説明

活性剤付きの再閉可能なパッケージ

【解決手段】活性剤を備えたパッケージについて開示されている。概括的には、開示されている各パッケージ(10)は、一対の相対する側辺と、前記側辺同士を架橋する底部とに沿って、底部の反対側に口部を形成するように、一体に接続されている一対の相対するパネル(16、18)と、口部に沿って伸張する再閉可能なファスナー(14)と、活性剤(50、52)とを有している。再閉可能なファスナー(14)は、一対のポリマー軌道(24、30)を含んでおり、各軌道は、噛み合い要素(26、32)とフィン部分(28、30)を含んでいる。噛み合い要素(26、32)は、互いに解除可能に係合させることができ、各フィン部分(28、30)は、各噛み合い要素(26、32)から再閉可能なパッケージ(10)の底部に向かって下向きに伸張している。活性剤(50、52)は、再閉可能なパッケージ(10)の内部(22)と連通するように、フィン部分(28、30)少なくとも一方と関係付けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージと、そのようなパッケージ内で活性剤を放出するための構造及び方法に関する。より具体的には、本発明は、鮮度延長剤、臭気管理剤、及び他の機能剤のような活性剤と、腐敗し易い製品の鮮度を延長し、そのようなパッケージの中に入っているそのような製品に関係する臭気を管理又は制御するために、そのような活性剤を放出するための構造及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
蓋が装着されるか又はヒンジで取り付けられた食品容器のような再閉可能なパッケージと、閉じるための押し付け部又はスライダーファスナーが付いている袋は、事前包装された腐敗し易い製品の供給者及び消費者にとって、特に、通常は何時も一時に製品の一部しか使用しないランチョンミートやチーズのような製品の場合は、非常に便利である。再閉可能なパッケージは、残りものの腐敗し易い製品を保存するために家庭で使用するのに特に便利である。しかしながら、これらの再閉可能なパッケージに関わる問題は、パッケージが、腐敗し易いものをパッケージ内に保存し、新鮮なまま保持できる期間を延長するように作用するどの様な機能も含んでいないことである。従って、パッケージの内容物は直ぐに傷み、傷んでしまえば、内容物は人間が消費するのにもはや適さなくなる。腐敗し易いものが傷んでしまうために生じるコストは、再閉可能なパッケージの消費者と商業的ユーザーの両方にとって重大な問題である。
【0003】
腐敗し易いものが傷むという問題に取り組む或る試みには、酸素を実質的に通さない層状の開封抵抗シールを使用することが含まれている。この型式のシステムでは、パッケージが最初に開封される際にシールは破られ、腐敗し易いものが傷むのをそれ以降抑制することはない。この型式のシステムは、従って、パッケージが最初に開封されるまでに、腐敗し易いものが傷む問題に取り組んでいるだけで、使い残した腐敗し易い製品を保存袋に入れる家庭にいるユーザーの役には立たない。
【0004】
腐敗し易いものが傷むのを抑制する機能を備えたパッケージが必要とされている。
【特許文献1】米国特許第5,067,208号
【特許文献2】米国特許第6,147,588号
【特許文献3】米国特許出願第2004/0066985号
【特許文献4】米国特許第6,042,586号
【特許文献5】米国特許第6,257,401号
【特許文献6】米国特許第6,349,857号
【特許文献7】米国特許第6,644,494号
【特許文献8】米国特許第6,845,878号
【特許文献9】米国特許出願第2004/0074902号
【特許文献10】米国特許出願第2005/0000966号
【特許文献11】米国特許出願第2003/0223657号
【特許文献12】米国特許出願第(弁理士事件整理番号第086012−38700−USPT)号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0005】
活性剤付きパッケージを以下に開示する。
概括的には、本発明で開示している各パッケージは、一対の相対する側辺と前記側辺同士を架橋する底部とに沿って一体に接続され、底部の反対側に口部を画定している一対の相対する本体パネルと、口部に沿って伸張する再閉可能なファスナーと、活性剤と、を有している。再閉可能なファスナーは、一対のポリマー軌道を含んでおり、各軌道は、噛み合い要素とフィン部分を含んでいる。噛み合い要素は、互いに解除可能に係合させることができる。各フィン部分は、各噛み合い要素から再閉可能なパッケージの底部に向かって概ね下向きに伸張している。
【0006】
本発明の或る態様によれば、再閉可能なパッケージには鮮度延長剤が設けられており、鮮度延長剤は、パッケージの内部と連通するために少なくとも一方のフィン部分に関係付けられている。活性剤は、活性剤を少なくとも一方のフィン部分にブラシがけ、しみ込ませ、噴射、被覆、及び型押しの内の少なくとも1つを行うことによって、前記少なくとも一方のフィン部分に貼り付けられる。或いは、活性剤は、前記少なくとも一方のフィン部分と共に押出成形される。例えば、活性剤は、少なくとも一方のフィン部分に、マイクロカプセルの形態で分配されている。或いは、活性剤は、接着剤、同時押出成形、熱シール、及び溶着(例えば、超音波溶着)の内の少なくとも1つによって、少なくとも一方のフィン部分に取り付けられている活性剤層に含まれている。或いは、活性剤は、少なくとも一方のフィン部分に適用される被覆、パッチ、ポーチ及びテープの内の少なくとも1つに含まれている。
【0007】
本発明の別の態様によれば、活性剤は、イソチオシアネート化合物を含む鮮度延長剤である。鮮度延長剤は、更に、酸及び/又は芳香剤を含んでいてもよい。
本発明の別の態様によれば、活性剤の放出を選択的に開始する構造が設けられている。或いは、活性剤は、湿気によって放出される。
【0008】
本発明の別の態様によれば、一回限り破断可能要素が、フィン部分同士の間に伸張しており、内部と再閉可能なファスナーとの間に配置されている。活性剤は、一回限り破断可能要素の上方及び/又は下方に配置することができる。
【0009】
本発明の別の態様によれば、少なくとも一方の本体パネルと関係付けられた遮断層は、内部に対し遮断環境を画定するために設けられている。
本発明の別の態様によれば、少なくとも一方のフィン部分と関係付けられた遮断層が設けられている。遮断層は、内部から、活性剤を含んでいる活性剤層よりも遠くに配置されている。
【0010】
本発明の別の態様によれば、少なくとも一方のフィン部分と関係付けられた拡散層が設けられている。拡散層は、活性剤を含んでいる活性剤層に隣接している。拡散層は、活性剤層よりも、内部近くに配置されている。
【0011】
本発明の別の態様によれば、再閉可能なパッケージには、内側表面と外側表面を有する第1の相対する本体パネルと、内側表面と外側表面を有する第2の相対する本体パネルと、再閉可能なポリマーシールとが設けられている。第1及び第2の本体パネルは、一対の相対する側辺と、前記側辺同士を架橋する底部とに沿って一体に接続され、一端に開放口部を形成している。接続されている両本体パネルは、内部空間を形成している。再閉可能なポリマーシールは、第1及び第2の相対する本体パネルそれぞれの内側表面の前記一端に沿って伸張し、第1及び第2のポリマー軌道を含んでいる。第1ポリマー軌道は、第1噛み合い要素と第1フィン部分を含んでおり、第1フィン部分は、第1噛み合い要素からパッケージの底部に向かって概ね下向きに伸張している。第2ポリマー軌道は、第2噛み合い要素と第2フィン部分を含んでおり、第2フィン部分は、第2噛み合い要素からパッケージの底部に向かって概ね下向きに伸張している。第1及び第2噛み合い要素は、互いに解除可能に係合させることができる。第1フィン部分は、少なくとも、活性剤を有する第1層と、遮断層である第2層を含んでいる。第2フィン部分は、少なくとも、活性剤を有する第3層と、遮断層である第4層を含んでいる。
【0012】
開示している本発明のパッケージの上記及びこの他の特徴は、以下の詳細な説明と添付図面を参照すれば、より完全に理解頂けるであろう。図面は、一定の縮尺で描いているわけではなく、相対的な寸法を示しているに過ぎない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明は、活性剤が中に組み込まれているパッケージ、パッケージ材料及び他の関係する構造に関する。従って、本発明は、再閉可能なプラスチック袋、ごみ袋とライナー、硬い廃棄物容器、気密容器、弁当箱、及び腐敗し易いものの包装又は腐敗し易いもののカバーに広く用いられる包装ラップ及びフォイルのような様々な可撓性で硬質の容器及びパッケージのための用途を有している。
【0014】
ここで用いる「パッケージ」という用語は、可撓性プラスチック袋及び硬質容器のようなあらゆる種類のパッケージ又は容器、並びに腐敗し易い品目を包装又は保存するのに広く用いられるフォイル又はラップを含むものと理解されたい。
【0015】
ここで用いる「活性剤」という用語は、パッケージ又は容器内に強化又は有益な効果を提供するあらゆる薬剤、成分、組成を含むものと理解されたい。活性剤は、パッケージ内に保存されている食品又は他の腐敗し易いものの鮮度又は貯蔵寿命を延長するための「鮮度延長」剤か、パッケージからの臭気を遮断、中和、及び/又は低減するための「臭気管理」剤か、又は、他の機能剤を含んでいる。
【0016】
本発明の各活性剤は、パッケージと組み合わせて用いられる。具体的には、本発明の各鮮度延長剤は、パッケージ内の食品又は他の腐敗し易いものが傷むのを抑制するのに用いられ、本発明の各臭気管理剤は、パッケージからの臭気を低減、中和、及び/又は遮断するために用いられる。本発明の各活性剤は、パッケージの環境内に配置されており、例えば、パッケージの構成要素に貼り付けられた被覆、パッチ、ポーチ、及びテープの形態で配置され、パッケージの構成要素と共に押出成形され;パッケージの構成要素上に噴射、ブラシがけ、被覆、積層又は型押しされ、パッケージの構成要素にしみ込ませ、及び/又はパッケージの構成要素の材料内に、例えばマイクロカプセル形態で分配されている。
