説明

活性炭の製造方法及び炭化炉

【解決手段】炭化炉1においては、供給部から供給された処理物を加熱して炭化処理した炭化物を排出部6から排出するとともにその炭化処理の際に生じる排気を排気部7から排出する。排出部6には、炭化物が排出される排出室6aと、磁石26により水に磁気を発生させた磁気水を排出室6aに吹き付ける磁気水導入管25とを備えている。
【効果】排出室6aに排出された炭化物に磁気水導入管25から磁気水を吹き付けて活性炭を効率的に製造することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活性炭の製造方法、並びに、その製造方法の実施に敵した炭化炉に関するものである。
【背景技術】
【0002】
下記の特許文献1,2などには、廃棄物などの処理物を用いた活性炭の製造方法が開示されている。また、下記の特許文献3などで開示された炭化炉においては、供給部から供給された廃棄物などの処理物を加熱して炭化処理した炭化物を排出部から排出することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−2910号公報
【特許文献2】特開平9−208963号公報
【特許文献3】特開平11−286684号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は、効率的な活性炭の製造方法、並びに、活性炭を効率的に製造するための炭化炉を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1〜6)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明においては、磁石26により水に磁気を発生させた磁気水を炭化物に当てて炭化物を活性化した活性炭を製造する。請求項1の発明では、磁気水により、炭化物から活性炭を容易に製造することができる。
【0006】
請求項1の発明を前提とする請求項2の発明において、前記炭化物は炭化炉1で処理物を加熱して炭化処理したものである。請求項2の発明では、炭化炉1で処理物を炭化処理した炭化物に磁気水を当てて活性炭を容易に製造することができる。
【0007】
請求項3の発明にかかる炭化炉1においては、供給部5から供給された処理物を加熱して炭化処理した炭化物を排出部6から排出するとともにその炭化処理の際に生じる排気を排気部7から排出する。例えば、横型または縦型の炭化炉1においては、炭化室10を有する処理筒3を供給部5と排出部6との間で外筒2内に支持し、この外筒2の内周と処理筒3の外周壁8の外周との間には排気部6に連通する加熱室9を設けるとともに、処理筒3の外周壁8には処理筒3内の炭化室10と外筒2内の加熱室9とを連通する通気孔11aを設け、外筒2内の加熱室9で発生させた燃焼熱により処理筒3の外周壁8及び通気孔11aを介して処理筒3内の炭化室10を加熱して、供給部5から供給した処理物を処理筒3内の炭化室10で炭化処理した炭化物を排出部6から排出するとともに、その炭化処理時に処理筒3内の炭化室10で生じた燃焼熱により処理筒3の外周壁8及び通気孔11aを介して外筒2内の加熱室9を加熱し得るようにした。この排出部6には、炭化物が排出される排出室6aと、磁石26により水に磁気を発生させた磁気水をこの排出室6aに吹き付ける磁気水導入管25とを備えている。請求項3の発明では、排出室6aに排出された炭化物に磁気水導入管25により磁気水を吹き付けて活性炭を容易に製造することができる。
【0008】
請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記排出部6から排出された炭化物を回収する回収部28には、排出室6aからの炭化物、または、排出室6aで磁気水導入管25により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室29を備えた。請求項4の発明では、混合室29で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物を回収することができる。そのため、その混合処理物を供給部5から供給すると、より一層良好な炭化処理を行うことができる。
【0009】
