説明

活魚水槽装置および活魚水槽装置用のフィルター

【課題】 本発明は、フィルターにより排除すべき汚泥を、漏洩することなく確実に排除することができるとともに、そのフィルターの洗浄を容易行なえることを課題とする。
【解決手段】水槽2と、該水槽内に貯留された水をろ過するろ過槽4とが水槽装置本体7に設けられ、前記ろ過槽よりも上流位置にフィルター45が設けられ、前記水槽内に貯留された水を、前記フィルターおよびろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置において、前記水槽装置本体には、前記ろ過槽内に連通する流水部44が設けられ、前記フィルターは、前記流水部に着脱自在に取り付けられ且つ流入開口を有する取付部45cと、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体45aとを備えることにある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、活魚水槽装置および活魚水槽装置用のフィルターに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の活魚水槽装置は、活魚等を入れる水槽と、該水槽内に連通されたフィルター槽と、ろ材が収容されたろ過槽と、ろ過槽でろ過した水を再び水槽に循環させるポンプ槽とを備えている(例えば、特許文献1参照)。フィルター槽は、溢流管の上部より噴出する大きい汚泥(異物)を除去するマット状のフィルターを上部に敷設したものである。
【0003】
そして、活魚水槽装置の水槽に貯留されている海水とともに、餌の食べ残しや活魚等の排泄物等の汚泥が、水槽の底部と連通するフィルター槽に入り、大きい汚泥は、このフィルター槽のフィルターで除去され、海水はろ過槽を通過して、再び水槽に循環するように構成されている。
【0004】
また、フィルター槽を設けることなく、マット状のフィルターをろ過槽のろ材の上に直接敷設する場合もある。
【特許文献1】特開2001−258423号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の活魚水槽装置は、マット状のフィルターを、フィルター槽やろ過槽のろ材の上に敷設する構成であるため、フィルターの周囲から汚泥が逃げてしまい、フィルターで汚泥を確実に排除できない問題があった。
【0006】
しかも、フィルターを洗浄する際には、フィルターをフィルター槽等から取り外したり、再び敷設したりするのであるが、フィルターはマット形態で変形し難いため、非常に嵩張り取り扱いが不便となり、フィルターの洗浄が困難であった。
【0007】
本発明は、フィルターにより排除すべき汚泥を、漏洩することなく確実に排除することができるとともに、そのフィルターの洗浄を容易行なえることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、その特徴は、水槽と、該水槽内に貯留された水をろ過するろ過槽とが水槽装置本体に設けられ、前記ろ過槽よりも上流位置にフィルターが設けられ、前記水槽内に貯留された水を、前記フィルターおよびろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置において、前記水槽装置本体には、前記ろ過槽内に連通する流水部が設けられ、前記フィルターは、前記流水部に着脱自在に取り付けられ且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることにある。
【0009】
そして、前記水槽内の水は、流水部を通ってフィルター内に流入する。流水に混在している大きい汚泥は、このフィルターの袋状のフィルター本体で除去され、水はろ過槽を通過して、再び水槽に循環する。従って、大きい汚泥は、フィルターで確実に除去することができるとともに、フィルターの洗浄に際しては、取付部を流水部に着脱することにより、嵩張ることなく容易に洗浄することができる。
【0010】