【0017】
制限するわけではなく分かり易くするためにであるが、本発明の鮮度延長剤は、腐敗し易い品物を保存するためのポリマー袋の環境内に配置することができる。ポリマー袋は、消費者が食品(例えば、使い残しの食品)を保存するため、又は食品を「形成、詰め込み及び密封」する包装作業のような用途のためのものである。ポリマー袋には、再閉不能なポリマー袋と再閉可能なポリマー袋がある。再閉可能なポリマー袋は、通常、再密閉可能な接着剤又は粘着性シール、溶着(例えば超音波溶着)、噛み合い軌道及び噛み合い窪みのような再閉可能要素又はファスナーによって、再閉可能になっている。噛み合い軌道は、指で圧力を掛けるか、又は、スライダーのような補助装置を用いることによって、開閉することができる。再閉可能ポリマー袋の例には、米国特許第5,067,208号及び第6,147,588号、及び米国特許出願発行物第2004/0066985号に開示されている袋が含まれ、これらの文書の内容全体を、参考文献としてここに援用する。
【0018】
更に、限定するわけではなく分かり易くするためにであるが、本発明の鮮度延長剤は、パン屋の容器、調理済み食品の容器、果物の容器、弁当箱、及びロースターの容器のような、腐敗し易いものを保存するための硬質パッケージの環境内に配置することもできる。容器の例には、米国特許第6,042,586号、第6,257,401号、第6,349,857号、第6,644,494号、第6,845,878号及び米国特許出願第2004/0074902号及び第2005/0000966号に開示されている容器が含まれ、これらの文書の内容全体を、参考文献としてここに援用する。
【0019】
更に、限定するわけではなく分かり易くするためにであるが、本発明の臭気管理剤は、ごみ又は廃棄物を集めるための袋及びライナー、及び洗濯物及びオムツのような望ましくない臭気を醸す品目を集めるための他の容器の環境で使用することができる。そのような廃棄物の袋は、袋又はライナーをしっかりと閉じ、廃棄する袋又はライナーを運ぶための取っ手を形成し、及び/又は、袋又はライナーを開き易くするのを支援する結び機構を含んでいる。廃棄物の袋の例には、米国特許出願第2003/0223657号に開示されている袋が含まれ、その文書の内容全体を参考文献としてここに援用する。
【0020】
開示しているパッケージと、関係する構造及び活性剤について全般的に理解頂けるように、実証的実施形態について以下説明する。制限するわけではなく分かり易くするためにであるが、本発明のパッケージについて、再閉可能なポリマー袋に関して説明する。実証的実施形態の1つ又は複数の例を図面に示している。当業者には理解頂けるように、開示している活性剤付きの各袋は、他の用途に合わせて、活性剤付きの袋、容器及び他のパッケージの代替実施形態を提供するために適合させ、修正することができ、本開示の範囲から逸脱することなく、開示しているパッケージ及び活性剤に他の追加と修正を施すこともできる。例えば、各実証的実施形態の機構を組み合わせ、分離し、交換し、及び/又は再配置して、他の実施形態を作ることもできる。そのような修正と変更は、本開示の範囲内に含まれるものとする。
【0021】
図1aは、ファスナー又はジッパー14のような再閉可能な閉鎖装置を備えたパッケージ又は袋10によって画定されている口部を示している。ファスナー又はジッパー14は、指の圧力を掛けるか、又は、スライダーのような補助絞り装置を使用することによって開閉することができる。図1b−1dは、ファスナー又はジッパーを備えた再閉可能なパッケージ又は袋によって画定されている他の口部を示している。図2は、図1bに示した口部が一部開いた状態にある再閉可能なパッケージ70を示している。
【0022】
図1aに示すように、再閉可能なパッケージ10の口部は、パッケージ本体20を形成し(図2)、内部空間22を画定する一対の第1及び第2の相対する本体又は壁パネル16、18を含んでいる。第1本体パネル16には、第1形状部26と、第1形状部26から概ね下向きに伸張する第1フィン部分28とを有する第1軌道24が接続されている。第1本体パネル16は、外側表面16aと内側表面16bを有している。第1フィン部分28は、外側表面28aと内側表面28bを有している。第2本体パネル18には、第2形状部32と、第2形状部32から概ね下向きに伸張する第2フィン部分34とを有する第2軌道30が接続されている。第2本体パネル18は、外側表面18aと内側表面18bを有している。第2フィン部分34は、外側表面34aと内側表面34bを有している。内側表面16bは、外側表面28aに取り付けられている。内側表面18bは、外側表面34aに取り付けられている。第1及び第2形状部26、32は、パッケージ10に再閉可能なシールを形成するため、互いに解除可能に係合させることができる。第1及び第2フィン部分28、34の厚さは、概ね約2から約10ミルまで変動する。より特定的には、厚さは、約4から約7ミルまで変動する。
【0023】
図1a―1dの再閉可能なパッケージは、更に、閉位置と開位置の間を動かせるようにファスナー14に滑動可能に取り付けられている随意の補助スライダー機構36(図2)を含んでいる。図1a−1d及び図2では、第1及び第2形状部26、32は、スライダー機構36が閉位置にあるときは互いに係合されており、スライダー機構36を閉位置から開位置へ動かすと、形状部26、32は互いから係合解除される。
【0024】
図2のパッケージ70は、更に、終端部37を含んでいる。終端部は、(a)スライダー機構36がファスナー14の端部を通過するのを防ぐ又は阻止する、(b)スライダー36と相互作用して閉鎖したという触感を与える、(c)パッケージ70からの漏れを阻止又は防止するのを支援する、(d)第1及び第2形状部26、32を一体に保持し、パッケージ10を正常に使用する際に形状部26、32に掛かる応力に抗する追加的強度を提供する、等々の様々な目的を有している。スライダー機構36と終端部37の構造と作用に関する詳細については、Herington.Jrらへの米国特許第5,067,208号に記載されており、同特許全体を参考文献としてここに援用する。
【0025】
上記終端部37の代わりに、別の終端部を使用することも考えられる。例えば、高温のバーをファスナーの端部に押し付けるか、超音波溶着か、又は当技術で既知の他の方法によって端部を溶着してもよい。
【0026】
図1a−1dと図2に示しているように、再閉可能なパッケージは、消費者が、スライダー機構36を掴んで、第1及び第2軌道24、30それぞれの第1及び第2形状部26、32が互いから離れるように動かすことによって開かれる。次に、消費者は、優先弱体領域38に沿って(在る場合は)随意の破断可能要素12を破って開く。代わりに、消費者は、破断可能要素を切断することによって、破断可能要素12を開いてもよい。パッケージは、ファスナー14とスライダー機構36を使って再密閉することができる。具体的には、消費者は、スライダー機構36を握り、開位置から閉位置へ動かして、相補的な第1及び第2形状部26、32を係合させる。
【0027】
一回限り破断可能要素12は、新しく購入したパッケージが以前に開かれていないことを消費者に保証するだけでなく、最初に開くまでは、パッケージの食品、腐敗し易いもの、又は他の内容物の鮮度を保ち、水分のような活性化の引き金を引く条件によって活性剤が活性化するのを阻止又は防止できる良好な初期シールを提供する。図1b−1dの再閉可能な閉鎖装置は、一回限り破断可能要素の上方に配置されている(即ち、再閉可能な閉鎖装置は、内部空間から遠い側にある)ので、再閉可能な閉鎖装置の操作は、一回限り破断可能要素が在ることによって妨害されることはない。
【0028】
第1フィン部分28と第2フィン部分34には、それぞれ活性剤50、52が関係付けられている。活性剤50と52は、同じでもよいし、異なってもよい。各活性剤50、52は、パッケージ又はその内容物に所望の機能又は効果を提供することが知られている物質を含んでいる。或る実施形態では、活性剤は、パッケージの中に入っている食品又は他の腐敗し易いものの寿命又は鮮度を伸ばす働きをする鮮度延長剤を含んでいる。別の実施形態では、活性剤は、望ましくない臭気を隠蔽、中和及び/又は低減するか、又はパッケージ内に芳香性の臭気を作り出す働きをする臭気管理剤を含んでいる。
【0029】
薬剤50は、フィン部分28の中又は上に組み込まれている。或る実施形態では、薬剤50は、第1フィン部分28と共に押出成形するか、又は第1フィン部分28の中にしみ込ませる。例えば、薬剤50は、第1フィン部分28の材料の中にマイクロカプセルの形態で分配されている。或る好適な実施形態では、活性剤は、パッケージ構造へと組み込まれる前にマイクロカプセル化されている。マイクロカプセル化とは、活性剤を、パッケージ処理及び製造中の熱には耐えるが、水分のような所定の環境要因と接触すると劣化、溶解、又は壊れて開き、活性剤を放出するポリマー材料内に包み込むことである。大量生産の際には、活性剤をマイクロカプセルに封入し、マイクロカプセルをファスナーの溶解材料内に散在させ、ファスナー14へと押出成形してもよい。
【0030】