請求項3の発明を前提とする請求項5の発明において、前記排出部6から排出された炭化物を回収する回収部28には、排出室6aからの炭化物、または、排出室6aで磁気水導入管25により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室29と、排出室6aからの炭化物、または、排出室6aで磁気水導入管25により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物を収容する単独回収室30とを備え、この排出室6aからの炭化物または活性炭含有物をこの混合室29と単独回収室30とに区分する区画路31を備えた。請求項5の発明では、混合室29で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物を回収することができる。そのため、その混合処理物を供給部5から供給すると、より一層良好な炭化処理を行うことができる。また、その混合処理物に利用しない炭化物または活性炭含有物を単独回収室30から回収して有効利用することもできる。
【0010】
請求項4または請求項5の発明を前提とする請求項6の発明においては、前記混合室29に収容した混合処理物を前記供給部5に搬送するコンベヤ35を備えた。請求項6の発明では、混合室29で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物をコンベヤ35により供給部5に自動搬送することができる。
【0011】
次に、請求項以外の技術的思想について実施形態の図面の符号を援用して説明する。
請求項4または請求項5または請求項6の発明を前提とする第7の発明においては、前記排気部7に設けた排気管16で生じる熱を前記混合室29に供給する加熱路38を設けた。第7の発明では、混合室29で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物を排気管16で生じる熱によりさらに乾燥させることができる。
【0012】
請求項6の発明を前提とする第8の発明においては、前記排気部7に設けた排気管16で生じる熱を前記コンベヤ35に供給する加熱路38を設けた。第8の発明では、混合室29で必要量の炭化物または活性炭含有物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物を混合室29からコンベヤ35により供給部5に自動搬送する際に排気管16で生じる熱によりさらに乾燥させることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明は活性炭を効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本実施形態にかかる炭化炉を示す概略正面図である。
【図2】本実施形態にかかる炭化炉を示す概略背面図である。
【図3】本実施形態にかかる炭化炉を示す概略平面図である。
【図4】本実施形態にかかる炭化炉を示す概略側面図である。
【図5】本実施形態にかかる炭化炉を正面側から見て示す概略部分断面図である。
【図6】本実施形態にかかる炭化炉を側面側から見て示す概略部分断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
まず、本発明の一実施形態にかかる横型炭化炉について図1〜6を参照して説明する。
この炭化炉1において、断熱材により覆われた外筒2の周壁2a内の中心部に横方向へ延設された円筒状の処理筒3(回転筒)は、外筒2の両端壁2bに対し回転中心線3aの方向の両側で軸受4により回転可能に支持され、外筒2の外側に設置された電動モータ(図示せず)により回転する。回転中心線3aの方向の両側のうち、供給側で外筒2の端壁2bに面して供給部5が配設され、排出側で外筒2の端壁2bに面して排出部6が配設されている。また、外筒2の周壁2aに排気部7が配設されている。外筒2の周壁2aの内周と処理筒3の外周壁8の外周との間には加熱室9が設けられている。処理筒3の外周壁8には処理筒3内の炭化室10へ突出する多数の通気管11が取着され、各通気管11内の通気孔11aは処理筒3内の炭化室10と外筒2内の加熱室9とを連通する。
【0016】
