乾燥機について記載しているが、本発明は乾燥機能を有さない洗濯機にも適用することができる。また回転ドラムを使用しない縦置き型の洗濯機に適用することもできる。実施の形態1に係る洗濯乾燥機は、二つの開始時刻を不揮発性メモリ8eに記憶しているが、一つ又は三つ以上の開始時刻を記憶し、記憶した開始時刻及び開始時刻を入力するための様式を順に表示してもよい。重量センサ211によって洗濯物の重量を検出しているが、ドラムモータ4のトルクを検出するように構成し、洗濯物の投入後、回転ドラム3を回転させて、検出される前記トルクに基づいて、洗濯物の重量を検出してもよい。またその他の構成で洗濯物の重量を検出してもよい。
【0064】
なお終了時刻を予約設定する従来の洗濯乾燥機は、終了時刻が到来するまでに一連の運転が終了した場合、終了時刻が到来するまで継続して最後の工程(例えばほぐし工程)を繰り返していたため、電力を余分に消費していた。本発明は終了時刻を設定しないため、洗濯終了時には、そのような無駄な工程を実行せず、消費電力を削減することができる。
【0065】
(実施の形態2)
以下本発明を実施の形態2に係る洗濯機を示す図面に基づいて詳述する。不揮発性メモリ8eは、第1時刻(23:00)に対応する基準時刻(7:00)を予め記憶している。なお基準時刻はこれに限定されず、適当な時刻を設定することができる。
【0066】
実施の形態2に係る洗濯機のCPU8aは、前述した運転予約処理(図7参照)において、第1時刻を開始時刻に決定した場合(ステップS4:YES)、ステップS11に代えて、運転種別設定処理を実行する。図8は運転制御部8による運転種別設定処理を説明するフローチャートである。
【0067】
運転制御部8のCPU8aは、第1時刻を開始時刻に決定するまで待機する(ステップS21:NO)。第1時刻を開始時刻に決定した場合(ステップS21:YES)、CPU8aは、第1時刻と基準時刻との差分を算出し(ステップS22)、節電運転に要する時間(第1運転時間)を算出する(ステップS23)。節電運転に要する時間は、重量センサ211の検出値及び操作パネル15から入力される洗濯物の質(例えば綿又はポリエステル)等に応じて、算出される。
【0068】
次にCPU8aは、前記差分が節電運転に要する前記時間以上であるか否かを判定する(ステップS24)。前記差分が節電運転に要する前記時間以上である場合(ステップS24:YES)、CPU8aは、節電運転を行うことを示す情報をRAM8cに設定し(ステップS25)、運転種別設定処理を終了して、運転予約処理のステップS12に戻る(図7参照)。
【0069】
前記差分が節電運転に要する前記時間以上でない場合(ステップS24:NO)、すなわち、前記差分が節電運転に要する前記時間未満である場合、CPU8aは、通常運転に要する時間(第2運転時間)を算出する(ステップS26)。通常運転に要する時間は、重量センサ211の検出値及び操作パネル15から入力される洗濯物の質等に応じて、算出される。なお通常運転に要する時間は、節電運転に要する時間よりも短い。
【0070】
CPU8aは、前記差分が通常運転に要する前記時間以上であるか否かを判定する(ステップS27)。前記差分が通常運転に要する前記時間以上である場合(ステップS27:YES)、CPU8aは、通常運転を行うことを示す情報をRAM8cに設定し(ステップS28)、運転種別設定処理を終了して、運転予約処理のステップS12に戻る(図7参照)。
【0071】
前記差分が通常運転に要する前記時間以上でない場合(ステップS27:NO)、すなわち、前記差分が通常運転に要する前記時間未満である場合、CPU8aは、節電運転を行うことを示す情報をRAM8cに設定し(ステップS29)、運転種別設定処理を終了して、運転予約処理のステップS12に戻る(図7参照)。なおステップS29において、節電運転に代えて、通常運転を行うことを示す情報を設定してもよい。通常運転を行うことを示す情報を設定した場合、節電運転を設定する場合に比べて、運転時間を短縮することができる。なお通常運転を行うことを示す情報をRAM8cに設定した場合、開始時間が到来した時に、CPU8aはステップS15にて通常運転を開始する。節電運転を行うことを示す情報をRAM8cに設定した場合、開始時間が到来した時に、CPU8aはステップS15にて節電運転を開始する。
【0072】
実施の形態2に係る洗濯機は、前記基準時刻、節電運転を実行する場合に要する時間及び通常運転を実行する場合に要する時間を記憶し、第1時刻及び基準時刻の差分と、節電運転又は通常運転を実行する場合に要する時間とを比較する。
第1時刻は夜間料金の適用が開始する時刻であり、基準時刻は夜間料金の適用が終了する時刻である。一般に電気料金の夜間料金は、昼間料金よりも安い。夜間料金が適用される時間内に、節電運転を実行することで、節電及び電気料金の削減を図ることができる。一方、夜間料金が適用される時間内に、節電運転を終了させることができない場合であっても、夜間料金が適用される時間内に通常運転による運転手順を実行することで、節電及び洗濯時間の短縮を図ることができる。
【0073】
実施の形態2に係る洗濯乾燥機は、節電運転を実行する場合に要する時間及び通常運転を実行する場合に要する時間を記憶しているが、これら以外の時間を記憶しても良い。例えば節水運転を実行する場合に要する時間を記憶してもよい。また三つ以上の時間を記憶し、各時間と前記差分とを比較し、前記差分より短い時間で実行可能な運転を行ってもよい。
【0074】
実施の形態2に係る洗濯機の構成の内、実施の形態1と同様な構成については同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
【0075】
以上説明した実施の形態は本発明の例示であり、本発明は特許請求の範囲に記載された事項及び特許請求の範囲の記載に基づいて定められる範囲内において種々変更した形態で実施することができる。
【符号の説明】
【0076】
1 外筐
2 洗濯槽
3 回転ドラム
8 運転制御部(表示制御手段、決定手段、算出手段、第1判定手段、第2判定手段)
8a CPU
8b ROM
8c RAM
8d 入出力インターフェイス(I/O)
8e 不揮発性メモリ(記憶部)
15 操作パネル(受付部)
15a スタートスイッチ(開始受付部)
15b 予約スイッチ
15c 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗濯の予約運転に係る情報を受け付ける受付部を備え、該受付部にて受け付けた情報に基づいて、予約運転を実行する洗濯機において、
一又は複数の時刻を記憶している記憶部と、
前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、前記記憶部に記憶している時刻を表示部に表示する表示制御手段と、
前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、前記時刻を予約運転の開始時刻に決定する決定手段とを備え、
前記決定手段にて決定した時刻から運転を開始するようにしてあること
を特徴とする洗濯機。
【請求項2】
前記表示制御手段は、前記受付部にて受け付けた情報に基づいて、時刻の受付に係る表示を前記表示部にて行うようにしてあり、
前記決定手段は、前記受付部にて受け付けた時刻を前記開始時刻に決定するようにしてあること
を特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
【請求項3】
前記受付部は、運転開始指示を受け付ける開始受付部を有し、
前記開始時刻が到来する前に、前記開始受付部にて運転開始指示を受け付けた場合、強制的に運転を開始するようにしてあること
を特徴とする請求項1又は2に記載の洗濯機。
【請求項4】
前記記憶部は、予め設定された第1及び第2の運転手順の各実行時間T1及びT2(T1>T2)、並びに前記運転手順を決定するための基準時刻を記憶しており、
前記決定手段にて前記開始時刻が決定された場合、前記開始時刻及び基準時刻の差分を算出する算出手段と、
該算出手段にて算出した差分が前記時間T1よりも長いか否かを判定する第1判定手段と、
該第1判定手段にて前記差分が前記時間T1よりも短いと判定した場合に、前記差分が前記時間T2よりも長いか否かを判定する第2判定手段と
を備え、
前記第1判定手段にて前記差分が前記時間T1よりも長いと判定した場合に、前記第1の運転手順を実行し、前記第2判定手段にて前記差分が時間T2よりも長いと判定した場合に、前記第2の運転手順を実行するようにしてあること
を特徴とする請求項1から3のいずれか一つに記載の洗濯機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−78539(P2013−78539A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−221290(P2011−221290)
【出願日】平成23年10月5日(2011.10.5)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】