第1フィン部分28に、活性剤50をしみ込ませてもよい。活性剤50を第1フィン部分28に噴射、ブラシがけ、被覆、積層、型押し、又は他の方法で塗布することも考えられる。例えば、活性剤は、ファスナー14製造後に第1フィン部分28に(例えば、感圧接着剤で)貼り付けられる被覆、パッチ、ポーチ、又はテープ内に配置してもよい。被覆、パッチ、ポーチ又はテープの選択は、しばしば、用いられる活性剤の種類によって決まる。例えば、粉末形態の活性剤(例えば、ミネラルが入った化学薬品)は、粉末をパッチ内に埋め込むのは難しいことが多いため、パッチではなく通気性のポーチの中に配置してもよい。代わりに、粉末形態の活性剤は、フィン又は本体パネルのようなパッケージの構成要素の上に振り掛けてもよい。限定するわけではないが、薬剤が入っている構造に組み込むことのできる粉末状の活性剤には、パーライト、炭酸カルシウム、カオリン、及びEngelhardによって製造されたASEPTROL抗微生物性剤が含まれる。
【0031】
薬剤が入っている構造を支持するのにテープ又はパッチを用いる場合、テープ又はパッチは、接着剤、パッチ状の構成要素、及び/又は、薬剤構造が接着剤に付着するのを阻止又は防止するのを支援をするスリップ添加剤のような剥離システムを含んでいてもよい。例えば、剥離システムは、テープ又はパッチが取り付けられる本体パネルに接触する表面から遠位側に配置されるテープ又はパッチの表面に配置して、パッケージがロールに巻かれるときに、付着が阻止又は防止されるようにする。そのような剥離システムの成分としては、シロキサン及びグリセロールモノステアレートのような材料がある。
【0032】
薬剤構造は、サイズが様々で、所望の薬剤の量、使用する具体的な薬剤、パッケージに用いられる薬剤構造の数、及びパッケージの寸法のような要因によって決まる。別の実施形態によれば、パッケージは、2つ又はそれ以上の活性剤構造を含んでいてもよい。
【0033】
パッチ、テープ又はポーチのような本発明の薬剤構造は、感圧性自己接着剤によって、再閉可能な袋のようなパッケージに取り付けることもできる。感圧性自己接着剤は、薬剤構造を再閉可能なパッケージに取り付けるのに適していれば、どの様な接着剤でもよい。限定するわけではないが、使用できる感圧性接着剤には、アクリル又はゴムベースの接着剤が含まれる。
【0034】
テープ又はポーチである薬剤構造は、再閉可能なパッケージの層上にロールで供給してもよい。テープ又はポーチであるロールで供給される構造は、最初は、薬剤が再閉可能なパッケージに送る前に自分に貼り付くのを防止又は阻止するのを支援する剥離ライナーを備えていてもよい。剥離ライナーを使用する場合、剥離ライナーは、ロールで供給されるテープ又はポーチから、テープ又はポーチが再閉可能なパッケージ又は袋に取り付けられる前に剥がされる。剥離ライナーの例には、シリコン被覆紙が含まれる。しかしながら、剥離ライナーは、それに伴うコストが余分に掛かるので望ましくない。薬剤構造は、再閉可能なパッケージ又は袋に取り付けられるまで、剥離ライナーを使用せずにロールで供給することも考えられる。
【0035】
代わりに、パッチ又はポーチである薬剤構造は、再閉可能なパッケージに取り付ける際に弾倉式に供給してもよい。パッチは、弾倉式に供給するのが望ましく、ポーチは、弾倉式に供給してもロールで供給してもよい。テープは、再閉可能なパッケージに取り付ける際にロールで供給するのが望ましい。例えば、テープは、巻きを解いて、所定の長さに切断し、再閉可能なパッケージに取り付ける。
【0036】
本発明の別の態様によれば、薬剤構造のパッチ、テープ又はポーチは、再閉可能なパッケージ又は袋に直接に熱シールすることができる。構造は、再閉可能なパッケージに熱シールされる前に、ロールで供給されるか、又は弾倉式に供給される。熱シールの実施形態では、何らの接着剤も付いていない薬剤構造は、自分自身に貼り付かず、剥離ライナーは不必要なコストを追加するので、剥離ライナーが用いられることは少ない。薬剤構造は、幾つかの場所で再閉可能なパッケージに取り付けてもよい。薬剤構造は、熱シール形成の間に、本体パネルに取り付けることができる。例えば薬剤構造は、第1及び第2本体パネルの間に形成される側辺シールの間に配置してもよい。他の取り付け法を使用することも考えられる。
【0037】
追加の層を、被覆、パッチ、ポーチ又はテープに加えることも考えられる。例えば、遮断層を追加して、薬剤が再閉可能なパッケージの内部と連通し続けるのを支援し、それによって、鮮度延長剤が本体パネルを透過するのを防止又は阻止するのを支援してもよい。
【0038】
情報を、薬剤構造上に、例えば遮断層の上に印刷することも考えられる。構造の異なる場所に印刷することも考えられる。構造が再閉可能なパッケージの内部に配置される場合は、印刷を見易く読み易くするために、本体パネルに最も近い薬剤構造の表面に印刷することが望ましい。
【0039】
或る実施形態では、被覆、パッチ、ポーチ又はテープである薬剤構造は、再閉可能なパッケージの内部に配置されている。代わりに、被覆、パッチ、ポーチ又はテープである薬剤構造をパッケージの外側表面上又はパッケージの層内に配置して、薬剤がパッケージの内部に透過できるか、又は内部と連通できるようにしてもよい。例えば、被覆、パッチ、ポーチ又はテープである薬剤構造を、本体パネルの一部分が取り除かれた再閉可能なパッケージの外側表面上に配置して、構造内に入っている薬剤が再閉可能なパッケージの内部に透過できるようにしてもよい。再閉可能なパッケージの層を薬剤が透過できるようにして、薬剤が再閉可能なパッケージの内部と連通できるようにしてもよい。
【0040】
同様に、活性剤52を、第2フィン部分34に組み込んでもよいし、第2フィン部分34にしみ込ませてもよい。活性剤52を、第2フィン部分34に噴霧、ブラシ掛け、被覆、積層、又は何らかの方法で塗布してもよい。
【0041】
或る実施形態では、活性剤50、52は、1つ又は複数の鮮度延長剤を含んでいる。各鮮度延長剤は、例えば、天然の油、抗微生物物質、酸、又は、他の食品又は腐敗し易いものの鮮度又は貯蔵寿命を延長することのできる物質でもよい。例えば、限定するわけではないが、鮮度延長成分の例には、天然供給源からのイソチオシアン酸アリル(AIT)のようなイソチオシアン酸塩、d−リモネン、オイゲノール、アリシン、イソチモール、チモール、二酸化塩素、過酸化水素、過炭酸塩ナトリウム、アスコルビン酸、クエン酸、ケイ皮アルデヒド、マスタード、シナモン、ペパーミント、スペアミント、トリクロサン、ニラ(ユリ科ニラ)、シナモン(クスノキ科ニッケイ)、サンシュユ(みずき科サンシュユ)、シアン化アリル、1シアン2、3−エピチオプロパン、チオシアン酸アリル、乳酸菌reuteri、イソチオシアン酸メチル、シナモン樹皮油、レモングラス油、サイム油、メチルジャスモネート、チャノキ油、エチルアルコール、サリチルアルデヒド、カルバクロール、シメン、様々なタマネギのエッセンシャルオイル抽出物、ニンニクのエッセンシャルオイル抽出物、クランベリー、クラウドベリー、ラズベリー、ストロベリーとビルベリーからのベリーフェノール抽出物、ナツメグ、ミント、クローブ、オレガノ、シナモン、サッサフラス、セージ、タイムとローズマリーからのエッセンシャルオイル、バニリン、バニリルアルコール、バニリン酸、ジアセチル、天然ハチミツ、二酸化フッ素、二酸化炭素、雰囲気修飾物質、及びそれらの組み合わせが含まれる。雰囲気修飾物質には、窒素、酸素、二酸化硫黄、一酸化炭素、二酸化炭素及びそれらの組み合わせが含まれる。
【0042】
カラシ及びワサビのような植物又は食品から天然に得られるAITは、その抗微生物特性のために、鮮度延長剤として特に有用である。AITは、グルコシノレートとミロシナーゼ酵素が入っているカラシのような植物から作られる。ミロシナーゼとグルコシノレートは、互いに反応してAITを作り、反応は加水分解を伴うので、湿気がAITの生成を活性化させる。AITは、抗細菌特性及び抗微生物特性を示すことが分かっている。AITは、気体の形態で放出されるため、パッケージの内部に透過し、内部の細菌の成長を抑制するので、食品又は腐敗し易いものの鮮度が伸びる。従って、抽出物、粉末、油又は細かく挽いた種のような様々な形態のワサビ、西洋ワサビ及びカラシを含むAIT生成製品を、本発明の実施形態の鮮度延長剤として用いることができる。
【0043】
或る実施形態では、AIT入り鮮度延長剤を、他の機能剤と組み合わせて用いることもできる。例えば、そのような或る実施形態では、AITは、酸と組み合わされており、これは、カラシからのAIT生成、従って、カラシの抗微生物性効果を大いに促進する。この様に、細かく挽いたカラシの種を鮮度延長剤として用いれば、これを無水クエン酸のような無水酸と所望の比率で組み合わせて、AITの生成を増し、鮮度延長機能を増強することができる。
【0044】
鮮度延長剤は、他の機能を提供することもできるので、そのような他の目的に用いることもできる。或る実施形態では、鮮度延長剤は、食品の鮮度を延長させるための鮮度成分と、パッケージ内に保存されている内容物の臭気ではなく鮮度成分の刺激臭だけを隠蔽、低減、及び/又は中和するための臭気成分を含んでいる。内容物の腐敗又は傷み具合が香りによって検出できるように、臭気成分は、食品の臭気又は食品が傷んだ臭気のような、パッケージ内に保存されている内容物の臭気を隠蔽しないのが望ましい。例えば、AIT鮮度成分を含む鮮度延長剤は、AITの刺激臭を隠蔽するが、保存されている内容物の臭気を隠蔽しないか、又はこれに影響を及ぼさないバニラ、シナモン又は柑橘油のような芳香成分を含んでいてもよい。鮮度延長剤は、それ自体の感覚器官を刺激する特性を保存されている内容物に付与せず、従って、ユーザーが、保存されている内容物の腐敗又は傷み具合を臭いによって容易に検出できるのが望ましい。
【0045】
代わりに、或る実施形態では、活性剤50、52は、1つ又は複数の臭気管理剤を含んでいる。好都合に、臭気管理剤は、望ましくない臭気を隠蔽、中和、及び/又は低減するために、ごみ又は廃棄物収集用に作られたパッケージ内に組み込むことができる。代わりに、臭気管理剤を使用して、臭気をパッケージに提供し又は作り出すこともできる。臭気管理剤は、この様に、熱可塑性樹脂の袋又はライナー、及びごみ又は廃棄物袋のような他の容器、おむつ容器、洗濯物袋、保存袋、及び廃棄可能な医療用袋又は容器に組み込むこともできる。