供給室5aを有する供給部5と処理筒3との間、排出室6aを有する排出部6と処理筒3との間には、それぞれ、搬送筒12を備えている。各搬送筒12は、処理筒3に対しねじ締結部12aにより着脱することができ、処理筒3の回転に伴い回転するとともに供給部5及び排出部6に対し摺動部12bで摺動する。それら搬送筒12間で処理筒3内には炭化室10が設けられている。これらの搬送筒12内には螺旋状の搬送羽根13が設けられている。搬送羽根13は、搬送筒12の内周に連続して螺旋状に延設され、搬送筒12の回転に伴い回転する。供給部5においては、供給室5aで供給羽根14が搬送筒12内の搬送羽根13に連続している。供給羽根14は回転軸(図示せず)の外周に連続して螺旋状に延設されている。排出部6においては、搬送筒12内の搬送羽根13が排出室6aに連続している。
【0017】
排気部7においては、外筒2内の加熱室9で外筒2の周壁2aの隅部に外筒2の両端壁2b間にわたり排気室15が設けられ、排気室15と加熱室9とが通気孔15aにより連通されているとともに、排気室15に排気管16が接続されている。また、排気管16で消臭消煙された排気により生じる熱を排気ファン17により加熱室9に戻したり、排気管16の途中で得られた熱をファン(図示せず)により加熱室9に戻したりする循環路18が設けられている。なお、排気管16で生じる熱を冷暖房や発電にも利用することもできる。
【0018】
外筒2の周壁2aの外側にはガスや油などを燃料とする複数のバーナー19が取着されている。ジャッキ20により外筒2の排出側を支点にして外筒2の供給側を持ち上げ、処理物の種類に応じて外筒2の傾斜角度を変更した状態で、各バーナー19を点火すると、各バーナー19により外筒2内の加熱室9に供給されたガス等は燃焼して燃焼熱を発生させる。その燃焼熱により処理筒3の外周壁8及び通気孔11aを介して処理筒3内の炭化室10が加熱される。
【0019】
供給部5の供給室5aに供給された処理物は、処理物の種類や大きさなどに応じて破砕され、その供給部5内の供給羽根14により搬送筒12に供給された後に、処理筒3の回転に伴い、搬送筒12内の搬送羽根13の回転により処理筒3内の炭化室10に供給され、炭化室10の下半部に溜まりながら攪拌される。燃焼熱により炭化室10において略真空状態で炭化処理された処理物は、処理筒3の回転に伴い、排出部6の搬送筒12に供給され、搬送筒12内の搬送羽根13の回転により排出室6aに排出されて回収部28で回収される。その炭化処理時に炭化室10で生じた燃焼ガスが処理筒3の通気孔11aから加熱室9に流出し、その燃焼熱により処理筒3の外周壁8及び通気孔11aを介して外筒2内の加熱室9が加熱される。加熱室9の温度検出に伴い各バーナー19の点火を制御し、処理物に応じて予め設定された温度に加熱室9の温度を保つことができる。外筒2の周壁2a上には加熱室9の酸素濃度の上昇時に開いて圧力を逃がす弁(図示せず)が設けられている。ちなみに、供給部5内の供給羽根14や各搬送筒12内の搬送羽根13や処理筒3については、それらの回転数を処理物の種類に応じて変更することができる。
【0020】
外筒2の周壁2aの外側には複数の磁気空気導入管21が取着されている。各磁気空気導入管21においては、ファン22や外筒2の内外の差圧により外筒2内の加熱室9に供給される空気に対し磁気を発生させる永久磁石23(例えば12000〜15000ガウス)を有し、磁気空気の供給及び停止を手動により行って供給空気量を変更し得る開閉弁24が設けられている。より具体的には、例えば、複数の永久磁石23を環状に並べて同極を互いに対向させたり異極を互いに対向させたりして、各永久磁石23間に設けた通路に空気を通すと、空気がマイナスイオン化されて磁気空気になる。外筒2内の加熱室9においては、マイナスイオン化された磁気空気の供給により燃焼熱の温度を各バーナー19の熱エネルギー以上に効率良く上昇させて約600〜1200度の高温にすることができる。なお、開閉弁27を電動にして自動的に開閉制御したり、ファン22を自動的に駆動制御したりしてもよい。
【0021】