本発明は、水槽と、該水槽内に連通する泡沫分離槽と、該泡沫分離槽で処理された水をろ過するろ過槽と、ろ過した水を再び前記水槽に循環させるポンプ槽と、循環する水を殺菌する殺菌槽とを備え、前記ろ過槽よりも上流位置にフィルターが設けられ、前記水槽内に貯留された水を、前記フィルターおよびろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置において、前記泡沫分離槽と前記ろ過槽とは、隔壁で区画されており、該隔壁には、前記泡沫分離槽と前記ろ過槽とを連通し且つ前記泡沫分離槽内の水をろ過槽内に流入させるろ過槽流入口が形成されるとともに、該ろ過槽流入口に連通する筒状の流水部が設けられ、前記フィルターは、前記流水部に着脱自在に取り付けられ且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることにある。
【0011】
そして、前記水槽内の水は、泡沫分離槽で汚泥が分離処理された後に、ろ過槽流入口および流水部を通ってフィルター内に流入する。分離処理されず流水に混在している大きい汚泥は、このフィルターの袋状のフィルター本体で除去され、水はろ過槽を通過して、再び水槽に循環する。従って、大きい汚泥は、フィルターで確実に除去することができるとともに、フィルターの洗浄に際しては、取付部を流水部に着脱することにより、嵩張ることなく容易に洗浄することができる。
【0012】
本発明は、水槽内に貯留された水を、ろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置に使用されるフィルターであって、前記活魚水槽装置のろ過槽よりも上流位置に設けられた流水部に着脱自在に取り付け可能で且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることにある。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、フィルターが袋状であるため、循環水はこのフィルターを通過することとなり、循環水に混在する汚泥を漏洩することなく確実に排除することができる。しかも、フィルターは着脱自在であり、そのフィルター本体は可撓性を有する袋状であるため、取り扱いが便利で、そのフィルターの洗浄を容易行なえる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る活魚水槽装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。図1〜図9は、本発明の一実施の形態を示す。
【0015】
図6〜図8において、活魚水槽装置1は、生きた魚等を数日間一時的にストックさせておくもので、平面視矩形状を呈するとともに断熱性を有する水槽装置本体7を備えている。水槽装置本体7は、前後側壁11、12と、左右側壁13、14と、底壁15とからなる。この水槽装置本体7は、水槽2、泡沫分離槽3、ろ過槽4、ポンプ槽5および殺菌槽6に区画されている。なお、泡沫分離槽3、ろ過槽4、ポンプ槽5および殺菌槽6は、水槽装置本体7の長手方向の一方側(図6に示す右側)に配置されており、水処理槽を構成している。
【0016】
水槽2と泡沫分離槽3とは、図4および図6に示すように水槽装置本体7の前後側壁11、12間にわたって設けられた隔壁31で区画されており、その隔壁31の下部には、水槽2と泡沫分離槽3と連通する開口(下水流出スリット)32が形成されている。従って、水槽2内の海水は、この下水流出スリット32を介して泡沫分離槽3内に流入するようになっている。なお、この下水流出スリット32は、水槽装置本体7の前側壁11の近傍に形成されている。
【0017】
泡沫分離槽3の上部には、図5(a)に示すように泡沫分離カバー30が設けられ、泡沫分離カバー30の一方が泡沫分離槽3内に向けて傾斜しており、泡沫分離槽3内に貯留されている海水内に望むようになっている。泡沫分離槽3の底部には、泡沫分離分散器34が設けられている。泡沫分離分散器34は、水槽装置本体7に架設された機械台8に設置されたエアーポンプ(ブロワー)33により、空気を送り微細な気泡を発生させるものである。
【0018】
泡沫分離カバー30には、泡沫分離分散器34により発生し泡沫分離槽3の上部に蓄積された汚泥の気泡35を外部に流出させる汚泥排出管36が連結されている。
【0019】
隔壁31の上部には、水槽2内の上水を泡沫分離槽3に流入させる上水取装置37が設けられている。この上水取装置37は、隔壁31の上部を切り欠いて形成した開口38部に取り付けられる取付体37bと、この取付体37bに一対のアーム39を介して揺動自在に設けられたフロート37aとから構成されている。
【0020】