【0046】
限定するわけではないが、臭気管理剤の例には、AIT、d−リモネン、カラシ、天然油、二酸化塩素、硫化水素、メチルメルカプタン、アンモニア、シトロネラ油、マツ、花、及びMETAZENEのような置換エステルが含まれる。
【0047】
臭気管理剤の好適な実施形態にはAITが含まれており、AIT剤は、例えば、カラシを活性剤に組み込むことによって提供することができる。カラシは、細かく挽かれたカラシの種、粉末、油又はペーストの何れかの形態で、単独で、又はカラシからのAIT生成に触媒作用を及ぼしてカラシの抗微生物性と臭気管理特性を促進する酸と組み合わせて提供することができる。先に述べたように、AITは、腐敗し易いものの鮮度を延長させるのに有効であることから、腐敗し易いもののパッケージに組み込まれると、複数の機能を提供し、例えば、AITは、鮮度延長と臭気管理機能の両方を実行することができる。
【0048】
或る実施形態では、臭気管理剤は、ユーザーに心地良い又は所望の臭気又は芳香を提供するために追加の成分を含んでいる。例えば、レモングラス油のような天然油を使って、パッケージから放たれる臭気を管理するか、主要な臭気管理剤自体の臭気を隠蔽するか、或いは、臭気管理剤の臭気をユーザーにとって更に心地良くすることができる。細かく挽かれたカラシの種と無水酸を約5重量%のレモングラス油と混ぜ合わせた組成物は、不快な臭気を管理するのに特に有効であることが分かっている。
【0049】
活性剤50、52は、パッケージに所望の香りを提供するための芳香族又は香料の成分を含んでいる場合は、パッケージ内部の香りの濃度を増強するための追加の物質を含んでいてもよい。例えば、活性剤50は、香の濃度を高めるためにパーライトを含んでいてもよい。パーライトには、香りを保持する能力、安定性、及びその表面領域があるので、使用するのに適している。限定するわけではないが、香りを増強するための他の材料の例には、微小球体、タルク、シリコン、ケイ酸アルミニウムのようなケイ酸塩、バーミキュライト、珪藻土、又はそれらの組み合わせが含まれる。
【0050】
更に、本発明によれば、少なくとも1つの活性剤を含んでいる第1及び第2フィン部分は、再閉可能なパッケージが開かれるか、又は内容物が詰め込まれると始動する、活性化システムを含んでいる。活性化システムは、分離させると活性剤の放出を開始するミシン目又は剥離システムのような、機械的なものでもよい。別の活性化法は、パッケージ内に存在する湿気又は水分のレベル(内容物の水の活性に関係する)に基づいている。例えば、大量の湿気は、化学反応を開始させ、その結果、二酸化炭素又は二酸化塩素のような揮発性化学物質が放出される。そのような例では、再閉可能なパッケージ内の湿度が高いほど、大量の活性剤が加えられる。高い湿度レベルで活性化される反応の例は、炭酸水素ナトリウムとクエン酸か、次亜塩素酸ナトリウムとクエン酸のような塩と酸の反応である。AITの放出は、先に説明したように、湿気によっても助けられる。そのような例では、湿気が増すと、更に多くの量の活性剤がパッケージ雰囲気中に放出される。
【0051】
湿気により活性化される鮮度延長剤の付いた再閉可能なパッケージの操作法では、例えば、腐敗し易いものがパッケージの内部に入れられると、腐敗し易いものの湿気又は水分レベルが鮮度延長剤を活性化させる。更に、薬剤が、袋状のパッケージの口部近く、又は容器状のパッケージの縁近くに配置されている場合は、選択的な活性化又は放出を行うことができる。例えば、腐敗し易いものが(例えば、腐敗し易い製品を内部に最初に入れる際にパッケージの口部を通るか、又は縁を越えて)薬剤の近くを通る際、腐敗し易い製品が内部に入れられた状態になっているとき、及び(例えばパッケージを開いた際に)空気が内部に入る際に、腐敗し易いものの湿気又は水分レベルが薬剤を活性化する。薬剤をパッケージの口部又は縁近くに配置するのは、透明なパッケージで内容物を最大限に表示する必要がある場合にも、好都合である。
【0052】
また、湿気活性化法は、遮断層材料を備えることによって制御することができる。例えば、本体パネルを遮断層とするか、又は遮断材料で形成して、密閉環境を作り、パッケージを閉じると湿気の導入及び活性剤の放出を防ぐか阻止できるようになっているのが望ましい。更に、例えば、フィン部分は、遮断層となるか、又は遮断材料で形成してもよい。ここで用いる「遮断層」及び「遮断材料」という用語は、パッケージ雰囲気中への活性剤の放出を完全に遮断又は防止する層又は材料ではなく、そのような放出を抑制又は何らかの方法で制御する層または材料のことである。
【0053】
そのような材料の一例は、低密度ポリエチレン(LDPE)に組み込まれているポリエチレングリコール(PEG)である。水、水蒸気、酸素、窒素、二酸化炭素、エチレン、揮発性又は不揮発性活性剤の移動に対する遮断壁となる他の材料には、限定するわけではないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状中密度ポリエチレン(LMDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、メタロセン(mPE)、ポリプロピレン(PP)、配向ポリプロピレン(OPP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、アクリロニトリル−スチレン−アクリレート(ASA)、アクリロニトリル−EPDM−スチレン(AES)、ASA/AESコポリマー、ポリアミド6、ポリアミド66とそのコポリアミド、ポリビニル塩化物(PVC)、アクリル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、熱可塑性ポリエステル(TPE)、エチレン/エチルアクリレート(EEA)、エチレン/ビニルアセテート(EVA)、ポリスチレン(PS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、改質ポリスチレン、エチレン−ビニルアルコール(EVAL又はEVOH)、塩化ポリビニリデン(PVDC)、液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド、ポリアクリル酸(PAA)、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、サラン、セラミック充填ポリマー、ナノ複合ポリマー、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリロニトリル−メチルアクリレート(AC−MA)、ポリフェニレンエテール(PPE)、酸化ポリフェニレン(PPO)、熱可塑性エラストマー、セロファン、ナイロン、ポリカーボネート(PC)、遮断特性を有する改質ポリオレフィン、環状オレフィンコポリマー、ポリアクリロニトリル、アクリロニトリルコポリマー、ポリアセタール、改質ポリエステル、アクリル派生物、及び無機遮断被覆、のポリマー、コポリマー、配合物、押出成形物、同時押出成形物、被覆、金属化又は積層化が含まれる。フォイルのような他の遮断材料や、金属化配向ポリプロピレン(OPP)のような金属化ポリマーを使用することも考えられる。遮断層は、少なくとも水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素及び二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対しても不透過性である。遮断層は、従って、水蒸気が(或る実施形態では、酸素、窒素及び二酸化炭素も)パッケージの中に入るのを阻止又は防ぎ、一方では、活性剤がパッケージの内部から漏れ出すのを阻止又は防いでいる。
【0054】
遮断層を形成する際に用いられる代表的な環状オレフィンコポリマーは、TOPAS8007である。有用な環状オレフィンコポリマーは、数社から入手可能であると思われる。例えば、ニュージャージ州サミットのCelaneseAG企業のTiconaは、環状オレフィンコポリマーを販売している。環状オレフィンコポリマーを販売していると思われる他の会社には、ニッポンゼオン(日本)、三井化学(日本)、及び、正式名称が日本合成ゴムであるJSR(日本)が含まれている。CelaneseAG企業のTiconaは、環状オレフィンコポリマー(COCs)を、TOPASという商標で販売している。これらの環状オレフィンコポリマーは、ノルボルネン及びエチレンの供給原料で、メタロセン触媒を使って準備されるものと思われる。少なくとも4等級のTOPAS樹脂(TOPAS8007、TOPAS6013、TOPAS6015、TOPAS6017)が販売されていると思われる。販売されている4等級のTOPAS樹脂は、それぞれ80、140、160、180℃のガラス転移温度Tを有している。4等級のTOPAS樹脂の対応するノルボルネンのレベルは、35、48、55、59モル%である。
【0055】
PVOHのような水溶性材料は、水分環境内で融解し、強度及び/又は遮断特性を失うので、単独で遮断層42、44を形成しないことが望ましい。本発明では、結合又は接着剤層のような追加の層を使用することも考えられる。
【0056】
活性剤50が入っている第1フィン部分28は、熱可塑性材料を含むポリマー材料で作ることができる。代わりに、パッケージの一部として形成される場合は、ポリマーマトリクス層に、マイクロカプセル封入活性剤をしみ込ませ、又はこれに支持させて、パッケージの構成要素、例えばフィン部分にしてもよい。薬剤構造50のマトリクス層は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、及びそれらの組み合わせのようなポリオレフィン材料で作ることができる。限定するわけではないが、マトリクス層材料の例には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、直鎖状中密度ポリエチレン(LMDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、メタロセン(mPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド6、ポリアミド66とそのコポリアミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル、熱可塑性ポリエステル(TPE)、エチレン/ビニルアセテート(EVA)、ポリスチレン(PS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、改質ポリスチレン、液晶ポリマー(LCP)、ポリアミド、ポリアクリル酸(PAA)、ポリ乳酸(PLA)、ポリエチレンテレフタレートグリコール(PETG)、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリフェニレンエテール(PPE)、熱可塑性エラストマー、及びセルロースと充填プラスチックのポリマー、コポリマー又は配合物が含まれる。これらの材料は、一般的に、水蒸気に対して優れた遮断壁となるが、酸素と活性剤は透過させる。ポリエチレンは再生できるので、これを備えたパッチ、テープ又はポーチを有するのが望ましい。パッチ、テープ又はポーチ構造を形成するのに使用できる材料の別の例は、エチルメチルアクリレート(EMA)である。パッチ、テープ又はポーチの表面は、鮮度延長又は臭気管理剤のような活性剤を放出できる多孔性の不織材料(例えばガーゼ)で形成してもよい。臭気を管理するために、臭気管理構造の層の1つには、香材(例えば香水)、香強化鉱物、及び/又は、ポリマー樹脂(例えばLLDPE)を更に含ませてもよい。
【0057】
図1aでは、第1フィン部分28は、長さが第1フィンの上部28cから第1フィン底部28dまでである。第1フィン上部28cと第1フィン底部28dの間の距離を長くすることによって、第1フィン部分28の長さを変えることも考えられる。第1フィン部分28が長いと、活性剤を追加することができるので、内部空間22に入れる食品又は他の腐敗し易いものをより長い期間保存することができる。同様に、第2フィン部分は、長さが第2フィンの上部34cから第2フィン底部34dまでである。この場合も、所与の再閉可能なパッケージ10に必要な活性剤の量によって、第2フィン上部34cから第2フィン底部34dの間の距離を変えることができると考えられる。
【0058】
当業者には理解頂けるように、パッケージと組み合わせて使用する薬剤の量は、薬剤が使用される環境、例えば、薬剤の消失及び放出速度によって決まる。放出速度は、薬剤がパッケージの内部に放出される速度のことであり、消失速度は、放出された薬剤がパッケージの内部から逃げ出す速度のことである。好適にも、本発明の薬剤は、所定の「貯蔵寿命」の間、又は耐用期間中は、薬剤の放出速度が薬剤の消失速度を上回る量だけ配置されているので、パッケージの内部の薬剤は、それが無くなるより早く補充され、従って、薬剤の効果的な機能が保証されている。薬剤の消失速度は、パッケージの設計、構造及び使用法に関係する様々な要因によって決まる。
【0059】
再閉可能なパッケージ10は、更に、随意の破断可能要素を含んでいてもよい。図1b−1dに示すように、パッケージ60、70、80には、それぞれ最初は第1フィン部分28から第2フィン部分34まで伸張する随意の破断可能要素12を使用することもできる。図1b−1dに示す破断可能要素12は、一回限り破断可能な開封証拠機構を形成する随意の一回限り破断可能な優先弱体領域又は優先引裂領域38を備えている。優先弱体領域38は、切り目線、一連のミシン目、又は高指向性領域でもよい。更に、優先弱体領域38は、切断することによって分離させるように作ってもよい。優先弱体領域38は、再閉可能なパッケージ10を開封前にいじることを阻止する。図1b−1dに示すように、破断可能要素12の位置は、第1及び第2フィン部分の端部に対して変えることができる。破断可能要素12は、一回限り破断可能な優先弱体領域を有している必要はない。例えば、或る実施形態では、破断可能要素12は、再閉可能な接着剤又は粘着性シールを含んでいる。
【0060】
図1c−1dのパッケージ70、80に示すように、第1フィン部分76、86と第2フィン部分78、88は、複数の層を含んでいてもよい。先ず図1cに示す実施形態では、第1軌道72は、第1形状部26と第1フィン部分76を有している。第1フィン部分76は、活性剤を含んでいる層62と遮断層42を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層42は、水蒸気及び活性剤の移動を少なくとも抑制するが、それらに対し実質的に不透過性であるのが望ましく、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれらの組み合わせに対しても同様である。(図1c及び図3bの機構76a、76b、76c、76d、78a、78b、78c、78dと、図1d及び図3cの機構86a、86b、86c、86d、88a、88b、88c、88dとは、それぞれ図1aの機構28a、28b、28c、28d、34a、34b、34c、34dと類似している)。
【0061】
第2軌道74は、第2形状部32と第2フィン部分78を有している。図1cの第2フィン部分78は、活性剤を含んでいる層64と遮断層44を有している。活性剤64は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層44は、水蒸気及び活性剤の移動を少なくとも抑制するが、それらに対し実質的に不透過性であるのが望ましく、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれらの組み合わせに対しても同様である。
【0062】
図1cに示す実施形態では、活性剤を備えた層62は、内部空間22に最も近い。遮断層42を内部空間22に最も近接して配置することも考えられる。同様に、活性剤を備えた層64は、内部空間22に最も近い。遮断層44を内部空間22に最も近接して配置することも考えられる。
【0063】
図1dに示すように、第1軌道82は、第1形状部26と第1フィン部分86を有している。第1フィン部分86は、活性剤を含んでいる層62、遮断層42、及び拡散層66を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層42は、水蒸気及び活性剤の移動を少なくとも抑制するが、それらに対し実質的に不透過性であるのが望ましく、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれらの組み合わせに対しても同様である。拡散層66は、活性剤を含む層62に関し遮断層42の反対側に位置している。
【0064】
第2軌道84は、第2形状部32と第2フィン部分88を有している。図1dの第2フィン部分88は、活性剤を含んでいる層64、遮断層44、及び拡散層68を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層44は、水蒸気及び活性剤の移動を少なくとも阻止するが、それらに対し実質的に不透過性であるのが望ましく、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素又はそれらの組み合わせに対しても同様である。遮断層44は、先に述べた遮断材料の何れかで作られている。拡散層68は、活性剤を含む層64に関し遮断層44の反対側に位置している。
【0065】
第1及び第2のフィン部分86、88それぞれの拡散層66、68は、活性剤が、比較的迅速に再閉可能なパッケージの内部に到達できるようにするのに適した材料で作られている。従って、水、水蒸気、酸素、窒素、二酸化炭素、エチレン、揮発性又は不揮発性の活性剤が透過する材料が、拡散層に用いられる。拡散層の例には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、極低密度ポリエチレン(VLDPE)、メタロセン(mPE)、ポリプロピレン(PP)、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)、ポリアミド6、ポリアミド66とそのコポリアミド、ポリ塩化ビニル(PVC)、アクリル、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、熱可塑性ポリエステル(TPE)、エチレン/エチルアクリレート(EEA)、エチレン/ビニルアセテート(EVA)、ポリスチレン(PS)、耐衝撃性ポリスチレン(HIPS)、改質ポリスチレン、エチレン−ビニル−アルコール(EVAL又はEVOH)、ポリアクリル酸(PAA)、ポリ乳酸(PLA)、充填ポリマー、親水性ナノ複合ポリマー、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、熱可塑性エラストマー、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、ポリメチルペンテン(PMP)、ポリビニルアセテート(PVA)、ポリビニルアルコール(PVAL)、及びセルロースアセテート(CA)のポリマー、コポリマー、配合物、押出成形物、同時押出成形物、被覆、又は積層が含まれる。
【0066】
当業者には理解頂けるように、マトリクス、遮断壁、又は拡散層の何れかを形成するのに、層組成物内の材料の百分率比、層組成物内の材料の量(例えば層組成物の厚さ)及び/又は製作方法に依っては、同じ種類のポリマー材料を用いることができる。従って、特定のポリマー材料を、マトリクス、遮断壁、又は、拡散層の成分として用いるのは、その使用量と方法に依存する。
【0067】
拡散層66、68は、内部空間22と連通する活性剤の量を制御するのを支援する。具体的には、拡散層は、パッケージの内部に放出される活性剤の量を、パッケージの内部に入る量が、パッケージの外側に消失される量に等しいか、又はそれより多くなるように制御する。この様に、内部空間と連通する活性剤の量を制御すると、パッケージ内に適量の活性剤が常に存在することを保証することによって、再閉可能なパッケージ内の食品、腐敗し易いもの、又は他の内容物の使用前の貯蔵寿命が改善される。拡散層は、更に、再閉可能なパッケージの使用中に、活性剤の適切な放出速度を保証するように作用する。
【0068】
図1dに示す実施形態では、拡散層66は、内部空間22に最も近い。遮断層42を内部空間22に最も近接して配置することも考えられる。同様に、拡散層68は、内部空間22に最も近い。遮断層44を内部空間22に最も近接して配置することも考えられる。
【0069】
軌道、形状部、フィン部分、及び一回限り破断可能要素は、通常25、1つ又は複数のポリマー樹脂を含んでいる。軌道、形状部、フィン部分、及び一回限り破断可能要素は、限定するわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン又はそれらの組み合わせを含む1つ又は複数のポリオレフィンで独立して構成されていてもよい。限定するわけではないが、ポリエチレンの種類には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)及びそれらの組み合わせが含まれる。限定するわけではないが、他には、例えば、プラストマー、エラストマー、エチレンビニルアセテート(EVA)、エチルメタクリレート、ポリメチルペンテンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリオレフィンイオノマー、環状オレフィンコポリマー(COCs)、又はポリエチレン及び/又はポリプロピレンを含め、それらの組み合わせが含まれる。
【0070】
軌道、形状部、フィン部分、及び/又は一回限り破断可能要素の1つ又はそれ以上は、複数の層で作ることもできる。軌道、形状部、フィン部分、及び一回限り破断可能要素の複数の層は、同時押出成形、或いは、被覆又は積層のような他の処理によって独立して形成することができる。
【0071】
ポリマーパッケージの相対する本体パネル16、18を形成する相対するフィルムは、1つ又は複数のポリマー樹脂で作ることができる。相対する本体パネル16、18は、限定するわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン又はそれらの組み合わせを含む1つ又は複数のポリオレフィンで構成されていてもよい。限定するわけではないが、ポリエチレンの種類には、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)及びそれらの組み合わせが含まれる。限定するわけではないが、他には、例えば、プラストマー、エラストマー、エチレンビニルアセテート(EVA)、エチルメタクリレート、ポリメチルペンテンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリオレフィンイオノマー、環状オレフィンコポリマー(COCs)、又はポリエチレン及び/又はポリプロピレンを含め、それらの組み合わせが含まれる。
【0072】
更に、本発明の相対する本体パネル16、18は、同時押出成形や、被覆又は積層のような他の処理によって接合される層を含む複数の層で作ることもできる。着色料、金属成分、紙、及び/又は、紙/プラスチック複合材を、本発明のポリマー袋の層内又は層上に組み込むこともできる。
【0073】
随意のスライダー機構36は、例えば、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリエチレンとポリプロピレンのコポリマー、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリアセタール、又はアクリルブタジエンスチレンコポリマーのような、適したポリマー25材料で形成することができる。スライダー機構36を作るのに特に適した成分は、ポリプロピレン、ポリカーボネート、又はポリエステルである。スライダー機構36は、射出成形で形成することができる。
【0074】
同様に、(図1a−1d、図3a−3cに示すような)相対する本体パネル16、18は、少なくとも水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対しても実質的に不透過性である遮断層を形成していてもよい。そうなると、相対する本体パネル16、18は、フィン部分の遮断層42、44の形成について先に述べたのと同様の材料を含んでいてもよい。相対する本体パネル16、18は、パッケージの外部又は内部表面上に位置する遮断層とすることができる。
【0075】
相対する本体パネル16、18は、複数の層で作ることもできる。例えば、相対する本体パネル16、18は、フィン部分に取り付けられる結合層を含んでいてもよい。結合層は、エチレンビニルアセテート(EVA)、無水改質ポリオレフィン、無水改質エチレンアクリレート、無水改質EVA、酸改質EVA、酸改質エチレン−アクリレート、非晶質ポリオレフィン改質EVAポリマー、又はそれらの組み合わせのような様々な材料で作ることができる。無水改質ポリオレフィンには、例えば、無水改質高密度ポリエチレン(HDPE)、無水改質低密度ポリエチレン(LDPE)、及び無水直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が含まれる。
【0076】
3層の本体パネル(図示せず)の例には、フィン部分の遮断層42、44を作るのに先に述べたのと同じ材料を有する第1層と、結合層と、LDPE、HDPE、LLDPE又はそれらの組み合わせのようなポリオレフィンで作られた第3層とが含まれる。この実施形態では、第1層が本体パネルの内部に配置され、結合層が第1層と第3層の間に配置されているのが望ましい。そのような本体パネルは、先に述べた本体パネル16、18と同様に用いられる。
【0077】
(一体に形成された噛み合い形状部とフィン部分を有する軌道のような)再閉可能な閉鎖装置の構成要素は、熱シール、溶着(例えば超音波溶着)又はブロッキングのような処理によってパッケージの本体パネルに取り付けられる。使用する処理は、袋及び再閉可能な閉鎖装置を作る材料によって決まる。具体的には、熱シーリングは、材料を一体に融合又は融解させる処理である。溶着は、同様の材料を互いに「接着させる」のに、中間第3材料が用いられる処理である。ブロッキングは、少なくとも十分な圧力と随意的な温度上昇の結果、層同士をシーリング無しに緊密に表面接触接着させる処理である。
【0078】
フィン部分は、本体パネルに対し、図1a−1dに示しているのとは異なる様式で取り付けてもよい。図3a―3cでは、再閉可能なパッケージ110、120、130の口部は、パッケージ本体を形成して内部空間122を画定する一対の第1及び第2の相対する本体パネル又は壁パネル16、18を含んでいる。図3aでは、第1本体パネル16には、第1形状部26と、第1形状部26から概ね下向きに伸張する第1フィン部分28とを有する第1軌道24が接続されている。第1本体パネル16は、外側表面16aと内側表面16bを有している。第1フィン部分28は、外側表面28aと内側表面28bを有している。第2本体パネル18には、第2形状部32と、第2形状部32から概ね下向きに伸張する第2フィン部分34とを有する第2軌道30が接続されている。第2本体パネル18は、外側表面18aと内側表面18bを有している。第2フィン部分34は、外側表面34aと内側表面34bを有している。外側表面16aは、内側表面28bに取り付けられている。外側表面18aは、内側表面34bに取り付けられている。第1及び第2形状部26、32は、互いに解除可能に係合し、パッケージ110に再閉可能なシールを提供する。
【0079】
図3aに示す実施形態では、第1フィン部分28は、活性剤50を含んでいる。具体的には、活性剤50は、先に述べた活性剤の何れでもよい。第2フィン部分34は、活性剤52を有している。具体的には、活性剤52は、先に述べた鮮度延長剤の何れでもよい。
【0080】
活性剤50は、第1フィン部分28と共に押出成形することもできる。第1フィン部分28に、活性剤50をしみ込ませてもよい。活性剤50を第1フィン部分28に噴射、ブラシがけ、被覆、積層又は型押しすることも考えられる。
【0081】
同様に、活性剤52を、第2フィン部分34と共に押出成形することもできる。第2フィン部分34に、活性剤52をしみ込ませてもよい。活性剤52を第2フィン部分38に噴射、ブラシがけ、被覆、積層又は型押しすることも考えられる。
【0082】
図3b―3cに示すように、第1フィン及び第2フィン部分は、複数の層を含んでいてもよい。先ず図3bに示す実施形態では、再閉可能なパッケージ120は、第1軌道72と第2軌道74を含んでいる。第1軌道72は、第1形状部26と第1フィン部分76を含んでいる。第1フィン部分76は、活性剤を含む層62と、遮断層42を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層42は、少なくとも水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対してもそうであるのが望ましい。
【0083】
第2軌道74は、第2形状部32と第2フィン部分78を含んでいる。図3bの第2フィン部分78は、活性剤を含む層64と、遮断層44を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層44は、少なくとも水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対してもそうであるのが望ましい。
【0084】
図3bに示す実施形態では、活性剤62を備えた層が、内部空間122に最も近い。遮断層42を、内部空間122に最も近接して配置することも考えられる。同様に、活性剤64を備えた層が、内部空間122に最も近い。遮断層44を、内部空間122に最も近接して配置することも考えられる。
【0085】
図3bの再閉可能なパッケージ120は、随意の一回限り破断可能要素112を備えている。一回限り破断可能要素112は、図1b―1dの一回限り破断可能要素12と同じ目的を果たすように設計されている。
【0086】
図3cでは、再閉可能なパッケージ130は、第1軌道82と第2軌道84を備えている。第1軌道82は、第1形状部26と第1フィン部分86を含んでいる。第1フィン部分86は、活性剤を含む層62、遮断層42、及び拡散層66を備えている。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。遮断層62は、水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対してもそうであるのが望ましい。遮断層42は、先に述べた遮断材料の何れを含んでいてもよい。
【0087】
拡散層66は、先に述べた拡散層材料の何れを含んでいてもよい。拡散層66は、内部空間122と連通する活性剤の量を制御するのを支援する。拡散層66は、活性剤を有する層62に関し遮断層42の反対側に配置されている。内部空間と連通している活性剤の量を制御すると、再閉可能なパッケージ内の食品、腐敗し易いもの、又は他の内容物の使用前の貯蔵寿命が改善される。拡散層は、更に、再閉可能なパッケージの使用中に、活性剤の適切な放出速度を保証する働きをする。
【0088】
第2形状部32と第2フィン部分88を有する第2軌道84を図3cに示している。図3cの第2フィン部分88は、活性剤を含む層64、遮断層44、及び拡散層68を有している。活性剤は、先に述べた活性剤の何れでもよい。
【0089】
遮断層44は、水蒸気と活性剤には実質的に不透過性で、或る実施形態では、酸素、窒素、二酸化炭素、又はそれらの組み合わせに対してもそうであるのが望ましい。遮断層44は、先に述べた遮断材料の何れを含んでいてもよい。拡散層68は、先に述べた拡散層材料の何れを含んでいてもよい。拡散層は、内部空間122と連通する活性剤の量を制御するのを支援する。拡散層68は、活性剤64を含んでいる層に関して遮断層44の反対側に配置されている。内部空間と連通する活性剤の量を制御すると、再閉可能なパッケージ内の食品、腐敗し易いもの、又は他の内容物の使用前の貯蔵寿命が改善される。拡散層は、更に、再閉可能なパッケージの使用中に、活性剤の適切な放出速度を保証する働きをする。
【0090】
図3cに示す実施形態では、拡散層66は、内部空間122に最も近い。遮断層42を、内部空間122に最も近接して配置することも考えられる。同様に、拡散層68は、内部空間122に最も近い。遮断層44を、内部空間122に最も近接して配置することも考えられる。
【0091】
代わりに、粘着性シールを、本発明のファスナー又は再閉可能要素として使用することもできる。そのようなシールは、再密閉可能な接着剤型の物質を採用し、それを、パッケージを形成しているフィルムの一方又は両方の何れかに塗布する。接着剤は、代わりに、中間ベース条片に塗布してもよい。本発明の実施形態では、粘着性シール及びジッパーのみならず、他の閉鎖装置を使用することも考えられる。
【0092】
図1a及び図3aに示している再閉可能なパッケージ10及び110は、使い残しの食品のような、食品又は他の腐敗し易いものを消費者が保存するのに用いられる。再閉可能なパッケージ10を操作する際には、1つ又は複数の食品又は腐敗し易いものが、パッケージ10の内部22内に入れられ、ファスナー14が閉位置に動かされる。食品内に存在する湿気又は水分レベルは、食品が活性剤の近くを通るとき、及び、食品が内部に入れられた状態にあるときに、鮮度延長剤50又は52を活性化させて、食品が傷むのを阻止する。更に、パッケージ10を開き、即ち、再閉可能なファスナー14を開位置に動かしても、空気が内部22に入ることによって、活性剤50又は52が活性化する。
【0093】
図1b、1c、3b、3cに示すように、再閉可能なパッケージ60、120及び70、130は、破断可能要素に対する活性剤の配置に関して、異なっている。例えば、図1bのパッケージ60の活性剤50、52は、破断可能要素12の上方に配置されており、従って、使用するまでは、内部から離して配置されており、一方、パッケージ70の活性剤62、64は、破断可能要素12の上方及び下方に配置されている。一般的に、パッケージ内の活性剤は、一回限り破断可能要素の上方、上方及び下方、或いは、下方に配置することができる。
【0094】
破断可能要素を備えたパッケージは、食品又は他の腐敗し易いものを消費者が保存するのに用いられる。再閉可能なパッケージ60又は70を操作する際には、破断可能要素12が破られ、腐敗し易いものが、パッケージ60及び70の内部22に入れられ、パッケージ60及び70は、破断可能要素12に沿って再密閉され、ファスナー14に沿って閉じられる。鮮度延長剤が再閉可能なパッケージ60と同様に破断可能要素の上方に配置されている場合、鮮度延長剤は、食品が薬剤の近くを通ること(例えば、腐敗し易い製品を内部に最初に入れる際にパッケージの口部を通して)、及び、内部への空気の進入(例えば、パッケージを開くか又は再び開くの際に)によって活性化される。鮮度延長剤が、再閉可能なパッケージ70と同様に破断可能要素の上方及び下方に配置されている場合、鮮度延長剤は、食品が薬剤の近くを通る際、食品が内部に入れられた状態にあるとき、及び内部に空気が進入する際に活性化される。一般的に、消費者が使用するには、鮮度延長剤が破断可能要素の下方に配置されているパッケージが望ましく、それは、パッケージを開くまで薬剤が空気に曝されず、従って、薬剤の貯蔵寿命が延びるからである。
【0095】
破断可能要素を備えたパッケージは、異なる型式の商業的な形成、詰め込み及び密閉の食品包装オペレーション(「FFSオペレーション」)にも適している。そのようなパッケージは、鮮度延長剤の破断可能要素に対する配置次第で、異なる型式のFFSオペレーションに用いることができる。鮮度延長剤が一回限り破断可能要素の上方に配置されているパッケージは、食品が入っているパッケージの内部が、一回限り破断可能要素を介してパッケージを閉鎖する際に、実質的に排気されるFFSオペレーションに適している。食品は、真空環境内に配置されるので、一回限り破断可能要素が破断されるまでは、パッケージの内部では傷むのが阻止される。しかしながら、一度開かれると、鮮度延長剤が傷むのを抑制するので、一回限り破断可能要素の下方の鮮度延長剤は不要である。対照的に、鮮度延長剤が一回限り破断可能要素の下方、又は、上方及び下方に配置されているパッケージは、食品が入っているパッケージの内部が、一回限り破断可能要素を介してパッケージが閉じられる際に、排気されないか、又は部分的にしか排気されないFFSオペレーションに適している。一回限り破断可能要素の下方に配置されている鮮度延長剤は、パッケージの内部に入れられた食品が傷むのを抑制して貯蔵寿命を延ばすことができる。鮮度延長剤と一回限り破断可能要素のそのような配置は、チーズのように傷みが早いことが分かっている食品に適している。一般的に、鮮度延長剤が破断可能要素の上方に配置されているパッケージは、食品を真空パッケージ内に配置する商業的なオペレーションに適しており、それは、パッケージが開かれるまでは薬剤が使用されないからである。
【0096】
パッケージは、腐敗し易いものの保存を含め、品物を保存又は収集するのに適している熱可塑性材料のような、どの様な適した材料で形成してもよい。勿論、1パイントの保存及びフリーザーバッグ、1クォートの保存及びフリーザーバッグ、及び1ガロンの保存及びフリーザーバッグのような一般的なサイズの再閉可能なパッケージが含まれる。再閉可能なパッケージは、通常、ポリオレフィン材料のようなポリマー材料で形成される。限定するわけではないが、ポリオレフィン材料の例には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、及びそれらの組み合わせが含まれる。例えば、ポリエチレン材料の種類には、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、及びそれらの組み合わせが含まれる。本発明の再閉可能なパッケージを形成するのに、プラストマー、エラストマー、エチレンビニルアセテート(EVA)、エチルメタクリレート、ポリメチルペンテンコポリマー、ポリイソブチレン、ポリオレフィンイオノマー、環状オレフィンコポリマー(COCs)、又はそれらの組み合わせのような材料を、ポリエチレン及び/又はポリプロピレンを含め、使用することも考えられる。再閉可能なパッケージの厚さは、本発明では様々であるが、概ね約0.5から約5ミルであり、より特定的には、約1から約3ミルである。
【0097】
先に説明したように、本発明の活性剤は、再閉可能なパッケージのファスナーのフィン部分と組み合わせて用いることができる。代わりに、及び/又は組み合わせて、本発明の活性剤は、同時係属中の米国特許出願第(弁理士事件整理番号第086012−38700−USPT)で詳しく説明しているように、再閉可能なパッケージの本体パネルと組み合わせて用ることができ、同出願の内容全体を、参考文献としてここに援用する。
【0098】