排出部6上には水道管に接続された水導入管25aを有する磁気水導入管25が取着されている。磁気水導入管25においては、水道水に磁気を発生させる永久磁石26(例えば12000〜15000ガウス)を有し、磁気水の供給及び停止を行って磁気水供給量を変更し得る開閉弁27が設けられている。より具体的には、例えば、複数の永久磁石26を環状に並べて同極を互いに対向させたり異極を互いに対向させたりして、各永久磁石26間に設けた通路に水導入管25aを通すと、水道水に含まれる空気がマイナスイオン化され、水道水もマイナスイオン化されて磁気水になる。排出室6aに排出された炭化物に磁気水導入管25により磁気水を吹き付けることができる。磁気水が炭化物に吹き付けられると、炭化物が冷却されるとともに、炭化物の熱(500〜800度)により磁気水蒸気が発生し、炭化物に含まれる二酸化炭素や燃焼ガスや炭化物周辺の空気とその磁気水蒸気との反応により、炭素が部分反応して炭化物が活性化された活性炭含有物(活性炭)に変化する。
【0022】
排出部6の下方に設置された回収部28においては、混合箱29(混合室)と単独回収箱30(単独回収室)とが並設されている。排出部6の底部に設けられた排出室6aの区画路31においては、回動操作可能な開閉蓋31aと、混合箱29と連通し得る落下口32と、単独回収箱30と連通し得る落下口33とが設けられている。開閉蓋31aを落下口32側に回動操作すると、落下口33が開放され、開閉蓋31aを落下口33側に回動操作すると、落下口32が開放され、開閉蓋31aの中立状態では落下口32と落下口33とが共に開放される。各落下口32,33にも同様な磁気水導入管25が取着されている。前記排出部6上の磁気水導入管25や落下口32の磁気水導入管25や落下口33の磁気水導入管25の使用の有無に応じて、排出室6aからの炭化物と、排出室6aで磁気水導入管25により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物とのうち、いずれかのものが、落下口32を通って混合箱29に収容されるとともに、落下口33を通って単独回収箱30に収容される。
【0023】
混合箱29内には回転軸(図示せず)の外周に連続して螺旋状に延設された供給羽根34aを有する供給室34が設けられている。外筒2の外側で混合箱29の供給室34と供給部5との間には搬送トンネル36を通過する搬送ベルト37を備えたコンベヤ35が設けられている。
【0024】
排出室6aからの活性炭含有物(活性炭)または炭化物は、開閉蓋31aの開閉に伴い落下口32を通って混合箱29の供給室34に収容された後に、供給室34に収容された処理物と混ぜられて混合処理物として収容され、開閉蓋31aの開閉に伴い落下口33を通って単独回収箱30収容される。単独回収箱30の活性炭含有物(活性炭)または炭化物はそのまま回収される。混合箱29の混合処理物または炭化物は、供給室34の供給羽根34aによりコンベヤ35の搬送ベルト37に搬送されてその搬送ベルト37により供給部5の供給室5aに搬送され、処理筒3に戻されて再処理される。
【0025】
また、排気管16で消臭消煙された排気により生じる熱を排気ファン17によりコンベヤ35の搬送トンネル36や混合箱29の供給室34に戻したり、排気管16の途中で得られた熱をファン(図示せず)により搬送トンネル36や供給室34に戻したりする加熱路38が設けられている。
【0026】
本実施形態は下記の効果を有する。
(1) 排出室6aの炭化物を水で冷却すると活性炭になることが一般的に古くから知られている。この炭化物に磁気水を吹き付けると、前述したように、炭化物の熱(500〜800度)により磁気水蒸気が発生し、炭化物に含まれる二酸化炭素や燃焼ガスや炭化物周辺の空気とその磁気水蒸気との反応により、炭素が部分反応して炭化物が活性化された活性炭含有物(活性炭)に変化する。特にミネラルなどの不純物を含む水では、磁気による相互吸引力によりクラスターが小さくなって微細で均一な多孔質となり、吸着力の高い良好な活性炭になる。
【0027】
(2) 排出室6aの活性炭含有物または炭化物を区画路31で区分して混合箱29に供給し、混合箱29で必要量の活性炭含有物または炭化物を処理物と混ぜた混合処理物をコンベヤ35により供給部5に供給することができる。排出された炭化物は高い熱エネルギーを有しているため、水分率の高い処理物を乾燥させて水分率を低くし、800度以上の高温で効率よく炭化処理することができる。従って、化石燃料の使用量を低減するとともに排気ガス中の化学物質を低減させることができる。例えば、粘着性の高いうどんやチーズやみそや汚泥などの処理物を炭化物でコーティングするため、それらの処理物を供給部5に円滑に収容するとともに、処理筒3に対するそれら処理物の付着も防止することができる。また、活性炭含有物と混ぜた混合処理物を消臭することができる。