取付体37bは、左右一対の側壁37c、37cと、両方の側壁37c、37cの一端を連結する基壁37dとからなる。基壁37dには、海水が通過する開口37eが形成されている。フロート37aは、円柱状を呈しており、両方の側壁37c、37c間に位置するとともに、その端面が側壁37c、37cに近接する長さに設定されている。そして、このフロート37aが水槽2内の水面高さに応じて上下に移動することにより、汚泥の泡と上水を泡沫分離槽3に優先的に吸い込むことができる。
【0021】
フロート37aは、浮力により水面近傍を浮遊するようになっており、水位が変化しても、上水を常時吸水することができる。このように、水槽2内の底水と上水とを泡沫分離槽3に取り入れることにより、一箇所で最終的に効率よく処理することができる。
【0022】
泡沫分離槽3とろ過槽4とは、水槽装置本体7の前後側壁11、12間にわたって設けられた隔壁40で区画されている。隔壁40には、泡沫分離槽3とろ過槽4とを連通するろ過槽流入口41が形成されている。
【0023】
ろ過槽4は、その内部の下方に通水する各種形状の通孔を設けた多孔板42が敷設されている。この多孔板42の上面には、砂等の各種のろ材43が積層して収容されている。
【0024】
また、隔壁40には、図1〜図4に示す如く、ろ過槽流入口41に連通する筒状体からなる流水部(ベンチレータボックス)44がろ過槽4内に望むように設けられている。ベンチレータボックス44は断面形状が略扁平状を呈しており、隔壁40と平行な方向に長くなっている。ベンチレータボックス44は、隔壁のろ過槽流入口41に挿通され隔壁40に固定される基部44aと、この基部44aから上方に湾曲するフィルター取付部44bとからなる。なお、基部44aの端部には、隔壁40に固定されるフランジ44cが設けられている。
【0025】
ベンチレータボックス44には、ろ過槽4よりも上流に位置するフィルター45が着脱自在に取り付けられている。フィルター45は、袋状に形成されたフィルター本体45aと、このフィルター本体45aの開口縁部45bに取り付けられた取付部45cとからなる。なお、フィルター本体45aの開口縁部45bは、取付部45cにバンド45dで密着して取り付けられている。
【0026】
フィルター本体45aは、可撓性を有する合成樹脂製のネットからなり、袋の大きさおよび網目の大きさは、適宜設定可能である。網目は、例えば、一辺が0.5mm、1.0mmまたは2.00mm程度の矩形状のものである。
【0027】
取付部45cは、合成樹脂で流入開口を有する筒状に成形されたもので、その流入開口の内面は、ベンチレータボックス44のフィルター取付部44bの外周面の形状と略同等形状の嵌合面となっている。したがって、取付部45cはフィルター取付部44bに外嵌することで着脱自在に固定することができる。また、取付部45cはフィルター取付部44bとの摩擦力に抗して抜くことができる。このフィルター45はろ材43の上方に位置する。
【0028】
なお、49は、ろ過槽流入口41の前方に位置するように、隔壁40の泡沫分離槽3側に設けられた案内板で、隔壁40との間で所定の間隔を有し、その下端は隔壁40との間で開口を形成している。従って、海水は案内板49と隔壁40との間を上方に流れてろ過槽流入口41に入るようになっている。
【0029】
ろ過槽4の底部と多孔板42との間で形成される空間47が、隣接するポンプ槽5に連通されており、ろ材43でろ過された海水は、空間47を流れてポンプ槽5に流入するようになっている。また、空間47内には、洗浄用空気配管46が設けられ、この洗浄用空気配管46は、前記ブロワー33または別途設置される図示省略の専用ブロワーから圧送される空気により、ろ材43を浮遊させて洗浄するものである。
【0030】
ポンプ槽5には、その内部に海水を吸上げる縦型の軸流ポンプからなる循環ポンプ50が設けられている。また、機械台8には、クラー51およびヒーター(図示省略)の少なくとも一方が設置されている。
【0031】
機械台8には、ブロワー33、循環ポンプ50およびクラー51(またはヒーター)を制御する制御装置55が設けられている。そして、ポンプ槽5内の海水は、クラー51により冷却されるか、あるいはヒーターにより加熱されて設定水温を維持するように制御されている。循環ポンプ50の流出口部51は、UV殺菌槽6に向かって延設配管されており、ポンプ槽5内の海水は、循環ポンプ50によりUV殺菌槽6に流入するようになっている。
【0032】
殺菌槽6には、図9に示すようにUVランプ60を備えた殺菌装置61が設けられている。殺菌槽6は、前記隔壁31で水槽2と区画されているとともに、長尺状の送水管20を介して前記水槽2と連通されている。
【0033】
送水管20は、後側壁12の内面上部でかつ水槽装置本体7の長手方向に沿って取り付けられている。なお、送水管20の高さ位置は、特に限定されるものではないが、水槽2内に貯留された海水に浸漬する高さに設定する。
【0034】
送水管20の一端は殺菌槽6と連通するとともに、他端は左側壁14に当接または接近して閉塞されており、水槽2の長手方向(左右方向)の全長にわたって送水路が構成されている。送水管20の他端部には、図6に示すように排水口21が形成され、この排水口21は、前記下水流出スリット32に対して水槽2の平面視略対角線上に設けられている。また、排水口21は海水の上部に位置し、下水流出スリット32は、海水の底部に位置するため、水槽2内の海水を効果的に対流させることができる。
【0035】
本実施の形態の活魚水槽装置1は、以上の構成からなり、次にその装置の作用について説明する。
【0036】
先ず、循環ポンプ50を始動してポンプ槽5内の海水を殺菌槽6に注入する。このポンプ槽5内の海水は、クラー51またはヒーターにより、設定水温(例えば略18℃)に冷却または加熱され維持されている。
【0037】
殺菌槽6の内部において流水中に浮遊するバクテリア、細菌及びその他の微生物を効率的に死滅させ処理する。処理され且つ設定水温に維持された海水は殺菌槽6の上部より送水管20に流入する。この送水管20は、断熱性を有する水槽2内の海水に浸漬されていることから、外気温度の影響を受けることはなく、熱ロスのおそれがない。
【0038】
送水管20を通った海水は、排出口21から水槽2内に排出される。水槽2内の海水は、水槽2の底部にある下水流出スリット32を介して泡沫分離槽3に流入する。このとき、水槽2の底部に沈んでいる汚泥も海水とともに泡沫分離槽3に流入することとなる。また、上水取装置37により水槽2の水面の汚泥の泡35aと上水が、優先的に泡沫分離槽3に吸い込まれる。
【0039】
泡沫分離槽3において、泡沫分離分散器34により気泡が発生し、底水とともに流入した汚泥と、上水とともに流入した汚泥とを気泡で吸着し水面に浮遊させる。泡沫分離槽3の上部に蓄積された汚泥の気泡35を汚泥排出管36が外部に流出させる。
【0040】
泡沫分離槽3内の海水に混在する大きい固形状の汚泥は、泡沫分離分散器34から発生する気泡により海水の略中間を浮遊する。泡沫分離槽3内の海水は、ろ過槽流入口41およびベンチレータボックス44を通って、フィルター45に入る。このように、泡沫分離槽3からろ過槽4に入る海水は、全てがフィルター45を通過するため、かかるフィルター45でろ過されることなり、固形状の大きな汚泥は、ベンチレータボックス44を通過してフィルター45によって排除される。この汚泥が排除された海水は、次のろ過槽4の上部より、内部のろ材43及び多孔板42にろ過され、ポンプ槽5に流入する。設定水温に制御された海水は、再びろ過工程、殺菌工程を経て循環する。
【0041】
以上のように、本実施の形態に係る活魚水槽装置1は、水槽2内の底水と上水とを泡沫分離槽3に取り入れることにより、水槽2内の汚泥を泡沫分離槽3の一箇所で効率よく最終的に処理することができる。
【0042】
また、フィルター45に溜まった汚泥を廃棄する場合には、フィルター45の取付部45cを把持し、その取付部45cを上方に引く抜くことにより、フィルター45全体をワンタッチで取外すことができる。また、フィルター45のフィルター本体45aは可撓性を有する袋状のメッシュからなるため、適宜大きさに畳んだりして変形でき、取り扱いが便利である。フィルター45は、洗浄の際には、フィルター本体45aを適宜持ち上げたり、裏返したりして、蓄積された汚泥を取付部45cから容易に廃棄でき、洗浄も簡単である。
【0043】
洗浄したフィルター45は、取付部45cをベンチレータボックス44に上方から押し込んで簡単に装着できる。
【0044】
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。図10(a)および(b)に示すように、フィルター45の取付部45cの内周面上部に、ストパー部45fを突設し、このストパー部45fをベンチレータボックス44のフィルター取付部44bに上方から当接させることにより、取付部45cの嵌合時の位置決めをすることができる。なお、ストパー部45fは、取付部45cの周方向に断続的に設けても、全周にわたって連続して設けてもよい。
【0045】
しかも、取付部45cの内周面下部に、フィルター取付部44bに形成された溝部44dに係合する凸部45gを設けてもよい。また、フィルター取付部44bに凸部を設け、取付部45cに溝部を設けてもよい。
【0046】
水槽2には、海水以外に通常の水であってもよく、水槽2に入れられる魚等の種類により適宜決定される。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】本発明の一実施の形態に係る活魚水槽装置のフィルターを取り付けた状態の断面斜視図である。
【図2】同活魚水槽装置のフィルターを取り外した状態の断面斜視図である。
【図3】同活魚水槽装置の要部の概略を示す平面図である。
【図4】図5(a)におけるC−C線断面図である。
【図5】(a)は本発明の一実施の形態に係る活魚水槽装置の断面側面図、(b)は(a)におけるB−B線断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る活魚水槽装置の全体概略平面図である。
【図7】同活魚水槽装置の全体概略正面図である。
【図8】同活魚水槽装置の全体概略側面図である。
【図9】図7におけるA−A線断面図である。
【図10】本発明の他の実施の形態を示し、(a)はフィルターの断面斜視図、(b)は、図1に対応する断面斜視図である。
【符号の説明】
【0048】
1 活魚水槽システム
2 水槽
3 泡沫分離槽
4 ろ過槽
5 ポンプ槽
6 殺菌槽
7 水槽装置本体
20 送水管
31 隔壁
32 下水流出スリット(開口)
37 上水取装置
37a フロート
39 アーム
40 隔壁
41 ろ過槽流入口
44 ベンチレータボックス(流水部)
45 フィルター
45a フィルター本体
45b 開口縁部
45c 取付部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水槽と、該水槽内に貯留された水をろ過するろ過槽とが水槽装置本体に設けられ、前記ろ過槽よりも上流位置にフィルターが設けられ、前記水槽内に貯留された水を、前記フィルターおよびろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置において、
前記水槽装置本体には、前記ろ過槽内に連通する流水部が設けられ、前記フィルターは、前記流水部に着脱自在に取り付けられ且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることを特徴とする活魚水槽装置。
【請求項2】
水槽と、該水槽内に連通する泡沫分離槽と、該泡沫分離槽で処理された水をろ過するろ過槽と、ろ過した水を再び前記水槽に循環させるポンプ槽と、循環する水を殺菌する殺菌槽とを備え、前記ろ過槽よりも上流位置にフィルターが設けられ、前記水槽内に貯留された水を、前記フィルターおよびろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置において、
前記泡沫分離槽と前記ろ過槽とは、隔壁で区画されており、該隔壁には、前記泡沫分離槽と前記ろ過槽とを連通し且つ前記泡沫分離槽内の水をろ過槽内に流入させるろ過槽流入口が形成されるとともに、該ろ過槽流入口に連通する筒状の流水部が設けられ、前記フィルターは、前記流水部に着脱自在に取り付けられ且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることを特徴とする活魚水槽装置。
【請求項3】
水槽内に貯留された水を、ろ過槽を通過させて処理した後に水槽内に循環するように構成した活魚水槽装置に使用されるフィルターであって、前記活魚水槽装置のろ過槽よりも上流位置に設けられた流水部に着脱自在に取り付け可能で且つ流入開口を有する取付部と、該取付部に開口縁部が固定され且つ可撓性を有する袋状のフィルター本体とを備えることを特徴とする活魚水槽装置用のフィルター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−11192(P2009−11192A)
【公開日】平成21年1月22日(2009.1.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−174047(P2007−174047)
【出願日】平成19年7月2日(2007.7.2)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】