追加の又は代わりの層を、ここに図示し説明した再閉可能なパッケージを形成するのに使用することも考えられる。例えば、鮮度延長促進層を、フィン部分を使用する代わりに、又はそれに加えて、本体パネルに追加又は組み込むこともできる。鮮度延長促進層は、湿度の上昇に伴って鮮度延長剤の放出を促進することができる。湿度が上がると、対応して細菌の成長が早まり、結果的に食品の傷みが早まることが多い。鮮度延長促進層は、例えば、ポリビニルアルコール(PVOH)である。
【0099】
以上、開示した活性剤付きパッケージを、図示の実施形態を参照しながら示し、説明してきたが、当業者には理解頂けるように、これらの実施形態には多くの等価物が考えられる。そのような等価物は、本開示の範囲及び特許請求の範囲に包含される。
【0100】
例えば、当業者には理解頂けるように、本発明は、再閉不可能な袋及びライナー、硬質のくず箱のような硬質の容器、プラスチック容器及び弁当箱、及び、食品包装ラップとフォィルを含め、様々な型式のパッケージ及び容器に適用することができる。同様に、当業者には理解頂けるように、本発明は、臭気管理剤のような鮮度延長剤以外の薬剤、及びパッケージ又はその中に入っている内容物に所望の機能又は効果を提供する他の薬剤に適用することができる。
【0101】
特に指定がなければ、ここで名詞を修飾するのに用いている冠詞は、修飾されている名詞の数に関し、1つ又はそれ以上を含むものと理解頂きたい。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】図1aは、本発明の或る実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。図1bは、本発明の別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。図1cは、本発明の更に別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。図1dは、本発明の又更に別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。
【図2】図1bの口部を組み込んだ再閉可能なパッケージの斜視図であり、再閉可能なファスナー又はジッパーのスライダー機構が開かれ、一回限り破断可能要素は部分的に開かれている。
【図3】図3aは、本発明の別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。図3bは、本発明の更に別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。図3cは、本発明の又更に別の実施形態による、再閉可能なパッケージ又は袋の口部の断面図である。
【図1a】

【図1b】

【図1c】

【図1d】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
再閉可能なパッケージにおいて、
一対の相対する側辺と、前記側辺を架橋する底部とに沿って一体に接続され、前記底部の反対側に口部を画定している一対の相対する本体パネルと、
前記口部に沿って伸張し、一対のポリマー軌道を含んでいる再閉可能なファスナーであって、前記軌道は、それぞれ噛み合い要素とフィン部分を含んでおり、前記噛み合い要素は、互いに解除可能に係合させることができ、前記フィン部分は、それぞれ前記再閉可能要素から前記再閉可能なパッケージの前記底部に向かって概ね下向きに伸張している、再閉可能なファスナーと、
前記再閉可能なパッケージの内部と連通するように、前記フィン部分の少なくとも一方に関係付けられている活性剤と、を備えている再閉可能なパッケージ。
【請求項2】
前記活性剤は、前記活性剤を前記フィン部分の少なくとも一方に、ブラシがけ、被覆、しみ込ませ、積層、噴射、及び型押しすることの内の少なくとも1つによって、前記フィン部分の少なくとも一方に貼り付けられる、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項3】
前記活性剤は、前記フィン部分の少なくとも一方と共に押出成形される、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項4】
前記活性剤は、前記フィン部分の少なくとも一方に、マイクロカプセルの形態で分配されている、請求項3に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項5】
前記活性剤は、接着剤、同時押出成形、熱シール、及び溶着の内の少なくとも1つによって、前記フィン部分の少なくとも一方に取り付けられている活性剤層に含まれている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項6】
前記活性剤は、前記フィン部分の少なくとも一方に貼り付けられている被覆、パッチ、ポーチ及びテープの内の少なくとも1つに含まれている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項7】
前記活性剤の放出を選択的に開始する構造を更に備えている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項8】
前記活性剤は湿気によって活性化される、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項9】
前記活性剤はイソチオシアネート化合物を含む鮮度延長剤である、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項10】
前記鮮度延長剤は酸を更に含んでいる、請求項9に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項11】
前記鮮度延長剤は芳香剤を更に含んでいる、請求項9に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項12】
前記フィン部分同士の間に伸張し、前記内部と前記再閉可能なファスナーの間に配置されている一回限り破断可能要素を更に備えている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項13】
前記活性剤は、前記一回限り破断可能要素の上方に配置されている、請求項12に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項14】
前記活性剤は、前記一回限り破断可能要素の下方に配置されている、請求項12に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項15】
前記内部に遮断環境を形成するために、前記本体パネルの少なくとも一方に関係付けられている遮断層を更に備えている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項16】
前記活性剤は、活性剤層の中に含まれており、前記再閉可能なパッケージは、
前記フィン部分の少なくとも一方と関係付けられている遮断層を更に備えている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項17】
前記活性剤層は前記遮断層よりも前記内部に近接して配置されている、請求項16に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項18】
前記フィン部分の少なくとも一方に関係付けられ、前記活性剤を含んでいる活性剤層に隣接している拡散層を更に備えている、請求項1に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項19】
前記拡散層は前記活性剤層より前記内部に近接して配置されている、請求項18に記載の再閉可能なパッケージ。
【請求項20】
再閉可能なパッケージにおいて、
内側表面と外側表面を有する第1の相対する本体パネルと、
内側表面と外側表面を有する第2の相対する本体パネルであって、前記第1及び第2本体パネルは、一対の相対する側辺と、前記側辺同士を架橋する底部とに沿って接続され、一端に開放口部を形成しており、前記接続された第1及び第2本体パネルは、内部空間を形成している、第2の相対する本体パネルと、
前記第1及び第2の相対する本体パネルのそれぞれの前記内側表面の前記一端に沿って伸張している再閉可能なポリマーシールであって、第1ポリマー軌道と第2ポリマー軌道を含んでおり、前記第1ポリマー軌道は第1フィン部分と第1噛み合い要素を含んでおり、前記第1フィン部分は、前記第1再閉可能要素から前記底部に向かって概ね下向きに伸張しており、前記第1フィン部分は、少なくとも、活性剤を有する第1層と遮断層である第2層を有しており、前記第2ポリマー軌道は第2フィン部分と第2噛み合い要素を含んでおり、前記第2フィン部分は、前記第2再閉可能要素から前記底部に向かって概ね下向きに伸張しており、前記第2フィン部分は、少なくとも、活性剤を有する第3層と遮断層である第4層を有しており、前記第1噛み合い要素と前記第2噛み合い要素は、互いに解除可能に係合させることができる、再閉可能なポリマーシールと、を備えている再閉可能なパッケージ。

【図2】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【公表番号】特表2007−522039(P2007−522039A)
【公表日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−552356(P2006−552356)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際出願番号】PCT/US2005/004062
【国際公開番号】WO2005/077772
【国際公開日】平成17年8月25日(2005.8.25)
【出願人】(500134698)パクティヴ・コーポレーション (16)
【Fターム(参考)】