【0028】
(3) 混合処理物に利用しない活性炭含有物または炭化物のみを区画路31で区分して単独回収箱30から回収し、その活性炭含有物を各種の用途に利用することもできる。例えば、圧縮機で処理してペレット状に加工した燃料や、土壌改良材や、水及び空気の浄化及び消臭や、水分取りなどに再利用することができる。
【0029】
(4) 排気管16で生じる熱を加熱路38により混合箱29の供給室34やコンベヤ35の搬送トンネル36に供給したので、混合箱29で必要量の活性炭含有物または炭化物を処理物と混ぜて乾燥または消臭させた混合処理物をさらに乾燥させることができる。
【0030】
前記実施形態以外にも例えば下記のように構成してもよい。
・ 前記実施形態では、磁気水導入管25に開閉弁27が設けられているが、この開閉弁27を省略してもよく、その場合には開閉栓を有する水道ホースを磁気水導入管25に対し着脱可能に接続してもよい。
【0031】
・ 前記実施形態では横型炭化炉1を開示したが、例えば、外筒の周壁内の中心部に縦方向へ延設された円筒状の処理筒を外筒の上下両端壁間で回転不能に支持し、外筒の上端壁に供給部及び排気部を配設するとともに、外筒の下端壁に排出部及び回収部を配設した縦型炭化炉にも応用することができる。その際、処理筒内の炭化室には、例えば、供給部と排出部とを結ぶ軸線に沿って複数の区画板を配設してこの各区画板間には連通孔により互いに連通する区画室を設け、この各区画室にはその軸線を中心に回転し得る攪拌羽根を設けることができる。その縦型炭化炉の場合も、前記実施形態の横型炭化炉1と同様に、排出部や回収部やコンベヤを設けることができる。
【符号の説明】
【0032】
1…炭化炉、5…供給部、6…排出部、6a…排出室、7…排気部、16…排気管、25…磁気水導入管、26…永久磁石、28…回収部、29…混合箱(混合室)、30…単独回収箱(単独回収室)、31…区画路、38…加熱路、35…コンベヤ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁石により水に磁気を発生させた磁気水を炭化物に当てて炭化物を活性化した活性炭を製造することを特徴とする活性炭の製造方法。
【請求項2】
前記炭化物は炭化炉で処理物を加熱して炭化処理したものであることを特徴とする請求項1に記載の活性炭の製造方法。
【請求項3】
供給部から供給された処理物を加熱して炭化処理した炭化物を排出部から排出するとともにその炭化処理の際に生じる排気を排気部から排出する炭化炉において、この排出部には、炭化物が排出される排出室と、磁石により水に磁気を発生させた磁気水をこの排出室に吹き付ける磁気水導入管とを備えたことを特徴とする炭化炉。
【請求項4】
前記排出部から排出された炭化物を回収する回収部には、排出室からの炭化物、または、排出室で磁気水導入管により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室を備えたことを特徴とする請求項3に記載の炭化炉。
【請求項5】
前記排出部から排出された炭化物を回収する回収部には、排出室からの炭化物、または、排出室で磁気水導入管により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物に処理物を混ぜた混合処理物を収容する混合室と、排出室からの炭化物、または、排出室で磁気水導入管により炭化物に磁気水を吹き付けて生成した活性炭含有物を収容する単独回収室とを備え、この排出室からの炭化物または活性炭含有物をこの混合室と単独回収室とに区分する区画路を備えたことを特徴とする請求項3に記載の炭化炉。
【請求項6】
前記混合室に収容した混合処理物を前記供給部に搬送するコンベヤを備えたことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の炭化炉。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate